JP2003072825A - イージーピール蓋材 - Google Patents
イージーピール蓋材Info
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Abstract
席食品向け、アルミニウム箔を積層していない構成の、
従来と同様に開蓋が容易であって、蓋材を構成する樹脂
フィルム層が有する、元の形状に戻ろうとする性質を抑
えた、また熱湯を注ぐ時に、蒸気の影響を受けるなどし
て、カップ容器を閉蓋して熱湯を注ぎ難くするなどの問
題が生じ難いイージーピール蓋材を提供する。 【解決手段】本発明は、紙材料層4と樹脂フィルム層5
とイージーピール層6とを積層して成り、周縁につまみ
部21を延設したイージーピール蓋材において、蓋材2
0の周縁部22を除いた部分の樹脂フィルム層5と紙材
料層4のいずれか一方に、開蓋方向に直交する方向に延
びる1列又は2列以上の、樹脂フィルム層5と紙材料層
4のいずれか一方を貫通する切れ目線2,2,2,…を設
けて、この樹脂フィルム層5の下面にバリアーコート層
3を設けた。
Description
し、かつ上端周縁にフランジ部を有する容器本体の密封
に適した蓋材に関するものであり、特に熱湯を注いで調
理するカップラーメンなどの即席食品向けの、アルミニ
ウム箔を積層していない構成で、従来と同様に開蓋が容
易であって、熱湯を注ぐ時に容器本体が閉蓋して熱湯が
注ぎ難くなるなどの問題が少なく、熱湯から発生する蒸
気等の影響を受け難いイージーピール(Easy Peel;剥が
し易い)蓋材に関する。
プラーメンやスープなどの即席食品を収納する容器で、
上端に開口部を有し、かつ上端周縁にフランジ部を有す
る発泡スチロール製などの容器本体を、熱融着等により
密封して閉蓋する蓋材として、図3に示すように紙材料
層の下面に樹脂フィルム層、アルミニウム箔、イージー
ピール層等が順次積層されたものが広く知られている。
されている蓋材を周縁に設けられたつまみ部を持ち上げ
ながら略中心部まで剥がした場合、上記のようなアルミ
ニウム箔を介在させた構成の蓋材には、剥がしたままの
状態など与えられた形状を長時間維持する性質(デッド
ホールド性という)があるので、例えばカップラーメン
等の即席食品を調理して食する際、容器本体から剥がし
て半開きの状態のまま容易に熱湯を注ぐことが可能で、
次いで一旦蓋をして麺をほぐして柔らかくしたのち、再
度半開きにした状態のまま食することもできるものであ
った。
介在させた構成の蓋材の場合、アルミニウム箔が十分な
デッドホールド性を有していることから、前記紙材料層
やイージーピール層などが熱湯から発生する蒸気の影響
をほとんど受けることなく、前述のように熱湯を注いで
調理する際、カップ容器が閉蓋して熱湯が注ぎ難くなる
などの問題はほとんど生じなかった。
箔を含む構成の蓋材においては、使用後の焼却などの廃
棄処理において、アルミニウム箔が炉中にインゴットと
して絡みつくなどして焼却炉を傷めたり、焼却効率を低
下させたりするという問題があった。そして、その焼却
灰の埋立処分に際して、雨水等との化学反応により有毒
ガスが発生する等の問題があった。
場合、内容物が収容された容器中に金属系切り粉等の異
物混入を検査する金属探知器の使用を不可能にするとい
う問題があり、生産効率の向上や品質保証などを目的と
する金属探知器使用による検査法の実施が要望されてい
た。
問題点を鑑みて、アルミニウム箔を積層していない、上
質紙、両面アート紙、片面アート紙、コート紙などの、
表面に美麗な印刷を施し、かつ遮光性を有する紙材料層
と、ポリエステル(PET)、延伸ナイロン(0-NY)、延伸ポリ
プロピレン(0-PP)や酸化アルミニウムや酸化ケイ素など
の無機酸化物を蒸着したポリエステル、延伸ポリプロピ
レンなどの、強度およびガスバリアー性などの各種バリ
アー性等が優れた樹脂フィルム層と、低密度ポリエチレ
