JP4222062B2 - 湯切り機能付の蓋材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱湯を注いで調理するインスタント焼そばなどを収容した、発泡スチロール製などのトレー状容器50に被せて熱融着する、複数の湯切り孔d ,d ,d ,…の形成が簡単であって、傾けるだけで、安全に残余の熱湯を湯切りすることができる湯切り機能付の蓋材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、熱湯を注いで調理するインスタント焼そば用などの、傾けるだけで残余の熱湯を湯切りすることができる、図4に示すような、適度の強度や剛性などを有する紙積層材料製などの外蓋材20と、開蓋方向( 図4では右から左 )の中央部に開蓋方向に直交する切れ目線cを設けて、また開蓋方向の下流部分に湯切り孔を形成する複数の円形切れ目線d ,d ,d ,…を設けた、各種バリアー性や熱融着性などを有する樹脂積層材料製などの内蓋材30とを、この直交する切れ目線cの下流側の( 図4Bに斜線で示す )領域の、複数の円形切れ目線d ,d ,d ,…の内側を除いた部分に、部分的に設けた剥離剤層40を介して積層して成る、開蓋方向の上流端辺につまみaを設けた円形状又は角を丸めた長方形状の湯切り機能付の蓋材( 特開2001−19059号公報を参照 )が、図4Cに示すように、インスタント焼そばなどを収容した発泡スチロール製などのトレー状容器50に被せて、このトレー状容器50のフランジfに周辺部を熱融着して、図示していないシュリンク包装をするなどして広く用いられている。
【0003】
この従来の、発泡スチロール製などのトレー状容器50に被せて熱融着した、図4に示す湯切り機能付の蓋材については、湯切り機能付の蓋材のつまみaをやゝ強く引張って、中央部に設けた直交する切れ目線c付近まで開蓋して、熱湯を注いで調理( 閉蓋して3分間程度放置 )した後に、図4Bに示すように、直交する切れ目線cの下流側の領域に設けた剥離剤層40を剥離して、内蓋材30を残して、この領域の外蓋材20を除去するだけで、図4Dに示すように、剥離剤層40を除いた複数の円形切れ目線d ,d ,d ,…の内側が、この外蓋材20とともに除去されて開孔して、直交する切れ目線cの下流側の領域に残した内蓋材30に、簡単に複数の湯切り孔d ,d ,d ,…を形成することができる湯切り機能付の蓋材であって、続いてこの直交する切れ目線cの下流側の領域に残した内蓋材30に、複数の湯切り孔d ,d ,d ,…を形成したトレー状容器50を、開蓋方向の下流側に傾けるだけで、簡単に残余の熱湯を湯切りすることができる湯切り機能付の蓋材である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが従来の、発泡スチロール製などのトレー状容器50に被せて熱融着した、図4に示す湯切り機能付の蓋材については、中央部に設けた直交する切れ目線c付近まで開蓋して、熱湯を注いで調理した後に、適度の強度や剛性などを有する紙積層材料製などの外蓋材20を完全に除去してしまうために、図4Dに示す発泡スチロール製などのトレー状容器50が変形し易いことが問題であって、直交する切れ目線cの下流側の領域に残した内蓋材30に、複数の湯切り孔d ,d ,d ,…を形成したトレー状容器50を、開蓋方向の下流側に傾けて湯切りする時に、このトレー状容器50が変形して残余の熱湯がこぼれて火傷をするなどの、湯切りする時の安全性に問題があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、熱湯を注いで調理するインスタント焼そばなどを収容した、発泡スチロール製などのトレー状容器50に被せて熱融着する、複数の湯切り孔d ,d ,d ,…の形成が簡単であって、この複数の湯切り孔d ,d ,d ,…を形成したトレー状容器50の変形が少ない、傾けるだけで、安全に残余の熱湯を湯切りすることができる湯切り機能付の蓋材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の湯切り機能付の蓋材は、図1 ,図3に示すように、外蓋材20と内蓋材30とを、部分的に設けた剥離剤層40を介して積層して成る、開蓋方向( 図1 ,図3では右から左 )の上流端辺につまみaを設けた円形状又は角を丸めた長方形状( 図1 ,図3では円形状 )の湯切り機能付の蓋材であって、外蓋材20の開蓋方向の左右部分に、開蓋方向に平行な2列の切れ目線b ,bを設けて、また内蓋材30の開蓋方向の中央部に、開蓋方向に直交する切れ目線cを設けて、さらに内蓋材30の開蓋方向の下流部分に、湯切り孔を形成する複数( 図1 ,図3では9個 )の円形切れ目線d ,d ,d ,…を設けて、この平行な2列の切れ目線b ,bと直交する切れ目線cと下流端辺とで囲んだ( 図3Aに斜線で示す )領域の、複数の円形切れ目線d ,d ,d ,…の内側を除いた部分に、部分的に設けた剥離剤層40を介して、この外蓋材20と内蓋材30とを積層したことを特徴とする湯切り機能付の蓋材である。
【0007】
本発明の、熱湯を注いで調理するインスタント焼そばなどを収容した、発泡スチロール製などのトレー状容器50に被せて熱融着する、外蓋材20と内蓋材30とを、部分的に設けた剥離剤層40を介して積層して成る、開蓋方向の上流端辺につまみaを設けた円形状又は角を丸めた長方形状の湯切り機能付の蓋材においては、外蓋材20の開蓋方向の左右部分に、開蓋方向に平行な2列の切れ目線b ,bを設けて、また内蓋材30の開蓋方向の中央部に、開蓋方向に直交する切れ目線cを設けて、さらに内蓋材30の開蓋方向の下流部分に、湯切り孔を形成する複数の円形切れ目線d ,d ,d ,…を設けて、この平行な2列の切れ目線b ,bと直交する切れ目線cと下流端辺とで囲んだ領域の、複数の円形切れ目線d ,d ,d ,…の内側を除いた部分に、部分的に設けた剥離剤層40を介して、この外蓋材20と内蓋材30とを積層したことによって、
湯切り機能付の蓋材のつまみaをやゝ強く引張って、外蓋材20の左右部分に設けた平行な2列の切れ目線b ,bを切断して、内蓋材30の左右部分を引裂きながら中央部に設けた直交する切れ目線c付近まで開蓋して、熱湯を注いで調理した後に、図3Aに示すように、平行な2列の切れ目線b ,bと直交する切れ目線cと下流端辺とで囲んだ領域に設けた剥離剤層40を剥離して、内蓋材30を残して平行な2列の切れ目線b ,bをさらに切断して、この領域の外蓋材20を除去するだけで、図3Bに示すように、剥離剤層40を除いた複数の円形切れ目線d ,d ,d ,…の内側が、この外蓋材20とともに除去されて開孔して、平行な2列の切れ目線b ,bと直交する切れ目線cと下流端辺とで囲んだ領域に残した内蓋材30に、簡単に複数の湯切り孔d ,d ,d ,…を形成することができる、前述した従来の図4に示す湯切り機能付の蓋材と同様の、複数の湯切り孔d ,d ,d ,…の形成が簡単な湯切り機能付の蓋材を提供することができる。
【0008】
