JP2005336681A - カツラ固定用粘着剤およびカツラ固定用粘着テープ - Google Patents

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Abstract

【課題】 カツラを頭皮に装着する際には、高い固定力でカツラを頭皮に固定でき、カツラを取外す際には、簡単に取外すことができるカツラ固定用粘着剤およびカツラ固定用粘着テープを提供することである。
【解決手段】 粘着性を有するポリマーと側鎖結晶化可能ポリマーとを含み側鎖結晶化可能ポリマーの融点以上の温度で粘着性が低下する粘着剤であって、前記側鎖結晶化可能ポリマーの融点が、頭皮の表面温度より高いことを特徴とする。具体的には、基材フィルム3と、この基材フィルム3の両面に粘着剤層を設けた両面テープであって、少なくもと頭皮側の粘着剤層1が、粘着性を有するポリマーと側鎖結晶化可能ポリマーとを含み側鎖結晶化可能ポリマーの融点以上の温度で粘着性が低下する粘着剤であって、前記側鎖結晶化可能ポリマーの融点が、頭皮の表面温度より高いテープとして使用される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カツラを頭皮に固定する際に用いるカツラ固定用粘着剤およびカツラ固定用粘着テープに関する。
従来、頭髪が薄くなった部分(薄毛部分)を隠す方法として、カツラが使用されている。カツラを薄毛部分に固定する方法として、特許文献1には、アクリル酸と酢酸ビニル樹脂との共重合体を主成分とする、エマルジョン型の水性粘着剤を使用することが記載されている。また、特許文献2には、水溶性高分子を主成分とする、ジェル状等のカツラ用固定剤を使用することが記載されている。
このような固定剤を用いれば、カツラを頭皮に高い固定力で固定することができる。しかしながら、前記固定剤の固定力は一定のため、カツラを頭皮から取外す際には、簡単に取外せず、無理に外そうとすると、カツラが破損したり頭皮を痛めるおそれがある。また、特許文献1および2に記載されている固定剤の形態は、エマルジョン型やジェル状であるため、使用時には乾燥工程を必要とし、また誤って前記固定剤が毛髪や衣服に付着するおそれがある。
一方、カツラのハンドリング性を向上する方法として、両面粘着テープが従来用いられている。しかしながら、両面粘着テープは、ハンドリング性は優れているが、粘着力が強いため、カツラを頭皮から取外す際には、カツラが破損したり頭皮を痛めるおそれがる。
特開2002−317164号公報 特開2003−239129号公報
本発明の課題は、カツラを頭皮に装着する際には、高い固定力でカツラを頭皮に固定でき、カツラを取外す際には、簡単に取外すことができるカツラ固定用粘着剤およびカツラ固定用粘着テープを提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、カツラ固定用粘着剤として、粘着性を有するポリマーと側鎖結晶化可能ポリマーとを含み側鎖結晶化可能ポリマーの融点以上の温度で粘着性が低下する粘着剤を使用する場合には、カツラを頭皮に高い固定力で固定することができ、また、カツラを頭皮から取外す際には、頭皮を加温することにより、簡単に取外すことができ、しかも頭皮にいわゆる糊残りが無いという新たな事実を見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、粘着性を有するポリマーと側鎖結晶化可能ポリマーとを含み側鎖結晶化可能ポリマーの融点以上の温度で粘着性が低下する粘着剤であって、前記側鎖結晶化可能ポリマーの融点が、頭皮の表面温度より高いことを特徴とする。
また、本発明におけるカツラ固定用粘着テープは、基材フィルムと、この基材フィルムの両面に粘着剤層を設けた両面テープであって、少なくもと頭皮側の粘着剤層が、粘着性を有するポリマーと側鎖結晶化可能ポリマーとを含み側鎖結晶化可能ポリマーの融点以上の温度で粘着性が低下する粘着剤であって、前記側鎖結晶化可能ポリマーの融点が、頭皮の表面温度より高いことを特徴とする。
さらに、カツラ装着状態において粘着強度は(カツラ側の粘着剤層)>(頭皮側の粘着剤層)であるのがよい。これにより、緊急時には粘着力を低下させずにカツラを頭皮から取外せることができる。
