JP4729268B2 - カツラの易着脱テープ - Google Patents

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本発明は、カツラを頭皮に着脱する際に用いるカツラの易着脱テープに関する。
従来、頭髪が薄くなった部分(薄毛部分)を隠す方法として、カツラが使用されている。カツラを薄毛部分に固定する方法として、特許文献1には、アクリル酸と酢酸ビニル樹脂との共重合体を主成分とする、エマルジョン型の水性粘着剤を使用することが記載されている。また、特許文献2には、水溶性高分子を主成分とする、ジェル状等のカツラ用固定剤を使用することが記載されている。
しかしながら、前記水性粘着剤や固定剤は、室温で粘着性を有しているため、カツラを頭皮に一旦装着すると、位置合せが困難である。また、カツラを取外す際には、カツラを簡単に取外せず、無理に外そうとすると、カツラが破損したり頭皮を痛めるおそれがある。しかも、前記水性粘着剤や固定剤は、界面活性剤や水溶性高分子を含んでいるため、耐水性や耐汗性が悪く、雨や頭皮から出る汗でカツラの固定力が低下するおそれがある。
また、特許文献1および2に記載されているカツラ用固定剤の形態は、エマルジョン型やジェル状であるため、使用時には乾燥工程を必要とし、また誤って前記固定剤が毛髪や衣服に付着するおそれがある。
一方、ハンドリング性を向上する方法として、両面粘着テープが従来用いられている。しかしながら、両面粘着テープは、ハンドリング性は優れているが、耐水性、耐汗性に劣るため、固定時の粘着力が低下し、カツラが頭皮から簡単に外れてしまうおそれがある。
特開2002−317164号公報 特開2003−239129号公報
本発明の課題は、カツラを頭皮に装着する際には、装着位置の調整が容易でかつ高い固定力でカツラを頭皮に固定でき、またカツラを取外す際には、容易に取外すことができる耐水性や耐汗性に優れたカツラの易着脱テープを提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、カツラの易着脱部材として、頭皮の表面温度で粘着性を示しかつ頭皮の表面温度より低い温度で粘着性が低下する感温性粘着剤を用いる場合には、カツラを頭皮に高い固定力で固定でき、かつカツラを頭皮から取外す際には、カツラを冷却することにより、簡単に取外すことができるという新たな事実を見出し、本発明を完成させるに至った。
また、本発明における感温性粘着剤は、頭皮の表面温度を利用して粘着性を発現するものであるため、カツラを頭皮に装着後、固定剤が該表面温度とほぼ同等の温度に昇温するまでの時間を利用して、カツラを所定位置に確実にかつ容易に装着できる。
具体的には、前記感温性粘着剤は、融点が15〜35℃であり、融点未満で結晶化するのがよい。また、前記感温性粘着剤は、炭素数16以上の直鎖状アルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル30〜100重量部と、炭素数1〜12のアルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル0〜70重量部と、極性モノマー0〜10重量部とを重合させて得られる重合体であるのがよい。さらに、この重合体は、重量平均分子量が、10万〜100万であるのがよい。なお、前記感温性粘着剤の形態は、フィルム状の形態であるのがよい。
また、本発明のカツラの易着脱テープは基材フィルムと、この基材フィルムの両面に粘着剤層を設けた両面テープであって、少なくもと頭皮側の粘着剤層が、頭皮の表面温度で粘着性を示しかつ頭皮の表面温度より低い温度で粘着性が低下する感温性粘着剤層であることを特徴とする。
さらに、カツラ側の粘着剤層が、非感温性粘着剤層であってもよい。なお、カツラ側の粘着剤層が、非感温性粘着剤層である場合には、カツラ装着状態において、粘着強度が(カツラ側の非感温性粘着剤層)>(頭皮側の感温性粘着剤層)であるのがよい。また、カツラ側の粘着剤層が、感温性粘着剤層でもよい。
本発明のカツラの易着脱部材は、特定の感温性粘着剤を用いることにより、カツラを頭皮に高い固定力で固定することができ、また、カツラを頭皮から取外す際には、カツラを簡単に取外すことができるという効果がある。しかも、カツラを装着する際には、カツラの装着位置の調整が容易で確実に行えるという効果がある。さらに、本発明のカツラの易着脱部材は、耐水性や耐汗性に優れているという効果がある。
