JP4599074B2 - 付け爪用固定材および付け爪用固定テープ - Google Patents

付け爪用固定材および付け爪用固定テープ Download PDF

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Description

本発明は、付け爪を自爪に固定する際に用いる付け爪用固定材および付け爪用固定テープに関する。
近年、種々の彩色を施した長い指の爪が、女性の間で流行している。しかし、自然の爪を長く、かつ無傷に保つことは困難であるので、自爪の代替として、プラスチック等で形成された長い人工の爪、いわゆる付け爪を、自爪に固定することが行われている。付け爪を自爪に固定する際には、一般に接着剤や両面粘着テープが用いられる。
前記接着剤として、特許文献1には、シアノアクリレートを主成分とする接着剤を用いることが記載されている。このような、シアノアクリレート系接着剤は接着力が強力なため、付け爪を自爪に高い固定力で固定することができる。
しかしながら、付け爪を自爪から剥離する際には、アセトン等の有機溶剤を主成分とするリムーバーを使用しなければ剥離が困難である。このため、リムーバーに含まれるアセトン等の有機溶剤による自爪の損傷や、有機溶剤の吸入による健康への悪影響のほか、有機溶剤の揮発による環境への悪影響も懸念される。また、前記リムーバーを使用すると、前記リムーバーに含まれる有機溶剤により、付け爪が侵されて再利用できない。
一方、従来用いられている両面粘着テープは、接着剤に比べ固定力が弱いため、付け爪の剥離は簡単であるが、使用時に付け爪が剥離するおそれがある。
特開平6−264034号公報
本発明の課題は、高い固定力で付け爪を固定でき、かつ易剥離性を有する付け爪用固定材および付け爪用固定テープを提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、付け爪用固定材として、自爪の表面温度より高い温度で流動性を示しかつ自爪の表面温度以上の温度で結晶化する感温性粘着剤を用いる場合には、付け爪を自爪に高い固定力で固定することができ、また付け爪を自爪から剥離する際には、付け爪を簡単に剥離することができるという新たな事実を見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、感温性粘着剤は、所定の温度以上で相転移して流動性を示す一方、所定の温度以下では結晶化するという特性を有する。本発明の付け爪用固定材は、このような感温性粘着剤の特性を利用したものであって、自爪の表面温度より高い温度で流動性を示しかつ自爪の表面温度以上の温度で結晶化する感温性粘着剤を用いることを特徴とする。
具体的には、感温性粘着剤は、融点が40℃以上であり、凍結点が40℃未満でかつ自爪の表面温度以上であるのがよい。また、前記感温性粘着剤は、炭素数16以上の直鎖状アルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル30〜100重量部と、炭素数1〜12のアルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル0〜70重量部と、極性モノマー0〜10重量部とを重合させて得られる重合体であるのがよい。さらに、前記重合体は、重量平均分子量が10万〜100万であるのがよい。
また、本発明の付け爪用固定テープは、基材フィルムの両面に、自爪の表面温度より高い温度で流動性を示しかつ自爪の表面温度以上の温度で結晶化する感温性粘着剤層を設けたことを特徴とする。
なお、自爪側および/または付け爪側の前記感温性粘着剤層は、付け爪固定のハンドリング性を向上させるために、弱粘着性を有していてもよい。さらに、付け爪を前記テープに高い固定力で固定するために、本発明の付け爪用固定テープは、基材フィルムと、自爪の表面温度より高い温度で流動性を示しかつ自爪の表面温度以上の温度で結晶化する感温性粘着剤層と、常温で粘着性を有する非感温性粘着剤層とを備えたものであってもよい。なお、前記感温性粘着剤層は、厚さ20〜200μmであるのがよい。
また、本発明の付け爪用固定シートは、自爪の表面温度より高い温度で流動性を示しかつ自爪の表面温度以上の温度で結晶化する感温性粘着剤シートと、この感温性粘着剤シートの両面に剥離シートを設けたことを特徴とする。
