JP2009237473A - 偏光子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】角度依存性が少なく特性の揃った偏光子を、低コストで安定して製造でき、環境への影響も少ない偏光子の製造方法を提供すること。
【解決手段】透明媒質基板に金型を用いて凹凸パターンを転写し、凹凸パターンの凹部を充填するように金属層を形成する。形成された金属層を研磨して金属層と透明媒質基板との周期パターンを形成してワイヤグリッドを製造することで、角度依存性が少なく特性の揃った偏光子を、低コストで安定して製造でき、環境への影響も少ない偏光子の製造方法を提供することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、偏光子の製造方法に関し、特にワイヤグリッド偏光子の製造方法に関する。
従来の偏光子、特にビームスプリッタは、直角三角柱のガラスブロックの鏡面加工された斜面に光学多層膜からなる偏光分離膜を成膜し、偏光分離膜が成膜されたガラスブロックの斜面に、偏光分離膜のないガラスブロックの鏡面加工された斜面を対向させて接着して立方体形状とし、立方体の光の入射面と射出面とを研磨して光学面とすることで製造されていた。
あるいは、特許文献1に開示されているように、透明媒質の平行平板上に偏光分離面となる多層膜を堆積させ、この平行平板を水平方向から角度45°にずらした状態で仮接合して積層体を形成する。これを積層面に垂直な方向に沿って切断し、仮接合を除去して所定の寸法に切断することでビームスプリッタが製造されている。
一方、光学多層膜以外の偏光ビームスプリッタとして、ワイヤグリッド偏光子が知られている。特許文献2には、フォトリソグラフィ技術により、ガラス界面に微細凹凸構造のパターン形成を行い、イオンエッチングによりガラス界面の凹パターン部を所定深さまでエッチングしてから金属膜を成膜してワイヤグリッドを形成することで、ワイヤグリッド偏光子を製造する方法が提示されている。
特開2000−143264号公報 特開2004−252058号公報
しかしながら、光学多層膜を偏光分離面とする偏光子は、多層膜の堆積に多大な時間を費やすことになり、コスト高となる。また、多層膜の成膜条件のばらつきにより特性が大きく変化し、特性を安定させるためには成膜条件の厳しい管理が必要でコスト高となる。
さらに、最近のレーザー光学系では、小型化のために発散光のレーザー光が用いられるようになり、それに伴って角度依存性の少ない偏光子が求められているが、多層膜の偏光分離面では角度依存性を少なくすることは難しい。
また、特許文献2の方法では、角度依存性は少なくできるが、イオンエッチングのために有毒ガスを使用するので、環境に悪影響を及ぼす。さらに、イオンエッチングを用いることで、生産効率が低下する。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、角度依存性が少なく特性の揃った偏光子を、低コストで安定して製造でき、環境への影響も少ない偏光子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の目的は、下記構成により達成することができる。
1.金型を用いて、透明媒質基板の表面に入射光の波長以下の周期を持つ凹凸周期パターンを転写する転写工程と、
転写された前記透明媒質の凹凸周期パターンの少なくとも凹部を充填するように金属の層を形成する金属層形成工程と、
前記金属の層と前記透明媒質の凹凸周期パターンの凸部とを、前記金属の層を形成した側から研磨して、前記金属と前記透明媒質との周期パターンを形成する研磨工程とを備えたことを特徴とする偏光子の製造方法。
2.前記金属層形成工程は、前記透明媒質の凹凸周期パターンの凹部を完全に充填し、前記透明媒質の凹凸周期パターンの表面を覆うまで前記金属の層を形成する工程であることを特徴とする1に記載の偏光子の製造方法。
3.前記透明媒質基板は平行平板であり、
前記周期パターンが形成された前記透明媒質基板を所定の寸法に切断して偏光子を形成する偏光子形成工程を備えたことを特徴とする1または2に記載の偏光子の製造方法。
4.前記透明媒質基板は平行平板であり、
前記周期パターンは、前記透明媒質基板の一方の面上に形成されており、