本発明のカツラの易着脱部材は、感温性粘着剤である。本発明における感温性粘着剤とは、温度変化に対応して結晶状態と流動状態を可逆的に起こす粘着剤のことをいう。本発明の場合、前記感温性粘着剤は、頭皮の表面温度で粘着性を示しかつ頭皮の表面温度より低い温度で粘着性が低下するする必要がある。
具体的には、本発明における前記感温性粘着剤は、例えば融点が15〜35℃であるのが好ましい。これにより、感温性粘着剤は、頭皮から熱を受けると結晶状態から流動状態へ相変化することで粘着性を発現することができる。また、カツラを装着してから固定材が相変化するまでの時間を利用して、カツラの装着位置の調整が容易で確実に行える。
前記感温性粘着剤の融点が15℃未満であると、カツラを頭皮に装着する際には、前記感温性粘着剤がすでに流動状態にあり、粘着性を有しているため、位置合せが困難となるおそれがある。また、前記融点が35℃より高くなると、頭皮からの熱だけでは前記感温性粘着剤が相変化しにくくなり、粘着性が発現しにくくなるおそれがある。
本発明における感温性粘着剤は、融点未満で結晶化する。これにより、カツラを頭皮に装着する際には、固定剤が粘着性を有しておらず、装着位置の調整が容易で確実に行え、またカツラを取外す際には、カツラを冷却して簡単に取外せる。
本発明において「融点」とは、ある平衡プロセスにより、最初は秩序ある配列に整合されていたポリマーの特定部分が無秩序状態となる温度をいう。本発明における融点は、前記感温性粘着剤を示差熱走査熱量計(DSC)で、10℃/分の測定条件で測定される。
前記感温性粘着剤の具体例としては、炭素数16以上の直鎖状アルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル30〜100重量部と、炭素数1〜12のアルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル0〜70重量部と、極性モノマー0〜10重量部とを重合させて得られる重合体であるのがよい。
炭素数16以上の直鎖状アルキル基を有するアクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステル(以下、(メタ)アクリレートという)としては、例えば、ステアリル(メタ)アクリレート、エイコシル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート等の炭素数16〜22の線状アルキル基を有する(メタ)アクリレートが好ましく用いられる。
炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリレートとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、エチルへキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート等があげられる。
極性モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸などのカルボキシル基含有エチレン不飽和単量体や;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート等のヒドロキシル基を有するエチレン不飽和単量体等が用いられるが、このうち特に好適なものはアクリル酸である。
前記重合体の重量平均分子量は、10万〜100万、好ましくは30万〜80万であるのがよい。前記重合体の重量平均分子量が10万未満であると、カツラを頭皮に固定した際に凝集力が不足するため、カツラの固定力が低下する。また、剥がした際に凝集破壊して頭皮に粘着剤が残るおそれがある。前記重合体の重量平均分子量が100万以上であると、凝集力が高くなるがタックが弱くなるため、カツラの初期装着が困難になるおそれがある。なお、前記重量平均分子量は、前記重合体をゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)で測定し、得られた測定値をポリスチレン換算した値である。
