JP3581330B2 - デジタル放送受信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放送局では映像信号及び音声信号或いはどちらか一方の信号を符号化つまりデジタル化して送信するデジタル放送システムに用いられ、受信側でデジタル復調及び誤り訂正を行い、アナログに変換して再生するデジタル放送受信装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、衛星放送では、指向性の高いアンテナが用いられ、アンテナの方位を的確に衛星に合わせる必要がある。従来のアナログ方式の衛星放送受信機では信号強度を表示するレベルメータを目安にして入力電界強度がピークを示すようにアンテナの方位を調整し決定している。
【0003】
前記信号強度は、一般的には受信機の入力段に位置するAGC回路のAGC電圧から換算している。
【0004】
しかしながら、入力電界強度のみをAGC電圧から換算して表示するだけでは、(1)十分な精度、安定度が得られないことと、(2)入力電界強度が高いことが即信号品位が高いとは言えないため、C/N(Carrier to Noise)の悪化により受信画面の悪化つまり再生後の視聴品位が低下しても、伝送系に起因したC/Nの悪化なのか受信機の故障なのか判別がつかない、という問題がある。
【0005】
このように、衛星放送の受信に際しては、入力の電界強度が高いだけでは適切な受信品位が得られず、受信信号のC/Nが重要なファクターとなるためC/Nを入力電界強度に加味して表示するような改善がなされているものもある。
【0006】
この場合、アナログ方式の衛星放送受信機では、受信信号のC/Nの計測には、FM変調方式の特徴である三角ノイズを計測し代用する手段が用いられている。
【0007】
一方、放送のデジタル化は、高画質化や高音質化、多チャンネル化、多プログラム化を実現し、マルチメディアサービスやインタラクティブサービスを可能とするものとして期待されつつある。
【0008】
ところが、デジタル衛星放送受信装置の場合、変調方式がQPSK変調など、アナログ方式と異なる変調方式のため、アナログ方式の場合と同様な手段によるC/Nの計測、表示ができないという問題がある。
【0009】
また、日本においては、アナログ方式の放送衛星とデジタル方式の放送衛星の位置がほぼ同じ方位に混在して打ち上げられている状況にあり、アンテナの方位を調整する際、入力電界強度を測定し表示するだけでは、アナログ衛星放送を受信しているのかデジタル衛星放送を受信しているのか判別できないという問題もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如く、デジタル放送受信装置では、受信信号品位を計測し表示することができなかった。また、アンテナの方位調整の際、アナログ衛星放送を受信しているのかデジタル衛星放送を受信しているのか判別できないという問題もあった。
【0011】
そこで、本発明は、上記の問題に鑑み、受信信号品位を計測し表示することができ、またアンテナの方位調整の際にデジタル放送信号をアナログ放送信号と間違えることのなく受信できるデジタル放送受信装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、デジタル放送受信装置において、
受信回路に入力するデジタル放送信号の入力電界強度を測定する手段と、
前記入力電界強度を表示手段に表示させる手段と、
受信回路で受信したデジタル放送信号の伝送誤りを検出する第1の検出手段と、
前記第1の検出手段の検出結果から誤り率を算出する手段と、
記誤り率を、受信信号品位に変換する変換手段と、
前記受信信号品位を表示手段に表示させる手段と、
受信されたデジタル放送信号の受信信号品位を判定する信号品位判定手段と、
受信されたデジタル信号が所定の品位以下と判定された場合は警告を行う警告手段とを具備し、
前記入力電界強度と前記受信信号品位を同時に表示し、前記信号品位判定手段で受信されたデジタル信号が所定の品位以下と判定された場合は警告を行うことを特徴とするものである。
