JP2001359003A - デジタル放送受信装置 - Google Patents
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Abstract
ナの方位調整の際にアナログ放送信号と間違えることの
ないデジタル放送受信装置を提供すること。 【解決手段】 デジタル放送受信装置におけるエラー検
出・訂正回路9では、入力情報の量に対する誤り量から
誤り率を計算する。この誤り率は、制御部15で受信信
号品位としてのC/Nに換算された後、テレビジョン受
像機5などの画面或いは他の表示器18に表示される。
このようにすれば、受信したデジタル放送信号をデジタ
ル復調した後、エラー検出部分で誤り率を得、これを受
信信号品位に換算して表示するため、AGC電圧などの
入力レベルに基づいた受信性能表示に比べて、精度、安
定度が高く、しかも前記受信信号品位はデジタル放送受
信でのみ検出可能なため、アンテナ方位調整モードが選
択されている時に参照すれば、アナログ放送信号と間違
えることなく確実にデジタル放送信号を受信できる。
Description
号及び音声信号或いはどちらか一方の信号を符号化つま
りデジタル化して送信するデジタル放送システムに用い
られ、受信側でデジタル復調及び誤り訂正を行い、アナ
ログに変換して再生するデジタル放送受信装置の改良に
関する。
ンテナが用いられ、アンテナの方位を的確に衛星に合わ
せる必要がある。従来のアナログ方式の衛星放送受信機
では信号強度を表示するレベルメータを目安にして入力
電界強度がピークを示すようにアンテナの方位を調整し
決定している。
段に位置するAGC回路のAGC電圧から換算してい
る。
電圧から換算して表示するだけでは、(1)十分な精度、
安定度が得られないことと、(2)入力電界強度が高いこ
とが即信号品位が高いとは言えないため、C/N(Carr
ier to Noise)の悪化により受信画面の悪化つまり再生
後の視聴品位が低下しても、伝送系に起因したC/Nの
悪化なのか受信機の故障なのか判別がつかない、という
問題がある。
入力の電界強度が高いだけでは適切な受信品位が得られ
ず、受信信号のC/Nが重要なファクターとなるためC
/Nを入力電界強度に加味して表示するような改善がな
されているものもある。
では、受信信号のC/Nの計測には、FM変調方式の特
徴である三角ノイズを計測し代用する手段が用いられて
いる。
音質化、多チャンネル化、多プログラム化を実現し、マ
ルチメディアサービスやインタラクティブサービスを可
能とするものとして期待されつつある。
合、変調方式がQPSK変調など、アナログ方式と異な
る変調方式のため、アナログ方式の場合と同様な手段に
よるC/Nの計測、表示ができないという問題がある。
送衛星とデジタル方式の放送衛星の位置がほぼ同じ方位
に混在して打ち上げられている状況にあり、アンテナの
方位を調整する際、入力電界強度を測定し表示するだけ
では、アナログ衛星放送を受信しているのかデジタル衛
星放送を受信しているのか判別できないという問題もあ
る。
放送受信装置では、受信信号品位を計測し表示すること
ができなかった。また、アンテナの方位調整の際、アナ
ログ衛星放送を受信しているのかデジタル衛星放送を受
信しているのか判別できないという問題もあった。
信信号品位を計測し表示することができ、またアンテナ
の方位調整の際にデジタル放送信号をアナログ放送信号
と間違えることのなく受信できるデジタル放送受信装置
を提供することを目的とするものである。
デジタル放送受信装置において、受信したデジタル放送
信号の伝送誤りを検出する第1の検出手段と、前記第1
の検出手段の検出結果から誤り率を算出する手段と、前
記誤り率を、受信信号品位に変換する変換手段と、デジ
タル放送を受信するためのアンテナ方位調整モード選択
