JP4767277B2 - リードフレームおよび樹脂封止型半導体装置 - Google Patents

リードフレームおよび樹脂封止型半導体装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体チップおよびリードフレームを封止樹脂により封止してなる樹脂封止型半導体装置に係り、特に、パワー半導体素子からの発熱を放散するためにダイパッド下面を露出させた樹脂封止型半導体装置に関する。
近年、電子機器の小型化に対応するために、電子機器に搭載される半導体部品を高密度に実装することが要求されている。これに伴って、半導体部品の一つであり、半導体チップおよびリードフレームが封止樹脂によって封止された樹脂封止型半導体装置の小型化、薄型化が進んでいる。小型化および薄型化を実現する樹脂封止型半導体装置の一つとして、パッケージの側方に突出していたアウターリードをなくし、下面側に実装基板との電気的接続を行うための外部電極を設けたいわゆるQFN(Quad Flatpack Non-Leaded package)型のパッケージが知られている。
ここで、パワー半導体素子は通常の半導体素子よりも発熱量が大きいため、半導体チップ内にパワー半導体素子を設ける場合には、放熱性を考慮しながらパッケージの小型化や薄型化を図る必要がある。そこで、従来から、パワー半導体素子用のQFN(以下、パワーQFN)として、半導体チップを搭載したダイパッドの下面を封止樹脂で覆わずに露出させた下面露出型構造が採用されている。以下、従来のパワー半導体素子用のQFNの構造および製造方法について説明する。
図8(a)、(b)は、それぞれ従来のパワーQFNを上方および下方から見た場合の斜視図であり、図8(c)は、(a)に示すVIIIc-VIIIc線で従来のパワーQFNを切断した場合の断面図である。
図8(a)〜(c)に示すように、従来のパワーQFNは、ダイパッド102と、ダイパッド102の上面上に搭載され、電極パッドとパワー半導体素子とが形成された半導体チップ104と、ダイパッド102を囲む複数の信号用リード101と、ダイパッド102を支持する吊りリード103と、信号用リード101またはダイパッド102と半導体チップ104上の電極パッド(図示せず)とを接続する金属細線105と、ダイパッド102の上面、金属細線105、吊りリード103および信号用リード101の上面を封止する封止樹脂106とを備えている。信号用リード101、ダイパッド102、および吊りリード103はリードフレームを構成している。
半導体チップ104は、パワー半導体素子の形成面を上にした状態でダイパッド102上に接着剤107によって接合されている。
封止樹脂106は、ダイパッド102の下面および信号用リード101の下面が露出するようにこれらの部材を封止している。ダイパッド102の下面が露出していることにより、ダイパッド102は放熱板として機能することができる。このダイパッド102を実装基板の放熱部に接触させることにより、消費電力の大きいパワー半導体素子から出る熱を外部に放出させて、パッケージ内の温度上昇を抑制することができる。また、露出面を含む信号用リード101下部は、外部電極109となっている。
従来のパワーQFNでは、ダイパッド102の外周部の下部が除去され、厚みが薄い薄厚部102cになっているので、封止樹脂106が薄厚部102cの下に回り込むことができ、ダイパッド102と封止樹脂106との密着性を向上させることができる。
このようなパワーQFNは、例えば以下のような工程により形成される。
まず、信号用リード101、ダイパッド102、吊りリード103などを有するリードフレームを用意する。なお、このリードフレームには、樹脂封止の際、封止樹脂の流出を止めるためのダムバーが設けられていることが多い。
次に、用意したリードフレームのダイパッド102上面と半導体チップ104の裏面とを接着剤107により接合する。この工程はいわゆるダイボンド工程である。
次いで、ダイパッド102上に搭載された半導体チップ104の電極パッドと信号用リード101、または電極パッドとダイパッド102を金属細線105により電気的に接続する。この工程は、いわゆるワイヤーボンド工程である。金属細線105には、アルミニウム細線、金(Au)線などが適宜用いられる。
次に、ダイパッド102の下面を除く部分、半導体チップ104、信号用リード101の下面を除く部分、吊りリード103及び金属細線105をエポキシからなる封止樹脂106により封止する。本工程では、半導体チップ104を搭載されたリードフレームが封止金型内に収納されて、トランスファーモールドされる。
次に、樹脂封止後に封止樹脂106から外部に突出している信号用リード101の先端部を切断する。この切断工程により、切断後の信号用リード101の先端面と封止樹脂106の側面とがほぼ同じ面にあるようになる。つまり、従来のパワーQFNは、外部端子として機能していたアウターリードのない構造をとっている。さらに、封止樹脂に覆われずに露出している外部電極109とダイパッド102の下面が実装基板上に実装される。
