JP2009061191A - トラックの車輪を利用した親綱支柱及び親綱架設装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】トラックの荷台上で積み下ろし作業を行う際に、親綱を架設するための親綱支柱を容易に固定し、荷台からの作業者の転落を防止することができる親綱支柱及び親綱架設装置を提供する。
【解決手段】地表に置かれる踏み板8上に支柱7を立設固着し、該支柱7の上部に綱取付部材11を配設した親綱支柱3であって、前記踏み板8上にトラック2の車輪を載置して、支柱7の起立状態を保持する。
【選択図】図1
【解決手段】地表に置かれる踏み板8上に支柱7を立設固着し、該支柱7の上部に綱取付部材11を配設した親綱支柱3であって、前記踏み板8上にトラック2の車輪を載置して、支柱7の起立状態を保持する。
【選択図】図1
Description
本発明はトラックの車輪を利用した親綱支柱及び親綱架設装置に関する。
労働安全衛生規則第519条によると、事業者は,高さが2メートル以上の作業床の端等で墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのある場合には、防綱を張り、労働者に安全帯を使用させる等、墜落による労働者の危険を防止するための措置を講じなければならない、とされている。
従来、トラックの荷台上で作業者が荷物の積み下ろし等の作業を行う際には、通常、トラックの荷台は地表からの高さが2メートル以下なので防綱は張られていなかった。しかし、トラックの荷台上に鉄骨等の荷物を置き、その上で作業者が作業をすると地表からの高さが2メートル以上になる場合があり、このような作業には、前記のように防綱を設置する必要があることになる。
そこで本発明は、トラックの荷重を利用して親綱支柱を容易に立設できるトラックの車輪を利用した親綱支柱及び親綱架設装置を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、地表に置かれる踏み板上に支柱を立設固着し、該支柱の上部に綱取付部材を配設した親綱支柱であって、前記踏み板上にトラックの車輪を載置して、支柱の起立状態を保持することを特徴とするトラックの車輪を利用した親綱支柱である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記支柱を伸縮可能に構成したことを特徴とするトラックの車輪を利用した親綱支柱である。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記支柱が、基部支柱と昇降支柱とからなり、前記基部支柱に取付けられる取付部材と前記昇降支柱を保持する保持部材を備えた支持手段により、前記昇降支柱を基部支柱に昇降可能に設けたことを特徴とするトラックの車輪を利用した親綱支柱である。
請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記支柱を、上端が開口する筒状の基部支柱内に、その開口部より昇降支柱を昇降可能に挿入し、この昇降支柱の昇降位置を支持する支持手段を設けて構成したことを特徴とする請求項1又は2記載のトラックの車輪を利用した親綱支柱である。
請求項5記載の発明は、地表に置かれる踏み板上に支柱を立設固着し、該支柱の上部に綱取付部材を配設した親綱支柱を用い、前記踏み板上にトラックの車輪を載置して、支柱の起立状態を保持し、親綱の一方側を前記綱取付部材に係止し、親綱の他方側をトラックの一部に係止して、親綱をトラックの荷台上方において架設することを特徴とするトラックの車輪を利用した親綱架設装置である。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記親綱の他方側を前記支柱よりトラックの前方側のガードフレームに係止し、前記支柱の上部に設けた綱取付部材に、振れ止め綱の一方側を係止し、該振れ止め綱の他方側を支柱よりトラックの後方側に固設されたフックに係止して振れ止め綱を架設することを特徴とするトラックの車輪を利用した親綱架設装置である。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記親綱と前記綱取付部材との係止と、前記振れ止め綱と前記綱取付部材との係止を、それぞれ緊張器を介して係止するようにしたことを特徴とするトラックの車輪を利用した親綱架設装置である。