手段と、前記受信信号品位を表示させる表示手段と、受
信されたデジタル放送信号の受信信号品位を判定する信
号品位判定手段と、受信されたデジタル信号が所定の品
位以下と判定された場合は警告を行う警告手段とを具備
し、前記選択されたアンテナ方位調整モードに応じて前
記受信信号品位を表示し、前記信号品位判定手段で受信
されたデジタル信号が所定の品位以下と判定された場合
は警告を行うことを特徴とするものである。
は、伝送情報、つまり映像信号および音声信号ないしは
何れかの信号を符号化し、これに制御や情報伝達を目的
としたデータを付加した情報に、更に伝送エラーを改善
する目的で誤り訂正符号を付加して伝送している。そし
て、受信装置では、前記誤り訂正符号をもとに伝送途中
で発生した情報の誤りを検出し訂正する手段を持ってい
る。
対する誤り量から誤り率を計算する。そして、この誤り
率は、受信信号品位(例えばC/N)に換算された後、
テレビジョン受像機などの画面或いは他の表示器に表示
される。このようにすれば、受信したデジタル放送信号
をデジタル復調した後、エラー検出する部分から得た誤
り率を直接受信信号品位に換算して、表示するため、A
GC電圧など振幅変動の大小に基づいた受信性能表示に
比べて、精度、安定度が高いという利点を生じる。
されたときには、テレビジョン受像機などの画面或いは
他の表示器に受信信号品位を表示する。
本発明に係る受信信号品位の計測及び表示がデジタル放
送受信装置に特有のエラー検出・訂正に基づいてなされ
るため、受信信号品位が表示されていると、アンテナが
的確にデジタル放送衛星の方角に向いていると判断でき
る。もしも、アンテナの方角が、アナログ放送衛星の方
向に合っていると、受信信号品位の表示はなされない。
ジタル信号が所定の品位以下と判定された場合は表示な
どで警告を行うので、伝送エラーが多発して伝送状態が
悪化していることを、ユーザーに認識させることができ
る。
いて例えばC/Nに換算して表現すれば、画面の表示状
態が悪化した場合、デジタル信号品位の表示値が大きけ
れば、送信側及び送信側からの伝送路上のノイズによる
ものではなく、受信装置などの故障によるものとの判断
が可能になる。
施の形態について説明する。図1は、本発明に係わるデ
ジタル放送システム及び本発明の一実施の形態であるデ
ジタル放送受信装置の回路ブロック図である。
放送局1及び放送中継衛星2から成る放送設備と、受信
アンテナ設備3とデジタル放送受信装置4とテレビジョ
ン受像機5から成る加入者受信設備とで構成されてい
る。
び音声信号で構成されるが、これらの信号の両方或いは
その一方の信号が符号化され、第1のデジタル情報とさ
れる。
げるためMPEG(Moving PictureExpert Group)に代
表されるようなデータ圧縮技術により軽量化され第2の
デジタル情報になり、同様に圧縮された幾つかの放送の
デジタル情報と多重され、またそれら番組に関する情報
や他のサービスに使用されるデジタル情報を付加されて
第3のデジタル情報として統合される。
合したデータの大きさに分割される。そして、分割され
た各データは未契約者が簡単に情報を利用できないよう
にスクランブル処理され、スクランブル加工されたデー
タとなる。
の意味を示すヘッダ及び伝送中発生する伝送エラーを改
善するためのエラー訂正符号が付加されて放送データと
なり、更に変調されデジタル放送信号として放送中継衛
星2に目がけて発信される。この放送中継衛星2は、従
来のアナログ放送の衛星とは異なり、デジタル放送用の
衛星である。
を受信し、デジタル衛星放送信号として第2の周波数に
変換して地上に向け再送信する。
衛星放送信号を受信アンテナ設備3により受信する。
に内蔵された変換装置にて有線伝送に有利な低い第3の
周波数に変換されて家庭内に配置されるデジタル放送受
信装置4に伝送される。
子6には少なくとも一つの放送中継衛星2が発信する複
