JPH1053983A - スチールコードの製造方法及びその製造装置 - Google Patents
スチールコードの製造方法及びその製造装置Info
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- JPH1053983A JPH1053983A JP20953296A JP20953296A JPH1053983A JP H1053983 A JPH1053983 A JP H1053983A JP 20953296 A JP20953296 A JP 20953296A JP 20953296 A JP20953296 A JP 20953296A JP H1053983 A JPH1053983 A JP H1053983A
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Abstract
のゴム浸入性に優れたゴム製品補強用スチールコードの
製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 n本(n=3〜7本)の同一線径の素線
からなるスチールコードにおいて、少なくとも1本の素
線を、該素線の周りを回転する回転くせ付け手段のくせ
付けピンの間を通した後、圧延加工を施し、その後他の
素線と集合点で集合して撚り合わせる製造方法で、少な
くとも1個の繰り出しリールと集合手段との間に、素線
の周りを回転する回転くせ付け手段と複数個のローラー
を千鳥状に配設した圧延手段を設けた製造装置にて製造
する。
Description
ヤベルト等のゴム製品の補強材として使用されるスチー
ルコードの製造方法及び製造装置に関するものである。
は、多数本が平行に引揃えられた状態でゴム材に被覆さ
れて、補強材として使用されている。従来のスチールコ
ードは3〜7本の素線を相互に密着して撚り合わせた、
いわゆるクローズ撚り構造であった。しかしながら、こ
の種のスチールコードは、スチールコード中央部に空洞
部が存在しているため、スチールコードと2枚のゴムシ
ートを用いて複合体シートを形成する場合、ゴム材が上
記空洞部まで浸入せず、単にスチールコードの外周を被
覆するだけでゴム材との完全な複合体を形成することが
できない。従って、上記スチールコードを使用した自動
車用タイヤでは、ゴム材とスチールコードとの接着が充
分でなく、自動車の走行時にゴム材とスチールコードが
剥離する、いわゆるセパレーツ現象を起こしてタイヤの
機能を著しく阻害すると共に、ゴム材中の水分やタイヤ
の切きずより浸入した水分がコード内部の空洞部内に至
り、コードの長手方向に伝播してスチールコードを腐食
させ、機械的強度を大幅に低下させることになる。
線を一対の歯車状型付け要素における噛み合い状の歯面
間に素線を通して長手方向にジグザグ状の平面波形の型
付けを施した素線と他の平面波形の型付けが施されてい
ないほぼ真っ直ぐな素線とを撚り合わせることにより、
型付け部分と、真っ直ぐな部分あるい型付け部分双方の
間に隙間が形成され、該隙間からゴム材がスチールコー
ドの内部に浸入するようにしたスチールコードが提案さ
れている(特開平2−307994号公報)。
を一対の歯車状型付け要素における噛み合い状の歯面間
に素線を通すので、素線に傷が発生し、スチールコード
に施されたゴムとの接着皮膜が剥離してゴムとの接着性
が低下する問題があった。
い状の歯面間に素線を通す型付け手段では、素線が部分
的に加工され、加工された部分とされない部分が共存す
ることになり、加工された部分は強度が低下する。バン
チャー型撚り線機で撚り合わせた場合、波形の型付け加
工された山の部分と谷の部分の強度が低下した部分にね
じれが集中し、その部分の耐疲労性は大きく低下し、ス
チールコード全体の耐疲労性も低下するといった問題が
あった。
このような問題点に鑑みてなされたものであって、その
目的は、耐疲労性が低下せず、スチールコード内部への
ゴム浸入性に優れたゴム補強用スチールコードの製造方
法および製造装置を提供することにある。
に本発明は、n本(n=3〜7本)の同一線径の素線か
らなるスチールコードにおいて、少なくとも1本の素線
を、該素線の周りを回転する回転くせ付け手段のくせ付
けピンの間に通した後、圧延加工を施し、その後他の素
線と集合点で集合して撚り合わせることを特徴とするス
チールコードの製造方法を第1の発明とし、n本(n=
3〜7本)の同一線径の素線からなるスチールコードの
繰り出し手段と集合手段と回転体本体とを具備した製造
装置において、上記繰り出し手段の少なくとも1個の繰
り出しリールと集合手段との間に、素線の周りを回転す
る回転くせ付け手段と複数個のローラーを千鳥状に配設
した圧延手段を設けたことを特徴とするスチールコード
の製造装置を第2の発明とする。また、n本(n=3〜
7本)の同一線径の素線からなるスチールコードのバン
チャー式製造装置において、繰り出し手段の少なくとも
1個の繰り出しリールと集合手段との間に、素線又はス
トランドの周りを回転する回転くせ付け手段を設け、且
つ該回転くせ付け手段の直後に複数個のローラーを千鳥
状に配設した圧延手段を設けたことを特徴とするスチー
ルコードの製造装置を第3の発明とする。
一線径の素線のうち少なくとも1本の素線を、該素線の
周りを回転する回転くせ付け機のくせ付けピンの間に通
し、まずスパイラル形状の波付けを行い、続いて上記ス
パイラル形状の波付け加工された素線を複数個のローラ
ーを千鳥状に配設した圧延機に通してスパイラル形状の
素線を平面波形に圧延する。該素線と他の回転クセ付け
機も圧延機も通らないほぼ真っ直ぐな素線とを、その後
に設けた集合点で集合し、仮撚り機にて仮撚り後、回転
体本体で撚り合わせる。
回転数と素線がピンの間を通過する速度によって調整で
き、回転数を上げるとピッチは小さく、下げるとピッチ
は大きくなり、速度を上げるとピッチは大きくなり、下
げると小さくなる。また、スパイラル形状の波高は上記
回転くせ付け器に取り付けたピンの間隔により調節で
