JP4829087B2 - レンズ鏡枠 - Google Patents

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Description

本発明は、カム溝に沿って進退駆動されるレンズ鏡枠の構造に関する。
従来のカメラ等に適用される進退駆動が可能なレンズ鏡枠においては、通常、各鏡枠に設けたカム溝とカムフォロアと(通常、3対)の係合により上記各鏡枠を光軸方向に相対的に進退駆動させる構造が採用されている。そのようなレンズ鏡枠において、鏡枠の小型化や進退量の増加に対処するために上記カム溝を交差させる場合がある。そのとき、上記カム溝の交差部分にてカムフォロアが対応するカム溝から外れることがないような構造を採用しなければならない。
特許文献1に開示されたレンズ鏡筒のカム機構は、単一のカム溝とカムフォロアからなる単一のセットと、軸方向前後に位置を異ならせた前後のカム溝とカムフォロアとからなるような少なくとも一つの前後対のグループとを設けたカム機構であって、上記単一のセットのカム溝と前後グループのカム溝とを交差させ、二つの条件の少なくとも一方を満足させたものである。
上記条件の一つは、単一セットのカム溝の溝幅は、前後対のグループのカム溝の溝幅より広いことであり、他の一つは、単一セットのカム溝と前後対のグループの一方のカム溝との周方向間隔と、該単一セットのカム溝と前後対グループの他方のカム溝との周方向間隔を異ならせる。この従来のカム機構においては、カム溝に交差部分があったとしてもそれらと係合するカムフォロアの脱落が生じることがない。
特開2005−227651号公報
しかし、上述した特許文献1に開示されたレンズ鏡筒のカム機構によれば、単一のカム溝に対して対のカム溝を設ける必要があり、配設スペ−スが大きく、特に鏡枠の光軸方向の長さが長くなる。あるいは、カム溝が複雑になり回転方向のレイアウトが難しいなどにより鏡枠のコンパクト化に制限が生じる。
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、互いに交差するカム溝を有したレンズ鏡筒にて、その交差部における脱落が生じることなく、スムーズな進退駆動が得られるレンズ鏡枠を提案することを目的とする。
本発明の一態様によるレンズ鏡枠は、第一の溝と、該第一の溝と交差する第二の溝とを有し、該交差部分、若しくは、その近傍の底面に突部を有した第一の枠部材と、上記第一の溝と係合し、先端に上記突部が通過可能な摺り割り形状を有した突状の第一の溝フォロアを有し、該第一の溝フォロアが上記交差部分を通過可能であって、上記第一の枠部材に対して相対移動する第二の枠部材と、上記第二の溝と係合し、高さが該第一の溝フォロアの突状高さより低い突状の第二の溝フォロアを有し、該第二の溝フォロアが上記交差部分を通過可能であって、上記第一の枠部材に対して相対移動する第三の枠部材と、を有する。
本発明の他の態様によるレンズ鏡枠は、第一の溝と、該第一の溝と交差する第二の溝とを有し、該交差部分の底面に突部を有する第一の枠部材と、上記第一の溝と係合する第一の溝フォロアを有し、該第一の溝フォロアの先端に上記突部が通過可能な摺り割り形状が設けられ、上記交差部分を通過可能であり、上記第一の枠部材に対して相対移動する第二の枠部材と、上記第二の溝と係合する第二の溝フォロアを有し、該第二の溝フォロアの先端に上記突部が通過可能な摺り割り形状が設けられ、上記交差部分を通過可能であり、上記第一の枠部材に対して相対移動する第三の枠部材と、を有する。
本発明のさらに他の態様によるレンズ鏡枠は、第一の溝と、該第一の溝より深い溝であって、該第一の溝と交差する第二の溝とを有し、第一の溝の該交差部分の近傍の底面に突部を有した第一の枠部材と、上記第一の溝と係合し、先端に上記突部が通過可能な摺り割り形状を有した突状の第一の溝フォロアを有し、該第一の溝フォロアが上記交差部分を通過可能であって、上記第一の枠部材に対して相対移動する第二の枠部材と、上記第二の溝と係合し、高さが該第一の溝の深さより高い第二の溝フォロアを有し、該第二の溝フォロアが上記交差部分を通過可能であって、上記第一の枠部材に対して相対移動する第三の枠部材と、を有する。
本発明によれば、カム溝の交差部における脱落が生じることなく、スムーズな進退駆動が得られるレンズ鏡枠を提供することができる。
以下、図を用いて本発明の実施形態について説明する。
図1〜3は、本発明の第一の実施形態のレンズ鏡枠を内蔵するレンズ鏡筒の光軸を含む各状態での断面図であって、図1が沈胴状態、図2がワイド状態、図3がテレ状態をそれぞれ示している。図4は、上記レンズ鏡筒を構成する上記レンズ鏡枠としてのカム枠とフロート環と第二群枠と第四群枠の分解斜視図である。図5,6は、上記カム枠の内周面のカム溝(三対中の一対を示す)と該カム溝に係合するカムフォロアと係合状態を示す展開図である。図7は、図6のA−A断面図である。図8は、上記カムフォロアおよび上記カム溝の交差点周りの斜視図である。図9は、図8のB−B断面図である。