数のチャンネル(周波数)の信号が入力されており、こ
れが選局回路7により選択される。選局回路7では、1
つのチャンネルを選択する一方第4の周波数の信号に変
換する。
度を検出するために前記第4の周波数の信号(IF信号
と呼ぶ)をAM復調により電圧変化に変換し、これを入
力段のアンプに利得制御電圧(以下、AGC電圧と呼
ぶ)として負帰還することで、次段以降の回路への入力
信号を常に適正な信号レベルになるように自動調整する
AGC回路を備えている。
構成図を示す。入力端子6に入力されるデジタル放送信
号は、利得可変増幅器71で増幅された後選局及び周波
数変換を行う選局部72を経てIF信号となり次段のQ
PSK復調回路8に供給されることになる。ここで、前
記IF信号はAM復調回路73で振幅検波され、AGC
電圧として前記の利得可変増幅器71の制御端子に負帰
還される。これによって、利得可変増幅器71は、その
出力が常に適正なレベルになるように利得(ゲイン)が
調整されるようになっている。選局部72の出力信号で
あるIF信号が入力側の利得可変増幅器71に負帰還さ
れるループが、AGC回路である。
変化するので、このAGC電圧から逆に入力電界強度を
推定できることになる。
係を、AGC電圧特性例として示す。この図では、横軸
に入力電界強度、縦軸にAGC電圧をとってある。入力
電界強度とAGC電圧とは、ある入力電界強度の範囲内
では比例する関係にあることが分かる。不安定要素と記
述しているのは、回路構成部品の特性変化例えば温度変
化等によるものや、入力信号に含まれるノイズなどに起
因する特性ばらつきである。
御部15に入力され、制御部15の入力部に位置するA
/D変換器によりデジタル量に変換され入力レベル表示
のデータとして使用される。
路7で前記第3の周波数信号を選択した場合、この信号
は復調に適した第4の周波数信号(IF信号)に変換さ
れQPSK復調回路8へ送られ前記放送データが再生さ
れる。
を起こしている可能性があり、次のエラー検出・訂正回
路9により放送データが正しく再生されることになる。
前記放送データ中に発生したエラーの数及び回路を通過
したデータの数を計算しており、“エラーデータ数/通
過データ数”からデータの誤り率を計算し制御部15に
送る。
受信信号品位と誤り率の関係を示す変換テーブルを用い
て受信信号品位のデータに変換して、表示器18或いは
テレビジョン受像機5に表示データとして出力すること
になる。
ー検出・訂正回路9で算出される誤り率(ビットエラー
レート)との関係を示している。この図では、横軸に受
信信号品位を、縦軸に誤り率をとってある。縦軸の1E
−01は1×10−1を意味し、1E−02は1×10
−2を意味している。受信品位限界と記述しているもの
は、これを越えて誤り率が上昇した場合即ちC/NがT
より低下した場合、エラー検出・訂正回路9で正常なエ
ラー訂正動作ができず視聴品位が極端に低下するレベル
であることを指している。また、誤り率の一番下のレベ
ルは、エラーが非常に少なくてエラー検出・訂正回路9
でエラー検出できる検出限界に相当している。
タは、デスクランブル回路10で予め制御部15から指
定されている受信契約をされた放送データが入力された
ときのみデスクランブル処理をされ、前記分割された第
3のデジタル情報が復元される。このとき、第3のデジ
タル情報の中でも受信装置の制御や番組の情報に関する
データは制御部15に引き渡される。
のデジタル情報から制御部15に指示された必要なデー
タつまり多重化された複数の番組のデータの中の指定の
番組のデータのみを取り出し、前述した第2のデジタル
情報として次段のデジタル伸長回路12に送り出す。
化された前記第2のデジタル情報を伸長し元の前記第1
のデジタル情報に戻す。
データは、NTSC変換回路13に入力され、NTSC
方式に準じたアナログ映像信号に変換されて映像信号出
