JP4803865B2 - 群管理エレベータの制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、群管理エレベータの制御装置に係り、特に、複数階床間に複数のエレベータを稼働させる場合にエレベータの運行を管理する群管理エレベータの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の群管理エレベータの制御装置としては、各階に設けられている乗り場呼び入出力装置と群管理制御装置と伝送路で直接接続したものがある。群管理制御装置は、登録された乗り場呼びを検出すると、乗り場呼び入出力装置に対しては乗り場呼び釦点灯信号を出力し、運転制御装置に対しては割り当て制御信号を出力して、エレベータを登録された乗り場呼びに応答させる。
【0003】
また、他の群管理エレベータの制御装置に関する従来技術としては、特開平9−151043号に記載された技術が知られている。図15に、この群管理エレベータの制御装置の概要を示す。
【0004】
この従来の群管理エレベータの制御装置は、1階からn階の階床に2台のエレベータの運行を管理する場合のシステムである。101、102はそれぞれのエレベータを制御する各号機運転制御装置である。104、105は乗場制御装置で、1階からn階までのそれぞれ設置されている。各階の乗場制御装置1041乃至104n、1051乃至105nは、乗場伝送中継装置114、乗場伝送ライン116を介して接続されている。また、各階の乗場制御装置1041乃至104n、1051乃至105nには、乗場呼び釦108a乃至108naが設けられている。乗場呼び信号等の乗場データは乗場伝送ライン116を介して乗場伝送中継装置114に伝送され、この乗場伝送中継装置114から各号機伝送ライン117、118を介してそれぞれ対応した各号機制御装置101、102に送信される。また、運転制御装置101から送信された制御データは、各号機伝送ライン117、118から乗場伝送中継装置114を介し乗場伝送ライン116から各階の乗場制御装置1041乃至104n、1051乃至105nに送信される。
【0005】
群管理制御装置110は、群管理伝送ライン121、122を介して各運転制御装置101、102と接続され、伝送ライン115を介して乗場伝送中継装置114と接続されている。群管理制御装置110は、各運転制御装置101、102と各階の乗場制御装置1041乃至104n、1051乃至105nとの間の伝送プロトコルを合わせるべく、いずれか一方のプロトコルを他方のプロトコルに変換する伝送プロトコル変換部を備えている。この伝送プロトコル変換部は、乗場呼び入出力装置と群管理制御装置110とを、乗場伝送中継装置114及び群管理伝送ライン121、122を介して接続し、一方の伝送プロトコルを他方の伝送プロトコルに変換して乗場呼び登録や乗場呼びの割り当ての制御を行おうというものである。
【0006】
このような群管理制御システムでは、シリアル伝送部を介して接続された各階の乗場制御装置1041乃至104n、1051乃至105nの機種が異なっていたり、保守等により伝送プロトコルが変更されたとしても、確実にその変更された伝送プロトコルに対応することができ、乗場機器の融通性を向上させ、同一システムの機器はもちろん、他システム間での乗場機器の統一を図ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の群管理エレベータの制御装置では、乗場呼び入出力用の伝送路や、エレベータの到着や乗場呼びの割り当てを報知するランタン用あるいはエレベータの位置表示用の伝送路を各々別系統に配線しなければならず、配線工事が大掛かりで工期の長いものとなっている。
【0008】
また、改修工事の際に、複数の1カーのシステムを群管理システムに変更するためには、システムを大幅に入れ替える必要があり、改修に莫大な費用と時間労力を要している。
【0009】
そこで、本発明の目的は、前記従来技術の有する問題点を解消し、各階の乗場呼び入出力装置と運転制御装置とを各1カーシステムごとに1系統の伝送路で接続するとともに、各運転制御装置と群管理制御装置を別の伝送路で接続することにより、群管理制御システムの構築を容易に、しかも信頼性の高いものにできるようにした群管理エレベータの制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、複数階床間を昇降する複数のエレベータと、各階の乗場呼びの入出力を制御する乗場呼び入出力装置と、登録された乗場呼びに対して最適なエレベータの割り当て制御を行う群管理制御装置と、各々のエレベータが個別に有し、少なくとも前記乗場呼びの割り当て制御信号に応答してエレベータの運転を制御する運転制御装置と、前記乗場呼び入出力装置と運転制御装置と群管理制御装置とが伝送路を介して接続されている群管理エレベータにおいて、少なくとも前記乗場呼び入出力装置と運転制御装置とを各エレベータごとに独立した第1の伝送路を介して接続し、乗場呼び入出力装置と群管理制御装置との接続を分離するようにするとともに、前記すべての運転制御装置と群管理制御装置とを相互に接続するとともに前記運制御装置同士を相互に接続する第2の伝送路を介して接続したことを特徴とするものである。
