JP2005354149A - 中継放送装置 - Google Patents

中継放送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005354149A
JP2005354149A JP2004169626A JP2004169626A JP2005354149A JP 2005354149 A JP2005354149 A JP 2005354149A JP 2004169626 A JP2004169626 A JP 2004169626A JP 2004169626 A JP2004169626 A JP 2004169626A JP 2005354149 A JP2005354149 A JP 2005354149A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
pilot
channels
level
pilot signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004169626A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3867087B2 (ja
Inventor
Masatoshi Magabuchi
正敏 曲渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Radio Co Ltd filed Critical Japan Radio Co Ltd
Priority to JP2004169626A priority Critical patent/JP3867087B2/ja
Publication of JP2005354149A publication Critical patent/JP2005354149A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3867087B2 publication Critical patent/JP3867087B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Television Systems (AREA)
  • Transmitters (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)

Abstract

【課題】地上デジタル放送波の放送チャンネル数が変化しても、1チャンネル(1波)当たりの送信電力を一定電力とする中継放送装置を提供する。
【解決手段】地上デジタル放送波の継続放送中のチャンネル数(波数)が変動したとき、受信所60のパイロット信号生成回路58により放送を継続しているチャンネル数に反比例したレベルを有するパイロット信号Spを生成し、送信所70の自動利得制御回路72で、このパイロット信号Spのレベルが一定電力の2[mW]になるように可変利得増幅器80の利得を制御することで、電力増幅回路74から1チャンネル当たりの送信電力を一定電力として送信することができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、親局送信所からの地上デジタルテレビ放送波の電波を直接受信できない受信不能エリアに向けて中継するギャップフィラー装置等に適用して好適な中継放送装置に関する。
平成15年12月から地上デジタル放送が開始されている。この地上デジタル放送では、UHF帯が割り当てられている。UHF帯では、VHF帯に比べ電波の直進性が強いため、高層建築物等の障害物付近あるいは地下では、親局からの直接波を受信できない受信不能エリアが多数発生する。
この受信不能エリアを解消する装置として、局所的に放送を行う、ローコストで簡易な小電力の放送機としてギャップフィラー装置がある。ギャップフィラー装置は、中継放送機と同様に前段の送信機からの放送波を受信し、同一あるいは異なる周波数で再放送する装置であり、前段放送波受信回路と自局送信周波数送信回路とを有する簡易な装置である。そして、受信回路と送信回路とが離れた位置に設置される場合には、その間が同軸ケーブルで接続される(特許文献1参照)。なお、受信回路と送信回路とが離れた位置に設置される場合には、その間が光ファイバケーブルで接続されることもある。
ところで、ギャップフィラー装置のような中継放送装置において、例えば4チャンネル(4波)のテレビ放送波を個別に受信して増幅し、増幅波を合波し、AGC回路を有する電力増幅回路で、一定電力で、一括増幅して再送信することが考えられる。
特開2003−78492号公報(図2)
ところが、テレビ放送は、早朝あるいは深夜帯に電波を停波することがあり、このような時間帯には、送信しているチャンネル数が変化する。チャンネル数が、例えば昼間の定常時に8チャンネルとなっていて、深夜帯に6チャンネルとなったときを考える。
通常技術では、チャンネル数が減少した分、出力電力を増幅し、通常時と同等の電力を6波の総電力で得ようとして制御が働き、結果として送信している6チャンネルの電波の1チャンネル当たりの電力が、停波時の8/6倍になる。この場合には、1.33倍であるため、電波法のミニサテに関する規定(送信電力の偏差が上限50%、下限50%以内)に合致する。
しかしながら、例えば、通常時8チャンネルを放送する東京地区において、深夜帯に仮に1チャンネルになる最悪のケースを考えた場合には、1チャンネル当たりの電力が8倍となり、電波法を順守することができない。しかも、8倍の電力となった場合には、通常時の2倍以上のサービスエリアが形成され、他の箇所に設置されている中継放送装置も同様に増力してしまうと考えられることから、深夜帯には、別の中継放送装置あるいはギャップフィラー装置との電波の干渉が発生するという問題がある。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、地上デジタル放送波のチャンネル数が変化しても、1チャンネル(1波)当たりの送信電力を一定電力あるいは一定電力に近い値とすることを可能とするギャップフィラー装置を提供することを目的とする。
この項では、理解の容易化のために添付図面中の符号を付けて説明する。したがって、この項に記載した内容がその符号を付けたものに限定して解釈されるものではない。
この発明に係る中継放送装置は、例えば、図1に示すように、受信所(60)と、この受信所の出力側に接続される伝送路(20)と、この伝送路の出力側に接続される送信所(70)とを備える中継放送装置において、前記受信所は、受信された複数チャンネルの地上デジタルテレビ放送波を、受信信号としてそれぞれ出力する受信回路(51〜53)と、前記複数チャンネルの受信信号を合成する放送波合成器(16)と、前記複数チャンネルの受信信号の帯域外に挿入されるパイロット信号を生成するパイロット信号生成回路(58)と、前記パイロット信号と前記複数チャンネルの受信信号の合成信号とを合成して、パイロット挿入合成信号を出力するパイロット挿入用合成器(62)と、を備え、前記伝送路は、前記パイロット挿入合成信号を伝送するものであり、前記送信所は、前記伝送路から出力される前記パイロット挿入合成信号からパイロット信号を抽出し、このパイロット信号に基づき、前記パイロット挿入合成信号を増幅する自動利得制御回路(72)と、増幅された前記パイロット挿入合成信号から前記パイロット信号が除去された合成信号を増幅し、送信信号として出力する電力増幅回路(74)と、を備える。
