JP4752129B2 - イージーピール蓋材 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上端に開口部を有し、かつ上端周縁にフランジ部を有する、容器本体の密封に適した蓋材に関するものであり、特に熱湯を注いで調理するカップラーメンなどの即席食品向け、アルミニウム箔を介在させていない構成の、開蓋が容易であって、熱湯から発生する蒸気などの影響を受け難いイージーピール( Easy Peel;剥がし易い )蓋材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば熱湯を注いで調理するカップラーメンやスープなどの即席食品を収容する容器で、上端に開口部を有し、かつ上端周縁にフランジ部を有する、発泡スチロール製などの容器本体を、熱融着などにより密封して閉蓋する蓋材として、紙材料層の下面にアルミニウム箔、イージーピール層が順次積層されたものが、広く知られている。
【0003】
その開封に際して、フランジ部に熱融着されている蓋材を、周縁に設けられたつまみ部を持ち上げながら略中心部まで剥がした場合、上記のようなアルミニウム箔を介在させた構成の蓋材には、剥がしたままの状態など、与えられた形状を長時間維持する性質( デットホールド性という )があるので、例えばカップラーメンなどの即席食品を調理して飲食する際、容器本体から剥がして、半開きの状態のまま容易に熱湯を注ぐことが可能で、次いで、一旦蓋をして麺をほぐして柔らかくしたのち、再度半開きにした状態のまま飲食することもできるものであった。
【0004】
すなわち、上記のようなアルミニウム箔を介在させた構成の蓋材の場合、アルミニウム箔が十分なデットホールド性を有していることから、前記紙材料層やイージーピール層などが、熱湯から発生する蒸気の影響をほとんど受けることなく、前述のように熱湯を注いで調理する際、容器本体が閉蓋して熱湯が注ぎ難くなるなどの問題は、ほとんど生じなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなアルミニウム箔を介在させた構成の蓋材においては、使用後の焼却などの廃棄処理において、アルミニウム箔が炉中にインゴットとして絡みつくなどして、焼却炉を傷めたり焼却効率を低下させたりするという問題があった。そして、その焼却灰の埋立処分に際して、雨水などとの化学反応により有害ガスが発生するなどの問題があった。
【0006】
また、蓋材にアルミニウム箔を介在させた構成の場合、内容物が収容された容器中に金属系切り粉などの異物混入を検査する、金属探知器の使用を不可能にするという問題があり、生産効率の向上や品質保証などを目的とする、金属探知器使用による検査法の実施が要請されていた。
【0007】
さらには、アルミニウム箔を介在させていない構成の蓋材、例えば紙材料層と( 接着剤層と )樹脂フィルム層とイージーピール層とを積層してり、周縁につまみ部を有するカップ容器に被せて熱融着するイージーピール蓋材においては、前記蓋材のつまみ部に指を掛けて、やや強く持ち上げるようにして引っ張るだけで、簡単にカップ容器を開蓋することは可能であるが、内容物である即席食品を飲食するために熱湯を注いで調理する際、つまり蓋材を外方に折り返すように略中心部まで剥がして、カップ容器の途中まで開蓋した半開きの状態で熱湯を注ぐに、外方に折り返した蓋材が徐々に閉蓋するため、熱湯がこぼれるなどして火傷する恐れや、それを防ぐために、片方の手で蓋材を開蓋した状態に保持しながら熱湯を注ぐ必要があるなど、非常に注ぎ難く面倒であるという問題があった。
【0008】
すなわち、紙材料層にはデットホールド性がないことから、紙材料層自身の反発力や、熱湯から発生する蒸気の吸収による自重の増加により復元しようとする力、もしくは蓋材の内面側に積層したイージーピール層が蒸気を吸収することにより収縮しようとする力、などが働いて蓋材が徐々に閉蓋するため、上述のような問題が発生するものと考えられる。
【0009】
