JP2006333231A - ホームギャップフィラー装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】増幅器13の出力信号を電源ライン64に重畳するための信号重畳部63を設けるようにし、再送信アンテナに電源ラインからの信号から電源成分を除去するフィルタ部を設けるようにして、増幅器13から再送信アンテナ14への再送信号の信号ラインを、一般の建造物に通常備えられている電源ライン64及び電源コンセント61−1〜61−3により共用するようにしている。
【選択図】 図6
Description
このギャップフィラー対策では、放送波が届かないエリアごとにギャップフィラーと呼ばれる中継装置を設置するようにしている(例えば特許文献1及び特許文献2)。
そこで、屋内において、受信場所に制限を受けることなく地上デジタル放送波を既知の屋内用受信アンテナを備えた放送受信機に受信させるための地上デジタル放送のホームギャップフィラー装置が提案されている。
地上デジタル放送波を、放送受信機に設置される既知の屋内用受信アンテナで受信させるために使用され、屋外に設置される受信部により地上デジタル放送波を受信し、増幅部にてその受信信号を増幅して同一周波数の再送信号を生成し、この再送信号を送信部により屋内用受信アンテナへ向けて再送信するホームギャップフィラー装置であって、屋内の壁または天井に設けられ、増幅部により出力された再送信号を取り込み、接続される送信部に対し再送信号を供給する信号供給部と、送信部に設けられ、信号供給部に対し着脱自在に接続するための接続部とを備えるようにしたものである。
この構成によれば、各部屋の天井または壁に信号供給部を設けると共に、天井裏または壁裏に、各信号供給部に対し増幅部により出力された再送信号を分配する信号分配部を設けるようにしたので、予め各部屋にそれぞれ再送信アンテナを設置しておく必要がなく、必要に応じて任意の場所に再送信アンテナを設置することができる。また、空きの信号供給部がある限り、再送信アンテナの増加に容易に対応することができ、これにより別途にホームギャップフィラー装置を用意する必要がない。
この構成によれば、複数の再送信アンテナを動作させた時に生じる再送信レベルの低下を抑えることができる。
図1は、この発明に係るホームギャップフィラー装置の構成を示すブロック図である。
図1において、送信所から到来する地上デジタル放送波は、屋外に取り付けられた受信アンテナ11によって受信され、その受信信号がフィーダー12を介して増幅器13に供給される。増幅器13は、入力された受信信号を所定の振幅レベルまで増幅し、この増幅した信号を再送信号として屋内の壁又は天井に設置される再送信アンテナ14に出力する。すると、再送信アンテナ14は、入力された再送信号を再送信波として屋内に放射する。
そして、屋内に設置されたテレビジョン受像機21では、既知の簡易受信アンテナ22で再送信波を受信し、その放送コンテンツを再生表示する。
この発明の第1の実施形態は、ホームギャップフィラー装置の再送信アンテナ14に関する。
図2は屋内の天井または壁に設けられる電源コンセントを示した図であり、図3は再送信アンテナ14を横から見て示した図である。
まず、屋外に受信アンテナ11が取り付けられ、天井裏または壁裏に増幅器13が配置され、そこから屋内の電源コンセント31へ信号ラインが敷設され、電源コンセント31の差込口33に再送信アンテナ14の接続ピン42が差し込まれる。これにより、屋内に所要の電界強度の再送信波が再送信アンテナ14のアンテナエレメント41a,41bから照射されることになる。
この発明の第2の実施形態は、増幅器13と電源コンセント31との間の接続構成に関する。
まず、屋外に受信アンテナ11が取り付けられ、天井裏または壁裏に増幅器13及び分配器15が配置される。そして、分配器15から各電源コンセント51−1〜51−3の差込口53−1〜53−3に信号ラインが敷設され、差込口53−1〜53−3にそれぞれの部屋で必要な再送信アンテナ14が差し込まれる。
この構成によれば、複数の再送信アンテナ14を動作させた時に生じる再送信レベルの低下を抑えることができる。
図6は、この発明の第3の実施形態における増幅器13と電源コンセントとの接続構成を示す概略構成図であり、図7は再送信アンテナ14を横から見て示した図である。
増幅器13の出力信号は、信号重畳部63に供給される。信号重畳部63では、入力された信号を電源ライン64に重畳して各電源コンセント61−1〜61−3に送る。例えば、電源コンセント61−1の差込口62−1に接続される再送信アンテナ14では、電源ライン64からの信号を接続ピン71を介して取り込み、フィルタ部72で無線周波成分のみを取り出してアンテナエレメント41a,41bに供給する。このようにすることで、電源とのアイソレーションを確保するようにしている。
図8は、この発明の第4の実施形態における増幅器13と電源コンセントとの接続構成を示す概略構成図であり、図9は再送信アンテナ14を横から見て示した図である。なお、図8及び図9において、上記図6及び図7と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
