JP2023072177A - 中継装置及びその制御方法 - Google Patents

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Motoki Chibazaki
誠志 坂田
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Abstract

【課題】単純な構成で安定した動作を実現する中継装置を得る。【解決手段】出力側にもIFとIF2(RF)とを切り替えて出力する切替器39が設けられる。カプラ40で分岐されたIF、IF2のうちの一部は、共通の対数検波器(検波器)44で対数検波されることによってその検波出力がアナログ値として認識される。この検波出力がAD変換器45でデジタル化されることによって、FPGA43はこの強度を認識することができる。切替器39でIFが選択されている場合にはVATT22の制御電圧であるVAGC11がFPGA43によってフィードバック制御される。切替器39でIF2が選択されている場合には、VATT26の制御電圧であるVAGC21、VATT29の制御電圧であるVAGC22、VATT35の制御電圧であるVAGC23が、FPGA43によってフィードバック制御される。【選択図】図2

Description

本発明は、無線通信において、上位局側から受信した伝送信号を中継局が受信してからこれを増幅して他の中継局や下位局に再送信する中継装置、及びその制御方法に関する。
地上テレビジョン放送等においては、中継局が上位局(放送局等)からUHF帯の伝送信号を受信し、これに対して等化処理や増幅等の信号処理を行った上で他の中継局や受信者等に再送信することによって、広域で安定して放送を行う方式が採用される。この場合において、放送波の中継局における受信レベル(強度)は一定とは限らず、受信レベルが大きく変動した場合においても上記の処理を安定して行えることが求められる。このため、受信された信号の強度をある一定の範囲にしてからAD変換したデジタル信号に対して上記の信号処理が行われる。また、上記の信号処理が適用される信号としては、UHF帯よりも低周波のIF(Intermediate Frequency)信号が好ましいため、受信された信号は、一定強度のIF信号に変換された上でデジタル化され、これに対して上記の信号処理が行われる。
特許文献1には、このような中継装置の構成が記載されている。ここでは、受信レベルによらず、AD変換直前の信号の強度が一定となるように、AGC(Auto Gain Control)制御が行われる。このため、中継装置で受信された放送波は、チャンネルに応じたBPF(バンドパスフィルタ)、増幅器を通過すると共に、減衰量が可変とされた減衰器も通過する。AGC制御のために、AD変換前の信号の一部が分配されて検波され、この検波電圧が一定となるように減衰器の減衰量が制御される。
ただし、受信レベルが極端に低い場合には、上記の処理を行った場合にも適切な信号が得られない場合があるため、この場合には、この信号を再送信(中継)しないことが好ましい。このため、特許文献1に記載の中継装置においては、AD変換後の出力の前にスイッチが設けられ、上記のAGC制御の場合とは別に信号の強度をモニターし、この強度が一定の値(閾値)よりも低い場合にはこのスイッチをオフとする制御が行われる。AGC制御後の信号強度は前記のように受信レベルによらずに一定となるため、このような受信レベルのモニターは、AGC制御が行われる前の段階で行われる。
特開2017-175506号公報
中継方式は一つに定まっておらず、例えば、目的等に応じて放送波中継方式とIF中継方式が切り替えて用いられる場合がある。前記の受信変換器が受信するのは、放送波中継方式においては例えば470MHz~710MHz(UHF帯)のマイクロ波であり、IF中継方式(IF-TTL方式)の場合には前記のIF信号であり、その周波数は例えば37.15MHzである。このため、中継装置においては、これらの信号を切り替えて受信し、それぞれに専用の系統で上記のようなAGC制御と受信レベルのモニターが行われた上で上記の信号処理が行われてから新たに放送波が再送信される。