なお、以下の説明において、上記撮影レンズの光軸をOとし、該光軸O方向の被写体側を前方(繰り出し側)とし、結像面側(繰り込み側)を後方とする。各枠部材の回転方向は、被写体側からみた回転方向で示す。
本実施形態のレンズ鏡筒1は、沈胴式のズーミング可能なレンズ鏡筒であり、図1〜3に示すように固定枠2と、固定枠2に支持され、ズーミング時や沈胴駆動時に回転進退駆動される第一の枠部材であるカム枠4と、カム枠4とともに光軸O方向に進退する移動枠3と、カム枠4とともに進退するフロート環5と、カム枠4により光軸O方向に進退駆動される一群枠6と、一群枠6の前面部に収納される開閉可能なレンズバリア14と、フロート環5により回転規制されながらカム枠4により光軸O方向に進退駆動される第三の枠部材である二群枠7および第二の枠部材である四群枠9と、固定枠2により回転規制されながらフォーカス駆動部により光軸O方向にフォーカシング駆動される三群枠8と、固定枠2の後端側に一体結合される保持プレート21および該プレートに保持されるCCDユニットと、フォーカス駆動および図示しないズーム駆動部を有している。また、レンズ鏡筒1は、撮影レンズ群として、一群枠6,二群枠7,三群枠8,四群枠9にそれぞれ保持されており、前方側から光軸Oに沿って順次に配される一群レンズ15,二群レンズ16,三群レンズ17,四群レンズ18とを有している。
固定枠2は、カメラ本体等の撮影装置に固着される円筒状の部材であり、内周部にカム溝2b、直進溝2aが設けられている。
移動枠3は、固定枠2の内周部に進退可能に嵌入する円筒部材であり、後端部に固定枠2の直進溝2aに摺動可能に嵌入する凸部と、カム枠4の部分的な円周溝4hにバヨネットネット結合する周方向凸部とを有している。従って、移動枠3は、カム枠4の回転進退に伴い、移動枠自体回転せずにカム枠4とともに光軸O方向に進退移動する。
カム枠4は、固定枠2の内部に挿入される回転進退可能な円筒状の部材であり、外周後方部に固定枠2側のズーム駆動用ロングギヤ(図示せず)と噛合するギヤ部4aと、固定枠2のカム溝2bに摺動可能に係合するカムフォロア4bとが設けられている。また、外周部に光軸O方向に対して傾斜した3本の一群枠用カム溝4cと、内周部に光軸O方向に対して傾斜し、互いに交差する三対(6本)からなるカム溝であって、対をなす第二のカム溝としての二群枠用カム溝4dおよび第一のカム溝としての四群枠用カム溝4eが設けられている。なお、二群枠用カム溝4dおよび四群枠用カム溝4eには組み立て時のカムフォロア挿入用溝部であって、後側に開口する溝部4d1,4e1が連接して設けられている(図4,5)。なお、上記カム溝4d,4eおよび該カム溝に係合する二群,四群枠のカムフォロア7a,9aの詳細な形状および作用については、後で説明する。
このカム枠4は、ズーム駆動部のモータ(図示せず)により上記ロングギヤを介して回転駆動され、カム溝2bにより沈胴位置から撮影可能なワイド位置,テレ位置まで回転しながら固定枠2に対して光軸O方向に繰り出される。
フロート環5は、カム枠4の内周部に嵌入される円筒部材であって、外周部に固定枠2の直進溝2aと嵌合するガイド突起5aと、内周部に二群枠用直進ガイド溝5bと四群枠用直進ガイド溝5cとが設けられる。
このフロート環5は、カム枠4を光軸O方向に挟み込んだ状態でカム枠4の内周部に相対回転可能に嵌入している。従って、フロート環5は、固定枠2の直進溝2aにガイドされた回転規制状態でカム枠4の回転進退に伴って、カム枠4と共に光軸O方向に進退駆動される。
一群枠6は、移動枠3の内周部に嵌入する円筒枠部材であり、外周後端部に移動枠3の直進溝3bに摺動可能に嵌入するガイド突起6bと、内周後端部にカム枠4の一群枠用カム溝4cに係合する3つのカムフォロア6aとが設けられる。また、一群枠6の前面開口部には一群レンズ15が保持されている。また、一群枠6の前面部には飾り板が固着されており、該飾り板との間に一群レンズ15の前面を開閉するレンズバリア14が配されている。
この一群枠6は、移動枠3の直進溝3bによって回転規制された状態で、カム枠4の回転進退移動に伴ってカム枠4および移動枠3に対して光軸O方向に進退駆動される。
二群枠7は、カム枠4の内周部に嵌入される筒状枠部材であり、その外周部3方向位置にフロート環5のガイド溝5bに摺動可能に嵌入する3つの直進ガイド凸部7bと、該凸部7b上に配され、カム枠4のカム溝4dに係合する突状の第二の溝フォロアとしての3つのカムフォロア7aとが設けられる(図4)。二群枠7の中央開口部には、二群レンズ16が保持されている。さらに、二群枠7の前面側にはシャッタ駆動ユニットおよびシャッタ羽根を含むシャッタ枠10が付勢バネ11により前方に付勢された状態で支持されている。
