JP4830714B2 - 薄膜ガスセンサの異常検知方法 - Google Patents

薄膜ガスセンサの異常検知方法 Download PDF

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Description

本発明は、電池駆動を念頭においた低消費電力型薄膜ガスセンサの異常検知方法に関するものである。
一般にガスセンサは、ガス漏れ警報器などの用途に用いられ、ある特定ガス、例えば、CO,CH,C,CHOH等に選択的に感応するデバイスであり、その性格上、高感度、高選択性、高応答性、高信頼性、低消費電力が必要不可欠である。
ところで、家庭用として普及しているガス漏れ警報器には、都市ガス用やプロパンガス用の可燃性ガス検知を目的としたものと、燃焼機器の不完全燃焼ガス検知を目的としたもの、または、両方の機能を併せ持ったものなどがあるが、何れもコストや設置性の問題から普及率はそれほど高くない。このため、普及率を向上させるべく、設置性の改善、具体的には、電池駆動としてコードレス化することが望まれている。
ガス漏れ警報器の電池駆動を実現するためには低消費電力化が最も重要であるが、接触燃焼式や半導体式のガスセンサでは、400〜500℃の高温に加熱して検知する必要がある。しかし、SnOなどの粉体を焼結した従来の方法では、スクリーン印刷等の方法を用いても厚みを薄くするには限界があり、電池駆動に用いるには熱容量が大き過ぎるという問題がある。
ここで、低消費電力化を目的とする従来技術として、ヒータ・感知膜を1μm以下の薄膜により形成し、更に微細加工プロセスを用いたダイアフラム構造などの高断熱・低熱容量の構造とした、図1に示すような薄膜ガスセンサが存在する。この薄膜ガスセンサは、特許文献1に記載されたものとほぼ同様の構造である。
以下、図1に示す薄膜ガスセンサの構造について述べる。
図1の薄膜ガスセンサは、Si基板1、熱絶縁支持層2、ヒータ層3、電気絶縁層(スパッタSiO層)4、ガス感知層5を備えている。熱絶縁支持層2は、熱酸化SiO層2a、CVD−Si層2b、CVD−SiO層2cの三層構造となっている。
また、ガス感知層5は、接合層5a、感知層電極5b、感知層5c、ガス選択燃焼層5dからなっている。ここで、感知層5cはアンチモンがドープされた二酸化スズ層(Sb−doped SnO層)であり、ガス選択燃焼層5dはパラジウムを触媒として担持したアルミナ焼結材(Pd担持Al焼結材)である。
上記構成において、Si基板1は、シリコン(Si)により貫通孔を有するように形成されている。
また、熱絶縁支持層2は上記貫通孔の開口部に張られてダイアフラム状に形成されている。熱酸化SiO層2aは熱絶縁層として形成され、ヒータ層3により発生する熱がSi基板1側へ伝導しないようにして熱容量を小さくする機能を有する。この熱酸化SiO層2aはプラズマエッチングに対して高い抵抗力を示し、プラズマエッチングによるSi基板1への貫通孔の形成を容易にしている。CVD−SiO層2cは、ヒータ層3との密着性を向上させると共に電気的絶縁を確保している。
接合層5aは、例えばTa(タンタル)膜またはTi(チタン)膜からなり、電気絶縁層4の上面に設けられる。この接合層5aは、感知層電極5bと電気絶縁層4との間に介在して接合強度を高める機能を有している。
感知層電極5bは、例えばPt(白金)膜またはAu(金)膜からなり、感知層5cの電極となるように左右一対に設けられる。感知層5cは、一対の感知層電極5b,5b間に渡るように電気絶縁層4の上面に形成されている。
ガス選択燃焼層5dは、前述したようにPd担持Al焼結材であり、Alは多孔質体であるため、孔を通過する検知ガスがPdに接触する機会を増加させて燃焼反応を促進させる。このガス選択燃焼層5dは、一対の接合層5a及び感知層電極5b、並びに感知層5cの表面を覆うように、電気絶縁層4の上面に設けられる。
