JP4770735B2 - ニッケル水素蓄電池 - Google Patents

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Description

本発明は、ニッケル水素蓄電池に関する。
近年、ポータブル機器や携帯機器などの電源として、また、電気自動車やハイブリッド自動車などの電源として、様々なニッケル水素蓄電池が提案されている。(例えば、特許文献1,特許文献2参照)。
特開平8−148135号 特開平5−325930号
一般に、ニッケル水素蓄電池では、負極の容量を正極の容量よりも大きくしている。これにより、電池の放電容量は、正極の容量によって制限される(以下、これを正極規制ともいう)。このように、正極規制とすることにより、過充電時及び過放電時における内圧の上昇を抑制することができる。なお、充電可能な過剰な負極容量は、充電リザーブと呼ばれ、放電可能な過剰な負極容量は、放電リザーブと呼ばれている。
ところで、ニッケル水素蓄電池では、使用に伴い、負極の水素吸蔵合金が腐食し、その副反応として水素吸蔵合金に水素が吸蔵される。これに伴い、特に、金属ケースのニッケル水素蓄電池では、水素吸蔵合金の水素吸蔵量が次第に増加していく。その結果、負極の放電リザーブが増加する一方、充電リザーブが減少してしまい、充電時に電池の内圧が上昇し易くなる。また、放電リザーブが増加すると、電池容量が低下するので、ハイブリッド自動車などに用いた場合には、燃費の低下等の問題が生じる虞がある。
また、使用期間が長期にわたると、充電リザーブが消滅してしまい、その結果、満充電時などにおいて、負極から生じた大量の水素ガス等により電池の内圧が過昇圧となり、安全弁が開弁してしまう。これにより、電池内の水素ガスを外部に排出して過昇圧を抑制することができるが、水素ガスと共に電解液も外部に排出されてしまうので、電解液の減少により電池特性が著しく低下してしまう。このように、金属ケースのニッケル水素蓄電池では、長期的な水素吸蔵合金の腐食に伴い、電池特性が低下してしまう問題があった。特に、電気自動車やハイブリッド自動車などの電源として用いる場合には、10年以上の寿命が要求されるため、上記のような電池特性の低下は深刻な問題であった。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、負極の放電リザーブの増加を抑制し、電池特性の低下を抑制することができるニッケル水素蓄電池を提供することを目的とする。
その解決手段は、電池本体部と、上記電池本体部を収容するケースと、上記ケースの内圧が所定値を超えると、上記ケース内のガスを排出して上記ケースの内圧の過昇圧を防止する安全弁装置と、を備えるニッケル水素蓄電池であって、上記ケースは、当該ケース自身を貫通して当該ケースの内部と外部とを連通するガス排出孔を有し、上記安全弁装置は、上記ガス排出孔を封じる弁部材であって、上記ケースの外方に、上記ガス排出孔と連通する弁内空間をなし、上記ケースの内圧が上記所定値以下のときでも、上記ケース内の水素ガスを、当該電池の外部へ漏出させる壁部を含む弁部材を有してなるニッケル水素蓄電池である。
本発明のニッケル水素蓄電池では、安全弁装置が、ガス排出孔を封じる弁部材であって、ガス排出孔と連通する弁内空間をなす壁部を含む弁部材を有している。このため、ケース内の水素ガスを、ガス排出孔を通じて、弁内空間に導入することとができる。これにより、弁内空間のない弁部材(例えば、中実円柱状の弁部材)を用いる場合に比べて、弁内空間に導入された水素ガスと、弁部材(具体的には、弁部材のうち弁内空間をなす壁部)との接触面積を大きくすることができる。
しかも、この安全弁装置が、ケースの内圧が上記所定値以下のときでも、ケース内の水素ガスを、弁内空間を通じて、当該電池の外部へ漏出させる水素漏出機能を有している。従って、ケース内が過昇圧に至らない状態でも、水素ガスとの接触面積を大きくした弁部材の弁内空間を通じて、ケース内の水素ガスを外部へ漏出させることができる。このため、弁内空間のない弁部材(例えば、中実円柱状の弁部材)を用いる場合に比べて、ケース内の水素ガスを外部に漏出させ易くなり、適切な水素漏出量を確保することができる。
このような安全弁装置としては、例えば、ケースの外方に突出した凸形状で、弁内空間をなす凸壁部を有する弁部材を用い、ケース内から弁内空間に導入された水素ガスを、弁内空間をなす弁部材の凸壁部を透過させて、電池の外部へ漏出させる安全弁装置が挙げられる。この場合は、上述のように、水素ガスと、弁内空間をなす弁部材の壁部との接触面積を大きくしていることから、水素透過面積を大きく確保できることになる。これにより、弁部材を透過する水素透過量を増大させることができるので、ケース内の水素ガスを、外部に漏出させ易くなる。従って、適切な水素漏出量を確保することができる。
また、弁部材(詳細には、弁内空間をなす壁部)を複数の部材によって構成し(例えば、インサート成型により、環状または筒状をなす、金属部材とゴム部材とを一体成形した弁部材)、弁内空間をなす構成部材の間(例えば、金属部材とゴム部材との間)を通じて、水素ガスを外部へ漏出させる安全弁装置を例示することもできる。この場合は、弁内空間に導入した水素ガスを、構成部材の間を通じて、適切に、ケース内の水素ガスを、外部に漏出させることができる。特に、弁内空間をなす構成部材の組み合わせ、材質の選択、部材数などを調整することにより、構成部材間を通じて外部へ漏出する水素ガスの漏出量を調整できるので、適切な水素漏出量を確保することができる。
以上より、本発明のニッケル水素蓄電池では、ケース内が過昇圧に至らない状態でも、安全弁装置において、適切な水素漏出量を確保することができるので、負極の水素吸蔵合金の腐食に伴う電池内の水素の増加を、適切に抑制することができる。従って、負極の放電リザーブの増加を抑制し、電池特性の低下を抑制することができる。
なお、弁内空間をなす弁部材の壁部を透過させて、電池の外部へ漏出させる安全弁装置とする場合は、弁部材として、例えば、水素透過性ゴムを用いると良い。特に、ニッケル水素蓄電池では、アルカリ性電解液を用いるので、耐アルカリ性の高い水素透過性樹脂(ゴム)(例えば、EPDMなど)を用いるのが好ましい。
また、本発明のニッケル水素蓄電池は、安全弁装置に加え、これ以外の部分(例えば、ケースなど)から水素ガスが漏出するものであっても良い。この場合には、安全弁装置及び安全弁装置以外の部分から、ケース内の水素ガスを電池外部に漏出させることができる。
また、電池本体部は、電池の機能を奏するためにケース内に配置されるものであり、例えば、電極、セパレータ、電解液などが含まれる。
さらに、上記のニッケル水素蓄電池であって、前記ケースは、金属製であるニッケル水素蓄電池であると良い。
本発明のニッケル水素蓄電池では、ケースが金属製である。このため、電池の冷却性が極めて良好となり、電池の過昇温を防止することができる。
ところで、従来、金属ケースを備えるニッケル水素蓄電池では、特に、ケース内の水素ガスを、ケースの壁部を透過させて外部に排出することが困難であるため、負極の放電リザーブが増加する一方で、充電リザーブが減少してゆき、使用期間が長期にわたると、電池特性が著しく低下していた。これに対し、本発明のニッケル水素蓄電池では、前述のように、安全弁装置が水素漏出機能を有しているため、金属ケースであっても、負極の放電リザーブの増加を抑制し、電池特性の低下を抑制できる。
さらに、上記いずれかのニッケル水素蓄電池であって、前記弁部材のうち前記弁内空間をなす前記壁部は、水素の透過により、上記弁内空間の水素ガスを外部に漏出させる水素透過部を含むニッケル水素蓄電池とすると良い。
本発明のニッケル水素蓄電池では、弁部材の水素透過部(水素ガスが透過する部位)を通じて、適切に、弁内空間の水素ガスを外部に漏出させることができる。なお、水素透過部は、弁内空間をなす壁部の全体(例えば、ケースの外方に突出した凸形状で、弁内空間をなす凸壁部全体)であっても良いし、その一部であっても良い。
