JP2003104424A - イージーピール蓋材 - Google Patents

イージーピール蓋材

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JP2003104424A
JP2003104424A JP2001299777A JP2001299777A JP2003104424A JP 2003104424 A JP2003104424 A JP 2003104424A JP 2001299777 A JP2001299777 A JP 2001299777A JP 2001299777 A JP2001299777 A JP 2001299777A JP 2003104424 A JP2003104424 A JP 2003104424A
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layer
resin film
film layer
lid
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Toshiharu Araki
俊晴 荒木
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アルミニウム箔を積層していない、蓋材20の
樹脂フィルム層4の、元の形状に戻ろうとする性質を抑
えてデッドホールド性を付与した、蓋材20を中央付近
まで剥がして外側に折曲げて熱湯を注ぐ時に、カップ容
器30が閉蓋して熱湯が注ぎ難いなどの問題が少ないイ
ージーピール蓋材を提供する。 【解決手段】紙材料層3と樹脂フィルム層4とイージー
ピール層5とを、適宜に積層して成る、周縁につまみ2
1を有するイージーピール蓋材において、蓋材20の熱
融着する周縁部22を除いた部分の、中央付近又は中央
付近からつまみ21に至る部分の樹脂フィルム層4に、
開蓋方向に直交する1列又は2列以上の貫通切れ目線
2、2、2、…を、イージーピール層5側からレーザー
光を照射して設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱湯を注いで調理
するカップラーメン用などの、発泡スチロール製などの
カップ容器30に被せて、蓋材20の周縁部22を熱融
着するイージーピール( Easy Peel; 皮を剥がし易い)
蓋材であって、アルミニウム箔を積層していない構成
で、開封が容易であって、熱湯を注ぐ時に、カップ容器
30が閉蓋して熱湯が注ぎ難いなどの問題が少ないイー
ジーピール蓋材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、熱湯を注いで調理するカップ
ラーメン用などの、発泡スチロール製などのカップ容器
30に被せて、蓋材20の周縁部22を熱融着する、図
4に示す紙材料層3と樹脂フィルム層4とイージーピー
ル層5とに加えて、7μm程度のアルミニウム箔7を積
層して成るイージーピール蓋材が、一般に広く用いられ
ているものであって、この7μm程度のアルミニウム箔
に、与えられた形状をそのまま保持する性質(デッドホ
ールド性と言う、以下同じ)があるために、蓋材20の
紙材料層3にデッドホールド性がないことから、紙材料
層自体の反発力や熱湯から発生する蒸気の吸収による自
重の増加により復元しようとする力の影響を受け難く、
また蓋材20の樹脂フィルム層4が蒸気による収縮しよ
うとする力が働いて、元の形状に戻ろうとする性質(形
状記憶性と言う、以下同じ)を抑えて、蓋材20を中央
付近まで剥がして外側に折曲げて、カップ容器30を途
中まで開蓋した状態で熱湯を注ぐ時に、カップ容器30
が閉蓋して熱湯が注ぎ難いなどの問題は少なかった。
【0003】また従来から、熱湯を注いで調理するカッ
プラーメン用などの、発泡スチロール製などのカップ容
器30に被せて、蓋材20の周縁部22を熱融着する、
廃棄時の処理処分や食品類の金属探知などの理由で、ア
ルミニウム箔を積層していないイージーピール蓋材が、
強く望まれていた。
【0004】すなわち、例えば図3に示すような、上質
紙や片面アート紙などの、表面に美麗な印刷をした紙材
料層3と、ポリエステルや延伸ナイロンやセラミック蒸
着付のポリエステル、延伸ポリプロピレンなどの、強度
や各種バリアー性などが優れた樹脂フィルム層4と、エ
チレン−メタアクリル酸共重合体(EMAA) 、エチレン−
酢酸ビニル共重合体(EVA )やポリエチレンとポリブテ