【0013】
本発明に係わるデジタル放送システムでは、伝送情報、つまり映像信号および音声信号ないしは何れかの信号を符号化し、これに制御や情報伝達を目的としたデータを付加した情報に、更に伝送エラーを改善する目的で誤り訂正符号を付加して伝送している。そして、受信装置では、前記誤り訂正符号をもとに伝送途中で発生した情報の誤りを検出し訂正する手段を持っている。
【0014】
請求項1記載の発明は、受信回路に入力する放送信号の入力電界強度は、例えばAGC電圧を用いて広い電界測定範囲に亘って測定可能であり、誤り率(ビットエラーレート)はその測定可能な範囲における比較的狭い測定範囲において測定可能である、ことに鑑みて、なされたものである。例えば、デジタル衛星放送信号を受信すべく、アンテナの方位調整を行う場合には、 i) 入力電界強度の表示レベルを見ながら、アンテナを広い範囲で回転させて表示レベルの高い目的範囲に近い位置を見つけた後、 ii) 誤り率に基づいた受信信号品位の表示レベルを見ながら精度の高い方位調整を行うことが可能となるのである。なぜなら、 (1) 入力電界強度の表示レベルの大小だけでは広範囲な調整は可能であるがこれがアナログ衛星放送なのかデジタル衛星放送なのか分からないこと、 (2) 電界だけでは精度が低いこと、ためである。このため、請求項1の発明では、 i) 入力電界強度の表示レベルで大まかな方位調整と、 ii) デジタル放送信号受信でのみ検出可能な誤り率に基づいた受信信号品位の表示レベルを見ながらの正確な方位調整と、を行えるようにしたものである。従って、本発明は、入力電界強度の測定と、誤り率に基づいた受信信号品位の算出と、の2つを組み合わせることに特徴があり、表示手段に2つの表示を行いながら、アンテナ方位調整を行うことによって、デジタル放送受信装置におけるアンテナ方位調整時の操作性の向上及び調整時間の短縮化を大幅に実現できるものである。誤り検出の第1の検出手段では、入力情報の量に対する誤り量から誤り率を計算する。そして、この誤り率は、受信信号品位(例えばC/N)に換算された後、テレビジョン受像機などの画面或いは他の表示器に表示される。このようにすれば、受信したデジタル放送信号をデジタル復調した後、エラー検出する部分から得た誤り率を直接受信信号品位に換算して、表示するため、AGC電圧など振幅変動の大小に基づいた受信性能表示に比べて、精度、安定度が高いという利点を生じる。
【0016】
また、アンテナの方位調整を行う際には、本発明に係る受信信号品位の計測及び表示がデジタル放送受信装置に特有のエラー検出・訂正に基づいてなされるため、受信信号品位が表示されていると、アンテナが的確にデジタル放送衛星の方角に向いていると判断できる。もしも、アンテナの方角が、アナログ放送衛星の方向に合っていると、受信信号品位の表示はなされない。
【0017】
さらに、信号品位判定手段で受信されたデジタル信号が所定の品位以下と判定された場合は表示などで警告を行うので、伝送エラーが多発して伝送状態が悪化していることを、ユーザーに認識させることができる。
【0018】
さらに、デジタル信号品位を誤り率に基づいて例えばC/Nに換算して表現すれば、画面の表示状態が悪化した場合、デジタル信号品位の表示値が大きければ、送信側及び送信側からの伝送路上のノイズによるものではなく、受信装置などの故障によるものとの判断が可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明に係わるデジタル放送システム及び本発明の一実施の形態であるデジタル放送受信装置の回路ブロック図である。
【0020】
図1において、デジタル放送システムは、放送局1及び放送中継衛星2から成る放送設備と、受信アンテナ設備3とデジタル放送受信装置4とテレビジョン受像機5から成る加入者受信設備とで構成されている。
【0021】
放送局1で作成される番組は、映像信号及び音声信号で構成されるが、これらの信号の両方或いはその一方の信号が符号化され、第1のデジタル情報とされる。
【0022】