この二群枠7は、フロート環5のガイド溝5bにより回転規制された状態でカム枠4の回転に伴ってカム溝4dによってカム枠4に対して光軸O方向に進退移動する。
上記フォーカス駆動部は、固定枠2の外側に固着されるフォーカス駆動部本体32に収納され、フォーカシングモータ33と、該モータ33によりギヤ列を介して回転駆動される送りねじ軸36と、ガイド軸34と、ガイド軸34に支持され、送りねじ36により光軸O方向に駆動され、三群枠8を進退駆動するためのフォーカス駆動部材35とにより構成される。
三群枠8は、固定枠2の内部にて直進溝2aにガイド突起8aを嵌入させた状態で支持される枠部材であって、中央開口部には、フォーカレンズである三群レンズ17が保持されている。この三群枠8は、沈胴駆動時およびフォーカス駆動時にフォーカシングモータ33により送りねじ軸36,フォーカス駆動部材35を介して光軸O方向に進退駆動される。
四群枠9は、カム枠4の内周および後方部に嵌入される筒状枠部材である。その外周部3方向位置にフロート環5のガイド溝5cに摺動可能に嵌入する凸状部であって、光軸O方向に沿って延出する3つの直進ガイド凸部9bと、該凸部9b上にカム枠4のカム溝4eと係合する突状の第一の溝フォロアとしての3つのカムフォロア9aとが設けられる。四群枠9の中央開口部には、四群レンズ18が保持されている。
この四群枠9は、フロート環5のガイド溝5cにより回転規制された状態でカム枠4の回転に伴ってカム溝4eによってカム枠4に対して光軸O方向に進退移動する。
保持プレート21は、光学ローパスフィルタ22および保護ガラス23付き撮像素子24を支持した状態で、固定枠2の後端面に固着される。
撮像素子24の結像面には、撮影時、各レンズ群15〜18を透過した被写体光が結像し、撮像素子24より被写体像の撮像電気信号が出力される。
上述した構成を有する本実施形態のレンズ鏡筒1は、沈胴状態にあるときは、図1に示すように移動枠3,カム枠4,フロート環5,一群枠6,カム枠4は、固定枠2の内部の沈胴位置まで繰り込まれている。さらに、二群枠7,三群枠8,四群枠9もカム枠4の内部の沈胴位置に収納されている。また、レンズバリア14は、一群レンズ15の前面を覆う閉位置にある。
レンズ鏡筒1を撮影可能なワイド状態にするために、カム枠4を所定角だけ時計回り(+θ方向)に回動駆動すると、図2に示すようにカム枠4が移動枠3と共にワイド位置まで繰り出される。また、カム枠4の回転と進退移動により一群枠6がワイド位置に繰り出される。さらに、二群枠7,四群枠9は、カム枠4に対してそれぞれのワイド位置に相対的に移動する。三群枠8は、フォーカシングモータ33によりフォーカシング位置に駆動される。
レンズ鏡筒1をテレ状態にするために、カム枠4をさらに時計回り(+θ方向)回動駆動すると、図3に示すようにカム枠4が移動枠3と共にテレ位置までわずかに繰り出される。カム枠4の回転と進退移動により一群枠6は、テレ位置に繰り込まれる。また、二群枠7は、カム枠4に対して前方のテレ位置に繰り出され、四群枠9は、カム枠4に対して後方のテレ位置に繰り込まれる。三群枠8は、フォーカシングモータ33によりフォーカシング位置に駆動される。
ここで、カム枠4の内周面に配されるカム溝4d,4eおよび二群枠7と四群枠9の外周面に配されるカムフォロア7a,9aの配置、形状、更に、該カムフォロアの移動動作の詳細について、図5,6のカム溝の展開図、図7の断面図、および、図8のカム溝とカムフォロアの斜視図、図9の断面図を用いて説明する。
なお、対となるカム溝4d,4eとカムフォロア7a,9aは、それぞれ三対が同一位相ずれ状態でカム枠4、または、二群枠7,四群枠9に配されているが、以下、その一対について説明する。
また、図5の展開図(図6,10,14の展開図も同様)上でカム枠回転位置(角度)θ1−、または、θ2−は、カム枠4が沈胴位置からワイド位置を経てテレ位置まで回転するとき、二群枠7のカムフォロア7a、または、四群枠9のカムフォロア9aがカム枠4の内周面上における相対的移動位置(角度)を示したものである。そして、カム枠4の時計回り回転角を二,四群枠の相対回転角+θ(図5ではカムフォロアが左方向に相対移動)、また、反時計回り回転角を二,四群枠の相対回転角−θ(図5ではカムフォロアが右方向に相対移動)として説明する。
カム枠4の二群枠用カム溝4dと四群枠用カム溝4eは、ともに台形断面を有する有底溝よりなり、互いに二カ所で交差している。すなわち、図5に示すようにカム溝4dの沈胴回転位置θ1Cからワイド回転位置θ1W間の領域とカム溝4e側のカムフォロア挿入部4e1とにおける交差点P0 、さらに、カム溝4dのワイド回転位置θ1Wからテレ回転位置θ1T間の領域とカム溝4eの沈胴回転位置θ2Cからワイド回転位置θ2W間の領域とにおける交差点P1 (交差点回転角位相差θP )の二カ所で交差している。
