JP5047372B2 - スタンションポールの取付装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スタンションポールの取付装置の技術に関し、より詳細には、貨物自動車の荷台に設置される転落防止装置を構成するスタンションポールを取り付けるための取付装置に関する。
建築土木の施工に使用されるH型鋼材、鉄筋材、型枠材などの資材は、通常、貨物自動車(トラックやトレーラー等)の荷台に積載されて施工現場内に搬入出される。作業者においては、資材の積載・積み下ろし作業や荷締め・荷解き作業などの際に、貨物自動車の荷台に上り、時には積載された積載物の上に立って作業を行うこともある。そのため、現場作業所での作業者の安全性を確保するための安全対策として、貨物自動車の荷台からの作業者の転落を防止するための転落防止技術が多数提案されている。
例えば、特許文献1又は特許文献2に開示されるように、従来の転落防止装置として、荷台の外周部の複数個所に単管部材(スタンションポール)が配設され、かかるスタンションポールのうち、隣接するいずれかのスタンションポールの間にワイヤやロープ等の横架部材を懸架させた構成が公知となっている。かかる構成によって、スタンションポール間に懸架された横架部材に懸吊装置を移動可能に取り付け、懸吊装置に安全帯を接続することで、高所作業をする作業者の転落を防止するようにしたものである。
ところで、転落防止装置の構造としては、スタンションポールを垂直に支持し、かつ作業中に足を滑らせた作業者を懸吊して支えることができるだけの安定性と耐荷重性が要求される。そのため、転落防止装置として、貨物自動車の荷台に穿設された取付孔にスタンションポールを直接取り付ける構成が一部において採用されているが、かかる構成では、スタンションポールの支持安定性及び耐荷重性に劣り、横架部材を緊張させて懸架状態を維持することが困難なため、結果として作業者の転落を防止できない場合がある。
現在では、転落防止装置として、上述したように貨物自動車の荷台にスタンションポールを直接取り付けるのではなく、別途設けられた支持具(取付装置)を介してスタンションポールを取り付けるようにした構成が一般に採用されている。スタンションポールの取付装置としては、具体的には、特許文献1に開示されるように大型の荷重物として構成し、これを荷台の底面に沿って設置してスタンションポールを支持するようにしたものや、特許文献2に開示されるように車体や荷台に予め固定しておく構成などが提案されている。
しかしながら、スタンションポールの取付装置において、上述した特許文献1に開示されるように大型の荷重物として構成される場合には、荷台への資材の積載時に取付装置が邪魔になって、積載・積み下ろし作業が妨げられるとともに、荷台における資材の積載可能なスペースが狭められて積載量が低減してしまうという課題があった。また、特許文献2に開示されるように車体や荷台に予め固定しておく構成の場合には、設置可能な車体が限定されるとともに、転落防止装置の配置が制限されるなど取扱性に劣るといった課題があった。
特開2003−93531号公報 特開2007−275345号公報
そこで、本発明では、スタンションポールの取付装置に関し、前記従来の課題を解決するもので、取扱性に優れ、スタンションポールの支持安定性及び対荷重性を向上させたスタンションポールの取付装置を提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、貨物自動車の荷台に設置される転落防止装置を構成するスタンションポールを取り付けるための取付装置であって、前記スタンションポールが取着される本体部と、前記本体部の一側面の上方位置に設けられ前記本体部に対して左右方向に延出される上固定部と、前記上固定部の下方位置に所定の離間を有して相互に対向して配設され、前記本体部の一側面の下方位置に設けられる一方の側固定部と、前記上固定部より前記本体部の対向位置に上下方向に沿って延出される接続支持部に設けられる他方の側固定部と、を有してなる一対の側固定部と一端が自重方向に向けて延出されて貨物自動車と連結され、他端が前記接続支持部に接続される第一の固定用ベルトと一端が自重方向に対して斜め方向に延出されて貨物自動車と連結され、他端が前記上固定部の少なくとも一方の左右方向端部に着脱可能に取り付けられる第二の固定用ベルトと、前記一方の側固定部に対して他方の側固定部を相対移動させる操作部と、を具備してなり、前記荷台のあおりの上端縁に前記上固定部を当接させた状態で、前記操作部を操作して前記一対の側固定部の離間に位置されたあおりの側面に該側固定部を圧接させるものである。
