JP3875599B2 - 共同受信システム - Google Patents

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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
本発明は、放送局からの地上波を直接受信することができないビル陰地区等で、共同アンテナで受信した電波を各受信機へ再送信する共同受信システムに関するものである。
【0003】
【従来の技術】
【0004】
現行の地上テレビ放送では、高層ビルや高速道路等の陰で電波の受信電界が低くなって受信が困難な難視聴地区に対して、共同アンテナで受信した電波を各受信機へ再送信する共同受信システムが用いられている。
【0005】
従来の共同受信システムでは、高層ビルの屋上に受信アンテナと送信アンテナを設け、受信アンテナで放送局からの電波を受信し、所定の電力に増幅して送信アンテナから難視聴地区に同一の周波数で再送信を行うようにしている。また、送信アンテナの代わりに同軸ケーブルを用いて、難視聴地区の各受信機まで有線で伝送するCATVシステムも使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の共同受信システムでは、次のような課題があった。
【0008】
送信用のアンテナで再送信を行う場合、1本のアンテナを用いて難視聴地区を適切な状態でカバーすることが困難であった。例えば、送信用のアンテナを設備した高層ビルの直下には電波が届かず、受信することができない。また、高層ビルに近辺では、受信用のアンテナを上向きに設置しなければならないが、通常の受信アンテナは水平方向に設置するようにできており、仰角を持たせて固定することが困難であった。更に、遠方では放送局からの電波と共同受信システムの送信用のアンテナからの電波が干渉して、新たな受信障害を引き起こすことがあった。
【0009】
一方、同軸ケーブルを用いて各受信機まで有線で伝送する場合には、ケーブルや中継増幅器等の工事のために多額の費用を必要とするという課題があった。
【0010】
本発明は、前記従来技術が持っていた課題を解決し、各受信機までの同軸ケーブルの敷設が不要で、かつ複雑な地形の難視聴地区に柔軟に対処できる共同受信システムを提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記課題を解決するために、本発明は、難視聴地区における共同受信システムを、放送局から出力される電波を受ける受信アンテナと、前記受信アンテナで受けた電波から再送信の対象となる放送波を選択受信し、そのレベルを調整して出力する受信機と、前記受信機から与えられる入力信号を所定のレベルに増幅して出力する主増幅機と、入力端子に入力された信号を増幅して分岐し、出力端子に出力すると共に送信アンテナから送信する中継送信機と、前記主増幅機の出力側と前記中継送信機の入力端子の間を接続する第1のケーブルと、前記中継送信機の出力端子とその後段の中継送信機の入力端子の間を接続する第2のケーブルとで構成している。
【0013】
本発明によれば、以上のように共同受信システムを構成したので、次のような作用が行われる。
【0014】
放送局から出力された電波は、高層ビルの屋上等に設置された受信アンテナで受けられ、受信機によって再送信の対象となる放送波が選択受信される。放送波は、受信機でレベル調整が行われた後、主増幅器で所定のレベルに増幅されて第1のケーブルを介して中継送信機へ送信される。中継送信機では、入力端子に入力された信号が増幅及び分岐され、一方の信号は出力端子に出力され、他方の信号は送信アンテナから送信される。
【0015】
更に、中継送信機の出力端子には、第2のケーブルを介して後段の中継送信機が接続され、複数の中継送信機を直列に接続することができるようになっている。各中継送信機は、再送信用の放送波を出力する送信アンテナを有しているので、難視聴地区の家庭の受信アンテナを、この送信アンテナに向けることにより、再送信された放送波を受信することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
【0017】
(第1の実施形態)
【0018】
図1は、本発明の第1の実施形態を示す共同受信システムの概念図である。
【0019】
この共同受信システムは、高層ビルのビル陰地区等で送信局からの放送電波を直接受信することができない家庭に対して、微弱な電波を使用して再送信を行うものである。この共同受信システムでは、送信局から電波を直接受信できる高層ビルの屋上等に設置された共同受信用の受信アンテナを有している。受信アンテナには、再送信の対象となる放送波を選択して受信する受信機と、受信した放送波を増幅する主増幅器からなるヘッドエンド装置が接続されている。