請求項8記載の発明は、請求項5又は6又は7記載の発明において、前記支柱を伸縮可能に設けたことを特徴とするトラックの車輪を利用した親綱架設装置である。
請求項1及び5記載の発明によれば、踏み板上にトラックの車輪を載せるだけの作業によって、踏み板上にトラックの車輪の荷重が掛けられて、トラックの荷重を利用して容易に親綱支柱を揺動不能に固定できる。
請求項2及び8記載の発明によれば、親綱支柱の高さを可変でき、荷台の高さが異なるトラックに適応させることができる。
請求項3記載の発明によれば、支柱を2分割して伸縮できるため、持ち運び時等においては支柱を短くし、その持ち運び等を容易にすることができる。
請求項4記載の発明によれば、昇降支柱を基部支柱に挿入して、支柱を縮小することにより、その持ち運び等が容易になる。
請求項6及び7記載の発明によれば、支柱が、親綱によってトラックの運転席側へ引かれ、振れ止め綱によって運転席側と反対方向に引かれることから、この振れ止め綱を設けることにより一層、親綱支柱の倒伏を防止することができる。
本発明を実施するための最良の形態を図1乃至図8に示す実施例に基づいて説明する。
図1乃至図3は本発明における実施例1のトラックの車輪を利用した親綱支柱及び親綱架設装置を示す。
親綱架設装置1は、図1に示すように、トラック2の荷台の側部に配置して使用され、該親綱架設装置1は親綱支柱3と緊張器4と親綱5等から構成されている。
親綱支柱3は、図2に示すように、断面L字型のアングル材で形成された支柱7の下端に平板状の踏み板8を設け、該踏み板8を地表に設置することにより支柱7が立設されるようになっている。
前記踏み板8は矩形の金属製板材で形成されているとともに、図2に示すように、横幅X−Xがトラック2の車輪W、すなわち、タイヤの軸方向の断面幅より長く形成され、また、縦幅Y−Yがタイヤの前後方向における接地面の長さよりも長く形成されている。なお、本実施例1では、横幅X−Xを500mm、縦幅Y−Yを250mmとしている。また、前記支柱7はトラック2の全高より高く形成され、本実施例では、高さを2500mmとしている。
支柱7と踏み板8は溶接補強アングル9を介して接続されており、3者は溶接により強固に固定されている。また、支柱7と踏み板8の接続位置は、前記矩形の踏み板8の上面において偏芯した位置、すなわち、踏み板8の横幅X−X方向における一方の端部側寄りに配置されている。したがって、図2に示すように、踏み板8の中央上面には所定のスペースが確保され、このスペースはトラック2の車輪(タイヤ)が載置される載置面10となっている。
支柱7の上部における外側面、すなわち、実施例では支柱7を設置した際の車体外側と車体後側に位置する面には、綱取付部材である環状の綱取付金具11が支柱7の上下方向において所定の間隔で複数配設固定されている。該綱取付金具11には、図3に示すように、親綱5の張りを調節する緊張器4が掛け設けられるようになっている。
緊張器4は高所作業で使用される一般的な緊張器と同様のものを用いており、図3に示すように、該緊張器4には掛け手段となる掛け金具15が具備され、該掛け金具15によって前記綱取付金具11へ掛け設けられるようになっている。該掛け金具15は、その開閉部15aが常時閉口し、A方向へ押すことにより開口するようになっている。
緊張器4には綱保持具16を有し、該綱保持具16には親綱5を挿通できる挿通孔16aと、この挿通孔16aを閉塞する方向に付勢されたロック金具17が設けられている。該ロック金具17は挿通孔16aに挿通された親綱5の一方向への摺動を規制する規制手段であり、図3に示すように、B方向へバネによって付勢され親綱5を咬止している。したがって、親綱5の垂下した側の親綱5aを下方へ引くとロック金具17がバネの付勢力に抗してB方向と反対方向に回動し、親綱5への咬止が外れて親綱5の摺動が可能となる。しかし、親綱5を、前記と逆方向(図3の左方向)へ引くと、ロック金具17が親綱5に喰い込み摺動を阻止するようになっている。なお、この逆方向への規制はロック金具17を手で外すことにより解除されるようになっている。