請求項2においては、前記操作部は、前記他方の側固定部に接続される軸部材と、前記本体部の対向位置に配設され前記軸部材が螺挿される連結部材と、前記連結部材に取り付けられるレバー部材と、を具備してなり、前記レバー部材を操作して前記軸部材に対して連結部材を相対回転させて、前記軸部材を回転軸方向へ進退動させるものである。
請求項3においては、前記側固定部は、あおりの側面に圧接される平面状の押圧面が形成されるものである。
請求項4においては、前記上固定部は、あおりの上端縁に当接される平面状の当接面が形成されるものである。
本発明の効果として、取扱性に優れ、スタンションポールの支持安定性及び対荷重性を向上させることができる。
本発明の一実施例に係る取付装置を用いた転落防止装置の全体的な構成を示した側面図である。 取付装置の正面図である。 取付装置の側面図である。 取付装置の一部断面側面図である。 取付装置の取付作業を説明する図である。
次に、発明を実施するための形態を説明する。なお、以下の実施例において、図2の矢印X方向を取付装置3の左右方向、矢印Y方向を取付装置3の上下方向とする。
図1に示すように、本実施例の取付装置3は、貨物自動車1の荷台10に設置される転落防止装置2を構成するものであり、荷台10のあおり11の複数個所(本実施例では4カ所)に配設され、あおり11に対して着脱自在に固定される。貨物自動車1は、荷台10の側方及び後方にあおり11が上下揺動可能に設けられて開閉自在とされ、荷台10の上部空間が無蓋で開放されている。貨物自動車1の荷台10には、クレーン等によってH型鋼材や鉄筋材などの重量物としての資材12が積載される。
転落防止装置2は、貨物自動車1の荷台10に設置され、荷台10のあおり11に取り付けられる複数の取付装置3・3・・・と、各取付装置3・3・・・に着脱自在に取着される複数のスタンションポール20・20・・・と、隣接するスタンションポール20・20の間に懸架される複数の横架部材21・21・・・等とで構成される。本実施例の転落防止装置2では、両側方のあおり11に所定の離間を有するようにして一対の取付装置3・3がそれぞれ配設され、かかる一対の取付装置3・3にスタンションポール20がそれぞれ取着され、スタンションポール20・20の間に一の横架部材21が懸架される。
スタンションポール20は、取付装置3と接続される断面矩形の支柱状の補強用部材20aと、補強用部材20aの内部中空に挿入されて支持される支柱状の単管部材20bとで構成されている。このように、スタンションポール20は、補強用部材20aを介して単管部材20bが取付部材3に取り付けられるため、単管部材20bの耐荷重性が向上されている。また、横架部材21は、内部中空又は棒状の部材や、ワイヤ・ロープ・紐等の線状部材などで構成され、両端がスタンションポール20(の単管部材20b)の上端部に係止される。
作業者においては、資材12の積載・積み下ろし作業や荷締め・荷解き作業などの際に、貨物自動車1の荷台10に上り、時には積載された積載物の上に立って作業を行う。本実施例の転落防止装置2は、現場作業時に貨物自動車1の荷台10に設置され、スタンションポール20・20間に懸架された横架部材21に図示せぬ懸吊装置を移動可能に取り付け、作業者においてかかる懸吊装置に安全帯を接続することで、貨物自動車1の荷台10からの転落を防止して現場作業所での安全性が確保することができる。
次に、取付装置3の構成について、以下に詳述する。
図2乃至図4に示すように、本実施例の取付装置3は、スタンションポール20が取着される本体部30と、本体部30に対して左右方向に延出される上固定部31と、上固定部31の下方位置に所定の離間を有して相互に対向して配設される一対の側固定部32・33と、一方の側固定部32に対して他方の側固定部33を相対移動させる操作部34と、一端が自重方向に向けて延出されて貨物自動車1と連結される第一の固定用ベルト35と、一端が自重方向に対して斜め方向に延出されて貨物自動車1と連結される第二の固定用ベルト36等とで構成されている。
本体部30は、断面矩形の角柱部材として形成され、スタンションポール20の補強用部材20aに本体部30の上端部が嵌挿されて、スタンションポール20が取着される。本体部30の一側面の上方位置には、上固定部31が直交するようにして設けられ、同一側面であって上固定部31の下方位置には、後述する側固定部32が取り付けられている。また、本体部30の上端面には、図示せぬ開口部が穿設されており、かかる開口部を介して補強用部材20aに挿入された単管部材20bが本体部30の内部に挿入される。