このように放送波中継用とIF中継用で、それぞれ上記のようなAGC制御と受信レベルのモニターを独立して行わせる場合には、これらの動作のために必要となる構成要素がそれぞれの系統毎に必要となったために、中継装置(受信変換器)の構成が複雑となった。特に、放送用の中継装置には障害による放送の中断を防止するために冗長性が要求され、上記のような中継装置としての構成が更に複数独立して設けられる場合が多く、この場合には特に中継装置全体の構成が複雑となった。
このため、単純な構成で安定した動作を実現する中継装置が求められた。
本発明は、このような状況に鑑みなされたもので、上記課題を解決することを目的とする。
本発明は、伝送信号を受信して中継を行う際に、受信した前記伝送信号の強度を、制御電圧によって減衰率が調整される可変減衰器を用いて調整して中継を行う中継装置であって、第1の伝送信号が前記伝送信号として用いられる第1の中継方式と、前記第1の伝送信号とは搬送周波数が異なる第2の伝送信号が前記伝送信号として用いられる第2の中継方式と、が切り替えて使用され、受信した前記第1の伝送信号の強度を調整して出力する第1の信号経路、受信した前記第2の伝送信号の強度を調整して出力する第2の信号経路、のそれぞれにおいて前記可変減衰器が設けられ、前記第1の信号経路を通過後の前記第1の伝送信号、前記第2の信号経路を通過後の前記第2の伝送信号、が選択されて入力する共通の検波器と、を具備し、前記第1の信号経路における前記可変減衰器の前記制御電圧、及び前記第2の信号経路における前記可変減衰器の前記制御電圧が、前記検波器の検波出力が一定となるようにフィードバックされて調整される。
この際、受信した前記伝送信号の受信レベルが低い場合には中継を行わせない動作を行い、前記検波出力と、対応する前記制御電圧とに基づいて前記受信レベルを算出する演算部を具備してもよい。
また、前記第1の信号経路において、前記第1の伝送信号は、前記第2の伝送信号の搬送周波数に近づくように周波数変換されていてもよい。
また、前記第1の中継方式は放送波中継方式であり、前記第2の中継方式はIF中継方式であり、地上デジタル放送用に使用されてもよい。
また、本発明は、伝送信号を受信して中継を行う際に、受信した前記伝送信号の強度を調整して中継を行う中継装置の制御方法であって、第1の伝送信号が前記伝送信号として用いられる第1の中継方式と、前記第1の伝送信号とは搬送周波数が異なる第2の伝送信号が前記伝送信号として用いられる第2の中継方式と、が切り替えて使用され、受信した前記第1の伝送信号の強度を調整して出力する第1の信号経路、及び受信した前記第2の伝送信号の強度を調整して出力する第2の信号経路を設け、前記第1の信号経路を通過後の前記第1の伝送信号、前記第2の信号経路を通過後の前記第2の伝送信号、のいずれかを選択して検波して検波出力を検出し、前記検波出力が一定となるように、前記第1の信号経路における前記第1の伝送信号の強度の調整、及び前記第2の信号経路における前記第2の伝送信号の強度の調整を、前記検波出力をフィードバックして行う。
この際、前記第1の信号経路における前記第1の伝送信号の強度の調整、前記第2の信号経路における前記第2の伝送信号の強度の調整は、前記検波出力に応じて制御電圧を調整することによって行い、前記検波出力と、対応する前記制御電圧とに基づいて前記伝送信号の受信レベルを算出し、算出された前記受信レベルが低い場合には中継を行わせない動作を行ってもよい。
本発明によると、単純な構成で安定した動作を実現する中継装置を得ることができる。
実施の形態に係る中継装置の構成を示す図である。 実施の形態に係る中継装置における受信変換部の構成を示す図である。 受信変換部において、検波出力から受信レベルを算出する原理を説明する図である。