【0020】
一方、ビル陰の難視聴地区は、道路の区画等に従って複数のエリアに区分され、各エリア毎に送信柱が設けられている。送信柱には再送信用の電波を微弱な電力で出力する中継送信機が取り付けられ、ヘッドエンド装置とこれらの中継送信機の間は、同軸ケーブルを介して直列または並列に接続されている。各家庭の受信アンテナは、最寄りの中継送信機に向けて設置され、この中継送信機から微弱な電力で再送信される放送波を受信するようになっている。
【0021】
図2は、図1の共同受信システムの具体的な構成図である。
【0022】
この共同受信システムは、高層ビルの屋上等に設置された共同受信用の受信アンテナ11を備え、この受信アンテナ11に受信機12と主増幅機20で構成されるヘッドエンド装置が接続されている。
【0023】
受信機12は、受信アンテナ11で受けた再送信対象のテレビジョン放送やFM放送等の放送波を、各チャネル毎に受信して所定のレベルに調整し、その混合波を出力するものである。受信機12の出力側は、主増幅機20の入力端子21に接続されている。主増幅機20は、再送信用の放送波を増幅を所定のレベルに増幅し、これに入力レベルに対応したレベルのパイロット信号を付加して出力するものである。
【0024】
主増幅機20の入力端子21には分岐器22が接続され、この分岐器22の第1と第2の出力側に、それぞれ広帯域の増幅器(AMP)23とレベル検出器24が接続されている。増幅器23の出力側は、可変減衰器(ATT)25を介して、自動利得調整用の増幅器26に接続されている。増幅器26の出力側は分岐器27に接続され、この分岐器27の第1の出力側が混合器28の第1の入力側に接続されている。
【0025】
分岐器27の第2の出力側は、利得制御器29の入力側に接続され、この利得制御器29の出力信号によって可変減衰器25の減衰量が制御され、増幅器26の出力レベルが一定のレベルに保持されるようになっている。
【0026】
主増幅機20は、更に特定の周波数のパイロット信号PILを発生するパイロット発振器30を有し、このパイロット発振器30の出力側が、レベル検出器24の出力信号で制御される可変減衰器31の入力側に接続されている。これにより、入力端子21に与えられる放送波の入力レベルに対応したレベルのパイロット信号PILが、可変減衰器31から出力されるようになっている。可変減衰器31の出力側は、混合器28の第2の入力側に接続され、この混合器28の出力側が出力端子32に接続されている。
【0027】
主増幅機20の出力端子32は、ケーブル40を介して中継送信機50の入力端子51に接続されるようになっている。
【0028】
中継送信機50の入力端子51には分岐器52が接続され、この分岐器52の第1と第2の出力側に、それぞれ広帯域の増幅器53と帯域通過フィルタ(BPF)54が接続されている。帯域通過フィルタ54は、パイロット信号PILの周波数成分のみを通過させるものである。増幅器53の出力側は可変減衰器55を介して増幅器56に接続され、この増幅器56の出力側が分岐器57に接続されている。分岐器57の第1の出力側は分岐器58に接続され、第2の出力側が出力制御器59とスケルチ制御器60に接続されている。
【0029】
出力制御器59は、分岐器57を介して与えられる増幅器56の信号レベルと、帯域通過フィルタ54から与えられるパイロット信号PILのレベルに基づいて、可変減衰器55に対する制御信号を出力するものである。これにより、可変減衰器55から増幅器56に与えられる信号レベルが、パイロット信号PILのレベルに対応した値に制御されるようになっている。
【0030】
スケルチ制御器60は、増幅器56から出力される信号中の雑音レベルを検出し、この雑音レベルが一定値を越えたときに、有効な信号が途絶えたと判定して、可変減衰器55の減衰量を最大値にするものである。これにより、入力信号が途絶えたときに、中継送信機50から強大な雑音の出力が防止できるようになっている。
【0031】
分岐器58の第1と第2の出力側は、それぞれ出力端子61,62に接続されている。出力端子61には、ケーブル70を介して次段の中継送信機が接続され、出力端子62には、再送信用の送信アンテナ80が接続されるようになっている。
【0032】
次に、図2の動作を説明する。
【0033】
高層ビルの屋上等に設置された共同受信用の受信アンテナ11によって、テレビジョン放送やFM放送等の放送波が受信され、受信機12に与えられる。受信機12では、受信アンテナ11で受信された放送波の中から、再送信の対象となる放送波が選択され、各チャネル毎に所定のレベルに調整されてその混合波が出力される。受信機12から出力された混合波は、主増幅機20の入力信号として入力端子21から入力される。入力信号は分岐器22で2つに分岐され、その大部分が増幅器23へ与えられて増幅されると共に、一部がレベル検出器24へ与えられる。
