JP4741080B2 - エラストマー製品(特にタイヤ)を補強するための金属コードを製造するための方法および装置 - Google Patents

エラストマー製品(特にタイヤ)を補強するための金属コードを製造するための方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、金属製補強コードを形成する1つ以上の基本ワイヤを予備成形するための装置に関する。このコードは、タイヤのような複合エラストマーマトリックス製品を補強するために特に適している。
【0002】
特に、本発明による予備成形装置は、炭素含有率が高い金属ワイヤに関して操作するために適切であり、かかる金属ワイヤは、高い伸び(high elongation)のコードを製造するために好ましい。
【0003】
「高い伸び」という表現は、タイヤの特定の製造段階および/またはタイヤの使用条件を実現するように、特定の材料および/または特別に選択された幾何学的形状の採用により、応力を受けて少なくとも最初に相当な程度伸張される補強要素の能力を示すために、使用される。
【0004】
特に、「HE」(High Elongation)と規定されるこれらのコードは4%〜10%の極限伸びを示す。
【0005】
本発明によるこの予備成形装置から導かれたワイヤは、次に、関連技術から既知の従来のストランドステーション(stranding station)に送られ、ここで、かくして予備成形されたワイヤは、かくして得られたコードの長手方向の軸(longitudinal axis)の周囲に撚られる。
【0006】
本発明のさらなる目的は、前記コードを製造するための手順であり、次の段階、すなわち前記コードを形成する1本以上の基本ワイヤの長手方向の展開に沿って、前記基本ワイヤに永続変形を受けさせることによって前記基本ワイヤを予備成形する段階と、コードの縦軸の周囲に螺旋状の撚り(helicoidal twisting)によって基本ワイヤを撚る段階とを含む。
【0007】
さらに、本発明は、予備成形工程および前述の種類の引き続く撚りによって得られる金属コード、好ましくは補強コードに関する。
【0008】
このコードは、特に、自動車用のタイヤ要素の製造に使用されるように設計されるが、例えば、高圧流体用のパイプ、ベルト、ベルトコンベヤーまたはエラストマーベースの複合材料から製造される他の任意の製品といった、他の物品を製造するために容易に使用することができる。
【0009】
既知のように、エラストマー製品を補強するために通常使用される金属コードは、コードそれら自体の長手方向の展開と一致する軸の周囲に螺旋状に撚られる複数の基本ワイヤから一般的に製造される。
【0010】
好ましくは、前記コードは、支持構造体と、所定の軸に従って回転可能な、前記支持構造体に結合されたロータと、ロータの回転軸と一致する振動軸に従って支持構造体に固定されたクレードルと、それぞれの給送スプールから来る1つ以上の基本ワイヤを給送するために適切な、前記クレードルおよび/またはその外側に操作自在に組み立てられる給送装置であって、前記1つ以上の基本ワイヤが適切なストランド経路に沿って駆動される、給送装置と、引き続く撚り段階に先行するワイヤ部分において、1つ以上の基本ワイヤに関して動作する好ましくは少なくとも1つ予備成形装置と、を具備するストランド機械によって製造される。
【0011】
この予備成形装置は、前記1つ以上の基本ワイヤに永続屈曲変形を加える。かかる変形は、螺旋状の展開に従ってワイヤの引き続く配列を支持かつ改良するために適している。かかる螺旋状の伸長は、コードの構造的コンパクト性の必要な維持を保証する。
【0012】
さらに、重要な指摘は、特にタイヤ製造で使用するとき、これらのコードは、高い機械抵抗を備えていること、コードが埋め込まれるエラストマー材料とともに優れた物理化学的接着を可能にすること、ならびに前記コードの各ワイヤを取り巻いている空間内に前記材料の有効な浸透を可能にすることが、一般的に必要であることである。
【0013】
実際に、タイヤ内に、あるいはエラストマー材料から製造された任意の製品内に導入された場合に、コードが望ましくない腐食現象を被るというリスクを除去するために、基本ワイヤの表面伸長全体について、コードが埋設されるエラストマー材料によって、コードを形成する基本ワイヤ全体を完全に被覆することが、非常に重要であることが既知である。
【0014】
この結果は、より複雑なコードが考慮されるときにはその達成がより困難となるが、少数の基本ワイヤによって形成されるコードを処理する場合であっても、容易には達成されない。
【0015】
実際に、必要な幾何学的および構造的な安定性をコードに付与するために、コードを形成する基本ワイヤは圧縮され、すなわち互いに密に接触して配置され、その結果、コードの長手方向の展開に沿って延在する前記コードの内部に、1つ以上の閉鎖空洞が形成される。
【0016】
これらの空洞は閉じており、したがって、コードの通常のゴム引き段階の間にエラストマー材料は空洞に到達することができず、その結果、腐食が前記閉鎖空洞の内部に展開し、コードを形成する基本ワイヤに沿って伝播する可能性がある。
【0017】