ンとのブレンド樹脂や通常のホットメルト接着剤など
の、密封性などが優れている上に、熱融着した後に容易
に剥がすことができるイージーピール層5とを、図示し
ていない接着剤層を介するなどして適宜に積層して成
る、周縁につまみ21を有するイージーピール蓋材であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来の、熱湯
を注いで調理するカップラーメン用などの、発泡スチロ
ール製などのカップ容器30に被せて、蓋材20の周縁
部22を熱融着する、アルミニウム箔を積層していな
い、図3に示す紙材料層3と樹脂フィルム層4とイージ
ーピール層5とを、適宜に積層して成る、周縁につまみ
21を有するイージーピール蓋材については、蓋材20
のつまみ21に指を掛けて、やゝ強く引張るだけで、簡
単にカップ容器30を開蓋することができる、開蓋が容
易なイージーピール蓋材であるものの、蓋材20の紙材
料層3が、熱湯から発生する蒸気の影響を受け易いため
に、また蓋材20の樹脂フィルム層4に、元の形状に戻
ろうとする性質があるために、蓋材20を中央付近まで
剥がして外側に折曲げて、カップ容器30を途中まで開
蓋した状態で熱湯を注ぐ時に、外側に折曲げた蓋材20
の紙材料層3と樹脂フィルム層4とが、蒸気の影響を受
けるなどして元の形状に戻ることが多くて、カップ容器
30が閉蓋して熱湯が注ぎ難いなどの問題があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、熱湯を注いで調
理するカップラーメン用などの、発泡スチロール製など
のカップ容器30に被せて、蓋材20の周縁部22を熱
融着するイージーピール蓋材であって、アルミニウム箔
を積層していない、蓋材20の樹脂フィルム層4の、元
の形状に戻ろうとする性質(形状記憶性)を抑えてデッ
ドホールド性を付与した、蓋材20を中央付近まで剥が
して外側に折曲げて、カップ容器30を途中まで開蓋し
た状態で熱湯を注ぐ時に、カップ容器30が閉蓋して熱
湯が注ぎ難いなどの問題が少ないイージーピール蓋材及
びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、紙材料層と樹脂フィルム層とイージーピール層
とを積層して成り、周縁につまみを有するイージーピー
ル蓋材において、該蓋材の紙材料層又は/及び樹脂フィ
ルム層に開蓋方向に直交する方向に延びる1列又は2列
以上の貫通切れ目線を設けたことを特徴とするイージー
ピール蓋材である。
【0008】上記請求項1に化かね発明によれば、図1
A、B、図2に示すように紙材料層3と樹脂フィルム層
4とイージーピール層5とを積層して成り、周縁につま
み21を有するイージーピール蓋材において、紙材料層
3又は/及び樹脂フィルム層4に、開蓋方向に直交する
方向に延びる1列又は2列以上の貫通切れ目線2、2、
2、…を設けたことによって、蓋材20の、この貫通切
れ目線2、2、2、…で切断された紙材料層3又は/及
び樹脂フィルム層4の元の形状に戻ろうとする性質を抑
えて、開蓋方向の与えられた形状をそのまま保持する性
質(デッドホールド性)を付与することができるもので
あって、蓋材20を中央付近まで剥がして外側に折曲げ
て、カップ容器30を途中まで開蓋した状態で熱湯を注
ぐ時に、外側に折曲げた蓋材20の紙材料層3又は/及
び樹脂フィルム層4が、蒸気の影響を受けるなどして元
の形状に戻ることが少ないために、カップ容器30が閉
蓋して熱湯が注ぎ難いなどの問題が少ないイージーピー
ル蓋材を提供することができる。
【0009】本発明の請求項2に係る発明は、紙材料層
と樹脂フィルム層とイージーピール層とを積層して成
り、周縁につまみを有するイージーピール蓋材におい
て、該蓋材の中央付近からつまみに至る部分の紙材料層
又は/及び樹脂フィルム層に開蓋方向に直交する方向に
延びる1列又は2列以上の貫通切れ目線を設けたことを
特徴とするイージーピール蓋材である。
【0010】上記請求項2に係る発明によれば、図1
A、B、図2に示すように紙材料層3と樹脂フィルム層
4とイージーピール層5とを積層して成り、周縁につま
み21を有するイージーピール蓋材において、蓋材20
を中央付近まで剥がして、外側に折曲げる中央付近から
つまみ21に至る部分の紙材料層3又は及び樹脂フィル
ム層4に、開蓋方向に直交する方向に延びる1列又は2
列以上の貫通切れ目線2、2、2、…を、集中的に設け