さらに、上記のニッケル水素蓄電池であって、前記弁部材の前記水素透過部は、屈曲及び盤曲の少なくともいずれかにより、前記弁内空間に接する内側接触面積及び外気に接する外側接触面積を増大させる面積増大部を含んでなるニッケル水素蓄電池であると良い。
本発明のニッケル水素蓄電池では、弁部材の水素透過部(水素ガスが透過する部位)が、屈曲及び盤曲の少なくともいずれかにより、弁内空間に接する内側接触面積及び外気に接する外側接触面積を増大させる面積増大部を含んでいる。このため、水素透過部が屈曲及び盤曲していない場合(例えば、平板形状や有底円筒形状の水素透過部)に比して、上記内側接触面積及び外側接触面積(すなわち、水素透過面積)を大きく確保することができる。これにより、弁部材を透過する水素透過量をさらに増大させることができるので、ケース内の水素ガスを、より一層外部に漏出させ易くなる。従って、安全弁装置において、適切な水素漏出量を確保することができるので、電池内の水素の増加を適切に抑制することができる。
さらに、上記いずれかのニッケル水素蓄電池であって、前記弁部材の前記水素透過部は、周囲よりも薄肉の薄肉部を含んでなるニッケル水素蓄電池であると良い。
本発明のニッケル水素蓄電池では、弁部材の水素透過部(水素ガスが透過する部位)が、周囲よりも薄肉の薄肉部を含んでいる。このため、薄肉部を設けることなく一定の肉厚で凸壁部を構成する場合に比して、薄肉部から水素が透過し易くなる分、弁部材を透過する水素透過量を増大させることができるので、ケース内の水素ガスを、より一層外部に漏出させ易くなる。
さらに、上記いずれかのニッケル水素蓄電池であって、前記弁部材は、前記ケースのうち前記ガス排出孔の周囲に位置する孔周囲部に密着するシール部を含み、前記安全弁装置は、上記弁部材の上記シール部を、上記ケースの上記孔周囲部に向けて押圧し、上記シール部自身の弾性により上記シール部のシール面を上記孔周囲部に密着させると共に、上記シール部の上記ケース外方への突出高さを所定の高さに保つ保持部材を有し、上記シール部は、上記ケース内の内圧が前記所定値を超えたとき、当該シール部の少なくとも一部の弾性変形により、上記シール面と上記孔周囲部との間に、上記ガス排出孔と外部とを連通する連通路が現出する形態を有してなるニッケル水素蓄電池とすると良い。
本発明のニッケル水素蓄電池では、保持部材により、弁部材のシール部を、ケースの孔周囲部に向けて押圧することで、シール部のシール面を孔周囲部に密着させている。さらに、ケース内の内圧が所定値を超えたとき、シール部のうち少なくとも一部の弾性変形により、シール部と孔周囲部との間に、ガス排出孔と外部とを連通する連通路が現出する。これにより、ケースの内圧が所定の値よりも低い場合には、弁部材のシール面を孔周囲部に密着させて、ケース内のガスが外部に排出されないようにすることができる。一方、ケースの内圧が所定の値を超えた場合には、シール部の少なくとも一部が弾性変形することにより現出した連通路を通じて、ケース内のガスを排出させて、ケースの内圧の過昇圧を防止することができる。
しかも、シール部のケース外方への突出高さを所定の高さに保つ保持部材を用いてシール部を押圧し、シール部自身の弾性により、シール面を孔周囲部に密着させている。このため、コイルバネ等の弾性部材を用いて、シール部のシール面を孔周囲部に向けて押圧する構成に比べて、部品点数を削減できると共に、安全弁装置の小型化(特に、ケースの表面からの突出高さの低減)を図ることができる。
なお、弁部材としては、例えば、ゴム成形体が挙げられる。特に、本発明の電池は、ニッケル水素蓄電池であるため、耐アルカリ性の高いゴム(NBRやEPDMなど)によって成形したゴム成形体を用いるのが好ましい。
さらに、上記いずれかのニッケル水素蓄電池であって、前記弁部材は、前記ケースのうち前記ガス排出孔の周囲に密着するシール部を含み、前記弁内空間をなす前記壁部は、上記シール部から、ケースの外方に突出した凸形状で、前記水素透過部をなす凸壁部であるニッケル水素蓄電池とすると良い。
本発明のニッケル水素蓄電池では、弁部材のうち弁内空間をなす壁部が、シール部からケースの外方に突出した凸形状で、水素透過部をなす凸壁部である。換言すれば、安全弁装置の弁部材が、シール部から突出した凸形状でガス排出孔と連通する弁内空間をなす凸壁部であって、当該凸壁部自身を透過させて弁内空間の水素ガスを外部に漏出させる凸壁部を含んでいる。このように、弁部材に水素透過性の凸壁部を設けることにより、ケースから弁内空間に導入された水素ガスと弁部材との接触面積(水素透過面積)を大きく確保することができる。これにより、弁部材を透過する水素透過量を増大させることができるので、ケース内の水素ガスを、安全弁装置を通じて外部に漏出させ易くなる。
さらに、上記のニッケル水素蓄電池であって、前記弁部材のうち少なくとも前記凸壁部の外表面の一部に密着して、上記凸壁部を包囲する包囲部材を備え、この包囲部材は、自身を貫通する1または複数の貫通孔であって、上記凸壁部の外表面の一部を露出させる貫通孔を有してなるニッケル水素蓄電池であると良い。
本発明のニッケル水素蓄電池では、弁部材のうち少なくとも凸壁部の外表面の一部に密着して、凸壁部を包囲する包囲部材を備えている。これにより、弁部材の変形(膨張など)を防止することができる。
さらに、この包囲部材は、自身を貫通する1または複数の貫通孔であって、凸壁部の外表面の一部を露出させる貫通孔を有している。このため、弁部材の凸壁部を透過した水素ガスを、包囲部材の貫通孔を通じて、適切に外部に漏出させることができる。特に、弁部材の凸壁部のうち包囲部材の貫通孔から露出する部分において、極めて水素を透過し易くできるので、水素ガスをスムーズに外部に漏出させることができる。
また、上記のような構成によれば、包囲部材の貫通孔の数、大きさ、位置等によって、水素ガスの漏出量(漏出速度)を調整することもできる。従って、包囲部材の貫通孔の数、大きさ、位置等を調整することにより、負極の放電リザーブの変動(増減)を適切に抑制し、電池特性の低下を適切に抑制することが可能となる。
さらに、上記のニッケル水素蓄電池であって、前記弁部材の前記凸壁部と前記包囲部材とは、両者の間に、上記包囲部材の前記貫通孔と連通する間隙部を構成する形態を有してなるニッケル水素蓄電池であると良い。
本発明のニッケル水素蓄電池では、弁部材の凸壁部と包囲部材とが、両者の間に、包囲部材の貫通孔と連通する間隙部を構成している。このため、弁部材の凸壁部を透過した水素ガスを、凸壁部と包囲部材との間の間隙部に導き、この間隙部を通じて包囲部材の貫通孔から外部にスムーズに漏出させることができる。
あるいは、前記のニッケル水素蓄電池であって、前記弁部材のうち前記弁内空間をなす前記壁部は、水素の透過により、上記弁内空間の水素ガスを外部に漏出させる水素透過部を含み、上記弁部材の上記水素透過部は、屈曲及び盤曲の少なくともいずれかにより、上記弁内空間に接する内側接触面積及び外気に接する外側接触面積を増大させる面積増大部を含み、上記面積増大部及び前記シール部は、前記孔周囲部から見た前記ケース外方への突出高さで比較して、上記面積増大部が低い、または両者の高さが等しい形態とされてなるニッケル水素蓄電池とすると良い。
本発明のニッケル水素蓄電池によれば、水素透過部が屈曲及び盤曲していない場合(例えば、平坦形状)に比べて、上記内側接触面積及び外側接触面積(すなわち、水素透過面積)を大きく確保することができる。これにより、弁部材を透過する水素透過量を増大させることができるので、ケース内の水素ガスを、外部に漏出させ易くなる。従って、安全弁装置において、適切な水素漏出量を確保することができるので、電池内の水素の増加を適切に抑制することができる。