この第1のデジタル情報は、伝送効率を上げるためMPEG(Moving Picture Expert Group)に代表されるようなデータ圧縮技術により軽量化され第2のデジタル情報になり、同様に圧縮された幾つかの放送のデジタル情報と多重され、またそれら番組に関する情報や他のサービスに使用されるデジタル情報を付加されて第3のデジタル情報として統合される。
【0023】
この第3のデジタル情報はデータ伝送に適合したデータの大きさに分割される。そして、分割された各データは未契約者が簡単に情報を利用できないようにスクランブル処理され、スクランブル加工されたデータとなる。
【0024】
このスクランブル加工後のデータはデータの意味を示すヘッダ及び伝送中発生する伝送エラーを改善するためのエラー訂正符号が付加されて放送データとなり、更に変調されデジタル放送信号として放送中継衛星2に目がけて発信される。この放送中継衛星2は、従来のアナログ放送の衛星とは異なり、デジタル放送用の衛星である。
【0025】
放送中継衛星2では前記デジタル放送信号を受信し、デジタル衛星放送信号として第2の周波数に変換して地上に向け再送信する。
【0026】
地上の加入者受信設備では、前記デジタル衛星放送信号を受信アンテナ設備3により受信する。
【0027】
前記受信信号は、まず受信アンテナ設備3に内蔵された変換装置にて有線伝送に有利な低い第3の周波数に変換されて家庭内に配置されるデジタル放送受信装置4に伝送される。
【0028】
デジタル放送受信装置4のアンテナ入力端子6には少なくとも一つの放送中継衛星2が発信する複数のチャンネル(周波数)の信号が入力されており、これが選局回路7により選択される。選局回路7では、1つのチャンネルを選択する一方第4の周波数の信号に変換する。
【0029】
また、選局回路7では、受信した信号の強度を検出するために前記第4の周波数の信号(IF信号と呼ぶ)をAM復調により電圧変化に変換し、これを入力段のアンプに利得制御電圧(以下、AGC電圧と呼ぶ)として負帰還することで、次段以降の回路への入力信号を常に適正な信号レベルになるように自動調整するAGC回路を備えている。
【0030】
図2に、選局回路7におけるAGC回路の構成図を示す。入力端子6に入力されるデジタル放送信号は、利得可変増幅器71で増幅された後選局及び周波数変換を行う選局部72を経てIF信号となり次段のQPSK復調回路8に供給されることになる。ここで、前記IF信号はAM復調回路73で振幅検波され、AGC電圧として前記の利得可変増幅器71の制御端子に負帰還される。これによって、利得可変増幅器71は、その出力が常に適正なレベルになるように利得(ゲイン)が調整されるようになっている。選局部72の出力信号であるIF信号が入力側の利得可変増幅器71に負帰還されるループが、AGC回路である。
【0031】
前記のAGC電圧は入力電界強度に応じて変化するので、このAGC電圧から逆に入力電界強度を推定できることになる。
【0032】
図3に、入力電界強度とAGC電圧との関係を、AGC電圧特性例として示す。この図では、横軸に入力電界強度、縦軸にAGC電圧をとってある。入力電界強度とAGC電圧とは、ある入力電界強度の範囲内では比例する関係にあることが分かる。不安定要素と記述しているのは、回路構成部品の特性変化例えば温度変化等によるものや、入力信号に含まれるノイズなどに起因する特性ばらつきである。
【0033】
再び図1において、前記AGC電圧は、制御部15に入力され、制御部15の入力部に位置するA/D変換器によりデジタル量に変換され入力レベル表示のデータとして使用される。
【0034】
ところで、制御部15の指示により選局回路7で前記第3の周波数信号を選択した場合、この信号は復調に適した第4の周波数信号(IF信号)に変換されQPSK復調回路8へ送られ前記放送データが再生される。
【0035】
この前記放送データは伝送経路中でエラーを起こしている可能性があり、次のエラー検出・訂正回路9により放送データが正しく再生されることになる。
【0036】
