JP4795214B2 - ワイヤーグリッド偏光子及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤーグリッド偏光子及びその製造方法に関するものである。
現在、液晶表示装置は、携帯電話に使われる小型のものから、薄型テレビに使用される対角40インチ超の大型サイズまで、広く普及している。この液晶表示装置は、自発光型ではないため、背面照明(バックライト)を有し、その照明光の偏光状態を液晶層にて制御することで表示を可能としている。
このため、全ての液晶表示には、無偏光状態のバックライト照明光のうち、1偏光成分のみを透過する偏光板が使われる。現在、偏光板として主に使われているのは、ヨウ素などの二色性色素で染色し、延伸されたポリビニルアルコール(PVA)フィルムを、2枚のトリアセチルセルロース(TAC)フィルムで挟持した、吸収型の偏光板である。
この吸収型偏光板は、偏光分離性能としては非常に高い性能を有しているものの、透過軸と直交する偏光成分を吸収するため、バックライトの照明光のうち50%以下の光しか利用することが出来ず、輝度の低下、消費電力の増大といった問題点がある。
この問題を解決するため、複屈折透明誘電体積層体の反射型偏光子を輝度向上フィルムとして使用することが広く普及している。複屈折透明誘電体積層体の反射型偏光子は、液晶バックライトからの光のうち1方向の偏光成分を透過し、それとは直交する偏光成分をバックライト側に反射する。バックライト側に戻った光は、バックライト部の部材の複屈折や、バックライト部での散乱や反射により偏光状態が解消された状態で、再び反射型偏光子へと戻ってくるため、一部が偏光子を透過するようになる。このサイクルを繰り返すことにより、光の利用効率を高めることが可能となる。
しかしながら、現状ではこれらの反射型偏光子の偏光分離性能は低く、反射型偏光子単体では液晶ディスプレイのコントラストが不十分となるため、偏光分離性能の高い吸収型偏光板と併用することが必要となる。このため、液晶ディスプレイを構成する部品数が増え、ディスプレイの製造コストを上昇させるばかりか、製品の厚さが増すなどの問題がある。
一方、別方式の反射型偏光子として、ワイヤーグリッド偏光子があげられる。ワイヤーグリッド偏光子は、図7に示すように、基板2上に入射光の波長よりも十分短い周期で、金属細線3が互いに平行に並んだ構造をしている。
このワイヤーグリッド偏光子に、その法線方向から光が入射すると、金属細線2の長手方向と直交する電場ベクトルを有する成分(すなわちTM偏光)は透過し、金属細線の長手方向と平行な電場ベクトルを有する成分(すなわちTE偏光)は反射される。
ワイヤーグリッド偏光子は高い偏光分離性能を有し、且つ透過しないTE偏光を吸収せずに反射するため、反射型偏光子として理想的な性能を有し、前記問題点を解決することができる。
ワイヤーグリッド偏光子は赤外波長領域において有用な偏光子として古くから利用されている(例えば、非特許文献1)。可視光波長域(およそ400nm〜700nm)では、その金属細線周期が200nm以下であることが必要で、作製上の困難さが伴うが、近年の微細加工技術の進歩に伴い、ようやく製造、販売されるようになった(例えば、非特許文献2)。
しかしながら、十分な透過率と偏光分離性能を持つワイヤーグリッド偏光子は、その金属細線の幅と高さの比(アスペクト比)を高くする必要があり、Rigorous Coupled Wave Analysis法に基づく計算機シミュレーションによると、概ね2〜4程度のアスペクト比が必要である。
ところで、本明細書中で言うところの十分な透過率とは、透過率40%以上(TM偏光のみを考えた場合、透過率80%以上)を言い、また、十分な偏光分離性能とは、TM偏光とTE偏光の透過率の比(消光比)が20000:1以上を言う。
図8は、周期140nmで幅70nmの金属細線が、ガラス基板上に多数並んだ構造としたときの、計算機シミュレーション結果を、横軸を透過率、縦軸を消光比として、金属(計算にはアルミニウムを仮定)細線の高さを変化してプロットしたものである。
図8より明らかなように、十分に高い透過率と偏光分離性能(消光比)は、アルミニウム細線の高さが175nm前後の時に得られ、幅70nmであるので、アスペクト比が2.5である。
このように、十分に高い透過率と偏光分離性能(消光比)を得るためには、アスペクト比の高い、言い換えるならば、細くて高い金属細線を形成する必要があり、図7に示すようなワイヤーグリッド偏光子は、押圧や引っかき、衝撃などに弱く、容易に金属細線3が倒れてしまうという問題点がある。
特に液晶表示装置に用いる場合には、液晶パネルを構成するガラス基板と貼り合せる必要があり、この貼り合せの工程で金属細線が倒れ、十分な性能を発揮できないという問題がある。
上記のような問題に対して、図9に示すような金属細線8の間を透明誘電体9で埋めたワイヤーグリッド偏光子7(或いは、透明誘電体のグレーティング構造の間を金属で埋めた構造)も提案されている(特許文献1)。
しかしながら、図10に示すように、計算機シミュレーションによると、周期140nmで幅が70nmの金属細線からなるワイヤーグリッド偏光子において、金属細線(アルミニウムを仮定)間に屈折率1.5の樹脂が埋め込まれた場合、十分な透過率と偏光分離性能を持つことが不可能となる。
