JP4791619B2 - 微細なゴム粉末の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴム成分の外に、加硫性ゴム混合物の製造のために重要な他の成分を含有するゴム粉末に関する。
【0002】
【従来の技術】
ゴム粉末が基礎バッチの成分の外に架橋化学薬品(促進剤、硫黄)を含有する場合には、完全配合物(Full Compounds)と呼ばれる。ゴム粉末が殊に基礎バッチの成分からなる場合、半配合物(Semi Compounds)と呼ばれる。これらの段階の中間混合物は、同様に適当である。
【0003】
ゴム粉末(粉末ゴム)の使用目的および目標ならびにその製造方法については、多数の刊行物が出現している。
【0004】
粉末状ゴムの重要性の説明は、ゴム工業の加工技術から明らかになる。そこでは、ゴム混合物は時間、エネルギーおよび労力の高い消費で製造される。その根本理由は、原料ゴムがベール(bale)形で存在することである。
【0005】
ベールの破砕、充填剤、鉱油可塑剤および加硫助剤との密接な混合は、ロールミルでまたは密閉式ミキサー中で数工程で行われる。工程の間で、混合物は一般に貯蔵される。密閉式ミキサーないしはロールミルに、押出機−ペレタイザーまたは押出機−ローラーダイが後方接続される。
【0006】
この非常に費用のかかるゴム加工技術から前進するただ1つの方法は、全く新しい加工技術を開発することである。
【0007】
従って、流動性ゴム粉末の使用が討議された、それというのもそれと共にゴム混合物を熱可塑性プラスチック粉末のように簡単かつ迅速に加工できる可能性が生じるからである。
【0008】
DE−PS2822148号から、粉末状の充填剤含有ゴムの製造方法が公知である。
【0009】
この特許明細書によればゴムラテックス、ゴム溶液またはゴムの水性エマルションに、水性充填剤エマルションを添加し、所望のゴム粉末を沈殿させる。
【0010】
この方法により得られる、粒度を左右する充填剤含量を避けるために、DE−PS3723213号およびDE−PS3723214号として技術水準に属する変法が提案された。
【0011】
DE−PS3723213号によれば、2工程で実施する方法においてまず充填剤の50%以上の量をゴム粉末粒子中に混和する。第二工程において、充填剤の残分をいわゆるゴム基礎粒子上に適用する。
【0012】
これは、充填剤とゴムとの間に結合が生じないので、ダスチング(dusting)の変法と見なすことができる。
【0013】
しかし、イタリアアンダー(E.T.Italiaander)(1997年5月6日〜9日に、カリフォルニア、アンハイムでのACSのゴム部門の第151技術会議の提案(GAK6/1997年(50)456〜464ページ)が確認したように、デルフィー報告(Delphi−Report“Kuenftige Herstellverfahren in der Gumiindustrie”、Rubber Journal、154巻、No.11、20〜34ページ(1972年))に粉末状および顆粒状ゴムにつき予想された大きい前途および著名なポリマー製造業者により1970年の中程から1980年の初期に至るまで粉末状NBR、SBR−カーボンブラックマスターバッチおよび造粒NRの製造のために試みられた多数の実験にも拘わらず、ゴムペールはポリマーが供給される標準形のままである。
【0014】
公知方法の1つの欠点は第一に、最終生成物の品質にとり必要と見なされた、充填剤の粒径10μmの調節のために粉砕工程が必要であることである。
【0015】
しかし、これは高いエネルギー消費を必要とするだけでなく、活性表面のほかにゴム用途における有効性の重要な特性量を示す充填剤構造の損傷をも惹起する。
【0016】
他方で、技術水準による生成物の取扱性は、粒子が貯蔵の際に互いに粘着することで損なわれる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、容易に加工できる粉末状の充填剤含有ゴムを提供し、それとともにその製造方法を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の対象は、
a)ゴムマトリックスおよび付加的に
b)場合により式(I)、(II)または(III)の1種以上の有機ケイ素化合物で変性された、ゴム工業から公知の1種以上の白色および/または黒色充填剤、
c)ゴム加硫物の製造のために公知の1種以上の添加剤
を含有する微細なゴム粉末(粉末ゴム)である。
【0019】
充填剤は、全部または部分的に予め変性された形で使用するかまたは本発明の製造中に変性されていてもよい。
【0020】
生成物は、加工の程度(添加される混合成分の種類)により半配合物と呼ばれるかないしは完全配合物と呼ばれる。
【0021】
ゴム粉末は殊に、ケイ酸塩充填剤、殊に沈降ケイ酸を使用する場合には、有機ケイ素化合物を充填剤と反応した形で含有する。
【0022】
本発明によるゴム粉末の粒度範囲は、一般に0.05および10mmの間、殊に0.5および2mmの間である。