しかも、本発明の湯切り機能付の蓋材においては、外蓋材20の左右部分に設けた平行な2列の切れ目線b ,bを切断して、中央部に設けた直交する切れ目線c付近まで開蓋して、熱湯を注いで調理した後に、この平行な2列の切れ目線b ,bをさらに切断して外蓋材20を除去して、平行な2列の切れ目線b ,bと直交する切れ目線cと下流端辺とで囲んだ領域に残した内蓋材30に、簡単に複数の湯切り孔d ,d ,d ,…を形成した時に、前述した従来の図4に示す湯切り機能付の蓋材とは異なって、図3A ,C ,Dに示すように、左右部分に設けた平行な2列の切れ目線b ,bの外側の、適度の強度や剛性などを有する紙積層材料製などの外蓋材20が、そのまま残っているために、続いてこの複数の湯切り孔d ,d ,d ,…を形成したトレー状容器50を、開蓋方向の下流側に傾けて残余の熱湯を湯切りする時に、この外蓋材20がそのまま残っているトレー状容器50の変形が少ないものであって、残余の熱湯がこぼれて火傷をするなどの恐れがない、傾けるだけで、安全に残余の熱湯を湯切りすることができる湯切り機能付の蓋材を提供することができる。
【0009】
加えて、本発明の湯切り機能付の蓋材は、図1A ,Dに示すように、内蓋材30の開蓋方向の左右部分の、開蓋方向の上流端辺と開蓋方向に直交する切れ目線cとの間に、開蓋方向に平行な2列の切れ目線e ,eを設けたことを特徴とする湯切り機能付の蓋材である。
【0010】
本発明の湯切り機能付の蓋材においては、内蓋材30の開蓋方向の左右部分の、開蓋方向の上流端辺と開蓋方向に直交する切れ目線cとの間に、開蓋方向に平行な2列の切れ目線e ,eを設けたことによって、湯切り機能付の蓋材のつまみaをやゝ強く引張って、外蓋材20の左右部分に設けた平行な2列の切れ目線b ,bを切断する時に、同時に内蓋材30の左右部分に設けた平行な2列の切れ目線e ,eを切断して、中央部に設けた直交する切れ目線c付近まで開蓋することができる、内蓋材30の左右部分を引裂きながら開蓋する必要がない、中央部に設けた直交する切れ目線c付近までの、開蓋が容易な湯切り機能付の蓋材を提供することができる。
【0011】
また、本発明の湯切り機能付の蓋材は、図1A ,図3Aに示すように、外蓋材20の開蓋方向の左右部分に、連続したハの字状の、開蓋方向に平行な2列の切れ目線b ,bを設けたことを特徴とする湯切り機能付の蓋材である。
【0012】
本発明の湯切り機能付の蓋材においては、外蓋材20の開蓋方向の左右部分に、連続したハの字状の、開蓋方向に平行な2列の切れ目線b ,bを設けたことによって、湯切り機能付の蓋材のつまみaをやゝ強く引張って、外蓋材20の左右部分に設けた平行な2列の切れ目線b ,bを切断する時に、やゝ強く引張る方向がばらついて引裂き方向が左右に曲ることがあっても、連続したハの字状の切れ目が、この左右に曲った引裂きを次々に捕まえて切断する、外蓋材20の左右部分に設けた平行な2列の切れ目線b ,bの、切断が確実な湯切り機能付の蓋材を提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の湯切り機能付の蓋材における、図2に示す外蓋材20については、例えばポリエステル(PET )や延伸ポリプロピレン(O-PP)などの、引張り強度などが優れた6〜30μm程度の表面樹脂フィルム層2と、表面に美麗な印刷をした上質紙やアート紙などの、適度の剛性などを有する60〜130g/m2 程度の紙材料層3とを、図示していない接着剤層を介するなどして適宜に積層した、適度の強度や剛性などを有する外蓋材20を、特に制約なく用いることができる。
【0014】
本発明の湯切り機能付の蓋材における、図2に示す内蓋材30については、例えば低密度ポリエチレン(LDPE)などの、熱融着性などを有する12〜30μm程度の接着性樹脂層4と、各種バリアー性などが優れた6〜18μm程度のアルミニウム箔層5と、例えばエチレンーメタアクリル酸共重合体(EMAA)やエチレンー酢酸ビニル共重合体(EVA )などの、熱融着性とイージーピール( 熱融着した後に剥がすことができる )性とを有する20〜60μm程度のシーラント層6とを、この接着性樹脂層4とシーラント層6とをそれぞれ熱溶融するなどして適宜に積層した、各種バリアー性や熱融着性などを有する内蓋材30を、特に制約なく用いることができる。