その結果、これは、例えば、タイヤ構造内の切断または穿孔により、あるいは他の任意の理由により、水分および/または外部の作用物質が前記閉鎖空洞内に浸透し、必然的に基本ワイヤの速い腐食プロセスを開始させ、かくしてコードおよびタイヤの構造的な抵抗力を著しく危うくする。
【0018】
さらに、エラストマー材料が到達できない前記閉鎖空洞の存在は、エラストマーに対するワイヤの接着性の低減を含み、これは、とりわけ前記コードがタイヤ製造のために使用されるならば、使用時にワイヤがエラストマーから分離する望ましくない傾向を引き起こすことがある。
【0019】
ワイヤに対する不十分なゴム引き(前記閉鎖空洞の存在によって引き起こされる)に起因する追加の不都合は、互いに接触したワイヤのすり減り(fretting)の進行である。これは、ワイヤ、したがってコードの疲労抵抗性の避け難い低下をもたらす。
【0020】
当業者に既知のこの種類の問題を克服する試みは、いわゆる「開口」コードを使用することから成る。この場合、ワイヤ(一般的に3本〜5本)は、ゴム引き段階全体の間、互いに距離を置いて維持され、ゴム引き段階は、コードに加えられる5キログラムを超えない引張り荷重を維持することから成る既知の手順に従って実施される。
【0021】
例えば、前記コードは、本出願人の名前でなされた米国特許第4,258,543号に記述されている。これらのコードは、コードを形成するワイヤの間のゴム浸透の増大を可能にする。
【0022】
しかし、かくして得られたコードは、コードを形成するワイヤが、タイヤ製造中におよびタイヤ使用時に相当な引張り応力を受けるときにも、離間される傾向があるので、特に使用時にいくつかの問題を提起する。この事実は、コードの望ましくない幾何学的および構造的な不安定性を引き起こし、タイヤの性能を落とす。
【0023】
従来技術のさらなる実施形態によれば、いわゆる二重径のコード(double-diameter cords)、すなわち2対のワイヤを有するコードが使用され、この場合、第1の対のワイヤの直径は第2の対の直径とは適切に識別される。
【0024】
また、等しい直径の第1の対の基本ワイヤと、第1の対の直径よりも小さな直径の第2の対の基本ワイヤとを有する金属コードを作製することが、既知である(欧州特許第168,857号参照)。前記第1および第2の対は、円形の予備成形ヘッドを横切った後に従来の内部収集撚り機に送られる。かかる予備成形ヘッドでは、第1および第2の対のワイヤは、互いに関して区別された予備成形動作を保証する経路に従う。
【0025】
したがって、かくして得られたコードは、共に螺旋状に撚られまた相互接触したより大きな直径の1対のワイヤを備え、一方、第2の対の各ワイヤは、第1の対の2つのワイヤの間に間挿され、第1の対のワイヤから適切に離間された状態でそれらと並列に延在する。
【0026】
このようにして、前述の閉鎖空洞はコードの断面から除去され、ゴム引き段階の間に使用されるエラストマー材料による基本ワイヤの完全な被覆を保証する。
【0027】
しかし、提示された技術的な解決方法は、使用時にコードが引張り応力を受けるときにも、最小の直径のワイヤが最大の直径のワイヤから離間されるという点を含む。この事実は、前述の「開口」コードの場合と同様に、不利となるコードの幾何学的および構造的な不安定性を引き起こす。
【0028】
さらに、かくして得られたコードに、その長手方向の展開の各点において正確かつ規則正しい幾何学的な構造を付与することは非常に難しい。コード内のワイヤの一定の相互位置は、使用される予備成形装置の特定の型式によって保証されるが、最小の直径のワイヤと最大の直径のワイヤとの間の距離は、コードの静止および使用の状態の両方において、長手方向の展開の種々箇所でランダムに変動する傾向がある。
【0029】
関連技術において既知の、また本出願人の名前でなされた前述の米国特許第4,258,543号に記述されたさらなる予備成形方法によれば、ローラ予備成形機械を使用することができる。ローラはアイドルであり、複数の予備成形シートを備え、各シートは、操作自在に(operatively)コードのそれぞれの基本ワイヤに係合するように配置される。
【0030】
これらの予備成形シートはローラ表面の周溝であり、その幅は、対応する基本ワイヤの直径に実質的に等しく、他の周溝の端部の軸と同一平面の軸を有する半円輪郭端部(semicircular profile end portion)を備える。
【0031】
このようにして、前記周溝の曲率半径を調整することによって、あるいはワイヤに加えられる張力を調整することによって、予備成形を変更することができる。しかし、ワイヤで操作される予備成形動作は、撚りによる力学的な引張りによって妨害されるので、この解決方法さえも問題を提起する。
【0032】
事実、前述のように、結果として望ましくない腐食問題を引き起こし得る、所定のコードのワイヤの劣ったゴム引きの問題を解決するために、提案される解決方法は、少数のワイヤによって一般的に形成されるコードから成り、この場合、少なくとも1つの基本ワイヤは、連続的でなく適切な破線を示すパターンを獲得するように、予備成形中に変形される。
【0033】
