JP4431430B2 - テレビ放送再送信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アナログテレビ放送あるいは地上デジタルテレビ放送を受信して難視聴地域へ再送信するテレビ放送再送信装置に関する。
地上デジタルテレビ放送(ISDB−T:Terrestrial Integrated Services Digital Broadcasting)は、2003年から関東、近畿及び中京広域圏で既に放送が開始され、また、2006年までにその他の地域で放送開始が予定されている。そして、現在、行なわれていアナログテレビ放送は2011年に終了し、地上デジタルテレビ放送への移行が完了する予定となっている。
地上デジタルテレビ放送では、例えばUHF等の周波数の高い電波が使用されるので、電波の回折が殆どなく、高いビルなどの障害物があると電波が遮られてしまい、サービスエリアの一部に電波を受信し難い地域を生じる。例えば図6に示すように送信局1から送信した電波は、都市部では高いビル2などの障害物により遮られ、また、山間部では山3などの障害物により遮られ、送信電波を受信し難い都市部難視聴地域4、山間部難視聴地域5等を生じる。
このような都市部難視聴地域4や山間部難視聴地域5を無くすために、都市部ではビル2の屋上等に再送信装置6を設置し、また、山間部では山3の頂上等に再送信装置6を設置し、送信局1からの電波を受信アンテナ7で受信し、増幅した後、送信アンテナ8により都市部難視聴地域4や山間部難視聴地域5へ再送信するシステムが考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、現在行なわれているアナログテレビ放送においても、地上デジタルテレビ放送に比較してビルなどによる障害が少ないが、山間部等において難視聴地域を生じている。このような難視聴地域を無くすために山の頂上等の高所にミニ・サテライト中継装置を設置し、送信局からの電波を中継している。
特開2003−134020号公報
上記アナログテレビ放送に対するミニ・サテライト中継装置は、長期の使用により老朽化したものも多く、新しい装置への交換が必要となる場合がある。この場合、ミニ・サテライト中継装置を新しい装置に交換しても、その後、地上デジタルテレビ放送に移行した際に地上デジタル放送再送信装置を設置しなければならず、経済的にも負担が大きくなる。従って、交換する新しい中継装置では、アナログテレビ放送だけでなく、間も無く移行する地上デジタルテレビ放送にも対応できるものが望ましい。このためミニ・サテライト中継装置に代えて地上デジタル放送再送信装置を設置し、内部回路をアナログテレビ放送に対応したものに設定して運用し、その後、デジタルテレビ放送に移行した場合に内部回路をデジタル方式に対応した設定に切替えることが考えられる。
しかし、アナログテレビ放送におけるアナログ変調された信号を増幅する増幅器と、デジタルテレビ放送におけるデジタル変調された信号を増幅する増幅器では、信号の出力レベルを一定に保持するAGC(Automatic Gain Control)の方式が異なっている。すなわち、アナログ変調された信号に対するAGC方式はピーク値ホールド方式が使用され、デジタル変調された信号に対するAGC方式は平均値動作方式が使用される。このためアナログテレビ放送用の増幅器とデジタルテレビ放送用の増幅器とを共用することができず、ミニ・サテライト中継装置に代えて地上デジタル放送再送信装置を設置した場合、アナログテレビ放送用の増幅器とデジタルテレビ放送用の増幅器とを別個に用意しなければならない。
この結果、経済性を考慮し、ミニ・サテライト中継装置に代えて地上デジタル放送再送信装置を設置して運用した場合においても、テレビ放送に合わせて増幅器を交換する必要があり、増幅器の交換作業に時間が掛かる共にメンテナンス費用が高価になるという問題がある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、増幅器を交換することなく、アナログテレビ放送と地上デジタルテレビ放送に対応でき、経済性に優れたテレビ放送再送信装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、各チャンネル別のテレビ放送波をそれぞれ受信し、出力する複数の受信ユニットを備えたテレビ放送再送信装置において、前記各受信ユニットは、局部発振器と、当該局部発振器の局部発振信号によりテレビ放送波を中間周波数信号に変換する第一の周波数変換部と、前記中間周波数信号の帯域を制限するフィルタ部と、前記中間周波数信号を増幅する増幅部と、前記増幅部で増幅された中間周波数信号を再送信信号に周波数変換する第二の周波数変換部とからなり、前記受信ユニットの出力信号レベルを一定に制御するAGC制御は、MPUにより前記中間周波数信号の帯域を掃引し、信号のスペクトラムから前記MPUが受信信号をアナログ放送か地上波デジタル放送かを識別してAGC制御モードを自動的に切替えることでアナログテレビ放送と地上デジタルテレビ放送の何れにも対応できることを特徴とする。