また、カツラ側の粘着剤層は、粘着性を有するポリマーと側鎖結晶化可能ポリマーとを含み側鎖結晶化可能ポリマーの融点以上の温度で粘着性が低下する粘着剤であって、前記側鎖結晶化可能ポリマーの融点が、頭皮の表面温度より高い粘着剤層でもよい。これによると、粘着テープが汚れた場合には、粘着テープを簡単に取り替えることができる。
本発明のカツラ固定用粘着剤によれば、カツラを頭皮に高い固定力で固定することができ、また、カツラを頭皮から取外す際には、カツラを簡単に取外すことができ、しかも頭皮にいわゆる糊残りが無いという効果がある。
本発明のカツラ固定用粘着剤は、粘着性を有するポリマーと、側鎖結晶化可能ポリマーとを含む粘着剤である。本発明の場合、前記固定用粘着剤を、前記側鎖結晶化可能ポリマーの融点以上の温度まで加温することにより、前記固定用粘着剤の粘着性が低下する必要がある。
本発明における側鎖結晶化可能ポリマーとは、温度変化に対応して結晶状態と流動状態を可逆的に起こす重合体のことをいう。具体的には、本発明における側鎖結晶化可能ポリマーは、例えば融点が35〜50℃であるのが好ましい。これにより、側鎖結晶化可能ポリマーは、融点以上の温度に加熱されると結晶状態から流動状態へ相変化することができ、カツラ固定用粘着剤の粘着性を低下させることができる。また、前記融点が頭皮の表面温度(33℃)より高いのが好ましい。これにより、カツラを頭皮に高い固定力で固定することができる。
前記側鎖結晶化可能ポリマーの融点が35℃未満や、頭皮の表面温度以下であると、カツラを頭皮に装着する際に、側鎖結晶化可能ポリマーが流動状態となり粘着界面に抽出するため、カツラの固定力が低下するおそれがある。また、前記融点が50℃より高くなると、カツラを取外す際の加熱により、カツラが破損したり頭皮を痛めたり火傷するおそれがある。
本発明における側鎖結晶化可能ポリマーは、融点未満の温度で結晶化しかつ融点以上の温度で流動性を示すのがよい。これにより、カツラを頭皮に高い固定力で固定することができ、また、カツラを頭皮から取外す際には、容易に取外すことができる。
本発明において「融点」とは、ある平衡プロセスにより、最初は秩序ある配列に整合されていたポリマーの特定部分が無秩序状態となる温度をいう。本発明における融点は、前記側鎖結晶化可能ポリマーを示差熱走査熱量計(DSC)で、10℃/分の測定条件で測定される。
前記側鎖結晶化可能ポリマーの具体例としては、炭素数14以上の直鎖状アルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル30〜100重量部と、炭素数1〜12のアルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル0〜70重量部と、極性モノマー0〜10重量部とを重合させて得られる重合体であるのがよい。
炭素数14以上の直鎖状アルキル基を有するアクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステル(以下、(メタ)アクリレートという)としては、例えば、ステアリル(メタ)アクリレート、エイコシル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、ミリスチル(メタ)アクリレート等の炭素数14〜22の線状アルキル基を有する(メタ)アクリレートの1種または2種以上が挙げられる。
炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリレートとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、エチルへキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート等があげられる。
極性モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸などのカルボキシル基含有エチレン不飽和単量体や;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート等のヒドロキシル基を有するエチレン不飽和単量体等が用いられるが、このうち特に好適なものはアクリル酸である。
前記側鎖結晶化可能ポリマーの重量平均分子量は、3000〜25000であるのがよい。前記側鎖結晶化可能ポリマーの重量平均分子量が3000未満であると、カツラを頭皮から取外す際には、該粘着剤が頭皮に残る、いわゆる糊残りが多くなるおそれがある。また、前記側鎖結晶化可能ポリマーの重量平均分子量が25000より上であると、カツラ固定用粘着剤の粘着性が低下しにくくなり、カツラを取外す際には、カツラが破損したり頭皮を痛めるおそれがる。なお、前記重量平均分子量は、前記重合体をゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)で測定し、得られた測定値をポリスチレン換算した値である。