このような実施形態は、例えば、米国特許第5,020,312号に記述され、これによれば、所定のコードの少なくとも1つワイヤは、前記コードの長手方向に沿ったジグザグパターンになるようにされる。
【0034】
これによって、コードの長手方向の展開に沿って隣接した少なくとも2つのワイヤの間の連続的な接触が不可能になり、かくして、前記2つのワイヤの間の分離領域、すなわち、ワイヤの各ジグザグ屈曲部におけるゴム引き材料の導入を可能にする入口開口部の形成を生じる。
【0035】
前記特許に開示された内容によれば、所定のコードを形成するために適切な1つ以上のワイヤがそれぞれの格納スプールから解かれ、1対の対向するはめ歯歯車に送られる。上述の1つ以上のワイヤは、かかる歯車を通り抜けて進み、軸方向に従って前述のジグザグパターンを付与する予備成形を受ける。
【0036】
この種類の予備成形は、同様に米国特許第5,581,990号に徹底的に記述され、詳細に示されている。
【0037】
しかし、この操作方法に従って製造されるコードによって提起される最大の問題は、屈曲頂点における、所定のコードを形成するワイヤの外側繊維の著しいつぶれにある。この事実は、前記コードの疲労抵抗性における避け難い、望ましくない低下、したがって、前記方法が使用されるタイヤの質的なレベルの低下を含む。
【0038】
さらに、1つ以上の前記ワイヤに軸方向変形を印加するための予備成形ヘッドが設けられた予備成形装置を使用することが既知である。より詳しくは、米国特許第5,319,915号は、撚る前に、ワイヤの軸と並列に延在する平坦面を位置決めすることを開示している。前記平坦面には、互いに規則的な距離で前記平坦面に対して垂直に位置決めされた複数のピンから成る予備成形ヘッドが設けられる。
【0039】
米国特許第5,722,226号に例示されているように、前記ピンを支持構造体上に配置することができ、この支持構造体は、円錐状または円筒状でもよい(すなわち必ずしも平坦でない)。前記ピンは、予備成形すべきワイヤに所望のジグザグパスを設けるために、配列されるか、あるいは適切に互い違いに配されていてもよい。
【0040】
したがって、この装置は、前記ワイヤが前記シリーズのヘッドの上下を交互に通過するように位置決めされ、一方、装置全体はワイヤの軸に平行にな装置の軸を中心として回転される。
【0041】
本出願人は、驚くべきことに、前記金属コードを形成するワイヤの間にエラストマー材料の優れた浸透が提供される、ならびに当業者に既知の同様のコードに対して優れた疲労抵抗性が提供される金属コードを製造するためのストランドシステムを見出した。
【0042】
特に、本出願人は、所定のコードを形成する1つ以上の金属ワイヤに実質的に正弦波のソフトな予備成形動作を加えることによって、コードは、例えばはめ歯歯車を用いる予備成形工程によって得られるコードに対して、より優れた疲労抵抗性を提供することを発見した。
【0043】
更に特に、本出願人は、驚くべきことに、本発明によるコードが極限伸びの増大を示し、一方、エラストマー材料内へのコードの浸透が、従来技術の上述のワイヤに対して相当増加されることを発見した。
【0044】
本発明の第1の態様は、特に複合エラストマー製品を補強するために用いられる金属コードを製造するための装置に関する。前記装置は、
・支持構造体と、
・前記支持構造体に対して係合されて、所定の軸に従って回転可能なロータと、
・ロータの回転軸と一致する振動軸に従って前記支持構造体に固定されたクレードルと、
・それぞれの給送スプールから複数の基本ワイヤを給送するために前記クレードルに操作自在に装着された給送装置であって、前記基本ワイヤが、前記ロータの回転軸と一致する端部部分と、前記回転軸から離間された中央部分とを有するストランド経路に従って前記ロータ上に駆動される、給送装置と、
・クレードルと操作自在に係合されて、前記ストランド経路の第1の端部部分に関する上流部分において前記基本ワイヤの一つに動作する少なくとも1つの予備成形装置と、を具備し、
前記少なくとも1つの予備成形装置が、鋭いエッジなしの実質的に正弦波である変形を前記基本ワイヤに与えるために適切であることを特徴とする。
【0045】
好ましくは、本発明による装置は、コードの各基本ワイヤ用の1つの予備成形装置を具備する。
【0046】
より詳しくは、本発明による装置の前記少なくとも1つの予備成形装置は、適切な支持構造体に固定されて、その軸を中心にして自由に回転できる、第1および第2のプーリを具備し、各プーリは、第1のプーリのピンと、第2のプーリの対応するピンとの間の空間を通過するワイヤの上に、鋭いエッジなしの正弦波の変形を生じさせるように、所定の距離の相互の入り込み(reciprocally penetrating each other for a predefined distance)に適した複数の対向ピンを有する。
【0047】
本発明のさらなる態様は、複合エラストマー製品を補強するために特に適切な金属コードを製造するための方法に関し、前記コードは、好ましくは0.10〜0.50mmの直径の少なくとも2つの基本ワイヤを含み、前記方法は、
−鋭いエッジなしの実質的に正弦波である変形によって少なくとも1つの前記基本ワイヤを永続的に変形する段階と、