【0015】
本発明の湯切り機能付の蓋材における、図2に示す剥離剤層40については、例えば表面に美麗な印刷をした紙材料層3の裏面に、通常のワックス系剥離ニスやシリコン系剥離ニスなどの、前述した接着性樹脂層4との剥離強度が50g/15mm幅程度の剥離剤層40を、図3Aに斜線で示す領域の、複数の円形切れ目線d ,d ,d ,…の内側を除いた部分に、印刷するなどして部分的に設けることができる。
【0016】
本発明の湯切り機能付の蓋材における、前述した表面樹脂フィルム層2と紙材料層3とを積層した外蓋材20と、前述した接着性樹脂層4とアルミニウム箔層5とシーラント層6とを積層した内蓋材30とを、部分的に設けた剥離剤層40を介して積層する方法については、後述する実施例に示すように、引張り強度などが優れた表面樹脂フィルム層2と、裏面に剥離剤層40を部分的に設けた、適度の剛性などを有する紙材料層3とを、図示していない接着剤層を介して、通常のドライラミネーション方法などで積層して、平行な2列の切れ目線b ,bを貫通して設けた後に、この紙材料層3の裏面に、熱融着性などを有する接着性樹脂層4と、各種バリアー性などが優れたアルミニウム箔層5と、熱融着性とイージーピール性とを有するシーラント層6とを、この接着性樹脂層4とシーラント層6とをそれぞれ熱溶融して、通常の熱押出しラミネーション方法などで同時に積層することができる。
【0017】
【実施例】
図1Aは、本発明の実施例における、湯切り機能付の蓋材の平面図であって、図1B ,C ,Dは、その断面説明図である。
また図2A ,B ,Cは、本発明の実施例における、湯切り機能付の蓋材の拡大断面説明図である。
さらに図3Aは、本発明の実施例における、複数の湯切り孔d ,d ,d ,…を形成した湯切り機能付の蓋材の平面図であって、図3B ,C ,Dは、その断面説明図である。
【0018】
本発明の実施例の湯切り機能付の蓋材は、表面樹脂フィルム層2と紙材料層3とを積層した外蓋材20と、接着性樹脂層4とアルミニウム箔層5とシーラント層6とを積層した内蓋材30とを、部分的に設けた剥離剤層40を介して積層して成る、開蓋方向( 図1 ,図3では右から左 )の上流端辺につまみaを設けた、図1Aに示す180mmφの円形状の湯切り機能付の蓋材であって、外蓋材20の開蓋方向の左右部分に、連続したハの字状の、開蓋方向に平行な2列の100mm間隔の切れ目線b ,bを設けて、また内蓋材30の開蓋方向の中央部に、開蓋方向に直交する下流側に膨らんだ切れ目線cを設けて、さらに内蓋材30の開蓋方向の下流部分に、湯切り孔を形成する9個の6mmφの円形切れ目線d ,d ,d ,…を設けて、加えて内蓋材30の開蓋方向の左右部分の、開蓋方向の上流端辺と開蓋方向に直交する切れ目線cとの間に、開蓋方向に平行な2列の100mm間隔の切れ目線e ,eを、外蓋材20の平行な2列の切れ目線b ,bと同じ位置に設けて、この平行な2列の切れ目線b ,bと直交する切れ目線cと下流端辺とで囲んだ、図3Aに斜線で示す領域の、9個の円形切れ目線d ,d ,d ,…の内側を除いた部分に、部分的に設けた剥離剤層40を介して、この外蓋材20と内蓋材30とを積層した湯切り機能付の蓋材である。
【0019】