上固定部31は、断面矩形の角柱部材として形成され、本体部30に配設された状態で本体部30に対して左右方向に略同一長さに延出されている。上固定部31の下方側面には、左右方向に延出された平面状の当接面31aが形成されており、当接面31aがあおり11の上端縁11aに上方から当接される。本実施例の当接面31aには、左右方向の両端位置に薄板状の介設部材31b・31bが配設されている。介設部材31bは、可撓性を有するゴムや合成樹脂などより形成され、あおり11の上端縁11aに密着される。本実施例では、当接面31aは、この介設部材31bを介してあおり11の上端縁11aに当接されている。
上固定部31の本体部30と接続される側とは反対側の側面には、本体部30の対向位置に上下方向に沿って延出される接続支持部37が設けられており、この接続支持部37に後述する操作部34が設けられている。接続支持部37は、上固定部31と接続される接続部材37aと、接続部材37aの下端部に下方に向けて延出される支持部材37b等とで構成されている。本実施例の支持部材37bは、接続部材37aの下端部とボルト等よりなる締結部材37cにより固定されている。
上固定部31と接続支持部37(の接続部材37a)の上面には、把持部材38が取り付けられており、この把持部材38によって取付装置3が持ち運び可能とされている。
側固定部32・33は、平面視略矩形に形成され、所定の離間を有するようにして対向位置にそれぞれ配設されている。側固定部32・33には、対向側面に平面状の押圧面32a・33aが形成され、各押圧面32a・33aが相互に対向するようにして配設されており、あおり11の側面11bに当接される。本実施例の押圧面32a・33aには、薄板状の介設部材32b・33bが配設されている。介設部材32b・33bは、可撓性を有するゴムや合成樹脂などより形成され、あおり11の側面11bに密着される。本実施例では、押圧面32a・33aは、この介設部材32b・33bを介してあおり11の側面11bに圧接される。
側固定部32・33の下縁部32c・33cは、互いに遠ざかる方向に湾曲形成されており、側固定部32・33の離間にあおり11を配置させる際に、下縁部32c・33cにてあおり11と接触してあおり11が損傷するのを防止し、取付装置3の取付作業の作業性を向上できるような形状とされている。
側固定部32は、本体部30の上固定部31が接続される側の側面に固設され、押圧面32aが外側方向に向くようにして配設されている。側固定部32は、上端部が断面L字型に屈曲形成され、かかる上端部が本体部30の側面に嵌合されて取り付けられている。このように側固定部32が取り付けられることで、後述するようにあおり11の側面11bに側固定部32が圧接されて荷重が付加されても、本体部30より側固定部32が脱離したり取付位置が変動したりするのを防止できる。
側固定部33は、操作部34を介して接続支持部37の支持部材37bに取り付けられ、押圧面33aが側固定部32の押圧面32aと対向して、所定の離間を有するようにして配設されている。側固定部33の上縁部には、側面視略L字型の係止部材39が取り付けられており、係止部材39の他端側が接続支持部37に穿設された係止孔37dに挿脱自在に挿入されている(図4参照)。このように係止部材39が設けられることで、後述するようにあおり11の側面11bに側固定部33が圧接されて荷重が付加されても、係止孔37d内にて係止部材39が係止されるため、側固定部33が回転してしまうのを防止できる。
本実施例の側固定部32・33は、上固定部31の当接面31aと上下方向に所定の離間を有するように構成されている。貨物自動車1のあおり11は、通常、側面11bに対して上端縁11aの幅方向の厚さが大きく、側面11bより上端縁11aが側方に突出されている(図3等参照)。本実施例の取付装置3は、貨物自動車1のあおり11に対して、上端縁11aに上固定部31を当接させ、かつ側面11bに側固定部32・33を確実に圧接させることができるように構成される。
図4に示すように、操作部34は、側固定部33に接続される軸部材40と、本体部30の対向位置に配設され軸部材40が螺挿される連結部材41と、連結部材41に取り付けられるレバー部材42等とを具備してなり、レバー部材42を操作して軸部材40に対して連結部材41を相対回転させて、軸部材40を回転軸方向へ進退動させるように構成されている。
軸部材40は、外周面にねじ山が螺刻された棒ねじ部材として形成され、一端が側固定部33と垂直方向より接続され、他端が連結部材41内に螺挿されている。
連結部材41は、内部中空の筒状部材であって、内周面に軸部材40のねじ山と螺合可能なねじ山が螺刻されている。連結部材41の中途部には、レバー部材42と係合して取り付けられる平面視六角形状の係合突起部41aが配設されており(図2参照)、係合突起部41aが側固定部33と反対側に位置するようにして、接続支持部37の支持部材37bに穿設された取付孔37eに挿入される。