本発明のカツラの易着脱部材の使用形態は特に限定されるものではないが、例えば基材の片面または両面が感温性粘着剤である両面テープの形態であってよい。
次に、両面テープの使用形態である本発明のカツラの易着脱テープを図面に基づいて説明する。図1は本発明のカツラの易着脱テープの一実施形態を示す部分拡大断面図である。図1に示すように、このカツラの易着脱テープ4は基材フィルム3の片面に感温性粘着剤層1を、他面に非感温性粘着剤層2を設けたものである。また、各粘着剤層には、セパレータ5、6が設けられている。
本発明における非感温性粘着剤とは、広い温度領域で粘着性を有する粘着剤のことをいう。さらに、非感温性粘着剤は、カツラを装着した状態の粘着強度が(非感温性粘着剤層)>(感温性粘着剤層)となるようなものがよい。これにより、何らかの理由でカツラを取外す必要が生じた場合に、カツラを冷却せずに、カツラを取外すことができる。前記粘着強度が(非感温性粘着剤層)<(頭皮感温性粘着剤層)の場合には、カツラを取外す際には、感温性粘着剤が頭皮側に残るため好ましくない。非感温性粘着剤としては、特に限定されるものではなく、アクリル系やゴム系の粘着剤が挙げられる。
前記基材フィルム3は特に制限されるものではなく、具体例としては、布(不織布等)やポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリオレフィン等の合成樹脂フィルムがあげられる。また、基材フィルムの表面を、感温性粘着剤層1および非感温性粘着剤層2の固定強度を向上させるためにコロナ放電、ブラスト処理、ケミカルエッチング処理、プライマー処理等を施してもよい。
前記感温性粘着剤層1および非感温性粘着剤層2を基材フィルム3に形成するには、前記した感温性粘着剤および非感温性粘着剤を溶剤に加えた塗布液を基材フィルム3の表面にそれぞれ塗布し、乾燥させる。なお、前記感温性粘着剤層1の厚さは30〜70μmであるのがカツラを頭皮に高い固定力で固定する上で好ましい。
ついで、前記粘着剤層の表面にセパレータ5、6を貼り付けることで形成する。なお、前記セパレータは、例えばポリエチレンテレフタレート、紙等の表面に、シリコーン等の離型剤を塗布したものなどを用いることができる。
次に、本発明のカツラの易着脱テープ4を使用するカツラの着脱方法を説明する。まず、セパレータ6を剥離しカツラの易着脱テープ4の非感温性粘着剤層2をカツラの裏面に貼着する。ついで、セパレータ5を剥離しカツラを頭皮の薄毛部分に装着する。装着直後には、感温性粘着剤層1は粘着性を発現していないため、カツラを自在に移動させて、所定位置にセットする。そして、前記感温性粘着剤層1が頭皮から熱を受けて、頭皮温度とほぼ等しい温度まで昇温すると、結晶状態から流動状態へ相転移して粘着性が発現し、カツラを頭皮に高い固定力で固定することができる。
カツラを装着中は、感温性粘着剤が耐水性や耐汗性に優れているため、雨や頭皮からでる汗でカツラが頭皮から簡単に剥がれることはない。また、感温性粘着剤は酢酸ビニル等の不快臭成分を含まないため、不快な臭気は生じない。
カツラを取り外す際には、カツラの表面を、氷袋や冷水、あるいは冷風(たとえばコールドスプレー)等で冷却し、感温性粘着剤層1を融点より低い温度に冷却する。これにより、感温性粘着剤層1は結晶化して粘着性が低下するので、カツラを頭皮から簡単に取外すことができる。なお、冷却温度は、感温性粘着剤層1の融点より約10℃低い温度であるのが好ましい。
また、カツラに貼着したテープ4は、汚れ等がなければ前記と同様の操作をすることで、何度も繰り返し使用することができる。しかし、感温性粘着剤層1の表面は頭皮の皮脂や汗で汚れるので、必要に応じてカツラごと水洗いをすればよい。これにより、カツラを清潔に保つことができる。
本発明の他の実施形態として、非感温性粘着剤層2に代えて感温性粘着剤層を用いてもよい。この場合、感温性粘着剤層は、頭皮の表面温度より低い温度で粘着性を示すのがカツラのハンドリング性を高める上で好ましい。具体的には、片面の感温性粘着剤層1の融点に対して、カツラ側の感温性粘着剤層の融点は5〜15℃低いのが好ましい。