特開2001−77278号公報 特開平5−136320号公報
しかしながら、前記図8(a)〜(c)に示す従来のパワーQFNにおいては、ダイパッド102の下面を露出させているために、薄厚部102cを形成するだけではダイパッド102と封止樹脂106との密着性の低下を防ぐのは難しい。ダイパッド102と封止樹脂106とが剥離するとダイパッド102に接続された金属細線105もダイパッド102から剥離するおそれがあり、パワーQFNの動作に不具合を来す。半導体チップ104の平面サイズがダイパッド102上面および下面の平面サイズよりも小さい場合、ダイパッド102の周縁部にスリット(線状の溝)や貫通孔を形成することで、封止樹脂106とダイパッド102との密着性を改善することができる。
ところが、パッケージを小型化するために半導体チップ104のサイズをダイパッド102よりも大きくする場合が増えている。この場合、半導体チップ104の平面サイズがダイパッド102の平面サイズよりも大きければダイパッド102の薄厚部102cに貫通孔を設けたり、薄厚部102cの上面部にスリットを形成したりすることができない。このように、従来のパワーQFNでは、動作の信頼性を確保するために、ダイパッド102に搭載できる半導体チップ104のサイズが制約を受けざる得なかった。
また、従来のQFNの構成では、樹脂封止後、封止樹脂の変形により、その変形が吊りリードを経てダイパッドにまで及び、ダイパッドと封止樹脂との剥離を起こし、信頼性を損なうおそれがある。
本発明の目的は、ダイパッドと封止樹脂との剥離を防ぐ手段を備え、種々のサイズの半導体チップを搭載できる樹脂封止型半導体装置を提供することにある。
本発明のリードフレームは、フレーム枠と、前記フレーム枠内に設けられ、中央部および前記中央部を囲む周辺部とを有するダイパッドと、前記ダイパッドの周囲に配置され、前記フレーム枠に接続された信号用リードと、前記ダイパッドを支持する吊りリードとを備え、半導体チップを実装するために用いられるリードフレームであって、前記中央部の上面は前記周辺部の上面よりも高い位置に配置されており、前記周辺部の外縁部には、噛み合わせ部が形成されるとともに上部が下部よりも突出した薄厚部が設けられている。
この構成により、ダイパッドの薄厚部に噛み合わせ部が形成されているので、本発明のリードフレーム上に半導体チップを実装後、樹脂封止工程などを経ることにより、ダイパッドと封止樹脂との密着性が向上した樹脂封止型半導体装置を作製することが可能となる。従って、本発明のリードフレームを用いれば、ダイパッドと封止樹脂との剥離が抑えられ、且つ耐湿性が向上した信頼性の高い樹脂封止型半導体装置を実現することが可能となる。
この噛み合わせ部は、前記薄厚部に形成された例えば貫通孔であってもよいし、スリットを含む溝であってもよい。また、噛み合わせ部は、薄厚部の外端部に形成された凹部であってもよい。
また、第1のリードフレームにおいて、前記ダイパッドの下部が四角形の平面外形を有しており、前記ダイパッドの上部の平面外形が、前記ダイパッドの下部とコーナー部の位置がずれたn角形(nは4以上の整数)または円形であってもよい。これにより、リードフレームを用いて作製された樹脂封止型半導体装置において、ダイパッドのコーナー部に加わる応力を分散させることができる。
さらに、前記吊りリードと前記ダイパッドとの接続部の上面部に溝が形成されていることにより、本発明のリードフレームを用いて作製された樹脂封止型半導体装置において吊りリードに加わる応力とダイパッドに加わる応力とを溝によって分断させることができる。
本発明の樹脂封止型半導体装置は、ダイパッドと、電極パッドおよび半導体素子が形成された半導体チップと、前記ダイパッドの周囲に配置され、前記ダイパッドに向かって延びる信号用リードと、前記電極パッドと前記信号用リードとを接続する接続部材と、前記ダイパッドを支持する吊りリードと、前記ダイパッドの上面、前記接続部材、前記吊りリードおよび前記信号用リードの上面を、前記ダイパッドの下面および前記信号用リードの下面を露出させた状態で封止する封止樹脂とを備え、前記ダイパッドの中央部の上面は、前記中央部を囲む前記ダイパッドの周辺部の上面よりも高い位置に配置され、前記半導体チップは、前記ダイパッドの前記中央部の上面上に搭載され、前記周辺部の外縁部には、前記封止樹脂により充填された噛み合わせ部が形成され、上部が下部よりも突出した薄厚部が設けられている。
これにより、噛み合わせ部に封止樹脂が充填されてダイパッドと封止樹脂との密着性が向上するので、封止樹脂がダイパッドから剥離して接続部材が断線するなどの不具合の発生を防ぐことができる。且つ耐湿性が向上した信頼性の高い樹脂封止型半導体装置を実現することが可能となる。なお、ダイパッドの下面は露出するので、この露出部分から熱を逃がすことが可能となる。そのため、半導体チップがパワー半導体素子のように発熱量の大きい素子を搭載するものであってもよい。