しかも、弁部材の面積増大部及びシール部を、孔周囲部から見たケース外方への突出高さで比較して、面積増大部が低い、または両者の高さが等しい形態としている。換言すれば、弁部材の形状を、シール部から突出する凸形状とすることなく(凸壁部を形成することなく)、面積増大部を形成している。これにより、水素透過性を良好としつつ、ケースの表面(孔周囲部)からの突出高さの低い弁部材とすることができる。従って、安全弁装置について、ケースの表面からの突出高さを低くすることができ、ひいては、電池の小型化を図ることができる。
さらに、前記いずれかのニッケル水素蓄電池であって、前記弁部材のうち前記弁内空間をなす前記壁部は、2以上の部材からなり、上記部材間に、当該部材間を通じて上記弁内空間の水素ガスを外部に漏出させる界面を含むニッケル水素蓄電池とすると良い。
本発明のニッケル水素蓄電池によれば、弁内空間に導入した水素ガスを、容易且つ適切に、ケース内の水素ガスを、弁内空間をなす構成部材の間を通じて、外部に漏出させることができる。このような弁部材(詳細には、弁内空間をなす壁部)としては、例えば、環状または筒状をなす、金属部材とゴム部材とを、インサート成型により一体成形したものが挙げられる。
第1図は、実施例1〜3にかかるニッケル水素蓄電池100〜300の部分破断斜視図である。 第2図は、実施例1の安全弁装置101の縦断面図である。 第3図は、実施例2のニッケル水素蓄電池200を示す図であり、安全弁装置201付近の縦断面図である。 第4図は、実施例2の弁部材210の上面図である。 第5図は、実施例3の安全弁装置301の縦断面図である。 第6図は、実施例4にかかるニッケル水素蓄電池600の分解斜視図である。 第7図は、実施例4にかかる弁部材610の上面図である。 第8図は、実施例4にかかる弁部材610の正面図である。 第9図は、実施例4にかかる弁部材610を示す図であり、第7図のB−B断面図に相当する。 第10図は、実施例4の安全弁装置601を説明する説明図であり、第6図のA−A断面図に相当する。 第11図は、他の形態にかかる弁部材410の側面視半断面図である。 第12図は、他の形態にかかる弁部材410を示す図であり、第11図のA−A断面図に相当する。 第13図は、他の形態にかかる弁部材510の側面視半断面図である。 第14図は、実施例5にかかるニッケル水素蓄電池700の部分破断斜視図である。 第15図は、実施例5の安全弁装置701の縦断面図(第2図と直交する方向の縦断面図)であり、第14図のH−H断面図に相当する。 第16図は、実施例5の安全弁装置701の縦断面図(第14図のH−H断面図に相当する)であり、ケース内の内圧が所定値を超えたときの様子を示す図である。 第17図は、実施例5にかかる弁部材710の斜視図である。 第18図は、実施例6にかかるニッケル水素蓄電池800の安全弁装置801の縦断面図である。 第19図は、他の形態にかかる弁部材910の斜視図である。 第20図は、実施例7にかかる安全弁装置1101の縦断面図である。 第21図は、安全弁装置1101の弁部材1110の斜視図である。 第22図は、実施例8にかかるニッケル水素蓄電池1000の部分破断斜視図である。 第23図は、実施例8にかかる弁部材1010の斜視図である。 第24図は、実施例8の安全弁装置1001の縦断面図(第2図と同じ方向の縦断面図)であり、第22図のG−G断面図に相当する。 第25図は、実施例8の安全弁装置1001の縦断面図(第22図のG−G断面図に相当する)であり、ケース内の内圧が所定値を超えたときの様子を示す図である。
100,200,300,600,700,800,1000,1100 ニッケル水素蓄電池
101,201,301,601,701,801,1001,1101 安全弁装置
102,602 ケース
110,210,310,410,510,610,710,810,910,1010,1110 弁部材
118,218,318,418,518 凸壁部(弁内空閧をなす壁部、水素透過部)
120,620 封口板
121 孔周囲部
122,622 ガス排出孔
130 電槽
150 電池本体部
170,270 包囲部材
175,275 貫通孔
212c,214c 薄肉部
312,412 側壁部(面積増大部)
513 面積増大部
115,215,315,615,715,815,915,1015,1115 シール部
718,818,918,1018,1118 水素透過部(弁内空間をなす壁部)
740,1040 安全弁ケース(保持部材)
C 弁内空間
D,E 間隙部
F 連通路
次に、本発明の実施形態(実施例1〜8)について、図面を参照しつつ説明する。
実施例1のニッケル水素蓄電池100は、第1図に示すように、封口板120及び電槽130を備えるケース102と、安全弁装置101と、ケース102(電槽130)内に配置された極板群150及び電解液(図示しない)とを備える角形密閉式ニッケル水素蓄電池である。
極板群150は、正極151と負極152と袋状のセパレータ153とを備えている。このうち、正極151は袋状のセパレータ153内に挿入されており、セパレータ153内に挿入された正極151と、負極152とが交互に積層されている。正極151及び負極152は、それぞれ集電されて、図示しない正極端子及び負極端子に接続されている。
なお、本発明の実施形態(実施例1〜4)のニッケル水素蓄電池では、いずれも、正極容量を6.5Ah、負極容量を11.0Ahとしている。従って、本発明の実施形態(実施例1〜4)のニッケル水素蓄電池は、いずれも、正極規制で、電池容量を6.5Ahとしている。
正極151としては、例えば、水酸化ニッケルを含む活物質と、発泡ニッケルなどの活物質支持体とを備える電極板を用いることができる。負極152としては、例えば、水素吸蔵合金などを負極構成材として含む電極板を用いることができる。セパレータ153としては、例えば、親水化処理された合成繊維からなる不織布を用いることができる。電解液としては、例えば、KOHを含む比重1.2〜1.4のアルカリ水溶液を用いることができる。
電槽130は、金属(具体的には、ニッケルめっき鋼板)からなり、矩形箱形状を有している。封口板120は、金属(具体的には、ニッケルめっき鋼板)からなり、矩形略板形状を有している。封口板120には、第2図に示すように、ケース102の内部と外部とを連通するガス排出孔122が形成されている。この封口板120は、第2図に示すように、電槽130の開口端面131上に載置されて全周溶接され、電槽130の開口部132を封止している。これにより、封口板120と電槽130とは、隙間なく一体化して、ケース102をなしている。本実施例1では、ケース102全体を金属(金属壁部のみ)によって形成しているため、電池の冷却性が極めて良好となり、電池の過昇温を防止することができる。
安全弁装置101は、第2図に示すように、弁部材110と包囲部材170とコイルバネ160と台座プレート180と安全弁ケース140とを有している。台座プレート180は、金属(具体的には、ニッケルめっき鋼板)からなり、環状板形状で、封口板120の外周面127上に固着されている。包囲部材170は、金属(具体的には、ニッケルめっき鋼板)からなり、略円環状の鍔部171と、円筒状の側壁部172と、円盤状の天井部174とを有している。このうち、側壁部172及び天井部174には、多数の貫通孔175が形成されている。
弁部材110は、ゴム(具体的には、EPDM)からなり、略円環状の鍔部111と、この鍔部111から突出した凸形状をなす凸壁部118(円筒状の側壁部112及び円盤状の天井部114)とを有し、包囲部材170の内周面170bに適合する形状をなしている。この弁部材110は、包囲部材170内に挿入され、台座プレート180の内側の位置で、封口板120の外周面127上に配置されている。なお、本実施例1では、弁部材110の肉厚を0.5mmとしている。
