JP4767929B2 - トラック用の親綱支柱及び親綱架設装置 - Google Patents

トラック用の親綱支柱及び親綱架設装置 Download PDF

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Description

本発明はトラック用の親綱支柱及び親綱架設装置に関する。
労働安全衛生規則第519条によると、事業者は,高さが2メートル以上の作業床の端等で墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのある場合には、防綱(親綱)を張り、労働者に安全帯を使用させる等、墜落による労働者の危険を防止するための措置を講じなければならない、とされている。
通常、トラックの荷台上で作業者が荷物の積み下ろし等の作業を行う際に、トラックの荷台は地表からの高さが2メートル以下であるので防綱は張られていなかった。しかし、トラックの荷台上に鉄骨等の荷物を積み重ねて置き、その上で作業者が作業をすると地表からの高さが2メートル以上になる場合があり、このような作業には、前記のように防綱を設置する必要がある。
そこで本発明は、トラックの側壁板を利用して親綱支柱を立設できるようにし、この親綱支柱間に親綱を架設できるようにして、作業者の安全を図ることができるトラック用の親綱支柱及び親綱架設装置を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、トラックの荷台に設けられた側壁板に取外し可能に取付ける取付部材を有し、該取付部材の横断面形状を、基片と、該基片の両側において基片と直交する方向に突出する嵌合片とからなるコの字型に形成したトラック用の親綱支柱であって、
前記取付部材の基片と一方の嵌合片に立設した連結部材と、
この2つの連結部材のうち何れか一方に取外し可能に連結する支柱と、
該支柱に設けた綱取付手段と、
を有することを特徴とするトラック用の親綱支柱である。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記支柱を伸縮可能に構成したことを特徴とするトラック用の親綱支柱である。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記支柱が、前記取付部材側に設けた基部支柱と、該基部支柱に昇降可能に設けた昇降支柱とからなり、前記基部支柱と昇降支柱の夫々の上部に綱取付手段を設けたことを特徴とするトラック用の親綱支柱である。
請求項記載の発明は、請求項2又は3記載の発明において、前記支柱を、上端が開口する筒状の基部支柱内に、その開口部より昇降支柱を昇降可能に挿入し、この昇降支柱の昇降位置を支持する支持手段を設けて構成したことを特徴とするトラック用の親綱支柱である。
請求項記載の発明は、請求項2又は3記載の発明において、前記支柱が、基部支柱と昇降支柱とからなり、前記基部支柱に取付けられる固着部材と前記昇降支柱を保持する保持部材を備えた支持手段により、前記昇降支柱を基部支柱に昇降可能に設けたことを特徴とするトラック用の親綱支柱である。
請求項記載の発明は、トラックの荷台に設けられた側壁板に取外し可能に取付ける取付部材を有し、該取付部材の横断面形状を、基片と、該基片の両側において基片と直交する方向に突出する嵌合片とからなるコの字型に形成したトラック用の親綱支柱であって、
前記取付部材の基片と一方の嵌合片に立設した連結部材と、
この2つの連結部材のうち何れか一方に取外し可能に連結する支柱と、
該支柱に設けた綱取付手段と、
を有するトラック用の親綱支柱を用い、該トラック用の親綱支柱を前記側壁板に複数設置し、親綱を前記複数のトラック用の親綱支柱の綱取付部材に係止して、親綱を複数のトラック用の親綱支柱間に架設することを特徴とするトラック用の親綱架設装置である。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記支柱を伸縮可能に設けたことを特徴とするトラック用の親綱支柱架設装置である。
請求項記載の発明は、請求項6又は7記載の発明において、前記親綱を、緊張器を介して前記綱取付部材に係止するようにしたことを特徴とするトラック用の親綱架設装置である。