エラー検出・訂正回路9では、入力された前記放送データ中に発生したエラーの数及び回路を通過したデータの数を計算しており、“エラーデータ数/通過データ数”からデータの誤り率を計算し制御部15に送る。
【0037】
制御部15では、この誤り率を図4に示す受信信号品位と誤り率の関係を示す変換テーブルを用いて受信信号品位のデータに変換して、表示器18或いはテレビジョン受像機5に表示データとして出力することになる。
【0038】
図4に、受信信号品位(C/N)と、エラー検出・訂正回路9で算出される誤り率(ビットエラーレート)との関係を示している。この図では、横軸に受信信号品位を、縦軸に誤り率をとってある。縦軸の1E−01は1×10−1を意味し、1E−02は1×10−2を意味している。受信品位限界と記述しているものは、これを越えて誤り率が上昇した場合即ちC/NがTより低下した場合、エラー検出・訂正回路9で正常なエラー訂正動作ができず視聴品位が極端に低下するレベルであることを指している。また、誤り率の一番下のレベルは、エラーが非常に少なくてエラー検出・訂正回路9でエラー検出できる検出限界に相当している。
【0039】
ところで、エラー訂正された前記放送データは、デスクランブル回路10で予め制御部15から指定されている受信契約をされた放送データが入力されたときのみデスクランブル処理をされ、前記分割された第3のデジタル情報が復元される。このとき、第3のデジタル情報の中でも受信装置の制御や番組の情報に関するデータは制御部15に引き渡される。
【0040】
次段のデータ分離回路11では、前記第3のデジタル情報から制御部15に指示された必要なデータつまり多重化された複数の番組のデータの中の指定の番組のデータのみを取り出し、前述した第2のデジタル情報として次段のデジタル伸長回路12に送り出す。
【0041】
デジタル伸長回路12では、圧縮され軽量化された前記第2のデジタル情報を伸長し元の前記第1のデジタル情報に戻す。
【0042】
このとき、第1のデジタル情報の中の映像データは、NTSC変換回路13に入力され、NTSC方式に準じたアナログ映像信号に変換されて映像信号出力端子19から出力される。
【0043】
また、第1のデジタル情報の中の音声データについては、音声変換回路14によりアナログ音声信号に変換され音声出力端子20から出力される。
【0044】
これらアナログの映像信号及び音声信号がテレビジョン受像機5に供給され視聴可能となる。
【0045】
図5に、これらの過程で制御部15に入力された前記AGC回路からのAGC電圧とエラー検出・訂正回路9からの誤り率とを使って、アンテナレベル、デジタル信号品位としてテレビジョン画面に表示した例を示す。
【0046】
また、図6に、これらを受信装置4の前面パネル上に配したLED等の表示器18に表示した例を示す。
【0047】
次に、図7〜図11を参照して、制御部15における受信信号品位の表示処理動作について説明する。
【0048】
図7は、制御部15における受信信号品位表示処理ルーチンの第1の実施の形態を示している。
【0049】
本処理ルーチンでは、制御部15はエラー訂正・検出回路9で算出された誤り率のデータを読み込み(ステップS30)、この誤り率から図8に記す変換テーブルに従い表示データに変換した後(ステップS31)、デジタル信号品位表示が可能な表示器18に出力する(ステップS32)。前記表示データは、例えば図6に示した受信装置4の前面パネルに配置された表示器18のデジタル信号品位表示部のLEDを左から幾つ点灯させるかを規定するものであり、これに従ってデジタル信号品位表示がなされる。
【0050】
図8は、受信信号品位を段階表示するのに、誤り率に対応して表示ドット数を決定するための変換テーブルを示している。誤り率の大小に応じて、表示ドット数を20段階としたものである。誤り率が5E−02以上、即ち5×10−2以上のときは、図6におけるデジタル信号品位の表示ドット数を0つまり点灯せず、例えば誤り率が5E−04以上で1E−03より小さいとき、即ち5×10−4以上で1×10−3より小さいときは、表示ドット数を8とし、誤り率が1E−06、即ち1×10−6より小さいときは、表示ドット数を20としてある。