安全弁ケース140は、金属(具体的には、ニッケルめっき鋼板)からなり、有底略円筒形状を有している。この安全弁ケース140の天井部144には、包囲部材170の側壁部172の外径よりも径大の貫通孔144bが形成されている。この安全弁ケース140は、台座プレート180上に固着されている。コイルバネ160は、第2図の下方に進むにしたがって径小となる螺旋形状を有している。このコイルバネ160は、径小端部161が包囲部材170の鍔部171上に載置され、径大端部162が安全弁ケース140の天井部144によって第2図の下方に押圧されるようにして、圧縮変形された状態で安全弁ケース140内に配置されている。
これにより、包囲部材170の鍔部171と共に弁部材110の鍔部111が、コイルバネ160によって第2図の下方に押圧されるので、弁部材110の鍔部111のうちのシール部115が、封口板120のうちガス排出孔122の周囲に位置する孔周囲部121に隙間なく密着する。このようにして、弁部材110によって、ガス排出孔122を封じることができる。
このような安全弁装置101は、ケース102の内圧が所定値を超えると、ケース102内のガス(水素ガス等)を外部に排出し、ケース102の内圧の過昇圧を防止する。具体的には、ケース102の内圧が上昇して所定値を超えると、ケース102内のガスによって弁部材110と共に包囲部材170が第2図の上方に押圧され、この押圧力によりコイルバネ160がさらに圧縮変形する。これにより、封口板120の孔周囲部121に密着していた弁部材110のシール部115が、孔周囲部121から離間するので、ケース102内のガスは、弁部材110の外部に排出された後、安全弁ケース140の天井部144に形成されている貫通孔144bを通じて電池外部に排出される。このようにして、ケース102の内圧の過昇圧を防止することができる。
ところで、本実施例1の安全弁装置101では、第2図に示すように、弁部材110を水素透過性を有する薄肉のゴム(EPDM)によって形成している。このため、ケース102内の水素ガスを、ガス排出孔122と連通する弁内空間Cから弁部材110を透過させ、包囲部材170の貫通孔175を通じて電池外部に漏出させることができる。すなわち、安全弁装置101が、ケース102の内圧の過昇圧を防止する過昇圧防止機能に加えて、ケース102内の水素ガスを徐々に電池外部へ漏出させる水素漏出機能も有している。このように、ケース102内が過昇圧に至らない状態でも、ケース102内の水素ガスを、安全弁装置101を通じて電池外部へ漏出することができるので、負極152の水素吸蔵合金の腐食に伴う電池内の水素の増加を抑制することができる。従って、負極152の放電リザーブの増加を抑制し、電池特性の低下を抑制することができる。
しかも、本実施例1では、第2図に示すように、この弁部材110に、鍔部111(シール部115)から突出した凸形状(具体的には、有底筒形状)をなす凸壁部118(円筒状の側壁部112及び円盤状の天井部114)を設けることにより、ガス排出孔122と連通する弁内空間Cを設けている。このようにすることで、ケース102から弁内空間Cに導入された水素ガスと弁部材110との接触面積(水素透過面積)を大きく確保することができる。これにより、弁部材110を透過する水素透過量を増大させることができるので、ケース102内の水素ガスが、安全弁装置101を通じて外部に漏出し易くなる。
なお、本実施例1のニッケル水素蓄電池100では、凸壁部118が、弁内空間Cをなす壁部に相当すると共に、水素透過部にも相当する。
さらに、本実施例1では、包囲部材170に、多数の貫通孔175を形成している。これにより、弁部材110の凸壁部118の外表面118cについて、一部を包囲部材170に密着させて、他の部分を包囲部材170の多数の貫通孔175から露出させている。このように、凸壁部118の外表面118cの一部を包囲部材170に密着させることにより、弁部材110(凸壁部118)の変形(膨張など)を防止することができる。また、凸壁部118の外表面118cの他の部分を包囲部材170の貫通孔175から露出させることにより、その露出部分において水素透過性が良好となり、透過した水素ガスをスムーズに外部に漏出させることができる。
ところで、凸壁部118の外表面118cの一部を、包囲部材170と密着させることにより、弁部材110(凸壁部118)の変形(膨張など)を防止することができる反面、水素透過性が低下し、透過した水素ガスも外部に漏出し難くなる。これに対し、上述のように、凸壁部118のうち外表面118cが包囲部材170の貫通孔175から露出する部分において、水素透過性を良好とし、透過した水素ガスをスムーズに外部に漏出させることができる。従って、本実施例1の安全弁装置101では、包囲部材170に形成する貫通孔175の数、大きさ、位置等を調整することにより、水素ガスの漏出量(漏出速度)を調整することができる。また、弁部材110の肉厚や形状等を調整することによっても、水素ガスの漏出量(漏出速度)を調整することができる。従って、包囲部材170の貫通孔175の数、大きさ、位置等や、弁部材110の肉厚、形状等を調整することにより、負極152の放電リザーブの変動(増減)を適切に抑制し、電池特性の低下を適切に抑制することが可能となる。
本実施例1のニッケル水素蓄電池100は、次のようにして製造することができる。
まず、袋状とした複数のセパレータ153内に、それぞれ正極151を挿入する。次いで、正極151が挿入された複数のセパレータ153と複数の負極152とを交互に積層し、極板群150を作成する(第1図参照)。その後、この極板群150を電槽130内に挿入した後、正極151と図示しない正極端子とをリード線で接続すると共に、負極152と図示しない負極端子とをリード線で接続する。次いで、別途用意した封口板120を、電槽130の開口端面131上に載置して全周溶接し、電槽130の開口部132を封止する(第2図参照)。これにより、封口板120と電槽130とは、隙間なく一体化して、ケース102をなす。次いで、封口板120に形成されているガス排出孔122から、電解液として、比重約1.3のアルカリ水溶液を注液する。
一方、包囲部材170内に、弁部材110を挿入配置する。また、安全弁ケース140の天井部144側にコイルバネ160の径大端部162を向けて、安全弁ケース140内にコイルバネ160を配置する。次いで、包囲部材170の鍔部171をコイルバネ160の径小端部161に当接させるようにして、弁部材110が挿入配置された包囲部材170を、安全弁ケース140内に配置する。その後、レーザー溶接により、台座プレート180を、安全弁ケース140の鍔部148に固着する。これにより、安全弁装置101が完成する。次いで、この安全弁装置101を、その中心軸がガス排出孔122の中心軸に一致するように封口板120の外周面127上に載置し、レーザー溶接により封口板120(ケース102)に固着する。このようにして、本実施例1のニッケル水素蓄電池100を製造することができる。
次に、実施例2にかかるニッケル水素蓄電池200について、第3図及び第4図を参照しつつ説明する。本実施例2のニッケル水素蓄電池200は、実施例1のニッケル水素蓄電池100と比較して、弁部材及び包囲部材の形状が異なり、その他の部分については同様である。
本実施例2の包囲部材270は、実施例1の包囲部材170と比較して、貫通孔の数が異なる。具体的には、実施例1の包囲部材170では、側壁部172及び天井部174に多数の貫通孔175を設けていたが(第2図参照)、本実施例2の包囲部材270では、天井部274の中央の一カ所にのみ、貫通孔275を設けている(第3図参照)。