請求項1記載の発明によれば、トラックの側壁板を利用して親綱支柱を立設できるため、側壁板の全長における所望の位置に親綱支柱を立設させることができる。
そして、この親綱支柱に親綱を架設し、この親綱に作業者の安全帯を係止して、作業者の安全を図ることができる。
また、取付部材を横断面コの字状に形成したので、親綱支柱の取付けが容易になる。
また、前記トラックの側壁板が起倒するアオリ板の場合に、1つの親綱支柱で、起立した形態のアオリ板のみならず、水平方向に倒伏させた形態のアオリ板においても支柱を立設でき、両方の形態において対応させることができる。そのため荷台上での作業とアオリ板上での作業において、親綱を架設することができる。
請求項記載の発明によれば、親綱支柱の長さ(高さ)を変化させることができるため、荷台の高さが異なる小型や大型のトラックにも共用させることができる。
請求項記載の発明によれば、作業面の地表からの高さが高い際には昇降支柱の綱取付金具を使用して親綱を張設し、荷台の荷物を降ろす等して作業面が低くなった際には、基部支柱の綱取付金具を使用して親綱を張設できるため、作業中に昇降支柱の昇降位置を改めて設定し直す手間を要しない。
請求項記載の発明によれば、昇降支柱を基部支柱に挿入して、支柱を縮小することにより、その持ち運び等が容易になる。
請求項記載の発明によれば、親綱支柱の長さ(高さ)を変化させることができるとともに、支柱を2分割して伸縮できるため、持ち運び時等においては支柱を短くし、その持ち運び等を容易にすることができる。
請求項6乃至8記載の発明によれば、トラックの側壁板を利用したトラック用の親綱架設装置を提供できる。
本発明を実施するための最良の形態を図1乃至図14に示す実施例に基づいて説明する。
図1乃至図4は本発明における実施例1のトラック用の親綱支柱及び親綱架設装置を示す。
親綱架設装置1は、図1に示すように、トラック2の荷台の側壁板3に設置して使用され、該親綱架設装置1は親綱支柱4と緊張器5と親綱6等から構成されている。
なお、図に示す実施例は、前記トラックの側壁板を、起倒可能なアオリ板3とし、このアオリ板3に支柱を立設する例である。
親綱支柱4は、図2に示すように、横断面が方形の筒状に形成された支柱7の下端に取付部材8を固着して構成され、該取付部材8をトラック2のアオリ板3の上端部に嵌装することにより支柱7が立設されるようになっている。
前記取付部材8は、下方が開口する横断面がコの字型で、かつ、両端が開口する金属製材料(例えばアルミニウム等)で形成され、相対する嵌合片8a,8bと、該両嵌合片8a,8bを連結する基片8cとからなる。すなわち、基片8cと、該基片8cの両側において基片8cと直交する方向に突出した一対の嵌合片8a,8bとからなる。該取付部材8は左右方向(図のX−X方向)に長尺に形成されている。前記一方の嵌合片8aの長手方向における両側部には、図示しない貫通孔がコの字型の内側空間Sへ貫通するように形成され、その貫通孔の表面側周縁には、貫通孔と連通するように角ナット9が溶接固定されている。
該角ナット9には、挟持手段であるボルト10が取付部材8の外側から螺挿され、該ボルト10の先端、すなわち内側空間S内に突入したボルト10の先端には、プレート11が固設されている。前記のように形成されたボルト10の頭部をラチェット式の締付工具により締付けることにより、前記取付部材8の内側空間Sに挿入されるアオリ板3を、前記プレート11と他方の嵌合片8bとで挟持できるようになっている。
また、前記基片8cの長手方向の中央部には金属材料(例えばアルミニウム等)で形成された前記支柱7が溶接されて立設されている。該支柱7の上部における両側面、すなわち、前記取付部材8の長手方向(X−X方向)における両側面には、綱取付手段である半円状の綱取付金具12が溶接固定されている。
該綱取付金具12には、図3に示すような、緊張器5が掛け設けられるようになっている。
該緊張器5は高所作業で使用される一般的な緊張器と同様のものを用いており、該緊張器5は図3に示すように、掛け手段となる掛け金具15と、綱保持具16とからなる。
