JP4769488B2 - ビトリファイドボンド砥石の製造方法 - Google Patents

ビトリファイドボンド砥石の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4769488B2
JP4769488B2 JP2005147984A JP2005147984A JP4769488B2 JP 4769488 B2 JP4769488 B2 JP 4769488B2 JP 2005147984 A JP2005147984 A JP 2005147984A JP 2005147984 A JP2005147984 A JP 2005147984A JP 4769488 B2 JP4769488 B2 JP 4769488B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vitrified bond
grindstone
vitrified
grinding
grains
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005147984A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006001007A (ja
Inventor
臣之典 関家
禎二 岩岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Corp filed Critical Disco Corp
Priority to JP2005147984A priority Critical patent/JP4769488B2/ja
Publication of JP2006001007A publication Critical patent/JP2006001007A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4769488B2 publication Critical patent/JP4769488B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)

Description

本発明は、超砥粒をビトリファイドボンドで結合したビトリファイドボンド砥石の製造方法に関する。
当業者には周知の如く、半導体デバイス製造工程においては、IC、LSI等の回路が複数個形成された半導体ウエーハは、個々のチップに分割される前にその裏面を研削装置によって研削して所定の厚さに形成されている。半導体ウエーハの裏面を効率的に研削するために、一般に粗研削ユニットと仕上げ研削ユニットを備えた研削装置が用いられている。粗研削ユニットには比較的粒径が大きいダイヤモンド砥粒をビトリファイドボンドまたはメタルボンドで結合したビトリファイドボンド砥石またはメタルボンド砥石が用いられ、仕上げ研削ユニットには粒径が小さいダイヤモンド砥粒をレジンボンドで結合したレジンボンド砥石が用いられている。
ビトリファイドボンド砥石は、二酸化珪素などを主成分とするボンド材で砥粒を結合しているため砥粒保持力が強いので、研削能力が維持される反面、砥粒を強固に保持するため自生発刃作用が不十分であるという特性がある。一方、レジンボンド砥石は、柔軟なレジンボンド材で砥粒を結合しているため被加工物への当たりがソフトであるとともに、砥粒保持力が弱いので自生発刃作用が良好である。このような砥石の特性から、ビトリファイドボンド砥石は主に粗研削砥石として用いられ、レジンボンド砥石は主に仕上げ研削砥石として用いられている。
しかるに、レジンボンド砥石は上述したようにレジンボンド材が柔軟であるため、砥粒の粒径が2μm以下になると、研削中に砥粒がレジンボンドの内部に押し込まれて研削能力が低下し、研削焼けが発生する。従って、レジンボンド砥石は、粒径が2〜4μm(#2000)以上の砥粒を用いなければならず、微細な仕上げ研削が困難となる。
なお、ビトリファイドボンド砥石は上述したように砥粒保持力が強いので、0.5μm(#8000)以下の砥粒であっても研削中に砥粒がビトリファイドボンド内に押し込まれることがなく研削能力が維持される。しかしながら、ビトリファイドボンド砥石は、上述したようにビトリファイドボンドが砥粒を強固に保持するため自生発刃作用が不十分であり、研削面にスジ状の傷を生じさせるという問題がある。
このような問題を解消するために、砥粒をビトリファイドボンドで結合された砥粒層に気孔を形成し自生発刃作用を良好にしたビトリファイドボンド砥石が提案されている。(例えば、特許文献1参照)
特開2003−136410号公報