【0011】
この請求項1に係る発明によれば、群管理制御装置には、運転制御装置と乗場呼び入出力装置をつなぐ伝送路を介して乗場呼びが送信されてくるので、群管理制御装置と乗場呼び入出力装置を直接接続する伝送路が必要がなくなり、1カー構成のエレベータを複数合わせて群管理システムを容易に構築することが可能となる。
【0012】
請求項2に係る発明は、請求項1において、さらに前記群管理制御装置は、あらかじめ設定された不停止階などの情報を基に乗場呼び登録許可の決定をする手段と、決定した乗場呼び登録許可信号をすべての運転制御装置に定期的に送信する伝送装置と、を有し、前記運転制御装置は、各階に設置された前記乗場呼び入力装置に入力された乗場呼び信号を前記第1伝送路を介して受信するとともに前記第2伝送路を介して一斉同報にて他の運転制御装置および群管理制御装置に前記乗場呼び入力信号を送信する伝送装置と、同一階床の乗場呼び釦のランプを点灯させる制御手段とを具備することを特徴とするものである。
【0013】
この請求項2に記載した発明によれば、各階に設置された乗場呼び釦が押されると、不停止階や建物等の情報に基づいて、同一階の乗場呼び釦のランプをすべて点灯させることができる。
【0014】
請求項3に係る発明は、請求項1において、前記運転制御装置は、前記群管理制御装置との伝送状況を監視し故障を検出する故障検出手段を備え、故障を検出した時に、前記割当て制御信号に応答することを停止し、前記乗場呼び入力装置によって登録された乗場呼びに直接応答することを特徴とするものである。
【0015】
この請求項3に記載した発明によれば、伝送状態を監視することにより、伝送障害が生じた場合は、群管理制御装置からの指示を受けることなく、直接自号機の運転を制御することが可能となる。
【0016】
請求項4に係る発明は、請求項1において、前記運転制御装置は、複数の運転制御装置間でデータを相互に送受信したときに一方の運転制御装置から他方の制御装置にデータが伝わる送信時間を演算する送信時間演算手段と、前記乗場呼び釦のランプの点灯信号の出力を当該送信時間演算手段により演算される送信時間分遅らせて出力させる手段を有することを特徴とするものである。
【0017】
この請求項4に記載した発明によれば、乗場呼びの伝送遅れを補うようにして点灯を遅延させることで、同一階の乗場呼び釦ランプの点灯タイミングを合わせ、一斉に点灯させることが可能となる。
【0018】
請求項5に係る発明は、請求項3において、前記運転制御装置は、少なくとも乗場呼びに応答して戸開きしている扉が戸閉しようとした時に前記乗場呼びに応答した運転制御装置に接続された当該乗場呼び釦が押された時には、他の運転制御装置および群管理制御装置に前記乗場呼び入力信号を送信せず前記運転制御装置にて戸開制御する戸開信号を出力する手段を有することを特徴とするものである。
【0019】
この請求項5に記載した発明によれば、乗場呼びに応答して戸開きしている扉を乗場呼びにリオープンさせる場合、他の運転制御装置及び群管理制御装置にリオープンのための乗場呼び入力を送信せずに戸開制御をするため、リオープンの反応が速く、また、伝送路の負荷を軽減させることができる。
【0020】
請求項6に係る発明は、請求項3において、前記群管理制御装置と運転制御装置を相互に接続する第伝送路とは別に、複数の運転制御装置を相互に接続する第伝送路を備え、 前記故障検出手段が故障を検出した時に前記群管理制御装置は第伝送路からの乗場呼び入力信号の受信を停止し、第伝送路から送信される前記乗場呼び入力信号を使用して割り当てを行うことを特徴とするものである。
【0021】
この請求項6に記載した発明によれば、第1伝送路で伝送障害が生じた場合でも、第2伝送路を経由して、伝送障害を起こした系統の乗場呼びを伝送し、割り当て制御を行えるので、システムの信頼性を向上させることができる。
【0022】
請求項7に係る発明は、請求項6において、同一階に複数存在する前記乗場呼び入出力装置を少なくとも隣り合うものを一対としてバックアップ伝送路を介して各々相互に接続したことを特徴とするものである。
【0023】
この請求項7に記載した発明によれば、一系統の乗場呼び入出力装置の伝送路が故障しても、他の系統の伝送路を経由して乗場呼びの登録が可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による群管理エレベータの制御装置の一実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
