JPH0931875A - ゴム物品補強用スチ−ルコ−ド及びその製造方法並びにその製造装置 - Google Patents

ゴム物品補強用スチ−ルコ−ド及びその製造方法並びにその製造装置

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JPH0931875A
JPH0931875A JP7205282A JP20528295A JPH0931875A JP H0931875 A JPH0931875 A JP H0931875A JP 7205282 A JP7205282 A JP 7205282A JP 20528295 A JP20528295 A JP 20528295A JP H0931875 A JPH0931875 A JP H0931875A
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strands
wire
steel
reinforcing
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JP7205282A
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Eiji Kudo
英治 工藤
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Bridgestone Metalpha Corp
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    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
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    • D07B1/0646Reinforcing cords for rubber or plastic articles comprising longitudinally preformed wires
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は空気入りタイヤやコンベアベルト等の
ゴム物品の補強材として用いられるスチ−ルコ−ドに関
し、特にスチ−ルコ−ドの内部にまで侵入しやすい構造
とすることにより耐食性を改善すると共に耐疲労性を改
善したゴム物品補強用スチ−ルコ−ドに関する。 【構成】一本又は複数本の素線からなる中心部と、該中
心部の周囲に複数本の素線を配置した少なくとも1層の
外層部とを、順次撚り合わせた複層撚りスチ−ルコ−ド
あるいは一度撚り合わせた束撚りスチ−ルコ−ドであっ
て、該中心部の素線の少なくとも1本は2次元の波形型
付けを有し、該波形は、その素線の直径dに関し、式
(1)5d≦L≦30d、1.05d≦H≦2.5d、
を満足する波長L及び波高Hを有し、かつ波高Hの最大
値と最小値との差Rが、式(2)R≦0.05H/d、
を満足するゴム物品補強用スチ−ルコ−ド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気入りタイヤやコ
ンベアベルト等のゴム物品の補強材として用いられるス
チ−ルコ−ドに関し、特にスチ−ルコ−ドの内部にまで
侵入しやすい構造とすることにより耐食性を改善すると
共に耐疲労性を改善したゴム物品補強用スチ−ルコ−ド
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、空気入りタイヤに供されるスチ
−ルコ−ドは、コ−ド直径当たりのコ−ド引張強さは大
きくかつ良好な耐疲労性を得るため、同線径の素線を最
密構造となる配置とした、層撚り構造又は束撚り構造に
なるのが通例である。しかし、前記のような最密構造コ
−ドとするシ−ス層内の素線相互の隙間が少なくてコ−
ド内部にゴムが十分に侵入していないため、コ−ドガス
が水分と接触すると、コ−ド内部に水分が容易に侵入し
てコ−ドを腐食することになる。
【0003】そこでコアの素線径を最密構造の素線径よ
りも大きくすることが実開昭56−103092号公報
に、又、最密構造のシ−ス層の素線本数を少なくしシ−
ス層内の素線間に隙間をもたせてゴムの浸透性を向上さ
せることが特開昭59−223503号公報に、更に