前記周期パターンが形成された複数の前記透明媒質基板の前記周期パターンが形成された面と、他の前記透明媒質基板の前記周期パターンが形成された面の裏面とが、接着剤を介して順次積層されて接合される接合工程と、
接合された複数の前記透明媒質基板を、前記透明媒質基板の前記周期パターンが形成された面に対して45°の角度を持つ複数の第1の面にて所定ピッチで切断して複数の積層分割体を得る第1切断工程と、
前記第1切断工程で得られた前記積層分割体の切断面である複数の前記第1の面を研磨する第1研磨工程と、
前記積層分割体を、前記周期パターンを含む位置毎に、前記第1の面に直交する複数の第2の面で切断して複数の偏光子の集積体を形成する第2切断工程と、
前記偏光子の集積体の切断面である複数の前記第2の面を研磨する第2研磨工程とを備えたことを特徴とする1または2に記載の偏光子の製造方法。
5.前記第1研磨工程で研磨された複数の前記第1の面と、前記第2研磨工程で研磨された複数の前記第2の面とに、反射防止膜を形成する反射防止膜形成工程を備えたことを特徴とする4に記載の偏光子の製造方法。
6.前記反射防止膜が形成された前記偏光子の集積体を、前記第1の面および前記第2の面に直交する面で所定の長さに切断して偏光子を形成する偏光子形成工程を備えたことを特徴とする5に記載の偏光子の製造方法。
7.前記透明媒質基板は直角三角柱であり、
前記周期パターンは、前記透明媒質基板の直角三角柱の斜面の上に形成されており、
前記周期パターンが形成された前記透明媒質基板の直角三角柱の斜面と、前記周期パターンが形成されていない他の前記透明媒質基板の直角三角柱の斜面とが、接着剤を介して当接されて接合され、直方体形状の偏光子の集積体が形成される接合工程を備えたことを特徴とする1または2に記載の偏光子の製造方法。
8.前記直方体形状の偏光子の集積体の4つの側面に、反射防止膜を形成する反射防止膜形成工程を備えたことを特徴とする7に記載の偏光子の製造方法。
9.前記反射防止膜が形成された前記偏光子の集積体を、前記周期パターンに直交する面で所定の長さに切断して偏光子を形成する偏光子形成工程を備えたことを特徴とする8に記載の偏光子の製造方法。
本発明によれば、透明媒質基板に金型を用いて凹凸パターンを転写し、凹凸パターンの凹部を充填するように金属層を形成する。形成された金属層を研磨して金属層と透明媒質基板との周期パターンを形成してワイヤグリッドを製造することで、角度依存性が少なく特性の揃った偏光子を、低コストで安定して製造でき、環境への影響も少ない偏光子の製造方法を提供することができる。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。なお、図中、同一あるいは同等の部分には同一の番号を付与し、重複する説明は省略する。
最初に、本発明における偏光子の第1の実施の形態である平板型のワイヤグリッド偏光子の構成と作用について、図1を用いて説明する。図1は、偏光子の第1の実施の形態である平板型のワイヤグリッド偏光子の構成と作用を説明するための模式図で、図1(a)は平板型のワイヤグリッド偏光子の全体構成を示す斜視図、図1(b)は図1(a)の偏光面近傍の破線で囲った領域Aの部分拡大斜視図、図1(c)は平板型のワイヤグリッド偏光子の偏光分離作用を示す斜視図である。
図1(a)において、平板型のワイヤグリッド偏光子1は、矩形の平行平板であり、本発明における透明媒質基板であるガラス基板11と、ガラス基板11の転写面11a上に形成された偏光面13等で構成される。平板型のワイヤグリッド偏光子1の大きさは、横a×縦b×厚さcであり、使用目的に合わせて適宜決定されるが、それぞれ、1mm乃至数十mmである。偏光面13と、対向するガラス基板11の裏面11rとは、光学面である。
なお、透明媒質基板としては、ガラス基板以外に、PC(ポリカーボネート)やPMMA(ポリメチルメタアクリレート)等の光学用樹脂を用いることができる。
図1(b)において、偏光面13は、ガラス基板11の転写面11aに沿って、転写面11aの辺11eに平行つまり図のy方向に、金属のワイヤ15がガラス基板11中に等間隔の平行な縞状に埋め込まれている。ワイヤ15の周期pは、使用される光の波長以下である必要があり、好ましくは光の波長の1/2以下(例えば400nmの光に使用する場合はp=200nm以下)、より好ましくは光の波長の1/10以下である。また、ワイヤ15の幅dは周期pの1/2以下(例えばp=200nmの場合はd=100nm以下)が好ましく、高さhは幅dと同等以上が好ましい。