【0051】
図9は、制御部15における受信信号品位表示処理ルーチンの第2の実施の形態を示している。
【0052】
本処理ルーチンでは、制御部15はエラー訂正・検出回路9で算出された誤り率のデータを読み込み(ステップS30)、この誤り率から図8に記す変換テーブルに従い表示データに変換した後(ステップS31)、この表示データの表示ドット数が4以下、すなわち誤り率が5E−03以下であるか否かを判定し(ステップS33)、表示ドット数が4を越えるとき表示データを表示器18に出力してその表示ドット数に応じた長さで表示器18を点灯表示し(ステップS32)、4以下であるとき表示データを表示器18に出力するに際しその表示方法を点滅表示にして(ステップS34)、正常な視聴ができない状態であることを警告する。
【0053】
これは、表示データの表示ドット数が4以下、すなわち誤り率が5E−03以上であるときは、エラー検出・訂正回路9がデータエラーの訂正ができなくなると仮定した場合であり、このとき映像信号或いは音声信号の再生が正常にできなくなることを相当し、特にデジタル映像処理の場合、ちょっとしたエラーでも画面中でブロック単位に欠落することになる。そこで、本実施の形態では、表示データが4以下であるときに特に表示方法を点滅にし、正常な視聴ができない状態であることを警告する一方、正常な視聴品位が保てる場合、つまり表示データが4を越える場合は通常の点灯表示を行う。
【0054】
図10は、制御部15における受信信号品位表示処理ルーチンの第3の実施の形態を示している。
【0055】
本処理ルーチンでは、制御部15はエラー訂正・検出回路9で算出された誤り率のデータを読み込み(ステップS30)、この誤り率から図8に示す変換テーブルに従い表示データに変換した後(ステップS31)、この表示データの表示ドット数が4以下、すなわち誤り率が5E−03以下であるか否かを判定し(ステップS33)、表示ドット数が4を越えるとき表示データを表示器18に出力してその表示ドット数に応じた長さで表示器18を点灯表示し(ステップS32)、4以下であるとき表示データを表示器18に出力するに際しその表示方法を点滅表示にし(ステップS34)、正常な視聴ができない状態であることを警告する。
【0056】
さらに、本実施の形態では、ステップS33において、正常な視聴品位が保てないと判定した場合(変換される表示ドット数が4以下であるとき)、表示方法を点滅表示にする一方(ステップS34)、前記デジタル伸長回路12の出力を禁止し(ステップS35)、雑音を含む映像信号や音声信号にミュートを掛ける。
【0057】
逆に、正常な受信品位状態に戻った場合には、表示データを表示器18に出力してその表示ドット数に応じた長さで表示器18に点灯表示する一方(ステップS32)、前記デジタル伸長回路12への出力を許可する(ステップS36)。
【0058】
図11は、制御部15における受信信号品位表示処理ルーチンの第4の実施の形態を示している。
【0059】
この実施の形態は、アンテナの方位調整の場合、表示器に示されるレベル表示を見るより、テレビジョン画面の映像を見ながら大まかに調整し、微細な調整については専用の表示器18によりピーク値を調整する方が調整し易いとの人間工学的検知から改善しようとするものである。
【0060】
この処理では前記図10で説明した制御と同様であるが、ステップS33で、十分な視聴品位が保てないとき、即ち前記表示ドット数が4以下のとき、表示器18を点滅表示する一方(ステップS34)、現在アンテナの方位を調整するモードになっているか否かを判定し(ステップS37)、アンテナの方位調整のモードでなければ、デジタル伸長回路12への出力を禁止し(ステップS35)、アンテナの方位調整モードであれば、デジタル伸長回路12への出力を禁止することなく、映像をテレビジョン受像機5の画面上に映出しながらアンテナ調整できるようにしている。
【0061】