なお、交差点P1 近傍におけるカム溝4eのカム筋(カム溝の幅の中心線)S2 は、直線よりなる。但し、交差点P1 におけるカム溝4dのカム筋S1 は、必ずしも直線である必要はない。
また、カム溝4eの溝幅d2 は、カム溝4dの溝幅d1 より幅広とする。言い換えると、カム溝4eに係合するカムフォロア9aの根本径(カム筋S2 方向の実寸法幅d4 )がカム溝4dの溝幅d1 より大きく設定されている。
さらに、カム枠内周面4fからカム溝4dの底面4d2までの溝の深さh1 は、カム溝4eの底面4e2までの溝の深さh2 よりも深い(図9)。そして、交差点P1 近傍の出入口にはカム溝4e内にカム溝4dにより分離された状態で溝の深さh2 と同一高さの一対の突部4gが設けられる。
この2つの突部4gは、カム溝4eのカム筋S2 に沿って配されている。さらに、この突部4gのカム筋S1 側の内側傾斜面4g1が交差点P1 で対向した状態でカム溝4dの溝面に沿って配されている。
一方、二群枠7のカムフォロア7aは、円錐台形状(但し、円錐頂点部をカットした形状)のカムフォロアであり、カム溝4dにガタなく(嵌合隙間が少ない状態で)係合する。そのカム溝深さ方向への嵌入長h3 は、カム溝4eの溝の深さh2 より長く、カム溝4dの溝の深さh1 と略等しい長さとする。
四群枠9のカムフォロア9aは、中央先端部に摺り割り部9a1を有する円錐台形状(但し、円錐頂点部をカットした形状)のカムフォロアであり、カム溝4e側にガタなく(嵌合隙間がないか、少ない状態で)係合する。そのカム溝深さ方向への嵌入長h4 は、カム溝4eの溝の深さh2 より浅い。摺り割り部9a1の幅d3 は、突部4gにガタなく(嵌合隙間が少ない状態で)嵌入する幅である。また、該摺り割り部9a1の光軸Oに対する傾斜方向は、カム筋S2 の方向に一致している。
上述した構成を有するカム溝4d,4eに対するカムフォロア7a,9aの組み付け、および、摺動動作について説明する。
組み付け時、カムフォロア9aは、カム溝4eのカムフォロア挿入部4e1上の交差点P0 を通過させる必要があるが、組み付け時のみ注意して挿入を行えばよい。
レンズ鏡筒の撮影領域外(沈胴状態からワイド状態の間)の繰り出し動作中、カム枠4の回転により一方のカムフォロア9aが沈胴回転位置θ2Cとワイド回転位置θ2W間でカム溝4eの交差点P1 を通過する。カムフォロア9aがカム溝4dとの上記交差範囲内にあるときには(図6の状態)、カムフォロア9aの実寸法幅d4 の方がカム溝4dの溝幅d1 より広くなっており、交差点P1 前後においてはカム溝4eの突部4gに摺り割り部9a1が係合する状態にある。従って、カムフォロア9aは、カム溝4eから脱落することなくスムーズに摺動移動する。その移動時の様子を図7の断面図に示す。
カムフォロア9aが交差点P1 上の突部4gを跨いで通過する際、形状のばらつき等による僅かな係合ガタつきが、もし、生じたとしても、その区域が撮影領域外の沈胴回転位置θ2Cとワイド回転位置θ2W間であることからそのガタつきが撮影に影響を与えることはない。
他方のカムフォロア7aは、カム溝4dの撮影領域外(沈胴回転位置θ1Cからワイド回転位置θ1W間)での繰り出し時に交差点P0 、さらに、撮影領域内(ワイド回転位置θ1Wからテレ回転位置θ1T間)でのズーミング動作時に交差点P1 を通過させる必要がある。しかし、該交差点P0 ,P1 を通過するとき、カムフォロア7aの先端部がカム溝4dのカム溝4eよりも深い部分に必ず係合しているので、当然ながら、該カム溝から脱落することなく、スムーズに移動する。
上述した本実施形態のレンズ鏡枠によれば、カム枠に複数のカム溝を交差させて配置することによりカム枠の径および長さを小さくし、レンズ鏡筒の撮影状態、あるいは、沈胴状態における小型化を実現可能とする。そして、上述のようにカム溝を交差させたカム枠を採用したとしてもカムフォロアの脱落が生じることなく、進退枠部材のスムーズな駆動が可能となる。
しかし、上記交差点P1 を撮影領域内、すなわち、ワイド回転位置θ2Wからテレ回転位置θ2Tまでの間に配する必要がある場合、カムフォロア9aが交差点P1 を通過する際によりスムーズな動きを与えるため、設計寸法上、上述した僅かな係合ガタつきを与えたとする。そのガタつきによる四群枠9のふらつきの影響を抑えるためのカム溝の変形例として、カム枠4に配される三本のカム溝4dに対して三本のカム溝4eの位相をそれぞれずらしたものを提案できる。