上記構成の薄膜ガスセンサは、ダイアフラム構造により高断熱,低熱容量の構造となっている。
このような薄膜ガスセンサによりCH,C等の可燃性ガスを検知する場合、ヒータ層3の温度を50〜500msの一定時間、高温(400〜500℃)に保持しながら感知層電極5bにより感知層5cの抵抗値を測定し、その変化から上記可燃性ガス濃度を検知する、いわゆるHigh-Off方式が用いられる。この検知方式は、高温時に、ガス選択燃焼層5dにおいてCO,H等の還元性ガスその他の雑ガスを燃焼させ、不活性なCH,C等の可燃性ガスがガス選択燃焼層5dを透過して拡散し、感知層5cに到達してそのSnOと反応し、SnOの抵抗値が変化することを利用してガス機器などのガス漏れ時に発生するCH,C等の可燃性ガスの濃度を検出するものである。
また、不完全燃焼によるCOを検知する場合には、ヒータ層3の温度を50〜500msの一定時間、高温(400〜500℃)に保持し、センサのクリーニングを行ってから、低温(約100℃)に降温して検知を行う、いわゆるHigh-Low-Off駆動することで、CO感度及び選択性が高くなることが知られている。
さて、保安機器であるガス警報器の課題の一つに、ガスセンサの異常をいかに検出するかという問題がある。
これまでに、ガスセンサの抵抗値を監視したり、あるいは、ヒータ電流を監視してヒータの劣化や断線に伴う電流値変化を検出する、等の方法により、半導体ガスセンサの異常を検出する技術が公知となっている。
例えば、特許文献2には、ヒータに直列に接続された電流検出抵抗を備え、その抵抗値と電流検出抵抗の両端電圧とからヒータ電流を算出すると共に、このヒータ電流の変化や電流値に基づいてヒータの断線や劣化異常を検出するガス警報器が記載されている。
特開2005−164566号公報(段落[0035]〜[0043]、図1等) 特開2001−235441号公報(段落[0013]〜[0023],[0048]〜[0052]、図1,図4等)
上述したガスセンサの異常検出方法において、センサ抵抗値を監視する方法では、周囲のガスの有無や周囲温度の影響を受けて異常検知が不安定になる場合がある。
また、特許文献2のようにヒータ電流に基づいて異常を検出する方法によると、ヒータの断線や劣化等を検出することは一応可能であるが、ヒータの抵抗温度特性により周囲温度の影響を受けてしまい、ヒータ電流を正確に算出できないという問題があった。
そこで本発明の解決課題は、周囲のガスの有無や周囲温度の影響を受けることなく、断線や劣化等の異常を確実に検知可能とした薄膜ガスセンサの異常検知方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載した発明は、Si基板のほぼ中央部がダイアフラム様にくりぬかれた基板面上に熱絶縁支持層を介してヒータ層を形成し、電気絶縁膜を介して一対の感知層電極を形成すると共に、これら一対の感知層電極に接するように半導体薄膜により感知層を形成し、この感知層の最表面を、触媒を担持したガス選択燃焼層により覆う構成とした薄膜半導体薄膜ガスセンサにおいて、
前記ヒータ層の通電時におけるヒータ層温度と、前記ヒータ層の非通電時におけるヒータ層温度との差を求め、この温度差が所定の温度範囲内にある場合には前記薄膜ガスセンサが正常と判定し、前記温度差が所定の温度範囲外にある場合には前記薄膜ガスセンサが異常と判定するものである。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した薄膜ガスセンサの異常検知方法において、前記ヒータ層の通電時及び非通電時におけるヒータ層抵抗値と、基準温度における前記ヒータ層抵抗値と、前記ヒータ層の抵抗温度係数とを用いて、前記温度差を求めるものである。