【0023】
本発明による粉末は、技術水準から明らかであるよりも小さい粒度の方にずれた狭いスペクトルを有する(Kautschuk+Gummi+Kunststoffe 7、28巻(1975年)397〜402ページ)。
【0024】
この事情は、粉末の加工を容易にする。製造方法に基づき、個々の粒子中に粒度に依存する充填剤分量も存在しない。
【0025】
粉末状ゴムは、充填剤20〜250phr、とくに50〜100phr(phr:ゴム100部当たりの部)を含有し、充填剤は場合により部分的にまたは全部、式(I)、(II)または(III)によるゴム分野において公知の有機ケイ素化合物の使用下に、本発明による方法前に表面で変性される。
【0026】
ゴムの適当なタイプとして、次の種類(個々にまたは相互の混合物で)が判明した:
天然ゴム、10〜50%のスチレン分量を有するエマルションSBR、ブチル−アクリルニトリルゴム。
【0027】
ブチルゴム、エチレン、プロピレン(EPM)および非共役ジエン(EPDM)から製造されたターポリマー、ブタジエンゴム、SBR(10〜25%のスチレン含量ならびに20〜55%の1,2−ビニル成分の含量を有する、溶液重合法により製造)およびイソプレンゴム、殊に3,4−ポリイソプレン。
【0028】
記述したゴムの外に、次のエラストマー(個々にまたは混合物で)が挙げられる:
カルボキシルゴム、エポキシゴム、トランス−ポリペンテナマー(Trans−Polypentenamer)、ハロゲン化ブチルゴム、2−クロロブタジエンから製造されたゴム、エチレン−ビニルアセテートコポリマー、エピクロロヒドリン、たとえばエポキシ化されたタイプのような場合により化学的に変性された天然ゴム。
【0029】
充填剤としては、一般にゴム加工から公知のカーボンブラック、たとえば沈降ケイ酸のような合成種の白色充填剤またはたとえばケイ質白亜、白土等のような天然の充填剤が付加的に使用される。
【0030】
一般にゴム加工において使用されるようなカーボンブラックがとくに適当である。
【0031】
これには、5〜1000m2/gの沃素吸着価、15〜600m2/gのCTAB価、30〜400ml/100gのDBP吸着および50〜370ml/100gの24 M4 DBP価を有するファーネスブラック、ガスブラックおよびランプブラックが、ゴム100部につき5〜250部、とくに20〜150部、とくに40〜100部の量で含まれる。
【0032】
ゴム分野から公知の、合成または天然由来のケイ酸塩充填剤、殊に沈降ケイ酸も同様に適当である。
【0033】
これらは、一般に公知BET法により決定される35〜700m2/gのN2表面積、30〜500m2/gのCTAB表面積、150〜400ml/100gのDBP価を有する。
【0034】
本発明による生成物は、これらのケイ酸を、ゴム100部に対し5〜250部、殊に20〜100部の量で含有する。
【0035】
2〜35m2/gのN2表面積を有する白土またはケイ酸塩白亜のような白色天然充填剤である場合、これらはゴム100部に対し5〜350部の量で使用される。
【0036】
上述した充填剤1種以上を混合物で含有する粉末も適当である。
【0037】
上記種類の非変性充填剤のほかに、場合により付加的に変性充填剤が、本明細書の請求項に記載のゴム粉末の製造に使用される。
【0038】
非変性充填剤の分量は、製造すべき特殊混合物に依存する。
【0039】
それぞれの場合に、充填剤の全量は20〜250phrになる。
【0040】
これは、一般に100%、殊に30〜100%、好ましくは60〜100%が非変性充填剤:ケイ酸および/またはカーボンブラックからなる。
【0041】
表面の変性のためには、一般に一般式
[R1 n−(RO)3 nSi−(Alk)m−(Ar)pq[B] (I)、
1 n(RO)3 nSi−(Alk) (II)、
または
1 n(RO)3 nSi−(アルケニル) (III)
[式中
Bは−SCN、−SH、−Cl、−NH2(q=1の場合)または
−Sx−(q=2の場合)を表し、
RおよびR1は1〜4個の炭素原子を有するアルキル基(枝分かれまたは非枝分かれ)、フェニル基、その際すべての基RおよびR1はその都度同じかまたは異なる意味を有することができ、好ましくはアルキル基を表し、
RはC1〜C4アルキル基、C1〜C4アルコキシ基(枝分かれまたは非枝分かれ)を表し、
nは0、1または2を表し、
Alkは炭素原子1〜6を有する2価の直鎖または枝分かれ炭化水素基を表し、mは0または1を表し、
Arは6〜12のC原子を有するアリーレン基を表し、
pは0または1を表し、ただしpおよびmは同時に0を表さないものとし、
xは2〜8の数を表し、
アルキルは1〜20個の炭素原子、好ましくは2〜8個の炭素原子を有する一価の直鎖または枝分かれ不飽和炭化水素基を表し、
アルケニルは2〜20個の炭素原子、好ましくは2〜8個の炭素原子を有する一価の直鎖または枝分かれ不飽和炭化水素基を表す]の有機ケイ素化合物が使用される。