たことによって、蓋材20の、この貫通切れ目線2、
2、2、…で切断された紙材料層3又は/及び樹脂フィ
ルム層4の元の形状に戻ろうとする性質を抑えて、開蓋
方向の与えられた形状をそのまま保持する性質(デッド
ホールド性)を、効果的に付与することができるもので
あって、蓋材20を中央付近まで剥がして外側に折曲げ
て、カップ容器30を途中まで開蓋した状態で熱湯を注
ぐ時に、カップ容器30が閉蓋して熱湯が注ぎ難いなど
の問題が、より少ないイージーピール蓋材を提供するこ
とができる。
【0011】本発明の請求項3に係る発明は、上記請求
項1又は請求項2に係るイージーピール蓋材において、
前記貫通切れ目線を、前記蓋材の熱融着する周縁部を除
いて設けたことを特徴とするイージーピール蓋材であ
る。
【0012】上記請求項3に係る発明によれば、前記紙
材料層3又は/及び樹脂フィルム層4を貫通した貫通切
れ目線2、2、2、…を前記蓋材の熱融着する周縁部を
除いて設けたことによって、上記貫通切れ目線によるデ
ッドホールド性の発現に加えて、つまみ21を持って開
蓋する際、前記貫通切れ目線を起点として生じる紙ムケ
などの材料破壊の発生を防止できる。したがって、材料
破壊により開蓋した際の見映えが悪くなるのを防止する
ことができる。
【0013】本発明の請求項4に係る発明は、上記請求
項1乃至請求項3のいずれか1項に係るイージーピール
蓋材において、前記紙材料層又は/及び樹脂フィルム層
に設けた開蓋方向に直交する方向に延びる1列又は2列
以上の貫通切れ目線がレーザー光の照射により設けられ
ていることを特徴とするイージーピール蓋材である。
【0014】上記請求項4に係る発明によれば、前述し
た図1A、B、図2に示すイージーピール蓋材におい
て、紙材料層3と樹脂フィルム層4とイージーピール層
5とのレーザー光の吸収度合いの差を利用して、樹脂フ
ィルム層4に、開蓋方向に直交する方向に延びる1列又
は2列以上の貫通切れ目線2、2、2、…を、レーザー
光を照射して設けることによって、密封性などが優れて
いるイージーピール層5を切断することがない、また表
面に美麗な印刷をした紙材料層3を損傷することがな
い、熱湯を注いで調理するカップラーメン用などの、発
泡スチロール製などのカップ容器30に被せて、蓋材2
0の周縁部22を熱融着する、密封効果や展示効果など
を損なう恐れがないイージーピール蓋材を提供すること
ができる。
【0015】しかも、本発明のイージーピール蓋材にお
いては、図1Aに示す紙材料層3と樹脂フィルム層4と
イージーピール層5とを、適宜の接着剤層6、6を介し
て積層した後に、樹脂フィルム層4に、開蓋方向に直交
する方向に延びる1列又は2列以上の貫通切れ目線2、
2、2、…を、レーザー光を照射して設けることによっ
て、積層工程などの途中で貫通切れ目線2、2、2、…
を設ける必要がない、工程が合理的で簡単なイージーピ
ール蓋材を提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1A、Bは、本発明の実施の形
態における、イージーピール蓋材の断面説明図、平面図
である。また図2は、本発明の実施の形態における、イ
ージーピール蓋材を、カップ容器30に被せて熱融着し
た状態を示す断面図である。
【0017】本実施の形態のイージーピール蓋材は、紙
材料層3と樹脂フィルム層4とイージーピール層5とを
積層して成る、周縁につまみ21を有するイージーピー
ル蓋材において、蓋材20の熱融着する周縁部22を除
いた部分の、中央付近からつまみ21に至る部分の樹脂
フィルム層4に、開蓋方向( 図1A、B、図2では右
左方向)に直交する方向に延びる5列の貫通切れ目線
2、2、2、…を、レーザー光を照射して設けたイージ
ーピール蓋材である。
【0018】本実施の形態のイージーピール蓋材におけ
る、紙材料層3と樹脂フィルム層4とイージーピール層
5とを積層して成るイージーピール蓋材については、上
質紙や両面アート紙、片面アート紙、コート紙などの表
面に美麗な印刷をした50〜105g/m2 の紙材料
層3と、ポリエステルや延伸ナイロンや延伸ポリプロピ
レンや酸化アルミニウムや酸化珪素などの金属酸化物を
セラミック蒸着したポリエステル、延伸ポリプロピレン
などの強度や各種バリアー性などが優れた5〜12μm
の樹脂フィルム層4と、フィルム状の低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、未延伸ポリプロピレン、エチ