この噛み合わせ部は、前記薄厚部に形成された例えば貫通孔であってもよいし、スリットを含む溝であってもよい。また、噛み合わせ部は、薄厚部の外端部に形成された凹部であってもよい。
平面的に見て、前記噛み合わせ部と前記半導体チップとはオーバーラップしていてもよい。このように、本発明の構成によれば、半導体チップの大きさの自由度を向上させることができる。
前記薄厚部を除く前記周辺部の上面部には、溝がさらに形成されていてもよい。
また、本発明の樹脂封止型半導体装置において、前記ダイパッドの下部は四角形の平面外形を有しており、前記ダイパッドの上部の平面外形は、前記ダイパッドの下部とコーナー部の位置がずれたn角形(nは4以上の整数)または円形であることにより、ダイパッドのコーナー部に集中する応力を分散させることができる。特に、ダイパッドの上部が八角形であれば製造が容易であり、好ましい。
前記吊りリードと前記ダイパッドとの接続部の上面部に溝が形成されていてもよい。
本発明の樹脂封止型半導体装置によると、周辺部よりも高い位置に配置された中央部の上面上に半導体チップが搭載され、且つダイパッドの周辺部の薄厚部に貫通孔や溝などが形成されているので、半導体チップのサイズの選択性を向上させることができる。また、ダイパッドと封止樹脂との密着性を向上させることが可能になる。また、ダイパッドの中央部だけに半導体チップが搭載されるので、ダイパッドの周辺部と半導体チップとの間にも封止樹脂が存在する結果、半導体チップが封止樹脂によって確実に保持され、耐湿性の高い樹脂封止型半導体装置の形成が可能になる。
また、ダイパッドの上部を八角形状などの多角形状に形成し、下部を四角形状にすることにより、ダイパッドのコーナー部に集中する応力を分散し、封止樹脂がダイパッドから剥離するのを防ぐことができる。
以下の実施形態においては、樹脂封止型半導体装置としてパワー素子を内蔵するパワーQFNに本発明を適用した場合の構造を例にとって説明する。
−パワーQFNの構造−
図1(a)は、本発明の第1の実施形態に係るパワーQFNの裏面を示す斜視図であり、(b)は、(a)に示すパワーQFNをIb-Ib線で切断した場合の断面図である。また、図1(c)は、本実施形態のパワーQFNを底面から見た場合の平面図である。なお、図1(c)においては理解を容易にするために封止樹脂6を透明体として扱っている。また、以下の説明における上下の方向は、図1(b)における上下を基準にするものとする。
図1(a)〜(c)に示すように、本実施形態のパワーQFNは、ダイパッド2と、ダイパッド2の一部の上面上に搭載され、電極パッドとパワー半導体素子とが形成された半導体チップ4と、ダイパッド2の周囲に配置され、それぞれがダイパッド2に向かって延びる複数の信号用リード1と、ダイパッド2を支持する吊りリード3と、信号用リード1またはダイパッド2と半導体チップ4上の電極パッド(図示せず)とを接続する金属細線(接続部材)5と、ダイパッド2の上面、金属細線5、吊りリード3および信号用リード1の上面を封止する封止樹脂6とを備えている。半導体チップ4の平面サイズは信号用リード1とオーバーラップしない程度の大きさ以下であればダイパッド2より大きくても小さくてもよい。なお、半導体チップ4上の電極パッドとダイパッド2とは、半導体チップ4の平面サイズがダイパッド2より小さい場合にのみ接続される。
信号用リード1、ダイパッド2、および吊りリード3はリードフレームを構成する部材である。信号用リード1は、電源電圧や接地電圧を含む電気信号の伝達経路である。ダイパッド2は、平面形状が例えば円形の中央部2aと、中央部2aを囲む周辺部2bとを有している。周辺部2bの外縁部には、下部が除去されることによって厚みが薄くなった薄厚部2cが形成されている。言い換えれば、薄厚部2cでは、ダイパッド2の上部が下部に比べて突き出ている。図1(c)では、ダイパッド2の平面的な外形が略四角形の例を挙げているが、それ以外の形状でも構わない。また、信号用リード1のうちダイパッド2に近い方の端部は、下部が除去されることによって厚みが薄くなった薄厚部1aが形成されている。
封止樹脂6は、ダイパッド2の下面および信号用リード1の下面が露出するようにこれらの部材を封止している。ダイパッド2の下面が露出していることにより、ダイパッド2は放熱板として機能することができる。このダイパッド2を実装基板の放熱部に接触させることにより、消費電力の大きいパワー半導体素子から出る熱を外部に放出させて、パッケージ内の温度上昇を抑制することができる。また、露出面を含む信号用リード1下部は、外部電極9となっている。パッケージの形状は例えば略直方体であり、パッケージ全体の平面サイズは、特に限定されないが、例えば3mm角以上10mm角以下であってもよい。