この場合、前記パイロット信号生成回路(58)は、前記各受信回路に接続され、放送を継続しているチャンネル数に反比例したレベルを有するパイロット信号を生成し、前記自動利得制御回路(72)は、抽出したパイロット信号のレベルが所定レベルになるように利得を可変することで、放送を継続しているチャンネル数が変動しても前記電力増幅回路に入力される前記合成信号を構成する前記複数チャンネルの各送信信号のレベルが一定レベルとなるように制御する。
また、パイロット信号生成回路(58C)は、前記各受信回路に接続され、放送を継続しているチャンネル数に反比例した数、あるいは反比例した数に近い数の整数のパイロット信号を生成し、自動利得制御回路(72)は、抽出したパイロット信号の数に反比例して利得を可変することで、放送を継続しているチャンネル数が変動しても、前記電力増幅回路に入力される前記合成信号を構成する前記複数チャンネルの各送信信号のレベルが一定レベルあるいは該一定レベルに近いレベルとなるように制御することを特徴とする。
さらに、パイロット信号生成回路(58B)は、前記各受信回路に接続され、放送を継続しているチャンネル数に反比例した数、あるいは反比例した数に近い数の整数を変調したパイロット信号を生成し、自動利得制御回路(72B)は、前記変調されたパイロット信号を復調して抽出したパイロット信号の数に反比例して利得を可変することで、放送を継続しているチャンネル数が変動しても、前記電力増幅回路に入力される前記合成信号を構成する前記複数チャンネルの各送信信号のレベルが一定レベルあるいは該一定レベルに近いレベルとなるように制御することを特徴とする。
なお、前記放送波合成器と前記パイロット挿入用合成器とを一体に構成することができる。
また、この発明に係る中継放送装置は、例えば、図11に示すように、受信所(60D)と、この受信所の出力側に接続される伝送路(20)と、この伝送路の出力側に接続される送信所(70)とを備える中継放送装置において、前記受信所は、受信された複数チャンネルの地上デジタルテレビ放送波を、受信信号としてそれぞれ出力する受信回路と、前記複数チャンネルの受信信号の帯域外に挿入される一定レベルのパイロット信号を生成するパイロット信号生成回路(58D)と、前記複数チャンネルの受信信号と前記パイロット信号とを合成して、パイロット挿入合成信号を出力する合成器(16D)と、前記パイロット挿入合成信号のレベルを、一定レベルに制御することで、前記パイロット信号のレベルを、現に放送が継続されているチャンネル数に反比例したレベルになるように制御する自動利得制御回路と、を備え、前記伝送路は、一定レベルに制御後の前記パイロット挿入合成信号を伝送するものであり、前記送信所は、前記伝送路から出力される前記パイロット挿入合成信号からパイロット信号を抽出し、このパイロット信号が一定レベルになるように、前記パイロット挿入合成信号を増幅する自動利得制御回路と、増幅された前記パイロット挿入合成信号から前記パイロット信号が除去された合成信号を増幅し、送信信号として出力する電力増幅回路と、を備えることを特徴とする。
伝送線路としては、受信所の送信所の間の距離が短い場合には同軸ケーブルを、距離が長い場合には光ファイバケーブルを採用することが好ましい。
この発明によれば、複数チャンネルの地上デジタル放送波を受信する受信所で、受信信号にパイロット信号を挿入して合成し、合成信号を伝送路で伝送し、送信所において、前記パイロット信号に基づき、前記合成信号を自動利得制御することにより、送信所から再送信される複数チャンネルの地上デジタル放送波(合成信号)を構成する各チャンネルの送信信号のレベルを所定レベル範囲に抑制することができる。
この場合、パイロット信号生成回路により、放送を継続しているチャンネル数に反比例したレベルを有するパイロット信号を生成し、自動利得制御回路では、抽出したパイロット信号のレベルが所定レベルになるように利得を可変することで、放送を継続しているチャンネル数が変動しても、複数チャンネルの各送信信号のレベルが一定レベルとなるようにすることができる。
なお、パイロット信号生成回路は、放送を継続しているチャンネル数に反比例した数、あるいは反比例した数に近い数の整数のパイロット信号を生成し、自動利得制御回路は、抽出したパイロット信号の数に反比例して利得を可変することで、放送を継続しているチャンネル数が変動しても、複数チャンネルの各送信信号のレベルを一定レベルあるいは該一定レベルに近いレベルとなるようにすることができる。
また、パイロット信号生成回路は、放送を継続しているチャンネル数に反比例した数、あるいは反比例した数に近い数の整数を変調したパイロット信号を生成し、自動利得制御回路は、前記変調されたパイロット信号を復調して抽出したパイロット信号の数に反比例して利得を可変することで、放送を継続しているチャンネル数が変動しても、複数チャンネルの各送信信号のレベルが一定レベルあるいは該一定レベルに近いレベルとなるようにすることができる。
さらにまた、この発明によれば、受信所において、一定レベルのパイロット信号を生成し、このパイロット信号と複数チャンネルの受信信号とを合成し、この合成信号のレベルが、一定レベルとなるように制御することで前記パイロット信号のレベルが、現に放送が継続されているチャンネル数に反比例したレベルとなるように制御し、送信所において、伝送路から出力される合成信号からパイロット信号を抽出し、このパイロット信号が一定レベルになるように、パイロット挿入合成信号を増幅することで、放送を継続しているチャンネル数が変動しても、複数チャンネルの各送信信号のレベルが一定レベルとなるようにすることができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明するが、最初に、この実施形態の前提となる技術について説明する。
A.前提技術
地上デジタル放送では、親局からの電波を、受信が良好な、例えば県庁所在地の受信所で受信し、受信信号を、難視聴の、例えば市町村まで伝送し、難視聴の地域で送信所から再送信を行うことが考えられるが、この場合、受信所から送信所までの伝送路長が短い場合には同軸ケーブルが使用されるが、長くなる場合には、同軸ケーブルでは伝送損失が大きい。そこで、例えば都道府県が所有する自営光ファイバ伝送路で、受信所から送信所まで伝送することが考えられる。
図12は、前提技術に係る中継放送装置の例としてのギャップフィラー装置2の構成を示している。このギャップフィラー装置2は、県庁所在地の受信所4で受信アンテナ6で受信した複数チャンネル(ここでは、例として3チャンネル)のテレビ放送波を、図示しない分配器を介して、chA受信回路11、chB受信回路12、chC受信回路13でそれぞれ受信し、合成器16で合成して、さらに電気・光変換回路(E/O変換回路)18で光信号に変換して出力する。