【0034】
増幅器23の出力信号は、可変減衰器25を介して利得制御用の増幅器26へ入力され、この増幅器26で増幅された後、分岐器27で分岐されてその一部が利得制御器29へ与えられる。利得制御器29では、増幅器26の出力レベルが一定になるような制御信号が生成され、可変減衰器25の減衰量が制御される。この利得制御器29と可変減衰器25によるフィードバック動作により、増幅器26の出力レベルは、所定のレベルに保持される。
【0035】
また、分岐器22で分岐された一部の入力信号は、レベル検出器24でレベルが検出され、その平均レベルに対応した電圧が可変減衰器31へ制御電圧として与えられる。一方、可変減衰器31の入力側には、パイロット発振器30から所定の周波数で一定レベルのパイロット信号PILが与えられている。これにより、可変減衰器31の出力側から、主増幅機20の入力信号の平均レベルに対応したレベルのパイロット信号PILが出力される。
【0036】
分岐器27で分岐された増幅器26の出力信号の大部分と、可変減衰器31で入力信号の平均レベルに対応したレベルに設定されたパイロット信号PILは、混合器28で混合されて出力端子32からケーブル40へ送出される。
【0037】
ケーブル40へ送出された主増幅機20の出力信号は、中継送信機50へ送られて分岐器52で2つに分岐され、その大部分が増幅器53与えられて増幅されると共に、一部が帯域通過フィルタ54へ与えられる。帯域通過フィルタ54において、パイロット信号PILが抽出されて出力制御器59に与えられる。また、増幅器53の出力信号は、可変減衰器55を介して利得制御用の増幅器56へ入力され、この増幅器56で増幅された後、分岐器57で分岐されてその一部が出力制御器59とスケルチ制御器60へ与えられる。
【0038】
出力制御器59では、増幅器56から出力されて分岐器57で分岐された信号レベルと、帯域通過フィルタ54で抽出されたパイロット信号PILのレベルが比較され、増幅器56の出力レベルがパイロット信号PILのレベルに対応した値となるような制御信号が生成され、可変減衰器55の減衰量が制御される。この出力制御器59と可変減衰器55によるフィードバック動作により、増幅器56の出力レベルは、この中継送信機50に与えられるパイロット信号PILのレベルに応じたレベルに保持される。
【0039】
また、分岐器57で分岐された一部の信号は、スケルチ制御器60で雑音レベルが検出される。スケルチ制御器60では、雑音レベルが一定値を越えると、可変減衰器55の減衰量を最大値にするための制御信号が出力される。これにより、入力信号が途絶えたときに、中継送信機50からの雑音出力が防止される。分岐器57で分岐された大部分の信号は、更に分岐器58で分岐されて出力端子61,62から出力される。
【0040】
出力端子62には、再送信用の送信アンテナ80が接続されており、この送信アンテナ80から微弱な電波が、難視聴地区のエリアに送信される。
【0041】
一方、出力端子61には、ケーブル70が接続され、このケーブル70には、更に同様の中継送信機が接続されている。このように、ケーブル70を介して複数の中継送信機50が各エリアに直列に接続され、これらのエリア毎に、送信アンテナ80から同一の微弱な電波が出力される。
【0042】
従って、各家庭では受信アンテナを最寄りの送信アンテナ80に向けることにより、再送信された放送波を受信することができる。
【0043】
以上のように、この第1の実施形態の共同受信システムは、次のような利点がある。
【0044】
(1) 中継送信機50から各家庭の受信機までの間は、微弱な電波を用いて放送波を再送信しているので、各受信機まで同軸ケーブルを敷設する必要がない。
【0045】
(2) 難視聴地区を複数のエリアに分けて、各エリア毎に中継送信機50と送信アンテナ80を設けているので、複雑な地形の難視聴地区に柔軟に対処することができる。
【0046】
(3) 主増幅機20において、放送波と共に、入力信号のレベルに対応したパイロット信号PILを出力し、各中継送信機50では、受信したパイロット信号PILのレベルに合わせるように増幅器56の出力を調整するように構成している。これにより、受信アンテナ11の受信電界とほぼ同じ強度で、各中継送信機50の送信アンテナ80から放送波を再送信することができる。
【0047】
(4) 難視聴地区には、複数の送信アンテナ80が配置されるので、各家庭の受信アンテナを適切な送信アンテナ80へ向けることにより、元の放送波との電波干渉を避けることができる。
【0048】
(第2の実施形態)
【0049】