図1(c)において、光Lは、進行方向(図のz方向)と直交する面内で、直交する2方向の偏光成分を持っている。この内、ワイヤグリッド偏光子1のワイヤ15の長手方向(図のy方向)に平行な偏光成分をH偏光、ワイヤ15の長手方向に直交する方向(図のx方向)の偏光成分をV偏光とする。この時、ワイヤグリッド偏光子1は、偏光面13に入射した光LのV偏光のみを透過し、H偏光を反射する偏光分離作用を示す。
次に、上述した平板型のワイヤグリッド偏光子1の製造方法について、図2を用いて説明する。図2は、平板型のワイヤグリッド偏光子1の製造方法を説明するための断面模式図である。ここでは、ナノインプリント法によるワイヤグリッド偏光子1の製造方法について説明する。
図2(a)において、電子線描画等の方法により、周期p、幅d、高さh2の櫛歯状の凹凸パターン103を有する金型101が作製される(金型作製工程)。高さh2は、ワイヤグリッド偏光子1のワイヤ15の高さhよりも高く設定される。作製された金型101の凹凸パターン103には、離型材料105が塗布される。
図2(b)において、厚さcの矩形の平板形状をしたガラス基板11の転写面11aに、離型材料105が塗布された金型101が押し当てられ、転写面11a上に櫛歯状の凹凸パターン103の形状が転写されて、凹凸パターン11bが形成される(転写工程)。この時、金型101およびガラス基板11は必要に応じて加熱される。転写完了後、金型101が離型される。
図2(c)において、凹凸パターン11bが形成されたガラス基板11上に、凹凸パターン11bの凹部を充填して転写面11aを覆う程度に金属層107が形成される(金属層形成工程)。金属層107の材料としては、Al、Au、Ag、Cu、Ni等を用いることができ、金属層107の形成方法としては蒸着、スパッタリング、塗布等の方法を用いることができる。
続いて、形成された金属層107の側から、図2(c)の破線Bの位置即ちガラス基板11と金属層107との周期パターンが露出するまで、形成された金属層107とガラス基板11の凹凸パターン11bとが研磨され、光学面に仕上げられる(研磨工程)。さらに、ガラス基板11の裏面11rも研磨されて光学面に仕上げられる(裏面研磨工程)。なお、裏面11rの研磨は、裏面11rが最初から光学面に仕上げられたガラス基板11を用いれば、必須ではない。
以上のようにして製造された平板型のワイヤグリッド偏光子の集積体1aの構成を、図2(d)に示す。ガラス基板11の転写面11aに沿って、ガラス基板11中に金属のワイヤ15が、周期p、幅d、高さhで図の紙面に垂直な方向(y方向)に等間隔の縞状に埋め込まれている。この平板型のワイヤグリッド偏光子の集積体1aを、ダイシング等により必要な大きさに適宜切り出すことで、図1に示した平板型のワイヤグリッド偏光子1が完成される(偏光子形成工程)。
上述したように、偏光子の第1の実施の形態である平板型のワイヤグリッド偏光子1の製造方法によれば、平板のガラス基板に金型を用いて凹凸パターンを転写し(転写工程)、凹凸パターンの凹部を充填するように金属層を形成する(金属層形成工程)。形成された金属層を研磨して金属層と透明媒質基板との周期パターンを形成してワイヤグリッドを製造する(研磨工程)ことで、角度依存性が少なく特性の揃った偏光子を、低コストで安定して製造でき、環境への影響も少ない偏光子の製造方法を提供することができる。
次に、本発明における偏光子の第2の実施の形態である立方体型のワイヤグリッド偏光子の構成と作用について、図3を用いて説明する。図3は、立方体型のワイヤグリッド偏光子の構成と作用を説明するための模式図である。
図3において、立方体型のワイヤグリッド偏光子2は、立方体のガラスブロック21と、ガラスブロック21の対向する2辺を結ぶ平面上に設けられた偏光面23等で構成される。偏光面23の構成は、図1(b)に示したものと同じで、図3の紙面に垂直な方向(y方向)にワイヤ15が等間隔の縞状に埋め込まれている。立方体型のワイヤグリッド偏光子2の大きさは使用目的に合わせて適宜決定されるが、各辺の長さがそれぞれ、1mm乃至数十mmである。