第1実施形態
図1は、本発明による群管理エレベータの制御装置の第1実施形態を示すブロック図である。この群管理制御システムは、1階から8階までの階床を有する建物で3台のかごにより運行サービスを行うようにした例で、参照番号1が、登録された乗場呼びに対して割り当て制御を行う群管理制御装置である。2a、2b、2cは、それぞれエレベータa号機、b号機、c号機の運転を個別に制御する運転制御装置である。
【0025】
この図1では、図示を簡明にするために、1階と2階の2階床分のみを表示している。また、3台あるエレベータのうち、巻き上げ機やかご等の機器はa号機のみを表示している。かご6aは、釣り合いおもり7aとメインロープ13aで繋がれ、巻き上げ機8aが正転・逆転することで、昇降路を上昇、下降するようになっている。
【0026】
各階の乗場には、乗場呼び信号を発生する乗場機器として、乗場釦4ai乃至4ciおよび乗場ランタン5ai乃至5ci(i=1、2、…8)が設けられている。図1では、それぞれa号機、b号機、c号機用の乗場釦、乗場ランタンの区別を4、5に添字a、b、cを付して区別し、また、階床の区別もその階の数字を添字とすることで区別している(以下、各階、各号機で共通する機器類の区別の仕方は同様)。
【0027】
群管理制御装置1は、群管理の処理を実行する群管理マイコン14と、信号の送受信機能を担う群管理用伝送制御装置15を内蔵し、群管理用伝送路19を介してa号機、b号機、c号機の運転制御装置2a乃至2cと接続されている。
【0028】
運転制御装置2a乃至2cは、それぞれ運転制御マイコン18a乃至18cと、群管理制御装置1との信号の送受信を制御する群管理用伝送制御装置17a乃至18cと、かご6a乃至6cとの間の送受信および乗場入出力装置との間の送受信を制御するかご用伝送制御装置16a乃至16cを備えている。
乗場釦4ai乃至4ciおよび乗場ランタン5ai乃至5ciは、各階の乗場呼びの入出力を制御する乗場呼び入出力装置3ai乃至3ciをインターフェースとしてそれぞれ各号機ごとに運転制御装置2a乃至2cと乗場用伝送路11a乃至11cを介して接続されている。
【0029】
図1に示されるように、かご6aには、かご操作盤10aと、送受信のインターフェースを行うかご入出力装置9aを有し、かご伝送路12aを介して運転制御装置2aと接続されている。他のb号機、c号機のかごも同様であるが図1では図示を省略している。
【0030】
次に、図2は、群管理制御装置1の処理の内容を示すフローチャートである。この図2において、ステップS100は乗場呼び入力やかご呼び入力があったときに、その乗場呼びやかご呼び入力が有効であるかどうかを判断する際に参照される登録許可情報を生成する処理である。この乗場呼びおよびかご呼び登録許可情報は、図示していない監視盤などから入力される不停止階についての情報や、群管理制御マイコンがその内部記憶装置に記憶しているビル構成の情報に基づいて生成される。乗場呼びおよびかご呼び登録許可情報は、群管理伝送装置15から群管理用伝送路19を介してa乃至c全号機の運転制御装置2a乃至2cに送信される。群管理制御装置1の他のステップ(S200,S300,S400)の処理内容は、従来と異なるところがないため、必要なところで随時説明する。
【0031】
図3は、各運転制御装置2a乃至2cの処理内容を示すフローチャートである。以下、1階の乗場呼び釦4a1乃至4c1のうち、4a1が押された場合を例にして、乗場呼びの登録から割り当て、応答までの一連の処理の流れについて説明する。
運転制御装置2a乃至2cは、図3に示すように、その処理機能は、かご呼び処理(ステップS500)、乗場呼び処理(ステップS600)、運転処理(ステップS700)に大きく分けられる。
【0032】
1.乗場呼び処理
まず、乗客が乗場呼び釦4a1を押すと、その乗場呼び入力信号は乗場入出力装置3a1に入力され、乗場用伝送路11aを介して a号機の運転制御装置2aが備えるかご用伝送装置16aにスキャン伝送方式により送信される。このスキャン伝送方式については後述する。かご用伝送装置16aは、乗場呼び入力信号を受信すると、この信号を運転制御マイコン18aに送信する。
【0033】
この運転制御マイコン18aには、群管理制御装置1から送信されてくる乗場呼び登録許可情報に基づいて、乗場呼び入力が有効であるかどうかを判断する。有効な乗場呼び入力であれば、運転制御マイコン18aは、かご用伝送装置16aから乗場用伝送路11aを介して、乗場入出力装置3a1に乗場呼びランプの点灯信号を送信する。これにより、乗場呼び入力が登録され、1階では乗場呼び釦4a1のランプが点灯する。
【0034】