合成信号としての光信号は、光ファイバケーブル20を通じて、難視聴地域に設置されている送信所22まで伝送される。
送信所22では、光・電気変換回路(O/E変換回路)24により光信号を電気信号である、3チャンネルの合成信号の送信信号に変換する。この送信信号は、電力増幅回路28で一括増幅され、AGC回路30により、電力増幅回路28の利得を調整することで、予め設定した一定の送信出力電力に増幅され、送信アンテナ32から再送信される。なお、電力増幅回路28とAGC回路30とは、自動利得制御回路26を構成する。ここで、電力増幅回路28により一括増幅するのは、チャンネル毎に個別に増幅してコストが高騰することを回避するためである。
ところで、このギャップフィラー装置2では、2波が停波した場合、継続して放送されている残りの1波の送信電力が3倍になってしまうという不都合がある。
B.実施形態に係る技術
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に参照する図面において、上記図12に示したものと対応するものには同一の符号を付けてその詳細な説明は省略する。
図1は、この発明の中継放送装置の一実施形態に係るギャップフィラー装置50の構成を示すブロック図である。
このギャップフィラー装置50では、複数チャンネル、この実施形態では理解の容易化のために、chA、chB、chCの3チャンネルの地上デジタルテレビ放送波を取り扱うものとする。そして、昼間帯には、3チャンネル(3波)ともに放送を行っており、深夜帯には、chCの放送局のみ停波し、他のchA、chBの2チャンネルは24時間放送で放送を継続するものとする。
ギャップフィラー装置50は、基本的には、県庁所在地に設置された受信所60と、難視聴地域に設置される送信所70と、受信所60及び送信所70の間を光信号を介して接続する光伝送路としての光ファイバケーブル20とから構成されている。
ここで、受信所60は、図示していない親局から放送される3チャンネルの地上デジタルテレビ放送波を、受信アンテナ6を介して受信した受信信号を、図示しない分波器を介して、それぞれ対応して受信する受信回路(chA受信回路)51、受信回路(chB受信回路)52及び受信回路(chC受信回路)53と、これら受信回路51〜53の出力信号である受信信号を合成する放送波合成器としての合成器16と、合成器16の出力を一定レベルまで増幅する自動利得制御回路56とを備える。
さらに、受信所60は、受信回路51〜53から放送波有無信号Sa、Sb、Scを受けこの放送波有無信号Sa、Sb、Scが放送波有を示している数、換言すれば現に受信している放送波の数に応じたパイロット信号Spを出力するパイロット信号生成回路(PL信号生成回路)58と、パイロット信号Spと自動利得制御回路56の出力信号とを合成してパイロット挿入合成信号を出力するパイロット挿入用合成器としての合成器62と、合成器62の出力信号であるパイロット挿入合成信号を光信号に変換して光ファイバケーブル20に出力する電気・光変換回路(E/O変換回路)18とを備える。
ここで、放送波有無信号Sa、Sb、Scは、受信回路51〜53にそれぞれ検波器(不図示)と、その検波出力を閾値と比較し、閾値以上の値である場合、「有=1」、閾値未満の値である場合、「無=0」とする信号を出力する比較器(不図示)を設け、それら比較器の各出力により得ることができる。各比較器の出力は、スケルチ出力とされ、放送波が停波されたときには、該当する受信回路51〜53の増幅度が絞られる。
自動利得制御回路56は、合成器62への入力信号の大きさに比例したAGC(Automatic Gain Control)出力を作るAGC回路64と、AGC出力により利得が可変される可変利得増幅器66とから構成され、可変利得増幅器66の入力信号の大きさが変動しても、可変利得増幅器66の出力信号、換言すれば合成器62への入力信号が一定出力となるように動作する。
また、パイロット信号生成回路58は、放送波有無信号Sa、Sb、Scの「有=1」の数に反比例した大きさのレベルを有するパイロット信号Spを生成する。パイロット信号Spの周波数は、地上デジタル放送波の周波数帯域(日本では470〜770[MHz]の放送帯域)外の周波数、例えば400[MHz]に設定している。
一方、送信所70は、光ファイバケーブル20からの光信号を受信し、合成器62の出力信号に対応する電気信号であるパイロット挿入合成信号に復元する光・電気変換回路(O/E変換回路)24と、復元したパイロット挿入合成信号を一定レベルの信号まで所定増幅する自動利得制御回路72と、一定レベルの信号からパイロット信号を除去した合成信号を所定増幅度で増幅し、送信アンテナ32から送信信号としての地上デジタル放送波を再送信する電力増幅回路74とから構成されている。電力増幅回路74の入力側には、放送帯域470〜770[MHz]を通過帯域とする帯域通過フィルタが挿入されているので、この電力増幅回路74を通ることで、パイロット信号Spは遮断される(除去される)。
ここで、自動利得制御回路72は、電力増幅回路74への入力信号からパイロット信号Spを抽出して出力するパイロット信号抽出回路(PL信号抽出回路)76と、抽出したパイロット信号Spの大きさに比例したAGC出力を出力するAGC回路78と、AGC出力により利得が制御される可変利得増幅器80とから構成される。この自動利得制御回路72は、出力でのパイロット信号Spのレベルが一定になるように制御することで、入力信号であるパイロット挿入合成信号が変動しても出力信号であるパイロット挿入合成信号が一定電力となるように可変利得増幅器80の利得を制御する。なお、自動利得制御回路72において、パイロット信号Spのレベルが一定となるように制御しているので、光ファイバケーブル20の所望(任意)の伝送距離を原因とする伝送損失についても同時に補償することができる。
この実施形態において、受信所60の電気・光変換回路18の入力側から光ファイバケーブル20を通じて送信所70の光・電気変換回路24の出力側までの損失(光ファイバ伝送回路での損失)は、3[dB]とする。
この実施形態に係るギャップフィラー装置50は、基本的には、以上のように構成されるものであり、次に、このギャップフィラー装置50の動作について、図2A〜図2Cに示す周波数スペクトラム図(横軸は周波数、縦軸はレベル)をも参照して説明する。
まず、昼間帯の動作を説明する。昼間帯では、3チャンネルとも放送を行っており、県庁所在地の受信所60にある3つの受信回路51〜53は、放送波有無信号Sa、Sb、Scが3つとも「有=1」:アクティブな放送中の状態となっている。
この3波放送継続中を検出したパイロット信号生成回路58は、放送帯域外の周波数、この実施の形態では、400[MHz]の信号の電力を1[mW]に設定したパイロット信号Spを合成器62に出力する。