光Lは、進行方向と直交する面内で、直交する2方向の偏光成分を持っている。この内、立方体型のワイヤグリッド偏光子2のワイヤ15の長手方向(y方向)に平行な偏光をH偏光、H偏光に直交する方向(x方向)の偏光をV偏光とする。この時、立方体型のワイヤグリッド偏光子2は、偏光面23に斜めに入射した光LのV偏光のみを透過し、H偏光を反射する偏光分離作用を示す。
なお、図3に示すワイヤグリッド偏光子2は、紙面に垂直な方向にワイヤ15が埋め込まれているが、ワイヤ15の方向は、透過あるいは反射させたい偏光方向に合わせて配置すればよい。例えば、紙面に平行な方向にワイヤ15が埋め込まれていれば、紙面に垂直な方向の偏光が透過され、紙面に平行な方向の偏光が反射される。
次に、上述した立方体型のワイヤグリッド偏光子2の第1の製造方法について、図4および図5を用いて説明する。図4は、立方体型のワイヤグリッド偏光子の集積体2aの第1の製造方法を説明するための断面模式図である。立方体型のワイヤグリッド偏光子の集積体2aは、図2で示した平板型のワイヤグリッド偏光子の集積体1aを積層して製造することができる。
図4(a)において、図2(d)に示した平板型のワイヤグリッド偏光子の集積体1aが、接着剤201を介して複数層積層され、接合される(接合工程)。この時、平板型のワイヤグリッド偏光子の集積体1aの厚さcと同じだけワイヤ15の長手方向(y方向)に垂直な方向(x方向)にずらせて、つまり、各々の平板型のワイヤグリッド偏光子の集積体1aの端面を結ぶ線17と平板型のワイヤグリッド偏光子の集積体1aの偏光面13とのなす角度θ=45°となるように積層される。
図4(b)において、積層された平板型のワイヤグリッド偏光子の集積体1aが、上述した各々の平板型のワイヤグリッド偏光子の集積体1aの偏光面13に対して角度θ=45°をなす所定のピッチの第1の面S1で、ダイシングやワイヤソー等により切断されて、図4(c)に示す積層分割体2bが得られる(第1切断工程)。
図4(c)において、切断されて得られた積層分割体2bの切断面S1が研磨される(第1研磨工程)。さらに、積層分割体2bが、第1の面S1に垂直な第2の面S2で、偏光面13を間に挟むように切断され(第2切断工程)、切断面S2が研磨される(第2研磨工程)。これによって、図4(c)の太線で囲った立方体型のワイヤグリッド偏光子の集積体2aを切り出すことができる。図4(d)に、切り出された立方体型のワイヤグリッド偏光子の集積体2aを示す。
図4(d)において、切り出された立方体型のワイヤグリッド偏光子の集積体2aの、角柱の4側面に反射防止膜のコーティングが施される(反射防止膜形成工程)。4側面に反射防止膜のコーティングが施された立方体型のワイヤグリッド偏光子の集積体2aは、正方形の端面S3を有し、端面S3の1対の対角を結ぶ対角線が偏光面13となっており、偏光面13には図の紙面に垂直な方向にワイヤ15が等間隔に配置されている。端面S3の一辺の長さl1=c・cosθである。
図5は、図4で得られた立方体型のワイヤグリッド偏光子の集積体2aから、図3で示した立方体型のワイヤグリッド偏光子2を得る方法を示す斜視図である。
図5(a)は、図4(d)に示した立方体型のワイヤグリッド偏光子の集積体2aの斜視図である。立方体型のワイヤグリッド偏光子の集積体2aは、1辺の長さl1の正方形の端面S3を有し、長さl2の角柱であり、端面S3の1対の対角を結ぶ対角線の上にワイヤ15が等間隔に配置されて偏光面13となっている。ワイヤ15は、角柱の長さl2方向(y方向)に配列されている。
図5(b)において、立方体型のワイヤグリッド偏光子の集積体2aが、端面S3から角柱の長さl2方向(y方向)に長さl1の位置で端面S3に平行な面S4で、ダイシング等により切断される(偏光子形成工程)。こうして得られる立方体型のワイヤグリッド偏光子2を図5(c)に示す。
なお、ワイヤ15の方向が端面S3に平行な場合は、上記接合工程で、集積体1aをワイヤ15の長手方向(y方向)にずらせて接合すればよい。
上述したように、偏光子の第2の実施の形態である立方体型のワイヤグリッド偏光子2の第1の製造方法によれば、平板型のワイヤグリッド偏光子の集積体1aを、その厚さcだけワイヤ15に垂直な方向にずらせて積層して接合し、集積体1aの端面を結ぶ面に平行な面S1とそれに垂直な面S2とで切断する。このようにしてワイヤグリッド偏光子を製造することで、角度依存性が少なく特性の揃った偏光子を、低コストで安定して製造でき、環境への影響も少ない偏光子の製造方法を提供することができる。
