JP4732476B2 - 成形体の製造方法 - Google Patents
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(1) セラミックス粉末と、該セラミックス粉末100重量部に対し、固形分で0.1〜50重量部の水分散性不飽和ポリエステル組成物を含有したセラミックス組成物であって、前記水分散性不飽和ポリエステル組成物が多価アルコール成分と多価カルボン酸成分とを縮重合させて得られる、酸価が3〜100mgKOH/gの不飽和ポリエステルを含有してなるセラミックス組成物を用い、鋳込み成形法、押し出し成形法、射出成形法、ドクターブレード法又は塗工法の成形方法により成形体を製造する、成形体の製造方法、
(2) 多価アルコール成分と多価カルボン酸成分とを縮重合させて得られる、酸価が3〜100mgKOH/gの不飽和ポリエステルを含有してなる水分散性不飽和ポリエステル組成物を、セラミックス粉末と、該セラミックス粉末100重量部に対し、固形分で0.1〜50重量部混合して、セラミックス組成物を得る工程、得られたセラミックス組成物を用い、鋳込み成形法、押し出し成形法、射出成形法、ドクターブレード法又は塗工法の成形方法により成形体を製造する工程を含む、成形体の製造方法、並びに
(3) 前記(1)又は(2)記載の方法により成形体を製造し、得られた成形体を焼成する、セラミックス焼成体の製造方法
に関する。
(1) 溶剤として水を用いるので安全性や作業性に優れる、
(2) 成形体の強度が高く、成形体の加工性に優れる、
(3) ポリエステルは熱分解性に優れ、高強度の焼成体が得られる
等の優れた効果が奏される。
JIS K0070の方法により測定する。
ビスフェノールAのプロピレンオキサイド(2.2モル)付加物と無水マレイン酸を縮重合させて得られた、酸価が23mgKOH/gの不飽和ポリエステル300g、ベンゾイルパーオキサイド「ナイパーBW」(日本油脂社製、1分半減期温度:130℃)3g及びイソフタル酸ジアリル60gをメチルエチルケトン500gに溶解させた後、トリエチルアミン15gを添加して中和し、攪拌下でイオン交換水650gを添加した後、減圧下40℃でメチルエチルケトンを留去し、水分調整を行って、固形分35重量%の水系不飽和ポリエステル組成物を得た。かかる組成物を水系不飽和ポリエステル組成物1とする。
セラミックス粉末としてアルミナ粉末「AL160SG」(昭和電工社製、体積平均粒径:0.6μm)100重量部、水系不飽和ポリエステル組成物15重量部、分散剤「ポイズ530A」(花王社製)0.5重量部及びイオン交換水15重量部をボールミルを用いて8時間混合し、セラミックス組成物を得た。得られたセラミックス組成物を脱泡後、実施例1では石膏型を用い、実施例2では金型を用いて、加圧成形法により、直径40mm、厚み5mmの円板に成形した。石膏型の場合は脱型後、金型の場合は金型のまま、120℃で16時間乾燥し、成形体を得た。得られた成形体を、それぞれ大気中、1550℃で焼成し、セラミックス焼成体を得た。
不飽和ポリエステル組成物1の代わりに、ポリビニルアルコールの10重量%水溶液(けん化度:88%、重合度:1170)5重量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、成形体及びセラミックス焼成体を得た。
セラミックス粉末としてアルミナ粉末の代わりに、炭化ケイ素粉末「OY15」(屋久島電工社製、平均粒径:0.7μm)100重量部を用い、さらに、焼結助剤として炭化ホウ素(H.C.Stavck社製、HSグレード、平均粒径:1.5μm)2重量部及び炭素(三菱化学社製、カーボンブラック、平均粒径0.05μm)2重量部を用いた以外は、実施例1,2と同様にセラミックス組成物を調製し、成形体とした後、700℃で1時間脱脂後、2160℃2時間、アルゴン雰囲気中で焼成し、セラミックス焼成体を得た。
不飽和ポリエステル組成物1の代わりに、ポリビニルアルコールの10重量%水溶液(けん化度:88%、重合度:1170)5重量部を用いた以外は、実施例3と同様にして、成形体及びセラミックス焼成体を得た。
以下の方法により、成形体の密度と加工性及びセラミックス焼成体の密度と曲げ強度を評価した。結果を表1に示す。
直径、厚み及び重量を測定し、重量/体積で求める。
乾式又は湿式(研磨紙を水湿潤した状態)の#600の耐水研磨紙上で、成形体を削り加工し、快削性、加工面の粗さ、欠け状況から、以下の評価基準に従って評価する。
○: 快削性を示し、チッピング無し
△: 快削性はあるが、チッピング有り
×: 快削性が無く、チッピングも有り
アルキメデス法により測定する。
JIS R1601により測定する。
Claims (4)
- セラミックス粉末と、該セラミックス粉末100重量部に対し、固形分で0.1〜50重量部の水分散性不飽和ポリエステル組成物を含有したセラミックス組成物であって、前記水分散性不飽和ポリエステル組成物が多価アルコール成分と多価カルボン酸成分とを縮重合させて得られる、酸価が3〜100mgKOH/gの不飽和ポリエステルを含有してなるセラミックス組成物を用い、鋳込み成形法、押し出し成形法、射出成形法、ドクターブレード法又は塗工法の成形方法により成形体を製造する、成形体の製造方法。
- 多価アルコール成分と多価カルボン酸成分とを縮重合させて得られる、酸価が3〜100mgKOH/gの不飽和ポリエステルを含有してなる水分散性不飽和ポリエステル組成物を、セラミックス粉末と、該セラミックス粉末100重量部に対し、固形分で0.1〜50重量部混合して、セラミックス組成物を得る工程、得られたセラミックス組成物を用い、鋳込み成形法、押し出し成形法、射出成形法、ドクターブレード法又は塗工法の成形方法により成形体を製造する工程を含む、成形体の製造方法。
- 不飽和ポリエステルがラジカル重合可能な不飽和結合を有する不飽和ジカルボン酸又はその酸無水物を構成するモノマーの少なくとも1種とする、不飽和ポリエステルであり、水分散性不飽和ポリエステル組成物が、さらに、1分半減期温度が60〜300℃の硬化剤、及び水を含有する請求項1又は2記載の製造方法。
- 請求項1〜3いずれか記載の方法により成形体を製造し、得られた成形体を焼成する、セラミックス焼成体の製造方法。
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