このとき、受信回路51〜53からの出力信号は、自動利得制御回路56により、自動利得制御回路56の出力、換言すれば、合成器62の入力で30[mW](1チャンネル当たり10[mW])になるように、AGC制御されるものとする。
この場合、例えば、受信回路51〜53でそれぞれ個別にAGC制御を行うことで、合成器16の入力での1チャンネル当たりの電力を正確に10[mW]に制御できれば、パイロット信号Spを合成器16に入力するようにすることで、自動利得制御回路56と合成器62とを省略することができる。省略した場合には、合成器16の出力端子を電気・光変換回路18の入力端子に接続すればよい。
ただし、波数、すなわちチャンネル数によって、電気・光変換回路18の入力レベルが変化し、光信号のレベルが波数によって変化することになり、光信号のレベルのダイナミックレンジが減少することになるため、長距離伝送を行うシステムでは、受信所60側に自動利得制御回路56を備えることが好ましい。
図2Aは、自動利得制御回路56によるAGC制御後の電気・光変換回路18の入力でのパイロット挿入合成信号の周波数スペクトラムを示している。周波数400[MHz]のパイロット信号Spのレベルは、chA〜chCの放送波の信号のレベルに比べて十分小さい適当なレベル、例えば1[mW]とされ、この場合、chA〜chCの放送波の信号のレベルは、それぞれ、所定放送周波数範囲で10[mW]とされている。
図2Bは、図2Aに示す信号が、電気・光変換回路18、光ファイバケーブル20及び光・電気変換回路24を通過した後の光・電気変換回路24の出力でのパイロット挿入合成信号の周波数スペクトルを示している。すなわち、電気・光変換回路18、光ファイバケーブル20及び光・電気変換回路24までの間の伝送損失が3[dB]であるので、パイロット信号Spのレベルは0.5[mW]に減衰し、chA〜chCの放送波の信号は、それぞれ、所定周波数範囲で5[mW]に減衰する。
このとき、まず、送信所70の自動利得制御回路72を構成するパイロット信号抽出回路76により0.5[mW]のパイロット信号Spが抽出され、AGC回路78に入力される。AGC回路78は、パイロット信号抽出回路76により抽出されるパイロット信号Spのレベルが、一定レベルの2[mW]になるように、可変利得増幅器80の利得を4倍に制御する。
このように利得を制御することで、図2Cに示すように、chA〜chCの放送波の信号も、1チャンネル当たり5×4=20[mW]になるように制御される。
2[mW]のパイロット信号Sp、及び20[mW]のchA〜chCの放送波の信号が、電力増幅回路74に入力されると、この電力増幅回路74の入力側の図示しない帯域通過フィルタ(通過帯域は、chA〜chCの放送波を通過する帯域)でパイロット信号Spが除去され、さらにchA〜chCの放送波が5倍の利得で増幅され、それぞれ100[mW]の電力で送信される。
以上の説明が、chA〜chCの3チャンネルで放送される、昼間帯の動作説明である。
次に、深夜帯の動作を図3A〜図3Cの周波数スペクトラム図をも利用して説明する。深夜帯では、chAとchBの2チャンネルのみ放送が行われ、受信所60のchC受信回路53からの放送波有無信号Scのみが「無=0」:非アクティブな停波中の状態となっている。
この2波放送中を検出したパイロット信号生成回路58は、放送帯域外の周波数である400[MHz]のパイロット信号Spの電力を、3チャンネル放送中の3/2倍、すなわち1[mW]×3/2=1.5[mW]に設定して合成器62に出力する。なお、2チャンネルが停波した場合には、3/1倍、すなわち1[mW]×3/1=3[mW]に設定して合成器62に出力する。このように、パイロット信号Spのレベルは、放送を継続しているチャンネル数に反比例したレベルを有するようにパイロット信号生成回路58で制御される。
このとき、受信回路51〜53からの出力信号は、受信所60の自動利得制御回路56により、自動利得制御回路56の出力、換言すれば、合成器62の入力で30[mW](1チャンネル当たり15[mW])になるように、AGC制御される。
図3Aは、自動利得制御回路56によるAGC制御後の電気・光変換回路18の入力でのパイロット挿入合成信号の周波数スペクトラムを示している。周波数400[MHz]のパイロット信号Spのレベルは1.5[mW]とされ、chA、chBの放送波の信号は、それぞれ、所定周波数範囲で15[mW]とされている。
図3Bは、図3Aに示す信号が、電気・光変換回路18、光ファイバケーブル20及び光・電気変換回路24を通過した後の光・電気変換回路24の出力でのパイロット挿入合成信号の周波数スペクトルを示している。この間の伝送損失が3[dB]であるので、パイロット信号Spのレベルは0.75[mW]に減衰し、chA、chBの放送波の信号は、それぞれ、所定周波数範囲で7.5[mW]に減衰している。
次に、自動利得制御回路72を構成するパイロット信号抽出回路76により0.75[mW]のパイロット信号Spが抽出され、AGC回路78に入力される。AGC回路78は、パイロット信号抽出回路76により抽出されるパイロット信号Spのレベルが2[mW]になるように、可変利得増幅器80の利得を、2/0.75倍に制御する。
このように利得を制御することで、図3Cに示すように、chA、chBの放送波の信号は、1チャンネル当たり7.5×2/0.75=20[mW]になるように制御される。
2[mW]のパイロット信号Sp及び20[mW]のchA、chBの放送波の信号が、電力増幅回路74に入力されると、この電力増幅回路74の入力側の図示しない帯域通過フィルタ(通過帯域は、chA、chBの放送波を通過する帯域)でパイロット信号Spが除去され、さらに5倍の利得で増幅されて、chA、chBの放送波がそれぞれ100[mW]で送信される。
このように上述した図1例のギャップフィラー装置50によれば、地上デジタル放送波の継続放送中のチャンネル数が変動しても、受信所60のパイロット信号生成回路58により放送を継続しているチャンネル数に反比例したレベルを有するパイロット信号Spを生成し、送信所70の自動利得制御回路72で、このパイロット信号Spのレベルが一定電力の2[mW]になるように利得を制御することで、1チャンネル当たりの送信電力を一定電力として送信することができる。
なお、受信所60と送信所70との間の距離が、比較的に短い場合には、図4に示すように、光ファイバケーブル20の伝送線路を、同軸ケーブル21に変更することもできる。同軸ケーブル21に変更した場合には、電気・光変換回路18と光・電気変換回路24とを省略した受信所60A、送信所70Aとすること以外、同一の回路構成のギャップフィラー装置50Aとすることができる。
上述したように、図1例のギャップフィラー装置50(図4例のギャップフィラー装置50Aでも同じ)では、受信所60のパイロット信号生成回路58で、現に放送が継続しているチャンネル数に反比例した電力レベルのパイロット信号Spを生成し、送信所70の自動利得制御回路72により、抽出したパイロット信号Spのレベルを一定電力の2[mW]に調整することで、地上デジタル放送波のチャンネル数が変化しても、1チャンネル(1波)当たりの送信電力が一定電力になるように調整しているが、図5に示すように変形することが可能である。