次に、本発明を実施するための形態を図面を参照して具体的に説明する。本発明の実施の形態に係る中継装置は、例えば地上デジタル方式のテレビジョン放送用に用いられ、UHF帯(例えば470MHz~710MHz)の信号(OFDM搬送波、以下、RF)を受信してこれに対して等化処理等の信号処理を施した上で増幅して同様の放送波として再送信する放送波中継方式(第1の中継方式)、RFよりも周波数が低いIF(Intermediate Frequency:例えば37.15MHz)信号(以下、IF)を受信してこれに対して各種の処理を施した上で増幅して前記と同様の放送波として再送信するIF中継方式(第2の中継方式)、のいずれかが選択されて動作する。放送波、IF信号によって伝送されるデータは、同一の放送用のデータである。
図1は、この中継装置1の構成を簡略化して示す図であり、ここでは、この構成要素は、受信部10、受信変換部20、信号処理部50、送信部60に区分されている。
受信部10は、前記のRF、IFを受信し、ここでは、RF、IFの周波数に対応した周波数フィルターが設けられることによって各信号が抽出される。この際、RFには実際には複数のチャンネルが設定され、チャンネル毎に異なる周波数を有するが、その選択も行われる。
受信部10で受信されたRF、IFは、共にアナログ信号として受信変換部20に入力するが、その受信レベル(信号強度)は、受信状況等に応じて変化するため、一定ではない。この受信レベルが低すぎる場合には、後述するような各種の処理を施した場合でも、適切な放送波を再送信できない場合がある。このため、ここでは、この受信レベルが認識され、この受信レベルがある一定の閾値以下の場合には、この受信変換部20から信号処理部50への出力を行わせないような制御が行われる。
一方、受信変換部20は、この受信レベルがこの閾値よりも高い場合には、上記の2種類の信号を次段の信号処理部50に出力する。この際、信号処理部50で行われる処理を施すに際しては、RF、IFはアナログ信号ではなく処理に適したデジタル信号に変換される必要があるため、受信変換部20における出力側にはAD変換器が設けられる。受信変換部20においては、AGC(Auto Gain Control)制御が行われることによって、AD変換直前における上記の信号強度は一定の値に設定される。この際、信号処理部50で行われる処理はこのようにデジタル化されたIFに対しては適切に行われるが、UHF帯であるRFに対しては適切ではない。このため、RFに対しては、これをIFに近い周波数に変換したIF2とした上で、IFと同様の処理が行われる。
受信変換部20からデジタル化されて出力された上記の信号には、信号処理部50において、周知のマルチパス等化処理、IF遅延処理等が施された上で、再びアナログ化された放送波とされる。ここで、IF、IF2は、再び周波数変換されて放送波とされる。これによって、中継装置1が受信するまでの間における上記の信号の劣化が補償され、この中継装置1から劣化がない状態の放送波を再送信することが可能となる。
この放送波は、送信部60に入力し、ここで適正な出力に増幅され、対応するBPFを通過した後に出力される。これによって、上位局から発せられた 放送波がこの中継装置1によって中継されて受信者に向けて発せられる。
上記のような中継装置1の動作、機能については特許文献1に記載された中継装置と同様である。しかしながら、この中継装置1においては、このような動作が、より単純な構成で実現される。
この中継装置1における受信変換部20は、放送波中継方式、IF中継方式のそれぞれに対応する信号経路を有し、どちらの中継方式にも対応することができる。この際、前記の受信レベルの認識とAGC制御に関わる構成要素は、これらの信号経路において共通化される。このため、受信変換部20の構造を単純化し、その部品点数を少なくすることができる。
図2は、この受信変換部20の構成を示す図である。図1に示されたように、受信変換部20には、RF、IFが入力するため、このうち使用される側を選択するためのスイッチである切替器21が設けられる。これによって、RFが選択された場合には図2における下側の信号経路(第1の信号経路)L1が、IFが選択された場合には図2における上側の信号経路(第2の信号経路)L2、それぞれ選択される。切替器21の操作はユーザによって行われる。
