JP2784587B2 - ボールジョイントのダストカバー - Google Patents

ボールジョイントのダストカバー

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JP2784587B2
JP2784587B2 JP1083835A JP8383589A JP2784587B2 JP 2784587 B2 JP2784587 B2 JP 2784587B2 JP 1083835 A JP1083835 A JP 1083835A JP 8383589 A JP8383589 A JP 8383589A JP 2784587 B2 JP2784587 B2 JP 2784587B2
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lip
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 産業上の利用分野 本発明は、例えば自動車懸架装置及び操舵装置等に使
用されるボールジョイントのダストカバーに関する。
従来の技術 第6図に示す如く、ボールジョイント21aと連結部材4
1aとの間をシールする肉厚のシールリングタイプのダス
トカバー1aとしては、実公昭46−29067号などがある。
また、釣鐘型のダストカバーとしては、第7図に示す如
く、ボールスタッド22bの外周に係合する小開口部2bに
補強環3bが埋設され、かつ連結部41bの摺動面42bに当接
するリップ7bを有するダストカバー1bとして、実開昭61
−133116号などがある。その他、第10図、第11図に示す
如く、小開口部2dに補強環3dが埋設され、連結部材41d
の摺動面42dに当接するリップが、内周リップ5d及び外
周リップ7dの二重に設けられた釣鐘型のダストカバー1d
として、実公昭48−9005号がある。
発明が解決しようとする課題 上述の如き、シールリングタイプのダストカバー1aに
おいては、第5図に拡大して示す如く、外周リップ7a
を、他のリップ5a,10a,11aの高さを越えて外方に延ば
し、これらのリップ5a,7a,10a,11aにより、連結部材41a
とボールジョイント21aとの間のシールを図っている。
ところが、外周リップ7aは半径方向に肉厚であり、かつ
他のリップ5a,10a,11aよりも高く軸線方向に延びている
ので、連結部材41aにより、ほぼ垂直に強く圧縮される
ことになる。従って連結部材41aの摺動面42aと常に強く
当接しながら摺動するので、仮に摺動面42aに錆が発生
した場合、外周リップ7aは摩耗してしまい、シール機能
を失うという問題があった。その上、この様なシールリ
ングタイプのダストカバー1aはボールジョイントの傾動
角が大きい場合、リップ5a,7a,10a,11aが連結部材41aの
摺動面42aに追従せず、シール機能を維持することがで
きなかった。
この点、第7図に示す如く、釣鐘型のダストカバー1b
の小開口部2bに一重のリップ7bを設け、このリップ7bを
連結部材41bにより圧縮することによってシール機能を
得るものにおいては、ボールジョイントの傾動角が大き
い場合にも、リップ7bは連結部材41bの摺動面42bに追従
し、シール機能を維持できる。ところが、この様なタイ
プのダストカバー1bにおいても、摺動面42bに錆が発生
した場合、その錆びた部分とリップ7bとが摺動すること
により、やはりリップ7bが摩耗してしまい、シール機能
を失うという問題がある。
また、この様な釣鐘型のダストカバーにおいて、ダス
トカバー成形時、小開口部に埋設する補強環を固定する
ための治具等により形成された溝9cが第8図に示す如
く、小開口部2cの外表面に円周状に複数存在する場合、
このダストカバー1cが連結部材41cによって軸線方向に
圧縮されると、第9図に示す如く、溝9cの存在する部分
のリップ7cは圧縮され、根本部8から溝9cへ逃げるた
め、リップ7cの軸線方向のきん迫力が下がり、その結
果、連結部材41cとのシール機能が低下する欠点があ
る。
さらに、第10図に示す如く、ボールジョイントに装着
前、内周リップ5dと外周リップ7dとの高さが同一である