図5例のギャップフィラー装置50Bは、受信所60Bのパイロット信号生成回路58Bを、PSK変調器、ASK変調器またはFSK変調器等の変調器で構成し、放送有無信号Sa、Sb、Scの有無状態を表す2ビットの情報を、搬送波400[MHz]で変調した変調波としてのパイロット信号Spbとして合成器62に出力する。
一方、送信所70Bの自動利得制御回路72Bを構成するパイロット信号抽出回路76Bは、対応するPSK復調器、ASK復調器またはFSK復調器等の変調器として、放送有無信号Sa、Sb、Scのビット情報を復元し、AGC回路78Bに出力する。
自動利得制御回路72Bは、放送有無信号Sa、Sb、Scのビット情報に応じて、3チャンネルである場合には、AGC回路78Bにより、パイロット挿入合成信号の送信電力が60[mW]になるようなAGC出力を、2チャンネルである場合には、AGC回路78Bにより、パイロット挿入合成信号の送信電力が40[mW]になるようなAGC出力を、1チャンネルである場合には、パイロット挿入合成信号の送信電力が20[mW]になるようなAGC出力をそれぞれ可変利得増幅器80に出力するように構成する。
この図5例のギャップフィラー装置50Bによっても、地上デジタル放送波のチャンネル数が変化しても、1チャンネル(1波)当たりの送信電力を一定電力にすることができる。
図6は、さらに他のギャップフィラー装置50Cの構成を示している。このギャップフィラー装置50Cでは、受信回路51〜53に接続されているパイロット信号生成回路58Cは、放送有無信号Sa、Sb、Scの状態から放送を継続しているチャンネル数に反比例した数、あるいは反比例した数にならない場合には、反比例した数に近い数の整数の同一レベルのパイロット信号Sp(Sp=Sp1、Sp2、Sp3)を生成して合成器62に出力する。ここで、パイロット信号Sp1、Sp2、Sp3の周波数は、異なる周波数であって、470〜770[MHz]の放送帯域外の周波数、例えば400[MHz]近傍の3周波数値に設定している。
この図6例では、放送を継続しているチャンネル数が3チャンネルの場合には、例えば1[mW]の1個のパイロット信号Sp1のみを出力し、1チャンネルの場合には、1[mW]の3個のパイロット信号Sp1、Sp2、Sp3を出力し、2チャンネルの場合には、基本的には2個のパイロット信号Sp1、Sp2を出力し、あるいは2チャンネルの場合には、1個のパイロット信号Sp2のみを出力する。
このようにパイロット信号Spを生成した場合の動作を図7〜図10の周波数スペクトラム図により説明する。
図7A、図7B、図7Cに示すように、放送を継続しているチャンネル数が3チャンネル(3波)の場合には、実線で示している1[mW]の1個のパイロット信号Spaのみ出力されるので、図2A、図2B、図2Cを参照して説明したのと同一の動作となる。
また、図8A、図8B、図8Cに示すように、放送を継続しているチャンネル数が1チャンネル(1波)の場合には(chBのみが放送を継続しているものとして描いている。)、1[mW]の3個のパイロット信号Sp1、Sp2、Sp3が出力される。この場合、光・電気変換回路24の出力側のパイロット挿入合成信号の周波数スペクトルは図8Bに示すようになる。
また、自動利得制御回路72では、3個のパイロット信号Sp1、Sp2、Sp3の総合電力が2[mW]になるように制御されるので、図8Cに示すように、1つのパイロット信号のレベルは、2/3[mW]となり、chBの送信波のレベルは、15×((2/3)/0.5)=20[mW]となる。すなわち、3波が1波に減った場合でも同一の送信電力として送信できる。
放送を継続しているチャンネル数が、2チャンネル(2波)の場合には、図9A、図9B、図9Cに示すように、パイロット信号Spの数を2個(パイロット信号Sp1、Sp2)、あるいは図10A、図10B、図10Cに示すように、パイロット信号Spの数を1個(パイロット信号Sp1)にする。
パイロット信号Spの数を1個にした場合には、図9Cに示すように、1チャンネル(1波)当たりの送信電力が15[mW]となり、2個にした場合には、図10Cに示すように、1チャンネル(1波)当たりの送信電力が30[mW]になるが、図9C及び図10Cのいずれの場合でも変動幅は、通常の3チャンネル(3波)放送状態の±50[%]に抑制することができる。
放送を継続しているチャンネル数に反比例した数、反比例した数にならない場合には、反比例した数に近い数の整数の同一レベルのパイロット信号Spを生成して合成器62に出力する図6に示したギャップフィラー装置50Cは、通常放送時3チャンネル以上の放送波を送信する放送システムに適用することで、送信電力の変動幅を±50[%]以内に抑制することができる。
図11は、さらに他の実施形態のギャップフィラー装置50Dの構成を示している。このギャップフィラー装置50Dは、図1例のギャップフィラー装置50に比較して、受信所60Dのパイロット信号生成回路58Dが、放送波有無信号Sa、Sb、Scを必要とせず、常時、1[mW]のパイロット信号Spを出力する構成とされ、このパイロット信号Spが合成器16Dで受信回路51〜53の出力と合成され、図1に示した合成器62が省略された構成とされている。
昼間帯の動作を説明する。昼間帯では、3チャンネルとも放送を行っており、パイロット信号生成回路58Dは、放送中のチャンネル数に関係なく放送帯域外の周波数、例えば400[MHz]の一定電力の1[mW]の信号を合成器16Dに出力している。
また、chA、chB、chCの受信回路51〜53は、それぞれ10[mW]になるようにAGC制御し、合成器16Dに出力する。なお、受信回路51〜53が各チャンネルに対応したAGC制御をそれぞれ行うことにより、フェージングなどにより、空間伝搬路の周波数特性が劣化し、各チャンネルの受信電力に差異が発生した場合でも、周波数特性による電力の格差が補償され、結果として光ファイバケーブル20へ送出する各チャンネルの電力を一定にすることができる。
自動利得制御回路56では、電気・光変換回路18の入力で、30[mW]になるようにAGC制御されている。したがって、この例では、自動利得制御回路56の利得は0[dB]になっている。
したがって、このときの電気・光変換回路18の入力側での周波数スペクトラムは、図2Aに示したようになる。
これらの信号が電気・光変換回路18で電気・光変換され、光信号が光ファイバケーブル20を通じて県庁所在地の受信所60Dから難視聴地域の送信所70に伝送される。
光ファイバケーブル20を含む光信号伝送系(電気・光変換回路18の入力から光・電気変換回路24の出力側)での損失を3[dB]とする。このとき、難視聴地域の送信所70の光・電気変換回路24の出力での周波数スペクトラムは、図2Bに示したようになる。
そうすると送信所70の自動利得制御回路72を構成するパイロット信号抽出回路76では、0.5[mW]のパイロット信号Spが抽出され、AGC回路78により、このパイロット信号Spが2[mW]になるように制御が行われる。これにより、図2Cに示したように、同時に放送波の電力は1チャンネル当たり20[mW]に制御されたと同じことになる。この後、電力増幅回路74の帯域通過フィルタによりパイロット信号Spが除去され、この図11例では、5倍の増幅で、各放送波が100[mW]で送信される。