ン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、未延伸ポリプロ
ピレン(CPP)、エチレン-メタアクリル酸共重合体(EMA
A)、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレンとポリ
ブテンのブレンド樹脂やワックス系の通常用いられるホ
ットメルト接着剤などの、密封性が優れている上に、熱
融着した後に容易に剥がすことができるイージーピール
層とを、接着剤層を介するなどして適宜に積層して成
る、周縁につまみ部を有するイージーピール蓋材を容器
本体に被せて、該蓋材の周縁部を前記容器本体のフラン
ジ部に熱融着した容器が検討されてきている。
ル蓋材においては、該蓋材のつまみ部に指を掛けて、や
ゝ強く持ち上げるようにして引っ張るだけで簡単に容器
本体を開蓋することができる。しかし、開蓋が容易なイ
ージーピール蓋材であるものの、内容物である食品を食
する為に熱湯を注いで調理する際、つまり蓋材を外方に
折り返すように略中心部まで剥がして、カップ容器の途
中まで開蓋した半開きの状態で熱湯を注ぐ時に、外方に
折り返した蓋材が徐々に閉蓋するため、熱湯がこぼれる
などして火傷する恐れや、それを防ぐために片方の手で
蓋材を開蓋した状態に保持しながら熱湯を注ぐ必要があ
るなど、非常に注ぎ難く、面倒であるという問題があっ
た。
ッドホールド性がないことから、紙材料層自身の反発力
や熱湯から発生する蒸気の吸収による自重の増加により
復元しようとする力が働き、かつ樹脂フィルム層には元
の形状に戻ろうとする性質(形状記憶性と言う)があるた
めに、紙材料層および樹脂フィルム層がそれぞれに蒸気
の影響を受けて元の閉蓋した状態に戻ろうとする力が働
き、さらにはイージーピール層においては、該イージー
ピール層を構成する樹脂が蒸気を吸収することにより収
縮しようとする力が働くなどの理由により、容器本体が
徐々に閉蓋されて、上述のように熱湯を注ぎ難くするな
どの問題が発生するものと考えられます。
度のアルミニウム箔を積層したイージーピール蓋材20
については、このアルミニウム箔に、与えられた形状を
保持する性質(デットホールド性と言う)があるために、
蓋材20の紙材料層4が、熱湯から発生する蒸気の影響
を受け難く、また蓋材20の樹脂フィルム層5の、元の
形状に戻ろうとする性質を抑えて、熱湯を注ぐ際に、容
器本体30が閉蓋して熱湯を注ぎ難いなどの問題は少な
かった。
や要望点を解決するものであり、その課題とするところ
は、熱湯を注いで調理するカップラーメン用などの、廃
棄物の処理および処分などの環境問題における危惧があ
るアルミニウム箔を積層していない構成で、従来と同様
に開蓋が容易であって、蓋材を構成する紙材料層が熱湯
から発生する蒸気の影響を受け難く、また蓋材を構成す
る樹脂フィルム層が有する元の形状に戻ろうとする性質
を抑え、かつ十分なデッドホールド性を有し、熱湯を注
ぐ際に、容器本体が閉蓋して熱湯を注ぎ難くなるなどの
問題が少ないイージーピール蓋材を提供することにあ
る。
発明は、紙材料層と樹脂フィルム層とイージーピール層
とを積層して成り、周縁につまみ部を延設したイージー
ピール蓋材において、該蓋材の中央近傍に開蓋方向に直
交する方向に延びる1列又は2列以上の、紙材料層と樹
脂フィルム層のいずれか一方を貫通する直線状又はミシ
ン目状の切れ目線を設け、さらには前記樹脂フィルム層
の内面側に、バリアーコート層を設けたことを特徴とす
るイージーピール蓋材である。
(a)、図1B、図2に示すように、紙材料層4と樹脂フ
ィルム層5とイージーピール層6とを積層して成り、周
縁につまみ部21を有するイージーピール蓋材におい
て、蓋材20の中央近傍に開蓋方向に直交する方向に延
びる1列又は2列以上の、紙材料層4と樹脂フィルム層
5のいずれか一方を貫通する直線状又はミシン目状の切
れ目線2,2,2、…を設けたことによって、蓋材20