つまり、図10から明らかなように、最も高い透過率を示すのは、金属細線高さが140nmのときであるが、それでも透過率が37%ほどしかなく、消光比が3000:1程度である。より高い消光比を求めると、透過率は減少傾向を示し、20000:1の消光比を得るためには、金属細線高さが175nm必要で、そのときの透過率は30%以下になってしまう。
金属細線間を屈折率1.5の透明誘電体で埋め込んだ場合に、透過率が40%以上で、消光比が20000:1以上とするためには、周期70nmで、金属細線幅28nm、高さ130nmというアスペクト比4.6の構造を作らなければならず、作製上の困難さを伴い、現実的ではない。
J.P.Auton,Applied Optics.Vol.6.1023(1967) F.J.Kahn,Private Line Report on Projection Display.Vol.7.No.10.3(2001) 特開2004−157159号公報
本発明は、十分に高い透過率、偏光分離性能及び信頼性を有するワイヤーグリッド偏光子及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のワイヤーグリッド偏光子は、所定の波長域の光を透過可能な基板と、前記基板上に形成され、互いに平行に延在する複数の誘電体細線と、 前記誘電体細線間に形成され、前記複数の誘電体細線と平行に延在する複数の金属細線と、を備え、前記誘電体細線は、前記所定の波長域の光を透過可能な誘電体からなり、前記複数の各誘電体細線の両側壁の全面は、隣接する前記金属細線の一方の側壁と接しており、前記金属細線の2つの側壁の少なくとも一方は、前記誘電体細線と接しない領域を有していることを特徴としている。
また、本発明のワイヤーグリッド偏光子は、隣接する前記誘電体細線間には、2つの前記金属細線が形成されていることを特徴としている。
また、本発明のワイヤーグリッド偏光子は、前記誘電体細線の高さは、前記金属細線の高さの40%から70%であることを特徴としている。
また、本発明のワイヤーグリッド偏光子は、隣接する前記誘電体細線間には、1つの前記金属細線が形成され、前記誘電体細線の高さは、前記金属細線の高さの40%から70%であることを特徴としている。
また、本発明のワイヤーグリッド偏光子の製造方法は、所定の波長域の光を透過可能な基板上に、前記所定の波長域の光を透過可能な誘電体からなる互いに平行に延在する複数の誘電体細線を形成する第1の工程と、前記誘電体細線の頂部、側壁ならびに前記誘電体細線間を被覆するように金属層を形成する第2の工程と、前記誘電体細線の頂部ならびに前記誘電体細線間に形成された前記金属薄膜を、前記基板の法線方向に平行な異方性エッチングにより除去する第3の工程と、を備えることを特徴としている。
また、本発明のワイヤーグリッド偏光子の製造方法は、前記第3の工程の後に、前記誘電体細線を一部除去して、前記誘電体細線の高さを除去前の40%から70%とする第4の工程をさらに備えることを特徴としている。
また、本発明のワイヤーグリッド偏光子の製造方法は、所定の波長域の光を透過可能な基板上に、前記所定の波長域の光を透過可能な誘電体からなる互いに平行に延在する複数の誘電体細線を形成する第1の工程と、前記誘電体細線間を金属で埋め込むように金属層を形成する第2の工程と、前記誘電体細線の頂部に堆積された前記金属層を除去する第3の工程と、前記誘電体細線を一部除去して、前記誘電体細線の高さを除去前の40%から70%とする第4の工程と、を備えることを特徴としている。
また、本発明のワイヤーグリッド偏光子の製造方法は、前記誘電体細線の形成は、ナノインプリント法により行われることを特徴としている。
また、本発明のワイヤーグリッド偏光子の製造方法は、前記金属層は、化学気相堆積法により形成されることを特徴としている。
また、本発明のワイヤーグリッド偏光子の製造方法は、前記金属層の除去が、反応性イオンエッチングにより行われることを特徴としている。
本発明によれば、ワイヤーグリッド偏光子を構成する直線状の誘電体細線の両側壁の全面が、隣接する金属細線の一方の側壁と接しており、誘電体細線が金属細線を側面から支持することで、容易に金属細線が倒壊することがなくなり、高い信頼性を得ることができる。
さらに、金属細線の2つの側壁の少なくとも一方は、誘電体細線と接しない領域を有しているため、側壁全体が接している場合よりも、同じアスペクト比構造とした場合に、高い透過率と偏光分離機能を有することが可能となる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態を添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態を表す、断面概略図である。
本発明の第1の実施の形態のワイヤーグリッド偏光子10は、基板11と複数の誘電体細線12と複数の金属細線13とによって構成されており、基板11上に所定の周期d、幅w2、高さh、屈折率nの誘電体細線12が平行に多数並んでおり、その誘電体細線12の両側面の全面に、所定の幅w1、高さhの金属細線13が接するようになっている。このとき2×w1+w2<dとなっている。なお、基板11、誘電体細線12は、所定の波長域の光を透過可能な材料からなっている。
本実施形態のワイヤーグリッド偏光子10は、非常に高いアスペクト比を有しているにもかかわらず、金属細線13を誘電体細線12がその側壁でサポートすることで、金属細線13が倒壊することを防ぎ、高い信頼性を実現している。