請求項3に記載した発明は、Si基板のほぼ中央部がダイアフラム様にくりぬかれた基板面上に熱絶縁支持層を介してヒータ層を形成し、電気絶縁膜を介して一対の感知層電極を形成すると共に、これら一対の感知層電極に接するように半導体薄膜により感知層を形成し、この感知層の最表面を、触媒を担持したガス選択燃焼層により覆う構成とした薄膜半導体薄膜ガスセンサにおいて、
前記ヒータ層の昇温または降温開始直後からヒータ層温度が定常状態に達するまでのヒータ層温度の過渡応答として、一定期間における前記ヒータ層温度またはヒータ層抵抗値の勾配を検出し、この勾配が所定範囲内にある場合には前記薄膜ガスセンサが正常と判定し、前記勾配が所定範囲外にある場合には前記薄膜ガスセンサが異常と判定するものである。
請求項4に記載した発明は、Si基板のほぼ中央部がダイアフラム様にくりぬかれた基板面上に熱絶縁支持層を介してヒータ層を形成し、電気絶縁膜を介して一対の感知層電極を形成すると共に、これら一対の感知層電極に接するように半導体薄膜により感知層を形成し、この感知層の最表面を、触媒を担持したガス選択燃焼層により覆う構成とした薄膜半導体薄膜ガスセンサにおいて、
前記ヒータ層の昇温または降温開始直後からヒータ層温度が定常状態に達するまでのヒータ層温度の過渡応答として、前記ヒータ層温度またはヒータ層抵抗値が所定値に達するまでの時間を検出し、この時間が所定範囲内にある場合には前記薄膜ガスセンサが正常と判定し、前記時間が所定範囲外にある場合には前記薄膜ガスセンサが異常と判定するものである。
請求項5に記載した発明は、請求項3または4に記載した薄膜ガスセンサの異常検知方法において、前記ヒータ層温度を、前記ヒータ層の通電時及び非通電時における前記ヒータ層抵抗値と、前記ヒータ層の抵抗温度係数と、基準温度における前記ヒータ層抵抗値と、から算出するものである。
請求項6に記載した発明は、請求項3または4に記載した薄膜ガスセンサの異常検知方法において、前記ヒータ層温度を、前記ヒータ層の通電時における前記ヒータ層抵抗値と、前記ヒータ層の抵抗温度係数と、基準温度における前記ヒータ層抵抗値と、から算出するものである。
請求項7に記載した発明は、請求項〜6の何れか1項に記載した薄膜ガスセンサの異常検知方法において、前記ヒータ層温度の過渡応答を、前記ヒータ層抵抗値の過渡応答として検出するものである。
請求項8に記載した発明は、請求項7に記載した薄膜ガスセンサの異常検知方法において、前記ヒータ層抵抗値の過渡応答を、前記ヒータ層と直列に接続されたシャント抵抗の両端電圧値の変化として検出するものである。
請求項1,2に係る発明は、ヒータ層の通電時及び非通電時におけるヒータ層の各温度を、ヒータ層の抵抗値と基準温度におけるヒータ層の抵抗値と抵抗温度係数とを用いてそれぞれ求め、その後、これらの温度差を求めてガスセンサの異常を検出するものである。
また、請求項に係る発明は、ヒータ層の昇温または降温開始直後からヒータ層温度が定常状態に達するまでのヒータ層温度の過渡応答の変化から、薄膜ガスセンサの異常を検知するものであり、前記ヒータ層温度の過渡応答を、例えばヒータ層抵抗値の過渡応答として検出するものである。
このため、仮に周囲のガスや周囲温度の影響があったとしても、これらの要因は、通電時におけるヒータ層の算出温度と非通電時におけるヒータ層の算出温度や、ヒータ層温度(ヒータ層抵抗値)の過渡応答の変化に反映されているので、薄膜ガスセンサの異常検知に影響することはなく、ヒータの劣化や断線を含む各種の異常を高精度に検知することができる。
また、ガスセンサを構成する各層の異常に応じたヒータ層の微小な温度変化から、薄膜ガスセンサの故障を未然に検出することができる。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
本発明の実施形態が適用される薄膜ガスセンサは、例えば前述の図1に示すガスセンサである。その構成については重複を避けるために説明を省略し、以下では図1の薄膜ガスセンサの製造方法を述べる。