本発明の付け爪用固定材は、特定の感温性粘着剤を用いることにより、付け爪を自爪に高い固定力で固定することができ、また、付け爪を自爪から剥離する際には、付け爪を簡単に剥離することができるという効果がある。しかも、本発明の付け爪用固定材は、感温性粘着剤の相変化を利用するものであるため、繰り返し使用できるという効果がある。
まず、本発明における付け爪用固定材について説明する。本発明の付け爪用固定材は、感温性粘着剤であり、本発明における感温性粘着剤とは、温度変化に対応して流動状態と結晶状態を可逆的に起こす粘着剤のことをいう。
本発明の場合、前記感温性粘着剤は、自爪の表面温度より高い温度で流動性を示しかつ自爪の表面温度以上で結晶化する必要がある。
具体的には、本発明における前記感温性粘着剤は、例えば融点が40℃以上であり、凍結点が40℃未満でかつ自爪の表面温度(約33℃)以上であるのが好ましい。これにより、感温性粘着剤は、流動状態において自爪表面の凹部内に入り込み、流動状態から結晶化する過程で、アンカー効果を発現し、高い固定力が得られる。
前記感温性粘着剤の融点が40℃未満であると、凍結点が自爪の表面温度より低くなるおそれがあり、アンカー効果が発現しにくくなる。また、前記感温性粘着剤の凍結点が40℃以上であると、固定力は発現するが、融点が高温となることで作業上火傷するおそれがある。そのため、融点の上限温度は70℃、好ましくは60℃が良い。また、前記凍結点が自爪の表面温度未満であると、付け爪を自爪に固定した際に凝集力が不足するため、付け爪の固定力が低下するおそれがある。
本発明において「融点」とは、ある平衡プロセスにより、最初は秩序ある配列に整合されていたポリマーの特定部分が無秩序状態となる温度をいう。また、本発明において「凍結点」とは、ある平衡プロセスにより、最初は無秩序状態であったポリマーの特定部分が、秩序ある配列に整合される温度をいう。本発明における融点および凍結点は、前記感温性粘着剤を示差熱走査熱量計(DSC)で、10℃/分の測定条件で測定される。
前記感温性粘着剤の具体例としては、炭素数16以上の直鎖状アルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル30〜100重量部と、炭素数1〜12、好ましくは2〜6のアルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル0〜70重量部と、極性モノマー0〜10重量部とを重合させて得られる重合体であるのがよい。
炭素数16以上の直鎖状アルキル基を側鎖とするアクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステル(以下、(メタ)アクリレートともいう)としては、ステアリル(メタ)アクリレート、エイコシル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレート等の炭素数18〜22の線状アルキル基を有する(メタ)アクリレートが好ましく用いられる。炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリレートとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレートがあげられるがこのうち特に好適なものはブチルアクリレートである。極性モノマーは、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸などのカルボキシル基含有エチレン不飽和単量体や;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート等のヒドロキシル基を有するエチレン不飽和単量体が用いられるが、このうち特に好適なものはアクリル酸である。