レン−メタアクリル酸共重合体(EMAA)やエチレン−酢
酸ビニル共重合体(EVA )やポリエチレンとポリブテン
とのブレンド樹脂やワックス系の通常用いられるホット
メルト接着剤など、密封性などが優れている上に、後述
するカップ容器30のフランジ31に熱融着した後に容
易に剥がすことができる、カップ容器30の構成材料
(発泡スチロールや紙+ポリエチレンやポリプロピレン
など)に適合した5〜30μmのイージーピール層5と
を、図1Aに示すように、ポリエステル系ポリウレタン
やポリエーテル系ポリウレタンなどの適宜の接着剤層
6、6を介して、例えばドライラミネーションと通称す
る巻取り状の積層工程で、特に制約なく同時に1工程で
積層することができる。
【0019】本実施の形態のイージーピール蓋材におけ
る、開蓋方向に直交する方向に延びる5列の貫通切れ目
線2、2、2、…については、図1Aに示す紙材料層3
と樹脂フィルム層4とイージーピール層5とを、前述し
た適宜の接着剤層6、6を介して積層した後に、スキャ
ンニングヘッド付の最大出力が100W程度の炭酸ガス
レーザー装置(例えばコヒレント社製)を用いて、紙材
料層3側から又はイージーピール層5側から、スキャン
スピードが300〜500mm/秒で出力が20〜40
Wのレーザー光を照射して、図1Bに示すように、蓋材
20の熱融着する周縁部22を除いた部分の中央付近か
らつまみ21に至る部分の樹脂フィルム層4に、開蓋方
向に直交する方向に延びる5〜8mm間隔の5列の貫通
切れ目線2、2、2、…を設けることができる。
【0020】すなわち、本願のイージーピール蓋材の発
明者らは、各種それぞれの合成樹脂フィルムに、炭酸ガ
スレーザー光の吸収度合い(切断され易さ)に差がある
ことを知見しているものであって、例えば、一般にオレ
フィン系の合成樹脂フィルムは、炭酸ガスレーザー光の
吸収度合いが低く切断され難いことを、また例えば、ポ
リエステル>ナイロン>延伸ポリプロピレン>ポリエチ
レンの順に、炭酸ガスレーザー光を吸収して切断され易
いことを、さらに、ポリエステルや延伸ナイロンやセラ
ミック蒸着付のポリエステル、延伸ポリプロピレンなど
の樹脂フィルム層4は、フィルム状のエチレン−メタア
クリル酸共重合体(EMAA) やエチレン−酢酸ビニル共重
合体(EVA )やポリエチレンとポリブテンとのブレンド
樹脂などのイージーピール層5に比較して、炭酸ガスレ
ーザー光の吸収度合いが高く切断され易いことを、それ
ぞれ知見しているものであって、この樹脂フィルム層4
とイージーピール層5との炭酸ガスレーザー光の吸収度
合いの差を利用して、樹脂フィルム層4に、前述した開
蓋方向に直交する5列の貫通切れ目線2、2、2、…
を、イージーピール層5側からレーザー光を照射して、
密封性などが優れているイージーピール層5を切断する
ことなく、安定して設けることができる。
【0021】続いて、図1Aに示す紙材料層3と樹脂フ
ィルム層4とイージーピール層5とを、前述した巻取り
状の積層工程で適宜に積層して、図1Bに示す開蓋方向
に直交する方向に延びる5列の貫通切れ目線2、2、
2、…を、前述した炭酸ガスレーザー装置を用いて設け
た後に、周辺を打抜型などで適宜に切断して除去して、
本実施の形態の、図1Bに示す周縁につまみ21を有す
るイージーピール蓋材を作製して、図2に示すように、
熱湯を注いで調理するカップラーメン用などの、通常の
発泡スチロール製やポリエチレンコートをしたカップ原
紙製や成形ポリプロピレン製などのカップ容器30に被
せて、カップ容器30のフランジ31に蓋材20の周縁
部22を熱融着したところ、蓋材20のつまみ21に指
を掛けて、やゝ強く引張るだけで、簡単にカップ容器3
0を開蓋することができる、従来と同様に開蓋が容易な
イージーピール蓋材を得ることができた。
【0022】本実施の形態のイージーピール蓋材におい
ては、蓋材20の熱融着する周縁部22を除いた部分
の、蓋材20を中央付近まで剥がして、外側に折曲げる
中央付近からつまみ21に至る部分の紙材料層3又は/
及び樹脂フィルム層4に、開蓋方向に直交する方向に延
びる5列の貫通切れ目線2、2、2、…を設けたことに
よって、蓋材20の、この貫通切れ目線2、2、2、…
で切断された紙材料層3又は/及び樹脂フィルム層4の
元の形状に戻ろうとする性質(形状記憶性)を抑えて、
開蓋方向の与えられた形状をそのまま保持する性質(デ
ッドホールド性)を付与することができるものであっ
て、蓋材20を中央付近まで剥がして外側に折曲げて、