まず、両面に熱酸化SiO層2aを形成したシリコンウェハー上に、ダイアフラム構造の熱絶縁支持層2として、SiとSiOをプラズマCVD法(化学気相成長法)にて順次形成し、CVD−Si層2b及びCVD−SiO層2cを形成する。
次に、ヒータ層3及び電気絶縁層4をスパッタ法により順次形成する。そして、電気絶縁層4上に接合層5a、感知層電極5b及び感知層5cを順次成膜する。接合層5a及び感知層電極5bの成膜にはRFマグネトロンスパッタリング装置を用い、通常のスパッタリング法によって行う。成膜条件は、接合層(TaまたはTi)5a、感知層電極(PtまたはAu)5bとも同じであり、Arガス圧力1Pa、基板温度300℃、RFパワー2W/cm、膜厚は接合層5a/感知層電極5b=500Å/2000Åである。
次に、電気絶縁層4の上面の一対の感知層電極5b,5b間に渡るように、Sb−doped SnO層がスパッタリング法により堆積され、感知層5cが形成される。成膜は前記同様にRFマグネトロンスパッタリング装置を用い、反応性スパッタリング法によって行う。ターゲットには、Sbを例えば0.5wt%含有するSnOを用いる。成膜条件は、Ar+Oガス圧力2Pa、基板温度150〜300℃、RFパワー2W/cmである。感知層5cの大きさは50〜200μm角程度、厚さは0.2〜1.6μm程度が望ましい。
この感知層5c、接合層5a及び感知層電極5bを十分覆うように、Pd触媒を担持したアルミナ粉末(Pd/Al )、シリカゾルバインダまたはアルミゾルバインダの何れか及び有機溶剤を混合調製した印刷ペーストをスクリーン印刷により塗布し、室温で乾燥後、500℃で1時間焼成してガス選択燃焼層5dを形成する。
最後に、シリコンウェハーの裏面からエッチングによりシリコンを除去して貫通孔を形成することによりSi基板1とし、ダイアフラム構造の薄膜ガスセンサを得る。
このような構造の薄膜ガスセンサを高温炉に入れて全体の温度を上げ、ヒータ層3の抵抗値変化を測定した。図2は、その測定結果の一例である。なお、図2では7種類のサンプルに対する測定結果を7種類のプロットで示してある。
図2から明らかなように、0℃から約500℃の温度範囲において、ヒータ層3の抵抗値は温度に対してほぼ線形に変化している。言い換えると、ヒータ層3の抵抗値を測定することにより、以下の数式1からヒータ層3の温度Tを推測することができる。
[数式1]
R/R=αT+1
ここで、Rは温度Tにおけるヒータ層3の抵抗値、Rは基準温度(例えば0℃等)におけるヒータ層3の抵抗値、αはヒータ層3の抵抗温度係数である。
温度Tを計算するときには、個々のセンサのR及びαを予め与えてやらなければならないことは言うまでもない。ただし、抵抗温度係数αの値については、薄膜ガスセンサを作成するウェハーごとのばらつきは少ないので、1枚のウェハーから作製される薄膜ガスセンサでは同じ値を与えても構わない。あるいは、1ロットで複数のウェハーを流す場合には、同じロットの薄膜ガスセンサに同じ抵抗温度係数αの値を与えても良い。
ヒータ層3の温度Tの算出方法を一般化すると、数式1に示したように、ヒータ層3の通電時または非通電時におけるヒータ層3の抵抗値Rと、ヒータ層3の抵抗温度係数αと、基準温度におけるヒータ層3の抵抗値Rとから、温度Tを算出することができる。
通電時(加熱時)におけるヒータ層3の抵抗値を測定する方法としては、予め抵抗値を把握したシャント抵抗をヒータ層3と直列に接続して通電時のヒータ層3の両端電圧値とシャント抵抗の両端電圧値とを読み取り、これら二つの両端電圧値とシャント抵抗値とを用いてヒータ層3の抵抗値を算出する方法がある。
なお、ヒータ層3の昇温時または降温時におけるヒータ層3の抵抗値の過渡的な変化(過渡応答)を把握する方法としては、ヒータ層3に直列に接続したシャント抵抗の両端電圧値を監視する方法がある。
次に、図3は、数式1に基づいて薄膜ガスセンサの異常を判定するフローチャートを示している。