また、このような乗場呼び入力の登録と乗場釦4a1の点灯と同時に、運転制御装置2aは、乗場呼び入力信号を群管理用伝送装置17aから群管理用伝送路19を介して、群管理制御装置1と、b号機、c号機の運転制御装置2b、2cに送信する。乗場呼び入力を受信した運転制御マイコン18b、18cは、上記と同様に乗り場呼び釦のランプの点灯信号をかご用伝送装置16b、16cから乗場用伝送路11b、11cを介して乗場入力装置3b1、3c1に送信する。これにより、乗場呼び釦4b1、4c1のランプが点灯し、1階ではすべての乗場呼び釦4a1、4b1、4c1のランプが点灯することになる。
【0035】
一方、群管理制御装置1の備える群管理制御マイコン14は、図2のフローチャートに示すように、次のようにして、最適号機のエレベータを割り当てて乗場呼びに応答させる。
すなわち、運転制御装置2aから乗場呼び入力を送信された群管理制御マイコン14は、群管理用伝送装置15を介して乗場呼び入力を検出すると(ステップS200)、エレベータ各号機の状態を基に評価計算を実施する(ステップS300)。そして、もっとも評価値のよいエレベータ(例えば、c号機)を最適号機として選択し、その割当信号をc号機の運転制御装置2cに群管理伝送装置15から群管理用伝送路19を介して送信する(ステップS400)。
【0036】
2.運転処理
こうして登録された乗場呼びに対する割当信号を受信したc号機の運転制御マイコン18cは、登録階である1階の乗場ランタン(予報灯)を点灯させて、割り当てを知らせるとともに、c号機のエレベータを応答させる運転処理を行う(ステップS700)。c号機のかごが1階に近づいて、減速を開始すると、運転制御マイコン18cは、1階の乗場ランタン(到着灯)を点滅させて到着を知らせ、また、乗場呼び釦のランプ消去信号を生成する。このランプ消去信号は、c号機では、乗場用伝送路11cを介して乗場入出力装置3c1に伝送され、a号機、b号機では、それぞれ運転制御装置2a、2bを経由して、乗場入出力装置3a1、3b1に伝送される。これにより、1階では、c号機のかごの到着とともに、乗場呼び釦4a1、4b1、4c1のランプが消灯する。
【0037】
3.かご呼び処理
こうしてc号機が1階で戸開すると、乗客がかご6cに乗り込み、このかご内のかご操作盤10cの行き先階のかご呼び釦を押すと、以下のようにしてかご呼び処理が実行される。
【0038】
かご呼入力信号は、かご入出力装置9cから、かご用伝送路12c、かご用伝送装置16cを介してc号機運転制御装置2cの運転制御マイコン18cに送信される。この運転制御マイコン18cは、群管理制御装置1から群管理用伝送路19を介して送信されてくるかご呼び登録許可情報を参照して、かご呼び入力が有効であるかを判断する。有効であれば、かご用伝送装置16cからかご用伝送路12cを介してかご入出力装置9cにかご呼びランプの点灯信号を送信する。これにより、c号機のかご6cでは、かご操作盤10cの行き先階のかご呼びランプが点灯し、かご呼び入力が登録される。これと同時に、運転制御装置2cは、登録されたかご呼びに応答させてかご6cを行き先階に向かわせる。かご6cがかご呼び登録階に到着し、戸開きすると、運転制御装置2cは、かご呼びランプ消去信号をかご用伝送路12cを介してかご入出力装置9cのかご呼び釦のランプを消灯させる。
【0039】
以上、乗場呼びの登録、割り当て、応答までの一連の処理の流れを概括して説明したが、以下、さらに詳細に説明する。
【0040】
4.乗場呼び処理の詳細内容
図4は、乗場呼び処理(ステップS200)の内容を詳細に示すフローチャートである。図6(a)は、運転制御装置2a乃至2cの内部記憶装置に格納されているかご用データの構成図である。この図6(a)で、例えば、a号機のかご用データはCAREL(0)、b号機のかご用データはCAREL(1)、c号機のかご用データはCAREL(2)に割り当てられている。これらのかご用データは、a号機乃至c号機の運転制御装置2a乃至2cの相互の間で送受信を定期的に繰り返すことにより、データの内容を最新のものに更新している。例えば、a号機の運転制御装置2aであれば、CAREL(0)のデータをb号機の運転制御装置2bとc号機の運転制御装置2cに送信し、CAREL(1)のデータは運転制御装置2bから、CAREL(2)のデータは運転制御装置2cからそれぞれ受信している。
【0041】
まず、各号機運転制御装置2a乃至2cの運転制御マイコン18a乃至18cは、自号機または他号機の乗場呼び入力あるいはリオープン指令があるかどうかをチェックする(ステップS201)。以下、1階のa号機の乗場呼び釦4a1が押された場合を例に説明する。
【0042】