と共にそれらの肉厚もほぼ同じである場合、両方のリッ
プ5d,7dが連結部材41dの摺動面42dに同じ様に当接する
ので、やはり連結部材41dの摺動面42dに発生する錆によ
り、連結部材41dとの摺動距離の大きい外周リップ7dが
特に摩耗するという問題がある。
これらの問題を解決し、傾動角の大きいボールジョイ
ントに使用でき、長期間確実なシール機能を保つことの
できるボールジョイントのダストカバーを提供すること
が本発明の課題である。
発明の構成 課題を解決するための手段 1.釣鐘型のダストカバーにおいて、小開口部の外表面に
外面溝よりも内径側で先細りの内周リップと、外面溝よ
りも外径側で先細りの外径方向に延びる外周リップとを
形成し、内周リップの根本部の半径方向の厚みを外周リ
ップの根本部の半径方向の厚みよりも大とし、かつ外周
リップを内周リップよりも軸線方向に高く形成すると共
に、外面溝に対向し、内周リップ側に立設する立設部を
を有する補強環を埋設した。
実施例及び作用 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図はダストカバー1が装着され、アーム31に連結
されたボールジョイント21を表しており、左半部は、連
結部材41との結合前の状態、右半部は、連結部材41との
結合後の状態を表している。
図において、22はボールスタッド、24はベアリング、
26はハウジング、25は閉止板である。ハウジング26の顎
部27とアーム31との間には、全周に渡りシーリング材30
が挟み込まれている。また、アーム31は、ハウジング26
に嵌め込まれたリング33によって抜け止めされている。
ダストカバー1は、釣鐘型であり、その大開口部11は
サークリップ12によってハウジング26外周に固定され、
ダストカバー1の小開口部2は、小開口部2自身及び、
埋設されている断面L字型の補強環3のきん迫力によ
り、ボールスタッド22外周に係合している。
ダストカバー1の小開口部2の外表面4には、第1図
A部を拡大した第2図に示す如く、環状で先細りの内周
リップ5と環状で先細りの外周リップ7とが形成されて
いる。この外周リップ7は、外径方向へ延出している。
また、第4図にも示す如く、この小開口部2の外表面4
には、ダストカバー成形時、小開口部2に埋設する補強
環3を固定するための治具等により形成された外面溝9
が、内周リップ5と外周リップ7との間の円周上の8箇
所に存在しており、内周リップ5は外面溝9より内径側
に、外周リップ7は外面溝9より外径側に形成されてい
る。
内周リップ5の根本部6の半径方向の厚み6Aは、外周
リップ7の根本部8の半径方向の厚み8Aよりも大きい。
また、外周リップ7は内周リップ5よりも軸線方向に高
く形成され、かつ外径方向へ延出していると共に肉薄で
あるため、第1図B部を拡大した第3図に示す如く、連
結部材41に押圧された時、しなやかに湾曲するので、連
結部材41の摺動面42に強く当接しない。従って仮りにこ
の摺動面42に錆が発生しても、相互の摺動運動により、
外周リップ7が摩耗することがない。これに対し、内周
リップ5は、連結部材41によりほぼ垂直に圧縮され、摺
動面42と強く当接し、高いシール機能を発揮する。しか
し、仮に連結部材41の摺動面42に錆が発生した場合に
も、この内周リップ5は、ボールジョイント21の中心軸
に近い位置に存在しているため、摺動面42との摺動距離
が少なく、摩耗に及ぶことはない。
すなわち、外周リップ7は大きなダスト等の侵入を防
止し、内周リップ5は、微細なダスト等や水分の侵入を
防止し、共同してボールジョイント21内への異物や水分
の侵入を防止することになる。
さらに、ダストカバー1が連結部材41によって軸線方
向に圧縮された時、外面溝9の存在する部分の外周リッ
プ7は外面溝9へ逃げてしまうこともあるが、内周リッ
プ5は外面溝9の内径側に形成されており、且つ対向す
る外面溝9の内周リップ5側に立設する立設部3′が形
成された補強環3が内周リップ5が根本部6から外面溝
9へ逃げるのを防ぐので、内周リップ5の軸線方向のき
ん迫力が下げることはないので、この点でシール機能が
低下することはない。
発明の効果 以上のように本発明によれば、ダストカバーの小開口