【0042】
本発明により使用される変性充填剤は、たとえばEP−B0442143号、EP−B0177674号に記載されおよび殊に顆粒の形でEP−A0795579号(白色充填剤)ないしはEP−B0519188号(カーボンブラック)に記載される。
【0043】
予備変性または充填剤懸濁液に対する添加のためには、ビス(トリアルコキシシリルプロピル)−テトラスルファンおよび−ジスルファンタイプのビス(アルコキシシリルアルキル)−オリゴスルファンが適当であることが判明した。
【0044】
記述された出願ないしは特許明細書から公知の変性充填剤ないしはそこに記述された有機ケイ素化合物は、請求項に記載された組成物の成分として明確に本出願明細書に包含される。
【0045】
本発明によるゴム粉末は、既述した充填剤のほかに、殊に公知の加工助剤または加硫助剤、たとえば酸化亜鉛、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸、ポリアルコール、ポリアミン、樹脂、ロウ、可塑化油、熱、光または酸素およびオゾンに対する老化防止剤、補強樹脂、たとえばAl(OH)3およびMg(OH)2のような難燃剤、顔料、種々の架橋化学薬品および促進剤および場合によりゴム工業に常用の濃縮物での硫黄、好ましくは市販されている、表面活性物質で処理された変性体での硫黄を含有する。
【0046】
粒度の決定は、充填剤懸濁液から行われる。
【0047】
本発明による方法のとくに好ましい形においては、使用される固体の全部が、懸濁液からゴム粒子を沈殿させる前に50μm未満、好ましくは10μm未満の粒度で存在する。場合により、製造方法に基づき凝集物形成が生じうるが、これは加工挙動に不利な影響を与えない。
【0048】
水含有混合物から沈殿させることにより、場合により有機ケイ素化合物で変性された、微細な充填剤(カーボンブラックおよび/またはケイ酸塩充填剤)、元素周期系のIIa族、IIb族、IIIa族およびVIII族の金属の水溶性塩およびゴムラテックスまたはゴム溶液の水性エマルションを、場合により有機溶剤の存在で含有する、微細な充填剤含有ゴム粉末の製造方法も本発明の対象であり、該方法は
a)、場合により充填剤表面の変性のために決められた量の式(I)、(II)または(III)による有機ケイ素化合物1種以上を、殊にケイ酸塩充填剤、好ましくは沈降ケイ酸である場合、充填剤に対して0.1〜20質量%の量で有する、好ましくは水中2〜15質量%の含量を有する水性懸濁液の形の、微細な充填剤の所定量の50質量%以上で100質量%以下、および/または少なくとも部分的に有機ケイ素化合物(式(I)、(II)または(III))1種以上で表面が変性された充填剤の50質量%以上で100質量%以下を、殊に乳化剤の存在でゴムラテックスまたはゴム溶液の水性エマルションと混合し、混合物のpH値を、殊にルイス酸の添加により7.5〜6.5の範囲内の値に下げ(第一工程)、
b)場合により充填剤表面の変性のために意図された式(I)、(II)または(III)の有機ケイ素化合物の残余分量を、場合により上記の微細な充填剤の残余分量(分割量)と一緒に、懸濁液の形で添加し、pH値を殊にルイス酸の添加により6.5より低く、約5、好ましくは約5.5までの範囲内の値に下げて、混合物中に存在するゴムを充填剤と一緒に完全に沈殿させ(第二工程)、
c)沈殿した固体を自体公知の手段で分離し、
d)場合により洗浄しおよび
e)乾燥することを特徴とする。
【0049】
有機ケイ素化合物は、殊にケイ酸塩充填剤、好ましくはケイ酸を使用する場合に使用される。
【0050】
沈殿方法は、一般に室温、殊に20〜80℃で実施される。
【0051】
充填剤およびゴムの量は、得られるゴムの用途次第で所望の充填度に応じて調節される。
【0052】
充填剤がphr80部以上の全含量の場合、第二工程において充填剤1〜10質量%が残余分量として添加される。
【0053】
製造された粒子の粘着は、押圧下、たとえば幾つかの大形袋が積み重なっている場合でも起きない。
【0054】
この表面の“不活性化( inertisation)”は、粘着性粉末の充填剤での公知のダスチングとは混同されない。これらの表面的にのみ付着する充填剤は、たとえば運搬装置中またはサイロに移送する場合、機械的外力において迅速に分離する。その際、阻止することが必要な微細粉末の粘着および団塊化は、撒布にも拘わらず起きる。技術水準により公知の、表面が流動助剤としての充填剤で被覆された粘着性粒子とは異なり、本発明により充填剤粒子は粉末状ゴム製造のための沈殿工程の間表面中へ均質混合される。上述した充填剤1種以上での充填度に依存して、粒子内部およびこれと結合した外側範囲の間の有意な分布が調節される。
【0055】
高い充填度(ゴム100部あたり充填剤80部以上)を有する生成物の場合、外側の粒子範囲内に好ましくはこの充填剤量の1〜10部だけが結合されている。
【0056】
しかし、粉末状ゴムがゴム100部あたり充填剤合計80部未満を含有する場合、そのうち好ましくは>10〜20部だけが外側粒子範囲(周縁範囲)内に結合されている、つまりあまり有効でない付着力によって全く付着しない。