本実施形態において、ワイヤーグリッド偏光子10を構成する基板11及び金属細線13、誘電体細線12の屈折率は、ワイヤーグリッド偏光子10の透過率と偏光分離性能に大きく影響する。
なお、本実施形態のワイヤーグリッドにおいては、1本の誘電体細線12に対して2本の金属細線13が形成された構成となっており、誘電体細線12の幅が広いと金属細線13間の間隔が狭くなり、十分に高い透過率と偏光分離機能を有することが難しくなるため、誘電体細線12の周期に対して誘電体細線12の幅を50%以下とすることが好ましい。
ワイヤーグリッド偏光子10の基板11として使用可能な材料は、液晶プロジェクタなど、耐熱性が要求される用途でワイヤーグリッド偏光子10を用いる場合には、ガラスに代表されるような可視光に対し透明性の高い高耐熱性無機材料である。
一方、耐熱性がさほど要求されない用途であれば、樹脂が使用でき、好ましい樹脂材料としては、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ジエチレングリコールビスカーボネート(CR−39)、スチレン/アクリロニトリル共重合体(SAN)、スチレン/メタクリル酸共重合体(MS)、脂環式アクリル樹脂、脂環式ポリオレフィン樹脂などの高透明誘電体が挙げられる。なお、通常はこれらをシートやフィルムとして基板11に用いる。
また、基板11の金属細線13とは反対側の表面に反射防止構造を設けてもよい。この構成により、光の利用効率を高めることが出来るため、より好ましい。
金属細線13の材料は金属であれば、特に限定はないが、可視光に対する消衰係数(屈折率の虚数部)が大きいことが好ましく、最も好ましい材料はアルミニウムである。
誘電体細線12の材料は、金属細線13を側面からサポートするだけの十分な強度を有し、また、金属細線13の材料及び基材との十分な密着性を有する必要があり、前述の基板と同様に、ガラスや、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ジエチレングリコールビスカーボネート(CR−39)、スチレン/アクリロニトリル共重合体(SAN)、スチレン/メタクリル酸共重合体(MS)、脂環式アクリル樹脂、脂環式ポリオレフィン樹脂などが使用できる。更には、これらの複合体や、必要に応じて、各種添加剤を混入したものが使用できる。
また、偏光分離機能と透過率の観点から言えば、低屈折率材料の方が好ましく、低屈折率樹脂材料としては、弗素系樹脂やシリコン樹脂が使用でき、更には、上記各種樹脂材料やその複合樹脂に、弗素系樹脂やシリコン樹脂を混入して、屈折率を下げた樹脂として使用することが出来る。
以下、本実施形態のワイヤーグリッド偏光子10の作製方法について図2を参照しながら説明する。
〔第1の工程〕
まず、図2(a)に示すように、樹脂層をナノインプリント法にて加工して、周期d、幅w2、高さhの誘電体細線12が平行に多数並んだ構造を作製する。その作製法の例としては、PCフィルム上に、UV硬化型樹脂をワイヤーバーで薄くコーティングし、離型処理を施したモールドと、ラミネートした状態で、UV光で樹脂を硬化、モールド離型、という手順によるものがある。なお、上記のモールドは、あらかじめ電子線リソグラフィー法によりシリコンウエハを加工したものであり、周期d、幅w、深さhの溝がその加工により多数形成されたものとなっている。
UVナノインプリント法は、公知の技術であるので、ここではその技術上の詳細な説明を省略する。
また、本実施形態においては、UVナノインプリント法で誘電体細線12の構造を作製するため、UVナノインプリント法に適した材料として、アクリル系のUV硬化型樹脂を用いているが、UVナノインプリント法に代えて熱ナノインプリント法を適用する場合には、基板11としてガラスを、誘電体細線12の材料としてPMMA(ポリメチルメタアクリレート)を用いてもよい。この場合には、ガラス基板11の一面に、PMMAを溶剤に溶解した溶液をスピンコート法により塗布、乾燥して、PMMAの薄膜(例えば厚み1μm)を形成する。また、熱ナノインプリント法を適用する場合には、PMMA基板そのものの表面に直接、細線パターンを作製してもよい。
〔第2の工程〕
次に、図2(b)に示すように、誘電体細線12の構造を有するフィルムに対して、CVD(化学気相成長法)にて、誘電体細線12の頂部、側壁ならびに誘電体細線12間を被覆するように、金属層14を成膜する。金属の成膜方法は、大きく分けてPVD(物理的気相成長法)とCVD(化学気相成長法)とがある。代表的なPVDとしては、真空蒸着法やスパッタリング法があり、CVDに比べ成膜速度が速いという特徴がある。
ワイヤーグリッド偏光子10自体の細線の幅および周期を勘案すると、数十nmから数百nmの大きさの細かな溝や穴に成膜することが要求される。この要求を満たすことができるものであれば、金属成膜方法は限定されないが、PVD法では、一般的に300nmより細かな溝や穴の中に、金属を堆積することが非常に困難であり、真空度や、蒸着源サイズ、溶融方法、基板温度などの成膜条件を最適化することで、可能では有るものの、成膜条件の許容範囲が狭く、生産収率を下げる結果になる。一方、CVD法では、細かな溝や穴に成膜することが可能であり、さらには、成膜の回り込みが良く、微細なパターン上を覆い隠すような成膜が可能となるため、本実施の形態のワイヤーグリッド偏光子10の作製においては、CVD法がより好ましい。