前記重合体の重量平均分子量は、10万〜100万であるのがよい。前記重合体の重量平均分子量が10万未満であると、結晶化状態において付け爪を自爪に固定した際には、重合体自体の強度が不足し脆いため、付け爪の固定力が低下するおそれがある。また、前記重合体の重量平均分子量が100万より上であると、流動状態での流動性に劣るため、自爪の表面の凹部内に入り込みにくく、アンカー効果が発現しにくくなる。なお、前記重量平均分子量は、前記重合体をゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)で測定し、得られた測定値をポリスチレン換算した値である。
また、上記感温性粘着剤の凝集力を上げるために、架橋剤を添加してもよい。架橋剤の具体例としては、川研ファインケミカル社製のアルミキレートが挙げられる。さらに、上記感温性粘着剤には染料等の着色剤や芳香剤等を添加してもよい。
本発明の付け爪用固定材の使用形態は特に限定されるものではなく、例えばフィルム状ないしシート状の形態で用いることもでき、あるいは、前記付け爪用固定材に適当な溶剤を加えて、付け爪に塗布し、乾燥するようにしてもよい。
次に、フィルム状ないしシート状の使用形態である本発明の付け爪用固定テープを図面に基づいて説明する。図1および図2は本発明の付け爪用固定テープの一実施形態を示す平面図およびその断面図である。
図2に示すように、この固定テープ4は、基材フィルム3の両面に感温性粘着剤層2、21を設けたものである。一方の感温性粘着剤層2は、離型紙等からなる台紙1上に貼り付けられている。また、他方の感温性粘着剤層21の表面には、離型紙等の離型シート11が貼り付けられている。
前記基材フィルム3は特に制限されるものではなく、具体例としては、布(不織布等)やポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリオレフィン等の可撓性を有する合成樹脂フィルムがあげられる。また、基材フィルムの表面を、感温性粘着剤層2、21との密着性を向上させるためにコロナ放電、ブラスト処理、ケミカルエッチング処理、プライマー処理等を施してもよい。
前記感温性粘着剤層2、21を基材フィルム3の両面に形成するには、前記した感温性粘着剤を溶剤に加えた塗布液を基材フィルム3の表面に塗布し、乾燥させる。前記両面または片面の感温性粘着剤層2、21は、弱粘着性を付与しているのがよい。これにより、常温で台紙1や離型シート11に固定することができ、使用時には簡単に剥離させることができて、また付け爪装着時に位置決めと仮止めがし易く取り扱い性が向上する。弱粘着性を付与させるためには、感温性粘着剤層2または21にアクリル樹脂系などの粘着剤を少量添加する。粘着剤の添加量は、感温性粘着剤の総量に対して30重量%以下であるのがよい。
前記感温性粘着剤2、21の厚さは20〜200μmであるのがよい。前記感温性粘着剤2、21の厚さが20μm未満であると、付け爪を自爪に固定する際の密着性が不足するため、付け爪の固定力が低下する。また、前記感温性粘着剤2、21の厚さが200μmより厚くなると、基材フィルム3に塗工する際には、気泡が入るために乾燥が不十分となる等の問題がある。また、付け爪を自爪に固定した際に違和感が生じる。
図1に示すように、上記方法で得られた付け爪用固定テープ4は、離型シート11と共に自爪の大きさに打ち抜き加工し、不要部分を取り除く。
本発明の付け爪用固定テープを使用する、付け爪の着脱方法を図3に基づいて説明する。剥離シート1を剥がした付け爪用固定テープ4の感温性粘着剤層2を、付け爪13の自爪12と固定する部分に貼着する。ついで、剥離シート11を剥がし、感温性粘着剤層21の表面に、温風器(例えばドライヤー)で感温性粘着剤の融点以上まで温風を吹き付けて加熱し、付け爪13を自爪12表面に貼りあわせる。
ついで、感温性粘着剤の凍結点まで放冷することで、付け爪13を自爪12に固定することができる。なお、感温性粘着剤の凍結点より高い温度では、付け爪は自爪に固定されないため、付け爪の位置決めが簡単であり、所定の位置で確実に固定することができる。
付け爪13を取り外す場合は、ドライヤーまたは40℃以上の温水で感温性粘着剤の凍結点より高い温度まで加温することで、簡単に取り外すことができる。取り外した付け爪13は、前記と同様の操作をすることで、何度も繰り返し使用することができる。
他の実施形態として、感温性粘着剤層2を常温で強い粘着性を有する非感温性粘着剤を用いてもよい。前記非感温性粘着剤層は、付け爪をテープに固定する際に用いる。なお、この場合の付け爪の自爪からの着脱方法は前記と同様であり、付け爪も、何度も繰り返し使用することができる。