次に、深夜帯の動作を説明する。深夜帯では、2チャンネルで放送を行っており、県庁所在地にある受信所60DのchCの受信回路53の入力がなくなるものとする。このとき受信回路53は、最大利得の状態となり、ノイズが出力されるが、実際には、入力が上述したスケルチ回路の閾値以下に対応する電力となった場合には、スケルチ回路により出力を断状態とする(受信回路53の可変利得を最小とする。)。ただし、スケルチ回路を設けずに、受信回路53の図示していない可変利得増幅器の最大利得を最適化し、放送停波時のノイズレベルが無視できるレベルとなるように設計することで、スケルチ回路を省略することもできる。
2チャンネル放送が継続されている深夜帯では、合成器16Dの出力側において、放送波は、10[mW]×2チャンネル=20[mW]、パイロット信号SpはSp=1[mW]となる。
自動利得制御回路56は、総電力が30[mW]になるように制御するため、利得が1.5倍に制御されることとなり、図3Aに示すように、放送波は、それぞれ15[mW]の合計30[mW]、パイロット信号Spは1.5[mW]が電気・光変換回路18に入力される。
この場合にも、光ファイバケーブル20を含む光信号伝送系(電気・光変換回路18の入力から光・電気変換回路24の出力側)での損失は3[dB]とすると、難視聴地域の送信所70の光・電気変換回路24の出力での周波数スペクトラムは、図3Bに示したようになる。
そうすると送信所70の自動利得制御回路72を構成するパイロット信号抽出回路76では、0.75[mW]のパイロット信号Spが抽出され、AGC回路78により、このパイロット信号Spが2[mW]になるように制御が行われる。これにより、図3Cに示したように、同時に放送波の電力は1チャンネル当たり20[mW]に制御されたと同じことになる。この後、電力増幅回路74の帯域通過フィルタによりパイロット信号Spが除去され、この図11例では、5倍の増幅で、各放送波が100[mW]で送信される。
この図11例のギャップフィラー装置50Dでは、自動利得制御回路56での動作が、放送を継続していチャンネル数(波数)に反比例したパイロット信号Spのレベルを生成することになるので、自動利得制御回路56を省略することができない。
このようにこの図11例のギャップフィラー装置50Dによれば、受信所60Dのパイロット信号生成回路58Dにおいて、一定レベルの1[mW]のパイロット信号Spを生成し、このパイロット信号Spと複数チャンネルの受信信号とを合成器16Dで合成し、自動利得制御回路56によりこの合成信号のレベルが、一定レベルである30[mW]となるように制御することでパイロット信号Spのレベルが、現に放送が継続されているチャンネル数に反比例したレベルとなる。
そして、送信所70において、伝送路である光ファイバケーブル20から出力されるパイロット挿入合成信号からパイロット信号抽出回路76によりパイロット信号Spを抽出し、このパイロット信号Spのレベルが一定レベルである2[mW]になるように、パイロット挿入合成信号を可変利得増幅器80で増幅することで、放送を継続しているチャンネル数が変動しても、複数チャンネルの各送信信号のレベルが一定レベルとなるようにすることができる。
ここで、全てのチャンネルの放送が停止した場合の制御動作について簡単に説明する。
この場合、図1、図4〜図6に示したギャップフィラー装置50等では、放送波有無信号Sa、Sb、Scが、「無=0」の信号となるので、パイロット信号生成回路58等は、パイロット信号Spを何も出力しないようにする。この結果、受信所60等から送信所70等に対して、パイロット信号が伝送されない。
送信所70等のパイロット信号抽出回路76等でパイロット信号Spがないことを検出した場合には、可変利得増幅器80の利得を最小にする、あるいは、電力増幅回路74の入力あるいは出力側を断とするスイッチもしくは回路を追加し、送信所70等からノイズを送信してしまうことを防止する。
また、図11に示したギャップフィラー装置50Dでは、全てのチャンネルが放送停止した場合、例えば、スケルチ回路により受信回路51〜53の出力を断状態とする、あるいは、スケルチ回路を設けずに、受信回路51〜53の図示していない可変利得増幅器の最大利得を最適化し、放送停波時のノイズレベルが無視できるレベルとなるように設計する。このとき、自動利得制御回路56は、フルゲインまで増幅することとなるが、このフルゲインを検出したときには、電気・光変換回路18の入力あるいは出力側を断とするスイッチあるいは回路を追加することで、図1、図4〜図6のギャップフィラー装置50等と同等の動作を実現することができる。
全てのチャンネルの放送が停止した場合の、可変利得増幅器80の利得を最小にする等の制御動作は、光ファイバケーブル20が断線となった場合においても自動的に適用され、送信所70等から不要なノイズを送信することが防止されることから、周辺の中継装置やギャップフィラー装置に妨害を与えることがない。
なお、この発明は、上述した実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
この発明の一実施形態に係るギャップフィラー装置の構成図である。 3チャンネル(3波)放送時の動作説明に供される周波数スペクトラム図である。 3波中、1波が停波した2チャンネル(2波)放送時の動作説明に供される周波数スペクトラム図である。 伝送線路を同軸ケーブルとした例のギャップフィラー装置の構成図である。 パイロット信号を、放送波の数に応じた変調信号としたギャップフィラー装置の構成図である。 パイロット信号を、放送波の数に反比例あるいは略反比例にした数としたギャップフィラー装置の構成図である。 3チャンネル放送時の図6例の動作説明用周波数スペクトラム図である。 1チャンネル放送時の図6例の動作説明用周波数スペクトラム図である。 2チャンネル放送時の図6例の動作説明用周波数スペクトラム図である。 2チャンネル放送時の図6例の他の動作説明用周波数スペクトラム図である。 他の実施の形態に係るギャップフィラー装置の構成図である。 この発明の前提技術となるギャップフィラー装置の構成図である。
符号の説明
2、50、50A〜50D…ギャップフィラー装置
4、60、60A、60B、60D…受信所
6…受信アンテナ 11〜13、51〜53…受信回路
16、16D、62…合成器 18…電気・光変換回路(E/O変換回路)
20…光ファイバケーブル 21…同軸ケーブル
22、70、70A、70B…送信所
24…光・電気変換回路(O/E変換回路)
26、56、72、72B…自動利得制御回路
28、74…電力増幅回路 30、64、78、78B…AGC回路
32…送信アンテナ
58、58B〜58D…パイロット信号生成回路(PL信号生成回路)
66、80…可変利得増幅器
76、76B…パイロット信号抽出回路(PL信号抽出回路)