なお、不導体である誘電体上にCVDにて金属を堆積することは、比較的時間を要する工程であるため、生産効率が悪いという欠点がある。生産効率を上げるために、あらかじめ、PVD法にて5nm程度の厚みで、薄く導体を堆積することで、CVDによる金属堆積時間を短縮することも可能である。
この際、PVD法にて堆積させる金属は、CVD法で堆積する金属と同じ金属であることが好ましいが、前述の理由により、それが困難な場合は、チタンなどの他の金属を用いることも可能である。
〔第3の工程〕
次に、図2(c)に示すように、誘電体細線12頂部と誘電体細線12間(溝底部)に堆積した金属のみを反応性イオンエッチング法にて除去し、誘電体細線12の側壁に堆積した金属を残すことで、金属細線13の構造を作製した。ここで、反応性イオンエッチングとは、プラズマによりガスをイオン化・ラジカル化して材料をエッチングする方法をいう。
このエッチングの工程は、上記のような反応性イオンエッチングに限るものではなく、基板11と平行に堆積している金属を除去し、側壁に堆積している金属を残すような、所謂、異方性エッチングであるなら他の方法を採用することもできる。
例えば、イオンの衝突衝撃を利用するイオンミリングや、セラミックの超微粉を噴射させるサンドブラスト、或いは金属の結晶構造の方向性を利用したアルカリ又は酸性の液体を用いたウェットエッチングでも、異方性を持たせる事は可能である。或いは、反応ガス中に材料を曝す方法(反応性ガスエッチング)でも、基板11と垂直な方向に、ある種のガス流を作れば可能である。ただし、本実施形態で用いた反応性イオンエッチングが、エッチング厚みの制御がし易く、精度も良いため、実用上最も好ましい方法といえる。
(実施例1)
まず、厚み100μmのPCフィルム上に、UVナノインプリント法にて、周期140nm、幅49nm、高さ175nmの誘電体細線12が平行に多数並んだ構造を作製した。このとき、誘電体細線12は、PCフィルム上に、UV硬化型樹脂であるPAK−01(東洋合成製)をワイヤーバーで薄くコーティングし、離型処理を施したモールドとラミネートした状態で、UV光で樹脂を硬化、モールド離型、という手順にて作製された。
次に、誘電体細線構造を有するフィルムに対して、CVD(化学気相成長法)にて、誘電体細線12の頂部、側壁ならびに誘電体細線12間を被覆するように、アルミニウムを21nmの厚みで成膜した。ここでは、幅91nmという細かな溝にアルミニウムを成膜するため、反応ガスにMPA(メチルピロリジンアラン)を用いたCVD法を採用してアルミニム成膜を行った。このとき、真空チャンバー内に設置した、誘電体細線パターン付のPCフィルムを、温度が105℃となるように加熱し、MPAガスを、アルゴンガスによるバブリングにて75秒間、チャンバー内圧力が30Paとなるよう流入することで、誘電体細線パターン上を覆い隠すように21nmの厚みで一様にアルミニウムを堆積した。
最後に、誘電体細線12頂部と誘電体細線12間(溝底部)に堆積したアルミニウムのみを反応性イオンエッチング法にて除去し、誘電体細線12の側壁に堆積したアルミニウムを残すことで、アルミニウム細線の構造を作製した。ここでは、アルミニウムを除去するために、三塩化ホウ素(BCl)ガスをエッチングガスとして真空チャンバー内に導入し、有磁場マイクロ波プラズマ法により、三塩化ホウ素ガスをラジカル化し、アルミニウムと反応させてエッチングを行った。
上記のように作製したワイヤーグリッド偏光子10は、基板11上に周期140nm、幅49nm、高さ175nm、屈折率1.5の誘電体細線12が平行に多数並んでおり、その誘電体細線12の両側面の全面に、幅21nmのアルミニウムの細線が接した構造をしている。ここで、アルミニウム細線だけを考えると、幅21nm、高さ175nmであるため、本実施形態におけるアスペクト比は8.3であり、非常に高いアスペクト比を有していることになる。その一方で、アルミニウム細線が2本と、それに狭持された誘電体細線12を合わせて、幅が91nmの細線が、間隔49nm(周期140nm)で並んだ構造をしており、アスペクト比が1.47と低く、倒壊しにくい構造となっているといえる。
このような構造を有するワイヤーグリッド偏光子10は、計算機シミュレーションによりその性能を計算した結果、透過率が42.1%、消光比は70000:1となり、十分に高い透過率と偏光分離機能を有することがわかった。また、実際に作製したワイヤーグリッド偏光子10を評価した結果、透過率が40.8%、消光比は20000:1となり、十分に高い透過率と偏光分離性能を有していた。透過率、偏光度が計算機シミュレーションの値より低いのは、計算にはアルミニウムの複素屈折率を、文献から得たものを使用したが、実際に成膜したアルミニウムの複素屈折率(特にその虚数部)が、それよりも低いためであると考えられる。
このように、本実施形態のワイヤーグリッド偏光子10は、幅が狭く高いアスペクト比を有する金属細線13を備えているために高い透過率と消光比を実現できるだけでなく、その金属細線13が誘電体細線12に支持されているために、倒壊し難く信頼性が高い。