また、本実施例2の弁部材210は、実施例1の弁部材110と比較して、凸壁部218(側壁部212及び天井部214)の形状が異なる(第2図,第3図,第4図参照)。具体的には、実施例1の弁部材110の側壁部112は、その外周面を平坦な円筒状としていたが、本実施例2の弁部材210の側壁部212は、第4図に示すように、その周方向に交互に配置された多数の凸状部212bと薄肉部212cとを有し、その外周面を凹凸形状としている。
さらに、弁部材210の天井部214には、第4図に示すように、その周方向に等間隔で3カ所に配置された凸状部214b(天井部214のうち、凸状部214bが配置されていない部分を薄肉部214cとする)を設けている。なお、この弁部材210では、側壁部212の薄肉部212cの肉厚、及び天井部214の薄肉部214cの肉厚を、共に0.3mmとしており、実施例1の弁部材110(肉厚0.5mm)よりも薄肉としている。このように、弁部材に、薄肉部212c,214cを設けることにより、水素ガスが弁部材を透過し易くなる。
このような弁部材210は、包囲部材270内に挿入配置される(第3図参照)。ところで、上述のように、弁部材210の側壁部212を凹凸形状をとしているため、凸状部212bを包囲部材270の内周面270bに接触(密着)させることで、薄肉部212cと包囲部材270の内周面270bとの間に間隙部Dを設けることができる。さらに、弁部材210の天井部214に凸状部214bを形成しているため、天井部214の薄肉部214cと包囲部材270の内周面270bとの間に間隙部Eを設けることができる。
この間隙部D,Eは、第3図に示すように、包囲部材270の貫通孔275と連通する。このため、弁部材210の凸壁部218(側壁部212及び天井部214)を透過した水素ガスを、間隙部D,Eに導き、間隙部D,Eを通じて包囲部材270の貫通孔275から外部にスムーズに漏出させることができる。
なお、本実施例2のニッケル水素蓄電池200では、凸壁部218が、弁内空間Cをなす壁部に相当すると共に、水素透過部にも相当する。
次に、実施例3にかかるニッケル水素蓄電池300について、第5図を参照しつつ説明する。本実施例3のニッケル水素蓄電池300は、実施例2のニッケル水素蓄電池200と比較して、弁部材の形状が異なり、その他の部分については同様である。
本実施例3の弁部材310は、第5図に示すように、一定の肉厚(0.5mm)で、軸線方向に蛇腹状に盤曲した側壁部312を有している。このように、側壁部312を蛇腹状に盤曲させることにより、実施例1,2の弁部材110,210に比して、弁内空間Cに接する内側接触面積及び外気に接する外側接触面積を増大させることができる。これにより、弁部材を透過する水素透過量を増大させることができるので、ケース102内の水素ガスが外部に漏出し易くなる。従って、安全弁装置301において、適切な水素漏出量を確保することができるので、電池内の水素の増加を適切に抑制することができる。
なお、本実施例3では、弁部材310の側壁部312全体が面積増大部に相当する。また、本実施例3のニッケル水素蓄電池300では、凸壁部318(側壁部312及び天井部314)が、弁内空間Cをなす壁部に相当すると共に、水素透過部にも相当する。
次に、実施例4にかかるニッケル水素蓄電池600について、第6図〜第10図を参照しつつ説明する。本実施例4のニッケル水素蓄電池600は、実施例1〜3と比較して、安全弁装置の構造が異なり、その他の部分についてはほぼ同様である。
本実施例4のニッケル水素蓄電池600は、第6図に示すように、封口板620及び電槽130を備えるケース602と、弁部材610と、抜け止め板640とを有している。このうち、封口板620は、その外周面627より電槽130の内側に凹んだ凹部Sをなす凹壁部621を有している。この凹壁部621は、略半円筒形状で、第10図に示すように、凹壁部621の底をなす凹底部625と、凹底部625と外周面627とをつなぐ第1凹側壁部623と、凹底部625と外周面627とをつなぎ第1凹側壁部623に対向する第2側壁部624とを有している。
このうち、凹底部625は、第1凹側壁部623と第2凹側壁部624とを結ぶ方向(第10図において左右方向)に直交する方向に切断した断面がU字状(略半円状)となる形状を有している。また、第1凹側壁部623には、自身を貫通してケース602の内部と外部とを連通するガス排出孔622が形成されている。このような封口板620は、例えば、所定寸法の金属板をプレス成型することにより、凹底部625の断面形状をU字状(略半円状)とした凹壁部621(凹部S)を形成した後、第1凹側壁部623にガス排出孔622を穿孔して製造することができる。
弁部材610は、第7〜9図に示すように、ゴム(具体的には、EPDM)からなる半円柱形状で第1貫通孔612bを有する第1弁部材612と、金属(具体的には、ニッケルめっき鋼板)からなり第2貫通孔614bを有する第2弁部材614と、ゴム(具体的には、EPDM)からなる半円柱形状で第2弁部材614の周囲を包囲する第3弁部材613とを有し、これらが一体成型されている。すなわち、本実施例4の弁部材610は、第2弁部材614に、インサート成型により第1弁部材612と第3弁部材613を成形した、ゴム成形体である。
この弁部材610は、第10図に示すように、封口板620の凹部S内に、第10図において左右方向に圧縮されて配置されている。このとき、第1弁部材612の第1貫通孔612bと、第2弁部材614の第2貫通孔614bとは、ガス排出孔622と連通する弁内空間Cをなす。なお、抜け止め板640は、封口板620の外周面627上に固接(溶接)されている。このため、弁部材610が、凹部S内から脱落してしまう虞がない。
本実施例4のニッケル水素蓄電池600では、弁部材610と、封口板620に形成された凹壁部621及び抜け止め板640とによって、安全弁装置601を構成している。この安全弁装置601は、弁部材610等をケース602(封口板620)の外周面627から突出しないように配置しているため、電池を小型にすることができる。
ここで、安全弁装置601の開弁動作について説明する。ケース602の内圧が所定の値よりも低いときには、弁部材610の弁内空間C内にガス(水素ガスなど)を配置させつつ、環状のシール部615を、第1凹側壁部623のうちガス排出孔622の周囲に密着させている。一方、ケース602の内圧が上昇して所定の値を超えた場合には、ゴム製の第3弁部材613が、ケース602及び弁内空間Cの内部のガスにより押圧されて、第10図において右方向に弾性的に圧縮変形する。これにより、第2弁部材614及び第1弁部材612が、第1凹側壁部623から離間する方向(第10図において右方向)に移動し、シール部615が第1凹側壁部623から離間して、シール部615と第1凹側壁部623との間に間隙が形成される。これにより、ケース602の内部のガスを、適切に、外部へ排出することができる。
ところで、弁部材610は、ゴム製の第1弁部材612と金属製の第2弁部材614とを接触させて、及びゴム製の第3弁部材613と金属製の第2弁部材614とを接触させて形成されている。すなわち、第1弁部材612と第2弁部材614との間、及び第3弁部材613と第2弁部材614との間に、部材間を通じて弁内空間C内の水素ガスを外部に漏出可能とする界面を有している。
このような弁部材610を備える安全弁装置601においても、実施例1〜3の安全弁装置101〜301と同様に、ケース602内の水素ガスを電池外部へ漏出させることができる。具体的には、ケース602内から弁部材610の弁内空間C内に導入された水素ガスを、ゴム製の第1弁部材612と金属製の第2弁部材614との隙間、及びゴム製の第3弁部材613と金属製の第2弁部材614との隙間を通過させて、電池外部に漏出させることができる。