さらに他の実施形態として、本発明におけるカツラの易着脱部材は、基材なしのフィルムの形態でも使用可能である。前記フィルムは、前記感温性粘着剤を溶剤に加えた塗布液を、適当な剥離紙上に塗布し、乾燥させることで形成する。この場合のカツラの着脱方法は前記テープと同様である。また、エマルジョン型やクリーム状で、カツラ裏面に塗布し用いることもできる。
感温性粘着剤は、凝集力を向上させるため、架橋剤を加えてもよいし、凝集力や粘着力向上のためタッキファイヤーを加えてもよい。
以下、合成例および実施例を挙げて本発明のカツラの易着脱部材および易着脱テープについて詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。なお、以下の説明で「部」は重量部を意味する。
(合成例1)
ステアリルアクリレートを58部、ブチルアクリレートを37部、アクリル酸を5部およびパーブチルND(日本油脂社製)を0.5部の割合で、それぞれ酢酸エチル/n−ヘプタン(7対3)200部の中へ混合し、60℃で5時間撹拌して、これらのモノマーを重合させた。得られた共重合体の重量平均分子量は60万、融点は33℃であった。
(合成例2)
セチルアクリレートを58部、ブチルアクリレートを37部、アクリル酸を5部およびパーブチルND(日本油脂社製)を0.5部の割合で、それぞれ酢酸エチル/n−ヘプタン(7対3)200部の中へ混合し、60℃で5時間撹拌して、これらのモノマーを重合させた。得られた共重合体の重量平均分子量は60万、融点は17℃であった。
(カツラの易着脱テープの作製)
基材フィルムとして、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、前記基材フィルムの片面に、前記合成例1で得られた共重合体100部に対して、架橋剤としてアルミキレートA(W)(川研ファインケミカル社製)0.03部の割合で配合した粘着剤溶液を、厚さ45μmに塗布し、100℃で5分間乾燥した。ついで、前記基材フィルムのもう片面に、粘着剤SK−1340(綜研化学社製)100部に対し、架橋剤としてM−5A(綜研化学社製)0.8部の割合で配合した粘着剤溶液を、厚さ45μmに塗布し、100℃で5分間乾燥してカツラの易着脱テープを作製した。
(剥離強度)
前記テープの、合成例1で得られた共重合体が設けられた面を、上腕の内側部分に貼着し、23℃の雰囲気温度で、1000mm/分の速度で前記テープを180°剥離させた。このときの180°剥離強度をロードセルにて測定した。また、反対面の非感温性粘着剤層は、被着体をカツラの裏面として、上記と同様に測定した。
(貼り直し性)
前記テープの、合成例1で得られた共重合体が設けられた面を、上腕の内側部分に2、3秒貼着し、23℃の雰囲気温度で、手で前記テープを90°剥離し、再び前記貼着部分に貼り直す際の、ハンドリング性を評価した。
なお、評価基準は以下のように設定した。
<貼り直し性の評価基準>
〇・・・簡単に貼り直すことができる
×・・・簡単に貼り直すことができない
(剥離性)
<剥離強度>
前記テープの、合成例1で得られた共重合体が設けられた面を、上腕の内側部分に貼着し、コールドスプレーを10秒間噴霧し、テープの表面温度を約10℃まで冷却した後、1000mm/分の速度で前記テープを180°剥離させた。このときの180°剥離強度をロードセルにて測定した。
<低下率>
低下率(%)は式:{1−(コールドスプレーを10秒間噴霧した後の剥離強度/コールドスプレーを10秒間噴霧する前の剥離強度)}×100から求められる。
(耐水性)
<剥離強度>
前記テープの、合成例1で得られた共重合体が設けられた面を、上腕の内側部分に貼着し、前記貼着部分を40℃の温水中に30分間浸漬後、23℃の雰囲気温度で、1000mm/分の速度で前記テープを180°剥離させた。このときの180°剥離強度をロードセルにて測定した。
<保持率>
保持率(%)は式:(40℃の温水中に30分間浸漬後の剥離強度/温水に浸漬前の剥離強度)×100から求められる。
(耐汗性)
<剥離強度>
前記テープの、合成例1で得られた共重合体が設けられた面を、上腕の内側部分に貼着後、上腕全体をポリ塩化ビニリデンフィルム(旭化成社製の商品名「サランラップ」)で覆い、35℃の雰囲気温度で30分間静置した。30分後、前記フィルムを剥がし、23℃の雰囲気温度で、1000mm/分の速度で前記テープを180°剥離させた。このときの180°剥離強度をロードセルにて測定した。上記の結果を表1および表2に併せて示す。