a号機の運転制御装置2aは、CAREL(0)の乗場呼び入力情報と、乗場呼び消去情報を参照して、乗場呼び入力のあった階(この例では1階)で乗場呼び消去信号が発生したかどうかを判断する(ステップS202)。この階で乗場呼び消去信号が発生しなかったということは(ステップS202のno)、自号機での乗場呼び入力であり(ステップS220)、b号機、c号機の運転制御装置2b、2cに乗場呼び入力を送信する。
【0043】
乗場呼び消去信号が1階で発生していた場合(ステップS202のyes)は、a号機の扉を再度開けるために乗場呼び釦4a1が押されたのか、あるいはb号機、c号機の扉を再度開けるために押されたのかわからないので、さらにステップS203に進む。ここでは、1階でa号機が戸開している場合には(ステップS203のyes)、自号機へのリオープン要求であると判断し、リオープン指令を送信する(ステップS204)。
【0044】
一方、1階でa号機が戸開きしておらず、自号機からの乗場呼び入力であれば、他号機に対するリオープンの要求であると判断し、転制御装置2b、2cに対してリオープン指令を送信する。
【0045】
最後のステップS230では、図7に示す乗場呼び入力テーブル、乗場呼び登録許可テーブル、乗場呼び消去テーブルのデータを合成して、その結果を乗場呼びランプの点灯信号として出力する(ステップS230)。
【0046】
これを具体的に説明する。乗場呼び入力テーブルでは、乗場呼び入力があれば、該当する階のビットが1にセットされる。同じように、乗場呼び登録許可があれば、乗場呼び登録許可テーブルの該当する階のビットが1にセットされ、乗場呼び消去信号が生成されれば、該当する階のビットが1にセットされる。また、乗場呼び登録許可情報に不停止階が設定されれば、乗場登録許可テーブルの該当階のビットは0となる。
【0047】
これらのデータテーブルを合成するにあたっては、乗場呼び入力と、乗場呼び登録許可と、乗場呼び消去の反転との論理積ANDを論理演算して合成する。したがって、乗場呼び消去信号が生成されれば、合成することで該当する階の乗場呼び入力は消去され、不停止階が設定されれば、同様に該当する階の乗場呼び入力は消去されて以後は乗場登録が不可能となる。
【0048】
なお、かご呼び処理においても、図7に示すようなかご呼び入力テーブル、かご呼び登録許可テーブル、かご呼びデーブルのデータを同様に論理演算により合成することで、かご呼びテーブルが生成され、これに基づいてかご呼び釦のランプ点灯信号が出力される。データテーブルのフォーマットは異なるが処理内容は同様である。
【0049】
5.伝送監視機能を付加した運転処理
次に、運転処理の内容をさらに具体的に説明する。
図5は、運転処理の内容を示すフローチャートである。この運転処理では、最初に、a乃至c号機の運転制御装置2a乃至2cと群管理制御装置1との間のデータ伝送が正常に機能しているかどうかをチェックする(ステップS701)。これを具体的に、a号機の運転制御装置2aと群管理制御装置1の間のデータ伝送のチェックを例に以下説明する。
【0050】
運転制御装置2aは、最初に、図6(a)に示すかご用データのCAREL(0)の伝送異常判別情報に1をセットし、この伝送異常判別情報を群管理制御装置1に送信する。群管理制御装置1は、伝送異常判別情報を受信すると、セットされた1の値をインクリメントして1を加算するとともに、図6(b)に示す群管理用データのGRPEL(0)の伝送異常判別情報にインクリメントした値をセットし、この伝送異常判別情報を運転制御装置2aに返信する。このような伝送異常判別情報の送受信を定期的に繰り返し、運転制御装置2a、群管理制御装置1は、所定時間以上経過しても正常な値が返信されなければ両者間の伝送に異常が生じたと判断する。
【0051】
このような伝送状況のチェックの結果、正常であれば、各々運転制御装置2a乃至2cは、図7について上述したような論理演算によってかご呼びテーブルと乗場呼びテーブルを合成するとともに、群管理制御装置1から送信された割り当て情報から、図7に示す割当テーブル生成する(ステップS702)。しかる後に、エレベータのかごの現在位置や方向性を考慮して次停止階を決定し(ステップS710)、エレベータを起動して次停止階に応答させる(ステップS720)。
【0052】
これに対して、データ伝送に異常が検出された場合は、群管理制御装置1から送信されている割り当て情報は使用せず、したがって割り当てテーブルは生成されない。そして、かご呼びテーブルと、乗場呼びテーブルを合成する(ステップS703)。その後、これらのテーブルに基づいて次停止階を決定し(ステップS710)、エレベータを起動させる(ステップS720)。例えば、かご呼びテーブルの3Kが1にセットされ、割り当てテーブルでは5Upが1にセットされ、かごの現在位置が1階でup方向を向いていれば、次停止階は3階のかご呼びで、次に、5階での乗場呼びに応答することになる。
【0053】
6.乗場呼びのスキャン伝送方式