また、本実施形態のワイヤーグリッド偏光子10は、1本の誘電体細線12に対して金属細線13が2本作製されるため、金属細線13の周期は、誘電体細線12の周期の半分となる。例えば、可視光線に対するワイヤーグリッド偏光子10が、200nm以下の周期を必要とするため、誘電体細線12の周期は、その倍の400nm以下であれば良い。したがって、製造工程上の難易度も下がり、生産効率を上昇させ、且つ大面積化も容易となる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態を添付の図面を参照しながら説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態を表す、断面概略図である。
本発明の第2の実施形態のワイヤーグリッド偏光子20は、基板21と複数の誘電体細線22と複数の金属細線23とによって構成されており、基板上に所定の周期d、幅w2、高さh2、屈折率nの誘電体細線22が平行に多数並んでおり、その誘電体細線22の両側面の全面に、所定の幅w1の、高さh1の金属細線23が接するようになっている。このときh2<h1、2×w1+w2<dとなっている。なお、基板21、誘電体細線22は、所定の波長域の光を透過可能な材料からなっている。
本実施形態のワイヤーグリッド偏光子20は、非常に高いアスペクト比を有しているにもかかわらず、金属細線23を、誘電体細線22が、その側壁でサポートすることで、金属細線23が、倒壊することを防ぎ、高い信頼性を実現している。
なお、本実施形態のワイヤーグリッド偏光子20においては、1本の誘電体細線22に対して金属細線23が2本形成された構成となっており、誘電体細線22の幅が広いと金属細線23間の間隔が狭くなり、十分に高い透過率と偏光分離機能を有することが難しくなるため、誘電体細線22の周期に対して誘電体細線22の幅を50%以下とすることが好ましい。
誘電体細線22の高さは、金属細線23の高さに対して、低ければ低いほど、透過率や偏光分離機能といった光学性能は向上する。計算機シミュレーションによれば、誘電体細線22の高さは、金属細線23の高さの70%以下であれば、実現可能なアスペク比の構造において、十分な透過率や偏光分離機能を有すると判明している。
一方、誘電体細線22が金属細線23を支持し、その倒壊を防ぐと言う信頼性の点からは、誘電体細線22の高さは、高ければ高いほど好ましい。本実施形態のワイヤーグリッド偏光子20に要求される信頼性は、それが使われる商品形態や、作製工程によって異なり、金属細線23の倒壊を防ぐために、誘電体細線22が、どの程度の高さがあれば良いかを一概には言えないが、発明者が実際に実験的に得た知見によれば、誘電体細線22の高さが、金属細線23の高さの40%以上の高さであれば、十分な信頼性を得られることが判明している。
ここで、ワイヤーグリッド偏光子20の基板21、誘電体細線22、金属細線23として使用可能な材料は、第1の実施形態のワイヤーグリッド偏光子10と同様であるためその説明を省略するが、ワイヤーグリッド偏光子を構成する基板及び金属細線材料、誘電体細線材料は、ワイヤーグリッド偏光子20の透過率と偏光分離性能に大きく影響し、前述の材料から適宜選択する必要がある。
以下、本実施形態のワイヤーグリッド偏光子20の作製方法について、図4を参照して説明する。
〔第1の工程〕
まず、図4(a)に示すように、樹脂層をナノインプリント法にて加工して、周期d、幅w2、高さh1の誘電体細線22が平行に多数並んだ構造を作製する。ナノインプリント法の例としては、第1の実施形態のワイヤーグリッド偏光子10の作製方法における第1の工程の記載と同様であるためその説明を省略する。
〔第2の工程〕
次に、図4(b)に示すように、誘電体細線構造を有するフィルムに対して、CVD(化学気相成長法)にて、誘電体細線22の頂部、側壁ならびに誘電体細線22間を被覆するように、金属層24を成膜する。金属の成膜方法は、第1の実施形態のワイヤーグリッド偏光子の作製方法における第2の工程と同様であるため、その説明を省略する。
〔第3の工程〕
次に、図4(c)に示すように、誘電体細線頂部と誘電体細線間(溝底部)に堆積した金属のみを反応性イオンエッチング法にて除去し、誘電体細線22の側壁に堆積した金属を残すことで、金属細線23の構造を作製した。反応性イオンエッチング法は、第1の実施形態のワイヤーグリッド偏光子の作製方法における第3の工程と同様であるため、その説明を省略する。
〔第4の工程〕
図4(a)〜(c)までの工程で得られた試料の誘電体細線22の頂部を除去し、その高さをh2からh1にすることにより、図4(d)に示すような構造を得る。この工程は、エッチングによって行われ、ウェットエッチングでもドライエッチング(特に反応性イオンエッチング)でも良いが、金属細線構造に影響を与えないような、エッチングであることが好ましい。反応性イオンエッチングの場合、反応性ガスとして酸素を用いることで、金属細線構造に影響を与えず、樹脂系の誘電体細線22だけをエッチングすることができる。
(実施例2)
まず、ガラス基板上のPMMA層に、熱ナノインプリント法にて、周期200nm、幅60nm、高さ200nmの誘電体細線22が平行に多数並んだ構造を作製した。ここで、ガラス基板は予め二酸化チタンと二酸化シリコンの薄膜を三層重ねた反射防止コートがされているものであり、反射防止層とは反対側の表面に、PMMAを溶剤に溶解した溶液を、スピンコート法により塗布、乾燥して、PMMAの薄膜(厚み1μm)を形成したものを用いている。このとき誘電体細線22は、PMMAを塗布したフロートガラス基板を、150℃に熱し、PMMA層を軟化させた後で、モールドを接触、加圧し、この加圧状態のまま、モールドと基板とを室温まで冷却、モールド離型、という手順にて作製された。