力端子19から出力される。
タについては、音声変換回路14によりアナログ音声信
号に変換され音声出力端子20から出力される。
テレビジョン受像機5に供給され視聴可能となる。
された前記AGC回路からのAGC電圧とエラー検出・
訂正回路9からの誤り率とを使って、アンテナレベル、
デジタル信号品位としてテレビジョン画面に表示した例
を示す。
パネル上に配したLED等の表示器18に表示した例を
示す。
5における受信信号品位の表示処理動作について説明す
る。
表示処理ルーチンの第1の実施の形態を示している。
訂正・検出回路9で算出された誤り率のデータを読み込
み(ステップS30)、この誤り率から図8に記す変換
テーブルに従い表示データに変換した後(ステップS3
1)、デジタル信号品位表示が可能な表示器18に出力
する(ステップS32)。前記表示データは、例えば図
6に示した受信装置4の前面パネルに配置された表示器
18のデジタル信号品位表示部のLEDを左から幾つ点
灯させるかを規定するものであり、これに従ってデジタ
ル信号品位表示がなされる。
に、誤り率に対応して表示ドット数を決定するための変
換テーブルを示している。誤り率の大小に応じて、表示
ドット数を20段階としたものである。誤り率が5E−
02以上、即ち5×10−2以上のときは、図6におけ
るデジタル信号品位の表示ドット数を0つまり点灯せ
ず、例えば誤り率が5E−04以上で1E−03より小
さいとき、即ち5×10− 4以上で1×10−3より小
さいときは、表示ドット数を8とし、誤り率が1E−0
6、即ち1×10−6より小さいときは、表示ドット数
を20としてある。
表示処理ルーチンの第2の実施の形態を示している。
訂正・検出回路9で算出された誤り率のデータを読み込
み(ステップS30)、この誤り率から図8に記す変換
テーブルに従い表示データに変換した後(ステップS3
1)、この表示データの表示ドット数が4以下、すなわ
ち誤り率が5E−03以下であるか否かを判定し(ステ
ップS33)、表示ドット数が4を越えるとき表示デー
タを表示器18に出力してその表示ドット数に応じた長
さで表示器18を点灯表示し(ステップS32)、4以
下であるとき表示データを表示器18に出力するに際し
その表示方法を点滅表示にして(ステップS34)、正
常な視聴ができない状態であることを警告する。
下、すなわち誤り率が5E−03以上であるときは、エ
ラー検出・訂正回路9がデータエラーの訂正ができなく
なると仮定した場合であり、このとき映像信号或いは音
声信号の再生が正常にできなくなることを相当し、特に
デジタル映像処理の場合、ちょっとしたエラーでも画面
中でブロック単位に欠落することになる。そこで、本実
施の形態では、表示データが4以下であるときに特に表
示方法を点滅にし、正常な視聴ができない状態であるこ
とを警告する一方、正常な視聴品位が保てる場合、つま
り表示データが4を越える場合は通常の点灯表示を行
う。
位表示処理ルーチンの第3の実施の形態を示している。
訂正・検出回路9で算出された誤り率のデータを読み込
み(ステップS30)、この誤り率から図8に示す変換
テーブルに従い表示データに変換した後(ステップS3
1)、この表示データの表示ドット数が4以下、すなわ
ち誤り率が5E−03以下であるか否かを判定し(ステ
ップS33)、表示ドット数が4を越えるとき表示デー
タを表示器18に出力してその表示ドット数に応じた長
さで表示器18を点灯表示し(ステップS32)、4以
下であるとき表示データを表示器18に出力するに際し
その表示方法を点滅表示にし(ステップS34)、正常
な視聴ができない状態であることを警告する。
3において、正常な視聴品位が保てないと判定した場合
(変換される表示ドット数が4以下であるとき)、表示
方法を点滅表示にする一方(ステップS34)、前記デ