すなわち、本実施例4の安全弁装置601も、ケース602の内圧の過昇圧を防止する過昇圧防止機能に加えて、ケース602内の水素ガスを電池外部へ漏出させる水素漏出機能を有している。このため、ケース602内が過昇圧に至らない状態でも、ケース602内の水素ガスを、安全弁装置601を通じて電池外部へ漏出することができるので、負極152の水素吸蔵合金の腐食に伴う電池内の水素の増加を抑制することができる。従って、負極152の放電リザーブの増加を抑制し、電池特性の低下を抑制することができる。
なお、本実施例4のニッケル水素蓄電池400では、第1弁部材612、第2弁部材614、及び第3弁部材613が、弁内空間Cをなす壁部に相当する。
次に、実施倒5にかかるニッケル水素蓄電池700について、第14図〜第17図を参照しつつ説明する。本実施例5のニッケル水素蓄電池700は、実施例1〜3と比較して、安全弁装置の構造が異なり、その他の部分については同様である。
具体的には、本実施例5にかかるニッケル水素蓄電池700は、第14図に示すように、安全弁装置701を備えている。この安全弁装置701は、第15図に示すように、弁部材710と安全弁ケース740とを有している。安全弁ケース740は、金属(具体的には、ニッケルめっき鋼板)からなり、有底略長円筒形状を有している。この安全弁ケース740の天井部744には、円形状の貫通孔744bが2ヶ形成されている。さらに、その側壁部742にも、略矩形状の貫通孔742bが、対向する位置に2ヶ形成されている。この安全弁ケース740は、封口板120の外周面127上に固着されている。
弁部材710は、ゴム(具体的には、EPDM)からなり、第17図に示すように、略長円環状をなすシール部715と、この内側に位置する水素透過部718とを有している。シール部715は、略直方体形状をなし、互いに平行な2ヶの直状部715cと、略半円環状をなし、直状部715cの両端に連接する2ヶの湾曲部715dとを有している。湾曲部715dは、その高さ方向中央部が湾曲状に窪んでおり、第15図に示すように、断面略ハート形状をなしている。
また、水素透過部718は、第15図に示すように、薄肉(厚み約0.4mm)で、封口板120の表面に沿う方向(図中、左右方向)に、蛇腹状に盤曲して延びる形態をなしている。詳細には、一方の湾曲部715dから他方の湾曲部715dに進むにしたがって、封口板120からの距離が繰り返し変動するように、蛇腹状に盤曲している。
このような弁部材710は、第15図に示すように、封口板120の表面のうちガス排出孔122を閉塞する位置で、上方から安全弁ケース740によりシール部715が押圧されるようにして、シール部715が弾性的に圧縮変形した状態で配置されている。これにより、シール部715のシール面715bが、封口板120のうちガス排出孔122の周囲に位置する孔周囲部121に、隙間なく密着するので、ガス排出孔122を封じることができる。なお、本実施例5のニッケル水素蓄電池700では、安全弁ケース740が保持部材に相当する。
このように、本実施例5では、実施例1〜3と異なり、シール部715自身の弾性により、シール面715bを介して孔周囲部121を押圧して、シール面715bを孔周囲部121に密着させている。これにより、第2〜4図と第15図とを比較するとわかるように、本実施例5では、実施例1〜3と比較して、コイルバネ160、包囲部材170等の部品を削減できると共に、安全弁装置を小型化(特に、ケースの表面からの突出高さの低減)することができた。
このような安全弁装置701は、ケース102の内圧が所定値を超えると、ケース102内のガス(水素ガス等)を外部に排出し、ケース102の内圧の過昇圧を防止する。具体的には、ケース102の内圧が上昇して所定値を超えると、第16図に示すように、ケース102内のガスによって、弁部材710のシール部715のうち断面ハート形状の湾曲部715dが上方に押圧され、この押圧力により湾曲部715dが上方に圧縮変形する。これにより、封口板120の孔周囲部121に密着していたシール部715の湾曲部715dと孔周囲部121との間に、ガス排出孔122と外部とを連通する連通路Fが現出する。この連通路Fを通じて、ケース102内のガスを、弁部材710の外部に排出すると共に、安全弁ケース740の貫通孔742bを通じて電池外部に排出することができる。このようにして、ケース102の内圧の過昇圧を防止することができる。
その上、安全弁装置701の弁部材710は、第15図に示すように、薄肉(厚み約0.4mm)のゴム(EPDM)からなる水素透過部718を有している。このため、ケース102内の水素ガスを、ガス排出孔122と連通する弁内空間Cから水素透過部718を透過させ、安全弁ケース740の貫通孔744bを通じて電池外部に漏出させることができる。すなわち、安全弁装置701は、ケース102の内圧が所定値以下のときでも、ケース102内の水素ガスを徐々に電池外部へ漏出させることができる。このように、ケース102内が過昇圧に至らない状態でも、ケース102内の水素ガスを、安全弁装置701を通じて電池外部へ漏出することができるので、負極152の水素吸蔵合金の腐食に伴う電池内の水素の増加を抑制することができる。従って、負極152の放電リザーブの増加を抑制し、電池特性の低下を抑制することができる。
特に、本実施例5では、水素透過部718を蛇腹状に盤曲させている。このため、水素透過部718について、弁内空間Cに接する内側接触面積及び外気に接する外側接触面積を増大させることができる。これにより、弁部材を透過する水素透過量を増大させることができるので、ケース102内の水素ガスが外部に漏出し易くなる。従って、安全弁装置701において、適切な水素漏出量を確保することができるので、電池内の水素の増加を適切に抑制することができる。
なお、本実施例5では、弁部材710の水素透過部718全体が面積増大部に相当する。また、水素透過部718及びシール部715が、弁内空間Cをなす壁部に相当する。
しかも、本実施例5の安全弁装置701では、第15図に示すように、弁部材710は、水素透過部718(面積増大部)とシール部715とについて、孔周囲部121から見た高さを比較すると、水素透過部718(面積増大部)のほうが低い形態とされている。換言すれば、弁部材710の形状を、実施例1〜3と異なり、シール部715から突出する凸形状とすることなく(凸壁部を形成することなく)、水素透過部718(面積増大部)を形成している。これにより、水素透過性を良好としつつ、ケースの表面(孔周囲部121)からの突出高さの低い弁部材とすることができる。従って、実施例1〜3と比較して、安全弁装置について、ケースの表面からの突出高さを低くすることができ、ひいては、電池の小型化を図ることができる。
本実施例6のニッケル水素蓄電池800は、第18図に示すように、実施例5のニッケル水素蓄電池700と比較して、弁部材の水素透過部の形態が異なり、その他については同様である。具体的には、実施例5の弁部材710では、第15図に示すように、水素透過部718の形態を、封口板120の表面に沿う方向(図中、左右方向)に、蛇腹状に盤曲して延びる形態とした。これに対し、本実施例6の弁部材810は、第18図に示すように、封口板120の表面に直交する方向(図中、上方)に、蛇腹状に盤曲して延びる形態の水素透過部818を有している。詳細には、水素透過部818は、上方から見て、弁部材810の中央から径方向外側に拡がり、反転して径方向内側に縮径し、さらに反転して拡径して、シール部815に至る形状をなしている。
このような形態の水素透過部818でも、実施例5の水素透過部718と同様に、弁内空間Cに接する内側接触面積及び外気に接する外側接触面積を大きくすることができる。これにより、弁部材を透過する水素透過量を増大させることができるので、ケース102内の水素ガスが外部に漏出し易くなる。従って、安全弁装置801において、適切な水素漏出量を確保することができるので、電池内の水素の増加を適切に抑制することができる。