次に、乗場呼び入力のスキャン伝送方法について、図8の伝送概念図、図9の伝送マップ、図10のデータ構成図、図11の伝送処理のフローチャートを参照しながら説明する。
【0054】
図8において、各々a号機乃至b号機では、運転制御装置2a乃至2cの備えるかご用伝送装置16a乃至16cがマスターステーションとなり、各々マスターステーション毎に乗場用伝送路11a乃至11cを介して接続された乗場呼び入出力装置4ai乃至4ci(i=1、2、…8)がそれぞれリモートステーションとなる。
【0055】
例えば、a号機を例に挙げて説明すると、図9に示すように、0〜ADRNのデータ領域において、ADR0を先頭アドレスとしたかご呼び出力エリアをマスターステーションのトーカー(図9ではTと略記する)とリモートステーションのリスナー(図9ではRと略記する)に割り当て、これ以降のアドレスでは、ADR1を先頭アドレスとした乗場呼び出力エリアをマスターステーションのトーカー、リモートステーションのリスナーに、ADR2を先頭アドレスとしたかご呼び入力エリアをマスターステーションのトーカー、リモートステーションのリスナーに、ADR3を先頭アドレスとした乗場呼び入力エリアをマスターステーションのトーカー、リモートステーションのリスナーに、ADR4を先頭アドレスとしたランタン出力エリアをマスターステーションのトーカー、リモートステーションのリスナーに割り当てるようにマッピングされている。
【0056】
このマップ情報は、図10に示すような、LIVADR(0)〜LIVADR(M)のエリアからなるデータテーブルに、スタートアドレス、エンドアドレス、データサイズ、伝送モード(トーカーあるいはリスナーか)を1セットとして各エリアごとに格納されている。
【0057】
そこで、図11のフローチャートを参照しながらマスターステーションの処理を説明すると、マスターステーションは、まず、LIVADRテーブルを読み込み(ステップS801)、LIVADRテーブルのインデックス0〜Nまで(ステップS802)、データ長分伝送モードを基にアドレスXを送信する(ステップS804)。
【0058】
マスターステーションがトーカであれば、図10に示すDATAテーブルのアドレスに相当するデータDATA(X)を出力する(ステップS806)。リスナーであれば、タイマーを起動し(ステップS807)、データを受信するまでTx時間分待つ(ステップS808、S809)。
【0059】
これに対して、リモートステーションの処理は、マスターステーションのアドレス送信処理がアドレス受信処理に変わる以外は、図11の処理の流れと同様である。すなわち、トーカーエリアのアドレスを受信すると、そのアドレスに相当するDATAをマスターステーションに返信し、リスナーエリアのアドレスを受信すると、続いてDATAを受信する。
【0060】
図8は、伝送路上のアドレスとデータの関係について、マスターステーション、リモートステーションがトーカー、リスナーの各々の場合に分けて示す図である。マスターステーションがトーカーの場合では、ADR0、DATA0を連続して送信し、ADR0の次のアドレスADR+1をTx時間以内にDATA1と連続して送信する。一方、リモートステーションはリスナーのため、リモートステーション側からは何も返信しない。
【0061】
これに対して、マスターステーションがリスナーの場合、ADR2を送信すると、リモートステーション1がADR2を受信して、DATA2を返信する。マスターステーションがTx時間以内にDATA2を受信すると、ADRの次のアドレスADR2+1を送信し、リモートステーション2がADR2+1を受信して、DATA3を返信する。このようにして、各階の乗場呼び入出力装置3aiと運転制御装置2aのかご用伝送装置16aとは、スキャン伝送方式によってデータの伝送を行っている。
【0062】
7.乗場呼び釦の点灯のタイミング合わせ機能
本発明の群管理制御システムでは、乗場用伝送路11a乃至11cが、エレベータa号機乃至c号機ごとに独立しているために、同一階での乗場呼び釦のランプ点灯信号は、群管理伝送路19を経由して送信している。この群管理伝送路19が高速伝送路であれば、同一階での点灯タイミングはほとんど同時となる。
【0063】
しかし、群管理伝送路19が低速な伝送路であれば、同一階における点灯タイミングがずれることが有り得る。
【0064】
そこで、この群管理制御システムでは、伝送時間判別情報のデータを基に、伝送遅れの時間測定を行い、伝送遅れ時間分のタイミングをとってランプ点灯信号の送信のタイミングを遅らせることにより、同一階での点灯タイミングを同時にする機能を図4の乗場呼び処理に付加することができる。以下、図12の伝送遅れ時間測定の概念図を参照しながら説明する。
【0065】
この図12では、a号機とb号機の間での伝送遅れ、a号機とc号機の間での伝送遅れを概念的に示している。