而して、上記公報に開示されたビトリファイドボンド砥石は、砥粒をビトリファイドボンドで結合された砥粒層に形成される気孔が連続気孔である。従って、気孔率を高くすると砥石の強度が低下して所定の研削圧力を得ることができない。事実、上記公報に開示されたビトリファイドボンド砥石の気孔率は25〜45容量%であり、自生発刃作用が必ずしも良好とはいえない。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、強度を確保して気孔率を高め、自生発刃作用を良好にしたビトリファイドボンド砥石の製造方法を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、超砥粒をビトリファイドボンドで結合するとともに無数の気孔を備えたビトリファイドボンド砥石の製造方法であって、超砥粒とビトリファイドボンド材と発泡剤と有機物粒子とを混錬して造粒し顆粒物を生成する工程と、該顆粒物を所定形状に成型する工程と、所定形状に成型された成型物を焼成する工程、とを含む、ことを特徴とするビトリファイドボンド砥石の製造方法が提供される。
該超砥粒の粒径は5μm以下のダイヤモンド砥粒であり、該有機物粒子の粒径は30〜100μmに設定され、生成される顆粒物の粒径は50〜150μmである、ことが好ましい。
本発明の製造方法により製造されたビトリファイドボンド砥石は、気孔率が高いので自生発刃作用が良好となるため、研削性に優れているとともに、研削面にスジ状の傷を生じさせることもない。また、本発明によるビトリファイドボンド砥石は、気孔が独立気孔であるため気孔率が高くてもその強度を確保することができ、十分な研削圧力で研削することが可能となる。
以下、本発明に従って構成されたビトリファイドボンド砥石およびその製造方法について、更に詳細に説明する。
独立気孔を備えたビトリファイドボンド砥石を得るには、超砥粒とビトリファイドボンド材と発泡剤と有機物粒子とを混錬して造粒し顆粒物を生成することが重要である。超砥粒は0.5μm(#8000)以下のダイヤモンド砥粒が望ましい。また、有機物粒子は粒径が30〜100μm前後のものを用いる。そして、砥粒とビトリファイドボンド材と発泡剤と有機物粒子とを混錬して造粒し、粒径が50〜350μmの顆粒物を生成する。このようにして生成された顆粒物を成型用の金型に充填して所定の形状に加圧成型し、この成型物を焼成炉で焼成することにより、独立気孔を備えたビトリファイドボンド砥石が得られる。
粒径が2μmのダイヤモンド砥粒25重量%、ビトリファイドボンド材25重量%、発泡剤として珪酸ナトリウム25重量%、有機物粒子として粒径が30μm前後のポリスチレン系有機物粒子25重量%を混錬して造粒し粒径が50〜150μmの顆粒物を生成した。この顆粒物は、有機物粒子を核としてダイヤモンド砥粒とビトリファイドボンド材と発泡剤が造粒して形成される。この顆粒物を成型用の金型に充填して所定の形状に加圧成型し、この成型物を焼成炉で焼成した。この焼成は、焼成炉内の温度を3時間かけて700℃まで上昇させ、その後焼成炉内の温度を700℃で3時間維持し、その後7時間かけて常温に戻してビトリファイドボンド砥石を製作した。
図1は、上記のようにして製作したビトリファイドボンド砥石の研削面を100倍の倍率で撮影した写真である。図1において、白い部分がボンドと発泡剤および砥粒からなるボンドブリッジ部であり、黒い部分が気孔部である。図1から判るように、黒い部分はそれぞれ完全に独立した独立気孔として形成されており、その気孔率は90容量%であった。このように独立気孔が形成されるのは、上記焼成時に所定の温度に至る過程で有機物粒子が焼失し、その周りを取り囲んでいたビトリファイドボンド材とダイヤモンド砥粒と発泡剤がボンドブリッジを形成するためと考えられる。
以上のように構成されたビトリファイドボンド砥石は、気孔が独立気孔であるため気孔率が高くてもその強度を確保することができる。本発明者らの実験によると、上述した実施例によって製作したビトリファイドボンド砥石を図2に示すように所定の大きさ、形状に切断された複数のセグメント2を砥石基台3に装着して研削ホイール4を構成し、この研削ホイール4によって研削作業を実施したところ、研削圧力が5kg/cmでも破壊することがなかった。
以上のように、本発明の製造方法により製造されたビトリファイドボンド砥石は、気孔率が高いので自生発刃作用が良好となるため、研削性に優れているとともに、研削面にスジ状の傷を生じさせることもない。また、本発明の製造方法により製造されたビトリファイドボンド砥石は、上述したように気孔が独立気孔であるため気孔率が高くてもその強度を確保することができ、十分な研削圧力で研削することが可能となる。
本発明によって構成されたビトリファイドボンド砥石の研削面を撮影した写真。 本発明によって構成されたビトリファイドボンド砥石を所定の大きさに切断したセグメントを砥石基台に装着した研削ホイールの斜視図。
符号の説明
2:ビトリファイドボンド砥石のセグメント
3:砥石基台
4:研削ホイール

Claims (2)