なお、本実施例6でも、弁部材810の水素透過部818全体が面積増大部に相当する。また、水素透過部818及びシール部815が、弁内空間Cをなす壁部に相当する。
しかも、本実施例6の弁部材810でも、実施例5の弁部材710と同様に、水素透過部818(面積増大部)とシール部815とについて、孔周囲部121から見た高さを比較すると、水素透過部818(面積増大部)のほうが低い形態とされている。換言すれば、弁部材810の形状を、実施例1〜3と異なり、シール部815から突出する凸形状とすることなく(凸壁部を形成することなく)、水素透過部818(面積増大部)を形成している。これにより、水素透過性を良好としつつ、ケースの表面(孔周囲部121)からの突出高さの低い弁部材とすることができる。従って、実施例1〜3と比較して、安全弁装置について、ケースの表面からの突出高さを低くすることができ、ひいては、電池の小型化を図ることができる。
本実施例7のニッケル水素蓄電池1100は、第20図に示すように、実施例5のニッケル水素蓄電池700と比較して、弁部材の水素透過部の形態が異なり、その他については同様である。具体的には、実施例5の弁部材710では、第15図に示すように、水素透過部718を蛇腹状に盤曲して延びる形態とした。これに対し、本実施例7の弁部材1110では、第20図及び第21図に示すように、水素透過部1118は、上方に開口1118cを有し、下方に突出して延びる有底円筒形状の突起部1118bを多数備えている。なお、水素透過部1118は、実施例5の水素透過部718と同様に、その全体が薄肉(厚み約0.4mm)とされている。
このような形態の水素透過部1118でも、実施例5の水素透過部718と同様に、弁内空間Cに接する内側接触面積及び外気に接する外側接触面積を大きくすることができる。これにより、弁部材を透過する水素透過量を増大させることができるので、ケース102内の水素ガスが外部に漏出し易くなる。従って、安全弁装置1101において、適切な水素漏出量を確保することができるので、電池内の水素の増加を適切に抑制することができる。
なお、本実施例7では、弁部材1110の水素透過部1118のうち、突起部1118bが面積増大部に相当する。また、水素透過部1118及びシール部1115が、弁内空間Cをなす壁部に相当する。
しかも、第20図に示すように、水素透過部1118(面積増大部)とシール部1115とについて、孔周囲部121から見た高さを比較すると、水素透過部1118(面積増大部)のほうが低い形態とされている。換言すれば、弁部材1110の形状を、シール部1115から突出する凸形状とすることなく(凸壁部を形成することなく)、水素透過部1118(面積増大部)を形成している。これにより、水素透過性を良好としつつ、ケースの表面(孔周囲部121)からの突出高さの低い弁部材とすることができる。従って、安全弁装置について、ケースの表面からの突出高さを低くすることができ、ひいては、電池の小型化を図ることができる。
本実施例8のニッケル水素蓄電池1000は、実施例5のニッケル水素蓄電池700と比較して、安全弁装置のみが異なり、その他については同様である。具体的には、本実施例8の安全弁装置1001は、第22図に示すように、安全弁ケース1040を有している。この安全弁ケース1040は、実施例5の安全弁ケース740と比較して、側壁部に形成された貫通孔の位置が異なるのみで、その他については同様である。具体的には、本実施例8の安全弁ケース1040では、側壁部742のうち長手方向に延びる部位に、略矩形状の貫通孔1042bが、対向する位置に2ヶ形成されている。
また、本実施例8の弁部材1010は、第23図に示すように、実施例5の弁部材740(第17図参照)と比較して、シール部及び水素透過部の形態が異なっている。具体的には、本実施例8の弁部材1010は、略矩形環状のシール部1015と、この内側に位置する水素透過部1018とを有している。
シール部1015は、略直方体形状をなし、互いに平行な一対の第1直状部1015cと、略直方体形状をなし、互いに平行な一対の第2直状部1015dと、シール部1015の角部に位置し、第1直状部1015cと第2直状部1015dとを連結する連結部1015eとを有している。このうち、連結部1015eは、第1直状部1015c及び第2直状部1015dに比べて、シール面1015bに沿う方向の厚みが厚くなっている。さらに、シール部1015(第1直状部1015c、第2直状部1015d、及び連結部1015e)は、その高さ方向(シール面1015bに直交する方向)中央部が内側に向かって湾曲状に窪んでおり、第24図に示すように、断面略ハート形状をなしている。
水素透過部1018は、第24図に示すように、実施例5の弁部材710の水素透過部718と同様に、薄肉(厚み約0.4mm)で、蛇腹状に盤曲して延びる形態である。詳細には、一方の第1直状部1015cから他方の第1直状部1015cに進むにしたがって、封口板120からの距離が繰り返し変動するように、蛇腹状に盤曲している。但し、実施例5では、水素透過部を、弁部材710の長手方向に蛇腹状に盤曲して延びる形態とした(第17図参照)が、本実施例8では、第23図に示すように、弁部材1010の短手方向(第2直状部1015dに沿う方向)に蛇腹状に盤曲して延びる形態としている。
このような弁部材1010は、第24図に示すように、封口板120の表面のうちガス排出孔122を閉塞する位置で、上方から安全弁ケース1040によりシール部1015が押圧されるようにして、シール部1015が弾性的に圧縮変形した状態で配置されている。これにより、シール部1015のシール面1015bが、孔周囲部121に隙間なく密着するので、ガス排出孔122を封じることができる。このように、弁部材1015を用いても、シール部1015自身の弾性により、シール面1015bを介して孔周囲部121を押圧して、シール面1015bを孔周囲部121に密着させることができる。なお、本実施例8のニッケル水素蓄電池1000では、安全弁ケース1040が保持部材に相当する。
また、ケース102の内圧が所定値を超えた場合には、第25図に示すように、ケース102内のガスによって、弁部材1010のシール部1015のうち断面略ハート形状をなす第1直状部1015cが上方に押圧され、この押圧力により第1直状部1015cが上方に圧縮変形する。これにより、封口板120の孔周囲部121に密着していたシール部1015の第1直状部1015cと孔周囲部121との間に、ガス排出孔122と外部とを連通する連通路Fが現出する。この連通路Fを通じて、ケース102内のガスを、弁部材1010の外部に排出すると共に、安全弁ケース1040の貫通孔1042bを通じて電池外部に排出することができる。このようにして、ケース102の内圧の過昇圧を防止することができる。
また、ケース102の内圧が所定値以下のときでも、ケース102内の水素ガスを、ガス排出孔122と連通する弁内空間Cから水素透過部1018を透過させ、安全弁ケース1040の貫通孔1044bを通じて電池外部に漏出させることができる。しかも、実施例5と同様に、水素透過部1018を蛇腹状に盤曲させることにより、弁内空間Cに接する内側接触面積及び外気に接する外側接触面積を大きくしているので、水素透過性を良好にできる。従って、安全弁装置1001において、適切な水素漏出量を確保することができるので、電池内の水素の増加を適切に抑制することができる。なお、本実施例8では、弁部材1010の水素透過部1018全体が面積増大部に相当する。また、水素透過部1018及びシール部1015が、弁内空間Cをなす壁部に相当する。