【0057】
粒子の内部およびいわゆる周縁範囲における充填剤の分布は、これらの分量の間で変動する。
【0058】
充填剤の全含量が高ければ高いほど、周縁範囲における充填剤の高めた濃度により粉末の粘着性を阻止する必要性はますます少ない。
【0059】
本発明により、充填剤のこれらの分量は、外面的に個々のゴム粒子上に付着されていないで(DE−PS3723213号参照)、ゴム表面中に融合されている。
【0060】
ゴム配合物中でのこの充填剤分布および充填剤の結合形式が、本発明による粉末の高い流動性を惹起し、粉末の貯蔵間の粘着を阻止し、これらの性質が運搬、サイロ中へ移送等をする場合機械的外力によって失われることもない。
【0061】
充填剤として、上述したカーボンブラックが、懸濁されている前に、一般に1〜9μm、とくに1〜8μmの平均粒径を有する微細な形(fluffy)で使用される。
【0062】
これは分散を容易にし、従って高いエネルギー消費なしに、10μmよりも明らかに小さい平均粒径の充填剤粒子を有する水性懸濁液が得られる。
【0063】
沈降ケイ酸は、有利に塩不含に洗浄された濾過ケークの形で使用することができる。
【0064】
金属塩としては、元素の周期系のIIa族、IIb族、IIIa族およびVIII族の元素に由来するものが挙げられる。この族の分類は、古いIUPAC規格に一致する(元素の周期系、Chemie出版、ワインハイム、1985年参照)。典型的に代表なものは、塩化マグネシウム、硫酸亜鉛、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩化鉄、硫酸鉄、硝酸コバルトおよび硫酸ニッケルであり、その際アルミニウムの塩が好まれている。硫酸アルミニウムがとくに好ましい。
【0065】
塩は、ゴム100質量部あたり0.1〜6.5質量部の量で、好ましくは水溶液の形で使用される。定義されたpH値の調節のために適当な酸は、第一にたとえば硫酸、リン酸および塩酸のような鉱酸であり、その際硫酸がとくに好ましい。しかし、たとえばギ酸および酢酸のようなカルボン酸を使用することもできる。
【0066】
酸の量は、水溶性金属塩、充填剤、ゴムおよび場合により存在するアルカリケイ酸塩の種類および量に左右される。これは、若干の調査試験により容易に求めることができる。
【0067】
本発明による方法の好ましい1実施形によれば、ゴム100質量部あたり付加的になお5質量部までのケイ酸(SiO2)が、ケイ酸アルカリ溶液の形で、とくにNa2O:SiO2のモル比2:1〜1:4を有する水ガラスとして使用される。その際、ケイ酸アルカリ溶液は、ゴム成分ならびに充填剤懸濁液に添加することができる。殊に連続的実施法の場合、ゴム成分に対する添加が好ましい。
【0068】
一般に、本発明による方法は次のように実施される:
まず、充填剤懸濁液を、最終生成物中に含有されていて、場合により部分的に式(I)、(II)または(III)による化合物で表面が変性された充填剤を、金属塩および場合によりケイ酸アルカリ溶液と一緒に水に分散させる。使用される水の合計量は、充填剤の種類および砕解度に従う。一般に、充填剤の非水溶性成分は約6質量%である。この値は拘束的制限ではなく、下回ることも上回ることもできる。最大含量は、懸濁液のポンプ輸送性により制限される。
【0069】
こうして製造された充填剤懸濁液は、引き続き場合によりケイ酸アルカリ溶液を含有するゴムラテックスまたは場合によりケイ酸アルカリ溶液を含有する、ゴム溶液の水性エマルションと密接に混合される。このためには、たとえばプロペラ撹拌機のような公知撹拌装置が適当である。
【0070】
混合した後、撹拌工程の維持下に第一工程において酸を用いて7.5〜6.5の範囲内のpH値を調節する。その際、均一な充填剤含量を有する基礎ゴム粒子が生じる。この基礎粒子の量は、選択された金属塩量によって0.1〜6.5phrの範囲内に制御される。制御は、最低量の金属塩を用いて最大の粒度が得られるように行われる。
【0071】
使用されたラテックスの固体含量は一般に20〜25質量%になり、ゴム溶液の固体含量は3〜25質量%になり、ゴムエマルションの固体含量は一般に5〜30質量%になる。
【0072】
本発明による方法は、不連続的ならびに連続的に実施することができる。
【0073】
沈殿したゴム粉末は、有利に遠心機を用いて分離し、次に殊に流動層乾燥器中で一般に1%以下の残存水含量に乾燥される。
【0074】
本発明による製造方法の間、懸濁液に一般に好ましく使用される公知乳化剤、たとえば脂肪アルコールポリエチレングリコールエーテルのほかに、好ましい実施形において他の加工助剤および場合により加硫助剤が、加硫性ゴム混合物が通例含有するような量またはそれより少ない量で添加される。
【0075】
このような助剤は公知の
a)たとえばステアリン酸のような活性剤、
b)老化防止剤
c)樹脂および/またはロウのような加工助剤であり、