図7に示すかご用データの中には、エレベータ各号機ごとに伝送時間判別情報のデータがある。
例えば、a号機用の運転制御装置2aは、かご用データテーブルCAREL(0)の中の伝送時間判別情報データにa1をセットした後、タイマーを起動するとともに、b号機、c号機の運転制御装置2b、2cにそれぞれCAREL(0)を送信する。b号機、c号機の運転制御装置2b、2cはそれぞれCAREL(0)を受信すると、直ちに、セットされているa号機の伝送時間判別情報データa1を参照し、b号機については、1を加算したa1+1をCAREL(1)の伝送時間判別情報データにセットし、c号機については同じように1を加算したa1+1をCAREL(2)の伝送時間判別情報データにそれぞれセットするとともにa号機に返信する。
【0066】
次に、a号機の運転制御装置2aは、CAREL(1)、CAREL(2)を受信すると、直ちにタイマーを停止するとともに、CAREL(1)、CAREL(2)の伝送時間判別情報データaを参照して、a1+1であれば伝送間は正常とみなして、タイマーで計測した時間の1/2を伝送遅れ時間とする。この伝送遅れ時間は、図4のステップS230の乗場呼びを合成した結果の乗場呼び釦の点灯信号を出力するタイミングを遅らせる時間である。このようにタイミングを遅らせることで、群管理用伝送路19が低速であっても、乗場呼び釦のランプの点灯タイミングにばらつきが生じることなく、同時に点灯ささせることが可能となる。
【0067】
8.多重系の群管理エレベータ制御システム
これまで説明してきた群管理エレベータ制御システムは、1台の群管理制御装置1でシステムを構築した実施形態であるが、図13に示すシステム構成図は、メインの群管理制御装置1にさらに、a号機乃至c号機ごとの群管理制御装置1a乃至1cを付加し、より信頼性の高い多重系の群管理制御システムを構築した例である。
【0068】
第2実施形態
次に、図14は、本発明による群管理エレベータ制御装置の第2の実施形態を示すブロック図である。
この図14の第2実施形態による群管理エレベータ制御システムと、図1のシステム構成と異なる部分は、次のようなバックアップ用信号線を設けた点である。
第1に、各階に設置されている乗場釦は、同一階ではバックアップ用信号線により電気的にOR回路を構成するように接続されている。図14では、1階の乗場釦4a1乃至4c1をバックアップ用信号線22−1で接続し、2階の乗場釦4a2乃至4c2をバックアップ用信号線22−2で接続している。他の階についても図示は省略してあるが同様である。
【0069】
このようにバックアップ信号線で接続することにより、例えば、一階でa号機側の乗場釦4a1が押された場合、その呼び入力は、バックアップ用信号線22−1を介して一階すべての乗場入出力装置3a1乃至3c1に入力されるようになっているので、たとえ乗場入出力装置3a1若しくは乗場用伝送路11aが故障していても、乗場呼び釦4a1による乗場呼びが確実に登録される。
【0070】
第2に、a号機乃至c号機の各々の運転制御装置2a乃至2cには、かご用伝送装置16a乃至16c、群管理用伝送装置17a乃至17cに付け加えて、群管理バックアップ用の伝送装置20a乃至20cが設けられ、これらは並列に群管理バックアップ用伝送路21を介して接続されている。これらの群管理バックアップ用伝送装置20a乃至20cは、かご用伝送装置16a乃至16cと同様に、スキャン伝送にて伝送を行っており、少なくとも図9に示すメモリマップにおいて、乗場呼び入力、出力のエリアをエレベータの台数分有しており、a号機がマスターステーション、b号機、c号機がリモートステーションとして伝送を行っている。
【0071】
群管理制御装置1と各運転制御装置2a乃至2cの間の伝送に異常が生じた場合、乗場呼び情報は、かご用伝送装置16a乃至16cから群管理バックアップ用伝送路21介して他の正常な号機のバックアップ用伝送装置20a乃至20cのいずれかに送信され、それを受信したバックアップ用伝送装置は、自号機の群管理用伝送装置から群管理伝送路19を介して群管理制御装置1に転送する。したがって、群管理制御装置は、バックアップ伝送系を介して伝送されてくる乗場呼び情報から、異常が生じた号機を除いて評価計算を行い、最適な号機に割り当て指令を出力することができるので、群管理制御システムの信頼性を高めることができる。
【0072】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、各階の乗場呼び入出力装置と運転制御装置とを各1カーシステムごとに1系統の伝送路で接続するとともに、各運転制御装置と群管理制御装置を別の伝送路で接続することにより、群管理制御システムの構築を容易に、しかも信頼性の高いものすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による群管理エレベータの制御装置のシステム構成図。