本実施形態のパワーQFNの特徴は、ダイパッド2の中央部2aが半切断プレス加工等により他の部分(周辺部2b)よりもアップセットされていることと、ダイパッド2の薄厚部2cのうち平面的に見て半導体チップ4とオーバーラップする部分に貫通孔11が形成されていることである。図1(c)に示すように、貫通孔11は、例えばダイパッド2の外周に沿って複数個形成されている。なお、ダイパッド2の厚みは例えば0.2mmであり、貫通孔11の径も例えば0.2mm程度である。
半導体チップ4は、パワー半導体素子の形成面を上に向けた状態で接着剤7によってダイパッド2の中央部2a上面に接着されている。本実施形態のパワーQFNでは、中央部2aの上面が周辺部2bの上面よりも高くなっていることで、貫通孔11が半導体チップ4とオーバーラップする部分に形成することが可能になっている。このため、本実施形態のパワーQFNでは、封止樹脂6が貫通孔11に入り込むことによってアンカー効果が生じるので、ダイパッド2と封止樹脂6との密着性を向上させることができる。そのため、金属細線5のダイパッド2からの剥離などを防ぐことができる。また、ダイパッドの全面上に半導体チップが接着されていた従来のQFNに比べて、半導体チップ4とダイパッド2の周辺部2bとの間にも封止樹脂6が充填されるので、半導体チップ4が封止樹脂6によって確実に保持されることになり、湿気や水分がパッケージの裏面側(下面側)から侵入することを防止することができる。そのため、本実施形態のQFNでは、従来のQFNに比べてパッケージにクラックが生じにくくなっている。
また、半導体チップ4のサイズがダイパッド2の周辺部2bより大きい場合にも、ダイパッド2の薄厚部2cに貫通孔11を設けることが可能となり、耐湿性の向上を図ることが可能となる。
このように、本実施形態のQFNでは、ダイパッド2の薄厚部2cに貫通孔11を設けることにより、薄厚部2cを設けることによって向上した封止樹脂6とダイパッド2との密着性をさらに向上させることができる。また、本実施形態のQFNでは、耐湿性の向上と接続不良などの低減が実現している。そのため、本実施形態のQFNは、従来のQFNよりも信頼性が向上している。
なお、図1に示す本実施形態のQFNでは、貫通孔11は薄厚部2cのうち平面的に見て半導体チップ4とオーバーラップする部分に形成されているが、貫通孔11は、薄厚部2c内のどの場所であっても形成することができる。また、後述するように、貫通孔11を形成する代わりに周辺部2bの上面にスリットを形成したり、ダイパッド2の外縁部に凹凸部を形成しても、貫通孔11と同様の効果が得られる。すなわち、ダイパッド2の周辺部2bに、封止樹脂6が充填され、封止樹脂6とダイパッド2との密着性を向上させる「噛み合わせ部」が形成されていればよい。この噛み合わせ部の形状は、貫通孔、スリット(線状の溝)や環状の溝を含む溝、外縁部の凹凸形状の他、ダイパッド2の表面積を増加させるようなものであれば特に限定されない。
また、周辺部2bに比べてアップセットされた中央部2aの平面形状は円形に限られない。
なお、図1に示す例では半導体チップ4上の電極パッドと信号用リード1またはダイパッド2とを金属細線5を用いて接続しているが、パワー半導体素子の形成面をダイパッド2の中央部2aの上面に向けて半導体チップ4を中央部2a上に接着し、ダイパッド2の周辺部2b上に設けた金属バンプを用いて電極パッドとダイパッドとの接続を取ってもよい。また、信号用リード1と電極パッドとの接続に金属バンプを用いてもよい。この場合、電極バンプの高さは中央部2aのアップセット分と接着剤7の厚みとの和以上である必要がある。
−パワーQFNの製造方法−
次に、本実施形態のパワーQFNの製造方法を説明する。
図2(a)〜(c)は、本実施形態のパワーQFNに用いられるリードフレームの加工方法を示す図である。また、図3(a)〜(c)および図4(a)〜(c)は、本実施形態のパワーQFNの製造工程のうち、パッケージ形成工程を示す断面図である。
まず、図2(a)に示すように、厚さ0.2mm程度の銅などからなる板状のリードフレーム20を準備する。続いて、ウエットエッチングを用いてリードフレーム20の一部の下部を除去し、四角形の帯状に溝を形成する(ハーフエッチング加工)。この溝が形成されて薄くなった部分を図中では薄厚部2eとして示す。なお、リードフレーム20は鉄やニッケルからなっていてもよい。
次に、図2(b)に示すように、リードフレーム20の一部を貫通するようにエッチングを行い、略四角形のダイパッド2、複数のリード31、および吊りリード3(図示せず)を形成する。本工程により、薄厚部2eの一部はリード31の薄厚部1aおよびダイパッド2の薄厚部2cとなる。この際に、薄厚部2cの一部に直径が0.2mm程度の貫通孔11を形成する。