ここで、アンテナの方位調整のモードとは、ユーザーが図示しないリモートコントローラを使いリモコン受光部16を通して、或いは前面ボタン17を操作することによって、制御部15にアンテナ調整時であることを指定する機能である。
【0062】
図12に、以上の受信信号品位の表示のほかに、受信回路の入力レベル表示を行う際の制御部15の処理ルーチンを示す。
【0063】
この実施の形態は、第1の実施の形態に加えて選局回路7の一機能であるAGC回路のAGC電圧を読み込み(ステップS40)、図13に示す変換テーブルに従ってAGC電圧の大きさに対応した表示データに変換した後(ステップS41)、表示器18に出力して点灯表示する(ステップS42)。
【0064】
前記表示データは、例えば図6に示した受信装置4の前面パネルに配置された表示器18のアンテナレベル表示部を左から幾つ点灯させるかを規定するものであり、前記第1の実施の形態で示した前記デジタル信号品位表示とともにアンテナレベルとして点灯表示される。
【0065】
図13は、アンテナレベルを段階表示するのに、AGC電圧に対応して表示ドット数を決定するための変換テーブルを示すものである。AGC電圧に応じて、表示ドット数を20段階としている。AGC電圧が1Vより小さいときは、図6におけるアンテナレベルの表示ドット数を0即ち点灯せず、例えばAGC電圧が1.9V以上2.4Vより小さいときは、表示ドット数を8とし、AGC電圧が4.5V以上のときは、表示ドット数を20としてある。
【0066】
第6の実施の形態は、第5の実施の形態の中でも特にユーザーの操作でアンテナレベル表示が指示された場合にのみ例えばアンテナの方位調整のモードが指示されている場合にのみ、テレビジョン受像機5にアンテナ調整専用の画面で図5に示すようなアンテナレベルとデジタル信号品位の表示をするものである。特に、アンテナの方位調整時に使用すると有益である。
【0067】
即ち、制御部15に対してアンテナの方位調整のモードが指示されている場合に、まず、アンテナレベルの表示を見ながら大まかに方位を決定し、次にデジタル信号品位が十分取れているかをデジタル信号品位の表示がなされているかで確認して、デジタル放送衛星に方位が合っていることを確認する。もし、デジタル放送衛星でなくアナログ放送衛星に方位が合っていると、デジタル信号品位の表示は0となる。デジタル放送衛星に方位が合っていると、デジタル信号品位の表示が、あるレベルをもって表示される。
【0068】
そして次に、再びアンテナレベルの表示を見ながら入力レベルのピークを探しながら方位調整を行う。
【0069】
以上のことは、前記デジタル信号品位の元となる誤り率が精度は高いが、指数特性を示すため測定範囲が狭い点と、AGC電圧によるレベル表示は精度は低いが、測定範囲が広いこと、の両方の特性を生かしたものである。入力電界強度の変化に対する、誤り率及びAGC電圧の変化特性については、後述の図14に示されている。図14からも分かるように、誤り率については、入力電界強度の変化に対して変化する範囲つまり測定範囲は、Bの領域の狭い範囲であり、これに対し、AGC電圧では、入力電界強度の変化に対して変化する範囲は、Bの領域を含みAの領域及びCの領域にも及んだ広い範囲となっている。
【0070】
第7の実施の形態は第6の実施の形態を改善するもので、アンテナの方位調整のモードが指示されていて、アンテナ方位調整を行う際に、制御部15は、まず誤り率に基づくデジタル信号品位を表示器18に表示させるように制御し、ユーザーは例えば第2の実施の形態で解説したように視聴品位が確保できる方位までアンテナ方位を調整した後(具体的には、デジタル信号品位の表示が点滅することなく正常に点灯表示された後)に、制御部15は、AGC電圧に基づくアンテナレベルの表示を開始するように制御し、ユーザーはアンテナレベルの表示を参照しながら、入力レベルのピークを探して方位調整を行うようにしたものである。
【0071】
これにより、大まかな調整はしにくくなるが、まずデジタル信号品位の表示を行ってデジタル衛星の電波に合っていることを確認した上で、アンテナ方位の調整ができるようになる。デジタル信号品位の表示を行うことによってデジタル衛星の方位に合わされば、アナログ衛星放送の電波に惑わされることがない。