は、層撚りコ−ドのコア素線に波形型付けを施しシ−ス
層内の素線間に隙間をもたせることが特開平5−186
978号公報に、夫々提案されている。又、特開平4−
304319号公報には、ゴム補強用金属フィラメント
に2次元的な凹凸を歯車ロ−ルによって付与する図面が
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した第1の提案に
あっては、コアの素線径をシ−ス素線径よりも太くして
コ−ド内部にゴムの侵入を改善することは、直径の異な
る素線を準備する工程を必要とするので経済的ではな
い。又、素線径を太くすると素線の断面積当たりの引張
強さが低下する傾向にありゴム物品の軽量化に悪影響を
与えることとなってしまう。第2の提案にあっては、シ
−ス層内の素線本数を減らしてコ−ド内部にゴムが侵入
し易くしたものであるが、コ−ドの強力が不足する場合
がありゴム物品の補強性の問題を生ずることがある。第
3の提案にあっては、層撚りコ−ドのコア素線に波形型
付を施してコ−ド内部にゴムが侵入するようにしたもの
で、コアまでゴムが侵入するのでコ−ドの耐食性は顕著
に改善される。しかし、波形に型付する際歯車の精度や
歯車の摩耗による寸度変化によって波形の形状にばらつ
きを生じ、ゴムの侵入性が損なわれるという問題点があ
ることが判った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の欠点を解
決するためになされたものであって、その発明の第1は
ゴム物品補強用スチ−ルコ−ドに係り、その第2はこの
ゴム物品補強用スチ−ルコ−ドの製造方法であって、更
にその第3は、ゴム物品補強用スチ−ルコ−ドの製造装
置に係るものである。
【0006】即ち、第1の発明のうちの一つは、一本又
は複数本の素線からなる中心部と、該中心部の周囲に複
数本の素線を配置した少なくとも1層の外層部とを、順
次撚り合わせた複層撚りスチ−ルコ−ドあるいは一度撚
り合わせた束撚りスチ−ルコ−ドであって、該中心部の
素線の少なくとも1本は2次元の波形型付けを有し、該
波形は、その素線の直径dに関し、式(1)5d≦L≦
30d、1.05d≦H≦2.5d、を満足する波長L
及び波高Hを有し、かつ波高Hの最大値と最小値との差
Rが、式(2)R≦0.05H/d、を満足することを
特徴とするゴム物品補強用スチ−ルコ−ドである。
【0007】第1の発明のうちの二つ目は、一本又は複
数本の素線を撚り合わせずに引き揃えてなるコアと、該
コアの周囲に複数本の素線を配置した少なくとも1層の
シ−ス層とからなるスチ−ルコ−ドであって、前記コア
の素線の少なくとも1本は2次元の波形を素線の長手方
向に繰り返して有しており、該波形はその素線径dに関
し前記した式(1)を満足する波長L及び波高Hを有
し、かつ波高Hの最大値と最小値都の差Rが前記した式
(2)を満足することを特徴とするゴム物品補強用スチ
−ルコ−ドに係るものである。
【0008】又、第2の発明は、スチ−ルコ−ドを構成
する素線の少なくとも1本が2次元の波形を有するスチ
−ルコ−ドを製造するに当たり、撚線機と中心部を構成
する素線の供給装置との間に一対の平歯車からなり一定
の荷重のもとで素線に2次元の波形を付与する型付装置
を配置し、供給装置から引き出した素線を前記型付け装
置に通すことによって素線に波形を施し、次いで撚り合
わせることを特徴とするゴム物品補強用スチ−ルコ−ド
の製造方法に係るものである。
【0009】更に第3の発明は、2次元の波形を有する
ゴム物品補強用スチ−ル素線、又は少なくとも1本の2
次元の波形を有するスチ−ル素線と真直な素線とを撚り
合わせたゴム物品補強用スチ−ルコ−ドの製造装置にお
いて、素線に2次元の波形を付与する型付装置は対向す
る位置に一対の平歯車が配置され一つの平歯車は回転自
在に基台に固定され、他の一つは型付される素線の張力
及び負荷荷重とによって前記の固定した平歯車との噛み
合わせ深さが制御可能な機構に回転自在に固定されてい
るゴム物品補強用スチ−ルコ−ドの製造装置に係るもの
である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の第1のスチ−ルコ−ドに
あって、その構造を層撚り又は束撚りとしたのは、スチ
−ルコ−ドを構成する際、素線本数を多くすることがで
きるのでコ−ド強力が高くでき、このためゴム物品の補