−前記コードの長手方向の軸の周囲の螺旋状の二重撚りによって前記基本ワイヤを共に撚る段階とを含む。
【0048】
本発明のさらなる態様は、少なくともその1つが本発明の方法に従って予備成形される少なくとも2つの基本ワイヤを含む、複合エラストマー製品を補強するために特に適切な金属コードに関する。
【0049】
本発明のさらなる態様は、トーラス状のカーカスと、前記カーカスの周辺に配置されたトレッドと、ビードワイヤとそれぞれのビード充填要素よって補強されており、対応するマウントリムにタイヤを固定するためのビードで終わる1対の軸方向に面する側壁と、を具備する自動車ホイール用のタイヤであって、
前記タイヤが、金属製補強コードによって補強されたゴム引布を具備し、かかる金属補強コードが、コードの長手方向伸長の軸の周囲に共に螺旋状に撚られた少なくとも2つの基本ワイヤを含んでおり、前記基本ワイヤの少なくとも1つが、鋭いエッジなしの実質的に正弦波の変形によって永続的に変形されることを特徴とする自動車ホイール用タイヤに関する。
【0050】
本発明のさらなる特徴と利点は、添付図面を参考にして再現される本発明のいくつかの好適な実施形態の次の詳細な説明によってより良く説明されるであろう。
【0051】
図を参照すると、参照番号1は、複合エラストマー製品、特に本発明による自動車用タイヤにおいて、特に使用される金属製補強コードを一般に示している。
【0052】
それ自体既知の方法で、コード1は、0.65%〜0.98%の炭素含有率を有する鋼から製造され、また0.10mm〜0.50mmの直径を有する、コードの長手方向の伸長の軸を中心にして螺旋状に撚られた複数の基本ワイヤを含む。
【0053】
しかし、その機械的性質のため好ましい材料である鋼は、加硫されたエラストマー材料に十分に接着しないという不都合を示す。したがって、エラストマー材料に対する優れた接着を達成するために、鋼は、適切な材料の層で全般的に被覆される。この被覆材料は好ましくは真鍮である。しかし、Cu、Zn、Ni、Co、Mnを含む合金のような他の被覆材料を使用することができる。真鍮被覆の好ましい例では、接着は、エラストマーマトリックスと金属補強要素を被覆する銅(真鍮の成分である)の間のジスルフィドブリッジ(−S−S−)の加硫中の形成によって有利となる。
【0054】
真鍮の層で金属要素を被覆するための既知の手順は、2つの種類、すなわち、めっきと拡散に分類することができる。最初の種類は、銅と亜鉛の電気分解めっきを含む。一方、第2の種類は、1つ以上の銅層を鋼の上に電気めっきすることを含み、次に、亜鉛層の電気めっきおよび銅層内に亜鉛を拡散する目的で熱処理が行われ、かくして真鍮層を形成する。
【0055】
そのとき、これらのワイヤは、約0.25μm±0.05に等しい真鍮層を形成するために、重量で30%〜40%の亜鉛および重量で70%〜60%の銅、より好ましくは重量で32.5%の亜鉛および重量で67.5%の銅から成る金属組成によって真鍮被覆されることが好ましい。
【0056】
本発明によるコード1の特定の特徴および構造上の特徴は、使用される装置およびコードの製造のための手順の両方に関して、次の説明によってより良く理解されるであろう。
【0057】
図1は、5つの基本ワイヤから成るコードを形成するために特に適切な撚り機の実例を例示している。
【0058】
金属製補強コード1を製造するための機械は、既知の構造として、ロータ5が回転係合される支持構造体100を具備し、ロータは、モータまたは同様の装置(図示せず)によって回転される。さらに、クレードル(図示せず)が前記支持構造体に接続され、ロータ5の回転軸を中心に揺動できる。複数の給送スプール8がクレードル上に操作自在に係合される。前記コード1の少なくとも1つの基本ワイヤがスプールの各々に卷回される。
【0059】
さらに、適切な巻き解き装置(それ自体既知で、従来のものであるので図示しない)がスプール8に結合される。かかる巻き解き装置は、クレードル上に装着されて、スプール8から来る基本ワイヤを案内する。
【0060】
既知の方法では、クレードルからの出口における基本ワイヤは、所定のストランド経路に従ってロータ5の上に駆動される。かかる経路に沿って、コード1は、収集装置(既知であり、また本発明の範囲に関連がないので図示しない)によってコード上に生成される駆動と組み合わせて、前記モータまたは同等の装置によってロータ5に加えられる回転効果によって形成される。
【0061】
より詳しくは、ストランド経路は、ロータ5の回転軸と実質的に一致すると共にロータ5に確実に固定された第1の回転伝達装置12によって画定される第1の端部部分10aと、クレードルに確実に固定され、したがって静止した、5つの穴を有するプレートから成る既知の構成の組立ユニット11と、を具備する。
【0062】
この第1の端部部分10aに沿って、ワイヤは、ロータが第1の回転伝達装置12に加える回転引張りの効果によって、ロータ5の回転軸を中心とした第1の螺旋状のねじりを受ける。
【0063】
第1の回転ローラ12の下流側において、ワイヤは、ストランド経路の中央部10bに従う。前記ストランド経路はロータ5に延在し、またクレードル7を飛び越して、軸方向に反対側の端部でロータに確実に結合された第2の伝達装置13に達するように、ロータの回転軸に対して半径方向に変位させられる。