しかも、第24図に示すように、水素透過部1018(面積増大部)とシール部1015とについて、孔周囲部121から見た高さを比較すると、水素透過部1018(面積増大部)のほうが低い形態とされている。換言すれば、弁部材1010の形状を、シール部1015から突出する凸形状とすることなく(凸壁部を形成することなく)、水素透過部1018(面積増大部)を形成している。これにより、水素透過性を良好としつつ、ケースの表面(孔周囲部121)からの突出高さの低い弁部材とすることができる。従って、安全弁装置について、ケースの表面からの突出高さを低くすることができ、ひいては、電池の小型化を図ることができる。
以上において、本発明を実施例1〜8に即して説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例3では、弁部材310の側壁部を蛇腹状に盤曲させることにより、弁内空間Cに接する内側接触面積及び外気に接する外側接触面積を増大させた。しかしながら、内側接触面積及び外側接触面積を増大させる形態は、このような形態に限定されるものではない。例えば、第11図及び第12図に示す弁部材410のように、側壁部412を、その周方向にわたって、ジグザグに屈曲させるようにしても良い。このような形態でも、側壁部412の内壁面412bにおいて内側接触面積を増大させることができ、また、外壁面412cにおいて外側接触面積を増大させることができる。このため、弁部材を透過する水素透過量を増大させることができ、ケース102内の水素ガスが外部に漏出し易くなる。
なお、この弁部材410では、側壁部412全体が面積増大部に相当する。また、側壁部412及び天井部414が、弁内空間Cをなす壁部に相当すると共に、水素透過部にも相当する。
あるいは、第13図に示す弁部材510のように、凸壁部518(側壁部512及び天井部514)に、多数の突出部513を分散して設けるようにしても良い。このような形態では、突出部513の内側面513bにおいて内側接触面積を増大させることができ、また、突出部513の外側面513cにおいて外側接触面積を増大させることができる。このため、弁部材を透過する水素透過量を増大させることができ、ケース102内の水素ガスが外部に漏出し易くなる。
なお、この弁部材510では、突出部513が面積増大部に相当する。また、凸壁部518(側壁部512及び天井部514)が、弁内空間Cをなす壁部に相当すると共に、水素透過部にも相当する。
また、実施例1〜4では、ケース102,602の全体を金属によって形成したが、金属と樹脂とによって、あるいは、樹脂のみによって形成するようにしても良い。
また、実施例2,3では、包囲部材270の天井部274にのみ貫通孔275を形成したが、実施例1のように、側壁部272にも貫通孔を形成するようにしても良い。側壁部272にも貫通孔を形成することにより、水素ガスを電池外部に漏出させ易くなる。
また、実施例5では、第17図に示すように、弁部材710の水素透過部718の形態を、略長円環状のシール部715の内側で、シール部715の直状部715cの延長方向に、蛇腹状に盤曲して延びる形態とした。しかしながら、水素透過部は、このような形態に限定されるものではなく、第19図に示すように、略長円環状のシール部915の内側で、長円の中心に向かう方向に、蛇腹状に盤曲して延びる形態(水素透過部918)としても良い。この弁部材910を用いても、水素透過性を良好にできると共に、安全弁装置の突出高さを小さくすることができる。

Claims (11)

  1. 電池本体部と、
    上記電池本体部を収容するケースと、
    上記ケースの内圧が所定値を超えると、上記ケース内のガスを排出して上記ケースの内圧の過昇圧を防止する安全弁装置と、
    を備えるニッケル水素蓄電池であって、
    上記ケースは、当該ケース自身を貫通して当該ケースの内部と外部とを連通するガス排出孔を有し、
    上記安全弁装置は、
    上記ガス排出孔を封じる弁部材であって、上記ケースの外方に、上記ガス排出孔と連通する弁内空間をなし、上記ケースの内圧が上記所定値以下のときでも、上記ケース内の水素ガスを、当該電池の外部へ漏出させる壁部を含む弁部材を有してなる
    ニッケル水素蓄電池。
  2. 請求項1に記載のニッケル水素蓄電池であって、
    前記ケースは、金属製である
    ニッケル水素蓄電池。
  3. 請求項1または請求項2に記載のニッケル水素蓄電池であって、
    前記弁部材のうち前記弁内空間をなす前記壁部は、水素の透過により、上記弁内空間の水素ガスを外部に漏出させる水素透過部を含む
    ニッケル水素蓄電池。
  4. 請求項3に記載のニッケル水素蓄電池であって、
    前記弁部材の前記水素透過部は、屈曲及び盤曲の少なくともいずれかにより、前記弁内空間に接する内側接触面積及び外気に接する外側接触面積を増大させる面積増大部を含んでなる
    ニッケル水素蓄電池。
  5. 請求項3または請求項4のいずれか一項に記載のニッケル水素蓄電池であって、
    前記弁部材の前記水素透過部は、周囲よりも薄肉の薄肉部を含んでなる
    ニッケル水素蓄電池。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のニッケル水素蓄電池であって、
    前記弁部材は、前記ケースのうち前記ガス排出孔の周囲に位置する孔周囲部に密着するシール部を含み、
    前記安全弁装置は、上記弁部材の上記シール部を、上記ケースの上記孔周囲部に向けて押圧し、上記シール部自身の弾性により上記シール部のシール面を上記孔周囲部に密着させると共に、上記シール部の上記ケース外方への突出高さを所定の高さに保つ保持部材を有し、
    上記シール部は、上記ケース内の内圧が前記所定値を超えたとき、当該シール部の少なくとも一部の弾性変形により、上記シール面と上記孔周囲部との間に、上記ガス排出孔と外部とを連通する連通路が現出する形態を有してなる
    ニッケル水素蓄電池。
  7. 請求項3〜請求項6のいずれか一項に記載のニッケル水素蓄電池であって、
    前記弁部材は、前記ケースのうち前記ガス排出孔の周囲に密着するシール部を含み、
    前記弁内空間をなす前記壁部は、上記シール部から、ケースの外方に突出した凸形状で、前記水素透過部をなす凸壁部である
    ニッケル水素蓄電池。
  8. 請求項7に記載のニッケル水素蓄電池であって、
    前記弁部材のうち少なくとも前記凸壁部の外表面の一部に密着して、上記凸壁部を包囲する包囲部材を備え、
    この包囲部材は、自身を貫通する1または複数の貫通孔であって、上記凸壁部の外表面の一部を露出させる貫通孔を有してなる
    ニッケル水素蓄電池。
  9. 請求項8に記載のニッケル水素蓄電池であって、
    前記弁部材の前記凸壁部と前記包囲部材とは、両者の間に、上記包囲部材の前記貫通孔と連通する間隙部を構成する形態を有してなる
    ニッケル水素蓄電池。
  10. 請求項6に記載のニッケル水素蓄電池であって、
    前記弁部材のうち前記弁内空間をなす前記壁部は、水素の透過により、上記弁内空間の水素ガスを外部に漏出させる水素透過部を含み、
    上記弁部材の上記水素透過部は、屈曲及び盤曲の少なくともいずれかにより、上記弁内空間に接する内側接触面積及び外気に接する外側接触面積を増大させる面積増大部を含み、
    上記面積増大部及び前記シール部は、前記孔周囲部から見た前記ケース外方への突出高さで比較して、上記面積増大部が低い、または両者の高さが等しい形態とされてなる
    ニッケル水素蓄電池。
  11. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のニッケル水素蓄電池であって、
    前記弁部材のうち前記弁内空間をなす前記壁部は、2以上の部材からなり、
    上記部材間に、当該部材間を通じて上記弁内空間の水素ガスを外部に漏出させる界面を合む
    ニッケル水素蓄電池。
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