ジタル伸長回路12の出力を禁止し(ステップS3
5)、雑音を含む映像信号や音声信号にミュートを掛け
る。
は、表示データを表示器18に出力してその表示ドット
数に応じた長さで表示器18に点灯表示する一方(ステ
ップS32)、前記デジタル伸長回路12への出力を許
可する(ステップS36)。
位表示処理ルーチンの第4の実施の形態を示している。
場合、表示器に示されるレベル表示を見るより、テレビ
ジョン画面の映像を見ながら大まかに調整し、微細な調
整については専用の表示器18によりピーク値を調整す
る方が調整し易いとの人間工学的検知から改善しようと
するものである。
同様であるが、ステップS33で、十分な視聴品位が保
てないとき、即ち前記表示ドット数が4以下のとき、表
示器18を点滅表示する一方(ステップS34)、現在
アンテナの方位を調整するモードになっているか否かを
判定し(ステップS37)、アンテナの方位調整のモー
ドでなければ、デジタル伸長回路12への出力を禁止し
(ステップS35)、アンテナの方位調整モードであれ
ば、デジタル伸長回路12への出力を禁止することな
く、映像をテレビジョン受像機5の画面上に映出しなが
らアンテナ調整できるようにしている。
は、ユーザーが図示しないリモートコントローラを使い
リモコン受光部16を通して、或いは前面ボタン17を
操作することによって、制御部15にアンテナ調整時で
あることを指定する機能である。
かに、受信回路の入力レベル表示を行う際の制御部15
の処理ルーチンを示す。
えて選局回路7の一機能であるAGC回路のAGC電圧
を読み込み(ステップS40)、図13に示す変換テー
ブルに従ってAGC電圧の大きさに対応した表示データ
に変換した後(ステップS41)、表示器18に出力し
て点灯表示する(ステップS42)。
信装置4の前面パネルに配置された表示器18のアンテ
ナレベル表示部を左から幾つ点灯させるかを規定するも
のであり、前記第1の実施の形態で示した前記デジタル
信号品位表示とともにアンテナレベルとして点灯表示さ
れる。
のに、AGC電圧に対応して表示ドット数を決定するた
めの変換テーブルを示すものである。AGC電圧に応じ
て、表示ドット数を20段階としている。AGC電圧が
1Vより小さいときは、図6におけるアンテナレベルの
表示ドット数を0即ち点灯せず、例えばAGC電圧が
1.9V以上2.4Vより小さいときは、表示ドット数
を8とし、AGC電圧が4.5V以上のときは、表示ド
ット数を20としてある。
中でも特にユーザーの操作でアンテナレベル表示が指示
された場合にのみ例えばアンテナの方位調整のモードが
指示されている場合にのみ、テレビジョン受像機5にア
ンテナ調整専用の画面で図5に示すようなアンテナレベ
ルとデジタル信号品位の表示をするものである。特に、
アンテナの方位調整時に使用すると有益である。
調整のモードが指示されている場合に、まず、アンテナ
レベルの表示を見ながら大まかに方位を決定し、次にデ
ジタル信号品位が十分取れているかをデジタル信号品位
の表示がなされているかで確認して、デジタル放送衛星
に方位が合っていることを確認する。もし、デジタル放
送衛星でなくアナログ放送衛星に方位が合っていると、
デジタル信号品位の表示は0となる。デジタル放送衛星
に方位が合っていると、デジタル信号品位の表示が、あ
るレベルをもって表示される。
見ながら入力レベルのピークを探しながら方位調整を行
う。
となる誤り率が精度は高いが、指数特性を示すため測定
範囲が狭い点と、AGC電圧によるレベル表示は精度は
低いが、測定範囲が広いこと、の両方の特性を生かした
ものである。入力電界強度の変化に対する、誤り率及び
AGC電圧の変化特性については、後述の図14に示さ
れている。図14からも分かるように、誤り率について
は、入力電界強度の変化に対して変化する範囲つまり測
定範囲は、Bの領域の狭い範囲であり、これに対し、A