次に、上述した立方体型のワイヤグリッド偏光子2の第2の製造方法について、図6を用いて説明する。図6は、立方体型のワイヤグリッド偏光子2の第2の製造方法を説明するための模式図である。本第2の製造方法では、第1の製造方法とは異なり、三角柱のガラス基板を用いて、図2で示した方法で立方体型のワイヤグリッド偏光子の集積体2aを製造する。
図6(a)において、ガラス基板25は直角三角柱であり、直角を挟む2辺の長さはl1で、紙面に垂直な方向(y方向)の長さはl2である。直角を挟む2面は、予め光学面に研磨されている。
ここで、図2で示した方法により、直角三角柱の直角に対向する斜面である転写面25aに櫛歯型の金属層107が形成される(金属層形成工程)。続いて、形成された金属層107の側から、図6(a)の破線Bの位置即ち転写面25aの凸部が露出するまで、形成された櫛歯型の金属層107とガラス基板25の凹凸パターン25bとが研磨され、光学面に仕上げられる(研磨工程)。
図6(b)において、研磨工程が完了したガラス基板25は、直角に対向する斜面に、ワイヤ15が等間隔に配置されて偏光面13が形成されている。研磨工程が完了したガラス基板25と、直角を挟む2辺の長さがl1で、直角に対向する斜面27aが予め光学面に研磨された直角三角柱のガラス基板27とが、斜面同士を対向させて、接着剤201を用いて接合される(接合工程)。こうして得られた立方体型のワイヤグリッド偏光子の集積体2aの角柱の4側面に、反射防止膜のコーティングが施される(反射防止膜形成工程)。
反射防止膜のコーティングが施された立方体型のワイヤグリッド偏光子の集積体2aを図6(c)に示すが、これは、図5(a)に示したものと同じである。以後、図5(b)と同じく、立方体型のワイヤグリッド偏光子の集積体2aを、端面S3から角柱の長さl2方向(y方向)に長さl1の位置で端面S3に平行な面S4で、ダイシング等により切断することにより、図5(c)の立方体型のワイヤグリッド偏光子2が得られる(偏光子形成工程)。
上述したように、偏光子の第2の実施の形態である立方体型のワイヤグリッド偏光子2の第2の製造方法によれば、直角三角柱のガラス基板の斜面に金型を用いて凹凸パターンを転写し、凹凸パターンの凹部を充填するように金属層を形成する。形成された金属層を研磨して金属層と透明媒質基板との周期パターンを形成してワイヤグリッドを形成する。
ワイヤグリッドが形成された直角三角柱のガラス基板と、ワイヤグリッドのない直角三角柱のガラス基板とを、斜面同士を対向させて接合してワイヤグリッド偏光子を製造することで、角度依存性が少なく特性の揃った偏光子を、低コストで安定して製造でき、環境への影響も少ない偏光子の製造方法を提供することができる。
以上に述べたように、本発明によれば、透明媒質基板に金型を用いて凹凸パターンを転写し、凹凸パターンの凹部を充填するように金属層を形成する。形成された金属層を研磨して金属層と透明媒質基板との周期パターンを形成してワイヤグリッドを製造することで、角度依存性が少なく特性の揃った偏光子を、低コストで安定して製造でき、環境への影響も少ない偏光子の製造方法を提供することができる。
なお、本発明に係る偏光子の製造方法を構成する各構成の細部構成および細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
平板型のワイヤグリッド偏光子の構成と作用を説明するための模式図である。 平板型のワイヤグリッド偏光子の製法を説明するための断面模式図である。 立方体型のワイヤグリッド偏光子の構成と作用を説明するための模式図である。 立方体型のワイヤグリッド偏光子の第1の製造方法を説明するための断面模式図である。 立方体型のワイヤグリッド偏光子の集積体から立方体型のワイヤグリッド偏光子を得る方法を示す斜視図である。 立方体型のワイヤグリッド偏光子の第2の製造方法を説明するための模式図である。
符号の説明
1 平板型のワイヤグリッド偏光子
1a 平板型のワイヤグリッド偏光子の集積体
11 ガラス基板
11a (ガラス基板11の)転写面
11b (ガラス基板11の)凹凸パターン
11r (ガラス基板11の)裏面