強性を向上することができ、又、この分素線径を細かく
して曲げ疲労性を改善できることとなったものである。
コアが複数本の素線からなる層撚りコ−ドではコアを撚
り合わせないことによってコアの撚り工程が省略でき、
又、コアにゴムが侵入するのでコアを撚り合わせる必要
もなくなる特徴がある。尚、コアを構成する素線の本数
は耐食性の点から1本が好ましく、又、全ての素線を同
一の直径のものとすることも可能であり、このことによ
り伸線工程が単純となり経済的にコ−ドを製造すること
ができる。尚、コア素線の少なくとも1本に波形を付与
するのは、コアの見掛け直径を大きくしてシ−ス層内に
おける素線間に隙間を作り、コ−ド内部へゴムの侵入を
容易にするためである。
【0011】特に素線に与える波形の波長Lを素線径d
に対して、5d以上とした理由は、安定した波形を経済
的に製造するためであり、30d以下としたのはシ−ス
層内の素線間の隙間が不均一になり易くゴムがコ−ド内
部に侵入し難くなるためである。又、波形の波高Hを
1.05d以上としたのはコ−ド内部にゴムが侵入する
ようにするためであり、波高が2.5dを超えると耐疲
労性が低下する。更に波形の波高の最大値と最小値との
差Rを0.05H/d以下としたのは、ばらつきが大き
いと波形の波高が小さい部分ではシ−ス素線間の隙間が
減少してコ−ド内部へのゴムの侵入性が低下し、波高が
大きい部分では真直な素線との張力分担に差を生じてコ
−ド強力が低下するし、一方ではコ−ドの伸びが部分的
に異なりゴム物品の寸法の精度が低下してしまうからで
ある。
【0012】第2の発明にあっては、定荷重下で素線に
型付けをするものであって、特に素線径d、素線本数
n、波長L及び波高Hとして、式(3)W>49480
4 (H−d)n/L3 、を満足する一定荷重Wのもと
で波形を施すのがよい。この理由は、平歯車荷重が49
480d4 (H−d)n/L3 以下の場合には波形型付
装置の出口における素線の波形波高Hが目標値よりも小
さくなり、撚線後のスチ−ルコ−ドとした時の波形の波
高Hが小さくなり過ぎてコ−ド内部へのゴムの侵入性が
著しく悪化するからである。目標とする波形波高Hを得
るためには上式を超える値とすることが肝要である。
尚、過大な荷重は平歯車の摩耗量の増大を招くのみで波
形型付にはなんらのよい効果を及ぼすことはない。
【0013】第3の発明にあって、この種従来の素線の
波形型付製造装置にあっては、歯車の軸間距離を固定す
るものであったのに対し、荷重によって波高を制御でき
るようにしたので歯車の加工精度は高度である必要はな
くなるという特徴がある。
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体例をもって更に詳細に説
明する。 (本発明によるスチ−ルコ−ド)図1乃至図4は本発明
によって得られたスチ−ルコ−ドの断面を示すものであ
る。図1は1本の波形を有する素線10 からなるコア2
とその周囲に6本のシ−ス素線3を巻き付けたシ−ス4
とからなるコ−ド、図2は波形を有する2本の素線10
を引き揃えその周囲に7本の素線3を巻き付けたコ−
ド、図3は波形を有する3本の素線10 からなる中心部
と8本の素線3からなる外層部とを同じ方向に一度に撚
り合わせたコ−ド、図4は同方向撚りのあるが撚りピッ
チが異なる3+8+13構造のコ−ドで、コア2の周囲
に8本の素線31 からなるインナ−シ−ス4と、更にこ
のインナ−シ−ス4の周囲に13本の素線32 からなる
アウタ−シ−ス5を夫々配置してなり、コア2のうち1
本の素線1は型付けせず2本の素線10 に波形の型付を
施した例である。波形を有する素線10 の形状は図5に
示すように、波長Lは波形の山と山との長さであり、波
高Hは波形の山と谷の間の距離であり、dは素線10
直径である。
【0015】(本発明による波形型付装置)上記の波形
を有する素線10 の製造は図6に示す本発明による波形
型付装置14によって行う。この波形型付装置は一対の
平歯車19、20が互いに噛み合う位置にあり、1個の
平歯車19は装置の基台24に回転自在に固定されてお
り、他の1個の平歯車20はア−ム22の端に回転自在
に固定されており、ア−ム22の他の端には素線Fの波
形型付量を制御するための荷重21が取り付けられてい
る。ア−ム22は基台24に固定されている支点23に
よって支えられ、かつ支点23の軸を中心にして回動可