さらに他の実施形態として、図4に示すように、感温性粘着剤シート5の片面が台紙1上に貼り付けられ、他面には離型シート11が貼り付けられた付け爪用固定シート6も使用可能である。前記感温性粘着剤シート5は、前記した感温性粘着剤を溶剤に加えた塗布液を適当な離型紙上に塗布し、乾燥させることで形成する。
前記感温性粘着剤シート5の厚さは20〜200μmであるのがよい。前記感温性粘着剤シート5の厚さが20μm未満であると、付け爪を自爪に固定する際の密着性が不足するため、付け爪の固定力が低下する。また、前記感温性粘着剤シート5の厚さが200μmより厚くなると、塗工する際には気泡が入るために、乾燥が不十分になる等の問題がある。
上記方法で得られた前記感温性粘着剤シート5は、図4に示すように、離型シート11と共に自爪の大きさに打ち抜き加工し、不要部分を取り除く。
なお、この場合の付け爪の取り付け方法は、剥離シート1を剥がした感温性粘着剤シート5を付け爪13の自爪12と固定する部分に貼着する。ついで、剥離シート11を剥がし、感温性粘着剤シート5の表面に、温風器(例えばドライヤー)で感温性粘着剤の融点まで温風を吹き付けて加熱し、付け爪13と自爪12表面に貼りあわせる。また付け爪13を取り外す際はドライヤーまたは、40℃以上の温水で感温性粘着剤の凍結点より高い温度まで加温することで簡単に取り外すことが出来る。取り外した付け爪も、何度も繰り返し使用することができる。
以下、実施例を挙げて本発明の付け爪用固定材について詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。なお、以下の説明で「部」は重量部を意味する。
以下の実施例で使用した共重合体は、以下の3種類である。
(合成例1)
ベヘニルアクリレート(日本油脂社製)を45部、アクリル酸ブチル(日本触媒社製)を50部、アクリル酸を5部およびパーブチルND(日本油脂社製)を0.5部の割合で混合し、55℃で4時間撹拌後、80℃に昇温し、ついで、パーへキシルPV(日本油脂社製)を0.5部添加し、2時間撹拌して、これらのモノマーを重合させた。得られた共重合体の重量平均分子量は59万、融点は46℃、凍結点は34℃であった。
(合成例2)
ベヘニルアクリレート(日本油脂社製)を20部、ステアリルアクリレート(日本油脂社製)を55部、アクリル酸メチル(日本触媒社製)を20部、アクリル酸を5部およびパーブチルND(日本油脂社製)を0.2部の割合で混合し、55℃で4時間撹拌後、80℃に昇温し、ついで、パーへキシルPV(日本油脂社製)を0.5部添加し、2時間撹拌して、これらのモノマーを重合させた。得られた共重合体の重量平均分子量は57万、融点は49℃、凍結点は38℃であった。
(合成例3)
ベヘニルアクリレート(日本油脂社製)を30部、ステアリルアクリレート(日本油脂社製)を35部、アクリル酸ブチル(日本触媒社製)を30部、アクリル酸を5部およびパーブチルND(日本油脂社製)を0.3部の割合で混合し、55℃で4時間撹拌後、80℃に昇温し、ついで、パーへキシルPV(日本油脂社製)を0.5部添加し、2時間撹拌して、これらのモノマーを重合させた。得られた共重合体の重量平均分子量は51万、融点は44℃、凍結点は33℃であった。
合成例1〜3の共重合体を表1に示す。
Figure 0004599074
前記合成例1で得られた共重合体を、酢酸エチルを用いて固形分が30%になるように共重合体溶液を調製した。ついで、前記共重合体溶液に、架橋剤として川研ファインケミカル社製のアルミキレートを、前記共重合体100部に対して0.1部添加して付け爪用固定材を得た。基材フィルムとして、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、前記付け爪用固定材を厚さ70μmに塗布した。ついで、前記付け爪用固定材を離型紙表面に厚さ70μmに塗布したものを、前記基材フィルムのコロナ処理した面に貼り合わせて、裏面に離型紙が貼着した付け爪用固定テープを作製した。