第2の発明は、前記第1の発明に係るテレビ放送再送信装置において、前記受信ユニットにおけるAGC制御モードはアナログ放送受信時にはピーク値ホールド方式によるAGC制御、地上波デジタル放送受信時には平均値動作方式によるAGC制御であることを特徴とする。
本発明によれば、放送局から送信される電波を受信して難視聴地域に再送信するテレビ放送再送信装置において、チャンネル別の信号をそれぞれ受信し増幅して出力する受信ユニットにアナログ変調信号に対するAGC制御手段とデジタル変調方式に対応するAGC制御手段を備えることにより、内部の増幅器を交換することなく、アナログテレビ放送と地上デジタルテレビ放送の何れにも対応することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るテレビ放送再送信装置の全体の構成を示すブロック図である。図1において、11は入力フィルタで、受信アンテナ(図示せず)で受信したテレビ放送波が入力端子10を介して入力される。入力フィルタ11は、例えば470MHz〜770MHzのUHF−TV帯域中の指定帯域6MHz×nチャンネルの信号を選択して対応する受信ユニット12a〜12nに入力する。
受信ユニット12a〜12nは、それぞれ異なるチャンネルのテレビ放送波を受信するもので、入力フィルタ11から入力されたRF信号(高周波信号)をIF信号(中間周波信号)に変換して増幅し、その後、再び元のチャンネルの周波数に変換して出力する。また、受信ユニット12a〜12nは、詳細を後述するように、アナログ変調信号に対応したピーク値ホールド方式のAGC制御手段と、デジタル変調信号に対応した平均値動作方式のAGC制御手段を備え、アナログテレビ放送と地上デジタルテレビ放送の何れにも対応できるように構成されている。
そして、上記受信ユニット12a〜12nから出力されるRF信号は、RFフィルタ13によりチャンネル別に取り出されて混合され、例えば100MHz程度の広帯域増幅特性を有するRF終段増幅器14に入力される。
RF終段増幅器14で増幅された各チャンネルのRF信号は、出力フィルタ15を介して出力端子16から送信アンテナ(図示せず)へ送られ、この送信アンテナから難視聴地域へ向けて再送信される。
次に、上記受信ユニット12a〜12nの詳細な構成について図2を参照して説明する。
上記図1に示した入力フィルタ11からの信号は、入力端子21よりRFアンプ22及び例えばピンダイオードを用いたアッテネータ(ATT)23からなるRF増幅部に入力される。
上記アッテネータ23でレベル調整されたRF信号は、入力ミキサ24に入力される。また、この入力ミキサ24には、例えばPLLを用いて構成した局部発振器25から局部発振信号が入力されている。上記アッテネータ23でレベル調整されたRF信号は、入力ミキサ24でIF信号(中間周波信号)に変換される。すなわち、入力ミキサ24は、局部発振器25から与えられる所定周波数の局部発振信号によって予め指定されたチャンネルのRF信号をIF信号に変換する。
上記入力ミキサ24で変換されたIF信号は、IFアンプ26及び例えばピンダイオードを用いたアッテネータ(ATT)27からなるIF増幅部に入力される。上記アッテネータ(ATT)27でレベル調整された信号は、SAWフィルタ28、IFアンプ29、SAWフィルタ30、IFアンプ31、分岐器32を介して出力ミキサ33に入力される。
また、上記IFアンプ31から出力されるIF信号の一部は分岐器32で分岐され、AGC用検波器34を介してMPU35に入力される。MPU35は、AGC用検波器34で検波されたIF信号に基づいてRF増幅部に対するAGCコントロール信号AGC−1を生成すると共に、IF増幅部に対するAGCコントロール信号AGC−2を生成し、RF増幅部のアッテネータ23、IF増幅部のアッテネータ27にそれぞれ入力する。すなわち、MPU35は、IFアンプ31から常に一定レベルのIF信号が出力されるようにRF増幅部のアッテネータ23及びIF増幅部のアッテネータ27の減衰量を調整する。また、MPU35は、局部発振器25の発振周波数を制御し、予め設定された所定周波数の信号が出力ミキサ24、33に入力されるようにする。