【0064】
最後に、ストランド経路は、ロータ5の回転軸と実質的に一致して、第2の回転伝達装置13を越えて延在する第2の端部部分10cを備える。この第2の端部部分では、第2の回転伝達装置13のロータ5によって加えられる回転引張りの効果を通じて、基本ワイヤの第2のねじりが実行され、かくして、前述の収集装置によって徐々に引かれるコード1の形成を完了する。
【0065】
好ましくは2000〜6000rpmの間のロータ5の回転速度と、コード1の引張り速度(したがって、コード1を形成する基本ワイヤの引張り速度であり、好ましくは60〜250m/分との間にある)との比率は、撚りピッチ(stranding pitch)、すなわち前記基本ワイヤが完成コード1で螺旋状に撚られるピッチの値を規定する。
【0066】
本発明の好適な実施形態では、前記撚りピッチは、3mm〜50mm、好ましくは6mm〜30mm、より好ましくは16mmに等しい値に保たれる。
【0067】
次の要素は、各基本ワイヤについて、クレードル内部の基本ワイヤの経路に沿って、より正確には組立ユニット11に関して上流に、操作自在に順次、配設される:回転伝達装置14、本発明による予備成形装置15(図2に詳細に図示)、および本発明の1対のプーリに対して90°の向きのプーリから成る回転伝達装置16;前記90°の向きのプーリは、予備成形装置15から来るワイヤを組立ユニット11に搬送する目的を有する。
【0068】
図2aを参照すると、本発明による予備成形装置15は、適切な支持構造体202に固定されて、プーリの軸を中心として自由に回転できる、1対のプーリ200と201、好ましくは1対の鋼板を含む。ワイヤによって駆動かつ回転される前述の1対のプーリの運動によって得られる入り込み(penetration)の間に、第1のプーリ200のピンと第2のプーリ201の対応するピンとの間の空間を横切るワイヤ上で同時に軸方向の変形と曲げ変形を引き起こすように、各プーリは、所定の距離の相互の入り込みに適した多数の対向ピン203と204を備える。
【0069】
より詳しくは、前述の支持構造体の長手方向の軸は、所望の予備成形動作を受けるワイヤの前進方向に垂直に好適に配置されている。
【0070】
前述のプーリ200と201は前記支持構造体202に固定される。第1のプーリ200は前記支持構造体202に関して固定位置に維持されるが、支持構造体の長手方向の軸Lに対して垂直な軸を中心にして自由に回転できるように配設される。
【0071】
この対の第2のプーリ201は、反対に、支持構造体上の直線のガイド205に沿って好適に可動であり、適切な段階目盛(graduated scale)206によって第1のプーリに関して、従って前述の対の接近又は隔たりに関して、第2のプーリ201の微調整を可能にするように、支持構造体の縦軸Lと平行に配置される。
【0072】
さらに、上述のように、本発明による予備成形装置の各プーリ200と201には、適切な長さの複数のピン203と204が設けられ、これらのピンはプーリのプレート表面に垂直に配置され、また2本の連続したピンの軸の間の距離によって規定される所定のピッチに従って、プーリの周辺形状部に追随するように、次々に連続して配置される。
【0073】
本発明による予備成形装置15の部分側面図を示した図2bを参照すると、前記1対のプーリによって保持されるピンの相互入り込みを可能にするために、前記プーリが、支持構造体の縦軸Lから異なって離間されること、すなわち前記プーリのプレート表面が、互いに平行であると共に支持構造体202の縦軸Lを含む面に平行である2つの異なった面P1とP2に属することが必要である。
【0074】
さらに、前述の入り込みを保証するために、第1のプーリ200と第2のプーリ201に設けられたピン203と204は、前記プーリの回転中に、それぞれのピンが相互に向かい合う位置にあるように、対向するプレート表面に配置されなければならない。
【0075】
より詳しくは、1対のプーリのピンの入り込みは、可変であり、前述の直線ガイド205を用いて第2の可動プーリ201を近づけるか、または遠ざけることによって調整される。この調整は段階目盛206によって実行される。かかる段階メモリは、ピンの入り込みレベル、したがって本発明による予備成形装置に関して下流側のワイヤ上に生ずる予備成形の程度を規定するように、目盛調整される。
【0076】
したがって、ピンの入り込みレベルは、支持構造体202に関して長手方向のシフトを表し、かかるシフトは、固定された第1のプーリ200の方向に第2の可動プーリ201によって行われる。
【0077】
特に、前記入り込みレベルは、固定プーリ200によって保持される第1のピン203の軸と可動プーリ201の第2のピン204の軸との間の距離Dを表す。前記第2のピン204は、前述の距離Dが前記第1および第2のピンの入り込み領域で測定されるように、第1のピンに関して連続した位置にある。前記領域は前記ワイヤの予備成形経路を画定する。
【0078】