【図2】群管理制御装置の処理を示すフローチャート。
【図3】運転制御装置の処理を示すフローチャート。
【図4】乗り場呼び処理の詳細を示すフローチャート。
【図5】運転処理の詳細を示すフローチャート。
【図6】かご用データ、群管理用データのデータ構成の説明図。
【図7】かご呼びテーブル、乗り場呼びテーブル、割当テーブル等の例を示す説明図。
【図8】乗り場呼び入力のスキャン伝送方式の概念図。
【図9】乗り場呼び入力スキャン伝送における伝送マップ図。
【図10】乗り場呼び入力スキャン伝送における伝送データテーブルを示す図。
【図11】伝送処理の詳細を示すフローチャート。
【図12】伝送遅れ時間測定の概念図。
【図13】多重系群管理エレベータ制御装置のシステム構成図。
【図14】本発明の第2の実施形態による群管理エレベータの制御装置のシステム構成図。
【図15】従来技術による群管理エレベータの制御装置のシステム構成図。
【符号の説明】
1 群管理制御装置
2a〜2c 運転制御装置
3 乗り場呼び入出力装置
4 乗り場呼び釦
5 乗り場ランタン
6 かご
7 釣り合い重り
8 巻き上げ機
9 かご入力装置
11 乗り場用伝送路
12 かご用伝送路
14 群管理制御マイコン
15 群管理用伝送装置
18 運転制御マイコン

Claims (7)

  1. 複数階床間を昇降する複数のエレベータと、各階の乗場呼びの入出力を制御する乗場呼び入出力装置と、登録された乗場呼びに対して最適なエレベータの割り当て制御を行う群管理制御装置と、各々のエレベータが個別に有し、少なくとも前記乗場呼びの割り当て制御信号に応答してエレベータの運転を制御する運転制御装置と、前記乗場呼び入出力装置と運転制御装置と群管理制御装置とが伝送路を介して接続されている群管理エレベータにおいて、
    少なくとも前記乗場呼び入出力装置と運転制御装置とを各エレベータごとに独立した第1の伝送路を介して接続し、乗場呼び入出力装置と群管理制御装置との接続を分離するようにするとともに、
    前記すべての運転制御装置と群管理制御装置とを相互に接続するとともに前記運制御装置同士を相互に接続する第2の伝送路を介して接続したことを特徴とする群管理エレベータの制御装置。
  2. 前記群管理制御装置は、あらかじめ設定された不停止階などの情報を基に乗場呼び登録許可の決定をする手段と、
    決定した乗場呼び登録許可信号をすべての運転制御装置に定期的に送信する伝送装置と、を有し、
    前記運転制御装置は、各階に設置された前記乗場呼び入力装置に入力された乗場呼び信号を前記第1伝送路を介して受信するとともに前記第2伝送路を介して一斉同報にて他の運転制御装置および群管理制御装置に前記乗場呼び入力信号を送信する伝送装置と、
    同一階床の乗場呼び釦のランプを点灯させる制御手段とを具備することを特徴とする請求項1に記載の群管理エレベータの制御装置。
  3. 前記運転制御装置は、前記群管理制御装置との伝送状況を監視し故障を検出する故障検出手段を備え、故障を検出した時に、前記割当て制御信号に応答することを停止し、前記乗場呼び入力装置によって登録された乗場呼びに直接応答することを特徴とする請求項1に記載の群管理エレベータの制御装置。
  4. 前記運転制御装置は、複数の運転制御装置間でデータを相互に送受信したときに一方の運転制御装置から他方の制御装置にデータが伝わる送信時間を演算する送信時間演算手段と、
    前記乗場呼び釦のランプの点灯信号の出力を当該送信時間演算手段により演算される送信時間分遅らせて出力させる手段とを具備したことを特徴とする請求項1に記載の群管理エレベータの制御装置。
  5. 前記運転制御装置は、少なくとも乗場呼びに応答して戸開きしている扉が戸閉しようとした時に前記乗場呼びに応答した運転制御装置に接続された当該乗場呼び釦が押された時には、他の運転制御装置および群管理制御装置に前記乗場呼び入力信号を送信せず前記運転制御装置にて戸開制御する戸開信号を出力する手段を有することを特徴とする請求項1に記載の群管理エレベータの制御装置。
  6. 前記群管理制御装置と運転制御装置を相互に接続する第伝送路とは別に、複数の運転制御装置を相互に接続する第伝送路を備え、
    前記故障検出手段が故障を検出した時に前記群管理制御装置は第伝送路からの乗場呼び入力信号の受信を停止し、第伝送路から送信される前記乗場呼び入力信号を使用して割り当てを行うことを特徴とする請求項3に記載の群管理エレベータの制御装置。
  7. 同一階に複数存在する前記乗場呼び入出力装置を少なくとも隣り合うものを一対としてバックアップ伝送路を介して各々相互に接続したことを特徴とする請求項6に記載の群管理エレベータの制御装置。
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