該掛け金具15は、その開閉部15aが常時閉口し、A方向へ押すことにより開口するようになっており、該掛け金具15によって前記綱取付金具12へ掛け設けられるようになっている。
前記綱保持具16には親綱6を挿通できる挿通孔16aと、この挿通孔16aを閉塞する方向に付勢されたロック金具17が設けられている。該ロック金具17は挿通孔16aに挿通された親綱6の一方向への摺動を規制する規制手段であり、図3に示すように、B方向へバネによって付勢され親綱6を咬止している。したがって、親綱6における垂下した側の親綱6aを垂下方向(図3の下方向)へ引くとロック金具17がバネの付勢力に抗してB方向と反対方向に回動し、親綱6への咬止が外れて親綱6の摺動が可能となる。しかし、その引き方向と逆方向、すなわち、親綱6を図3の左方向へ引くと、ロック金具17が親綱6に喰い込み親綱6の摺動を阻止するようになっている。なお、この逆方向への規制はロック金具17を手で外すことにより解除されるようになっている。
次に使用状態について説明する。
まず、トラック2を荷物の積み下ろし等を行う作業現場に停車させ、そのトラック2における起立固定したアオリ板3の上端部に、取付部材8を、その開口部を下方に向けて、その嵌合片8a,8bがアオリ板3の内外両面に位置するようにして嵌合する。そして、取付部材8の両端部に備えたボルト10,10を締着してアオリ板3を内外から挟持することにより、取付部材8をアオリ板3に固定し、支柱7を起立状態に設置する。
次に、親綱6を挿通した緊張器5における掛け金具15を綱取付金具12に掛けるとともに、図1に示すように、親綱6の支柱7側と反対側の他端側を、ガードフレーム2aに結ぶ。そして、緊張器5から垂下した親綱6aを下方へ引くことによって、トラック2の前後方向において親綱6を適度の張力で張架させる。
そして、図示しない作業者の腰部に装着された安全帯のフックを、前記親綱6に摺動可能に連結することにより、作業者は張設された親綱6の張設範囲(距離)内において荷台上を移動することができる。
前記の構成により、本実施例によれば、作業者が誤って荷台から転落したとしても、張設された親綱6が作業者を懸垂して地表への衝突を回避できる。また、本実施例1によればボルト10の締着による簡単な作業により、親綱支柱4をアオリ板3に揺動不能に固定できる。更に、トラック2のアオリ板3を利用することから、アオリ板3の全長における所望の位置に支柱7を立設させることができる。
なお、前記親綱6とガードフレーム2aとの連結には前記のような緊張器5を使用しても良い。
なお、図4に示すように、前記親綱支柱4をアオリ板3の前後に複数、例えば2個設置し、その複数の親綱支柱4の綱取付金具12に、親綱6を挿通した緊張器5をそれぞれ掛けて、緊張器5から垂下した親綱6aを下方へ引くことによって、親綱6を架設しても良い。
この構成によれば、荷台上における所望の位置と間隔で親綱6を張架することができ、更には、荷台の後側のアオリ板3にも適用することができる。
また、本実施例1の親綱支柱4は、トラックの荷台の側壁板が、前記のような起倒するアオリ板ではなく、起立状態が固定された側壁板にも使用できる。また、親綱6は、前記の緊張器5を用いることなく、他の手段で支柱7,7間に架設してもよい。
図5乃至図9は本発明における実施例2のトラック用の親綱支柱及び親綱架設装置を示す。
図5に示すように、実施例2の親綱支柱20は、前記実施例1と同様の挟持手段を備えた、断面がコの字型の取付部材21に、2つの連結部材22,23を直角方向に配置し、これに支柱24を取外し可能に固定できるように構成したものである。
本実施例2では、前記実施例1と同様の開口部を下方に向けたコの字型の取付部材21における基片21cの中央部に連結部材22が立設されている。該連結部材22は断面が方形の筒状に形成され、連結部材22の軸芯を上下方向に指向させて、その下端の周縁を前記基片21cの表面において溶接固定されている。該連結部材22の上端は開口されている。
前記連結部材22の一方の側壁には、取付孔22aが連結部材22の軸方向において2個貫通形成され、該側壁の反対側の側壁にも同様の貫通孔22aが対向して形成されている。