上側の信号経路L2においては、可変減衰器(VATT)22、LPF(Low Pass Filter)23、減衰器(ATT)24が上流側から順次設けられる。LPF23は、RFを透過させず37.15MHzのIFのみを透過させるように設定される。VATT22、ATT24は共にIFを以降の処理に適した強度にするために用いられるが、このうち特にVATT22の減衰率は可変とされ、VATT22はIFのAGC制御に用いられ、入力されたAGC制御電圧(制御電圧)の値によってその減衰率が定まる。
下側の信号経路L1に流されるRFの強度は一般的にはIFよりも小さい。このため、下側の信号経路L1においては多段階での増幅が行われ、これに伴って減衰器(可変減衰器VATT)も複数設けられる。まず、下側の信号経路L1においては、増幅器25、可変減衰器(VATT)26、HPF(High Pass Filter)27、増幅器28、VATT29、増幅器30、が順次設けられる。HPF27は、IFを透過させず470MHz以上であり選択されたチャンネルのRFのみを通過させるように設定される。VATT26、29は、前記のIFに対するVATT22のAGC制御と同様に、RFに対するAGC制御のために用いられる。
VATT29通過後のRFは、ミキサ31に入力し、ローカル発振器32で発振されたローカル信号R-Loと混合されることによって、IFに近い、例えば40MHzに周波数変換されたIF2となる。なお、前記の通り、RFの周波数は実際にはチャンネルに応じて異なるが、R-Loの周波数は、チャンネルによらずIF2の周波数が一定(40MHz)となるように設定される。
このIF2は、IF2のみを透過させるLPF33を透過した後、増幅器34、VATT35、LPF36、増幅器37、BPF(Band Pass Filter)38を通過する。VATT35も、IF2に対して、VATT26、29と同様にAGC制御のために用いられる。
入力側の切替器1に対応して、出力側にもIFとIF2(RF)とを切り替えて出力する切替器39が設けられる。切替器39は切替器21と連動するように設定され、切替器39によって選択されたIF、IF2のいずれかは、カプラ40を介して増幅器41で増幅されてAD変換器42でデジタル化されてから、FPGA(Field Programmable Gate Array:演算部)43に入力する。これによって、FPGA43がIF、IF2を認識し、これを次段の信号処理部50に対して出力させることができる。
一方、カプラ40で分岐されたIF、IF2のうちの一部は、共通の対数検波器(検波器)44で対数検波されることによってその検波出力がアナログ値として認識される。この検波出力がAD変換器45でデジタル化されることによって、FPGA43はこの強度を認識することができる。FPGA43は、この強度がある一定の設定値となるようにAGC制御を行う、すなわち、前記のVATT(複数)の減衰率の調整を行う。この調整は、FPGA43が上記の各VATTに入力するAGC制御電圧を出力することによって行われ、FPGA43からデジタル形式で出力されたAGC制御電圧はDA変換器46を介して各VATT側に出力される。なお、図2においては便宜上単一のDA変換器46が設けられているように記載されているが、実際にはAGC制御電圧(図2においては4種類)毎にDA変換器が設けられている。
例えば、切替器39でIFが選択されている場合にはVATT22の制御電圧であるVAGC11がFPGA43によってフィードバック制御される。この際、例えば、認識された検波出力が設定値よりも小さな場合には、FPGA43は、減衰率を小さくする方向にVAGC11を一定値ΔVだけ変化させ、認識された検波出力が設定値よりも大きな場合には、FPGA43は、減衰率を大きくする方向(前記の場合と逆方向)にVAGC11をΔVだけ変化させ、設定値を含む一定の狭い領域内に検波出力がある場合にはこのVAGC11を維持する、という動作が行われる。これによって、自動的にVATT22の減衰率が調整される。