連結部材41は、取付孔37eからの突出端にそれぞれスラストワッシャ41bを介してスナップリング41cが取り付けられることで回転自在に固定されている。ただし、係合突起部41aが設けられる側の端部は、端部方向に向けてスラストワッシャ41b→係合突起部41a→丸ワッシャ41d→スナップリング41cの順に取り付けられている。
レバー部材42は、平板状の部材であって、両端部に一対の操作用突起42a・42aが設けられるとともに、略中央部に平面視六角形状の取付孔42bが穿設されている。レバー部材42は、取付孔42bに上述した連結部材41が挿通され、連結部材41の係合突起部41aが取付孔42bと係合された状態で、上述したようにスナップリング41cや丸ワッシャ41dによって固定される。
操作部34では、レバー部材42が回転操作されることでこれに連動して連結部材41が回転されるが、かかる連結部材41が接続支持部37に回転自在に固定されているため、軸部材40に対して連結部材41が相対回転され、その結果、連結部材41の回転に伴って軸部材40が連結部材41の回転軸方向に進退動される。操作部34において、軸部材40を進退動させることで、本体部30に固定された側固定部32に対して軸部材40に接続された側固定部33を相対移動させて、側固定部32・33の離間が変更される(後述する図5参照)。
第一の固定用ベルト35は、公知のベルト構造を採用することができ、本実施例では、バックル部35aと、バックル部35aより延出される帯部35bと、帯部35bの他端側に取り付けられる係止部材35c等とで構成されている。帯部35bの延出長さは、バックル部35aにて調整可能とされる。第一の固定用ベルト35は、貨物自動車1の突起状やフレーム状の任意の箇所と係止可能とされ、係止部材35cにて連結固定される。
第一の固定用ベルト35は、バックル部35aが接続支持部37の支持部材37bの下端部に固定され、帯部35bが下方向に向けて延出されるとともに、帯部35bの表面方向に揺動自在とされている。第一の固定用ベルト35は、あおり11に取付装置3が取り付けられた状態で、取付装置3の下方向、つまり自重方向に向けて(帯部35bが)延出されて貨物自動車1と連結される。そのため、本実施例の取付装置3では、第一の固定用ベルト35により自重方向に向けた引張荷重が付加される(図1参照)。
第二の固定用ベルト36は、第一の固定用ベルト35と略同様に構成され、本実施例では、バックル部36aと、バックル部36aより延出される帯部36bと、帯部36bの他端側に取り付けられる係止部材36c等とで構成されている。帯部36bの延出長さは、バックル部36aにて調整可能とされるとともに、係止部材36cにて貨物自動車1の任意の箇所と係止可能とされている。
第二の固定用ベルト36は、バックル部36aが上固定部31に着脱可能に取り付けられ、帯部36bが下斜め方向に向けて延出されるとともに、帯部36bの表面方向に揺動自在とされている。第二の固定用ベルト36は、上固定部31の少なくとも一方の左右方向端部に着脱可能に取り付けられ、具体的には、固定ボルト43により上固定部31の左右方向端部に穿設された取付孔31c・31cにバックル部36aが締結され、固定ボルト43を中心に回動自在とされる(図2では第二の固定用ベルト36が上固定部31の右方向端部に取り付けられている)。
第二の固定用ベルト36は、あおり11に取付装置3が取り付けられた状態で、取付装置3の下斜め方向、つまり自重方向に対して斜め方向に向けて(帯部36bが)延出されて貨物自動車1と連結される。そのため、本実施例の取付装置3では、第二の固定用ベルト36により自重方向に対して斜め方向に向けた引張荷重が付加される。特に、本実施例の転落防止装置2のように、一対の取付装置3・3にスタンションポール20がそれぞれ取着され、スタンションポール20・20の間に一の横架部材21が懸架されるように構成される場合には、隣接する取付装置3・3において上固定部31の反対側の左右方向端部に第二の固定用ベルト36が取り付けられ、各第二の固定用ベルト36が自重方向に対して反対側の斜め方向に向けてそれぞれ延出される(図1参照)。
ここで、図5を参照しながら本実施例の取付装置3の取付作業について説明すると、あおり11に取付装置3を取り付ける際には、操作部34を操作して側固定部32・33の離間が広げられた状態で、あおり11の上端縁11aに上固定部31を当接させて側固定部32・33の離間にあおり11の側面11bを配置させる(図5(a))。かかる状態では、上固定部31は、介設部材31bを介して当接面31aがあおり11の上端縁11aに当接されている。