連結部材22の上側開口部22bには、該連結部材22の内面よりも小径の方形で筒状に形成された支柱24の下部が嵌入されるようになっている。該支柱24の下方における両側壁には、取付孔24aが支柱24の軸方向においてそれぞれ2つ形成され、対向する反対側の側面にも同様の取付孔24aが形成されている。
該取付孔24aは、支柱24の連結部材22への嵌入時において、前記連結部材22の取付孔22aと合致する位置に形成されている。そして、図6に示すように、支柱24の下部を連結部材22に嵌入してボルト25を連結部材22の一方の取付孔22aから挿入して、支柱24の両取付孔24a、他方の取付孔22aを挿通し、ナット25aを締着することにより、支柱24が連結部材22に取外し可能に固定されるようになっている。
前記取付部材21の一方の嵌合片21aには、前記連結部材22と同構造の連結部材23が固設されている。したがって、前記支柱24は、この嵌合片21aに設けた連結部材23にも立設することができ、本実施例2は、支柱24を、取付部材21の直角方向に具備されたそれぞれの連結部材22,23において設置できるようになっている。
その他の構造は実施例1と同様であるため、同一部分には同一符号付してその説明を省略する。
次に、実施例2の使用状態について説明する。
まず、トラック2の荷台で荷物の積み下ろし等の作業を行う場合は、アオリ板3を起立させた状態での作業と、アオリ板3を水平方向に倒伏させ、その上を足場として利用する作業が想定される。
前記トラック2のアオリ板3を起立させた状態で作業する場合においては、図6に示すように、基片21cの連結部材22に支柱24を立設させた状態での親綱支柱20を使用する。
そして、図7に示すように、起立状態に固定されたアオリ板3における車両の前後の上端部に、親綱支柱20の取付部材21を、その開口部を下方(アオリ板の端部)へ向け、その嵌合片21a,21bがアオリ板3の内外両面に位置するように嵌合する。そして、取付部材21のボルト10を回転してアオリ板3を締着して、取付部材21をアオリ板3に固定し、支柱24を起立状態に設置させる。この時、嵌合片21a側の連結部材23は車両の外側へ向けて取付ける。これにより、荷台上の作業者が連結部材23に接触することを回避できる。
なお、前記の取付手順は、取付部材21をアオリ板3に嵌装した後に、支柱24を立設させてもよい。
そして、図7に示すように、親綱6を挿通した前記の緊張器5を、綱取付金具12に掛けて、緊張器5から垂下した親綱6aを下方へ引いて、トラック2の前後方向において親綱6を張架させる。そして、実施例1と同様に、作業者の安全帯のフックを親綱6に連結する。
次に、トラック2のアオリ板3を倒伏させた状態で作業する場合においては、図8に示すように、嵌合片21aの連結部材23に支柱24を立設させた状態の親綱支柱20を使用する。
そして、図9に示すように、車両に備え付けられた鎖によって水平状態に倒伏固定されたアオリ板3において、そのアオリ板3の上端である水平方向の先端部に、取付部材21の開口部を車両内側方向へ向け、かつ、嵌合片21aを上側にして、嵌合片21a,21bをアオリ板3の上下両面を挟持するように嵌合する。そして、取付部材21の両端のボルト10でアオリ板3を締着して挟持することにより、支柱24を起立状態に設置させることができる。この時、基片21c側の連結部材22は車両の外側へ向くことから、荷台上の作業者が連結部材22に接触することはない。
なお、取付手順は、取付部材21をアオリ板3に嵌装した後に、支柱24を立設させてもよい。
そして、起立した支柱24に前記実施例と同様に親綱6を架設する。
以上のようであるため、本実施例2においては1つの親綱支柱20で、前記実施例1のような起立したアオリ板3のみならず、水平方向に倒伏させたアオリ板3においても支柱24を立設でき、両方の形態において対応させることができる。
図10は本発明における実施例3のトラック用の親綱支柱30を示す。
本実施例3は、図10に示すように、前記実施例1の支柱7と同様の構造を有する基部支柱31に昇降支柱32を昇降可能に設けて支柱35を構成したものである。