<保持率>
保持率(%)は式:(上腕全体を前記フィルムで覆い、35℃の雰囲気温度で30分間静置した後の剥離強度/上腕全体を前記フィルムで覆う前の剥離強度)×100から求められる。
前記合成例2で得られた共重合体を用いた以外は、実施例1と同様にしてカツラの易着脱テープを作製した。得られたカツラの易着脱テープについて、実施例1と同様にして剥離強度、貼り直し性、剥離性、耐水性および耐汗性を評価した。その結果を表1および表2に併せて示す。
[比較例1]
市販の現行のカツラ用両面粘着テープを用いた以外は、実施例1と同様にして剥離強度、貼り直し性、剥離性、耐水性および耐汗性を評価した。その結果を表1および表2に併せて示す。
表2から明らかなように、感温性粘着剤を用いることにより、剥離強度は強く、カツラの位置決めを示す貼り直し性も優れており、カツラの剥離性を示す剥離性は、剥離強度に対して低下していることが分かる。また、耐水性および耐汗性にもすぐれていることがわかる。一方、比較例1の剥離性は、コールドスプレーの噴霧により、剥離強度が向上する傾向を示した。
Figure 0004729268
Figure 0004729268
本発明の一実施形態を示す部分拡大断面図である。
符号の説明
1:感温性粘着剤層、2:非感温性粘着剤層、3:基材フィルム、4:カツラの易着脱テープ、5,6:セパレータ

Claims (4)

  1. 基材フィルムと、この基材フィルムの両面に粘着剤層を設けた両面テープであって
    皮側の粘着剤層が、
    頭皮から熱を受けて頭皮の表面温度に達することで粘着性を示しかつ頭皮の表面温度より低い温度で粘着性が低下するとともに、
    融点が15〜35℃でありかつ融点未満で結晶化し、
    炭素数16以上の直鎖状アルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル30〜100重量部と、炭素数1〜12のアルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル0〜70重量部と、極性モノマー0〜10重量部と、を重合させて得られる重合体からなる感温性粘着剤層であり、
    カツラ側の粘着剤層が、非感温性粘着剤層であり、
    カツラ装着状態において、粘着強度が(カツラ側の非感温性粘着剤層)>(頭皮側の感温性粘着剤層)であることを特徴とするカツラの易着脱テープ。
  2. 基材フィルムと、この基材フィルムの両面に粘着剤層を設けた両面テープであって、
    頭皮側の粘着剤層が、
    頭皮から熱を受けて頭皮の表面温度に達することで粘着性を示しかつ頭皮の表面温度より低い温度で粘着性が低下するとともに、
    融点が15〜35℃でありかつ融点未満で結晶化し、
    炭素数16以上の直鎖状アルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル30〜100重量部と、炭素数1〜12のアルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル0〜70重量部と、極性モノマー0〜10重量部と、を重合させて得られる重合体からなる感温性粘着剤層であり、
    カツラ側の粘着剤層が、頭皮の表面温度より低い温度で粘着性を示す感温性粘着剤層であることを特徴とするカツラの易着脱テープ。
  3. 前記重合体の重量平均分子量が10万〜100万である請求項1または2記載のカツラの易着脱テープ
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のカツラの易着脱テープを介して、カツラを頭皮に装着し、
    前記頭皮側の粘着剤に頭皮から熱を与え、頭皮側の粘着剤の温度を頭皮の表面温度にしカツラを頭皮に固定し、
    カツラ取外し時には、前記頭皮側の粘着剤の温度を頭皮の表面温度より低い温度にしカツラを頭皮から取外すことを特徴とするカツラの着脱方法。
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