続いて、図2(c)に示すように、半切断プレス加工により、ダイパッド2の円形の中央部2aがその周囲(周辺部2b)よりも上方に配置されるように加工する。本工程では、リードフレーム20のダイパッド2の中央部を円形に打ち抜くプレス加工を途中で停止し、該円形部分が半切断状態でリードフレーム20に接続された状態とする。そのため、ダイパッド2の上面および下面のうち周辺部2bと中央部2aとの接続部分には、上方への押圧力により段差が形成される。なお、本工程において、半切断プレス加工を行う代わりにハーフエッチングによってダイパッド2の中央部2aを周辺部2bやリード31よりも高い位置に配置することもできる。その場合、ダイパッド2の周辺部2bおよびリード31ではリードフレーム20の上部を除去し、ダイパッド2の中央部2aではリードフレーム20の下部を除去する。この場合、より薄型の樹脂封止型半導体装置を形成することが可能になる。以上の工程により、リードフレーム20が加工される。なお、この段階ではリード31はフレーム枠(図示せず)に接続されたままである。
次に、図3(a)に示すように、ダイパッド2の中央部2aの上面にペースト状の接着剤7を塗布した後、図3(b)に示すように、接着剤7を用いて中央部2aの上に素子の形成面を上に向けた状態で半導体チップ4を接着する。ここで、半導体チップ4の平面サイズは、平面的に見てリード31と重ならない大きさであればよい。半導体チップ4にはパワー半導体素子やこれらの素子に接続された電極パッドなどが形成されていてもよいが、パワー半導体素子以外の半導体素子が形成されていても構わない。
次いで、図3(c)に示すように、リード31と半導体チップ4上に設けられた電極パッドとを接続する金属細線5を形成する。なお、半導体チップ4の平面サイズがダイパッド2上面の平面サイズよりも小さい場合には、ダイパッド2と電極パッドとを金属細線5によって接続してもよい。
次に、図4(a)に示すように、半導体チップ4、ダイパッド2およびリード31などがキャビティ内に配置されるように、リードフレーム20を封止金型30に挟み込む。この状態で、液状の封止樹脂6(例えばエポキシ樹脂)を樹脂注入口からキャビティ内に注入、キャビティ内に樹脂を充填する。ここで、貫通孔11がダイパッド2の薄厚部2c以外の部分に形成されていると、本工程において封止樹脂6がリードフレーム20の裏側に流れてしまうので、貫通孔11は薄厚部2c内に形成される必要がある。
続いて、図4(b)に示すように、封止樹脂6が固化した後、封止金型30を外す。なお、貫通孔11にも封止樹脂6が充填されているので、封止樹脂6とダイパッド2との密着性は従来のQFNよりも向上している。なお、ダイパッド2の下面およびリード31の下面は樹脂封止されずに露出している。
次に、図4(c)に示すように、リード31のうち封止樹脂6の外部に出ている部分を切断し、リードフレーム20の外枠から切り離す。これにより、側端面が封止樹脂6の側面とほぼ同一面となる信号用リード1を形成する。信号用リード1の下面部は外部電極9となる。以上のようにして本実施形態のパワーQFNが作製できる。
本実施形態の製造方法によれば、貫通孔11はリード31やダイパッド2の形成と同時に行うことができるので、従来のパワーQFNと同じコストで信頼性の高い樹脂封止型半導体装置を提供することが可能となる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る樹脂封止型半導体装置について説明する。図5(a)は、第2の実施形態に係るパワーQFNのうちリードフレームの一部を拡大して示す斜視図である。また、図5(b)は、本実施形態のパワーQFNを上方から見た場合の平面図であり、(c)は、本実施形態のパワーQFNを下方から見た場合の平面図である。なお、図5(b)、(c)においては、構造を理解しやすいように半導体チップ4と封止樹脂と6を透明体として扱っている。また、第1の実施形態と同じ部材については詳細な説明は省略する。
図5(a)〜(c)に示すように、本実施形態のパワーQFNは、ダイパッド2と、ダイパッド2の一部の上面上に搭載され、電極パッドとパワー半導体素子とが形成された半導体チップ4(図示せず)と、ダイパッド2を囲む複数の信号用リード1と、ダイパッド2を支持する吊りリード3と、信号用リード1またはダイパッド2と半導体チップ4上の電極パッド(図示せず)とを接続する金属細線5と、ダイパッド2の上面、金属細線5(図示せず)、吊りリード3および信号用リード1の上面を封止する封止樹脂6とを備えている。
本実施形態のパワーQFNの1つ目の特徴は、ダイパッド2の周辺部2bの外縁部に薄厚部2cが形成されているとともに、薄厚部2cの外端部に凹部11aが形成されていることにある。
このため、本実施形態のパワーQFNでは封止樹脂6が薄厚部2cに形成された凹部を埋めることによってアンカー効果が生じるので、封止樹脂6とダイパッド2との密着性がより効果的に向上されている。その結果、パッケージの下面側から湿気が入りにくくなっており、クラックの発生などを抑制することができる。また、封止樹脂6がダイパッド2から剥離しにくくなっているので、本実施形態のパワーQFNでは金属細線5の断線を防ぐことも可能になっている。なお、ダイパッド2の外周に形成される凹部11aの数が多いほど封止樹脂6とダイパッド2との密着性は向上するが、凹部11aの数は特に限定されない。
