JP4772308B2 - ユニット建物の構築方法 - Google Patents
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Description
相隣る建物ユニットの柱間に横置き丸パイプを挟み、かつ両柱をボルト・ナットで接合す
ることにて、ユニット建物の構造強度を高めようとするものがある。
記載の如く、4個の建物ユニットそれぞれに定めた少なくとも1個の柱省略コーナー部を
柱省略接合部にて互いに突き合せ配置し、柱省略接合部の一方側にて相隣る2個の建物ユ
ニットの天井梁の間から、他方側にて相隣る2個の建物ユニットの天井梁の間に渡る渡し
梁を隣接ユニット間隙に設けてなるものがある。
限界があり、ユニット構造強度の更なる向上が望まれる。
ユニット分の柱省略空間しか構築できない。
ト構造強度を向上することにある。
略空間を形成することにある。
を接合することにより、大断面強度の合体柱を構成し、ユニット構造強度を向上できる。
化し、合体柱の断面強度を一層向上する。合体柱が軸力と水平力の負担に高効果を示す。
性能を一層向上する。
構造強度と精度を更に向上できる。
梁をつなぎ柱に接続することにより、柱省略したユニット建物に作用する水平力と軸力をつなぎ柱と両側の柱からなる合体柱で負担できる。これにより、広大な柱省略空間を形成できる。
梁の断面強度を一層向上する。
、輸送保管段階を経た現地据付け後、渡し梁の接続完了まで取外されない。従って、渡し梁の接続時の建物ユニットの強度を低下せしめることがなく、施工段階の建物強度も十分に確保でき、施工性は良い。
参考例1のユニット建物1は、図1に示す如く、複数の標準建物ユニット10を左右上下に接合したものである。
鋼製床梁12と、4本の形鋼製天井梁12とを箱形に接合した骨組構造体である。建物ユ
ニット10は、4個のコーナー部で、相交差する床梁12をジョイントピース12Aによ
り柱11の下端部に接続し、相交差する天井梁13をジョイントピース13Aにより柱1
1の上端部に接合して構成される。
柱11の間に、該柱11の全長に沿う溝形鋼製つなぎ柱21を挿入し、つなぎ柱21の両
側の柱11、11をボルト・ナット22で接合して合体柱20を形成する。合体柱20は
、つなぎ柱21と柱11の上下端を普通ボルトで単純接合し、軸力と弱水平力の負担に効
果を示す。また、合体柱20は、つなぎ柱21と柱11の上下端及び中間部を高力ボルト
で摩擦接合し、軸力と水平力の負担に高効果を示す。
体柱20のつなぎ柱21の柱脚も基礎に接合する。合体柱20は、つなぎ柱21の柱脚を
基礎にピン接合することにて、軸力の負担に効果を示す。また、合体柱20は、つなぎ柱
21の柱脚を基礎に剛接合することにて、軸力と水平力の負担に高効果を示す。
建物ユニット10の側から上階建物ユニット10の側に渡る通し柱にすることができる。
たとき、元の2本の柱11、11の断面2次モーメント600cm4を以下の如くに強大化でき
る。つなぎ柱21と柱11を単純接合した場合、合体柱20の断面2次モーメントは約5
倍の3000cm4になる。つなぎ柱21と柱11を摩擦接合した場合、合体柱20の断面2次
モーメントは約27倍の16000cm4になる。
(a)相隣る建物ユニット10の離し置きした柱11間につなぎ柱21を挿入し、つなぎ
柱21と両側の柱11を接合することにより、大断面強度の合体柱20を構成し、ユニット構造強度を向上できる。
ことなく一体化し、合体柱20の断面強度を一層向上する。合体柱20が軸力と水平力の
負担に高効果を示す。
力の負担性能を一層向上する。
ニット構造強度と精度を更に向上できる。
参考例2のユニット建物2が参考例1と異なる点は、東側1列をなす建物ユニット群の建物ユニット10と、西側1列をなす建物ユニット群の建物ユニット10を桁方向で離し置きし、それらの桁方向で互いに離隔された柱11の間につなぎ柱21を挿入して合体柱20を形成したことにある。ユニット建物2の桁側補強プランである。
参考例3のユニット建物3が参考例1と異なる点は、4個の建物ユニット10の各1つのコーナー部(柱11)を互いに突き合せ、かつそれらの建物ユニット10を離し置きし、各建物ユニット10の外周側で互いに離隔された柱11の間につなぎ柱21を挿入して合体柱20を形成したことにある。ユニット建物3の外周補強プランである。
参考例4のユニット建物4が参考例1と異なる点は、複数の建物ユニット10を桁方向と妻方向の両方向で離し置きし、それらの桁方向と妻方向で互いに離隔された柱11の間につなぎ柱21を挿入して合体柱20を形成したことにある。ユニット建物4の室内に、4本の柱11をつなぎ柱21で強化した大黒柱20Aを形成し、外周の負担を減らすこともできる。ユニット建物4の桁妻補強プランである。
実施例1のユニット建物5は、図5に示す如く、複数の柱省略建物ユニット10Aを用
いたものである。
柱11のうちの1本の柱11を省略したものである。柱省略建物ユニット10Aは、柱省
略コーナー部以外の3個のコーナー部では、相交差する床梁12をジョイントピース12
Aにより柱11の下端部に接合し、相交差する天井梁13をジョイントピース13Aによ
り柱11の上端部に接合するとともに、柱省略コーナー部では、相交差する床梁12をジ
ョイントピース12Bにより短柱14に接合し、相交差する天井梁13をジョイントピー
ス13Bにより短柱15に接合して構成される。そして、柱省略建物ユニット10Aでは