能としているので、荷重21の重量は大小により平歯車
の噛み込み量が制御できる。
【0016】上記の波形型付装置に用いる平歯車は、図
7に示す歯車の歯の形状のように丸みをもたせると波形
がなだらかとなり、素線の耐疲労性が改善され、強力低
下を抑制できる。尚、以下の表における平歯車の歯先円
直径とは、図7に示すように平歯車の歯の先端から先端
までの距離Aである。
【0017】一方、図8は従来の波形型付装置であり、
一対の平歯車19′、20′が互いに噛み合うように基
台24′に配置されており、一つの平歯車20′は基台
24′に回転自在に固定され、他の一つの平歯車19′
は基台24′に対して上下移動が可能な回転軸に取り付
けられており、波形の型付量は平歯車の回転軸を所望の
上下位置に固定して調節する構造となっている。
【0018】ここで上記した二つの波形型付装置につい
て比較する。5台の波形型付装置を用い、直径が0.2
8mmの素線を波長Lが4.4mm、波高Hが0.44
mmとなるように波形型付けを行った。波形の波高のば
らつきは、波形を付与した素線を一定の長さ切り採り投
影機で拡大して素線長手方向に4個、各々の波形型付装
置で波形型付けされた5本の素線について合計20個の
波高を記録した。波高のばらつきRは、R=(20個の
波高のうちの最大値)−(20個の波高の内の最小
値)、として求めた。波高のばらつきRの試料数nは上
記のようにn=20である。本発明の波形型付装置にお
ける波形型付方法は、一定の荷重下で制御したもので、
波高のばらつきR=0.018であり、従来の波形型付
装置における波形型付方法は、歯車の軸距離を固定した
方法であり、波高のばらつきR=0.092であった。
【0019】この波高のばらつきは平歯車の加工寸度に
よるもので、平歯車の軸距離を固定する従来の装置で
は、平歯車の加工寸度の精度を向上しなければ波高のば
らつきを小さくすることができず高価な装置になってし
まう。一方、本発明による装置では波高を制御できるの
で平歯車の加工精度は高度である必要はないという特徴
がある。
【0020】(本発明によるスチ−ルコ−ドの製造方
法)波形型付けを施した素線によるスチ−ルコ−ドの製
造方法について、図9にてチュ−ブラ−撚線機によりそ
の製造方法を具体的に説明をする。炭素含有量が0.8
2重量%のスチ−ルコ−ド用プレ−ンカ−ボン鋼線材を
乾式伸線により所定の線径に縮径し、熱処理を施して微
細パ−ライト組織とした後、めっきを施して湿式伸線に
よりスチ−ルコ−ドを構成する素線を撚線用の供給スプ
−ルに巻取った。
【0021】図9において、10はコアに用いる素線が
巻かれているスプ−ルであり、シ−スに用いる素線のス
プ−ル11はチュ−ブラ−型撚線機15の内部に配置さ
れている。波形型付けされるコア素線Fは供給スプ−ル
10から引き出され、ロ−ラ−の回転を制御することに
よって素線Fの張力を調整する定張力装置12を経て、
更に、潤滑油を塗布するための油塗布装置13によって
潤滑油を塗布された後、波形型付装置14で波形を付与
され、素線Fは捩られることなくコ−ドの撚り口に導か
れる。シ−ス素線3はチュ−ブラ−撚線機15の内部か
ら引き出され撚り合わせのための螺旋型付がなされコア
の周囲に巻き付けられ、矯正ロ−ラ−16により撚り性
状を安定化した後スプ−ル17に巻取られる。尚、本発
明のスチ−ルコ−ドの製造方法について、詳述はしない
がバンチャ−型撚線機によって製造できることは言うま
でもない。
【0022】表1及び表2は、本発明の波形型付装置と
従来の平歯車の軸間距離を固定した波形型付装置とによ
り、平歯車の歯先円直径を変えてスチ−ルコ−ドを製造
した結果を示す。尚、本発明の波形型付装置の平歯車の
荷重は撚線後のコアの波形波高Hが小さくなることを考
慮して4.0kgとした。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】このようにして製造したスチ−ルコ−ドに
ついて、耐疲労性指数、コアのゴム付き指数、コ−ド強
力及び伸度を評価した。製造条件及び得られたスチ−ル
コ−ド性能評価結果を表1及び表2に示す。
【0026】(1)耐疲労性指数 1+6×0.34構造コ−ドの複数本を未加硫ゴムシ−
トに等間隔で並行に引き揃えて埋没し加熱加圧下で加硫
した。次いで前記加硫ゴムシ−トに曲線半径15mmの
ロ−ラ−を備えたJIS・L1017に準じた繰り返し