切替器39でIF2が選択されている場合には、VATT26の制御電圧であるVAGC21、VATT29の制御電圧であるVAGC22、VATT35の制御電圧であるVAGC23が、FPGA43によってフィードバック制御される。この際、例えばVATT26、29、35のうちの2つの減衰率(制御電圧)を固定した場合には、一つの制御電圧のみを前記と同様に制御することができる。また、VATT26、29、35のうちの2つ以上の減衰率が可変とされた場合には、減衰率が可変とされた各VATTの制御電圧に対して上記のようにΔVを設定して同様の動作を行わせることができる。
このように、FPGA43は、VATTの制御電圧の増減の調整を行うことによって、対数検波器44の検波出力が設定値と略等しくなるような調整を行う。これによって、信号処理部50に入力するIF、IF2の強度も一定に制御される。このAGC制御の動作自体は、特許文献1に記載の技術と同様に行われる。
また、受信変換部20においては、切替器39で選択されたIF又はRFの受信レベルがある一定の閾値よりも低かった場合には、IF、IF2の出力を行わせないように、認識された受信レベルに応じてオン・オフが制御されるスイッチ47が設けられる。FPGA43は、スイッチ47のオン・オフの動作を受信レベルに応じて制御する。この動作についても、特許文献1に記載の技術と同様である。
上記の構成によって、この中継装置1(受信変換部20)においては、IF、RF(IF2)に対するAGC制御のために、共通の対数検波器44、DA変換器46、FPGA43等が用いられる。このため、信号経路が2つ設けられているにも関わらず、この受信変換部20の構造を単純化することができる。
次に、この受信変換部20における、AGC制御と受信レベルの認識の関連について説明する。この受信レベルは、例えば図2における切替器21に入力時のIF、RFの信号強度と定義することができるが、この場合には受信レベルはIF、RFのそれぞれについて個別に認識することが必要であり、通常はこのためには図2における上側の信号経路L2、下側の信号経路L1のそれぞれで信号強度を認識するための構成要素が必要となる。一方、少なくともIF、IF2(RF)が切替器39に達した段階での強度は前記のAGC制御によって一定に調整されるため、この段階でのIF、IF2を用いてこの受信レベルの認識をすることは困難である。
一方、FPGA43は、前記のようにAGC制御電圧を調整することによって対数検波器44の検波出力が所定の値となるような制御をする。このため、現在のAGC制御の状態から、受信レベルを推定することができる。具体的には、現在の検波出力と、現在のAGC制御の状態(VATTに対するAGC制御電圧)から、この受信レベルを推定することができる。図2の構成においては、FPGA43は、現在の検波出力と現在のAGC制御電圧を共に認識することができるため、この受信レベルを推定することができる。
図3は、この原理を模式化して示す。図2において、上側の信号経路L2においてはVATT22(AGC制御電圧VAGC11)のみが用いられているのに対して、下側の信号経路L1においてはVATT26、29、35(AGC制御電圧VAGC21、VAGC22、VAGC23)が用いられている。ここでは、単純化して信号経路L2においてもこれらのうちの一つのみ(例えばVATT35(VAGC23))のみによって減衰量が調整され、他のAGC制御電圧は一定とされるものとする。
図3(a)においては、受信レベルと検波電圧の関係が模式的に示されており、減衰量が一定であれば、受信レベルが高いほど検波電圧が高くなり、ここでは単純化してこれらが直線関係にあるものとしている。この関係は減衰量が変わっても同様であるが、減衰量が大きいほど、同じ検波電圧であっても実際の受信レベルは高いことになる。このため、減衰量を3種類(大、中、小)とした場合における受信レベルと検波電圧の関係は図3(a)に示されるとおりとなる。