これらは一般にその都度ゴムの分量に対して0.5〜10質量%の量で、充填剤懸濁液に直接添加するかまたはラテックスエマルション(−溶液)と一緒に添加することができる。
【0076】
他の重要な添加剤は加硫促進剤である。
【0077】
これらは殊に、スルフェンアミド、メルカプト促進剤およびスルフィド促進剤、ならびにチウラム、チオカルバメートおよびアミンからなる部類から選択され、一般にゴム分量に対して0.1〜8質量%の量で、充填剤懸濁液に直接添加するかまたはラテックスエマルション(ラテックス溶液)と一緒に微細な形かまたはゴムと相容性の公知油中で添加される。
【0078】
好ましい1実施形においては、上述した成分を含有するゴム粉末は促進剤物質と混合するかまたはこれをたとえば油に溶解してゴム粉末上に噴霧される。
【0079】
場合により、加硫のために必要な硫黄が、殊に微細(5〜45μm)な、表面活性物質を加えた変性体で、ゴム分量に対して0.2〜8質量%の量で懸濁液またはゴム粉末に混入される。
【0080】
殊に充填剤懸濁液中に有機ケイ素化合物を加える場合には、非イオン、カチオンまたはアニオン界面活性剤も場合により表面活性物質として添加される。
【0081】
微細な固体化合物を使用する場合、とくに適当なことが明らかになる。上述した物質の粒度範囲は、一般に50μm以下、とくに10μm以下である。
【0082】
これが、ここに記載した方法により得られる本発明によるゴム粉末中でのできるだけ良好な分配を可能にする。一般に公知の亜鉛塩、殊に酸化亜鉛を、ゴム分量に対して0.5〜8質量%の量で混入することも、後での使用に対してとくに重要である。
【0083】
好ましくは、20〜50m2/gの比表面積を有する酸化亜鉛が使用される。この性質は、上記に記載した粒度範囲50μm未満、殊に10μm未満と関連している。
【0084】
しかし、これよりも大きい粒度範囲を有する添加物だけを使用または部分的に使用すべき場合、技術水準により、ゴム分量の添加前に存在する水性懸濁液を公知の適当な磨砕装置に通すことが可能である。引き続き、所望の粒度分布の固体を有する懸濁液が得られる。
【0085】
特別な1実施形において、本発明によるゴム粉末を沈殿させる懸濁液は、付加的に加工助剤としてゴム工業において公知の可塑化油を含有する。この油は就中、可塑化原料混合物の加工状態(噴射挙動、押出挙動)を改善するのに役立ち、ゴムラテックス(−エマルション、溶液)と共にまたは別個に懸濁液に添加される。
【0086】
本発明による微細なゴム粉末は、加硫性ゴム混合物の製造のために使用される。
【0087】
その際、混合物製造のために必要な成分は、好ましくは全部ゴム粉末中に含有されている。
【0088】
しかし該成分は、所望の加硫物の性質にとって必要である場合、付加的に他の通常のゴム、加硫助剤および充填剤と混合することもできる。
【0089】
本発明により、場合により変性された微細な充填剤および加硫に必要な他の成分を含有する、流動性でありかつ機械的力を加えた(たとえば運搬、包装)後も流動性のままであるゴム粉末を直接に製造することが実現される。
【0090】
微細性に基づき、微細な生成物を得るために、更なる磨砕手段または他の微粉砕手段は不要である。
【0091】
得られる微細なゴム粉末(半配合物または完全配合物)は、容易に加工でき、改善された性質を有する加硫物を生じる。
【0092】
【実施例】
例I
E−SBR、N234および添加物を基礎とする粉末状の半配合物の製造
攪拌しながら、水134.4L中のN234 5.6kg、活性ZnO 1kg、油2.2kg、マリパル(Marlipal)1618/25 96g、ステアリン酸、6PPDおよびTMQそれぞれ0.2kg、レノシン(Rhenosin)C90 0.6kgからなる安定な分散液を製造する。分散液を、20.9%のE−SBRラテックスエマルション95.69kgと激しく撹拌しながら混合する。全混合物を、約10%のAl2(SO43溶液の添加により6.5のpH値に下げ、これにより沈殿を開始させる。このpH値において、もう一度、N234 4kgおよび完全脱イオン水96.0Lからなる安定な分散液を加え、pH値を引き続きさらにAl2(SO43添加下に6.0に下げる。沈殿工程後、大部分の水を機械的に分離し、次に乾燥工程が残留水分を1%未満に下げる。粉末状完成品は、E−SBR 100部およびN234 48部および全添加物質を含有する(H−EPBI)。
【0093】
例II
E−SBR、N234および添加物を基礎とする粉末状の完全配合物の製造