き、該ピンの間隔を大きくするほど波高Hは小さくな
る。
する。
本発明のスチールコード製造装置の実施例を示す概略構
成図である。
体本体で、その外側に配置した集合手段Dと繰り出し手
段Aとの間に回転くせ付け手段Bと圧延手段Cを、繰出
手段A、回転くせ付け手段B、圧延手段C、集合手段D
の順に配設してなる。次に、3個の繰り出しリール1よ
り個別に繰り出された素線径0.35mmの3本の素線
のうち素線a1 、a3 は集合手段Dに直接導き、素線a
2 を3本の1mmφの超硬合金製のくせ付けピン3の設け
られた回転するくせ付け手段Bに通して、スパイラル形
状の素線を得たのち、千鳥状に配置した10mmφの圧延
ロール3を有する圧延手段Cに通して平面波形状に圧延
加工を施し、上記3本の素線a 1 、a2 、a3 を集合手
段Dにて集合した後、仮撚り手段Eにて仮撚りを施し、
次に回転体本体Fにて撚り合わし、巻取りリール4に巻
き取る。
ドSの断面は図2に示すようなもので、平面波形状を有
するa2 と他の素線a1 、a3 との間には適当な隙間が
スチールコード全体に保たれていた。
ベルトコーティングゴムとして用いるゴムに埋設し加硫
した後、疲労試験を行い、採取したスチールコードで、
スチールコードの座屈、フレティング摩耗、コード内部
へのゴム浸入度合いを調べたところ、いずれも従来のジ
グザグ形状の波付けを施したスチールコードより優れて
いることがわかった。
となく、スチールコード内部へのゴム浸入性に優れたス
チールコードを製造できる。
す概略構成図である。
た1×3構造のスチールコードの断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】n本(n=3〜7本)の同一線径の素線か
らなるスチールコードにおいて、少なくとも1本の素線
を、該素線の周りを回転する回転くせ付け手段のくせ付
けピンの間に通した後、圧延加工を施し、その後他の素
線と集合点で集合して撚り合わせることを特徴とするス
チールコードの製造方法。 - 【請求項2】n本(n=3〜7本)の同一線径の素線か
らなるスチールコードの繰り出し手段と集合手段と回転
体本体とを具備した製造装置において、上記繰り出し手
段のうちの少なくとも1本の素線の繰り出しリールと集
合手段との間に、素線の周りを回転する回転くせ付け手
段と複数個のローラーを千鳥状に配設した圧延手段を設
けたことを特徴とするスチールコードの製造装置。 - 【請求項3】n本(n=3〜7本)の同一線径の素線か
らなるスチールコードのバンチャー式製造装置におい
て、繰り出し手段のうち少なくとも1本の素線の繰り出
しリールと集合手段との間に、素線の周りを回転する回
転くせ付け手段を設け、且つ該回転くせ付け手段の直後
に複数個のローラーを千鳥状に配設した圧延手段を設け
たことを特徴とするスチールコードの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20953296A JP3622099B2 (ja) | 1996-08-08 | 1996-08-08 | スチールコードの製造方法及びその製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20953296A JP3622099B2 (ja) | 1996-08-08 | 1996-08-08 | スチールコードの製造方法及びその製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1053983A true JPH1053983A (ja) | 1998-02-24 |
JP3622099B2 JP3622099B2 (ja) | 2005-02-23 |
Family
ID=16574361
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20953296A Expired - Lifetime JP3622099B2 (ja) | 1996-08-08 | 1996-08-08 | スチールコードの製造方法及びその製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3622099B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100347318B1 (ko) * | 1999-09-21 | 2002-08-07 | 주식회사 효성 | 스틸코드 제조용 연선기 |
JP2008255499A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-23 | Tokusen Kogyo Co Ltd | ゴム製品補強用スチールコードおよびその製造方法 |
CN113737327A (zh) * | 2021-09-08 | 2021-12-03 | 清华大学 | 一种纤维加捻装置 |
-
1996
- 1996-08-08 JP JP20953296A patent/JP3622099B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100347318B1 (ko) * | 1999-09-21 | 2002-08-07 | 주식회사 효성 | 스틸코드 제조용 연선기 |
JP2008255499A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-23 | Tokusen Kogyo Co Ltd | ゴム製品補強用スチールコードおよびその製造方法 |
CN113737327A (zh) * | 2021-09-08 | 2021-12-03 | 清华大学 | 一种纤维加捻装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3622099B2 (ja) | 2005-02-23 |
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