また、本実施形態のパワーQFNの2つ目の特徴は、ダイパッド2の下部の平面外形が第1の実施形態と同じく略四角形となっているのに対し、ダイパッド2の下部の平面外形が略八角形となっていることである。特に、ダイパッド2の下部の平面形状は、ダイパッド2上部の四角形のコーナー部を切り落としたような八角形となっている。さらに、図5(a)に示すように、ダイパッド2と吊りリード3との接続部の上面側には、幅0.2mm程度の溝12がそれぞれ形成されている。この溝12は、吊りリード3が延びる方向に対して交差あるいは直交する方向に延びている。また、図5(a)に示す例では、溝12は、ダイパッド2の上部の八角形のうちの4つの辺に沿って形成されている。ただし、ダイパッド2の上部は封止樹脂6によって封止されているので、本実施形態のパワーQFNの底面形状は、従来のパワーQFNと同様の形状となっている。
通常、ダイパッド2全体の平面形状が正方形などの四角形である場合には、樹脂封止後に封止樹脂6が変形することにより、ダイパッド2のコーナー部に応力が集中してしまう。これに対し、本実施形態のパワーQFNでは、ダイパッド2の上部が略八角形の形状になっているので、ダイパッド2のコーナー部に加わる応力を分散することができる。そのため、ダイパッド2と封止樹脂6との剥離や金属細線5の断線などを防ぐことができる。また、ダイパッド2と吊りリード3との接続部に溝12が形成されていることにより、吊りリード3から加わる応力とダイパッド2から加わる応力とを溝12で分断することができるので、吊りリード3やダイパッド2に強い応力が加わるのを防ぐことができる。
なお、本実施形態のリードフレームおよび該リードフレームを用いたパワーQFNは、第1の実施形態のリードフレームおよびパワーQFNに比べて工程数を増やすことなく製造することができる。
すなわち、図2(a)に示すハーフエッチング工程において、ダイパッド2の下部が四角形となるようにリードフレーム20の下部を除去し、第1の実施形態と同様に薄厚部2eを形成する。その後、図2(b)に示すエッチング工程で、ダイパッド2の上部が八角形になるようにリードフレーム20のウエットエッチングを行うとともに、ダイパッド2の外縁部に凹部11aを形成する。本工程では、第1の実施形態のリードフレームとエッチングする部分を変更するだけでダイパッド2を形成できるので、第1の実施形態と同じ工程数で本実施形態のリードフレームを作製することができる。その後、図2(c)、図3(a)〜(c)および図4(a)〜(c)に示す工程を第1の実施形態と同様にして行うことにより、本実施形態のパワーQFNを製造することができる。
なお、本実施形態のパワーQFNにおいて、ダイパッド2の下部の平面形状が四角形で上部が八角形であるが、ダイパッド2の上部の形状は、平面的に見てダイパッド2の下部とコーナー部が重ならないような(ずれた)n角形(nは4以上の整数)または円形であればよい。ただし、製造工程の容易さの点などから、ダイパッド2の下部を四角形とし、上部を八角形とすることが最も好ましい。
なお、本実施形態のQFNは、パワー半導体素子以外の素子が搭載された比較的発熱量が大きくない半導体チップに適用することができる。
(第3の実施形態)
本発明の樹脂封止型半導体装置の第3の実施形態として、第2の実施形態に係るパワーQFNに対して、ダイパッドと封止樹脂との噛み合わせ部の形状を変更を加えたパワーQFNを以下に説明する。
図6は、第3の実施形態に係るパワーQFNのリードフレームを上方から見た場合の平面図である。また、図6において、平面図の右下方には、ダイパッドの中心点と吊りリードとを結ぶ線(VIb-VIb線)でリードフレームを切断した断面図を示し、平面図の右側方には、ダイパッドの互いに対向する2辺の中央同士を結ぶ線(VIa-VIa線)でリードフレームを切断した断面図を示す。なお、本実施形態のパワーQFNの外観は、第1および第2の実施形態に係るパワーQFNと同様であるので図示を省略している。
図6に示すように、本実施形態のパワーQFNにおいて、信号用リード1、吊りリード3の形状は第2の実施形態と同一である。
本実施形態のパワーQFNが第2の実施形態のパワーQFNと異なるのは、ダイパッド2と封止樹脂6との噛み合わせ部として、ダイパッド2の周辺部2bの上面部および下面部に、中央部2aを環状に囲む溝11b、11cと溝11dとがそれぞれ設けられている点である。この溝11b、11c、11dは、図6に示す環状であってもよいし、部分的に途切れたスリット状であってもよい。