GC電圧では、入力電界強度の変化に対して変化する範
囲は、Bの領域を含みAの領域及びCの領域にも及んだ
広い範囲となっている。
善するもので、アンテナの方位調整のモードが指示され
ていて、アンテナ方位調整を行う際に、制御部15は、
まず誤り率に基づくデジタル信号品位を表示器18に表
示させるように制御し、ユーザーは例えば第2の実施の
形態で解説したように視聴品位が確保できる方位までア
ンテナ方位を調整した後(具体的には、デジタル信号品
位の表示が点滅することなく正常に点灯表示された後)
に、制御部15は、AGC電圧に基づくアンテナレベル
の表示を開始するように制御し、ユーザーはアンテナレ
ベルの表示を参照しながら、入力レベルのピークを探し
て方位調整を行うようにしたものである。
が、まずデジタル信号品位の表示を行ってデジタル衛星
の電波に合っていることを確認した上で、アンテナ方位
の調整ができるようになる。デジタル信号品位の表示を
行うことによってデジタル衛星の方位に合わされば、ア
ナログ衛星放送の電波に惑わされることがない。
も述べたが、AGC電圧による入力レベルの測定と、誤
り率による受信信号品位の測定の両者の特徴を生かすた
めに、図14に示すように両データを合成してデジタル
信号品位として表示するようにしたものである。
誤り率及びAGC電圧の各変化特性を同一グラフ上に描
いたものである。ただし、誤り率については、入力電界
強度の上昇に伴って誤り率が指数特性で次第に減少する
カーブとなるが、ここでは誤り率の縦軸の正方向は受信
信号品位に対応するように誤り率が減少する方向となっ
ている。図14からも分かるように、誤り率について
は、入力電界強度の変化に対して変化する範囲は、Bの
領域であり、このBの領域では例えば図8の変換テーブ
ルを使用し、誤り率に基づいて受信信号品位を算出して
表示すればよいが、誤り率が変化しなくなるAの領域及
びCの領域では、入力電界強度の変化に対してAGC電
圧を使用し、AGC電圧に基づいて受信信号品位を算出
して表示するようにするのが、第8の実施の形態であ
る。換言すれば、Bの領域は、誤り率を信号品位表示の
基準とする領域であり、A,C領域では、AGC電圧を
信号品位表示の基準とするようにする。
らの誤り率を入力する一方選局回路7内のAGC回路か
らのAGC電圧を入力する。受信回路の入力レベルに対
応して、誤り率の計測が可能なB領域では誤り率を元に
第1の受信信号品位を算出し、前記誤り率の計測が不可
能なA,C領域では前記AGC電圧から第2の受信信号
品位を算出し、算出した第1,第2の受信信号品位を表
示器18或いはテレビジョン受像機5の画面上に表示す
る。これにより、入力レベルの広い範囲A,B,Cに亘
って、デジタル信号品位を表示することが可能となる。
り率により図14のBの領域が左右に動く、つまりノイ
ズの少ない環境下では同じ入力電界強度であっても誤り
率は少なくなるので、誤り率特性曲線が図上左に移動し
これに伴いBの領域が左に移動し、また信号のノイズ量
が増えると同じ入力電界強度であっても誤り率は多くな
るので、誤り率特性曲線が図上右に移動しこれに伴いB
の領域が右へ移動する。Bの領域が基準値(例えば図示
の状態)より左右どちらかに移動すると、入力電界強度
とAGC電圧の関係は変わらないのでつまりAGC電圧
特性曲線は変わらないので、領域A,B,Cの臨界点H
1,H2が移動しデジタル信号品位の表示が不連続にな
る場合が生じる。
の形態を改善するもので、制御部15は、誤り率と入力
レベルとの間で相関差が生じるような環境で、誤り率
(C/N)と、入力レベルとしてのAGC電圧との相関
を、前記誤り率の計測が可能な領域で計算し、前記第
1,第2の受信信号品位による連続的な信号品位表示を
行うに際し、前記誤り率と前記AGC電圧の相関差によ
り、前記誤り率を使用する領域と前記AGC電圧を使用