前記緊張器4の掛け金具15は、図1に示すように、前記親綱支柱3の双方向に設けた綱取付金具11,11に掛けられるようになっている。そして、親綱5は、その一方側を緊張器4を介して綱取付金具11に係止され、その親綱5の前記緊張器4側と反対側の他端側を、荷台の前方に備えられているガードフレーム2aに結ばれて架設されるようになっている。また、振れ止め綱6は、その一方側を緊張器4を介して綱取付金具11に係止され、その振れ止め綱6の緊張器4側と反対側の他端側を、荷台の周縁に点在するフック2bに結ばれて架設されるようになっている。
なお、前記親綱5とフレーム2aとの連結、並びに振れ止め綱6とフック2bとの連結には前記のような緊張器4と掛け金具15を使用しても良い。
前記の構成により、トラック2の荷台の上方において前後方向に荷台と略平行に架設された親綱5と、トラック2の後方において荷台後方へ傾斜して架設された振れ止め綱6は、支柱7側において垂下する側の親綱5aと振れ止め綱6aを下方へ引くことにより適度に緊張(張設)できるようになっている。
次に使用状態について説明する。
先ず、荷物の積み下ろし等を行う作業現場に停車させたトラック2の後輪Wの前後近傍において、親綱支柱3の踏み板8をその支柱7が後輪Wの外側に位置するようにしてトラック2の車両下面に挿入し、支柱7が起立するように地表に配置させる。
先ず、荷物の積み下ろし等を行う作業現場に停車させたトラック2の後輪Wの前後近傍において、親綱支柱3の踏み板8をその支柱7が後輪Wの外側に位置するようにしてトラック2の車両下面に挿入し、支柱7が起立するように地表に配置させる。
その後、トラック2を前方もしくは後方へ移動させ、後輪Wが踏み板8の載置面10に載置した所で停止させる。これにより、踏み板8はトラック2の荷重で押圧され、支柱7の起立状態が保持される。
次に、親綱5を挿通した緊張器4と振れ止め綱6を挿通した緊張器4を所望の高さの親綱取付金具11に掛けて、図1に示すように、親綱5の支柱7側と反対側の他端側を、ガードフレーム2aに結び、振れ止め綱6の支柱7側と反対側の他端側をフック2bに結び、緊張器4,4から垂下した親綱5aと振れ止め綱6aを下方へ引くことによって、トラック2の前後方向において親綱5と振れ止め綱6を張架させる。
そして、図示しない作業者の腰部に装着された安全帯のフックを、前記親綱5に摺動可能に連結することにより、作業者はトラックの荷台と略平行に張設された親綱5の張設範囲(距離)内において荷台上を移動することができる。
前記の構成により、本実施例1では、踏み板8上にトラック2の後輪を載せるだけの簡単な作業によって、踏み板8上にトラック2の後輪の荷重を掛け、容易に親綱支柱3を揺動不能に起立固定できる。
また、支柱7の上部において、支柱7が、親綱5によってトラック2の運転席側へ引かれ、振れ止め綱6によって運転席側と反対方向に引かれることから、この振れ止め綱6を設けることにより一層、親綱支柱3の倒伏を防止し、起立状態を確保することができる。したがって、作業者の安全帯を親綱に掛けることにより、作業者が誤って荷台から転落したとしても、地表への衝突を回避できる。
なお、前記親綱5と前記綱取付部材11との係止及び前記振れ止め綱6と前記綱取付部材11との係止は、それぞれ緊張器4を用いることなく、他の手段で係止してもよい。
図4乃至図7は本発明における実施例2のトラックの車輪を利用した親綱支柱及び親綱架設装置を示す。
図4に示すように、実施例2は、前記実施例1の支柱7に比べて長さを短く(低く)設定した基部支柱20を備え、該基部支柱20に支持手段となるキャッチクランプ22を配設して、このキャッチクランプ22により昇降支柱21を昇降可能に設けて伸縮可能な支柱7を構成したものである。
図5に示すように、本実施例2の基部支柱20には前記実施例1と同様の踏み板8が固設され、かつ、該基部支柱20の高さZ−Zは1000mmであり、この基部支柱20の上部と下部に、キャッチクランプ22がそれぞれ配設されている。