の、紙材料層4と樹脂フィルム層5のいずれか一方を貫
通する直線状又はミシン目状の切れ目線2,2,2,…で
切断された紙材料層4または樹脂フィルム層5の、元の
形状に戻ろうとする性質を抑えて、それぞれに開蓋する
方向へと与えられた形状を長時間維持する性質(デッド
ホールド性)を付与することができるものであって、蓋
材20を中央近傍まで剥がして外側に折曲げて、容器本
体30を途中まで開蓋した状態で熱湯を注ぐ時に、外側
に折曲げた蓋材20を構成する紙材料層4または樹脂フ
ィルム層5が、蒸気の影響を受けるなどして元の形状に
戻ることが少なく、容器本体30が徐々に閉蓋して熱湯
を注ぎ難いなどの問題が少ないイージーピール蓋材を提
供することができる。
いては、蓋材20を構成する樹脂フィルム層5の内面側
にバリアーコート層3を設けたことによって、前述した
従来の、強度とガスバリアー性とが優れた樹脂フィルム
層5が、直線状又はミシン目状に切断されているにもか
かわらず、蓋材20の、優れた強度とガスバリアー性と
を保持することができる。
と樹脂フィルム層とイージーピール層とを積層して成
り、周縁につまみ部を延設したイージーピール蓋材にお
いて、該蓋材の中央近傍に開蓋方向に直交する方向に延
びる1列又は2列以上の、樹脂フィルム層を貫通し、か
つ紙材料層の最上層を残して直線状又はミシン目状の切
れ目線を設け、さらには前記樹脂フィルム層の内面側
に、バリアーコート層を設けたことを特徴とするイージ
ーピール蓋材である。
(b)、図1B、図2に示すように、紙材料層4と樹脂フ
ィルム層5とイージーピール層6とを積層して成り、周
縁につまみ部21を有するイージーピール蓋材におい
て、蓋材20の中央近傍に開蓋方向に直交する方向に延
びる1列又は2列以上の、樹脂フィルム層5を貫通し、
かつ紙材料層4の最上層を残して、直線状又はミシン目
状の切れ目線2,2,2、…を設けたことによって、蓋
材20の、樹脂フィルム層5を貫通し、紙材料層4の最
上層を残して、直線状又はミシン目状の切れ目線2,2,
2,…で切断された紙材料層4および樹脂フィルム層5
の、元の形状に戻ろうとする性質をさらに抑えて、それ
ぞれに開蓋する方向へと与えられた形状を長時間維持す
る性質(デッドホールド性)を付与することができるも
のであって、蓋材20を中央近傍まで剥がして外側に折
曲げて、容器本体30を途中まで開蓋した状態で熱湯を
注ぐ時に、外側に折曲げた蓋材20を構成する紙材料層
4および樹脂フィルム層5が、蒸気の影響を受けるなど
して元の形状に戻ることが少なく、容器本体30が徐々
に閉蓋して熱湯を注ぎ難いなどの問題が少ないイージー
ピール蓋材を提供することができる。
20の中央近傍からつまみ部21に至る部分に、開蓋方
向に直交する方向に延びる1列又は2列以上の、前記紙
材料層4または樹脂フィルム層5のいずれか一方を貫通
する、直線状またはミシン目状の前記切れ目線を設けた
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに
記載のイージーピール蓋材である。
に示すように、蓋材20の中央近傍からつまみ部21に
至る部分に、開蓋方向に直交する方向に延びる1列又は
2列以上の、前記紙材料層4または樹脂フィルム層5の
いずれか一方を貫通する、直線状またはミシン目状の前
記切れ目線を設けたことによって、蓋材20の、紙材料
層4または樹脂フィルム層5のいずれか一方を貫通する
直線状又はミシン目状の切れ目線2,2,2,…で切断さ
れた紙材料層4または樹脂フィルム層5の、元の形状に
戻ろうとする性質をさらに抑えて、それぞれに開蓋する
方向へと与えられた形状を長時間維持する性質(デッド
ホールド性)を付与することができるものであって、蓋
材20を中央近傍まで剥がして外側に折曲げて、容器本
体30を途中まで開蓋した状態で熱湯を注ぐ時に、外側
に折曲げた蓋材20を構成する紙材料層4または樹脂フ
ィルム層5が、蒸気の影響を受けるなどして元の形状に