する領域の不連続を補正するようにする。
測可能な領域例えばBの領域のときAGC電圧を測定
し、ノイズ量の変化する環境下にあって、入力電界強度
即ちAGC電圧と誤り率とを比較し、誤り率についての
Bの領域が図14の基準値(例えば図14の誤り率曲線
に対応して示されたBの領域)からどの程度ずれている
かつまり相関差があるかを算出して、A,B,Cの領域
の移り変わりにおいて前記相関差を考慮し、例えば図8
や図13に示す表示係数(表示ドット数)を変化させ、
A,B,Cの領域が移り変わっても領域A,B,Cの臨
界点H1 ,H2 での連続性を確保するようにしている。
率に基づいた受信信号品位の算出を行うことにより、例
えば、デジタル衛星放送信号を受信すべく、アンテナの
方位調整を行う場合には、誤り率に基づいた受信信号品
位の表示レベルを見ながら精度の高い方位調整を行うこ
とが可能となる。しかも、受信信号品位が所定の品位以
下のときにはユーザーに対して警告を行うことができ
る。デジタル放送受信装置において受信信号品位をエラ
ー検出部分から得られる誤り率に基づいて表現すること
が可能となるので、このデジタル信号品位の表示が確保
されていれば、デジタル放送信号が受信されていると判
断でき、アンテナの方位調整の際、アナログ放送信号と
間違える虞れがない。また、デジタル信号品位を誤り率
に基づいて例えばC/Nに換算して表現すれば、画面の
表示状態が悪化した場合、デジタル信号品位の表示値が
大きければ、送信側及び送信側からの伝送路上のノイズ
によるものではなく、受信装置などの故障によるものと
の判断が可能になる。
の形態の構成を示す概念図及びデジタル放送受信装置の
構成を示すブロック図。
C回路の構成を示すブロック図。
C回路のAGC電圧特性を示すグラフ。
正回路で算出される誤り率を、受信信号品位(C/N)
に換算するためのグラフ。
レベル表示のテレビジョン画面表示例を示す図。
ルの表示器によるLED表示例を示す図。
第1の実施の形態の受信信号品位表示処理ルーチンを示
すフローチャート。
めの変換テーブルを示す図。
第2の実施の形態の受信信号品位表示処理ルーチンを示
すフローチャート。
の第3の実施の形態の受信信号品位表示処理ルーチンを
示すフローチャート。
の第4の実施の形態の受信信号品位表示処理ルーチンを
示すフローチャート。
の第5の実施の形態の入力レベル表示処理ルーチンを示
すフローチャート。
換するための変換テーブルを示す図。
るAGC回路のAGC電圧特性と誤り検出回路の誤り率
特性の相関を示す図。
Claims (1)
- 【請求項1】 デジタル放送受信装置において、 受信したデジタル放送信号の伝送誤りを検出する第1の
検出手段と、 前記第1の検出手段の検出結果から誤り率を算出する手
段と、 前記誤り率を、受信信号品位に変換する変換手段と、 デジタル放送を受信するためのアンテナ方位調整モード
選択手段と、 前記受信信号品位を表示させる表示手段と、 受信されたデジタル放送信号の受信信号品位を判定する
信号品位判定手段と、 受信されたデジタル信号が所定の品位以下と判定された
場合は警告を行う警告手段とを具備し、 前記選択されたアンテナ方位調整モードに応じて前記受
信信号品位を表示し、前記信号品位判定手段で受信され
たデジタル信号が所定の品位以下と判定された場合は警
告を行うことを特徴とするデジタル放送受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001139125A JP3581330B2 (ja) | 2001-05-09 | 2001-05-09 | デジタル放送受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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