図10(a)に示すように、本実施例3の基部支柱31は、上端が開口する中空の角筒に形成され、該基部支柱31には前記実施例1と同様の綱取付金具12と取付部材8が固設されている。更に、基部支柱31の前記取付部材8の長手方向(前記X−X方向)における両側壁には、内外に貫通する支持手段である係止孔31aが基部支柱31の軸方向において複数個、等間隔に配設されている。なお、一方の壁に形成した各係止孔31aは、他方の壁に形成した各係止孔31aに対して対向するように同一の高さに位置して設けられている。
取付部材8の短手方向(前記X−X方向と直交する方向)における基部支柱31の一方の側面には、止め金具33が固設されており、該止め金具33には、支持手段である支持金具34が紐33aで結び付けられ備えられている。
該支持金具34は、前記係止孔31aの径より小径の棒材からなる支持棒34aの一端に、係止片34bを回動可能に設け、他端に、係止孔31aの径より大径の頭部34cを設けて構成されている。
前記係止片34bは、図10(a)に示すように細長い小判型に形成され、その短尺側の直径が前記係止孔31aの径より小径に形成され、長尺側の長さが係止孔31aの径より長く形成されている。そして該係止片34bが、その長尺側の一方に偏芯した位置で、前記支持棒34aの軸芯と直交するピン34dにより回転自在に連結されて備えられている。
前記支持棒34aの頭部34cには前記紐33aが結び付けられており、該紐33aによって支持金具34が常に基部支柱31に備え付けられている。
前記基部支柱31には、その上側開口部31bより、基部支柱31の内径よりも小径の昇降支柱32が昇降可能に挿入されている。
該昇降支柱32は中空の角筒で形成され、該昇降支柱32の上部には、図10(a)に示すように、前記取付部材8の長手方向における両側面に、綱取付金具12が設けられている。また、同両側面には、昇降位置の調節手段である調節孔32aが昇降支柱32の軸方向において複数個、前記基部支柱31の係止孔31aと対応するように係止孔31aの形成間隔と等間隔に配設されている。これにより、昇降支柱32を調節孔32aのピッチで昇降することにより、両柱31,32の重合部での両孔31a,32aが合致するようになっている。
前記係止孔31a,32a及び支持金具34により支持手段を構成している。
以上の構成であるため、昇降支柱32を昇降して所望の位置において基部支柱31を保持するには、先ず、支持棒34aを外した状態で昇降支柱32を昇降し、両孔31a,32aが合致する位置の所望の位置に止め、昇降支柱32の昇降位置を決定する。そして、前記支持金具34におけるピン34dを垂直姿勢にして係止片34bを、支持棒34aの軸芯の延長線上において水平姿勢にする。そして係止片34bと支持棒34aを基部支柱31の一方の側面から係止孔31aと調節孔32aに挿通する。そして、係止片34bが基部支柱31の他方の側面より突出した後、支持棒34aを回転してそのピン34dを水平姿勢にすると、係止片34bは、その自重で自然に図10(a)に示すような垂直姿勢となり、支持金具34が係止孔31aから外れることが阻止され、昇降支柱32を保持することができる。
なお、前記係止片34bは、前記のように自重で回動して垂下する構造ではなく、手操作で起倒して、その起倒姿勢が摩擦で保持されるようにしてもよい。
また、昇降位置を変更する場合には、支持金具34を前記と逆の手順によって取り外し、変更したい高さに昇降支柱32を昇降させた後、支持棒34aを両孔31a,32aに挿通させる。
また、支持金具34は前記のように止め金具33に紐33aで結ばれていることから、紛失する虞もない。
なお、本実施例3においても、その取付部材8を前記のようにアオリ板3に取付けることにより、前記のように親綱6を張設することができるものである。
以上のことから、本実施例3によれば、前記実施例1の効果に加え、更に、親綱支柱、すなわち、昇降支柱32の綱取付金具12の(高さ)を所望の高さに変化させることができるため、荷台の高さが異なる小型のトラックや大型のトラック2にも共用させることができる。また、昇降支柱32を基部支柱31に収納できることから、持ち運び等が容易になる。
さらに、綱取付金具12が基部支柱31と昇降支柱32の双方に設けられていることから、作業面の地表からの高さが高い際には昇降支柱32の綱取付金具12を使用して親綱を張設し、荷台の荷物を降ろす等して作業面が低くなった際には、基部支柱31の綱取付金具12を使用して親綱を張設できるため、作業中において、昇降支柱32の昇降位置を改めて設定し直す手間を要しない。