戻ることが少なく、容器本体30が徐々に閉蓋して熱湯
を注ぎ難いなどの問題が少ないイージーピール蓋材を提
供することができる。
20の中央近傍に開蓋方向に直交する方向に延びる1列
又は2列以上の、紙材料層4と樹脂フィルム層5のいず
れか一方を貫通する、直線状またはミシン目状の切れ目
線を、前記蓋材の容器本体に熱融着する周縁部を除いて
設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
かに記載のイージーピール蓋材である。
に示すように、蓋材20の中央近傍に開蓋方向に直交す
る方向に延びる1列又は2列以上の、紙材料層4または
樹脂フィルム層5のいずれか一方を貫通する、直線状ま
たはミシン目状の切れ目線2,2,2,…を、前記蓋材2
0の容器本体30に熱融着する周縁部22を除いて設け
たことによって、上記切れ目線2,2,2,…などによる
デッドホールド性の発現に加えて、つまみ部21を持っ
て開蓋する際、前記切れ目線2,2,2,…を起点として
生じる、紙ムケなど紙材料層4における材料破壊の発生
を防止することができる。したがって、開蓋した際の、
前記材料破壊による見映えの低下および飲食する際の触
感(口当たり等)の低下を防止することができる。
形態における、イージーピール蓋材の断面図であって、
図1A(b)は、本発明の他の実施の形態における、イ
ージーピール蓋材の断面図である。また図1Bは、本発
明の実施の形態における、イージーピール蓋材の平面図
である。さらに図2は、本発明の実施の形態における、
イージーピール蓋材を、カップ容器30に被せて熱融着
した状態を示す断面説明図である。
材料層4と樹脂フィルム層5とイージーピール層6とを
積層して成り、周縁につまみ部21を延設したイージー
ピール蓋材において、蓋材20の周縁部22を除いた樹
脂フィルム層5に、中央近傍からつまみ部21に至る部
分に開蓋方向に直交する4列の、樹脂フィルム層5を貫
通する切れ目線2,2,2,2を設けて、この樹脂フィル
ム層5の内面側に、バリアーコート層3を設けたイージ
ーピール蓋材である。
る、紙材料層4と樹脂フィルム層5とイージーピール層
6とを積層して成る、つまみ21付のイージーピール蓋
材については、前述した従来のイージーピール蓋材と同
様であって、表面に美麗な絵柄と耐水性ニスとを印刷し
た、50〜150g/m2の上質紙、両面アート紙、片面
アート紙、コート紙などの遮光性を有する紙材料層4
と、ポリエステル(PET)、延伸ナイロン(0-NY)、延伸ポリ
プロピレン(0-PP)や酸化アルミニウム、酸化ケイ素など
の無機酸化物を蒸着したポリエステル、延伸ポリプロピ
レンなどの、強度およびガスバリアー性などの各種バリ
アー性等が優れた2〜12μmの樹脂フィルム層5と、
低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDP
E)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、エチレン-メタアクリ
ル酸共重合体(EMAA)、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EV
A)、エチレンとポリブテンのブレンド樹脂やワックス系
の通常用いられるホットメルト接着剤などの、密封性が
優れているとともに、後述する容器本体30のフランジ
31に熱融着した後に容易に剥がすことができる、容器
本体30の構成材料(発泡スチロール、紙+ポリエチレ
ン、ポリプロピレンなど)に適合した5〜30μmイージ
ーピール層6とを、図1A(a)に示すように、図示し
ていないポリエステル系ウレタンやポリエーテル系ウレ
タンなどの適宜の接着剤層を介するなどして、後述する
ドライラミネーション又は押出しラミネーションと通称
されている積層工程で、特に制約なく積層した後に、周
辺を打抜型などで適宜に切断して除去して、図1Bに示