  1. 超砥粒をビトリファイドボンドで結合するとともに無数の気孔を備えたビトリファイドボンド砥石の製造方法であって、
    超砥粒とビトリファイドボンド材と発泡剤と有機物粒子とを混錬して造粒し顆粒物を生成する工程と、
    該顆粒物を所定形状に成型する工程と、
    所定形状に成型された成型物を焼成する工程、と含む、
    ことを特徴とするビトリファイドボンド砥石の製造方法。
  2. 該超砥粒の粒径は5μm以下のダイヤモンド砥粒であり、該有機物粒子の粒径は30〜100μmに設定され、生成される顆粒物の粒径は50〜150μmである請求項1記載のビトリファイドボンド砥石の製造方法。
JP2005147984A 2004-05-20 2005-05-20 ビトリファイドボンド砥石の製造方法 Active JP4769488B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005147984A JP4769488B2 (ja) 2004-05-20 2005-05-20 ビトリファイドボンド砥石の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004150003 2004-05-20
JP2004150003 2004-05-20
JP2005147984A JP4769488B2 (ja) 2004-05-20 2005-05-20 ビトリファイドボンド砥石の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006001007A JP2006001007A (ja) 2006-01-05
JP4769488B2 true JP4769488B2 (ja) 2011-09-07

Family

ID=35769817

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005147984A Active JP4769488B2 (ja) 2004-05-20 2005-05-20 ビトリファイドボンド砥石の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4769488B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5369654B2 (ja) * 2008-12-04 2013-12-18 株式会社ジェイテクト ビトリファイドボンド砥石
WO2011056671A2 (en) 2009-10-27 2011-05-12 Saint-Gobain Abrasives, Inc. Resin bonded abrasive
KR20150038627A (ko) 2009-10-27 2015-04-08 생-고뱅 어브레이시브즈, 인코포레이티드 유리질본드 연마재
SG11201403554VA (en) * 2011-12-30 2014-07-30 Saint Gobain Abrasives Inc Abrasive articles and method of forming same
JP6564686B2 (ja) * 2015-10-28 2019-08-21 株式会社アライドマテリアル ビトリファイドボンド超砥粒ホイールおよびそれを用いたウエハの製造方法
JP6737975B1 (ja) 2020-03-30 2020-08-12 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 高気孔率ビトリファイド砥石の製造方法
JP2024034299A (ja) 2022-08-31 2024-03-13 株式会社ディスコ 砥石
CN118005420A (zh) * 2024-02-06 2024-05-10 杭州芯研科半导体材料有限公司 一种Cu-MOF改性的陶瓷结合剂金刚石砂轮块的制备方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0716880B2 (ja) * 1990-03-09 1995-03-01 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 巨大気孔を備えた多孔性砥石
US5738697A (en) * 1996-07-26 1998-04-14 Norton Company High permeability grinding wheels
JPH10138148A (ja) * 1996-11-11 1998-05-26 Noritake Co Ltd ビトリファイド超砥粒砥石
JP3940291B2 (ja) * 2001-12-19 2007-07-04 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 多孔性ビトリファイド砥石の製造方法及び気孔形成剤のリサイクル方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006001007A (ja) 2006-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4769488B2 (ja) ビトリファイドボンド砥石の製造方法
EP1598147A2 (en) Vitrified bond grindstone and manufacturing process thereof
JP2523971B2 (ja) 研磨物品
JP2011067949A (ja) 電子部品を研削するための研摩工具
JP2016196084A (ja) 高気孔率超砥粒樹脂製品および製造方法
JP2017185575A (ja) ビトリファイド超砥粒ホイール
JP2007290101A (ja) ビトリファイドボンド砥石およびその製造方法
JPH11207632A (ja) ポリシャ及びその製造方法並びに研磨工具
JPS63256364A (ja) 多孔質型超砥粒砥石
JP2006297528A (ja) 塊状砥粒を有するレジノイド砥石の製造方法
JP3101145B2 (ja) 多孔質鉄系メタルボンドダイヤモンド砥石の製造方法
JP2005319556A (ja) 気孔発生型レジノイド砥石
JP2001088035A (ja) 有気孔砥石
JP2000317843A (ja) 多孔質鉄系メタルボンドダイヤモンド砥石
JP4777708B2 (ja) レジンボンド砥石とその製造方法
JP4849590B2 (ja) 研磨工具及びその製造方法
JP2008030157A (ja) 有気孔砥石及びその製造方法
JP2008174744A (ja) 砥粒体、その製造方法、および研削砥石
JP3055084B2 (ja) 多孔質メタルボンド砥石およびその製造方法
JP2004261942A (ja) 研磨砥石
JP6763937B2 (ja) ビトリファイド超砥粒ホイール
JPS62246474A (ja) 鏡面仕上げ用超砥粒砥石の製造法
JP3821733B2 (ja) レジンボンドホイール
JP2005349542A (ja) 砥石およびそれの製造方法
JPS62114879A (ja) 粒塊状砥石片を砥粒とする砥石の製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080403

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110531

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110620

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4769488

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250