カップ容器30を途中まで開蓋した状態で熱湯を注ぐ時
に、外側に折曲げた蓋材20の樹脂フィルム層4が、蒸
気の影響を受けるなどして元の形状に戻ることが少ない
ために、カップ容器30が閉蓋して熱湯が注ぎ難いなど
の問題が少ないイージーピール蓋材を得ることができ
た。
【0023】また、本実施の形態のイージーピール蓋材
の製造方法においては、図1Aに示す紙材料層3と樹脂
フィルム層4とイージーピール層5とを、適宜の接着剤
層6、6を介して積層した後に、樹脂フィルム層4とイ
ージーピール層5との炭酸ガスレーザー光の吸収度合い
の差を利用して、樹脂フィルム層4に、図1Bに示す開
蓋方向に直交する方向に延びる5列の貫通切れ目線2、
2、2、…を、イージーピール層5側からレーザー光を
照射して設けたことによって、密封性などが優れている
イージーピール層5を切断することなく、また表面に美
麗な印刷をした紙材料層3を損傷することなく、熱湯を
注いで調理するカップラーメン用などの、発泡スチロー
ル製などのカップ容器30に被せて、蓋材20の周縁部
22を熱融着する、密封効果や展示効果などを損なう恐
れがないイージーピール蓋材の製造方法を得ることがで
きた。また、紙材料層3側から炭酸ガスレーザー光を照
射して、紙材料層3に開蓋方向に直交する方向に延びる
貫通切れ目線を1本乃至複数本設けてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上、実施の形態ほかに示すとおり、本
発明のイージーピール蓋材及びその製造方法において
は、熱湯を注いで調理するカップラーメン用などの、発
泡スチロール製などのカップ容器30に被せて、蓋材2
0の周縁部22を熱融着するイージーピール蓋材であっ
て、アルミニウム箔を積層していない、蓋材20の樹脂
フィルム層4の、元の形状に戻ろうとする性質を抑えて
デッドホールド性を付与した、蓋材20を中央付近まで
剥がして外側に折曲げて、カップ容器30を途中まで開
蓋した状態で熱湯を注ぐ時にカップ容器30が閉蓋して
熱湯が注ぎ難いなどの問題が少ないイージーピール蓋材
及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1A、Bは、本発明の実施の形態における、
イージーピール蓋材の断面説明図、平面図である。
【図2】本発明の実施の形態における、イージーピール
蓋材を、カップ容器30に被せて熱融着した状態を示す
断面図である。
【図3】従来の、イージーピール蓋材の断面説明図であ
る。
【図4】従来の、イージーピール蓋材の断面説明図であ
る。
【符号の説明】
2…貫通切れ目線 3…紙材料層 4…樹脂フィルム層
5…イージーピール層 6…接着剤層 7…アルミニウム箔 20…蓋材 21…つまみ 22…周縁部 30…カップ容器 31…フランジ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙材料層と樹脂フィルム層とイージーピー
    ル層とを積層して成り、周縁につまみを有するイージー
    ピール蓋材において、該蓋材の紙材料層又は/及び樹脂
    フィルム層に開蓋方向に直交する方向に延びる1列又は
    2列以上の貫通切れ目線を設けたことを特徴とするイー
    ジーピール蓋材。
  2. 【請求項2】紙材料層と樹脂フィルム層とイージーピー
    ル層とを積層して成り、周縁につまみを有するイージー
    ピール蓋材において、該蓋材の中央付近からつまみに至
    る部分の紙材料層又は/及び樹脂フィルム層に開蓋方向
    に直交する方向に延びる1列又は2列以上の貫通切れ目
    線を設けたことを特徴とするイージーピール蓋材。
  3. 【請求項3】前記貫通切れ目線を、前記蓋材の熱融着す
    る周縁部を除いて設けたことを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載のイージーピール蓋材。
  4. 【請求項4】前記紙材料層又は/及び樹脂フィルム層に
    設けた開蓋方向に直交する方向に延びる1列又は2列以
    上の貫通切れ目線が、レーザー光の照射により設けられ
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    か1項に記載のイージーピール蓋材。
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