すなわち、引張り強度などが優れた通常のポリエステル(PET )12μmの表面樹脂フィルム層2と、表面に美麗な印刷をして、裏面にシリコン系剥離ニス( 商品名:P1262、東洋インキ製造(株)製 )5g/m2 dryの剥離剤層40を、平行な2列の切れ目線b ,bと直交する切れ目線cと下流端辺とで囲んだ、図3Aに斜線で示す領域の、9個の円形切れ目線d ,d ,d ,…の内側を除いた部分に、印刷して部分的に設けた、適度の剛性などを有する上質紙79g/m2 の紙材料層3とを、ウレタン系の接着剤層を介して、通常のドライラミネーション方法で積層して、適度の強度や剛性などを有する外蓋材20を作製した。
【0020】
次に、通常の金属打抜刃を用いた打抜工程で、この外蓋材20の開蓋方向の左右部分に、連続したハの字状の、開蓋方向に平行な2列の100mm間隔の切れ目線b ,bを、外蓋材20を貫通して設けた後に、この外蓋材20の紙材料層3の裏面に、熱融着性などを有する通常の低密度ポリエチレン(LDPE)20μmの接着性樹脂層4と、各種バリアー性などが優れた通常の12μmのアルミニウム箔層5と、熱融着性とイージーピール性とを有するエチレンーメタアクリル酸共重合体(EMAA)(商品名:VN503C、三井デュポン(株)製)30μmのシーラント層6とを、この接着性樹脂層4とシーラント層6とをそれぞれ熱溶融して、通常の熱押出しラミネーション方法で同時に積層することによって、表面樹脂フィルム層2と紙材料層3とを積層した外蓋材20に、紙材料層3の裏面に部分的に設けた剥離剤層40を介して、接着性樹脂層4とアルミニウム箔層5とシーラント層6とを積層した、各種バリアー性や熱融着性などを有する内蓋材30を作製した。
【0021】
続いて、同様の金属打抜刃を用いた打抜工程で、この内蓋材30の開蓋方向の中央部と下流部分とに、開蓋方向に直交する下流側に膨らんだ切れ目線cと湯切り孔を形成する9個の6mmφの円形切れ目線d ,d ,d ,…とを、内蓋材30を貫通( シーラント層6側から紙材料層3に達する )して設けて、また内蓋材30の開蓋方向の左右部分の、開蓋方向の上流端辺と開蓋方向に直交する切れ目線cとの間に、開蓋方向に平行な2列の100mm間隔の切れ目線e ,eを、外蓋材20の平行な2列の切れ目線b ,bと同じ位置に、同様に内蓋材30を貫通して設けて、同時に周辺部を切断して、開蓋方向の上流端辺につまみaを設けた180mmφの円形状の、本実施例の湯切り機能付の蓋材を作製した。
【0022】
本実施例の、熱湯を注いで調理するインスタント焼そばなどを収容した、収容部の直径と深さとが約16cmφ×4cmの、図1Bに示す発泡スチロール製のトレー状容器50に被せて、このトレー状容器50のフランジfに周辺部を熱融着する湯切り機能付の蓋材においては、湯切り機能付の蓋材のつまみaをやゝ強く引張って、外蓋材20の左右部分に設けた連続したハの字状の平行な2列の切れ目線b ,bを確実に切断して、同時に内蓋材30の左右部分に設けた平行な2列の切れ目線e ,eを切断して、中央部に設けた直交する下流側に膨らんだ切れ目線c付近まで開蓋して、熱湯を注いで閉蓋して3分間程度放置して調理した後に、図3Aに示すように、平行な2列の切れ目線b ,bと直交する切れ目線cと下流端辺とで囲んだ領域に設けた剥離剤層40を剥離して、内蓋材30を残して連続したハの字状の平行な2列の切れ目線b ,bをさらに確実に切断して、この領域の外蓋材20を除去するだけで、図3Bに示すように、剥離剤層40を除いた9個の円形切れ目線d ,d ,d ,…の内側が、この外蓋材20とともに除去されて開孔して、平行な2列の切れ目線b ,bと直交する切れ目線cと下流端辺とで囲んだ領域に残した内蓋材30に、簡単に9個の湯切り孔d ,d ,d ,…を形成することができる、9個の湯切り孔d ,d ,d ,…の形成が簡単な湯切り機能付の蓋材を得ることができた。
【0023】