撹拌しながら、まず完全脱イオン水 126.6L中のN234 5.6kg、活性ZnO 1kg、マリパル(Marlipal)1618/25 96g、硫黄0.32kgおよびMBTS 0.04kgからなる安定な分散液を製造する。同様に、油2.2kg、ステアリン酸、6PPDおよびTMQそれぞれ0.2kg、レノシン(Rhenosin)C90 0.6kg、TBBS 0.32kgからなる油溶液を製造し、75℃に加熱する。油溶液を、20.9%のE−SBRラテックスエマルション95.69kgと激しく撹拌しながら混合する。引き続き、上述した安定な分散液をラテックス−油混合物に加える。混合物のpH値を、引き続き約10%のAl2(SO43溶液の添加により6.5の値に下げる(沈殿の開始)。このpH値において沈殿を中断し、もう一度N2344kgおよび完全脱イオン水96.0Lからなる安定な分散液を反応混合物に添加する。この工程に続き、さらにAl2(SO43量の添加によりpH値を5.5にさらに下げる。沈殿工程後、大部分の水を機械的に分離し、次に乾燥工程により残留水分を1%未満に下げる。粉末状完成品は、E−SBR 100部およびN234 48部および全添加物を含有する(F−EPBII)。
【0094】
例III
E−SBR、ケイ酸および添加物を基礎とする粉末状の半配合物の製造
攪拌しながら、完全脱イオン水108L中のウルトラシル(Ultrasil)7000 12kg、Si69 0.98kg、活性ZnO 0.6kg、マリパル(Marlipal)1618/25 120gからなる安定な分散液を製造する。同様に、油5kg、ステアリン酸0.2kg、6PPD 0.3kg、保護体(Protector)G35 0.2kgからなる油溶液を製造し、75℃に加熱する。油溶液を20.9%のE−SBRラテックスエマルション95.69kgと激しく撹拌しながら混合する。引き続き、上述した安定な分散液をラテックス−油混合物に加える。約10%のAl2(SO43溶液の添加により、pH値を7の値に下げる。pH値を7に下げた後、もう一度ウルトラシル7000 3kg、Si69 240g、マリパル40gおよび完全脱イオン水27Lからなる安定な分散液を加える。分散液を添加した後、Al2(SO43によりpH値をさらに5.5に下げる。沈殿工程後、大部分の水を機械的に分離し、次に乾燥工程が残留水分を1%未満に下げる。粉末状完成品は、E−SBR 100部およびウルトラシル7000 75部およびすべての添加物質を含有する(H−EPBIII)。
【0095】
例IV
E−SBR、ケイ酸および添加物を基礎とする粉末状の完全配合物の製造
撹拌しながら、完全脱イオン水108L中のウルトラシル(Ultrasil)7000 12kg、Si69 0.98kg、活性ZnO 0.6kg、マリパル(Marlipal)1618/25 120g、硫黄0.3kgからなる安定な分散液を製造する。同様に、油5kg、ステアリン酸0.2kg、6PPD 0.3kg、保護体G35 0.2kg、CBS 0.3kgおよびDPG 0.4kgからなる油溶液を製造し、75℃に加熱する。油溶液を、20.9%のE−SBRラテックスエマルション95.69kgと激しく撹拌しながら混合する。引き続き、上述した安定な分散液をラテックス−油混合物に加える。約10%のAl2(SO43溶液の添加により、pH値を7の値に下げる。pH値を7に下げた後、もう一度ウルトラシル7000 3kg、Si69 240gマリパル40gおよび完全脱イオン水27Lからなる安定な分散液を添加する。分散液を添加した後、Al2(SO43によりpH値をさらに5.5に下げる。沈殿工程後、大部分の水を機械的に分離し、次に乾燥工程が残留水分を1%未満に下げる。粉末状完成品は、E−SBR 100部およびウルトラシル7000 75部およびすべての添加物質を含有する(F−EPBIV)。
【0096】
例V
NR/E−SBR、N234および添加物を基礎とする粉末状の完全配合物の製造
撹拌しながら、まず完全脱イオン水126.6L中のN234 6.0kg、活性ZnO 0.6kg、マリパル(Marlipal)1618/25 100g、硫黄0.4kgおよびMBTS 0.06kgからなる安定な懸濁液を製造する。同様に、油2.4kg、ステアリン酸および6PPDそれぞれ0.4kg、TMQ 0.2kg、保護体G35 0.2kg、TBBS 0.24kgからなる油溶液を製造し、75℃に加熱する。油溶液を、20.9%のNRおよび20.9%のE−SBRラテックスエマルションそれぞれ47.85kgと激しく撹拌しながら混合する。引き続き、上述した安定な分散液をラテックス−油混合物に加える。混合物のpH値を、引き続き約10%のAl2(SO43溶液の添加により7.0の値に下げる(沈殿の開始)。このpH値で沈殿を中断し、もう一度N234 4kgおよび完全脱イオン水96.0Lからなる安定な分散液を添加する。この工程に続き、さらにAl2(SO43量の添加によりpH値を6.0にさらに下げる。沈殿工程後、大部分の水を機械的に分離し、つぎに乾燥工程が残留水分を1%未満に下げる。粉末状の完成品は、E−SBR 100部およびN234 50部およびすべての添加物質を含有する(F−EPBV)。
【0097】
ゴム用途における本発明による生成物
ヨーロプレン1552(Europrene) スチレン含量19%を有するスチレン−ブタジエンゴム(Enichem)
ヨーロプレンN5564 ヨーロプレン1552/N234/油 100:52:10の割合からなるベール マスターバッチ(Enichem)