すつまみ部21を延設したイージーピール蓋材を、特に
制約なく作製することができる。
る、開蓋方向に直交する方向に延びる4列の、樹脂フィ
ルム層5を貫通する切れ目線2,2,2,2については、
強度とガスバリアー性とが優れた樹脂フィルム層5と表
面に美麗な絵柄と耐水性ニスとを印刷した紙材料層4と
を積層した状態で、図1Bに示すように、蓋材20の周
縁部22を除いた、中央近傍からつまみ部21に至る部
分の樹脂フィルム層5または紙材料層4とに、通常の打
抜刃工程やレーザー装置などで、開蓋方向に直交する方
向に延びる、間隔が5mm程度の4列の、樹脂フィルム
層5または紙材料層4を貫通する、切断割合が75%程
度のミシン目状の切れ目線2,2,2,2を、図1Aに示
すように、樹脂フィルム層5の内面側から、紙材料層4
の最上層を残して設けることができる。
る、樹脂フィルム層5の内面側に設けた、バリアーコー
ト層3については、前述のように紙材料層4と樹脂フィ
ルム層5とを積層し、紙材料層4または樹脂フィルム層
5を貫通する切れ目線2,2,2,2を設けた状態で、図
1Aに示すように、この樹脂フィルム層5の内面側に、
通常のロールコート装置などを用いて、ポリビニルアル
コール(PVA)、エチレン-ビニルアルコール共重合体(EVO
H)、ポリアクリル酸重合体などの、5μm程度のガスバ
リアー性などが優れたバリアーコート層3を、貫通した
破線2,2,2,2に滲み込むように設けることができ
る。
のイージーピール蓋材を、図2に示すように、通常の発
泡スチロール製や内面側にポリエチレンコートをしたカ
ップ原紙製や成形ポリプロピレン製などの、熱湯を注い
で調理するカップラーメン用などの容器本体30に被せ
て、容器本体30のフランジ31に蓋材20の周縁部2
2を熱融着したところ、蓋材20のつまみ部21に指を
掛けて、やゝ強く引張るだけで簡単に容器本体30を開
蓋することができる、従来と同様に開蓋が容易なイージ
ーピール蓋材を得ることができた。
る、蓋材20の周縁部22を除いた樹脂フィルム層5ま
たは紙材料層4に、中央近傍からつまみ部21に至る部
分に開蓋方向に直交する方向に延びる4列の、樹脂フィ
ルム層5または紙材料層4を貫通する切れ目線2,2,
2,2を設けて、さらにこの樹脂フィルム層5の内面側
にバリアーコート層3を設けたことによって、蓋材20
を構成するの樹脂フィルム層5または紙材料層4の、開
蓋方向に直交する方向に延びる4列の切れ目線2,2,
2,2を設けた部分が、ミシン目線状に切断されている
ために、元の形状に戻ろうとする性質を抑えることがで
きるものであって、加えて蓋材20を構成する紙材料層
4の最上層を残して、開蓋方向に直交する方向に延びる
4列の切れ目線2,2,2,2を設けた部分の繊維が、破
線状に切断されているために、熱湯から発生する蒸気の
影響を受け難くすることができるものであって、蓋材2
0を中央まで剥がして外側に折曲げて、容器本体30を
途中まで開蓋して熱湯を注ぐ時に、外側に折曲げた蓋材
20の、開蓋方向の中央近傍からつまみ部21に至るま
での部分の樹脂フィルム層5または紙材料層4が、蒸気
の影響を受けて元の形状に戻ることが少なくて、容器本
体30が閉蓋して熱湯を注ぎ難いなどの問題が少ないイ
ージーピール蓋材を得ることができた。
においては、前述した強度とガスバリアー性とが優れた
樹脂フィルム層5が、ミシン目状に切断されているにも
かかわらず、蓋材20の、容器本体30を開蓋する時な
どに最も力が加わる、容器本体30のフランジ31に熱
融着する周縁部22を除いた部分に、樹脂フィルム層5
を貫通する切れ目線2,2,2,2を設けたことによっ
て、また蓋材20の、破線状に切断されている、貫通し
た破線2,2,2,2を設けた樹脂フィルム層5の内面側
に、ガスバリアー性などが優れたバリアーコート層3
を、前記樹脂フィルム層5を貫通する切れ目線2,2,
2,2に滲み込むように設けたことによって、蓋材20