溝11b、11c、11dは、貫通孔11(図1参照)や凹部11a(図5参照)と異なり、薄厚部2cだけでなく周辺部2bの薄厚部2c以外の部分に形成されていてもよい。なお、薄厚部2cに溝を形成する場合、当該溝を形成した部分の厚みが薄くなり過ぎないように形成する。また、溝11b、11c、11dの幅は特に限定されないが、ダイパッド2の強度を保つために0.2mm以下であることが特に好ましい。
本実施形態のパワーQFNでは、ダイパッド2の中央部2aの上面が周辺部2bの上面よりも高くなっているので、上述のように周辺部2bの上面部または下面部にスリット(線状の溝)や環状の溝など、種々の形の溝を形成することができる。このため、本実施形態のパワーQFNでは、溝の内部に封止樹脂6が入り込むことで、ダイパッド2と封止樹脂6との密着性が強化されている。そのため、封止樹脂6がダイパッド2から剥離するのを防ぎ、金属細線5の断線等の発生を防ぐことができる。本実施形態のパワーQFNは、従来のパワーQFNに比べて耐湿性も向上している。
また、溝11b、11c、11dなどの溝は、薄厚部2cに形成された凹部や貫通孔と併せて形成されている。これによって、ダイパッド2と封止樹脂6との密着性をさらに向上させることができる。
さらに、本実施形態のパワーQFNでは、ダイパッド2の下部が四角形で、上部がダイパッド2下部と互いのコーナー部の位置をずらせた八角形であるので、ダイパッド2のコーナー部に加わる応力が分散されている。また、ダイパッド2と吊りリード3との接続部に溝12が形成されていることにより、吊りリード3から加わる応力とダイパッド2から加わる応力とを溝12で分断することができるので、吊りリード3やダイパッド2に強い応力が加わるのを防ぐことができる。
なお、中央部2aの上面上に搭載される半導体チップ4のサイズは、平面的に見て信号用リード1にオーバーラップしない程度の大きさであれば特に制限されない。本実施形態のパワーQFNでは、中央部2aが周辺部2bに比べてアップセットされているので、半導体チップ4のサイズに関わらず、ダイパッド2の上面側にスリットや溝を形成することが可能になっている。
以上で説明した本実施形態のパワーQFNは、図2〜図4に示す工程とほぼ同様の工程によって製造される。ただし、図2(a)に示す工程でリードフレーム20の上部あるいは下部に溝を形成しておくとともに、図2(b)に示す工程でダイパッド2の上部の外形が八角形になるようエッチングを行う。従って、第1および第2の実施形態に係るパワーQFNに比べて工程数を増やすことなく本実施形態のパワーQFNを製造することができる。
(第4の実施形態)
図7(a)は、本発明の第4の実施形態に係るパワーQFNを上方から見た場合の平面図であり、(b)は、本実施形態のパワーQFNを下方から見た場合の平面図である。なお、同図においては、構造を理解しやすいように半導体チップ4と封止樹脂と6を透明体として扱うとともに、半導体チップの図示を省略している。
図7(a)、(b)に示すように、本実施形態のパワーQFNは、第2の実施形態に係るパワーQFNにおいて、薄厚部2cに凹部を形成しないものである。
すなわち、本実施形態のパワーQFNは、ダイパッド2と、ダイパッド2の一部の上面上に搭載され、電極パッドとパワー半導体素子とが形成された半導体チップ4(図示せず)と、ダイパッド2を囲む複数の信号用リード1と、ダイパッド2を支持する吊りリード3と、信号用リード1またはダイパッド2と半導体チップ4上の電極パッド(図示せず)とを接続する金属細線5と、ダイパッド2の上面、金属細線5(図示せず)、吊りリード3および信号用リード1の上面を封止する封止樹脂6とを備えている。
また、本実施形態のパワーQFNにおいては、ダイパッド2の周辺部2bの外縁部に薄厚部2cが形成されている。
また、本実施形態のパワーQFNは、第2の実施形態のパワーQFNと同様に、ダイパッド2の下部の平面外形が第1の実施形態と同じく略四角形となっているのに対し、ダイパッド2の下部の平面外形が略八角形となっている。特に、ダイパッド2の下部の平面形状は、ダイパッド2上部の四角形のコーナー部を切り落としたような八角形となっている。さらに、図7(a)に示すように、ダイパッド2と吊りリード3との接続部の上面側には、幅0.2mm程度の溝12がそれぞれ形成されている。この溝12は、吊りリード3が延びる方向に対して交差あるいは直交する方向に延びている。また、図5(a)に示す例では、溝12は、ダイパッド2の上部の八角形のうちの4つの辺に沿って形成されている。ただし、ダイパッド2の上部は封止樹脂6によって封止されているので、本実施形態のパワーQFNの底面形状は、従来のパワーQFNと同様の形状となっている。
ダイパッド2全体の平面形状が四角形である場合には、樹脂封止後に封止樹脂6が変形することにより、ダイパッド2のコーナー部に応力が集中してしまう。これに対し、本実施形態のパワーQFNでは、ダイパッド2の上部が略八角形の形状になっているので、ダイパッド2のコーナー部に加わる応力を分散することができる。そのため、ダイパッド2と封止樹脂6との剥離や金属細線5の断線などを防ぐことができる。また、ダイパッド2と吊りリード3との接続部に溝12が形成されていることにより、吊りリード3から加わる応力とダイパッド2から加わる応力とを溝12で分断することができるので、吊りリード3やダイパッド2に強い応力が加わるのを防ぐことができる。