本変形例ではカム溝4dと4eにおける図5に示すカム枠4の沈胴回転位置θ1Cとθ2Cの回転角位相差ΔθC を三対のカム溝間で変化させる。また、そのカム溝に対応させて四群枠9の3つのカムフォロア9aの回転方向の位置もずらす。
この変形例ではカム枠4のワイド回転位置θ2Wからテレ回転位置θ2Tまでの間において、三対のうち、少なくとも二カ所のカムフォロア9aは、それぞれのカム溝4eに対して交差点P1 外の係合位置にある。従って、3つのカムフォロア9aが同時にカム溝4eの交差点P1 を通過することがなく、各交差点P1 における四群枠9の係合ガタつきによる四群枠9のふらつきを抑え、撮影への影響を抑えることができる。
次に、本発明の第二の実施形態のレンズ鏡枠を内蔵するレンズ鏡筒について、図10〜13を用いて説明する。
図10は、本実施形態のレンズ鏡筒におけるカム枠の内周面のカム溝(三対中の一対を示す)と該カム溝に係合するカムフォロアと係合状態を示す展開図である。図11は、図10のC−C断面図である。図12は、上記カムフォロアおよび上記カム溝の交差点周りの斜視図である。図13は、図12のD−D断面図である。
本実施形態のレンズ鏡筒は、前記第一の実施形態のレンズ鏡筒に対してカム枠の二群枠用カム溝,四群枠用カム溝、および、それらのカム溝に係合するカムフォロアの形状が異なっており、その他の構成は、第一の実施形態のものと同様である。以下、上記異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態のレンズ鏡筒のカム枠4Aには、内周部に光軸O方向に対して傾斜し、互いに交差する三対(6本)のカム溝であって対をなす第二のカム溝としての二群枠用カム溝4Adおよび第一のカム溝としての四群枠用カム溝4Aeが設けられている。なお、二群枠用カム溝4Adおよび四群枠用カム溝4Aeには組み立て時のカムフォロア挿入用の溝部4Ad1,4Ae1が連接して設けられている(図10)。但し、溝部4Ad1側は、カム枠4の後側に開口する溝であり、溝4Ae1は、前方側に開口する溝である。
二群枠7Aにはカム溝4Adに係合する第二の溝フォロアとしての3つのカムフォロア7Aaが設けられている。四群枠9A(図示せず)にはカム溝4Aeと係合する第一の溝フォロアとしての3つのカムフォロア9Aaが設けられている。
カム枠4Aのカム溝4Ad,4Aeは、ともに台形断面を有する有底溝であり、カム溝4Adのワイド回転位置θ1Wからテレ回転位置θ1Tまでの間とカム溝4Aeの沈胴回転位置θ2Cからワイド回転位置θ2Wまでの間において交差点P11(交差点回転角位相差θP )で交差している。
なお、交差点P11とその近傍におけるカム溝4Aeのカム筋(カム溝の幅の中心線)S12とカム溝4Adのカム筋S11とは共に直線とする。また、カム溝4Aeの溝幅とカム溝4Adの溝幅と等しいことが望ましい。カム枠内周面4Afからのカム溝4Ad,4Aeの底面4Ad2,4Ae2までの溝の深さh8 は、互いに等しい(図13)。
そして、交差点P11の溝底面中央位置(カム筋S11,S12の交点)には溝深さh8 に等しい突き出し高さを有する円柱形状の突部4Agが設けられている(図13)。
一方、二群枠7Aのカムフォロア7Aaは、中央先端部に摺り割り部7Aa1を有する円錐台形状(頂点部をカット)のカムフォロアで形成され、カム溝4Adにガタなく(嵌合隙間が少ない状態で)係合する。このカムフォロア高さは、カム溝4Ad,4Aeの溝の深さh8 に略等しいか、僅かに短い。摺り割り部7Aa1の溝幅は、突部4Agにガタなく(嵌合隙間が少ない状態で)係合する溝幅とする。また、該摺り割り部7Aa1の溝の光軸Oに対する傾斜方向は、カム筋S11の方向に一致している。
また、四群枠9Aのカムフォロア9Aaも同様に中央先端部に摺り割り部9Aa1を有する円錐台形状のカムフォロアで形成され、カム溝4Aeにガタなく(嵌合隙間が少ない状態で)係合する。このカムフォロア高さは、カム溝4Ad,4Aeの溝の深さh8 に略等しいか、僅かに短い。摺り割り部9Aa1の溝幅は、突部4Agにガタなく(嵌合隙間が少ない状態で)係合する溝幅とする。また、該摺り割り部9Aa1の溝の光軸Oに対する傾斜方向は、カム筋S12の方向に一致している。
次に、上述した構成を有する本実施形態におけるカム溝4Ad,4Aeに対するカムフォロア7Aa,9Aaの摺動動作について説明する。
レンズ鏡筒の沈胴状態からワイド状態への繰り出し動作時、カム枠4Aの回転により一方のカムフォロア9Aaが沈胴回転位置θ2Cとワイド回転位置θ2W間でカム溝4Aeの交差点P11を通過する。カムフォロア9Aaがカム溝交差範囲内にあるときには(図12の状態)、カムフォロア9Aaの摺り割り部9Aa1が突部4Agに係合している。そして、摺り割り部9Aa1の突部4Agとの係合が解放されるときには、カムフォロア9Aaの外径が移動方向前方側のカム溝4Aeに係合する。従って、カムフォロア9Aaは、カム溝4Aeから脱落することなく交差点P11をスムーズに通過する。