本発明は、かかる従来技術の問題点や要望点を解決するものであり、その課題とするところは、廃棄物の処理および処分などの、環境問題における危惧があるアルミニウム箔を介在させていない構成の蓋材で、かつ熱湯から発生する蒸気の影響を受け難い、十分なデットホールド性を有する蓋材を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明において上記課題を達成するために、まず請求項1に係る発明は、紙材料層と接着剤層と樹脂フィルム層とイージーピール層とを積層して成り、周縁につまみ部を延設したイージーピール蓋材において、該蓋材の中央近傍に開蓋方向に直交する方向に延びる1列または2列以上の破線もしくは実線からなる前記紙材料層と樹脂フィルム層のいずれか一方を貫通する切れ目線を設け、かつ前記接着剤層が該切れ目線を設けた部分に対応する部分を除いて、前記紙材料層の内面側に設けられていることを特徴とするイージーピール蓋材である。
【0011】
上記請求項1に係る発明によれば、廃棄物の処理および処分などの環境問題における危惧があるアルミニウム箔を介在させていない構成で、紙材料層と樹脂フィルム層との少なくとも一方に設けたつまみ部を持って剥がす開蓋方向に直交する方向に延びる1列または2列以上の破線もしくは実線の切れ目線によって、開蓋した際に、蓋材が、この切れ目線に沿って曲って、なかでも比較的折り曲げられ易い、貫通する切れ目線を設けた紙材料層と樹脂フィルム層との少なくとも一方が曲がることでデットホールド性が発現するようになる。
【0012】
さらには、紙材料層と樹脂フィルム層とを積層するための接着剤層を、前記切れ目線を設けた部分に対応する部分を除いて積層したことによって、この折り曲げられる部分の紙材料層と樹脂フィルム層との間に空間が生じ、より十分なデットホールド性が発現するようになる。
【0013】
本発明の請求項2に係る発明は、紙材料層と接着剤層と樹脂フィルム層とイージーピール層とを積層して成り、周縁につまみ部を延設したイージーピール蓋材において、該蓋材の中央近傍に開蓋方向に直交する方向に延びる1列または2列以上の破線もしくは実線からなる前記紙材料層と樹脂フィルム層のいずれか一方を貫通する切れ目線を、前記蓋材の容器本体とのシール部分を除いて形成し、かつ前記切れ目線を設けた部分に対応する部分の前記紙材料層と接着剤層の間に、剥離層が設けられていることを特徴とするイージーピール蓋材である。
【0014】
上記請求項2に係る発明によれば、紙材料層と樹脂フィルム層のいずれか一方の破線もしくは実線の貫通する切れ目線を蓋材の容器本体とのシール部分を除いて形成しその切れ目線を設けた部分に対応する部分の内面側に剥離層を設けたことによって、請求項1の発明と同等のデットホールド性が発現するようになるのに加え、つまみ部を持って開蓋する際、前記切れ目線を起点として生ずる、紙ムケなどの材料破壊の発生を防止することができる。したがって材料破壊により開蓋した際の見映えが悪くなるのを防止することができる。
【0015】
本発明の請求項3に係る発明は、上記請求項に係るイージーピール蓋材において、前記紙材料層と樹脂フィルム層のいずれか一方を貫通する前記切れ目線を、前記蓋材の容器本体とのシール部分を除いて形成したことを特徴とするイージーピール蓋材である。
【0016】
上記請求項3に係る発明によれば、前記紙材料層と樹脂フィルム層との少なくとも一方に設けた破線もしくは実線の貫通する切れ目線を、前記蓋材の容器本体とのヒートシール部分を除いて設けたことによって、上記切れ目線などによるデットホールド性の発現に加え、つまみ部を持って開蓋する際、前記切れ目線を起点として生ずる、紙ムケなどの材料破壊の発生を防止することができる。したがって材料破壊により開蓋した際の見映えが悪くなるのを防止することができる。
【0017】
本発明の請求項4に係る発明は、上記請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載のイージーピール蓋材において、前記蓋材の中央近傍に開蓋方向に直交する方向に延びる1列または2列以上の破線もしくは実線からなる前記切れ目線が、前記紙材料層と樹脂フィルム層のいずれか一方を貫通する切れ目線と、他方を貫通しない半切れ目状態(ハーフカット)の切れ目線とから構成されていることを特徴とするイージーピール蓋材である。
【0018】
上記請求項4に係る発明によれば、紙材料層と樹脂フィルム層との少なくとも一方に設けた、つまみ部を持って剥がす開蓋方向に直交する方向に延びる1列または2列以上の破線もしくは実線の、貫通しない半切れ目線( ハーフカット )を設けたことによって、請求項1の発明と同等のデットホールド性が発現するようになる。
【0019】