該キャッチクランプ22は高所作業の現場で使用するキャッチクランプと同様のものを使用し、該キャッチクランプ22は、図6に示すように、前記基部支柱20に取付ける取付部材23と、後述する昇降支柱21を保持する保持部材24とを連設して形成されている。該取付部材23は、片23aとボルト23bとで、基部支柱20を挟持するとともに、そのボルト23bを緩めることにより基部支柱20に対して上下方向に摺動して位置を変更できるようになっている。また、保持部材24は、開閉する片24aと、ボルト及びナット24bを有し、該保持部材24に昇降支柱21を挿通してナット24bを締めることにより昇降支柱21を挟持し、ナット24bを緩めることにより、昇降支柱21を昇降できるようになっている。
なお、親綱支柱3のその他の構成は前記実施例1と同様であり、同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
また、前記昇降支柱21の上部には、綱取付部材である綱用キャッチクランプ26が、昇降支柱21に対して固定したり、上下方向に摺動可能に取付けられている。該綱用キャッチクランプ26は、図7に示すように、前記保持部材24と同様の保持部材24と、該保持部材24の側面に設けた環状の綱取付具27とから構成されている。
この綱用キャッチクランプ26は昇降支柱21の上部において2個上下に隣接配置され、前記綱取付具27をトラック2の前後方向にそれぞれ指向させている。そして、この両綱取付具27に、図4に示すように、親綱5を挿通した緊張器4と振れ止め綱6を挿通した緊張器4が実施例1と同様にして掛けられている。
なお、この綱用キャッチクランプ26と昇降支柱21も作業現場で使用される部材と同様のものを使用しており、昇降支柱21においては円筒状の単管を用いている。
更に、緊張器4と親綱5と振れ止め綱6の構成についても実施例1と同様であり、同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
次に、使用状態について説明する。
まず、基部支柱20の踏み板8を実施例1と同様に、トラック2の後輪Wの前後付近に配置した後、トラックを移動して、踏み板8を後輪Wで押圧し、基部支柱20を起立保持する。次に、基部支柱20のキャッチクランプ22によって、昇降支柱21を所望の高さに配置して固定する。その後、昇降支柱21に装備された2つの綱用キャッチクランプ26,26を所望の高さに配置するとともに、その綱取付具27,27をトラック2の前後方向において相反する方向に指向させて固定する。
まず、基部支柱20の踏み板8を実施例1と同様に、トラック2の後輪Wの前後付近に配置した後、トラックを移動して、踏み板8を後輪Wで押圧し、基部支柱20を起立保持する。次に、基部支柱20のキャッチクランプ22によって、昇降支柱21を所望の高さに配置して固定する。その後、昇降支柱21に装備された2つの綱用キャッチクランプ26,26を所望の高さに配置するとともに、その綱取付具27,27をトラック2の前後方向において相反する方向に指向させて固定する。
そして、実施例1と同様に、図4に示すように、親綱5を挿通した緊張器4を一方の綱取付具27に掛け、振れ止め綱6を挿通した緊張器4を他方の綱取付具27に掛けて、親綱5と振れ止め綱6を張設する。
以上の構成により、本実施例2によれば、前記実施例1の効果に加え、更に、親綱支柱3の長さ(高さ)を変化させることができるため、荷台の高さが異なる小型及び大型のトラック2にも共用させることができる。
更に、親綱支柱3を2分割して伸縮させるため、持ち運び時等においては短くし、その持ち運び等が容易になる。
また、異なる長さの昇降支柱に差替えることによって、親綱支柱3の高さの自由度が増す。
図8は本発明における実施例3のトラックの車輪を利用した親綱支柱3を示す。
本実施例3は、前記実施例2と同様に支柱7を伸縮可能に形成した他の例を示すもので、基部支柱31に昇降支柱32を昇降可能に設けたものである。
本実施例3は、前記実施例2と同様に支柱7を伸縮可能に形成した他の例を示すもので、基部支柱31に昇降支柱32を昇降可能に設けたものである。
図8(a)に示すように、本実施例3の基部支柱31は、上端が開口する中空の角筒に形成され、該基部支柱31の上部側面には綱取付金具12が固設され、下端には前記と同様の踏み板8が固設されている。更に、基部支柱31の前後方向(前記Y−Y方向)における両側壁には、内外に貫通する支持手段である係止孔31aが基部支柱31の軸方向において複数個、等間隔に配設されている。なお、一方の壁に形成した各係止孔31aは、他方の壁に形成した各係止孔31aに対して対向するように同一の高さに位置して設けられている。