部が連結部材により軸線方向に押圧された状態でボール
ジョイントに装着された時、外面溝の存在する部分の外
周リップは外面溝へ逃げてしまうこともあるが、内周リ
ップは外面溝の内径側に形成されており、且つ対向する
外面溝の内周リップ側に立設する立設部が形成された補
強環が内周リップが根本部から外面溝へ逃げるのを防ぐ
ので、内周リップの軸線方向のきん迫力が下がることは
ないので、ダストカバーが圧縮されることによるシール
機能の低下を防止することができる。さらに、内周リッ
プは、ほぼ垂直に圧縮されて高いシール機能を発揮し、
かつボールジョイントの中心軸に近い位置に存在してい
るため、連結部材の摺動面との摺動距離が少ないので、
仮に摺動面に錆が発生した場合にも摩耗することはな
く、また外周リップはしなやかに湾曲するため摺動面に
強く当接しないので、仮に摺動面に錆が発生した場合に
も摩耗することがない。従って外周リップが大きなダス
ト等の侵入を防止し、内周リップが微細なダストや水分
の侵入を防止し、連結部材に錆が発生した場合にも、シ
ール機能を長期に渡り高く維持できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例によるダストカバーを装着した
ボールジョイントの断面平面図、第2図は第1図A部の
拡大図、第3図は第1図B部の拡大図、第4図はダスト
カバーのボールジョイント装着前の状態の平面図、第5
図乃至第11図は従来のダストカバーを表わし、第6図,
第7図,第11図は、ボールジョイントに装着後連結部材
により圧縮された状態の各々相違するダストカバーの断
面平面図、第5図は第6図のダストカバーのボールジョ
イント装着前の状態の断面平面図、第10図は第11図のダ
ストカバーのボールジョイント装着前の状態の断面平面
図、第8図はさらに相違するダストカバーの平面図、第
9図は第8図のダストカバーのボールジョイント装着後
連結部材により圧縮された状態の平面図である。 (記号の説明) 1……ダストカバー 2……小開口部 3……補強環 4……外表面 5……内周リップ 6,8……根本部 7……外周リップ 6A,8A……根本部の半径方向の厚み 9……外面溝 11……大開口部 21……ボールジョイント 22……ボールスタッド 26……ハウジング
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−137409(JP,A) 特開 昭62−167918(JP,A) 特開 平1−145415(JP,A) 特開 平2−57714(JP,A) 実開 昭54−49443(JP,U) 実開 昭63−175359(JP,U) 実開 昭61−133116(JP,U) 特公 昭45−24726(JP,B1) 実公 昭46−29067(JP,Y1) 実公 昭48−9005(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16C 11/06 F16J 15/52

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端に小開口部2と大開口部11を有する略
    釣鐘型で、前記小開口部2がボールジョイント21のボー
    ルスタッド22外周に、前記大開口部11がボールジョイン
    ト21のハウジング26外周に各々係合し、前記小開口部2
    外表面4に外面溝9が存在するボールジョイントのダス
    トカバー1において、前記小開口部2の外表面4に、前
    記外面溝9よりも内径側で先細りの内周リップ5と、前
    記外面溝9よりも外径側で先細りの外径方向に延びる外
    周リップ7とを形成し、該内周リップ5の根本部6の半
    径方向の厚み6Aを、前記外周リップ7の根本部8の半径
    方向の厚み8Aよりも大とし、かつ該外周リップ7を前記
    内周リップ5よりも軸線方向に高く形成すると共に、前
    記外面溝9に対向し、前記内周リップ5側に立設する立
    設部3′を有する補強環3を埋設したことを特徴とする
    ボールジョイントのダストカバー。
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