本発明の請求項5に係る発明は、紙材料層と接着剤層と樹脂フィルム層とイージーピール層とを積層して成り、周縁につまみ部を延設したイージーピール蓋材において、該蓋材の中央近傍に開蓋方向に直交する方向に延びる1列または2列以上の破線もしくは実線からなる前記紙材料層と樹脂フィルム層のいずれか一方に刻設する押罫線を設け、かつ前記接着剤層が該押罫線を設けた部分に対応する部分を除いて、前記紙材料層の内面側に設けられていることを特徴とするイージーピール蓋材である。
【0020】
上記請求項5に係る発明によれば、紙材料層と樹脂フィルム層との少なくとも一方に設けた、つまみ部を持って剥がす開蓋方向に直交する方向に延びる1列または2列以上の罫線( 押し罫 )よって、請求項1の発明と同等のデットホールド性が発現するようになる。なお上記罫線は、紙材料層のみに設けるよりも、紙材料層に、樹脂フィルム層とイージーピール層とを押し出しラミネートにより積層したのちに設けると、より一層デットホールド性が増すものである。
【0021】
本発明の請求項6に係る発明は、紙材料層と接着剤層と樹脂フィルム層とイージーピール層とを積層して成り、周縁につまみ部を延設したイージーピール蓋材において、該蓋材の中央近傍に開蓋方向に直交する方向に延びる1列または2列以上の破線もしくは実線からなる前記紙材料層と樹脂フィルム層のいずれか一方に刻設する押罫線を設け、かつ前記押罫線を設けた部分に対応する部分の前記紙材料層と接着剤層の間に、剥離層が設けられていることを特徴とするイージーピール蓋材である。
【0022】
上記請求項6に係る発明によれば、紙材料層と樹脂フィルム層との少なくとも一方の破線もしくは実線の押罫線を設けた部分に対応する部分の内面側に剥離層を設けたことによって、請求項5の発明と同等のデットホールド性が発現するようになる。
【0023】
本発明の請求項7に係る発明は、上記請求項5または請求項6に係るイージーピール蓋材において、前記紙材料層と樹脂フィルム層のいずれか一方に刻設する前記押罫線を、前記蓋材の容器本体とのシール部分を除いて形成したことを特徴とするイージーピール蓋材である。
【0024】
上記請求項7に係る発明によれば、前記紙材料層と樹脂フィルム層との少なくとも一方に設けた破線もしくは実線の押罫線を、前記蓋材の容器本体とのヒートシール部分を除いて設けたことによって、上記押罫線などによるデットホールド性の発現に加え、つまみ部を持って開蓋する際、前記押罫線を起点として生ずる紙ムケなどの材料破壊の発生を防止することができる。したがって材料破壊により開蓋した際の見映えが悪くなるのを防止することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
本発明は、図2に示すように、例えば上端にフランジ部31を有する容器本体30の、開口部を密封するための蓋材20に関するもので、該蓋材20は、周縁に開蓋する際に指で摘むためのつまみ部21を有し、容器本体30のフランジ部31にヒートシールされているものである。
【0026】
上記本発明の蓋材20は、図1A、Bに示すように坪量50〜120g/m2の紙材料層4と、10〜30μmの接着剤層5と、2〜15μmの樹脂フィルム層6と、5〜30μmのイージーピール層7とが積層されて成り、前記紙材料層4と樹脂フィルム層6との少なくとも一方に、前記つまみ部21を持って剥がす開蓋方向に直交する方向に延びる1列または2列以上の切れ目線2を設けて成るもので、この切れ目線2は、前記蓋材20の全面に設けて、また前記つまみ部21の近傍から蓋材20の中央近傍に至るまで設けてあってもよく、少なくとも前記蓋材20の中央近傍に設けてあればよい。
【0027】
上記切れ目線2は、紙材料層4と樹脂フィルム層6との少なくとも一方に、カッター刃もしくはレーザーカットなどを用いて設けることができる。さらには、紙材料層4と樹脂フィルム層6との少なくとも一方を貫通しないハーフカット加工により、半切れ目線2を設けてもよく、特に紙材料層4が厚い( 坪量が大きい )場合などには、ハーフカット加工により設けた半切れ目線2が有効である。
【0028】
また、本発明の蓋材20は、図1Cに示すように、前記切れ目線2を設けた部分に対応する部分の前記紙材料層4と接着剤層5の間に剥離層8を設けるようにしてもよい。
【0029】
また、本発明の蓋材20は、図1Dに示すように、切れ目線2の代わりに、先端が先細りとなった突起を押圧する罫押し傷加工により押罫線3を設けるようにしてもよい。また、前記押罫線3を設けた部分に対応する部分の前記紙材料層4と接着剤層5の間に剥離層8を設けるようにしてもよい。
【0030】