また、上記MPU35には、例えば接地との間にAGCモード切替スイッチ36が設けられる。MPU35は、アナログ変調方式に対応したピーク値ホールド方式によるAGC制御機能と、デジタル変調方式に対応した平均値動作方式によるAGC制御機能を備えており、上記AGCモード切替スイッチ36のオン/オフ操作によって上記AGC制御方式が切替えられる。例えばAGCモード切替スイッチ36をオンしたときにMPU35のAGC制御動作がアナログ変調方式に対応したピーク値ホールド方式に切替えられ、AGCモード切替スイッチ36をオフしたときにデジタル変調方式に対応した平均値動作方式に切替えられる。
そして、上記出力ミキサ33は、IFアンプ31から分岐器32を介して入力されるIF信号を局部発振器25からの局部発振信号とミックスすることによって元のチャンネルの周波数に変換し、RFアンプ37を介して出力端子38に出力する。
上記受信ユニット12a〜12nは、AGCモード切替スイッチ36によりAGC方式を切替えることによって、アナログテレビ放送の信号と地上デジタルテレビ放送の信号に対して共通に使用することが可能である。
次に上記IF増幅部におけるIFアンプ26及びアッテネータ27と、そのAGC制御系統の構成例について図3を参照して説明する。図3は、IFアンプ26及びアッテネータ27を2段構成とした場合の例について示したものである。すなわち、2段のIFアンプ26a、26b及びアッテネータ27a、27bを設けている。
上記初段のIFアンプ26aには、図2の入力ミキサ24で周波数変換されたIF信号が入力端子41及びIFフィルタ42を介して入力される。上記IFアンプ26aで増幅された信号は、コンデンサ43を介してアッテネータ27aに入力され、その出力信号がコンデンサ44を介して次段のIFアンプ26bに入力される。このIFアンプ26bで増幅された信号は、コンデンサ45を介してアッテネータ27bに入力され、その出力信号がコンデンサ46及びIFフィルタ47を介して出力端子49から出力され、図2に示したSAWフィルタ28へ送られる。
上記アッテネータ27a、27bは、AGC制御系の電圧比較回路50から与えられるAGC信号によって減衰量が制御される。
上記電圧比較回路50は、例えばNPN形のトランジスタTr1、Tr2及びコンパレータ51を主体として構成される。コンパレータ51の+入力端子には、図2に示したMPU35から送られてくるAGCコントロール信号AGC−2が抵抗52を介して入力される。
また、コンパレータ51の+入力端子と接地間には、AGC調整用の可変抵抗53が設けられる。コンパレータ51の−入力端子は、抵抗54を介して接地され、一定の基準電位に保持される。また、コンパレータ51の出力端子と−入力端子との間には、抵抗55及びコンデンサ56を並列接続した負帰還回路が設けられる。
コンパレータ51は、−入力端子の基準電位と+入力端子に入力されるAGCコントロール信号AGC−2とを比較し、そのレベル差に応じたAGC信号を出力する。このコンパレータ51の出力信号は、抵抗57、58を介してトランジスタTr2のベースに入力される。上記抵抗57、58の接続点と接地間には、抵抗59及びコンデンサ60の並列回路が設けられる。
そして、上記トランジスタTr2のコレクタから取り出されるAGC信号は、AGCライン62を介してアッテネータ27a、27bへ供給される。また、このAGCライン62には、動作電圧調整回路61で調整された信号がダイオードD5を介して供給される。
また、上記トランジスタTr2のエミッタ及びトランジスタTr1のコレクタには、+Vの電源ラインより動作電圧が供給される。このトランジスタTr1のコレクタと接地間にAGC調整用の可変抵抗63が接続され、この可変抵抗63の摺動端子から出力される電圧が抵抗64を介してトランジスタTr1のベースに供給される。そして、このトランジスタTr1のエミッタから出力される信号がアッテネータ27a、27bに供給される。
上記動作電圧調整回路61には、NPN形のトランジスタTr3が設けられ、そのコレクタに上記+Vの電源ラインより動作電圧が供給される。また、上記+Vの電源ラインは、コンデンサ65を介して接地されると共に、抵抗66、可変抵抗67、抵抗68を直列接続した分圧回路が設けられ、可変抵抗67の摺動端子から出力される分圧電圧がトランジスタTr3のベースに供給される。そして、このトランジスタTr3のエミッタから出力される電圧がダイオードD5を介してAGCライン62に供給される。