このときの様子を図11にて説明する。図11は、図10におけるC−C断面を示しており、突部4Agとカムフォロア9Aaとカム溝4Aeをカム筋S12に沿って断面したの断面図である。カムフォロア9Aaがカム溝4Ae中を進行し、交差点P11を通過し始め、もしくは、通過完了直前は、図中9Aa′に示す通り、カムフォロア9Aaの摺り割り部9Aa1の内壁は、突部4Agとカム溝4Aeの斜面の両方に接しており、カム溝4Adをスムーズに横断する。
他方のカムフォロア7Aaは、ワイド状態からテレ状態のへの繰り出し時、カム溝4Adのワイド回転位置θ1WCとテレ回転位置θ1Tとの間で交差点P11を通過する。その場合もカムフォロア9Aaの場合と同様にカム溝交差範囲内にあるとき、カムフォロア7Aaの摺り割り部7Aa1が突部4Agに係合している。そして、摺り割り部7Aa1の突部4Agとの係合が解放されるときには、カムフォロア7Aaの外径がカム溝4Adに係合する。従って、カムフォロア7Aaは、カム溝4Adから脱落することなく交差点P11をスムーズに通過する。
上述した本実施形態のレンズ鏡枠によれば、第一の実施形態の場合と同様の効果を奏し、特に本実施形態の場合は、カム溝部の形状が簡単であり、カム溝の配置が容易である。突部4Agが円柱形状(円形断面)であることからカムフォロアの摺り割り部の摺動性がよく、カムフォロアの交差点通過がスムーズに行われる。
なお、本実施形態においては、カムフォロア7Aaが撮影範囲領域であるワイド回転位置θ1WCとテレ回転位置θ1T間で交差点P11を通過する。このとき、よりスムーズな動きを与えるため、設計寸法上、該交差点通過時に係合状態の切り換えによってカムフォロア7Aaに僅かなガタつきを与えた場合、二群枠7Aのふらつきとなる可能性がある。
そこで、上述の二群枠7Aのふらつきを抑えるために、前述した第一の実施形態のカム溝の変形例の場合と同様にカム溝4Adと4Aeとの図10に示すカム枠4Aの沈胴回転位置θ1Cとθ2Cの回転角位相差ΔθC を三対のカム溝間で変化させ、それに対応させて四群枠9Aの3つのカムフォロア9Aaの回転方向の位置もずらす。
上記カム溝配置位置ずれにより三対のカム溝間でのそれぞれの交差点P11の回転位置がずれ、前述した第一の実施形態のカム溝の変形例と同様の効果が得られる。
次に、本発明の第三の実施形態のレンズ鏡枠を内蔵するレンズ鏡筒について、図14〜16を用いて説明する。
図14は、本実施形態のレンズ鏡筒におけるカム枠の内周面のカム溝(三対中の一対を示す)と該カム溝に係合するカムフォロアと係合状態を示す展開図である。図15は、上記カムフォロアおよび上記カム溝の交差点周りの斜視図である。図16は、図15のE−E断面図である。
本実施形態のレンズ鏡筒は、前記第一の実施形態のレンズ鏡筒に対してカム枠の二群枠用カム溝,四群枠用カム溝、および、それらのカム溝に係合するカムフォロアの形状が異なっており、その他の構成は、第一の実施形態のものと同様である。以下、上記異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態のレンズ鏡筒のカム枠4Bには、内周部に光軸O方向に対して傾斜し、互いに交差する三対(6本)のカム溝であって対をなす第二のカム溝としての二群枠用カム溝4Bdおよび第一のカム溝としての四群枠用カム溝4Beが設けられている。なお、二群枠用カム溝4Bdおよび四群枠用カム溝4Beには組み立て時のカムフォロア挿入用の溝部4Bd1,4Be1が接続して設けられている(図14)。溝部4Bd1,4Be1は、共にカム枠4Bの後端側に開口する溝である。
二群枠7Bにはカム溝4Bdに係合する第二の溝フォロアとしての3つのカムフォロア7Baが設けられている。四群枠9Bにはカム溝4Beと係合する第一の溝フォロアとしての3つのカムフォロア9Baが設けられている。
カム枠4Bのカム溝4Bd,4Beは、ともに台形断面を有する有底溝であり、互いに2カ所で交差している。すなわち、図14に示すようにカム溝4Bdの沈胴回転位置θ1Cからワイド回転位置θ1Wまでの間とカム溝4Beのカムフォロア挿入部4Be1との交差点P20、さらに、カム溝4Bdのワイド回転位置θ1Wからテレ回転位置θ1Tまでの間とカム溝4Beの沈胴回転位置θ2Cからワイド回転位置θ2Wまでの間の交差点P21(交差点回転位置θP )の二カ所で交差している。
なお、交差点P21とその近傍におけるカム溝4Beのカム筋(カム溝の幅の中心線)S22は、直線であるが、カム溝4Bdのカム筋S21は必ずしも直線である必要はない。また、カム溝4Beの溝幅d8 は、カム溝4Bdの溝幅d7 より狭い。カム枠内周面4Bfからのカム溝4Bd,4Beの底面4Bd2,4Be2までの溝の深さh5 は、互いに等しい(図16)。