基部支柱31の左右方向(前記X−X方向)における基部支柱31の一方の側面には、止め金具33が固設されており、該止め金具33には、支持手段である支持金具34が紐33aで結び付けられ備えられている。
該支持金具34は、前記係止孔31aの径より小径の棒材からなる支持棒34aの一端に、係止片34bを回動可能に設け、他端に、係止孔31aの径より大径の頭部34cを設けて構成されている。
前記係止片34bは、図8(a)に示すように細長い小判型に形成され、その短尺側の直径が前記係止孔31aの径より小径に形成され、長尺側の長さが係止孔31aの径より長く形成されている。そして該係止片34bが、その長尺側の一方に偏芯した位置で、前記支持棒34aの軸芯と直交するピン34dにより回転自在に連結されて備えられている。
前記支持棒34aの頭部34cには前記紐33aが結び付けられており、該紐33aによって支持金具34が常に基部支柱31に備え付けられている。
前記基部支柱31には、その上側開口部31bより、基部支柱31の内径よりも小径の昇降支柱32が昇降可能に挿入されている。
該昇降支柱32は中空の角筒で形成され、該昇降支柱32の上部の前後の側面には、図8(a)に示すように、綱取付部材である綱取付金具12が設けられている。また、同両側面には、昇降位置の調節手段である調節孔32aが昇降支柱32の軸方向において複数個、前記基部支柱31の係止孔31aと対応するように係止孔31aの形成間隔と等間隔に配設されている。これにより、昇降支柱32を調節孔32aのピッチで昇降することにより、両柱31,32の重合部での両孔31a,32aが合致するようになっている。
前記両孔31a,32a及び支持金具34により支持手段を構成している。
以上の構成であるため、昇降支柱32を昇降して所望の位置において基部支柱31を保持するには、先ず、支持棒34aを外した状態で昇降支柱32を昇降し、両孔31a,32aが合致する位置の所望の位置に止め、昇降支柱32の昇降位置を決定する。そして、前記支持金具34におけるピン34dを垂直姿勢にして係止片34bを、支持棒34aの軸芯の延長線上において水平姿勢にする。そして係止片34bと支持棒34aを基部支柱31の一方の側面から係止孔31aと調節孔32aに挿通する。そして、係止片34bが基部支柱31の他方の側面より突出した後、支持棒34aを回転してそのピン34bを水平姿勢にすると、係止片34bは、その自重で自然に図8(a)に示すような垂直姿勢となり、支持金具34が係止孔31aから外れることが阻止され、昇降支柱32を保持することができる。
以上の構成であるため、昇降支柱32を昇降して所望の位置において基部支柱31を保持するには、先ず、支持棒34aを外した状態で昇降支柱32を昇降し、両孔31a,32aが合致する位置の所望の位置に止め、昇降支柱32の昇降位置を決定する。そして、前記支持金具34におけるピン34dを垂直姿勢にして係止片34bを、支持棒34aの軸芯の延長線上において水平姿勢にする。そして係止片34bと支持棒34aを基部支柱31の一方の側面から係止孔31aと調節孔32aに挿通する。そして、係止片34bが基部支柱31の他方の側面より突出した後、支持棒34aを回転してそのピン34bを水平姿勢にすると、係止片34bは、その自重で自然に図8(a)に示すような垂直姿勢となり、支持金具34が係止孔31aから外れることが阻止され、昇降支柱32を保持することができる。
なお、前記係止片34bは、前記のように自重で回動して垂下する構造ではなく、手操作で起倒して、その起倒姿勢が摩擦で保持されるようにしてもよい。
また、昇降位置を変更する場合には、支持金具34を前記と逆の手順によって取り外し、変更したい高さに昇降支柱32を昇降させた後、支持棒34aを両孔31a,32aに挿通させる。
また、支持金具34は前記のように止め金具33に紐33aで結ばれていることから、紛失する虞もない。