しかも、本実施例の湯切り機能付の蓋材においては、外蓋材20の左右部分に設けた平行な2列の切れ目線b ,bを切断するなどして、中央部に設けた直交する切れ目線c付近まで開蓋して、熱湯を注いで調理した後に、この平行な2列の切れ目線b ,bをさらに切断して外蓋材20を除去して、平行な2列の切れ目線b ,bと直交する切れ目線cと下流端辺とで囲んだ領域に残した内蓋材30に、簡単に9個の湯切り孔d ,d ,d ,…を形成した時に、図3A ,C ,Dに示すように、左右部分に設けた平行な2列の切れ目線b ,bの外側の、適度の強度や剛性などを有する外蓋材20が、そのまま残っているために、続いてこの9個の湯切り孔d ,d ,d ,…を形成したトレー状容器50を、開蓋方向の下流側に傾けて残余の熱湯を湯切りする時に、この外蓋材20がそのまま残っているトレー状容器50の変形が少ないものであって、残余の熱湯がこぼれて火傷をするなどの恐れがない、傾けるだけで、安全に残余の熱湯を湯切りすることができる湯切り機能付の蓋材を得ることができた。
【0024】
【発明の効果】
以上、実施例ほかに示すとおり、本発明の湯切り機能付の蓋材においては、熱湯を注いで調理するインスタント焼そばなどを収容した、発泡スチロール製などのトレー状容器50に被せて熱融着する、複数の湯切り孔d ,d ,d ,…の形成が簡単であって、この複数の湯切り孔d ,d ,d ,…を形成したトレー状容器50の変形が少ない、傾けるだけで、安全に残余の熱湯を湯切りすることができる湯切り機能付の蓋材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1Aは、本発明の実施例における湯切り機能付の蓋材の平面図であって、図1B ,C ,Dは、その断面説明図である。
【図2】図2A ,B ,Cは、本発明の実施例における湯切り機能付の蓋材の拡大断面説明図である。
【図3】図3Aは、本発明の実施例における複数の湯切り孔d ,d ,d ,…を形成した湯切り機能付の蓋材の平面図であって、図3B ,C ,Dは、その断面説明図である。
【図4】図4A ,Bは、従来の湯切り機能付の蓋材の平面図であって、図4C ,Dは、その断面説明図である。
【符号の説明】
20 …外蓋材
30 …内蓋材
40 …剥離剤層
50 …トレー状容器
2 …表面樹脂フィルム層
3 …紙材料層
4 …接着性樹脂層
5 …アルミニウム箔層
6 …シーラント層
a …つまみ
b ,c ,e …切れ目線
d …円形切れ目線 ,湯切り孔
f …フランジ

Claims (2)

  1. 外蓋材内蓋材を、部分的に設けた剥離剤層介して積層して成る、開蓋方向の上流端辺につまみ設けた円形状又は角を丸めた長方形状の湯切り機能付の蓋材であって、外蓋材開蓋方向の左右部分に、開蓋方向に平行な2列の第1の切れ目線設けて、また内蓋材開蓋方向の中央部に、開蓋方向に直交する第2の切れ目線設け、内蓋材の開蓋方向の左右部分の、開蓋方向の上流端辺と開蓋方向に直交する第2の切れ目線との間に、開蓋方向に平行な2列の第3の切れ目線を設け、さらに内蓋材開蓋方向の下流部分に、湯切り孔を形成する複数の円形切れ目線設けて、この平行な2列の第1の切れ目線直交する第2の切れ目線と開蓋方向の下流端辺とで囲んだ領域の、複数の前記円形切れ目線内側を除いた部分に、部分的に設けた剥離剤層介して、前記外蓋材内蓋材を積層したことを特徴とする湯切り機能付の蓋材。
  2. 前記外蓋材開蓋方向の左右部分に、連続したハの字状の、開蓋方向に平行な2列の前記第1の切れ目線設けたことを特徴とする、請求項1載の湯切り機能付の蓋材。
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