本発明の樹脂封止型半導体装置の構成は、パワー素子などを内蔵した半導体チップや、各種LSIを内蔵したチップの実装に利用することができる。
(a)は、本発明の第1の実施形態に係るパワーQFNの裏面を示す斜視図であり、(b)は、(a)に示すパワーQFNをIb-Ib線で切断した場合の断面図であり、(c)は、(a)に示すパワーQFNを下方から見た場合の平面図である。 (a)〜(c)は、第1の実施形態に係るパワーQFNに用いられるリードフレームの加工方法を示す図である。 (a)〜(c)は、第1の実施形態に係るパワーQFNの製造工程のうち、パッケージ形成工程の一部を示す断面図である。 (a)〜(c)は、第1の実施形態に係るパワーQFNの製造工程のうち、パッケージ形成工程の一部を示す断面図である。 (a)は、本発明の第2の実施形態に係るパワーQFNのうちリードフレームの一部を拡大して示す斜視図であり、(b)は、(a)に示すパワーQFNを上方から見た場合の平面図であり、(c)は、(a)に示すパワーQFNを下方から見た場合の平面図である。 本発明の第3の実施形態に係るパワーQFNのリードフレームを上方から見た場合の平面図である。 (a)は、本発明の第4の実施形態に係るパワーQFNを上方から見た場合の平面図であり、(b)は、(a)に示すパワーQFNを下方から見た場合の平面図である。 (a)、(b)は、それぞれ従来のパワーQFNを上方および下方から見た場合の斜視図であり、図8(c)は、(a)に示すVIIIc-VIIIc線で従来のパワーQFNを切断した場合の断面図である。
符号の説明
1 信号用リード
1a、2c、2e 薄厚部
2 ダイパッド
2a 中央部
2b 周辺部
3 吊りリード
4 半導体チップ
5 金属細線
6 封止樹脂
7 接着剤
9 外部電極
11 貫通孔
11a 凹部
11b、11c、11d、12 溝
20 リードフレーム
30 封止金型
31 リード

Claims (2)

  1. ダイパッド中央部と、前記ダイパッド中央部を囲むダイパッド周辺部とを有し、前記ダイパッド周辺部において、平面外形が四角形であるダイパッド下部と、前記ダイパッド下部の上に位置し、平面外形が八角形であるダイパッド上部とを有するダイパッドと、前記ダイパッドの周囲に配置された信号用リードと、前記ダイパッドを支持する吊りリードとを備え、
    前記ダイパッド下部とダイパッド上部とは、平面外形のコーナー部の位置が互いにずれて形成されており、
    上から見た際に、前記ダイパッド下部のコーナー部は前記ダイパッド上部の平面外形から突出し、且つ、前記ダイパッド上部のコーナー部は前記ダイパッド下部の平面外形から突出しており、
    前記ダイパッド周辺部の外縁部には、噛み合わせ部が形成されるとともに前記ダイパッド上部が前記ダイパッド下部よりも突出した薄厚部が設けられており、
    前記ダイパッド中央部の上面は前記ダイパッド周辺部の上面よりも高い位置に配置されていることを特徴とするリードフレーム。
  2. ダイパッド中央部と、前記ダイパッド中央部を囲むダイパッド周辺部とを有し、前記ダイパッド周辺部において、平面外形が四角形であるダイパッド下部と、前記ダイパッド下部の上に位置し、平面外形が八角形であるダイパッド上部とを有するダイパッドと、前記ダイパッドの周囲に配置された信号用リードと、前記ダイパッドを支持する吊りリードとを有するリードフレームと、
    前記ダイパッド中央部の上面に搭載され、電極パッドを有する半導体チップと、
    前記電極パッドと前記信号用リードとを接続する接続部材と、
    前記リードフレーム、前記半導体チップ、前記接続部材を封止する封止樹脂と
    を備え、
    前記ダイパッド下部とダイパッド上部とは、平面外形のコーナー部の位置がずれて形成されており、
    上から見た際に、前記ダイパッド下部のコーナー部は前記ダイパッド上部の平面外形から突出し、且つ、前記ダイパッド上部のコーナー部は前記ダイパッド下部の平面外形から突出しており、
    前記ダイパッド周辺部の外縁部には、噛み合わせ部が形成されるとともに前記ダイパッド上部が前記ダイパッド下部よりも突出した薄厚部が設けられており、前記噛み合わせ部は前記封止樹脂により充填されており、
    前記半導体チップが搭載された前記ダイパッド中央部の上面は、前記ダイパッド周辺部の上面よりも高い位置に配置されており、
    前記ダイパッドの下面および前記信号用リードの下面は、前記封止樹脂から露出していることを特徴とする樹脂封止型半導体装置。
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