最後に、撚り機は、伸線装置(キャプスタン)と、製造されたコードを収集するための装置と、完成コードの残余の張力を除去するための仮撚り装置のような通常のワイヤ直線線引き装置(wire straightening devices)とを具備する。これらの装置は、既知であり、従来のものであり、また本発明の目的に特に関連しないので、図示しない。
【0079】
本発明のさらなる実施形態によれば、撚り動作は、所定のコードの少なくとも1つのワイヤが、本発明による予備成形を受けることを保証するようなものであり、前記コードの残余のワイヤは、従来技術に記述されているように処理される。例えば、前記残余のワイヤは、本出願人の名前でなされた前述の米国特許第4,258,543号に記述されているようなローラ予備成形機を用いて予備成形を受けることができる。
【0080】
本発明による予備成形装置15は、すべての形態の既知のストランドシステム、例えばダブルツイストシステムまたは配列システムに適用できる。より詳しくは、ダブルツイストシステムは、内部収集部(最終製品の収集スプールがクレードル内部のロータの間にある場合)または外部収集部(給送スプールがクレードル内部にあり、一方、最終製品の収集スプールがクレードルの外側にある場合)を備え得る。配列機械では、各ロータの回転は単一の撚りピッチに対応し、一方、ダブルツイスト機械では、ロータの各回転は2つの撚りピッチに等しい前進に対応するので、配列システムはダブルツイストシステムとは最終的に区別される。したがって、これらの2つのシステムの間の違いは、それらの生産性にある。
【0081】
本発明の好適な実施形態によれば、予備成形装置で使用されるプーリは、全体的に同一であり、すなわちそれらは等しい直径、等しい数のピンを有し、また両方のプーリで使用されるピンは同一の直径を有する。
【0082】
予備成型機15によって、その構造のため、プーリのプレート表面を含む面P1とP2に対して平行で、中間となる面上において、実質的に正弦波状に波打つ変形を有するワイヤを獲得することが可能である。前記ワイヤは、その表面に鋭いエッジ、スパイクまたはカットを現さない。2つのプーリのピンを通過する基本ワイヤは、ピンの円形形状によって画定される交互の変形を受け、その結果、例えば、従来技術による1対のはめ歯歯車を通過するワイヤの外面に確認されている前述のエッジ、スパイクまたはカットを有する部分を現さない。実際に、前記はめ歯歯車は、それらの幾何学的配置のため、ワイヤの予備成形の進行中に行われる巻取り動作(take-up action)の間に、必然的にワイヤの表面をカットする。上述のように、この巻き取り動作はワイヤの応力を引き起こす。
【0083】
表Iは、本発明による予備成形装置15の1つの実施形態の主な技術構造的パラメータを示している。本実施形態によれば、本発明による装置のプーリは、等しい直径、等しい数のピンおよび等しい直径のピンを提供する。しかし、他の実施形態が可能であり、例えば、異なった直径のピンを備えるプーリが可能である。
【0084】
【表1】
Figure 0004741080
【0085】
機械パラメータに帰される値の最も適切な選択は、特に、例えば、ワイヤの予備成形の所望の程度、ワイヤの直径(0.10〜0.50mm)およびコードの最終的特徴の所望の値に従って規定される。さらに、コードに及ぼされる引張りが、使用する機械の特徴に基づく正確な工程パラメータの選択、例えばねじれ角、ロータ速度、撚りピッチの選択にも依存することを強調したい。
【0086】
また、コードを製造するために、その結果として前記コードを含む高い弾性特徴を有するゴム引布を製造するために、前記コードを形成するすべてのワイヤに、本発明による予備成形プロセスを受けさせることが好ましいことを指摘する。
【0087】
しかし、主な必要条件がコード内部のゴム浸透にあるならば、コードを形成するワイヤのうち限定した数を予備成形することが十分であり得る。この数は、コードを形成するワイヤの総数および所望の浸透度に基づき規定することができる。
【0088】
図3は、本発明による補強コードが設けられたゴム引布を含む一般型のタイヤを示している。この図を参照すると、本発明が言及するタイヤは、好ましくはゴムの気密シート110で内部が覆われたカーカス100と、このカーカスの周囲に配置されたトレッド120と、前記タイヤを対応するマウントリム170に固定するために、ビードワイヤ150とそれぞれのビード充填要素160とによって補強されたビード140で終わる1対の軸方向に面する側壁130と、を具備する。タイヤは、さらに補強エッジ190を含むことができ、またラジアルカーカスタイヤの場合、カーカスとトレッドとの間に間挿されたベルト構造体も含み得る。
【0089】
カーカス100は、前記ビードワイヤ150に固定された1つ以上のカーカスプライを具備し、このプライは、例えば、前記ビードワイヤの周囲に内側から外側に向かって折り畳まれている。1つまたは複数のカーカスプライは、繊維ゴムに埋設された織物または金属コードによって補強されたゴム引布の部分によって、形成することができる。
【0090】
ベルト構造体210は、半径方向に重なり合う2つのベルトストリップ230と240と、半径方向に最外位置の第3のベルトストリップ250とを具備する。
【0091】