図3は、本発明の第2の実施形態を示す主増幅機の構成図である。この主増幅機20Aは、図2中の主増幅機20に代えて設けられるもので、同図中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0050】
この主増幅機20Aは、図2における分岐器22を削除すると共に、レベル検出器24に代えてレベル検出器24Aを設け、分岐器27の第2の出力側をこのレベル検出器24Aの入力側に接続したものである。レベル検出器24Aの出力信号は可変減衰器31の制御信号として与えられるようになっている。その他の構成は図2中の主増幅機20と同様である。
【0051】
この主増幅機20Aでは、出力信号に混合されるパイロット信号PILのレベルが、増幅後の入力信号レベル、即ち出力信号のレベルで制御されることになる。主増幅機20Aの入出力レベルは、自動利得制御によって常に一定の関係にあるので、図2の主増幅器20と同様に、入力信号のレベルに対応したレベルのパイロット信号PILを出力することができる。
【0052】
この第2の実施形態では、前記(1)〜(4)の利点に加えて次のような利点がある。
【0053】
(5) レベル検出器24Aの入力レベルが高くなるので構成が簡素化され、かつ分岐器22が不要になり、回路の簡素化と更に安定した動作が可能になる。
【0054】
(第3の実施形態)
【0055】
図4は、本発明の第3の実施形態を示す共同受信システムの構成図であり、図2中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0056】
この共同受信システムでは、入力信号のレベルを示すアナログのパイロット信号に代えて、入力信号のレベルの測定値をディジタルのデータで送信するようにしたものである。このため、図4では、図2中の主増幅機20と中継送信機50に代えて、ディジタル制御方式の主増幅機20Bと中継送信機50Bを設けている。
【0057】
主増幅機20Bは、図2における主増幅機20のパイロット発振器30と可変減衰器51に代えて、アナログ・ディジタル変換器(以下、「ADC」という)33とプロセッサ(CPU)34と変調器35を設けたものである。
【0058】
ADC33は、レベル検出器24で検出された入力レベルのアナログ信号を、ディジタル値に変換するものである。プロセッサ34は、ADC33で変換されたディジタル値に基づいて、中継送信機50Bの出力レベルを設定するためのデータDATを生成するものである。変調器35は、プロセッサ34で生成されたデータDATを変調して、ケーブル40に送り出すためのものである。変調器35の出力側は、混合器28の第2の入力側に接続されている。
【0059】
一方、中継送信機50Bは、図2における中継送信機50の帯域通過フィルタ54と出力制御器59に代えて、復調器63と、ADC64と、プロセッサ65と、ディジタル・アナログ変換器(以下、「DAC」という)66を設けたものである。
【0060】
復調器63は、分岐器52で分岐された信号の中から変調信号を抽出して元のデータDATを復元するものである。復調器63で復元されたデータDATは、プロセッサ65に与えられるようになっている。ADC64は、分岐器57で分岐された中継送信機50Bの出力信号のレベルを、ディジタル値に変換するものである。ADC64で得られたディジタル値は、プロセッサ65へ与えられるようになっている。
【0061】
プロセッサ65は、復調器63から与えられるデータDATと、ADC64から与えられるディジタル値に基づいて、可変減衰器55を制御するための制御信号を生成するものである。プロセッサ65で生成された制御信号は、DAC66へ与えられ、このDAC66によってアナログの制御信号に変換されて可変減衰器55の制御信号として与えられるようになっている。その他の構成は、図2と同様である。
【0062】
この共同受信システムでは、受信機12から主増幅機20Aに与えられた入力信号は分岐器22で分岐され、その一部がレベル検出器24に与えられて平均レベルが検出された後、ADC33によって入力信号のレベルに対応したディジタル値に変換される。ディジタル値はプロセッサ34に与えられ、中継送信機50Bの出力レベルを設定するためのデータDATが生成される。データDATは、変調器35で変調された後、混合器28で増幅器26から出力される再送信用の放送波と混合されて、ケーブル40を介して中継送信機50Bへ送信される。
【0063】
中継送信機50Bでは、入力信号が分岐器52で分岐され、その一部が復調器63に与えられてデータDATが復元され、プロセッサ65に与えられる。一方、増幅器56から出力される中継送信機50Bの出力信号は、分岐器57で分岐され、その一部がADC64に与えられる。ADC64では、出力信号の平均レベルを示すディジタル値が生成され、プロセッサ65に与えられる。