上記アッテネータ27aは、ピンダイオードD1〜D4を用いて構成され、ピンダイオードD1、D2のアノード間が接続されると共に、ピンダイオードD3、D4のアノード間が接続される。そして、前段のIFアンプ26aから出力されるIF信号がコンデンサ43を介してピンダイオードD1、D3のカソードに入力され、ピンダイオードD2、D4のカソードから出力される信号がコンデンサ44を介してIFアンプ26bへ送られる。
上記ピンダイオードD1、D2のアノードには、上記電圧比較回路50のトランジスタTr2からAGCライン62を介して供給されるAGC信号が抵抗73及び高周波コイル74を介してバイアス電圧として与えられる。上記抵抗73と高周波コイル74の接続点は、コンデンサ75を介して接地される。また、ピンダイオードD3、D4のアノードには、上記電圧比較回路50のトランジスタTr1のエミッタから出力される信号が抵抗76を介してバイアス電圧として与えられる。また、ピンダイオードD3、D4のアノードは、コンデンサ77を介して接地される。
そして、上記ピンダイオードD1、D3のカソードは、高周波コイル78及び抵抗79を直列に介して接地され、この抵抗79に並列にコンデンサ80が接続される。また、上記ピンダイオードD2、D4のカソードは、高周波コイル81及び抵抗82を直列に介して接地され、この抵抗82に並列にコンデンサ83が接続される。
アッテネータ27bは、上記アッテネータ27aと同様の構成であるので詳細な説明は省略する。上記アッテネータ27bには、IFアンプ26bから出力されるIF信号がコンデンサ45を介してピンダイオードD1、D3のカソードに入力され、ピンダイオードD2、D4のカソードから出力される信号がコンデンサ46及びIFフィルタ47を介して出力端子48へ送られる。
上記の構成において、電圧比較回路50のコンパレータ51は、+入力端子に入力されるMPU35からのAGCコントロール信号AGC−2と−入力端子の基準電位とを比較し、そのレベル差に応じた信号を出力する。このコンパレータ51の出力信号は、トランジスタTr2で増幅され、コレクタからAGCライン62を介してアッテネータ27a、27bへ送られ、それぞれ抵抗73及び高周波コイル74を介してピンダイオードD1、D2のアノードに入力され、そのバイアス電圧を変化させる。これによりピンダイオードD1、D2のインピーダンスが変化し、アッテネータ27a、27bを通過する信号のレベルが制御される。
上記コンパレータ51に対するAGCコントロール信号AGC−2の入力レベルは、可変抵抗53によって調整することができる。
また、電圧比較回路50のトランジスタTr2のコレクタが接続されているAGCライン62の電位は、動作電圧調整回路61の可変抵抗67を調整することで、任意に設定することができる。
更に、トランジスタTr1のエミッタ出力電圧は、可変抵抗63によりベース電圧を調整することで任意に設定することができる。上記Tr1のエミッタ出力電圧によってアッテネータ27a、27bのピンダイオードD3、D4のバイアス電圧が変化するので、ピンダイオードD3、D4を通過する信号のレベルを任意に設定することができる。
上記のように電圧比較回路50の可変抵抗53、63、及び動作電圧調整回路61の可変抵抗67によってアッテネータ27a、27bの動作レベルを微細に調整することができる。
なお、上記図3では、IF増幅部におけるアッテネータ27(27a、27b)及びAGC制御系統について詳細を示したが、RF増幅部におけるアッテネータ23及びAGC制御系統においても同様にして構成することができる。
そして、上記の構成を有するテレビ放送再送信装置をアナログテレビ放送を中継するミニ・サテライト中継装置に代替して使用する場合には、各受信ユニット12a〜12nに設けられているAGCモード切替スイッチ36をオンにし、MPU35におけるAGCの制御動作がアナログ変調方式に対応したピーク値ホールド方式で行なわれるように設定する。
上記のAGC設定を行なった各受信ユニット12a〜12nは、入力フィルタ11から入力されるRF信号に対し、予め設定されたチャンネルの受信信号を入力ミキサ24でIF信号に変換してIFアンプ26、29、31で増幅し、更に、出力ミキサ33で元のチャンネルの周波数に戻した後、RFアンプ37で増幅して出力端子38より出力する。
この場合、各受信ユニット12a〜12nに設けられているMPU35は、AGC用検波器34から出力されるIF信号のレベルに基づいてアナログ変調方式に対応したピーク値ホールド方式よるAGC制御動作を行ない、RF増幅部のアッテネータ23及びIF増幅部のアッテネータ27の減衰量を調整し、IFアンプ31の出力レベルが一定となるように制御する。