RSS1 天然ゴム(リブ付きスモークドシート)
SBR1552 100部、N234 48部、油11部、ZnO 5部、ステアリン酸1部、6PPD1部、TMQ1部、樹脂3部からなるH−EPBI 本発明による半配合物(粉末ゴム)
F−EPBII H−EPBIおよび付加的にTBBS1.6部、MBTS0.2部、硫黄1.6部のような組成の本発明による完全配合物
H−EPBIII E−SBR100部、ウルトラシル7000 75部、Si69 6.1部、ZnO 3部、油25部、ステアリン酸1部、6PPD1.5部、ロウ1部からなる本発明による半配合物(粉末ゴム)
F−EPBIV H−EPBIIIおよび付加的にCBS1.5部、DPG2部、硫黄1.5部のような組成の本発明による完全配合物
F−EPBV NR50部、SBR50部、N234 50部、油12部、酸化亜鉛3部、ステアリン酸2部、6PPD2部、TMQ1部、ロウ1部、TBBS1.2部、MBTS0.3部、硫黄2部からなる本発明による完全配合物(粉末ゴム)
6PPD N−(1,3−ジメチルブチル)−N−フェニル−p−フェニレンジアミン
ウルトラシル7000Gr 分散改善されたタイヤケイ酸(N2表面積約180m2/g)(Degussa AG)
TMQ 2,2,4−トリメチル−1、2−ジヒドロキノリン
Si69 ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルファン
TBBS N−tert−ブチル−2−ベンズチアジルスルフェンアミド
MBTS ジベンゾチアジルジスルフィド
エネルテン1849−1 芳香族可塑剤(BP)
DPG ジフェニルグアニジン
CBS ベンゾチアジル−2−シクロヘキシルスルフェンアミド
E−SBR1500 スチレン含量23.5%を有するエマルション−スチレンブタジエンラテックス
活性ZnO 45m2/gの表面積を有する酸化亜鉛
マリパル1618/25 乳化剤:脂肪アルコールエチレングリコールエーテル(Huels AG)
レノシン(Rhenosin)C90 補強樹脂
保護体G35 オゾン防護樹脂
N234 カーボンブラック、N2表面積125m2/g
ゴム工業的試験法
引張り試験片 DIN 53504
ショアー硬度 DIN 53505
100%モジュラス DIN 53504
300%モジュラス DIN 53504
破断点伸び DIN 53504
破壊エネルギー DIN 53504
反発弾性 ASTM D5308
max−Dmin DIN 53529
例A 普通に製造された標準混合物に対する半配合物(H−EPBI)のゴム工業的性質の比較
【0098】
【表1】
Figure 0004791619
【0099】
【表2】
Figure 0004791619
【0100】
【表3】
Figure 0004791619
【0101】
【表4】
Figure 0004791619
【0102】
結果は、後でのゴム工業的性能の損失なしに、ポリマーおよび充填剤のほかに他の混合成分を粉末ゴムの製造の間に添加することが可能であることを示す。これにより、就中エネルギーを消費する第一混合工程を節約することが達成される。
【0103】
例B 普通に製造された標準混合物(ペール−マスターバッチ)に対する完全配合物(F−EPBII)のゴム工業的性質の比較
【0104】
【表5】
Figure 0004791619
【0105】
【表6】
Figure 0004791619
【0106】
【表7】
Figure 0004791619
【0107】
【表8】
Figure 0004791619
【0108】
完全配合物の性質像は、他の場合にエネルギーを消費する混合工程においてポリマーに混入しなければならない化学薬品を、有効性の損失なしに、生成物の製造の間に添加することができることを明らかにする。これにより、慣例の混合装置(たとえば密閉式ミキサー、ロールミル)を使用しなくても、押出可能な完成混合物が得られる。
【0109】
例C 普通に製造された標準混合物に対するケイ酸充填半配合物のゴム工業的性質の比較
【0110】
【表9】
Figure 0004791619
【0111】
【表10】
Figure 0004791619
【0112】
【表11】
Figure 0004791619
【0113】
【表12】
Figure 0004791619
【0114】
ケイ酸充填混合物においても、効率の損失なしに、他の混合成分を粉末ゴム工程において添加することが達成される。
【0115】
例D 普通に製造された標準混合物に対するケイ酸充填完全配合物のゴム工業的性質像の比較
【0116】
【表13】
Figure 0004791619
【0117】
【表14】
Figure 0004791619
【0118】
【表15】
Figure 0004791619
【0119】
【表16】
Figure 0004791619
【0120】
白色のケイ酸充填完全配合物の製造は、粉末ゴム製造工程におけるゴム工業的性能の損失なしに可能である。
【0121】