ベルトストリップ230と240は、金属コードを組み込んだゴム引布の部分によって形成され、かかる金属コードは、各ストリップ内で互いに対して平行にまた隣接ストリップの金属コードと、タイヤの赤道面に関して好ましくは対称的に10〜30°の角度で傾斜して交差している。一方、ベルトストリップ250には、周方向に、すなわち前記赤道面に関して0°に方向付けられたコードが設けられている。このストリップ250は、タイヤの赤道面に関して対称的に配置された1対のバンドによって、特にトラック等のために製造することができる。トラック用タイヤについては、ベルト構造体210に関して半径方向に外側位置に、補助ストリップ(図示せず)が使用可能であり、かかる補助ストリップは、10°〜70°の角度だけ赤道面に関して傾斜した補強コードが設けられており、通常「ブレーカ層」と呼ばれる。
【0092】
同様に、タイヤの軸方向、半径方向および/または円周方向に関して傾斜した適切な補強コードを有するゴム引布の部分によって、タイヤの他の構造要素を必要に応じて形成し得る。例えば、前述の補強エッジ190は、軸方向に関して30°〜60°に含まれる角度に従って傾斜したコードを使用する。
【0093】
コードのサンプル(5x0.35、ピッチ16mm、すなわち0.35mmに等しい直径の5つのワイヤの連結によって形成されるコード)が、本発明の手順に従って作られた。前記コードを形成するワイヤは、0.7%に等しい炭素分を有する鋼から造られた。さらに、前記ワイヤは、1kgの鋼に対して真鍮3.74gに等しい蒸着被着によって好適に真鍮被覆され、真鍮内の銅の割合は好ましくは64.4%に等しい。前記コードサンプルを得るために使用された本発明による予備成形装置15は、0.75mmに等しい幅と3.25mmに等しいピッチの波打つ(正弦波状)形状を有するワイヤを達成するために、1.5mmの直径のピンを提供した。
【0094】
以下の表IIは、はめ歯歯車既知の方法に従って予備成形を受けた5x0.35のコードと、上に詳述したような本発明の方法に従って予備成形された同一のコードとの間の比較試験において、本出願人によって達成された結果を示している。表IIに示した値は、出願人によって実行された試験から得られた複数の値について算術平均を実行することによって得られた平均値である。
【0095】
【表2】
Figure 0004741080
【0096】
極限引張り強度と極限伸びの試験は、むき出しのコード、およびエラストマーマトリックス内に埋設されて、従来技術において典型的に既知であるのでここでは説明しない方法に従って加硫を受けたコードの両方で実施された。
【0097】
FFF(Firestone Flexion Fatigue)試験またはWallace試験として既知の曲げ疲労試験が、ゴム引布のストリップで実施された。前記ストリップは、繊維サンプルの補強コードの寸法との関係で適度に選択された予備荷重を有する適切な寸法のローラの周囲に、繊維ストリップを交互に動かすことによって行われる一連の曲げサイクルを受けた。
【0098】
前述の試験は、レバー機構によって、150ポンド(68kg)の予備荷重をローラに加えることにより、また50mmに等しい直径のローラを使用することによって、100コード/デシメートルに等しい厚さの、配設された金属コードにより補強されたゴム引布のストリップで行われた。このレバー機構は、ローラに、したがってサンプルに、前記重量に向かい合う等しい力を生じさせた。サンプルが位置決めされ、試験は、前述の交互の運動によって行われる引張りサイクルをカウントして行われた。サンプルが破壊したとき、試験が終了された。
【0099】
繊維内の浸透に関する試験は、前記コードを形成するワイヤの間のゴムの浸透度を測定すること、したがって、前記ワイヤの各々の周囲のエラストマー被覆の質を識別することにあった。好適にガラスから造られた適切な漏斗(funnel)が、エチルアルコールを含む容器の底部に逆さまにされた。この漏斗は、円筒状ステムに沿って目盛を備え、またこのステムの自由端部で、操作員によって一般的に操作される吸引装置で終わっていた。吸引装置の操作によって、エチルアルコールは円筒状ステムに昇るようにされ、零レベルと呼ばれる所定のレベルに到達した。この段階で、5cmx5cmに等しい寸法の上述の種類のストリップから成る検査すべきサンプルは、容器内に沈められ、漏斗の入口に位置決めされた。エチルアルコールは、エラストマーマトリックス内に含まれ得る空気を追い出し、それに取って代わる特性を有する。この事実は、目盛り付きのステム内のエチルアルコールのレベルの前述の零レベルに対する減少を引き起こした。この測定によって、ワイヤが埋設されたエラストマー材料によって保持される空気体積、したがって、コードを形成するワイヤの間のゴムの浸透度を規定することができた。この試験は、生サンプルおよび加硫されたサンプルの両方で実施された。
【0100】
表IIに示された数値を分析することによって、本発明の手順に従って得られる所定のコードが、はめ歯歯車を有する予備成形装置を具備する撚り工程に従って得られた等しいコードに対して、著しく優れた物理化学的特徴を示すことが明白であると思われる。
【0101】
本発明の場合、コードの極限伸びは相当高くなり、ならびに曲げ疲労も相当増大する。これは、従来技術に対して機械的特徴が改良されたコードをもたらす。