Claims (6)

  1. 受信所と、この受信所の出力側に接続される伝送路と、この伝送路の出力側に接続される送信所とを備える中継放送装置において、
    前記受信所は、
    受信された複数チャンネルの地上デジタルテレビ放送波を、受信信号としてそれぞれ出力する受信回路と、
    前記複数チャンネルの受信信号を合成する放送波合成器と、
    前記複数チャンネルの受信信号の帯域外に挿入されるパイロット信号を生成するパイロット信号生成回路と、
    前記パイロット信号と前記複数チャンネルの受信信号の合成信号とを合成して、パイロット挿入合成信号を出力するパイロット挿入用合成器と、を備え、
    前記伝送路は、前記パイロット挿入合成信号を伝送するものであり、
    前記送信所は、
    前記伝送路から出力される前記パイロット挿入合成信号からパイロット信号を抽出し、このパイロット信号に基づき、前記パイロット挿入合成信号を増幅する自動利得制御回路と、
    増幅された前記パイロット挿入合成信号から前記パイロット信号が除去された合成信号を増幅し、送信信号として出力する電力増幅回路と、を備える
    ことを特徴とする中継放送装置。
  2. 請求項1記載の中継放送装置において、
    前記パイロット信号生成回路は、前記各受信回路に接続され、放送を継続しているチャンネル数に反比例したレベルを有するパイロット信号を生成し、
    前記自動利得制御回路は、抽出したパイロット信号のレベルが所定レベルになるように利得を可変することで、放送を継続しているチャンネル数が変動しても前記電力増幅回路に入力される前記合成信号を構成する前記複数チャンネルの各送信信号のレベルが一定レベルとなるように制御する
    ことを特徴とする中継放送装置。
  3. 請求項1記載の中継放送装置において、
    前記パイロット信号生成回路は、前記各受信回路に接続され、放送を継続しているチャンネル数に反比例した数、あるいは反比例した数に近い数の整数のパイロット信号を生成し、
    前記自動利得制御回路は、抽出したパイロット信号の数に反比例して利得を可変することで、放送を継続しているチャンネル数が変動しても、前記電力増幅回路に入力される前記合成信号を構成する前記複数チャンネルの各送信信号のレベルが一定レベルあるいは該一定レベルに近いレベルとなるように制御する
    ことを特徴とする中継放送装置。
  4. 請求項1記載の中継放送装置において、
    前記パイロット信号生成回路は、前記各受信回路に接続され、放送を継続しているチャンネル数に反比例した数、あるいは反比例した数に近い数の整数を変調したパイロット信号を生成し、
    前記自動利得制御回路は、前記変調されたパイロット信号を復調して抽出したパイロット信号の数に反比例して利得を可変することで、放送を継続しているチャンネル数が変動しても、前記電力増幅回路に入力される前記合成信号を構成する前記複数チャンネルの各送信信号のレベルが一定レベルあるいは該一定レベルに近いレベルとなるように制御する
    ことを特徴とする中継放送装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の中継放送装置において、
    前記放送波合成器と前記パイロット挿入用合成器とを一体に構成する
    ことを特徴とする中継放送装置。
  6. 受信所と、この受信所の出力側に接続される伝送路と、この伝送路の出力側に接続される送信所とを備える中継放送装置において、
    前記受信所は、
    受信された複数チャンネルの地上デジタルテレビ放送波を、受信信号としてそれぞれ出力する受信回路と、
    前記複数チャンネルの受信信号の帯域外に挿入される一定レベルのパイロット信号を生成するパイロット信号生成回路と、
    前記複数チャンネルの受信信号と前記パイロット信号とを合成して、パイロット挿入合成信号を出力する合成器と、
    前記パイロット挿入合成信号のレベルを、一定レベルに制御することで、前記パイロット信号のレベルを、現に放送が継続されているチャンネル数に反比例したレベルになるように制御する自動利得制御回路と、を備え、
    前記伝送路は、一定レベルに制御後の前記パイロット挿入合成信号を伝送するものであり、
    前記送信所は、
    前記伝送路から出力される前記パイロット挿入合成信号からパイロット信号を抽出し、このパイロット信号が一定レベルになるように、前記パイロット挿入合成信号を増幅する自動利得制御回路と、
    増幅された前記パイロット挿入合成信号から前記パイロット信号が除去された合成信号を増幅し、送信信号として出力する電力増幅回路と、を備える
    ことを特徴とする中継放送装置。