前記付け爪用固定テープの剥離紙を剥がし、50℃の雰囲気温度で、前記付け爪用固定テープを、アクリル樹脂製の台板上に貼着した。ついで、50℃の雰囲気温度で、一辺が10mmのアクリル樹脂製の正立方体を、前記付け爪用固定テープの表面上に密着させ、0.2MPaで0.5分間加圧して貼着させた。ついで、23℃および50℃の各雰囲気温度で、300mm/分の速度で前記アクリル樹脂製の正立方体を前記付け爪用固定テープから垂直剥離させた。このときの垂直剥離強度をロードセルにて測定した。その結果を表2に示す。なお、表2の剥離強度はn=3の平均値である。
前記合成例2で得られた共重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして付け爪用固定テープを作製した。得られた付け爪用固定テープは実施例1と同様にして垂直剥離強度を測定した。その結果を表2に示す。
前記合成例3で得られた共重合体を用いた以外は、実施例1と同様にして付け爪用固定テープを作製した。得られた付け爪用固定テープは実施例1と同様にして垂直剥離強度を測定した。その結果を表2に示す。
[比較例1]
付け爪用固定材として、シアノアクリレート系接着剤を用いた。前記シアノアクリレート系接着剤を23℃の雰囲気温度でアクリル樹脂製の台板上にたらし、一辺が10mmのアクリル樹脂製の正立方体を載せて均一に密着し、0.2MPaで0.5分間加圧して貼着させた。ついで、23℃の雰囲気温度で、300mm/分の速度で前記アクリル樹脂製の正立方体を前記シアノアクリレート系接着剤から垂直剥離させ、垂直剥離強度をロードセルにて測定した。その結果を表2に示す。なお表2の垂直剥離強度はn=3の平均値である。
[比較例2]
市販の付け爪固定用両面テープを用いて、前記市販の付け爪固定用両面テープの剥離紙を剥がし、23℃の雰囲気温度で前記市販の付け爪固定用両面テープをアクリル樹脂製の台板上に貼着した。ついでアクリル樹脂製、一辺が10mmのアクリル樹脂製の正立方体をのせ均一に密着し、0.2MPaで0.5分間加圧して貼着させた。ついで、23℃の雰囲気温度で、300mm/分の速度で前記アクリル樹脂製の正立方体を前記シアノアクリレート系接着剤から垂直剥離させ、垂直剥離強度をロードセルにて測定した。その結果を表2に示す。なお表2の垂直剥離強度はn=3の平均値である。
Figure 0004599074
表2から明らかなように、実施例1〜3では感温性粘着剤を用いることにより、爪の表面温度より低い23℃では剥離強度が上昇し、爪の表面温度より高い50℃では剥離強度が低下していることがわかる。これに対して比較例1では、50℃で剥離強度が上昇するため50℃の高温状態で剥離は困難である。一方、比較例2では、50℃で剥離強度は低下しているが23℃での剥離強度が不足している結果であった。
本発明の付け爪用固定テープの形態を示す平面図である。 図1のII−II線断面図である。 本発明の付け爪用固定テープの使用方法を示す説明図である。 本発明の他の実施形態を示す断面図である。
符号の説明
1:台紙、2:感温性粘着剤層、3:基材フィルム、4:付け爪用固定テープ、5:感温性粘着剤シート、6:付け爪用固定シート、10:指、11:離型シート、12:自爪、13:付け爪、20:切り抜き線、21:感温性粘着剤層

Claims (8)

  1. 温度変化に対応して流動状態と結晶状態とを可逆的に起こす感温性粘着剤からなり、
    該感温性粘着剤は、
    炭素数16以上の直鎖状アルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル30〜100重量部と、炭素数1〜12のアルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル0〜70重量部と、極性モノマー0〜10重量部と、を重合させて得られる重合体であり、
    融点が40℃以上60℃以下であり、
    凍結点が33℃以上40℃未満であるとともに、
    前記融点以上の温度で流動性を示しかつ前記凍結点で結晶化することを特徴とする付け爪用固定材。
  2. 前記重合体が、重量平均分子量が10万〜100万であることを特徴とする請求項記載の付け爪用固定材。
  3. 基材フィルムの両面に、温度変化に対応して流動状態と結晶状態とを可逆的に起こす感温性粘着剤からなる感温性粘着剤層を設けた付け爪用固定テープであって、