例E 普通に製造された標準混合物に対するNR/SBRを基礎とする完全配合物のデータの比較
【0122】
【表17】
Figure 0004791619
【0123】
【表18】
Figure 0004791619
【0124】
【表19】
Figure 0004791619
【0125】
【表20】
Figure 0004791619
【0126】
完全配合物の性質は、完全配合物標準混合物1のすべての化学薬品を既に粉末ゴム工程において生成物に添加することができることを明らかにする。ゴム工業的性質の損失は観察できない。

Claims (11)

  1. 微細な充填剤(カーボンブラックおよび/またはケイ酸塩充填剤)、元素の周期系IIa族、IIb族、IIIa族およびVIII族の金属の水溶性塩およびゴムラテックスまたはゴム溶液の水性エマルションを含有する水含有混合物から沈殿させることにより、微細な充填剤含有ゴム粉末を製造する方法において、
    a) 充填剤に対し0.1〜20質量%の、充填剤表面の変性のために決められた量のビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルファンを有する、水中2〜15質量%の含量を有する水性懸濁液の形の微細な充填剤50質量%以上で100質量%以下または表面が少なくとも部分的にビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルファンで変性された微細な充填剤50質量%以上で100質量%以下を、乳化剤の存在でゴムラテックスまたはゴム溶液の水性エマルションと混合し、および混合物のpH値をルイス酸の添加により7.5〜6.5の範囲内の値に下げ(第一工程)、
    b) 充填剤表面の変性のために予定されたビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルファンの残量を有する、上記微細な充填剤の残余分量(分割量)を懸濁液の形で添加し、pH値を6.5より低く〜5までの範囲内の値に下げ、混合物中に存在するゴムを充填剤と一緒に完全に沈殿させ(第二工程)、
    c) 沈殿した固体を自体公知の手段で分離し、
    d) それを洗浄しおよび
    e) 乾燥する
    ことを特徴とする微細な充填剤含有ゴム粉末の製造方法。
  2. 充填剤の全分量がphr(ゴム100部当たりの部)80部以上の場合、充填剤の量の1〜10部を第二工程における残余分量として添加することを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 充填剤の全分量がphr80部未満の場合、充填剤の量の10〜20部を第二工程における残余分量として添加することを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 1〜9μmの平均粒度を有するカーボンブラックを使用することを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 白色充填剤(沈降ケイ酸)を少なくとも部分的に塩不含に洗浄された濾過ケーキの形で使用することを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. ゴム粉末の沈殿前に懸濁液/エマルションに、
    a)酸化亜鉛および/またはステアリン酸亜鉛、
    b)ステアリン酸、
    c)ポリアルコール、
    d)ポリアミン、
    e)樹脂、ロウ、可塑化油、
    f)老化防止剤、
    の通常の加工助剤および/または加硫助剤a)〜f)を添加し、添加した固体成分の粒度が50μm未満であることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. 1種以上の前記加工助剤および/または加硫助剤を含有する充填剤懸濁液を、ゴム成分に添加する前に粉砕機に通すことを特徴とする請求項6記載の方法。
  8. 20〜50m2/gの表面積を有する酸化亜鉛を充填剤懸濁液と予備混合し、第一工程において添加することを特徴とする請求項6記載の方法。
  9. 請求項6に記載の加工助剤および/または加硫助剤a)〜f)の1種以上をラテックスエマルションないしはゴム溶液または充填剤懸濁液と予備混合し、次いで第一工程において、前記ラテックスエマルションないしはゴム溶液を前記充填剤懸濁液と混合することを特徴とする請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
  10. 加硫促進剤を請求項6に記載の加工助剤および/または加硫助剤a)〜f)を含有するゴム粉末と混合するかまたはゴムと相容性の油中に懸濁させるかまたは溶解してゴム粉末上に噴霧することを特徴とする請求項1から9までのいずれか1項記載の方法。
  11. 加硫促進剤と共にさらに硫黄を使用することを特徴とする請求項10記載の方法。
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