前記切れ目線2もしくは半切れ目線2(または押罫線3)の平面形状としては例えば直線、そして図3A、Bに示すような破線でもよく、または図3C、D、E、Fに示すような形状であってもよい。さらには、前記切れ目線2もしくは半切れ目線2(または押罫線3)の、形状、深さ、線間隔( 線幅 )などを選定することによってデットホールド性の発現する度合いを調整することも可能である。
【0031】
また、前記切れ目線2もしくは半切れ目線2(または押罫線3)を設ける方向( 部分 )としては、切れ目線2もしくは半切れ目線2(または押罫線3)の延びる方向と、紙材料層4における図示していない紙目方向とが、同一方向である方が好ましい。すなわち、このことによって、紙材料層4が紙目に沿って折り曲げられ易くカールし易いという特性により該切れ目線2もしくは半切れ目線2(または押罫線3)によるデットホールド性に加えて、さらなる十分なデットホールド性の発現に寄与することが可能である。
【0032】
本発明の蓋材20を構成する紙材料層4としては、少なくとも表面が白色で、多色印刷適性を有する紙材料層4が好ましく、坪量50〜120g/m2 程度の両アート紙、片アート紙またはコート紙などを、好適に使用することができる。すなわち、坪量が50g/m2 に満たない場合、例えば遮光性を付与するための遮光層を設けると、着色された遮光層により表面が黒ずんで見えることがあり、商品価値が損なわれる恐れがあって、また坪量が120g/m2 を超える場合、開蓋する際、紙材料層4の腰が強く、上述のようなデットホールド性の発現の効果が損なわれる恐れがある。
【0033】
また、本発明の蓋材20を構成する接着剤層5としては、ポリエステル系ポリウレタンやポリエーテル系ポリウレタンなどがあげられ、厚さ10〜30μm程度の接着剤層5を、ドライラミネーション法により積層することができる。
【0034】
また、本発明の蓋材20を構成する樹脂フィルム層6としては、二軸延伸された樹脂フィルムが破損防止の点から好ましく、かつ保香性をも考慮したものとして、厚さ2〜15μm、好ましくは12μm程度の、例えばポリエチレンテレフタレート(PET )などのポリエステル、延伸ナイロン(0-Ny)、延伸ポリプロピレン(0-PP)、酸化アルミニウムや酸化ケイ素などの金属酸化物をポリエチレンテレフタレートや延伸ポリプロピレンなどに蒸着してガスバリアー性を高めたセラミック蒸着樹脂フィルムなど、強度およびガスバリアー性が優れた樹脂フィルムがあげられる。
【0035】
また、本発明の蓋材20を構成するイージーピール層7としては、ピール強度として、2〜6kg/15mmの範囲を満足する樹脂であればよく、例えばヒートシール性が優れた低密度ポリエチレン(LDOE)、高密度ポリエチレン(HDOE)、未延伸ポリプロピレン(CPP )、エチレン−メタアクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA),(EEA),(EAA )、ポリエチレン−ポリブテンのブレンド樹脂、ワックス系の通常用いられるホットメルト接着剤などがあげられ、ヒートシールしたのちに容易に剥がすことができる。ただし、前記ピール強度は、ヒートシールされる容器本体30の材質によっても左右されるため、その都度前述した樹脂を適宜選択して使用する必要がある。
【0036】
前記イージーピール層7の製造方法( 積層方法 )としては、前記樹脂フィルム層6に、厚さ5〜30μm程度のイージーピール層7の樹脂を、アンカーコート剤を介して押し出しラミネートするか、もしくは厚さ5〜30μm程度のイージーピール層7のフィルムを、ドライラミネーション用接着剤を介してラミネートすることで得られる。また前記樹脂フィルム層6に、厚さ5〜30μm程度のイージーピール層7のホットメルト接着剤を、ロールコート法で塗膜として得ることもできる。
【0037】
【発明の効果】
以上のような構成の蓋材をヒートシールした、例えばカップラーメンなどの即席食品を収容する容器本体の開封は、つまみ部を指で摘んで持ち上げて、蓋材を容器本体のフランジ部から、その中央近傍まで剥離することで成される。この際に、紙材料層と樹脂フィルム層との少なくとも一方に設けた切れ目線もしくは半切れ目線によって、蓋材が上方にカールした状態で保持されるので、従来のアルミニウム箔を介在させた構成の蓋材と同様に、開口部から容器本体に熱湯を注ぐ際に、こぼれることなく容易に注ぐことができ、さらには徐々に蓋材が閉じるなどして邪魔になることなく、半開きの状態のまま飲食することができるなどの効果がある。
【0038】