まず、R,αを入力してメモリに格納する(S1)。次に、ヒータ層3が非通電状態であるオフ時の抵抗値Roffを読み込んでレジスタに格納する(S2)。次いで、Toff=(Roff−R)/(αR)を演算してオフ時のヒータ層3の温度Toffを計算する(S3)。
その後、ヒータ層3に通電してオン時における抵抗値Ronを読み込み、レジスタに格納する(S4)。そして、Ton=(Ron−R)/(αR)を演算してオン時のヒータ層3の温度Tonを計算する(S5)。
次に、ヒータ層3のオン時とオフ時の温度差ΔTをΔT=Ton−Toffにより計算し(S6)、この温度差ΔTが所定の温度範囲内であれば(S6Yes)、ガスセンサ異常なしと判断してステップS1に戻る(S7)。また、温度差ΔTが所定の温度範囲外である場合には(S6No)、ガスセンサに何らかの異常が発生したと判断して適宜な手段により異常報知を行う(S8)。
なお、一般にガス漏れ警報器では、ガス漏れの判断や警報の発生のためにマイコンを使っているので、ここではマイコンにより図3のフローチャートを実行して異常判定を行う場合を説明したが、上記の異常判定手段をディスクリート部品により構成しても本発明の趣旨を逸脱するものではない。
上記のように本実施形態によれば、仮に周囲のガスや周囲温度の影響があったとしても、これらの影響は通電時におけるヒータ層3の算出温度Tonと非通電時におけるヒータ層3の算出温度Toffとに反映されており、その温度差ΔTを求めることによって相殺されるので、異常検知に影響することはなく、ヒータ層3の劣化や断線を含む各種の異常を高精度に検知することが可能である。
図4は、ガス選択燃焼層5dの部分剥離によって熱伝達による放熱量が低下し、ヒータ層3の温度が上昇した場合の、ヒータ層3のオン回数に対するヒータ層3の温度Ton、温度差ΔT、水素選択比の具体例を示す図である。
すなわち、図4は、図1に示した断面構造の薄膜ガスセンサを、50℃80%RHの高温多湿中で、駆動条件としてヒータ層3のON時温度400℃、ON時間0.1sec、OFF時間2secでパルス状に通電した場合の、温度Ton、温度差ΔT、水素選択比の経時変化をヒータON回数(パルス通電回数)に対応させてまとめたものである。
図4によれば、ヒータON回数が172.8万回で水素選択比の低下と共にヒータ層3の温度が約10℃上昇しているのがわかり、これからガス選択燃焼層5dの部分剥離が推測される。更にヒータON回数を増やしていくと、水素選択比が1を下回り、ヒータ層3の温度も更に上昇する。
なお、ヒータON回数が345.6万回になった時の分析結果によれば、選択燃焼層9が完全に剥離していたことから、部分剥離が徐々に進行して最終的に完全剥離に至ったものと考えられる。
次に、図5は、図1に示した薄膜ガスセンサのガス選択燃焼層5dが剥離し、センサ部の熱容量の低下、及び、熱伝達による放熱量の低下によりヒータ層3の抵抗値の過渡応答が変化した場合の応答波形を示している。
図5(a),(b)は、ヒータ層3の昇温(加熱)開始後のヒータ層抵抗値Rの時間変化を、故障(ガス選択燃焼層5dの剥離)の前後で比較したものであり、故障前に比べて故障後は、ヒータ層抵抗値が短時間で上昇していることが分かる。
また、図5(c),(d)は、ヒータ層3の昇温を開始してからヒータ層温度(ヒータ層抵抗値)が十分に定常状態となる200ms経過後のヒータ層抵抗値を100%として(縦軸に「ヒータ抵抗応答性」として表す)、図5(a),(b)を書き換えたものである。この図5(c),(d)によれば、故障前のヒータ層抵抗値の90%応答時間は12.5msであるのに対し、故障後のヒータ層抵抗値の90%応答時間は5.5msと極端に短くなっているのが分かる。
更に、図6は、ヒータ層3への印加電圧をステップ状に変化させてヒータ層温度をステップ状に上昇させた場合の、正常時、故障時におけるヒータ層抵抗値の応答波形である。
この図6によれば、故障時において、ヒータ層温度をステップ状に上昇させた際にヒータ層抵抗値が急激に増加しているのが明らかである。