13 偏光面
15 ワイヤ
101 金型
103 (櫛歯状の)凹凸パターン
105 離型材料
107 金属層
2 立方体型のワイヤグリッド偏光子
2a (立方体型のワイヤグリッド)偏光子の集積体
2b (立方体型のワイヤグリッド偏光子の)積層分割体
21 ガラスブロック
23 偏光面
25 ガラス基板
25a (ガラス基板25の)転写面
25b (ガラス基板25の)凹凸パターン
27 ガラス基板
27a (ガラス基板27の)面
201 接着剤

Claims (9)

  1. 金型を用いて、透明媒質基板の表面に入射光の波長以下の周期を持つ凹凸周期パターンを転写する転写工程と、
    転写された前記透明媒質の凹凸周期パターンの少なくとも凹部を充填するように金属の層を形成する金属層形成工程と、
    前記金属の層と前記透明媒質の凹凸周期パターンの凸部とを、前記金属の層を形成した側から研磨して、前記金属と前記透明媒質との周期パターンを形成する研磨工程とを備えたことを特徴とする偏光子の製造方法。
  2. 前記金属層形成工程は、前記透明媒質の凹凸周期パターンの凹部を完全に充填し、前記透明媒質の凹凸周期パターンの表面を覆うまで前記金属の層を形成する工程であることを特徴とする請求項1に記載の偏光子の製造方法。
  3. 前記透明媒質基板は平行平板であり、
    前記周期パターンが形成された前記透明媒質基板を所定の寸法に切断して偏光子を形成する偏光子形成工程を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の偏光子の製造方法。
  4. 前記透明媒質基板は平行平板であり、
    前記周期パターンは、前記透明媒質基板の一方の面上に形成されており、
    前記周期パターンが形成された複数の前記透明媒質基板の前記周期パターンが形成された面と、他の前記透明媒質基板の前記周期パターンが形成された面の裏面とが、接着剤を介して順次積層されて接合される接合工程と、
    接合された複数の前記透明媒質基板を、前記透明媒質基板の前記周期パターンが形成された面に対して45°の角度を持つ複数の第1の面にて所定ピッチで切断して複数の積層分割体を得る第1切断工程と、
    前記第1切断工程で得られた前記積層分割体の切断面である複数の前記第1の面を研磨する第1研磨工程と、
    前記積層分割体を、前記周期パターンを含む位置毎に、前記第1の面に直交する複数の第2の面で切断して複数の偏光子の集積体を形成する第2切断工程と、
    前記偏光子の集積体の切断面である複数の前記第2の面を研磨する第2研磨工程とを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の偏光子の製造方法。
  5. 前記第1研磨工程で研磨された複数の前記第1の面と、前記第2研磨工程で研磨された複数の前記第2の面とに、反射防止膜を形成する反射防止膜形成工程を備えたことを特徴とする請求項4に記載の偏光子の製造方法。
  6. 前記反射防止膜が形成された前記偏光子の集積体を、前記第1の面および前記第2の面に直交する面で所定の長さに切断して偏光子を形成する偏光子形成工程を備えたことを特徴とする請求項5に記載の偏光子の製造方法。
  7. 前記透明媒質基板は直角三角柱であり、
    前記周期パターンは、前記透明媒質基板の直角三角柱の斜面の上に形成されており、
    前記周期パターンが形成された前記透明媒質基板の直角三角柱の斜面と、前記周期パターンが形成されていない他の前記透明媒質基板の直角三角柱の斜面とが、接着剤を介して当接されて接合され、直方体形状の偏光子の集積体が形成される接合工程を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の偏光子の製造方法。
  8. 前記直方体形状の偏光子の集積体の4つの側面に、反射防止膜を形成する反射防止膜形成工程を備えたことを特徴とする請求項7に記載の偏光子の製造方法。
  9. 前記反射防止膜が形成された前記偏光子の集積体を、前記周期パターンに直交する面で所定の長さに切断して偏光子を形成する偏光子形成工程を備えたことを特徴とする請求項8に記載の偏光子の製造方法。
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