また、再送信アンテナ14において、アンテナエレメント41a,41bとフィルタ部72との間に、周波数変換器91が介在されることになる。この周波数変換器91は、フィルタ部72の出力信号をVHF帯からUHF帯に周波数変換してアンテナエレメント41a,41bに供給する。
電源ライン64を電源と無線周波数の信号とで共用する場合に、電源ライン64における高周波領域の減衰が大きくなる。そこで、本第4の実施形態では、信号重畳部63にて増幅器13で増幅されたデジタル放送波の受信信号を電源ライン64に重畳する前に、周波数変換器81により受信信号を例えばVHF帯のようなより減衰が少ない周波数領域に変換し、再送信アンテナ14側の周波数変換器91により元のUHF帯に戻すようにしている。
(第5の実施形態)
図10は、この発明の第5の実施形態における電源ライン64と電源コンセントとの接続構成を示す回路図であり、図11は再送信アンテナ14を横から見て示した回路図である。なお、図10及び図11において、上記図5及び図6と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図12は、この発明の第6の実施形態における電源ライン64と電源コンセントとの接続構成を示す回路図であり、図13は再送信アンテナ14を横から見て示した回路図である。なお、図12及び図13において、上記図10及び図11と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
なお、この発明は上記各実施形態に限定されるものではない。各実施形態では、再送信アンテナとして半波長ダイポール形式のものを用いた例を示したが、他のアンテナ形式を使用してもよい。
Claims (7)
- 地上デジタル放送波を、放送受信機に設置される既知の屋内用受信アンテナで受信させるために使用され、屋外に設置される受信部により前記地上デジタル放送波を受信し、増幅部にてその受信信号を増幅して同一周波数の再送信号を生成し、この再送信号を送信部により前記屋内用受信アンテナへ向けて再送信するホームギャップフィラー装置であって、
前記屋内の壁または天井に設けられ、前記増幅部により出力された再送信号を取り込み、接続される前記送信部に対し前記再送信号を供給する信号供給部と、
前記送信部に設けられ、前記信号供給部に対し着脱自在に接続するための接続部とを具備したことを特徴とするホームギャップフィラー装置。 - 前記信号供給部は、複数箇所に設けられ、
前記増幅部により出力された再送信号を前記複数の信号供給部に分配する信号分配部をさらに備えることを特徴とする請求項1記載のホームギャップフィラー装置。 - 前記信号供給部は、屋内に配置される電子機器に対し動作に必要な電源を供給するための既知の電源コンセントに設けられることを特徴とする請求項1記載のホームギャップフィラー装置。
- 前記接続部は、前記信号供給部に対する差込型のピン形状から成ることを特徴とする請求項1記載のホームギャップフィラー装置。
- 地上デジタル放送波を、放送受信機に設置される既知の屋内用受信アンテナで受信させるために使用され、屋外に設置される受信部により前記地上デジタル放送波を受信し、増幅部にてその受信信号を増幅して同一周波数の再送信号を生成し、この再送信号を送信部により前記屋内用受信アンテナへ向けて再送信するホームギャップフィラー装置であって、
前記増幅部により出力された再送信号を、前記屋内の壁または天井に設けられる既知の電源コンセントに対し電源を供給するための電源ラインに送出する信号伝送部と、
前記送信部に設けられ、前記信号供給部に対し着脱自在に接続するための接続部と、
この接続部により得られる前記電源ラインからの信号から電源成分を除去して前記送信部に供給するフィルタ部とを具備したことを特徴とするホームギャップフィラー装置。 - 前記増幅部により出力された再送信号を放送帯域の第1の周波数帯から該第1の周波数帯に比して低い第2の周波数帯に変換して前記信号伝送部に供給する第1の周波数変換手段と、
前記フィルタ部の出力信号を前記第1の周波数帯に変換して前記送信部に供給する第2の周波数変換手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項5記載のホームギャップフィラー装置。 - 地上デジタル放送波を、放送受信機に設置される既知の屋内用受信アンテナで受信させるために使用され、屋外に設置される受信部により前記地上デジタル放送波を受信し、増幅部にてその受信信号を増幅して同一周波数の再送信号を生成し、この再送信号を送信部により前記屋内用受信アンテナへ向けて再送信するホームギャップフィラー装置であって、
前記屋内の壁または天井に設けられ、前記受信部により出力された受信信号を取り込み、接続される前記増幅部に対し前記受信信号を供給する信号供給部と、
前記増幅部に設けられ、前記信号供給部に対し着脱自在に接続するための接続部とを具備したことを特徴とするホームギャップフィラー装置。
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