曲げ疲労試験によって加硫ゴムシ−トが破断するまで繰
り返し曲げを与え、その破断回数を測定した。実施例1
の値を100として指数表示によって評価を行った。数
値が大きい程耐疲労性が高いことを示す。
【0027】(2)コアのゴム付き指数 前記加硫ゴムシ−トからスチ−ルコ−ドを取り出し、6
本のシ−スフィラメントの撚りをほぐしてコアフィラメ
ントを10mm取り出して試料とする。試料を20倍の
倍率で写真撮影し、その写真からコアフィラメントに接
着しているゴム量を調査した。フィラメント表面がゴム
に覆われている状態を100とし、ゴムが全く接着して
おらずフィラメントが全て露出している状態を0として
評価を行った。
【0028】(3)伸度 スチ−ルコ−ドの引張り試験において、スチ−ルコ−ド
の40Nまでの引張り負荷を加えたときの2.5Nから
40Nまでの範囲の伸びを測定した。表1の実施例1の
伸びを100として指数で表示しており、数値が小さい
ほど伸び難いことを示す。
【0029】表1〜表2に明らかなごとく、表1の本発
明の波形型付装置によって得られたスチ−ルコ−ドは、
耐疲労性、コアのゴム付き指数、コ−ド強力及び伸度と
もに良好であって、平歯車の歯先円直径、コアフィラメ
ント径等の条件を変化させても、コア波形型付け量のば
らつきが小さいことが確認された。又、従来の平歯車の
軸間距離を固定した波形型付装置を用い、スチ−ルコ−
ドを作成した場合、表2のごとく平歯車の歯先円直径に
よりコア波形型付け量が大きく変化し、耐疲労性、コア
のゴム付き指数、コ−ド強力及び伸度等のばらつきが発
生する。
【0030】
【発明の効果】本発明のスチ−ルコ−ドは上記のように
優れた特性を有しており、ゴム製品の補強材として極め
て有用であり、又、極めて簡単な機構で優れた特性を有
するコ−ドを高い生産性で製造できるため、例えば空気
入りラジアルタイヤの性能向上を図るコ−ドを安価に提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は1本の波形を有する素線からなるコアと
その周囲に6本のシ−ス素線を巻き付けたシ−スとから
なるスチ−ルコ−ドである。
【図2】図2は波形を有する2本の素線を引き揃えその
周囲に7本の素線を巻き付けたスチ−ルコ−ドである。
【図3】図3は波形を有する3本の素線からなる中心部
と8本の素線からなる外層部とを同じ方向に一度に撚り
合わせたスチ−ルコ−ドである。
【図4】図4は同方向撚りのあるが撚りピッチが異なる
3+8+13構造のコ−ドで、コアの周囲に8本の素線
からなるインナ−シ−スと、更にこのインナ−シ−スの
周囲に13本の素線からなるアウタ−シ−スを夫々配置
してなり、コアのうち2本の素線に波形の型付を施した
スチ−ルコ−ドである。
【図5】図5は波形を有する素線10 の形状を示す。
【図6】図6は本発明による波形型付装置である。
【図7】図7は本発明による波形型付装置に用いられる
歯車の歯の形状を示す側面図である。
【図8】図8は従来の波形型付装置である。
【図9】図9はチュ−ブラ−型撚線機を用いた本発明の
スチ−ルコ−ドの製造方法を示す。
【符号の説明】
1‥‥コア素線、 10 ‥‥波形を有するコア素線、 2‥‥コア、 3‥‥シ−ス素線、 4‥‥シ−ス、 10‥‥素線が巻かれているスプ−ル、 11‥‥シ−ス素線のスプ−ル、 12‥‥定張力装置、 13‥‥油塗布装置、 14‥‥波形型付装置、 15‥‥チュ−ブラ−型撚線機、 16‥‥矯正ロ−ラ−、 17‥‥巻き取りスプ−ル、 19、20‥‥平歯車、 21‥‥荷重、 22‥‥ア−ム、 23‥‥支点、 24‥‥基台。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08J 5/04 CEQ C08J 5/04 CEQ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一本又は複数本の素線からなる中心部
    と、該中心部の周囲に複数本の素線を配置した少なくと
    も1層の外層部とを、順次撚り合わせた複層撚りスチ−
    ルコ−ドあるいは一度撚り合わせた束撚りスチ−ルコ−
    ドであって、該中心部の素線の少なくとも1本は2次元
    の波形型付けを有し、該波形は、その素線の直径dに関
    し、式(1)5d≦L≦30d、1.05d≦H≦2.