、柱省略コーナー部に仮柱16を着脱自在としている。仮柱16は、ボルト、ピン等の着
脱手段により、上述の短柱14と短柱15とに着脱自在に結合される。
ーナー部(短柱15の位置)を柱省略接合部にて互いに突き合せ配置する。このとき、ユ
ニット建物5は、東側1列をなす3個の柱省略建物ユニット10Aと、西側1列をなす3
個の柱省略建物ユニット10Aを桁方向で離し置きし、ユニット建物5の南北両端の桁方
向で互いに離隔された柱11の間につなぎ柱21を挿入し、つなぎ柱21と両側の柱11
、11をボルト・ナットで接合(単純接合又は摩擦接合)して合体柱20を形成する。合
体柱20は、各柱省略建物ユニット10Aの柱11の柱脚を基礎に接合(ピン接合又は剛
接合)するとともに、つなぎ柱21の柱脚も基礎に接合(ピン接合又は剛接合)する。
井梁13側から、他方側(北端側)の柱省略建物ユニット10Aの天井梁13側に渡るH
形鋼製(溝形鋼でも可)渡し梁31を、東西の隣接ユニット離し置き間隙に設ける。
なぎ柱21と、他方側(北端側)のつなぎ柱21のそれぞれにボルト・ナット32で接続
される。渡し梁31の中間部には、各柱省略建物ユニット10Aの柱省略コーナー部(短
柱15のジョイントピース13B等)がボルト・ナットで接続される。
ニット10を搭載しており、つなぎ柱21を通し柱として、柱省略建物ユニット10Aの
側から上階の建物ユニット10の側にまで延在してある。そして、渡し梁31の成の高さ
は、上階の建物ユニット10の床梁12の側にまで延在され、渡し梁31がその延在部分
でもつなぎ柱21にボルト・ナット32で接続される。
略コーナー部に接続完了するまでは仮柱16を設けておき、渡し梁31の接続完了後に仮
柱16を取外す。
を採用できる。上階の床梁の側にまで延在させない下屋対応では、ウエブ高さ200mm、フ
ランジ巾200mmのH形鋼を採用できる。
(a)相隣る建物ユニット10Aの離し置きした柱11間につなぎ柱21を挿入し、つな
ぎ柱21と両側の柱11を接合することにより、大断面強度の合体柱20を構成し、ユニ
ット構造強度を向上できる。
ことなく一体化し、合体柱20の断面強度を一層向上する。合体柱20が軸力と水平力の
負担に高効果を示す。
力の負担性能を一層向上する。
、ユニット構造強度と精度を更に向上できる。
また、渡し梁31をつなぎ柱21に接続することにより、柱省略したユニット建物5に作
用する水平力と軸力をつなぎ柱21と両側の柱11からなる合体柱20で負担できる。こ
れにより、広大な柱省略空間を形成できる。即ち、ユニット建物5の奥行方向で3個ユニ
ット分の柱省略空間を形成できる。
ト10Aの妻フレーム(柱11、床梁12、天井梁13)6枚と、2本のつなぎ柱21と
渡し梁31の門型フレームで負担する。東西方向(桁方向)の水平力は、南北の各柱省略
建物ユニット10Aの桁フレーム(柱11、床梁12、天井梁13)4枚と、合体柱20
で負担する。
により、渡し梁31の断面強度を一層向上する。
Aの工場製造段階、輸送保管段階を経た現地据付け後、渡し梁31の接続完了まで取外さ
れない。従って、渡し梁31の接続時の建物ユニット10Aの強度を低下せしめることが
なく、施工段階の建物強度も十分に確保でき、施工性は良い。
限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明
に含まれる。
10 標準建物ユニット
10A 柱省略建物ユニット
11 柱
12 床梁
13 天井梁
16 仮柱
20 合体柱
21 つなぎ柱
31 渡し梁
Claims (3)
- 複数の柱省略建物ユニットを接合してなり、
複数の柱省略建物ユニットのそれぞれに定めた少なくとも1個の柱省略コーナー部を柱省略接合部にて互いに突き合せ配置し、
柱省略接合部の一方側と他方側の双方で、相隣る柱省略建物ユニットの離し置きした柱間に、該柱の全長に沿うつなぎ柱を挿入し、つなぎ柱と両側の柱を摩擦接合し、つなぎ柱の柱脚を基礎に接合し、
柱省略接合部の一方側の柱省略建物ユニットの天井梁側から、他方側の柱省略建物ユニットの天井梁側に渡る渡し梁を隣接ユニット間隙に設け、
渡し梁の両端部は、柱省略接合部の一方側のつなぎ柱と、柱省略接合部の他方側のつなぎ柱のそれぞれに接続され、渡し梁の中間部には、複数の柱省略建物ユニットの各柱省略コーナー部が接続されてなるとともに、
柱省略コーナー部を有する複数の柱省略建物ユニットを下階建物ユニットとし、この下階建物ユニットの上に複数の上階建物ユニットを搭載され、
つなぎ柱を下階建物ユニットの側から上階建物ユニットの側にまで延長した通し柱にし、
渡し梁の成の高さが上階建物ユニットの床梁にまで延在され、渡し梁がその延在部分でもつなぎ柱に接続されてなるユニット建物の構築方法において、
柱が省略される建物ユニットとして、柱省略コーナー部に仮柱を着脱自在としてなるものを用い、
つなぎ柱と建物ユニットに渡し梁を接続完了するまでは仮柱を設けておき、渡し梁の接続完了後に仮柱を取外すことを特徴とするユニット建物の構築方法。 - 前記つなぎ柱の柱脚を基礎に剛接合する請求項1に記載のユニット建物の構築方法。
- 前記柱省略建物ユニットが箱形骨組構造体の少なくとも1個のコーナー部で柱を省略してなる請求項1又は2に記載のユニット建物の構築方法。
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