これらの場合において、ヒータ層抵抗値は、前述したように、予め抵抗値を把握したシャント抵抗をヒータ層3と直列に接続して通電時のヒータ層3の両端電圧値とシャント抵抗の両端電圧値とを読み取り、これら二つの両端電圧値とシャント抵抗値とを用いて算出することができる。
図7は、図1に示した断面構造の薄膜ガスセンサを、50℃80%RHの高温多湿中で、駆動条件としてヒータ層3のON時温度400℃、ON時間0.1sec、OFF時間2secでパルス状に通電した場合の、ヒータ層抵抗値の初期応答勾配、ヒータ層抵抗値の90%応答時間、水素選択比の経時変化をヒータON回数(パルス通電回数)に対応させてまとめたものであり、図4と同様に、ガス選択燃焼層5dの部分剥離に伴ってヒータ層3の温度が上昇した場合の例である。
ここで、ヒータ層抵抗値の初期応答勾配は、ヒータ層3の昇温を開始してから2ms経過後のヒータ層抵抗値を加熱開始時(0ms)のヒータ層抵抗値(室温抵抗)によって除した値であり、ヒータ層抵抗値の90%応答時間は、ヒータ層3の昇温を開始してから200ms経過後(定常時)のヒータ層抵抗値を100%としたときにヒータ抵抗値が90%になるまでの時間である。
なお、ヒータ層抵抗値の過渡応答は、前述したようにヒータ層3に直列に接続したシャント抵抗の両端電圧値を監視することによって検出可能である。
図7によれば、ヒータON回数が86.4万回で水素選択比の若干の低下と共にヒータ層抵抗値の初期応答勾配が4.7から5.3に増加し、ヒータ層抵抗値の90%応答時間が12.5msから11.0msに減少していることが分かる。更に、ヒータON回数が259.2万回に増加すると、水素選択比は1.0を下回り、正常時(ヒータON回数が0回)に対してヒータ層抵抗値の初期応答勾配が約1.7倍になり、ヒータ層抵抗値の90%応答時間が約0.44倍に短縮されている。
なお、ヒータON回数が259.2万回になった時の分析結果によれば、選択燃焼層9が完全に剥離していたことから、部分剥離が徐々に進行して最終的に完全剥離に至ったものと考えられる。
図5,図6を参照して説明したように、ヒータ層の昇温(降温時についても同様に適用可能である)開始直後からヒータ層温度が定常状態に達するまでのヒータ層温度の過渡応答は、ヒータ層抵抗値の過渡応答、例えば、ヒータ層に直列に接続したシャント抵抗の両端電圧値の過渡応答として検出することができ、こうして検出したヒータ層温度の過渡応答の変化に基づいて、ヒータの劣化や断線を含む各種の異常を高精度に検知することができる。
更に、図7を参照して説明したように、ヒータ層抵抗値(言い換えればヒータ層温度)がある基準値に達するまでの勾配や時間が、正常時と故障時とでは明らかに異なるので、これらの勾配や時間が所定範囲内にある場合には正常、所定範囲外となった場合には異常と判定してその異常を報知することが可能である。
本発明の実施形態が適用される薄膜ガスセンサの構成図である。 実施形態におけるヒータ層の抵抗値変化を示す図である。 実施形態において薄膜ガスセンサの異常を判定するフローチャートである。 ガス選択燃焼層の部分剥離によりヒータ層の温度が上昇した場合の各計測値を示す図である。 実施形態における昇温後のヒータ層抵抗値及び%応答性を示す図である。 ヒータ層の温度をステップ状に上昇させた場合の、正常時、故障時におけるヒータ層抵抗値を示す図である。 ガス選択燃焼層の部分剥離によりヒータ層の温度が上昇した場合の各計測値を示す図である。
符号の説明
1:Si基板
2:熱絶縁支持層
2a:熱酸化SiO
2b:CVD−Si
2c:CVD−SiO
3:ヒータ層(Ni−Cr)
4:電気絶縁層
5:ガス感知層
5a:接合層
5b:感知層電極
5c:感知層(Sb−doped SnO層)
5d:ガス選択燃焼層(Pd担持Al焼結材)

Claims (8)