【0072】
第8の実施の形態は、第6の実施の形態でも述べたが、AGC電圧による入力レベルの測定と、誤り率による受信信号品位の測定の両者の特徴を生かすために、図14に示すように両データを合成してデジタル信号品位として表示するようにしたものである。
【0073】
図14は、入力電界強度の変化に対する、誤り率及びAGC電圧の各変化特性を同一グラフ上に描いたものである。ただし、誤り率については、入力電界強度の上昇に伴って誤り率が指数特性で次第に減少するカーブとなるが、ここでは誤り率の縦軸の正方向は受信信号品位に対応するように誤り率が減少する方向となっている。図14からも分かるように、誤り率については、入力電界強度の変化に対して変化する範囲は、Bの領域であり、このBの領域では例えば図8の変換テーブルを使用し、誤り率に基づいて受信信号品位を算出して表示すればよいが、誤り率が変化しなくなるAの領域及びCの領域では、入力電界強度の変化に対してAGC電圧を使用し、AGC電圧に基づいて受信信号品位を算出して表示するようにするのが、第8の実施の形態である。換言すれば、Bの領域は、誤り率を信号品位表示の基準とする領域であり、A,C領域では、AGC電圧を信号品位表示の基準とするようにする。
【0074】
制御部15は、エラー検出・訂正回路9からの誤り率を入力する一方選局回路7内のAGC回路からのAGC電圧を入力する。受信回路の入力レベルに対応して、誤り率の計測が可能なB領域では誤り率を元に第1の受信信号品位を算出し、前記誤り率の計測が不可能なA,C領域では前記AGC電圧から第2の受信信号品位を算出し、算出した第1,第2の受信信号品位を表示器18或いはテレビジョン受像機5の画面上に表示する。これにより、入力レベルの広い範囲A,B,Cに亘って、デジタル信号品位を表示することが可能となる。
【0075】
しかしながら、入力信号のC/Nつまり誤り率により図14のBの領域が左右に動く、つまりノイズの少ない環境下では同じ入力電界強度であっても誤り率は少なくなるので、誤り率特性曲線が図上左に移動しこれに伴いBの領域が左に移動し、また信号のノイズ量が増えると同じ入力電界強度であっても誤り率は多くなるので、誤り率特性曲線が図上右に移動しこれに伴いBの領域が右へ移動する。Bの領域が基準値(例えば図示の状態)より左右どちらかに移動すると、入力電界強度とAGC電圧の関係は変わらないのでつまりAGC電圧特性曲線は変わらないので、領域A,B,Cの臨界点H1,H2が移動しデジタル信号品位の表示が不連続になる場合が生じる。
【0076】
そこで、第9の実施の形態は、第8の実施の形態を改善するもので、制御部15は、誤り率と入力レベルとの間で相関差が生じるような環境で、誤り率(C/N)と、入力レベルとしてのAGC電圧との相関を、前記誤り率の計測が可能な領域で計算し、前記第1,第2の受信信号品位による連続的な信号品位表示を行うに際し、前記誤り率と前記AGC電圧の相関差により、前記誤り率を使用する領域と前記AGC電圧を使用する領域の不連続を補正するようにする。
【0077】
より具体的には、C/Nつまり誤り率が計測可能な領域例えばBの領域のときAGC電圧を測定し、ノイズ量の変化する環境下にあって、入力電界強度即ちAGC電圧と誤り率とを比較し、誤り率についてのBの領域が図14の基準値(例えば図14の誤り率曲線に対応して示されたBの領域)からどの程度ずれているかつまり相関差があるかを算出して、A,B,Cの領域の移り変わりにおいて前記相関差を考慮し、例えば図8や図13に示す表示係数(表示ドット数)を変化させ、A,B,Cの領域が移り変わっても領域A,B,Cの臨界点H1 ,H2 での連続性を確保するようにしている。