そして、上記出力端子38から出力されるRF信号が送信アンテナに送られ、この送信アンテナより難視聴地域に向けて送信される。
そして、上記テレビ放送再送信装置は、アナログテレビ放送から地上デジタルテレビ放送へ移行した場合、各受信ユニット12a〜12nに設けられているAGCモード切替スイッチ36をオフに切替え、MPU35におけるAGCの制御動作がデジタル変調方式に対応した平均値動作方式で行なわれるように設定する。
MPU35は、AGCモード切替スイッチ36がオフされると、デジタル対応モードとなり、AGC用検波器34から出力されるIF信号のレベルに基づいて平均値方式よるAGC制御動作を行ない、RF増幅部のアッテネータ23及びIF増幅部のアッテネータ27の減衰量を調整し、IFアンプ31の出力レベルが一定となるように制御する。
上記受信ユニット12a〜12nは、AGCモード切替スイッチ36によりAGC方式を切替えることによって、アナログテレビ放送波と地上デジタルテレビ放送波の何れに対してもAGC制御動作を確実に実行することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るテレビ放送再送信装置について図4を参照して説明する。なお、上記第1実施形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
この第2実施形態に係るテレビ放送再送信装置は、受信ユニット12a〜12nにおけるAGC制御動作において、アナログ変調方式に対応したピーク値ホールド方式と、デジタル変調方式に対応した平均値動作方式を受信信号に応じて自動的に選択できるようにしたものである。
すなわち、図4に示すように各受信ユニット12a〜12nは、IFアンプ31から出力されるIF信号が分岐器32を介して出力ミキサ33へ送られると共に、上記分岐器32で分岐された信号がミキサ91に入力される。また、このミキサ91には、掃引局部発振器92から局部発振信号が入力される。上記掃引局部発振器92は、MPU35からの制御信号に従って所定チャンネルのIF信号、すなわち、IFアンプ31から出力されるIF信号の中心周波数に対して±3MHz(合計6MHz)の範囲で発振周波数が掃引制御される。
上記ミキサ91は、IFアンプ31から出力されるIF信号と掃引局部発振器92から与えられる6MHzで掃引される局部発振信号とを混合することによって、6MHzの帯域を有する信号を取り出し、例えばログアンプを用いたDC変換器93に入力する。このDC変換器93は、ミキサ91から出力される信号を直流電圧(DC)に変換してMPU35に入力する。このMPU35は、DC変換器93から出力される信号波形から現在受信している信号がアナログテレビ放送波であるか、あるいは地上デジタルテレビ放送波であるかを識別してAGC制御方式を選択する。すなわち、MPU35は、現在受信している信号がアナログテレビ放送波であればピーク値ホールド方式によるAGC制御方式を選択し、地上デジタルテレビ放送波であれば平均値動作方式によるAGC制御方式を選択し、その後、IFアンプ31から分岐器32、ミキサ91及びDC変換器93を介して出力される信号に基づいてIFアンプ31の出力信号レベルが一定となるようにRF増幅部のアッテネータ23及びIF増幅部のアッテネータ27の減衰量を制御する。
図5(a)はアナログテレビ放送における高周波受信信号のスぺクトラムを示したものである。アナログテレビ放送波の場合、図5(a)に示す各チャンネルの中心周波数の搬送波と、図5(a)では示されていないAM変調された映像搬送波及びFM変調された音声搬送波を含む波形となっている。
図5(b)は地上デジタルテレビ放送における高周波受信信号のスぺクトラムを示したものである。地上デジタルテレビ放送では、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)による伝送方式が用いられている。このOFDMはマルチキャリア方式と呼ばれ、伝送帯域内に数千本の搬送波を立てて、それぞれの搬送波にデータを割り付けて放送を行なう伝送方式である。このため放送波のスぺクトラムは、図5(b)に示すようにほぼ方形波の形状となっている。