図11は本発明における実施例4のトラック用の親綱支柱40を示す。
本実施例4は、図5乃至図9に示す前記実施例2の取付部材21を用い、その両連結部材22,23に、図10に示す前記実施例3の基部支柱31と昇降支柱32とからなる支柱41を前記と同様に取外し可能に連結して支柱41を構成したものである。
各構成部分は前記実施例2,3と同様であるため、前記と同一部分には同一符号付してその説明を省略する。
本実施例4によれば、前記実施例2と実施例3の両効果を発揮することができ、より多種多様のトラック並びに作業に適用させることができる。
図12乃至図14は本発明における実施例5のトラック用の親綱支柱50を示す。
図12に示すように、実施例5は、断面L字型のアングル材で形成された基部支柱51に支持手段となるキャッチクランプ53を配設して、このキャッチクランプ53により昇降支柱52を昇降可能に設けて伸縮可能な支柱58を構成したものである。
図12に示すように、本実施例5の基部支柱51の下端には前記実施例3と同様の取付部材8が固設され、この基部支柱51の上部には、綱取付手段である綱取付金具59が溶接固定されている。
基部支柱51の上部と下部には、キャッチクランプ53がそれぞれ配設されており、該キャッチクランプ53は高所作業の現場で使用するキャッチクランプと同様のものを使用し、該キャッチクランプ53は、図13に示すように、前記基部支柱51に取付ける固着部材54と、後述する昇降支柱52を保持する保持部材55とを連設して形成されている。該固着部材54は、片54aとボルト54bとで、基部支柱51を挟持するとともに、そのボルト54bを緩めることにより基部支柱51に対して上下方向に摺動して位置を変更できるようになっている。また、保持部材55は、開閉する片55aと、ボルト及びナット55bを有し、該保持部材55に昇降支柱52を挿通してナット55bを締めることにより昇降支柱52を挟持し、ナット55bを緩めることにより、昇降支柱52を昇降できるようになっている。
また、前記昇降支柱52の上部には、綱取付部材である綱用キャッチクランプ56が、昇降支柱52に対して固定したり、上下方向に摺動可能に取付けられている。該綱用キャッチクランプ56は、図14に示すように、前記保持部材55と同様の保持部材55と、該保持部材55の側面に設けた環状の綱取付具57とから構成されている。
この綱用キャッチクランプ56は昇降支柱52の上部において配置され、その綱取付具57に、親綱5を挿通した緊張器5が実施例1と同様にして掛けられる。
なお、この綱用キャッチクランプ56と昇降支柱52は作業現場で使用される部材と同様のものを使用しており、昇降支柱52においては円筒状の単管を用いている。
次に、使用状態について説明する。
まず、起立固定したアオリ板3の上端部に、取付部材8を実施例1と同様に固定し、親綱支柱50を起立状態に設置する。次に、基部支柱51のキャッチクランプ53によって、昇降支柱52を所望の昇降位置に配置して固定する。その後、昇降支柱52に装備された綱用キャッチクランプ56を所望の高さに配置するとともに、その綱取付具57を、トラック2の前後方向における親綱6が架設される方向に指向させて固定する。
そして、親綱6を挿通した緊張器5を綱取付具57に掛け親綱6を張設する。
以上の構成により、本実施例5によれば、支柱58の長さ(高さ)を変化させることができるため、荷台の高さが異なる小型及び大型のトラック2にも共用させることができる他、親綱支柱50を2分割して伸縮させるため、持ち運び時等においては短くし、その持ち運び等が容易になる。
また、昇降支柱52を、その長さが異なるものに差替えることによって、親綱支柱50の高さの自由度が増す。
さらに、実施例3と同様に、綱取付手段である綱取付金具59と綱用キャッチクランプ56が基部支柱51と昇降支柱52の双方に設けられていることから、作業中において、昇降支柱52の昇降位置を改めて設定し直す手間を要しない。
なお、綱取付金具59は、基部支柱51に設置しなくてよい。