ただし、前記のように、この受信変換部20においては、対数検波器44の検波電圧が一定となるように定められるため、図3(a)の関係を、検波電圧を一定とした場合における受信レベルと減衰量の関係に書き直した図3(b)の関係を用いることが好ましい。この関係は、検波電圧毎に、データテーブルとして不揮発性メモリ等に記憶させ、FPGA43が用いることができる。ただし、減衰量はVATTのAGC制御電圧(IFが選択された場合にはVAGC11、IF2が選択された場合にはVAGC23)と1対1に対応するため、実際には、このデータテーブルは、受信レベルとAGC制御電圧の対応関係を検波電圧毎に定めたものとなる。図3の例ではこの対応関係が単純化されて直線的な関係であるとしたが、実際には直線的な関係である必要はなく、減衰量(AGC制御電圧)と受信レベルとが1対1で対応すればよい。すなわち、FPGA43は、上記のデータテーブルより、前記のように検波電圧(検波出力)の設定値が定まっている場合、この検波電圧(検波出力)と現在の減衰量(AGC制御電圧)から、受信レベルを算出することができる。
FPGA43は、このようにして認識された受信レベルが、ユーザによって設定された閾値よりも小さければ、AGC制御に関わらず、スイッチ47をオフする。これによって、この中継装置1(受信変換部20)からは出力が発せられない状態となる。一方、上記のようなAGC制御及び受信レベルの認識はこの場合でも継続的に行われるため、受信レベルが前記の閾値以上となった場合には、FPGA43はスイッチ47をオンすることができる。これによって、この中継装置1(受信変換部20)から出力が発せられる。
第2の信号経路L2(IF)においては、前記のようにVATT22のみが設けられているため、第2の信号経路L2(IF)が選択された場合には、上記の動作によって、IFの受信レベルが認識される。一方、第1の信号経路L1(RF)には、実際にはVATT26、29、35(AGC制御電圧VAGC21、VAGC22、VAGC23)が用いられ、これらを前記の検波電圧が一定となるように個別に制御することができる。この場合には、FPGA43は、VATT26による減衰量、VATT29による減衰量、VATT35による減衰量の配分を予め定めた上で、AGC制御電圧VAGC21、VAGC22、VAGC23を調整することができる。
この場合においては、VATT26における減衰量のAGC制御電圧VAGC21依存性(変動係数の正負)、VATT29における減衰量のAGC制御電圧VAGC22依存性、VATT35における減衰量のAGC制御電圧VAGC23依存性が同一方向であるように設定すれば、各AGC制御電圧の和であるVAGC=VAGC21+VAGC22+VAGC23を仮のAGC制御電圧として定義することができる。この場合、仮のAGC制御電圧VAGCと第1の信号経路L1における減衰量の総和を仮の減衰量として定義すれば、これらを1対1に対応させることができる。すなわち、このような仮のAGC制御電圧VAGCを用いることによって、第1の信号経路L1が選択された場合でも、第2の信号経路と同様の制御を行うことができる。
この場合、VATT26、29、35のうちの一つの減衰量を固定し、他の2つの減衰量を調整してもよい。例えば、VATT26の減衰量(AGC制御電圧VAGC21)を固定し、前記の仮のAGC制御電圧VAGC=VAGC22+VAGC23として、前記と同様に受信レベルを推定することもできる。前記のようなFPGA43が用いる換算用のデータテーブルは、このような減衰量の調整の方式に応じて適宜準備することができる。
なお、上記の例では、定常動作時における、信号処理部に入力するIF、IF2の強度(検波出力)を一定にするための動作について説明された。しかしながら、これ以外の動作、例えば機器立ち上げ時における過渡的な動作は適宜設定が可能である。例えば、立ち上げ時においては可変減衰器の減衰量を大きく設定することによって信号強度が過大となることを抑制し、その後に上記のようなフィードバック制御を行わせてもよい。この場合、上記のような受信レベルに応じて信号処理部への出力を停止する動作は、このようなフィードバック制御が開始されてから行われる。
また、上記の例では、2種類の中継方式に応じて2つの信号経路が設けられたが、これらを3つ以上としても同様の動作が可能であることは明らかである。また、冗長性を有する中継装置においては、図1、2の構成が複数系列設けられる。こうした場合においては、構成が単純化される上記の構成は特に有効である。
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。この実施形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