JP2004169626A 2004-06-08 2004-06-08 中継放送装置 Active JP3867087B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004169626A JP3867087B2 (ja) 2004-06-08 2004-06-08 中継放送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004169626A JP3867087B2 (ja) 2004-06-08 2004-06-08 中継放送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005354149A true JP2005354149A (ja) 2005-12-22
JP3867087B2 JP3867087B2 (ja) 2007-01-10

Family

ID=35588266

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004169626A Active JP3867087B2 (ja) 2004-06-08 2004-06-08 中継放送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3867087B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007004578A1 (ja) * 2005-07-01 2007-01-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 無線通信装置
JP2007258940A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Japan Radio Co Ltd 中継装置および放送システム
JP2008135963A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Sanyo Electric Co Ltd 送信装置、受信装置および送信方法
JP2008193586A (ja) * 2007-02-07 2008-08-21 Maspro Denkoh Corp テレビ放送再送信システム、放送信号処理装置、及び送信装置
JP2009118163A (ja) * 2007-11-06 2009-05-28 Hitachi Kokusai Electric Inc 無線伝送装置
JP2009159036A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Hochiki Corp 中継放送局装置
JP2009296025A (ja) * 2008-06-02 2009-12-17 Japan Radio Co Ltd 中継装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007004578A1 (ja) * 2005-07-01 2007-01-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 無線通信装置
US8000379B2 (en) 2005-07-01 2011-08-16 Panasonic Corporation Radio communication apparatus
JP2007258940A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Japan Radio Co Ltd 中継装置および放送システム
JP4755512B2 (ja) * 2006-03-22 2011-08-24 日本無線株式会社 中継装置および放送システム
JP2008135963A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Sanyo Electric Co Ltd 送信装置、受信装置および送信方法
JP2008193586A (ja) * 2007-02-07 2008-08-21 Maspro Denkoh Corp テレビ放送再送信システム、放送信号処理装置、及び送信装置
JP2009118163A (ja) * 2007-11-06 2009-05-28 Hitachi Kokusai Electric Inc 無線伝送装置
JP2009159036A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Hochiki Corp 中継放送局装置
JP2009296025A (ja) * 2008-06-02 2009-12-17 Japan Radio Co Ltd 中継装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3867087B2 (ja) 2007-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6374119B1 (en) System and method for in-building mobile communications
KR101682623B1 (ko) 무전기 통신 중계 모듈 및 시스템
US7756469B2 (en) Extended radio base station system having broadcast wave retransmitting function
JP3867087B2 (ja) 中継放送装置
JP3875599B2 (ja) 共同受信システム
US6640112B1 (en) Repeating method for a wireless communication system and apparatus thereof
US11296779B2 (en) Signal terrestrial repeater having a master unit and a remote unit that is optically coupled to the master unit
KR19990039463A (ko) 부호분할 다중접속방식의 저손실 중계장치
US7415259B2 (en) Automatic gain control for satellite digital audio radio service receiver, method of automatically controlling gain and SDARS receiver incorporating the same
KR100530497B1 (ko) 위성 통신 시스템과 연동하는 신호 변환 중계 장치
US6745005B1 (en) Method and apparatus for reducing signal interference in satellite broadcast systems employing terrestrial repeater stations
JP4530833B2 (ja) 地上ディジタル放送信号レベル調整装置及びテレビジョン共同受信方法
JP2000244383A (ja) 衛星通信システムとその再送信装置
JP2009118163A (ja) 無線伝送装置
JP7268749B2 (ja) 無線通信システム
JP2002190760A (ja) 衛星ディジタル音声放送システム並びにこのシステムにおける地上局、衛星及び地球局
JP2949109B1 (ja) Sfn用アンテナシステム
KR200404167Y1 (ko) 텔레비전 동축 분배망을 이용한 디지털 멀티미디어 방송용인빌딩 초소형 중계장치
JP2005123901A (ja) ギャップフィラーシステム
JP2002050993A (ja) 衛星放送システム
KR100664256B1 (ko) 디지털 멀티미디어 방송의 수신 감도 개선을 위한 장치
KR100651835B1 (ko) 디지털 멀티미디어 방송 수신 장치 및 수신장치에 사용되는제어 장치 및 제어 방법
JP2010098685A (ja) 地上デジタル放送中継装置
JP2006174505A (ja) 衛星通信システムの再送信装置
JP2008060851A (ja) 無線通信システム、無線通信方法および無線基地局装置、無線受信局装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060711

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060905

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061006

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3867087

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101013

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111013

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131013

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250