次に、誘電体細線構造を有するガラス基板に対して、CVDにて、誘電体細線22の頂部、側壁ならびに誘電体細線22間を被覆するように、アルミニウムを40nmの厚みで成膜した。ここでは、幅140nmという細かな溝にアルミニウムを成膜するため、反応ガスにMPAを用いたCVD法を採用してアルミニム成膜を行った。このとき、真空チャンバー内に設置した、誘電体細線パターン付のPCフィルムを、温度が105℃となるように加熱し、MPAガスを、アルゴンガスによるバブリングにて150秒間、チャンバー内圧力が30Paとなるよう流入することで、誘電体細線パターン上を覆い隠すように40nmの厚みで一様にアルミニウムを堆積した。
次に、誘電体細線頂部と誘電体細線間(溝底部)に堆積したアルミニウムのみを反応性イオンエッチング法にて除去し、誘電体細線22の側壁に堆積したアルミニウムを残すことで、アルミニウム細線の構造を作製した。ここでは、アルミニウムを除去するために、三塩化ホウ素(BCl)ガスをエッチングガスとして真空チャンバー内に導入し、有磁場マイクロ波プラズマ法により、三塩化ホウ素ガスをラジカル化し、アルミニウムと反応させてエッチングを行った。
最後に、誘電体細線22の上部を、高さ200nmから100nmになるまで、塩化メチレン溶液に浸漬、攪拌することで除去し、最終的に図3に示したワイヤーグリッド偏光子20を得た。
上記のように作製したワイヤーグリッド偏光子20において、基板21上に周期200nm、幅60nm、高さ100nm、屈折率1.5の誘電体細線22が平行に多数並んでおり、その誘電体細線22の両側面の全面に、幅40nm、高さ200nmのアルミニウムの細線が接している。ここで、アルミニウム細線だけを考えると、幅40nm、高さ200nmであるため、本実施形態におけるアスペクト比は5.0であり、非常に高いアスペクト比を有していることになる。その一方で、アルミニウム細線が2本と、それに狭持された誘電体細線22を合わせて、幅が140nmの細線が、間隔60nm(周期200nm)で並んだ構造をしており、アスペクト比が1.43と低く、倒壊しにくい構造となっているといえる。
このような構造を有するワイヤーグリッド偏光子20は、計算機シミュレーションによりその性能を計算した結果、透過率が43.2%、消光比は570000:1となり、十分に高い透過率と偏光分離機能を有することがわかった。また、実際に作製したワイヤーグリッド偏光子20を評価した結果、透過率が42.2%、消光比は40000:1となり、十分に高い透過率と偏光分離性能を有していた。透過率、偏光度が計算機シミュレーションの値より低いのは、計算にはアルミニウムの複素屈折率を、文献から得たものを使用したが、実際に成膜したアルミニウムの複素屈折率(特にその虚数部)が、それよりも低いためであると考えられる。
このように、本実施形態のワイヤーグリッド偏光子20は、幅が狭く高いアスペクト比を有する金属細線23を備えているために高い透過率と消光比を実現できるだけでなく、その金属細線23が誘電体細線22に支持されているために、倒壊し難く信頼性が高い。
また、本実施形態のワイヤーグリッド偏光子20は、1本の誘電体細線22に対して金属細線23が2本作製されるため、金属細線23の周期は、誘電体細線22の周期の半分となる。例えば、可視光線に対するワイヤーグリッド偏光子20が、200nm以下の周期を必要とするため、誘電体細線22の周期は、その倍の400nm以下であれば良い。したがって、製造工程上の難易度も下がり、生産効率を上昇させ、且つ大面積化も容易となる。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態を表す、断面概略図である。
本発明の第3の実施形態のワイヤーグリッド偏光子30は、基板31と複数の誘電体細線32と複数の金属細線33とによって構成されており、基板上に所定の周期d、幅w2、高さh2、屈折率nの誘電体細線32が平行に多数並んでおり、その誘電体細線32の両側面の全面に、所定の幅w1の、高さh1の金属細線33が接するようになっている。このときh2<h1、w1+w2=dとなっている。なお、基板31、誘電体細線32は、所定の波長域の光を透過可能な材料からなっている。
本実施形態のワイヤーグリッド偏光子30は、非常に高いアスペクト比を有しているにもかかわらず、金属細線33間を埋めている誘電体が、その側壁で密接しているアルミニウム細線をサポートすることで、アスペクト比の高い構造の金属細線33が倒壊することを防ぎ、高い信頼性を実現している。
誘電体細線32の高さh2は、金属細線33の高さh1に対して、低ければ低いほど、透過率や偏光分離機能といった光学性能は向上する。誘電体細線32の高さは、金属細線33の高さh1に対して、低ければ低いほど、透過率や偏光分離機能といった光学性能は向上する。計算機シミュレーションによれば、誘電体細線32の高さは、金属細線33の高さの70%以下であれば、実現可能なアスペク比の構造において、十分な透過率や偏光分離機能を有すると判明している。
一方、誘電体細線32が金属細線33を支持し、その倒壊を防ぐと言う信頼性の点からは、誘電体細線32の高さは、高ければ高いほど好ましい。本実施形態のワイヤーグリッド偏光子20に要求される信頼性は、それが使われる商品形態や、作製工程によって異なり、金属細線33の倒壊を防ぐために、誘電体細線32が、どの程度の高さがあれば良いかを一概には言えないが、発明者が実際に実験的に得た知見によれば、誘電体細線32の高さが、金属細線33の高さの40%以上の高さであれば、十分な信頼性を得られることが判明している。