1 中継装置
10 受信部
20 受信変換部
21、39 切替器
22、26、29、35 可変減衰器(VATT)
23、33、36 Low Pass Filter(LPF)
24 減衰器(ATT)
25、28、30、34、37、41 増幅器
27 High Pass Filter(HPF)
31 ミキサ
32 ローカル発振器
38 Band Pass Filter(BPF)
40 カプラ
42、45 AD変換器
43 Field Programmable Gate Array(演算部:FPGA)
44 対数検波器
46 DA変換器
47 スイッチ
50 信号処理部
60 送信部
L1 第1の信号経路
L2 第2の信号経路

Claims (6)

  1. 伝送信号を受信して中継を行う際に、受信した前記伝送信号の強度を、制御電圧によって減衰率が調整される可変減衰器を用いて調整して中継を行う中継装置であって、
    第1の伝送信号が前記伝送信号として用いられる第1の中継方式と、前記第1の伝送信号とは搬送周波数が異なる第2の伝送信号が前記伝送信号として用いられる第2の中継方式と、が切り替えて使用され、
    受信した前記第1の伝送信号の強度を調整して出力する第1の信号経路、受信した前記第2の伝送信号の強度を調整して出力する第2の信号経路、のそれぞれにおいて前記可変減衰器が設けられ、
    前記第1の信号経路を通過後の前記第1の伝送信号、前記第2の信号経路を通過後の前記第2の伝送信号、が選択されて入力する共通の検波器と、
    を具備し、
    前記第1の信号経路における前記可変減衰器の前記制御電圧、及び前記第2の信号経路における前記可変減衰器の前記制御電圧が、前記検波器の検波出力が一定となるようにフィードバックされて調整されることを特徴とする中継装置。
  2. 受信した前記伝送信号の受信レベルが低い場合には中継を行わせない動作を行い、
    前記検波出力と、対応する前記制御電圧とに基づいて前記受信レベルを算出する演算部を具備することを特徴とする請求項1に記載の中継装置。
  3. 前記第1の信号経路において、前記第1の伝送信号は、前記第2の伝送信号の搬送周波数に近づくように周波数変換されることを特徴とする請求項1又は2に記載の中継装置。
  4. 前記第1の中継方式は放送波中継方式であり、前記第2の中継方式はIF中継方式であり、地上デジタル放送用に使用されることを特徴とする請求項3に記載の中継装置。
  5. 伝送信号を受信して中継を行う際に、受信した前記伝送信号の強度を調整して中継を行う中継装置の制御方法であって、
    第1の伝送信号が前記伝送信号として用いられる第1の中継方式と、前記第1の伝送信号とは搬送周波数が異なる第2の伝送信号が前記伝送信号として用いられる第2の中継方式と、が切り替えて使用され、
    受信した前記第1の伝送信号の強度を調整して出力する第1の信号経路、及び受信した前記第2の伝送信号の強度を調整して出力する第2の信号経路を設け、
    前記第1の信号経路を通過後の前記第1の伝送信号、前記第2の信号経路を通過後の前記第2の伝送信号、のいずれかを選択して検波して検波出力を検出し、
    前記検波出力が一定となるように、前記第1の信号経路における前記第1の伝送信号の強度の調整、及び前記第2の信号経路における前記第2の伝送信号の強度の調整を、前記検波出力をフィードバックして行うことを特徴とする中継装置の制御方法。
  6. 前記第1の信号経路における前記第1の伝送信号の強度の調整、前記第2の信号経路における前記第2の伝送信号の強度の調整は、前記検波出力に応じて制御電圧を調整することによって行い、
    前記検波出力と、対応する前記制御電圧とに基づいて前記伝送信号の受信レベルを算出し、
    算出された前記受信レベルが低い場合には中継を行わせない動作を行うことを特徴とする請求項5に記載の中継装置の制御方法。
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