上記のようにアナログテレビ放送と地上デジタルテレビ放送とは伝送方式が異なり、その放送波のスぺクトラムも異なったものとなっている。従って、IFアンプ31から出力されるIF信号をミキサ91に入力し、6MHzの掃引幅を持つ掃引局部発振器92の局部発振信号と混合して6MHzの帯域幅の信号を取り出し、DC変換器93で直流電圧の波形に変換することにより、MPU35ではその信号波形の違いから現在受信している放送波がアナログテレビ放送であるか地上デジタルテレビ放送であるを確実に識別することができる。MPU35は、この識別結果に基づいて、ピーク値ホールド方式によるAGC制御方式あるいは平均値動作方式によるAGC制御方式を選択し、RF増幅部のアッテネータ23あるいはIF増幅部のアッテネータ27の減衰量を制御する。
上記のようにテレビ放送再送信装置は、現在受信している放送波に応じてAGC制御方式を自動的に切替えることができる。従って、上記テレビ放送再送信装置をアナログテレビ放送を中継するミニ・サテライト中継装置に代替して使用する場合、増幅器をそのまま使用することができる。
そして、その後、アナログテレビ放送から地上デジタルテレビ放送に移行した場合においても、受信ユニット12a〜12nのAGC制御方式が自動的にデジタル放送に対応した方式に切替えられるので、増幅器を交換する必要はない。
従って、上記第2実施形態によれば、アナログテレビ放送を中継するミニ・サテライト中継装置に代替して使用できると共に、その後、地上デジタルテレビ放送に移行しても増幅器を交換することなくそのまま使用でき、きわめて経済性に優れたテレビ放送再送信装置を提供することができる。
なお、上記実施形態では、MPU35においてAGC制御を行なう場合、RF増幅部のアッテネータ23及びIF増幅部のアッテネータ27の減衰量を制御するようにしたが、RFアンプ22及びIFアンプ26の利得を制御するようにしてもよい。
また、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できるものである。
本発明の第1実施形態に係るテレビ放送再送信装置の全体の構成を示すブロック図である。 同実施形態における受信ユニットの詳細な構成を示すブロック図である。 同実施形態におけるIF増幅部のIFアンプ、アッテネータ及びAGC制御系統の構成例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る受信ユニットの詳細な構成を示すブロック図である。 (a)はアナログテレビ放送波における高周波のスぺクトラムを示す図、(b)は地上デジタルテレビ放送波における高周波のスぺクトラムを示す図である。 テレビ放送再送信装置による中継システム例を示す図である。
符号の説明
1…送信局、2…ビル、3…山、4…都市部難視聴地域、5…山間部難視聴地域、6…再送信装置、7…受信アンテナ、8…送信アンテナ、10…入力端子、11…入力フィルタ、12a〜12n…受信ユニット、13…RFフィルタ、14…RF終段増幅器、15…出力フィルタ、16…出力端子、21…入力端子、22…RFアンプ、23、27…アッテネータ、24…入力ミキサ、25…局部発振器、26、26a、26b…IFアンプ、27、27a、27b…アッテネータ、28、30…SAWフィルタ、29、31…IFアンプ、32…分岐器、33…出力ミキサ、34…AGC用検波器、35…MPU、36…AGCモード切替スイッチ、37…RFアンプ、38…出力端子、50…電圧比較回路、51…コンパレータ、61…動作電圧調整回路、91…ミキサ、92…掃引局部発振器、93…DC変換器。

Claims (2)

  1. 各チャンネル別のテレビ放送波をそれぞれ受信し、出力する複数の受信ユニットを備えたテレビ放送再送信装置において、前記各受信ユニットは、局部発振器と、当該局部発振器の局部発振信号によりテレビ放送波を中間周波数信号に変換する第一の周波数変換部と、前記中間周波数信号の帯域を制限するフィルタ部と、前記中間周波数信号を増幅する増幅部と、前記増幅部で増幅された中間周波数信号を再送信信号に周波数変換する第二の周波数変換部とからなり、
    前記受信ユニットの出力信号レベルを一定に制御するAGC制御は、MPUにより前記中間周波数信号の帯域を掃引し、信号のスペクトラムから前記MPUが受信信号をアナログ放送か地上波デジタル放送かを識別してAGC制御モードを自動的に切替えることでアナログテレビ放送と地上デジタルテレビ放送の何れにも対応できることを特徴とするテレビ放送再送信装置。
  2. 前記受信ユニットにおけるAGC制御モードはアナログ放送受信時にはピーク値ホールド方式によるAGC制御、地上波デジタル放送受信時には平均値動作方式によるAGC制御であることを特徴とする請求項1に記載のテレビ放送再送信装置。
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