なお、前記図12に示す実施例5における取付部材8を前記実施例2の取付部材21とし、図12に示す基部支柱51を角柱として取付部材21の連結部材22,23に、前記のように取外し可能に備えるようにしてもよい。
本実施例6によれば、前記実施例2と実施例5の両効果を発揮することができ、より多種多様のトラック並びに作業に適用させることができる。
本発明の実施例1における親綱架設装置の親綱支柱を1本設置した状態を示す側面図。 図1の親綱支柱を示す斜視図。 図1の緊張器を示す側面図。 本発明の実施例1における親綱架設装置の親綱支柱を2本設置した状態を示す側面図。 本発明の実施例2における親綱支柱を示すもので、(a)は側面図、(b)は(a)の左から見た図。 図5の親綱支柱を示す斜視図。 本発明の実施例2における親綱架設装置の設置状態を示す側面図。 図5の親綱支柱の支柱を嵌合片側の連結部材に嵌入した状態を示す斜視図。 図8の状態の親綱支柱を使用した親綱架設装置の設置状態を示す斜視図。 本発明の実施例3における親綱支柱を示すもので、(a)は側面図、(b)は(a)の右から見た図。 本発明の実施例4における親綱支柱を示すもので、(a)は側面図、(b)は(a)の右から見た図。 本発明の実施例5における親綱支柱を示す斜視図。 図12のキャッチクランプを示す平面図。 図12の綱用キャッチクランプを示す平面図。
符号の説明
1 親綱架設装置
2 トラック
2a ガードフレーム
3 側壁板(アオリ板)
4,20,30,40,50 親綱支柱
5 緊張器
7,24,35,41,58 支柱
8 取付部材
8a 嵌合片
8c 基片
22,23 連結部材
12,56,59 綱取付部材
31,51 基部支柱
32,52 昇降支柱

Claims (8)

  1. トラックの荷台に設けられた側壁板に取外し可能に取付ける取付部材を有し、該取付部材の横断面形状を、基片と、該基片の両側において基片と直交する方向に突出する嵌合片とからなるコの字型に形成したトラック用の親綱支柱であって、
    前記取付部材の基片と一方の嵌合片に立設した連結部材と、
    この2つの連結部材のうち何れか一方に取外し可能に連結する支柱と、
    該支柱に設けた綱取付手段と、
    を有することを特徴とするトラック用の親綱支柱。
  2. 前記支柱を伸縮可能に構成したことを特徴とする請求項記載のトラック用の親綱支柱。
  3. 前記支柱が、前記取付部材側に設けた基部支柱と、該基部支柱に昇降可能に設けた昇降支柱とからなり、前記基部支柱と昇降支柱の夫々の上部に綱取付手段を設けたことを特徴とする請求項記載のトラック用の親綱支柱。
  4. 前記支柱を、上端が開口する筒状の基部支柱内に、その開口部より昇降支柱を昇降可能に挿入し、この昇降支柱の昇降位置を支持する支持手段を設けて構成したことを特徴とする請求項2又は3記載のトラック用の親綱支柱。
  5. 前記支柱が、基部支柱と昇降支柱とからなり、前記基部支柱に取付けられる固着部材と前記昇降支柱を保持する保持部材を備えた支持手段により、前記昇降支柱を基部支柱に昇降可能に設けたことを特徴とする請求項2又は3記載のトラック用の親綱支柱。
  6. トラックの荷台に設けられた側壁板に取外し可能に取付ける取付部材を有し、該取付部材の横断面形状を、基片と、該基片の両側において基片と直交する方向に突出する嵌合片とからなるコの字型に形成したトラック用の親綱支柱であって、
    前記取付部材の基片と一方の嵌合片に立設した連結部材と、
    この2つの連結部材のうち何れか一方に取外し可能に連結する支柱と、
    該支柱に設けた綱取付手段と、
    を有するトラック用の親綱支柱を用い、該トラック用の親綱支柱を前記側壁板に複数設置し、親綱を前記複数のトラック用の親綱支柱の綱取付部材に係止して、親綱を複数のトラック用の親綱支柱間に架設することを特徴とするトラック用の親綱架設装置。
  7. 前記支柱を伸縮可能に設けたことを特徴とする請求項記載のトラック用の親綱支柱架設装置。
  8. 前記親綱を、緊張器を介して前記綱取付部材に係止するようにしたことを特徴とする請求項6又は7記載のトラック用の親綱架設装置。
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