本実施例3においても、その踏み板8を前記のようにトラックの車輪Wで踏むことにより、その支柱7を起立保持でき、かつ、綱取付金具12に、前記のように、緊張器4を介して親綱を取付けることにより、前記のように親綱5をトラックの荷台と略平行に張設することができるものである。
以上のことから、本実施例3によれば、前記実施例1の効果に加え、更に、親綱支柱3、すなわち、昇降支柱32の綱取付金具12の(高さ)を所望の高さに変化させることができるため、荷台の高さが異なる小型のトラックや大型のトラック2にも共用させることができる。また、昇降支柱32を基部支柱31に収納できることから、持ち運び等が容易になる。
さらに、綱取付金具12が基部支柱31と昇降支柱32の双方に設けられていることから、作業面の地表からの高さが高い際には昇降支柱32の綱取付金具12を使用して親綱を張設し、荷台の荷物を降ろす等して作業面が低くなった際には、基部支柱31の綱取付金具12を使用して親綱を張設できるため、作業中において、昇降支柱32の昇降位置を改めて設定し直す手間を要しない。
1 親綱架設装置
2 トラック
2a ガードフレーム
2b フック
3 親綱支柱
4 緊張器
8 踏み板
7 支柱
10 載置面
11,12,26 綱取付部材
20,31 基部支柱
21,32 昇降支柱
22,34 支持手段
23 取付部材
24 保持部材
2 トラック
2a ガードフレーム
2b フック
3 親綱支柱
4 緊張器
8 踏み板
7 支柱
10 載置面
11,12,26 綱取付部材
20,31 基部支柱
21,32 昇降支柱
22,34 支持手段
23 取付部材
24 保持部材
Claims (8)
- 地表に置かれる踏み板上に支柱を立設固着し、該支柱の上部に綱取付部材を配設した親綱支柱であって、前記踏み板上にトラックの車輪を載置して、支柱の起立状態を保持することを特徴とするトラックの車輪を利用した親綱支柱。
- 前記支柱を伸縮可能に構成したことを特徴とする請求項1記載のトラックの車輪を利用した親綱支柱。
- 前記支柱が、基部支柱と昇降支柱とからなり、前記基部支柱に取付けられる取付部材と前記昇降支柱を保持する保持部材を備えた支持手段により、前記昇降支柱を基部支柱に昇降可能に設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のトラックの車輪を利用した親綱支柱。
- 前記支柱を、上端が開口する筒状の基部支柱内に、その開口部より昇降支柱を昇降可能に挿入し、この昇降支柱の昇降位置を支持する支持手段を設けて構成したことを特徴とする請求項1又は2記載のトラックの車輪を利用した親綱支柱。
- 地表に置かれる踏み板上に支柱を立設固着し、該支柱の上部に綱取付部材を配設した親綱支柱を用い、前記踏み板上にトラックの車輪を載置して、支柱の起立状態を保持し、親綱の一方側を前記綱取付部材に係止し、親綱の他方側をトラックの一部に係止して、親綱をトラックの荷台上方において架設することを特徴とするトラックの車輪を利用した親綱架設装置。
- 前記親綱の他方側を前記支柱よりトラックの前方側のガードフレームに係止し、前記支柱の上部に設けた綱取付部材に、振れ止め綱の一方側を係止し、該振れ止め綱の他方側を支柱よりトラックの後方側に固設されたフックに係止して振れ止め綱を架設することを特徴とする請求項5記載のトラックの車輪を利用した親綱架設装置。
- 前記親綱と前記綱取付部材との係止と、前記振れ止め綱と前記綱取付部材との係止を、それぞれ緊張器を介して係止するようにしたことを特徴とする請求項6記載のトラックの車輪を利用した親綱架設装置。
- 前記支柱を伸縮可能に設けたことを特徴とする請求項5又は6又は7記載のトラックの車輪を利用した親綱架設装置。
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JP2007233307A Pending JP2009061191A (ja) | 2007-09-07 | 2007-09-07 | トラックの車輪を利用した親綱支柱及び親綱架設装置 |
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JP (1) | JP2009061191A (ja) |
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