【0078】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、誤り率に基づいた受信信号品位の算出を行うことにより、例えば、デジタル衛星放送信号を受信すべく、アンテナの方位調整を行う場合には、誤り率に基づいた受信信号品位の表示レベルを見ながら精度の高い方位調整を行うことが可能となる。しかも、受信信号品位が所定の品位以下のときにはユーザーに対して警告を行うことができる。デジタル放送受信装置において受信信号品位をエラー検出部分から得られる誤り率に基づいて表現することが可能となるので、このデジタル信号品位の表示が確保されていれば、デジタル放送信号が受信されていると判断でき、アンテナの方位調整の際、アナログ放送信号と間違える虞れがない。また、デジタル信号品位を誤り率に基づいて例えばC/Nに換算して表現すれば、画面の表示状態が悪化した場合、デジタル信号品位の表示値が大きければ、送信側及び送信側からの伝送路上のノイズによるものではなく、受信装置などの故障によるものとの判断が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるデジタル放送システムの一実施の形態の構成を示す概念図及びデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図。
【図2】図1のデジタル放送受信装置に用いられるAGC回路の構成を示すブロック図。
【図3】図1のデジタル放送受信装置に用いられるAGC回路のAGC電圧特性を示すグラフ。
【図4】図1のデジタル放送受信装置のエラー検出・訂正回路で算出される誤り率を、受信信号品位(C/N)に換算するためのグラフ。
【図5】図1のデジタル放送受信装置におけるアンテナレベル表示のテレビジョン画面表示例を示す図。
【図6】図1のデジタル放送受信装置における前面パネルの表示器によるLED表示例を示す図。
【図7】図1のデジタル放送受信装置における制御部の第1の実施の形態の受信信号品位表示処理ルーチンを示すフローチャート。
【図8】図7における誤り率を表示データに変換するための変換テーブルを示す図。
【図9】図1のデジタル放送受信装置における制御部の第2の実施の形態の受信信号品位表示処理ルーチンを示すフローチャート。
【図10】図1のデジタル放送受信装置における制御部の第3の実施の形態の受信信号品位表示処理ルーチンを示すフローチャート。
【図11】図1のデジタル放送受信装置における制御部の第4の実施の形態の受信信号品位表示処理ルーチンを示すフローチャート。
【図12】図1のデジタル放送受信装置における制御部の第5の実施の形態の入力レベル表示処理ルーチンを示すフローチャート。
【図13】図12におけるAGC電圧を表示データに変換するための変換テーブルを示す図。
【図14】本発明の第8及び9の実施の形態に使用されるAGC回路のAGC電圧特性と誤り検出回路の誤り率特性の相関を示す図。
【符号の説明】
3…受信アンテナ設備
4…デジタル放送受信装置
5…テレビジョン受像機
6…アンテナ入力端子
7…選局回路(AGC回路を含む)
8…QPSK復調回路
9…エラー検出・訂正回路
12…デジタル伸長回路
13…NTSC変換回路
14…音声変換回路
15…制御部
17…前面ボタン
18…前面表示器

Claims (1)

  1. デジタル放送受信装置において、
    受信回路に入力するデジタル放送信号の入力電界強度を測定する手段と、
    前記入力電界強度を表示手段に表示させる手段と、
    受信回路で受信したデジタル放送信号の伝送誤りを検出する第1の検出手段と、
    前記第1の検出手段の検出結果から誤り率を算出する手段と、
    記誤り率を、受信信号品位に変換する変換手段と、
    前記受信信号品位を表示手段に表示させる手段と、
    受信されたデジタル放送信号の受信信号品位を判定する信号品位判定手段と、
    受信されたデジタル信号が所定の品位以下と判定された場合は警告を行う警告手段とを具備し、
    前記入力電界強度と前記受信信号品位を同時に表示し、前記信号品位判定手段で受信されたデジタル信号が所定の品位以下と判定された場合は警告を行うことを特徴とするデジタル放送受信装置。
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