    前記感温性粘着剤は、
    炭素数16以上の直鎖状アルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル30〜100重量部と、炭素数1〜12のアルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル0〜70重量部と、極性モノマー0〜10重量部と、を重合させて得られる重合体であり、
    融点が40℃以上60℃以下であり、
    凍結点が33℃以上40℃未満であるとともに、
    前記融点以上の温度で流動性を示しかつ前記凍結点で結晶化することを特徴とする付け爪用固定テープ。
  4. 自爪側および/または付け爪側の前記感温性粘着剤層が、弱粘着性を有することを特徴とする請求項記載の付け爪用固定テープ。
  5. 基材フィルムと、温度変化に対応して流動状態と結晶状態とを可逆的に起こす感温性粘着剤からなる感温性粘着剤層と、常温で粘着性を有する非感温性粘着剤層とを備えた付け爪用固定テープであって、
    前記感温性粘着剤は、
    炭素数16以上の直鎖状アルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル30〜100重量部と、炭素数1〜12のアルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル0〜70重量部と、極性モノマー0〜10重量部と、を重合させて得られる重合体であり、
    融点が40℃以上60℃以下であり、
    凍結点が33℃以上40℃未満であるとともに、
    前記融点以上の温度で流動性を示しかつ前記凍結点で結晶化することを特徴とする付け爪用固定テープ
  6. 前記感温性粘着剤層が、厚さ20〜200μmであることを特徴とする請求項のいずれかに記載の付け爪用固定テープ。
  7. 温度変化に対応して流動状態と結晶状態とを可逆的に起こす感温性粘着剤からなる感温性粘着剤シートと、この感温性粘着剤シートの両面に剥離シートを設けた付け爪用固定シートであって、
    前記感温性粘着剤は、
    炭素数16以上の直鎖状アルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル30〜100重量部と、炭素数1〜12のアルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル0〜70重量部と、極性モノマー0〜10重量部と、を重合させて得られる重合体であり、
    融点が40℃以上60℃以下であり、
    凍結点が33℃以上40℃未満であるとともに、
    前記融点以上の温度で流動性を示しかつ前記凍結点で結晶化することを特徴とする付け爪用固定シート。
  8. 温度変化に対応して流動状態と結晶状態とを可逆的に起こす感温性粘着剤からなり、
    該感温性粘着剤は、
    炭素数16以上の直鎖状アルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル30〜100重量部と、炭素数1〜12のアルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル0〜70重量部と、極性モノマー0〜10重量部と、を重合させて得られる重合体であり、
    融点が40℃以上60℃以下であり、
    凍結点が33℃以上40℃未満であるとともに、
    前記融点以上の温度で流動性を示しかつ前記凍結点で結晶化する付け爪用固定材を用いて、付け爪を着脱する方法であって、
    前記付け爪用固定材を、付け爪の自爪と固定する部分に貼着し、
    ついで前記付け爪用固定材を感温性粘着剤の融点以上の温度に加熱して付け爪を自爪表面に貼りあわせ、
    前記付け爪用固定材を感温性粘着剤の凍結点まで放冷して付け爪を自爪に固定し、
    付け爪取り外し時には、前記付け爪用固定材を感温性粘着剤の凍結点より高い温度に加熱し、付け爪を自爪から取り外すことを特徴とする付け爪の着脱方法。
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