ここで、ワイヤーグリッド偏光子30の基板31、誘電体細線32、金属細線33として使用可能な材料は、第1の実施形態のワイヤーグリッド偏光子10と同様であるためその説明を省略するが、ワイヤーグリッド偏光子を構成する基板及び金属細線材料、誘電体細線材料は、ワイヤーグリッド偏光子の透過率と偏光分離性能に大きく影響し、前述の材料から適宜選択する必要がある。
以下、本実施形態のワイヤーグリッド偏光子30の作製方法について図6を参照しながら説明する。
〔第1の工程〕
まず、図6(a)に示すように、樹脂層をナノインプリント法にて加工して、周期100nm、幅50nm、高さ175nmの誘電体細線32が平行に多数並んだ構造を作製する。ナノインプリント法の例としては、第1の実施形態のワイヤーグリッド偏光子10の作製方法における第1の工程の記載と同様であるためその説明を省略する。なお、図6においては、樹脂層にかえて樹脂基板表面を直接加工した例として図示されている。
〔第2の工程〕
次に、図6(b)に示すように、誘電体細線構造を有するフィルムに対して、CVD(化学気相成長法)にて、誘電体細線全体を被覆するように、金属層34を成膜する。金属の成膜方法は、第1の実施形態のワイヤーグリッド偏光子10の作製方法における第2の工程と同様であるため、その説明を省略する。
〔第3の工程〕
次に、図6(c)に示すように、誘電体細線上に堆積した金属をアルカリ水溶液によるウェットエッチング法にて除去する。このエッチングの工程は、アルカリ水溶液によるウェットエッチング法に限るものではなく、酸性溶液を用いたウェットエッチングや、第1や第2の実施形態と同様に反応性イオンエッチングを用いることも可能である。ただし、誘電体細線間に埋まった金属は、誘電体細線上に堆積した金属に比べて、アルカリ水溶液に浸る確率が非常に低いため、反応性イオンエッチングに比べて生産工程が簡単なウェットエッチングでも、容易に図6(c)の構造を作ることが可能である。そのほか、イオンの衝突衝撃を利用するイオンミリングや、セラミックの超微粉を噴射させるサンドブラスト法、反応性ガスエッチング法でも、誘電体細線上に堆積した金属の除去は可能である。
〔第4の工程〕
最後に、図6(d)に示すように、誘電体細線32の上部を、反応性ガスとして酸素を用いた反応性イオンエッチングにより除去する。このエッチングの工程は、酸素を用いた反応性イオンエッチングに限るものではなく、誘電体細線32を構成する材料(本実施形態ではPMMA)をエッチングし、金属細線33の構造に影響を与えないような、エッチングであるなら他の方法を採用することもできる。また、例えば、塩化メチレン溶液やMMA(メチルメタアクリレート)溶液を用いたウェットエッチング法を用いても良い。
(実施例3)
まず、厚み125μmのPMMAフィルム上に、熱ナノインプリント法にて、周期100nm、幅50nm、高さ175nmの誘電体細線32が平行に多数並んだ構造を作製した。このとき誘電体細線32は、PMMAフィルムを、150℃に熱し、軟化させた後で、モールドを接触、加圧し、この加圧状態のまま、モールドと基板とを室温まで冷却、モールド離型、という手順にて作製された。
次に、誘電体細線構造を有するフィルムに対して、CVD(化学気相成長法)にて、誘電体細線32の頂部、側壁ならびに誘電体細線32間を被覆するように、アルミニウムを300nmの厚みで成膜した。ここでは、幅50nmという細かな溝にアルミニウムを成膜するため、反応ガスにMPA(メチルピロリジンアラン)を用いたCVD法を採用してアルミニウムの成膜を行った。このとき、真空チャンバー内に設置した、誘電体細線パターン付のPCフィルムを、温度が105℃となるように加熱し、MPAガスを、アルゴンガスによるバブリングにて20分間、チャンバー内圧力が30Paとなるよう流入することで、誘電体細線パターン上を覆い隠すように300nmの厚みで一様にアルミニウムを堆積した。
次に、不要なアルミニウムを除去するために、0.1mol/Lの濃度のNaOH(水酸化ナトリウム)水溶液を用意し、これにアルミニウム成膜後のPMMAフィルムを浸漬、攪拌して、誘電体細線上に堆積したアルミニウムのみを除去し、誘電体細線間にアルミニウム細線が残存する構造を得た。
最後に、誘電体細線32の上部を、反応性ガスとして酸素を用いた反応性イオンエッチングにより除去し、誘電体細線32の高さを125nmとした。
上記のように作製したワイヤーグリッド偏光子30において、基板上に周期100nm、幅50nm、高さ125nm、屈折率1.5の誘電体細線32が平行に多数並んでおり、その誘電体細線32の間に、幅50nm高さ175nmのアルミニウムの細線が接している。ここで、アルミニウム細線だけを考えると、幅50nm、高さ175nmであるため、本実施形態におけるアスペクト比は3.5であり、非常に高いアスペクト比を有していることになる。その一方で、アルミニウム細線間を埋めている誘電体細線32が、その側壁で密接しているアルミニウム細線をサポートすることで、アスペクト比3.5という高い構造のアルミニウム細線が、倒壊することを防ぎ、信頼性の高いワイヤーグリッド偏光子30を実現している。