そして、交差点P21の溝底面部にはカム筋S22に沿った真直長板形状の突部4Bgが設けられている。突部4Bgのカム筋方向の長さd9 は、カム溝4Bdの溝幅d7 より長いことが望ましいが、溝幅d7 より短くても交差点P21上でカムフォロア9Baがカム溝4Beから外れない長さを有していればよい。突部4Bgの頂点4Bg1までの高さh6 は、溝深さh5 より低い突き出し高さとする。
一方、二群枠7Bのカムフォロア7Baは、円錐台形状(頂点部をカット)のカムフォロアで形成され、カム溝4Bdにガタなく(嵌合隙間が少ない状態で)係合する。このカムフォロア高さh7 は、カム溝4Bd,4Beの深さh5 まで達せず、突部4Bgと干渉しない(頂点4Bg1と接触しない)ような高さとする。カムフォロア7Baの根元部径は、カム溝4Bdの溝幅d7 に略等しく、交差点P21で溝幅の狭いカム溝4Be側に入り込むことはない。
また、四群枠9Bのカムフォロア9Baは、中央部に摺り割り部9Ba1を有する円錐台形状のカムフォロアで形成され、カム溝4Beにガタなく(嵌合隙間が少ない状態で)係合する。そのカムフォロア高さは、カム溝4Bd,4Beの溝の深さh5 に略等しいか、やや低い。摺り割り部9Ba1の溝幅は、突部4Bgにガタなく(嵌合隙間が少ない状態で)係合する溝幅とする。また、該摺り割り部9Ba1の光軸Oに対する傾斜方向は、カム筋S22の方向に一致している。
ここで、上述した構成を有する本実施形態におけるカム溝4Bd,4Beに対するカムフォロア7Ba,9Baの摺動動作について説明する。
組み付け時、カムフォロア9Baは、第一の実施形態の場合と同様にカム溝4Beのカムフォロア挿入部4Be1上の交差点P20 を通過させる必要があるが、組み付け時のみ注意して挿入すればよい。
レンズ鏡筒の沈胴状態からワイド状態への繰り出し動作時、カム枠4Bの回転により一方のカムフォロア9Baが沈胴回転位置θ2Cとワイド回転位置θ2W間でカム溝4Beの交差点P21を通過する。カムフォロア9Baがカム溝交差範囲内にあるときには、カムフォロア9Baの摺り割り部9Ba1が突部4Bgに係合し、摺り割り部9Ba1の突部4Bgとの係合が解放されたときには、カムフォロア9Baの外径がカム溝4Beと係合している。従って、カムフォロア9Baは、カム溝4Beから脱落することなく交差点P21をスムーズに通過する。
他方のカムフォロア7Baは、カム溝4dの撮影領域外(沈胴回転位置θ1Cからワイド回転位置θ1W)での繰り出し時に交差点P20 、さらに、撮影領域内(ワイド回転位置θ1Wからテレ回転位置θ1T)でのズーミング動作時に交差点P21を通過する。
カムフォロア7Baが交差点P20 を通過するとき、カムフォロア7Baの根元部径がカム溝4Be1の溝幅より大きく、カムフォロア7Baは、カム溝4Bdから脱落することなく交差点P20をスムーズに通過する。また、カムフォロア7Baが交差点P21 を通過するときも外径部がカム溝4Bdの溝幅d8 よりおおきく、また、カムフォロア7Baの先端部は突部4Bgと干渉しない。従って、カムフォロア7Baは、カム溝4Bdから脱落することなく交差点P21をスムーズに通過する。
上述した本実施形態のレンズ鏡枠によれば、第一の実施形態の場合と同様の効果を奏する。特に本実施形態の場合は、カム溝4Be側に設けられる突部4Bgのカム筋方向長さがカム溝4Bdの溝幅d7 より長いか、あるいは、カムフォロア9Baが交差点でカム溝4Beから外れない必要長さに設定されている。従って、カムフォロア9Baの交差点P21上での移動がよりスムーズに行われる。また、カムフォロア7Baが交差点P21上にて突部4Bgの上方を通過するので摺動抵抗が変化することなく交差点通過がスムーズに行われる。
なお、本実施形態においてもカムフォロア7Baが撮影範囲領域であるワイド回転位置θ1WCとテレ回転位置θ1T間で交差点P21を通過するが、このとき、よりスムーズな動きを与えるため、設計寸法上、カムフォロア7Baがカム溝4Beに差し掛かったとき、僅かなガタつきを与える可能性がある。
上述の二群枠7Bのふらつきを抑えるために、前述した第一、二の実施形態のカム溝の変形例の場合と同様にカム溝4Bdと4Beと回転角位相差を三対のカム溝間で変化させることにより同様の効果が得られる。
上述した各実施形態においてカム溝は、すべて有底溝としたが、これらのカム溝は少なくとも交差点P1 ,P11,P21の近傍部分が有底溝で形成されていれば同様な機能を果たし、同等の効果を奏することができる。
この発明は、上記各実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記各実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