【0064】
プロセッサ65では、復調器63から与えられるデータDATと、ADC64から与えられるディジタル値に基づいて、可変減衰器55に対する制御信号が生成され、DAC66へ与えられる。DAC66では、プロセッサ65から与えられた制御信号がアナログの制御信号に変換され、可変減衰器55へ与えられる。これにより、中継送信機50Bの出力レベルがデータDATで指定された値となり、送信アンテナ80から送信されると共に、ケーブル70を介して次段の中継送信機50Bへ出力される。
【0065】
以上のように、この第3の実施形態の共同受信システムは、前記(1),(2),(4)の利点に加えて、次のような利点がある。
【0066】
(6) 主増幅機20Bにおいて、入力信号のレベルに対応したデータDATを放送波と共に出力し、各中継送信機50Bでは、受信したデータDATの値に合わせるように増幅器56の出力を調整するように構成している。これにより、ケーブル40,70の伝送損失の変動に影響されず、受信アンテナ11の受信電界とほぼ同じ強度で、各中継送信機50Bの送信アンテナ80から放送波を再送信することができる。
【0067】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例えば、次のようなものがある。
【0068】
(a) 縦続接続される中継送信機の数が少ない小規模で簡易型のシステムでは、パイロット信号PILや入力信号レベルのデータDATを使用せず、自動利得制御増幅器で構成しても良い。
【0069】
(b) 主増幅機20,20A,20Bは、1つの出力端子32を有しているが、複数の出力端子32を設けて複数の中継送信機50等を接続するようにしても良い。同様に、中継送信機50,50Bも、複数の出力端子61を設けて複数の中継送信機50,50Bを接続できるようにしても良い。
【0070】
(c) 可変減衰器25と固定の増幅器26を組み合わせて自動利得増幅回路を構成しているが、可変利得増幅器を用いても良い。
【0071】
(d) スケルチ制御器60において入力信号が途絶えたことを判断する方法として、中継送信機50に入力されるパイロット信号PILのレベルを監視し、このパイロット信号PILが検出されなかったときに有効な信号が途絶えたと判断し、可変減衰器50の減衰量を最大値にするようにしても良い。
【0072】
【発明の効果】
【0073】
以上詳細に説明したように、第1の発明によれば、主増幅機から与えられた信号を増幅して分岐し、出力端子から後段へ出力すると共に、送信アンテナから送信する中継送信機を有している。これにより、各家庭の受信機まで同軸ケーブルを敷設する必要がなく、複雑な地形の難視聴地区に柔軟に対処できる共同受信システムが得られる。
【0074】
第2の発明によれば、主増幅機は入力信号のレベルを検出するレベル検出器と、この入力信号に対応したレベルのパイロット信号を生成するパイロット発振器を備えている。また、中継送信機は受信したパイロット信号に応じて信号を増幅する増幅器を備えている。これにより、送信アンテナから送信する再送信の放送波のレベルを適切な値に設定することができる。
【0075】
第3の発明によれば、主増幅機は出力信号のレベルを検出するレベル検出器と、この出力信号に対応したレベルのパイロット信号を生成するパイロット発振器を備えている。また、中継送信機は、受信したパイロット信号に応じて信号を増幅する増幅器を備えている。これにより、送信アンテナから送信する再送信の放送波のレベルを適切な値に設定することができる。
【0076】
第4の発明によれば、主増幅機は入力信号のレベルを検出するレベル検出器と、検出したレベルをディジタル値に変換するADCと、このディジタル値に基づいて制御データを生成するプロセッサと、制御データを変調して送信データ信号を生成する変調器を備えている。また、中継送信機は、受信した制御データに応じて信号を増幅する増幅器を備えている。これにより、ケーブルの伝送損失等に影響されず、送信アンテナから送信する再送信の放送波のレベルを適切な値に設定することができる。
【0077】
第5の発明によれば、中継送信機は、雑音レベルが一定の値を越えたときに増幅器の出力を停止されるスケルチ制御器を備えている。これにより、何らかの理由によって入力信号が途絶えたときに、強力な雑音が出力されるおそれがなくなる。
【0078】
第6の発明によれば、中継送信機は、パイロット信号が検出されないときに増幅器の出力を停止されるスケルチ制御器を備えている。これにより、第5の発明と同様の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す共同受信システムの概念図である。