このような構造を有するワイヤーグリッド偏光子30は、計算機シミュレーションによりその性能を計算した結果、透過率が42.2%、消光比は70000:1となり、十分に高い透過率と偏光分離機能を有することがわかった。また、実際に作製したワイヤーグリッド偏光子30を評価した結果、透過率が41.8%、消光比は40000:1となり、十分に高い透過率と偏光分離性能を有していた。透過率、偏光度が計算機シミュレーションの値より低いのは、計算にはアルミニウムの複素屈折率を、文献から得たものを使用したが、実際に成膜したアルミニウムの複素屈折率(特にその虚数部)が、それよりも低いためであると考えられる。
このように、本実施形態のワイヤーグリッド偏光子30は、幅が狭く高いアスペクト比を有する金属細線33を備えているために高い透過率と消光比を実現できるだけでなく、その金属細線33が誘電体細線32に支持されているために、倒壊し難く信頼性が高い。
以上添付図面を参照しながら、第1から第3まで本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明によれば、ワイヤーグリッド偏光子の信頼性を向上することが可能である。本発明によるワイヤーグリッド偏光子を液晶ディスプレイに用いれば、光の利用効率を大幅に向上させることができ、モバイル系の情報端末の電池寿命を大幅に伸ばしたり、軽量化が可能となったりするばかりか、部品数の削減によるコストダウンや、製品の薄肉化が可能となる。このように、本発明は偏光を利用する幅広い産業分野において、高い利用価値を有する。
符号の説明
1、7、10、20、30 ワイヤーグリッド偏光子
2、11、21、31 基板
3、8、13、23、33 金属細線
9、12、22、32 誘電体細線
14、24、34 金属層
本発明のワイヤーグリッド偏光子の第1実施形態のワイヤーグリッド偏光子の模式図である。 本発明のワイヤーグリッド偏光子の第1実施形態のワイヤーグリッド偏光子の作製方法を示す概略断面図である。 本発明のワイヤーグリッド偏光子の第2実施形態のワイヤーグリッド偏光子の模式図である。 本発明のワイヤーグリッド偏光子の第2実施形態のワイヤーグリッド偏光子の作製方法を示す概略断面図である。 本発明のワイヤーグリッド偏光子の第3実施形態のワイヤーグリッド偏光子の模式図である。概略断面図 本発明のワイヤーグリッド偏光子の第3実施形態のワイヤーグリッド偏光子の作製方法を示す概略断面図である。 ワイヤーグリッド偏光子の模式図である。 周期140nm、幅70nmのワイヤーグリッド偏光子の光学性能を示すシミュレーション結果である。 従来の金属細線間を樹脂で埋めたワイヤーグリッド偏光子の模式図である。 従来の金属細線間を樹脂で埋めたワイヤーグリッド偏光子において周期140nm、幅70nmの場合の光学性能を示すシミュレーション結果である。

Claims (5)

  1. 所定の波長域の光を透過可能な基板と、
    前記基板上に形成され、互いに平行に延在する複数の誘電体細線と、
    前記誘電体細線間に形成され、前記複数の誘電体細線と平行に延在する複数の金属細線と、を備え、
    前記誘電体細線は、前記所定の波長域の光を透過可能な誘電体からなり、
    前記複数の各誘電体細線の両側壁の全面は、隣接する前記金属細線の一方の側壁と接しており、
    前記金属細線の2つの側壁の少なくとも一方は、前記誘電体細線と接しない領域を有し、
    隣接する前記誘電体細線間には、2つの前記金属細線が形成されており、
    前記誘電体細線の高さは、前記金属細線の高さの40%から70%であり、
    前記金属細線の幅w1と、前記誘電体細線の幅w2と、前記誘電体細線の周期dとが、2×w1+w2<dという式を満足し、
    前記金属細線のアスペクト比が前記誘電体細線のアスペクト比より大きいことを特徴とするワイヤーグリッド偏光子。
  2. 所定の波長域の光を透過可能な基板上に、前記所定の波長域の光を透過可能な誘電体からなる互いに平行に延在する複数の誘電体細線を形成する第1の工程と、
    前記誘電体細線の頂部、側壁ならびに前記誘電体細線間を被覆するように金属層を形成する第2の工程と、
    前記誘電体細線の頂部ならびに前記誘電体細線間に形成された前記金属層を、前記基板の法線方向に平行な異方性エッチングにより除去する第3の工程と、
    前記第3の工程の後に、前記誘電体細線を一部除去して、前記誘電体細線の高さを除去前の40%から70%とする第4の工程とを備え、
    前記金属細線の幅w1と、前記誘電体細線の幅w2と、前記誘電体細線の周期dとが、2×w1+w2<dという式を満足し、
    前記金属細線のアスペクト比が前記誘電体細線のアスペクト比より大きいことを特徴とするワイヤーグリッド偏光子の製造方法。
  3. 前記誘電体細線の形成は、ナノインプリント法により行われることを特徴とする請求項2に記載のワイヤーグリッド偏光子の製造方法。
  4. 前記金属層は、化学気相堆積法により形成されることを特徴とする請求項2又は3に記載のワイヤーグリッド偏光子の製造方法。
  5. 前記金属層の除去が、反応性イオンエッチングにより行われることを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載のワイヤーグリッド偏光子の製造方法。
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