【0102】
さらに、達成された結果では、ゴム浸透の増大の獲得、およびコード弾性の増大をもたらすはるかに高い極限伸びの獲得が確認されている。この態様は、これらのコードが、タイヤ製造のために使用されるエラストマーの補強コードとして使用される場合、特に望ましい。
【0103】
本出願人によって達成された結果から、ピン入り込み度の増大、したがってコードを形成するワイヤの予備成形度の増大が、コードによって達成される伸びの増大に対応することが理解される。
【0104】
本出願人は、特に本発明による撚り工程によって得られた1x5x0.35のコードで試験を実施した。前記コードの使用は、例えば、「オフロード」道路で好適に使用される重荷重タイヤ等のベルト内の、いわゆるブレーカ層を形成するために特に適切であるように思われた。
【0105】
本発明に従って得られるコードは、タイヤ製造のために使用される任意の種類のエラストマー構造に、例えば図3に示した補強エッジ190といった特に高い伸びのコードを必要とするエラストマーに特に好適に、補強コードとして使用できることを指摘したい。
【0106】
本出願人は、実際に、1x5x0.35コードの極限伸びが、広く実用で用いられている3x4x0.22のコードの極限伸びに対して明らかに優れていることを観察した。前記コードは3つのストランドから成り、その各々は、0.22の直径の4つのワイヤによって形成される。
【0107】
より詳しくは、3x4x0.22のむき出しのコードの極限伸びは5.5%に等しく、この値は加硫後に約3%に下がる。他方で、本発明の場合、5x0.35のコードは加硫後にも約6%の極限伸びを示している。この事実は、上述のように、「オフ」タイプの道路で生じ得る偶然の衝撃を吸収しなければならない重荷重タイヤ用のブレーカ層で有利な使用を可能にする。
【0108】
さらに、この態様は、本発明による費用、生産時間および工程生産性に関して特に有利であるように思われる。これは、3x4x0.22のコードを製造するために、非常に限定された撚りピッチ(特に各ストランドに関して3.15mmに等しく、最終コードに関して6.3に等しい)を有する2つの作業周期が必ず必要とされ、一方、本発明によるコードは単一の作業周期で得られ、またより高い撚りピッチ(特に16mmに等しい)を示すからである。
【0109】
さらに、3x4x0.22のコードの代わりに5x0.35のコードを作ることによって、動作時間と使用機械の摩耗に関して結果的に節減されるより穏やかな引き抜きプロセスの実行を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による予備成形装置が使用される既知の撚り機の側面図である。
【図2a】、【図2b】 それぞれ、本発明による予備成形装置の詳細な頂面図と部分側面図である。
【図3】 本発明による補強コードを具備する構成要素が設けられたタイヤの部分直線断面図である。

Claims (4)

  1. 合エラストマー製品を補強するために用いられる金属コード(1)を製造するための装置であって、
    支持構造体(100)と、
    前記支持構造体に対して係合されて、所定の軸に従って回転可能なロータ(5)と、
    ロータの回転軸と一致する振動軸に従って前記支持構造体に固定されたクレードルと、
    それぞれの給送スプールから複数の基本ワイヤを給送するために前記クレードルに操作自在に装着された給送装置(8)であって、前記基本ワイヤが、前記ロータの回転軸と一致する端部部分(10a、10c)と、前記回転軸から離間された中央部分(10b)とを有するストランド経路に従って前記ロータ上に駆動される、給送装置と、を具備し、
    該装置が、クレードルと操作自在に係合されて、前記ストランド経路の第1の端部部分に関する上流部分において前記基本ワイヤの少なくとも1つに動作する少なくとも1つの予備成形装置(15)を具備することと、
    前記少なくとも1つの予備成形装置(15)が、平面に位置する実質的に正弦波の波打つ変形を前記基本ワイヤに与えることと、
    前記金属コード(1)の各基本ワイヤ用の予備成形装置(15)を具備することと、
    を特徴とする装置。
  2. 前記少なくとも1つの予備成形装置が、適切な支持構造体(202)に固定されて、その軸を中心にして自由に回転できる、第1(200)および第2のプーリ(201)を具備し、各プーリが、第1のプーリ(200)のピン(203)と、第2のプーリ(201)の対応するピン(204)との間の空間を通過するワイヤの上に、鋭いエッジなしの正弦波の変形を生じさせるように、所定の距離(D)の相互の入り込みに適した複数の対向ピン(203、204)を有することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 前記第1および第2のプーリ(200、201)が、ワイヤによって回転駆動されることを特徴とする、請求項2に記載の装置。
  4. 前記距離(D)が可変であることを特徴とする、請求項2に記載の装置。
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