本発明のレンズ鏡枠は、互いに交差するカム溝を設けたレンズ鏡枠において、カム溝の交差部における脱落が生じることなく、スムーズな進退駆動が得られるレンズ鏡枠として利用可能である。
本発明の第一の実施形態のレンズ鏡枠を内蔵するレンズ鏡筒の光軸を含む沈胴状態での断面図である。 図1のレンズ鏡筒の光軸を含むワイド状態での断面図である。 図1のレンズ鏡筒の光軸を含むテレ状態での断面図である。 図1のレンズ鏡筒を構成するレンズ鏡枠としてのカム枠とフロート環と第二群枠と第四群枠の分解斜視図である。 図4のカム枠の内周面のカム溝(三対中の一対を示す)と該カム溝に係合するカムフォロアと係合状態で一方のカムフォロアが交差点直前に位置する状態を示す展開図である。 図4のカム枠の内周面のカム溝(三対中の一対を示す)と該カム溝に係合するカムフォロアと係合状態で一方のカムフォロアが交差点上にあるときの状態を示す展開図である。 図6のA−A断面図である。 図5のカムフォロアおよびカム溝の交差点周りの斜視図である。 図8のB−B断面図である。 本発明の第二の実施形態のレンズ鏡筒におけるカム枠の内周面のカム溝(三対中の一対を示す)と該カム溝に係合するカムフォロアと係合状態を示す展開図である。 図10のC−C断面図である。 図10のカムフォロアおよびカム溝の交差点周りの斜視図である。 図12のD−D断面図である。 本発明の第三の実施形態のレンズ鏡筒におけるカム枠の内周面のカム溝(三対中の一対を示す)と該カム溝に係合するカムフォロアと係合状態を示す展開図である。 図14のカムフォロアおよびカム溝の交差点周りの斜視図である。 図15のE−E断面図である。
符号の説明
4,4A,4B
…カム枠(第一の枠部材)
4e,4Ae,4Be
…カム溝(第一のカム溝,有底溝)
4d,4Ad,4Bd
…カム溝(第二のカム溝,有底溝)
4g,4Ag,4Bg
…突部
7,7A,7B
…二群枠(第三の枠部材)
7a,7Aa,7Ba
…カムフォロア(第二の溝フォロア)
7a1,9a1,9Aa1,9Ba1
…摺り割り部(摺り割り形状部)
9,9A,9B
…四群枠(第二の枠部材)
9a,9Aa,9Ba
…カムフォロア(第一の溝フォロア)
P1 ,P11,P21
…交差点(交差部分)

Claims (5)

  1. 第一の溝と、該第一の溝と交差する第二の溝とを有し、該交差部分、若しくは、その近傍の底面に突部を有した第一の枠部材と、
    上記第一の溝と係合し、先端に上記突部が通過可能な摺り割り形状を有した突状の第一の溝フォロアを有し、該第一の溝フォロアが上記交差部分を通過可能であって、上記第一の枠部材に対して相対移動する第二の枠部材と、
    上記第二の溝と係合し、高さが該第一の溝フォロアの突状高さより低い突状の第二の溝フォロアを有し、該第二の溝フォロアが上記交差部分を通過可能であって、上記第一の枠部材に対して相対移動する第三の枠部材と、
    を有することを特徴とするレンズ鏡枠。
  2. 上記交差部分の上記突部は、この突き出し高さが上記第二の溝フォロアと干渉しない高さであることを特徴とする上記請求項1に記載のレンズ鏡枠。
  3. 上記第一の溝は、上記第二の溝より細いことを特徴とする上記請求項1に記載のレンズ鏡枠。
  4. 第一の溝と、該第一の溝と交差する第二の溝とを有し、該交差部分の底面に突部を有する第一の枠部材と、
    上記第一の溝と係合する第一の溝フォロアを有し、該第一の溝フォロアの先端に上記突部が通過可能な摺り割り形状が設けられ、上記交差部分を通過可能であり、上記第一の枠部材に対して相対移動する第二の枠部材と、
    上記第二の溝と係合する第二の溝フォロアを有し、該第二の溝フォロアの先端に上記突部が通過可能な摺り割り形状が設けられ、上記交差部分を通過可能であり、上記第一の枠部材に対して相対移動する第三の枠部材と、
    を有することを特徴とするレンズ鏡枠。
  5. 第一の溝と、該第一の溝より深い溝であって、該第一の溝と交差する第二の溝とを有し、第一の溝の該交差部分の近傍の底面に突部を有した第一の枠部材と、
    上記第一の溝と係合し、先端に上記突部が通過可能な摺り割り形状を有した突状の第一の溝フォロアを有し、該第一の溝フォロアが上記交差部分を通過可能であって、上記第一の枠部材に対して相対移動する第二の枠部材と、
    上記第二の溝と係合し、高さが該第一の溝の深さより高い第二の溝フォロアを有し、該第二の溝フォロアが上記交差部分を通過可能であって、上記第一の枠部材に対して相対移動する第三の枠部材と、
    を有することを特徴とするレンズ鏡枠。
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