    5d、を満足する波長L及び波高Hを有し、かつ波高H
    の最大値と最小値との差Rが、式(2)R≦0.05H
    /d、を満足することを特徴とするゴム物品補強用スチ
    −ルコ−ド。
  2. 【請求項2】 全ての素線が同一の直径を有する請求項
    第1項記載のゴム物品補強用スチ−ルコ−ド。
  3. 【請求項3】 一本又は複数本の素線を撚り合わせずに
    引き揃えてなるコアと、該コアの周囲に複数本の素線を
    配置した少なくとも1層のシ−ス層とからなるスチ−ル
    コ−ドであって、前記コアの素線の少なくとも1本は2
    次元の波形を素線の長手方向に繰り返して有しており、
    該波形はその素線径dに関し、式(1)5d≦L≦30
    d、1.05d≦H≦2.5d、を満足する波長L及び
    波高Hを有し、かつ波高Hの最大値と最小値都の差R
    が、式(2)R≦0.05H/d、を満足することを特
    徴とするゴム物品補強用スチ−ルコ−ド。
  4. 【請求項4】 スチ−ルコ−ドを構成する素線の少なく
    とも1本が2次元の波形を有するスチ−ルコ−ドを製造
    するに当たり、撚線機と中心部を構成する素線の供給装
    置との間に一対の平歯車からなり一定の荷重のもとで素
    線に2次元の波形を付与する型付装置を配置し、供給装
    置から引き出した素線を前記型付け装置に通すことによ
    って素線に波形を施し、次いで撚り合わせることを特徴
    とするゴム物品補強用スチ−ルコ−ドの製造方法。
  5. 【請求項5】 素線径d、素線本数n、波長L及び波高
    Hとして、式(3)W>49480d4 (H−d)n/
    3 、を満足する一定荷重Wのもとで波形を施した請求
    項第4項記載のゴム物品補強用スチ−ルコ−ドの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 2次元の波形を有するゴム物品補強用ス
    チ−ル素線、又は少なくとも1本の2次元の波形を有す
    るスチ−ル素線と真直な素線とを撚り合わせたゴム物品
    補強用スチ−ルコ−ドの製造装置において、素線に2次
    元の波形を付与する型付装置は対向する位置に一対の平
    歯車が配置され一つの平歯車は回転自在に基台に固定さ
    れ、他の一つは型付される素線の張力及び負荷荷重とに
    よって前記の固定した平歯車との噛み合わせ深さが制御
    可能な機構に回転自在に固定されているゴム物品補強用
    スチ−ルコ−ドの製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000039386A1 (fr) * 1998-12-25 2000-07-06 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Cable d'acier de renforcement de caoutchouc et pneu radial super-resistant comportant un tel cable d'acier
JP2002161488A (ja) * 2000-11-24 2002-06-04 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴム物品補強用の金属コード
CN102102254A (zh) * 2009-12-22 2011-06-22 韩国轮胎株式会社 橡胶渗透力甚佳的轮胎加固用钢丝帘线及包含其钢丝帘线的喷气子午线轮胎

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