次いで、あおり11の上端縁11aに上固定部32を当接させた状態で、操作部34を操作して側固定部32に対して軸部材40に接続された側固定部33を相対移動させることで、側固定部32・33の離間が狭められ、離間に位置されたあおり11の側面11bに側固定部32・33を圧接させる(図5(b))。かかる状態では、側固定部32・33は、介設部材32b・33bを介して押圧面32a・33aがあおり11の側面11bに圧接されている。
そして、第一の固定用ベルト35の帯部35bを自重方向(下方向)に向けて延出させ、かかる方向に沿って引っ張りながら、係止部材35cにて貨物自動車1の任意の箇所に係止させて、第一の固定用ベルト35を連結固定する。また、第二の固定用ベルト36の帯部36cを自重方向に対して斜め方向(下斜め方向)に延出させ、かかる方向に沿って引っ張りながら係止部材36cにて貨物自動車1の任意の箇所に係止させて、第二の固定用ベルト36を固定する(図1参照)。このようにして、あおり11に取付装置3が固定される。
以上のように、本実施例の取付装置3は、貨物自動車1の荷台10に設置される転落防止装置2を構成するスタンションポール20を取り付けるための取付装置3であって、スタンションポール20が取着される本体部30と、本体部30に対して左右方向に延出される上固定部31と、上固定部31の下方位置に所定の離間を有して相互に対向して配設される一対の側固定部32・33と、一方の側固定部32に対して他方の側固定部33を相対移動させる操作部34と、を具備してなり、荷台10のあおり11の上端縁11aに上固定部31を当接させた状態で、操作部34を操作して一対の側固定部32・33の離間に位置されたあおり11の側面11b・11bに側固定部32・33を圧接させるため、取扱性に優れ、スタンションポールの支持安定性及び対荷重性を向上させることができる。
すなわち、本実施例の取付装置3は、あおり11に対して上端縁11aに上固定部31を当接させ、あおり11の側面11bに側固定部32・33を圧接させて、あおり11に対して上端縁11a及び側面11bの側から挟みこむようにして固定するものであるため、スタンションポール20を安定して支持することができ、さらに足を滑らせた作業者を懸吊して支えるだけの優れた耐荷重性を発揮することができる。また、操作部34を操作して、一方の側固定部32に対して他方の側固定部33を相対移動させて側固定部32・33の離間を変更することで、荷台10のあおり11に対して取付装置3を容易に着脱させることができるため、取付可能な貨物自動車1(あおり11)や取付位置を選ばず取扱性に優れ、また不使用時にはあおり11より取り外せば積載・積み下ろし作業を妨げることがなく、さらに荷台10における資材12の積載可能なスペースも充分に確保することができる。
特に、本実施例の取付装置3では、一端が自重方向に向けて延出されて貨物自動車1と連結される第一の固定用ベルト35と、一端が自重方向に対して斜め方向に延出されて貨物自動車と連結される第二の固定用ベルト36と、を具備してなるため、取付装置3において、第一の固定用ベルト35により自重方向に向けた引張荷重を付加させるとともに、第二の固定用ベルト36により自重方向に対して斜め方向に向けた引張荷重が付加させることで、耐荷重性がより向上され、スタンションポール20等を安定して支持することができる。
また、本実施例の取付装置3では、第二の固定用ベルト36は、上固定部31の少なくとも一方の左右方向端部に着脱可能に取り付けられるため、隣接する取付装置3・3において上固定部31の反対側の左右方向端部に第二の固定用ベルト36をそれぞれ取り付け、各第二の固定用ベルト36を自重方向に対して反対側の斜め方向に向けてそれぞれ延出させることで、スタンションポール20等をより安定して支持することができる。
また、本実施例の取付装置3では、操作部34は、他方の側固定部33に接続される軸部材40と、本体部30の対向位置に配設され軸部材40が螺挿される連結部材41と、連結部材41に取り付けられるレバー部材42と、を具備してなり、レバー部材42を操作して軸部材40に対して連結部材41を相対回転させて、軸部材40を回転軸方向へ進退動させるように構成されるため、他方の側固定部33を安定して移動操作することができるとともに、作業者において少ない力であおり11の側面11bに側固定部32・33を圧接させて取付装置3を固定するだけの充分な押圧力を発生させることができる。
また、本実施例の取付装置3では、側固定部32・33は、あおり11の側面11bに圧接される平面状の押圧面32a・33aが形成されるため、あおり11の側面11bに対して側固定部32・33の接触面積を大きくすることができるため、あおり11に取付装置3を安定して固定することができる。