の樹脂フィルム層5の、優れた強度とガスバリアー性と
を保持することができた。
材においては、蓋材20の、容器本体30を開蓋する時
などに最も力が加わる、容器本体30のフランジ31に
熱融着する周縁部22を除いた部分に、樹脂フィルム層
5を貫通する切れ目線2,2,2,2を設けたことによっ
て、該切れ目線2,2,2,2などによるデッドホールド
性の発現に加えて、つまみ部21を持って開蓋する際、
前記切れ目線2,2,2,2を起点として生じる、紙ムケ
など紙材料層4における材料破壊の発生を防止すること
ができる。したがって、開蓋した際の前記材料破壊によ
る見映えの低下および飲食する際の触感(口当たり等)
の低下を防止することができた。
明のイージーピール蓋材においては、熱湯を注いで調理
するカップラーメン用などの、アルミニウム箔を積層し
ていない、従来と同様に開蓋が容易であって、蓋材20
の樹脂フィルム層5の、元の形状に戻ろうとする性質を
抑え、かつ十分なデッドホールド性を有し、加えて蓋材
20の紙材料層4の最上層を除いて、熱湯から発生する
蒸気の影響を受け難くした、熱湯を注ぐ時に、カップ容
器30が閉蓋して熱湯を注ぎ難いなどの問題が少ないイ
ージーピール蓋材を提供することができる。
ジーピール蓋材の断面図であって、図1Bは、イージー
ピール蓋材の平面図である。
蓋材を、カップ容器30に被せて熱融着した状態を示す
断面説明図である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】紙材料層と樹脂フィルム層とイージーピー
ル層とを積層して成り、周縁につまみ部を延設したイー
ジーピール蓋材において、該蓋材の中央近傍に開蓋方向
に直交する方向に延びる1列又は2列以上の、紙材料層
と樹脂フィルム層のいずれか一方を貫通する直線状又は
ミシン目状の切れ目線を設け、さらには前記樹脂フィル
ム層の内面側に、バリアーコート層を設けたことを特徴
とするイージーピール蓋材。 - 【請求項2】紙材料層と樹脂フィルム層とイージーピー
ル層とを積層して成り、周縁につまみ部を延設したイー
ジーピール蓋材において、該蓋材の中央近傍に開蓋方向
に直交する方向に延びる1列又は2列以上の、樹脂フィ
ルム層を貫通し、かつ紙材料層の最上層を残して直線状
又はミシン目状の切れ目線を設け、さらには前記樹脂フ
ィルム層の内面側に、バリアーコート層を設けたことを
特徴とするイージーピール蓋材。 - 【請求項3】前記蓋材の中央近傍からつまみ部に至る部
分に、開蓋方向に直交する方向に延びる1列又は2列以
上の、前記紙材料層と樹脂フィルム層のいずれか一方を
貫通する、直線状またはミシン目状の前記切れ目線を設
けたことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれ
かに記載のイージーピール蓋材。 - 【請求項4】前記蓋材の中央近傍に開蓋方向に直交する
方向に延びる1列又は2列以上の、紙材料層と前記樹脂
フィルム層のいずれか一方を貫通する、直線状またはミ
シン目状の切れ目線を、前記蓋材の容器本体に熱融着す
る周縁部を除いて設けたことを特徴とする請求項1乃至
請求項3のいずれかに記載のイージーピール蓋材。
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---|---|---|---|
JP2001264133A JP2003072825A (ja) | 2001-08-31 | 2001-08-31 | イージーピール蓋材 |
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JP2001264133A JP2003072825A (ja) | 2001-08-31 | 2001-08-31 | イージーピール蓋材 |
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