さらには、ゼリー状菓子やヨーグルト、プリンなどを収容する容器本体向けの蓋材に、上述した切れ目線もしくは半切れ目線を設けた場合においても、蓋材を半開きにした状態のまま飲食することができるなど、同様の効果が得られる。
【0039】
すなわち、本発明のイージーピール蓋材においては、廃棄物の処理および処分などの環境問題における危惧があるアルミニウム箔を介在させていない構成の蓋材であって、かつ熱湯から発生する蒸気の影響を受け難い、十分なデットホールド性を有するイージーピール蓋材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1A、Bは、本発明の実施の形態における、イージーピール蓋材の断面図、平面図であって、また図1C、Dは、本発明の他の実施の形態における、イージーピール蓋材の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態における、イージーピール蓋材を、容器本体に被せてヒートシールした状態を示す断面説明図である。
【図3】実施の形態のイージーピール蓋材における、開蓋方向に直交する方向に延びる各種形状の切れ目線もしくは半切れ目線の平面図である。
【符号の説明】
2 …切れ目線、半切れ目線
3 …罫線( 押し罫 )
4 …紙材料層
5 …接着剤層
6 …樹脂フィルム層
7 …イージーピール層
8 …剥離層
20 …蓋材
21 …つまみ部
22 …接着剤層5を除いた部分
23 …ヒートシール部分
30 …容器本体
31 …フランジ部

Claims (7)

  1. 紙材料層と接着剤層と樹脂フィルム層とイージーピール層とを積層して成り、周縁につまみ部を延設したイージーピール蓋材において、該蓋材の中央近傍に開蓋方向に直交する方向に延びる1列または2列以上の破線もしくは実線からなる前記紙材料層と樹脂フィルム層のいずれか一方を貫通する切れ目線を設け、かつ前記接着剤層が該切れ目線を設けた部分に対応する部分を除いて、前記紙材料層の内面側に設けられていることを特徴とするイージーピール蓋材。
  2. 紙材料層と接着剤層と樹脂フィルム層とイージーピール層とを積層して成り、周縁につまみ部を延設したイージーピール蓋材において、該蓋材の中央近傍に開蓋方向に直交する方向に延びる1列または2列以上の破線もしくは実線からなる前記紙材料層と樹脂フィルム層のいずれか一方を貫通する切れ目線を、前記蓋材の容器本体とのシール部分を除いて形成し、かつ前記切れ目線を設けた部分に対応する部分の前記紙材料層と接着剤層の間に、剥離層が設けられていることを特徴とするイージーピール蓋材。
  3. 紙材料層と樹脂フィルム層のいずれか一方を貫通する前記切れ目線を、前記蓋材の容器本体とのシール部分を除いて形成したことを特徴とする請求項記載のイージーピール蓋材。
  4. 蓋材の中央近傍に開蓋方向に直交する方向に延びる1列または2列以上の破線もしくは実線からなる前記切れ目線が、前記紙材料層と樹脂フィルム層のいずれか一方を貫通する切れ目線と、他方を貫通しない半切れ目状態の切れ目線とから構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載のイージーピール蓋材。
  5. 紙材料層と接着剤層と樹脂フィルム層とイージーピール層とを積層して成り、周縁につまみ部を延設したイージーピール蓋材において、該蓋材の中央近傍に開蓋方向に直交する方向に延びる1列または2列以上の破線もしくは実線からなる前記紙材料層と樹脂フィルム層のいずれか一方に刻設する押罫線を設け、かつ前記接着剤層が該押罫線を設けた部分に対応する部分を除いて、前記紙材料層の内面側に設けられていることを特徴とするイージーピール蓋材。
  6. 紙材料層と接着剤層と樹脂フィルム層とイージーピール層とを積層して成り、周縁につ
    まみ部を延設したイージーピール蓋材において、該蓋材の中央近傍に開蓋方向に直交する方向に延びる1列または2列以上の破線もしくは実線からなる前記紙材料層と樹脂フィルム層のいずれか一方に刻設する押罫線を設け、かつ前記押罫線を設けた部分に対応する部分の前記紙材料層と接着剤層の間に、剥離層が設けられていることを特徴とするイージーピール蓋材。
  7. 紙材料層と樹脂フィルム層のいずれか一方に刻設する前記押罫線を、前記蓋材の容器本体とのシール部分を除いて形成したことを特徴とする請求項5または請求項6記載のイージーピール蓋材。
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