【図2】図1の共同受信システムの具体的な構成図である。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す主増幅機の構成図である。
【図4】本発明の第3の実施形態を示す共同受信システムの構成図である。
【符号の説明】
11 受信アンテナ
12 受信機
20,20A,20B 主増幅機
23,26,53,56 増幅器
24 レベル検出器
25,31,55 可変減衰器
30 パイロット発振器
33,64 ADC(アナログ・ディジタル変換器)
34,65 プロセッサ
35 変調器
40,70 ケーブル
50,50B 中継送信機
54 帯域通過フィルタ
59 出力制御器
60 スケルチ制御器
63 復調器
66 DAC(ディジタル・アナログ変換器)
80 送信アンテナ

Claims (6)

  1. 放送局から出力される電波を受ける受信アンテナと、
    前記受信アンテナで受けた電波から再送信の対象となる放送波を選択受信し、そのレベルを調整して出力する受信機と、
    前記受信機から与えられる入力信号を所定のレベルに増幅して出力する主増幅機と、
    入力端子に入力された信号を増幅して分岐し、出力端子に出力すると共に送信アンテナから送信する中継送信機と、
    前記主増幅機の出力側と前記中継送信機の入力端子の間を接続する第1のケーブルと、
    前記中継送信機の出力端子とその後段の中継送信機の入力端子の間を接続する第2のケーブルとを、
    備えたことを特徴とする共同受信システム。
  2. 前記主増幅機は、
    前記受信機から与えられた入力信号を所定のレベルに増幅する増幅器と、
    前記受信機から与えられた入力信号のレベルを検出するレベル検出器と、
    前記レベル検出器で検出された入力信号のレベルに対応したレベルのパイロット信号を生成するパイロット発振器と、
    前記増幅器の出力信号に前記パイロット信号を混合して出力する混合器とを備え、
    前記中継送信機は、
    前記入力端子に入力された信号の中から前記パイロット信号を抽出するフィルタと、
    前記フィルタで抽出されたパイロット信号のレベルに応じた出力レベルとなるように、前記入力端子に入力された信号を増幅する増幅器とを備えた、
    ことを特徴とする請求項1記載の共同受信システム。
  3. 前記主増幅機は、
    前記受信機から与えられた入力信号を所定のレベルに増幅する増幅器と、
    前記増幅器の出力レベルを検出するレベル検出器と、
    前記レベル検出器で検出された出力レベルに対応したレベルのパイロット信号を生成するパイロット発振器と、
    前記増幅器の出力信号に前記パイロット信号を混合して出力する混合器とを備え、
    前記中継送信機は、
    前記入力端子に入力された信号の中から前記パイロット信号を抽出するフィルタと、
    前記フィルタで抽出されたパイロット信号のレベルに応じた出力レベルとなるように、前記入力端子に入力された信号を増幅する増幅器とを備えた、
    ことを特徴とする請求項1記載の共同受信システム。
  4. 前記主増幅機は、
    前記受信機から与えられた入力信号を所定のレベルに増幅する増幅器と、
    前記受信機から与えられた入力信号のレベルを検出するレベル検出器と、
    前記レベル検出器で検出された入力レベルをディジタル値に変換するアナログ・ディジタル変換器と、
    前記ディジタル値に基づいて制御データを生成するプロセッサと、
    前記制御データを変調して送信データ信号を生成する変調器と、
    前記増幅器の出力信号に前記送信データ信号を混合して出力する混合器とを備え、
    前記中継送信機は、
    前記入力端子に入力された信号の中から前記送信データ信号を抽出して前記制御データに復調する復調器と、
    前記復調器で復調された制御データに応じた出力レベルとなるように、前記入力端子に入力された信号を増幅する増幅器とを備えた、
    ことを特徴とする請求項1記載の共同受信システム。
  5. 前記中継送信機は、前記入力端子に入力された信号を増幅する増幅器の出力信号中の雑音レベルを監視し、該雑音レベルが一定の値を越えたときに該増幅器の出力を停止させるためのスケルチ制御器を備えたことを特徴とする請求項2、3または4記載の共同受信システム。
  6. 前記中継送信機は、前記入力端子に入力された信号を増幅する増幅器の出力信号中のパイロット信号を監視し、該パイロット信号が検出されないときに該増幅器の出力を停止させるためのスケルチ制御器を備えたことを特徴とする請求項2または3記載の共同受信システム。
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