また、本実施例の取付装置3では、上固定部31は、あおり11の上端縁11aに当接される平面状の当接面31aが形成されるため、あおり11の上端縁11aに対して上固定部31の接触面積を大きくすることができるため、あおり11に取付装置3を安定して固定することができる。
なお、取付装置3の構成としては、上述した実施例に限定されず、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
すなわち、上述した実施例(図2等参照)では、取付装置3の構成部材、具体的には、本体部30、上固定部31、及び接続支持部37(接続部材37a及び支持部材37b)がそれぞれ別部材として形成され、これらが溶接等により一体に組み付けられて構成されているが、取付装置3の構成はこれに限定されず、例えば、各構成部材のいずれか又は全部が一体成形されてもよい。また、構成部材の形状についても上述した実施例に限定されない。
また、上述した実施例(図1参照)では、貨物自動車1の両側方のあおり11に一対の取付装置3・3がそれぞれ配設されているが、取付装置3の配置構成はこれに限定されず、貨物自動車1の大きさや形状、転落防止装置2の構成等に合わせてあおり11の任意の箇所に取り付けることができる。
また、上述した実施例(図2参照)では、第二の固定用ベルト36が上固定部31の右方向端部に取り付けられているが、第二の固定用ベルト36の配置構成はこれに限定されず、上固定部31の少なくとも一方の左右方向端部に着脱可能に取り付けられればよく、例えば上固定部31の右方向端部や、さらに上固定部31の左右方向の両端部にそれぞれ取り付けられてもよい。特に、取付装置3の取付位置によっては、一対の第二の固定用ベルト36・36を上固定部31の左右方向の両端部にそれぞれ取り付けることで、スタンションポール20の支持安定性や耐荷重性をより向上できる場合もある。
1 貨物自動車
2 転落防止装置
3 取付装置
10 荷台
11 あおり
11a 上端縁
11b 側面
20 スタンションポール
20a ジョイント部材
20b 単管部材
30 本体部
31 上固定部
31a 当接面
31b 介設部材
31c 取付孔
32 側固定部
32a 押圧面
32b 介設部材
33 側固定部
33a 押圧面
33b 介設部材
34 操作部
35 第一固定用ベルト
36 第二固定用ベルト
37 接続支持部
37a 接続部材
37b 支持部材
40 軸部材
41 連結部材
42 レバー部材

Claims (4)

  1. 貨物自動車の荷台に設置される転落防止装置を構成するスタンションポールを取り付けるための取付装置であって、
    前記スタンションポールが取着される本体部と、
    前記本体部の一側面の上方位置に設けられ前記本体部に対して左右方向に延出される上固定部と、
    前記上固定部の下方位置に所定の離間を有して相互に対向して配設され、前記本体部の一側面の下方位置に設けられる一方の側固定部と、前記上固定部より前記本体部の対向位置に上下方向に沿って延出される接続支持部に設けられる他方の側固定部と、を有してなる一対の側固定部と
    一端が自重方向に向けて延出されて貨物自動車と連結され、他端が前記接続支持部に接続される第一の固定用ベルトと
    一端が自重方向に対して斜め方向に延出されて貨物自動車と連結され、他端が前記上固定部の少なくとも一方の左右方向端部に着脱可能に取り付けられる第二の固定用ベルトと
    前記一方の側固定部に対して他方の側固定部を相対移動させる操作部と、を具備してなり、
    前記荷台のあおりの上端縁に前記上固定部を当接させた状態で、前記操作部を操作して前記一対の側固定部の離間に位置されたあおりの側面に該側固定部を圧接させることを特徴とするスタンションポールの取付装置。
  2. 前記操作部は、
    前記他方の側固定部に接続される軸部材と、
    前記本体部の対向位置に配設され前記軸部材が螺挿される連結部材と、
    前記連結部材に取り付けられるレバー部材と、を具備してなり、
    前記レバー部材を操作して前記軸部材に対して連結部材を相対回転させて、前記軸部材を回転軸方向へ進退動させる請求項1に記載のスタンションポールの取付装置。
  3. 前記側固定部は、あおりの側面に圧接される平面状の押圧面が形成される請求項1又は請求項2に記載のスタンションポールの取付装置。
  4. 前記上固定部は、あおりの上端縁に当接される平面状の当接面が形成される請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のスタンションポールの取付装置。
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