  1. Si基板のほぼ中央部がダイアフラム様にくりぬかれた基板面上に熱絶縁支持層を介してヒータ層を形成し、電気絶縁膜を介して一対の感知層電極を形成すると共に、これら一対の感知層電極に接するように半導体薄膜により感知層を形成し、この感知層の最表面を、触媒を担持したガス選択燃焼層により覆う構成とした薄膜半導体薄膜ガスセンサにおいて、
    前記ヒータ層の通電時におけるヒータ層温度と、前記ヒータ層の非通電時におけるヒータ層温度との差を求め、この温度差が所定の温度範囲内にある場合には前記薄膜ガスセンサが正常と判定し、前記温度差が所定の温度範囲外にある場合には前記薄膜ガスセンサが異常と判定することを特徴とする薄膜ガスセンサの異常検知方法。
  2. 請求項1に記載した薄膜ガスセンサの異常検知方法において、
    前記ヒータ層の通電時及び非通電時におけるヒータ層抵抗値と、基準温度における前記ヒータ層抵抗値と、前記ヒータ層の抵抗温度係数とを用いて、前記温度差を求めることを特徴とする薄膜ガスセンサの異常検知方法。
  3. Si基板のほぼ中央部がダイアフラム様にくりぬかれた基板面上に熱絶縁支持層を介してヒータ層を形成し、電気絶縁膜を介して一対の感知層電極を形成すると共に、これら一対の感知層電極に接するように半導体薄膜により感知層を形成し、この感知層の最表面を、触媒を担持したガス選択燃焼層により覆う構成とした薄膜半導体薄膜ガスセンサにおいて、
    前記ヒータ層の昇温または降温開始直後からヒータ層温度が定常状態に達するまでのヒータ層温度の過渡応答として、一定期間における前記ヒータ層温度またはヒータ層抵抗値の勾配を検出し、この勾配が所定範囲内にある場合には前記薄膜ガスセンサが正常と判定し、前記勾配が所定範囲外にある場合には前記薄膜ガスセンサが異常と判定することを特徴とする薄膜ガスセンサの異常検知方法。
  4. Si基板のほぼ中央部がダイアフラム様にくりぬかれた基板面上に熱絶縁支持層を介してヒータ層を形成し、電気絶縁膜を介して一対の感知層電極を形成すると共に、これら一対の感知層電極に接するように半導体薄膜により感知層を形成し、この感知層の最表面を、触媒を担持したガス選択燃焼層により覆う構成とした薄膜半導体薄膜ガスセンサにおいて、
    前記ヒータ層の昇温または降温開始直後からヒータ層温度が定常状態に達するまでのヒータ層温度の過渡応答として、前記ヒータ層温度またはヒータ層抵抗値が所定値に達するまでの時間を検出し、この時間が所定範囲内にある場合には前記薄膜ガスセンサが正常と判定し、前記時間が所定範囲外にある場合には前記薄膜ガスセンサが異常と判定することを特徴とする薄膜ガスセンサの異常検知方法。
  5. 請求項3または4に記載した薄膜ガスセンサの異常検知方法において、
    前記ヒータ層温度を、前記ヒータ層の通電時及び非通電時における前記ヒータ層抵抗値と、前記ヒータ層の抵抗温度係数と、基準温度における前記ヒータ層抵抗値と、から算出することを特徴とする薄膜ガスセンサの異常検知方法。
  6. 請求項3または4に記載した薄膜ガスセンサの異常検知方法において、
    前記ヒータ層温度を、前記ヒータ層の通電時における前記ヒータ層抵抗値と、前記ヒータ層の抵抗温度係数と、基準温度における前記ヒータ層抵抗値と、から算出することを特徴とする薄膜ガスセンサの異常検知方法。
  7. 請求項〜6の何れか1項に記載した薄膜ガスセンサの異常検知方法において、
    前記ヒータ層温度の過渡応答を、前記ヒータ層抵抗値の過渡応答として検出することを特徴とする薄膜ガスセンサの異常検知方法。
  8. 請求項7に記載した薄膜ガスセンサの異常検知方法において、
    前記ヒータ層抵抗値の過渡応答を、前記ヒータ層と直列に接続されたシャント抵抗の両端電圧値の変化として検出することを特徴とする薄膜ガスセンサの異常検知方法。
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