本発明における粘着性を有するポリマーは、炭素数1〜12のアクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エステル(以下、(メタ)アクリレートという)を主成分とする共重合体であるのがよい。具体例としては、特に限定されるものではないが、例えば2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレートなどを重合させるのが好ましい。
本発明におけるカツラ固定用粘着剤は、前記粘着性を有するポリマーを65〜99重量部と、前記側鎖結晶化可能ポリマーを1〜35重量部の割合で含むのがよい。前記側鎖結晶化可能ポリマーの配合量が1重量部未満であると、カツラ固定用粘着剤を側鎖結晶化可能ポリマーの融点以上の温度まで加熱しても、粘着性が低下しにくくなる。また、配合量が35重量部より上であると、カツラを頭皮から取外す際には、糊残りが多くなるおそれがある。
本発明のカツラ固定用粘着剤の使用形態は特に限定されるものではなく、例えば基材の面または両面に本発明のカツラ固定用粘着剤を設けた両面テープの形態であってよい。
次に、両面テープの使用形態である本発明のカツラ固定用粘着テープを図面に基づいて説明する。図1は本発明のカツラ固定用粘着テープの一実施形態を示す部分拡大断面図である。図1に示すように、このカツラ固定用粘着テープ4は基材フィルム3の片面に、粘着性を有するポリマーと側鎖結晶化可能ポリマーとを含み側鎖結晶化可能ポリマーの融点以上の温度で粘着性が低下する粘着剤であって、前記側鎖結晶化可能ポリマーの融点が、頭皮の表面温度より高い粘着剤層1を、他面に粘着性を有する粘着剤層2を設けたものである。また、各粘着剤層には、セパレータ5、6が設けられている。
粘着剤層2は、カツラを装着した状態の粘着強度が(カツラ側の粘着剤層2)>(頭皮側の粘着剤層1)となるようなものがよい。これにより、何らかの理由でカツラを取外す必要が生じた場合には、カツラを加温せずに、カツラを取外すことができる。前記粘着強度が(カツラ側の粘着剤層2)<(頭皮側の粘着剤層1)の場合には、カツラを取外す際には、感温性粘着剤が頭皮側に残るため好ましくない。なお、粘着剤層2は、特に限定されるものではなく、アクリル系やゴム系の粘着剤が挙げられる。
本発明における基材フィルム3は特に制限されるものではなく、具体例としては、布(不織布等)やポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリオレフィン等の合成樹脂フィルムがあげられる。また、基材フィルムの表面を、粘着剤層1および粘着剤層2の固定強度を向上させるためにコロナ放電、ブラスト処理、ケミカルエッチング処理、プライマー処理等を施してもよい。
前記粘着剤層1および粘着剤層2を基材フィルム3に形成するには、前記した、前記粘着剤層1および粘着剤層2に設ける粘着剤を溶剤に加えた塗布液を、基材フィルム3の表面にそれぞれ塗布し、乾燥させる。なお、前記粘着剤層1の厚さは30〜70μmであるのがカツラを頭皮に高い固定力で固定する上で好ましい。
ついで、前記粘着剤層の表面にセパレータ5、6を貼り付けることで形成する。なお、前記セパレータは、例えばポリエチレンテレフタレート、紙等の表面に、シリコーン等の離型剤を塗布したものなどを用いることができる。
次に、本発明のカツラ固定用粘着テープ4を使用するカツラの着脱方法を説明する。まず、セパレータ6を剥離しカツラ固定用粘着テープ4の粘着剤層2をカツラの裏面に貼着する。ついで、セパレータ5を剥離しカツラを頭皮の薄毛部分に貼り合わせることで、カツラを頭皮に固定することができる。また、カツラを装着中は、粘着剤層1は酢酸ビニル等の不快臭成分を含まないため、不快な臭気は生じない。
カツラを取り外す際には、カツラの表面を、お湯や温風器(たとえばドライヤー)等で加熱し、粘着剤層1を側鎖結晶化可能ポリマーの融点より高い温度に加温する。これにより、粘着剤層1は側鎖結晶化可能ポリマーが流動性を示すことで粘着性が低下するので、カツラを頭皮から簡単に取外すことができる。なお、加熱温度は、側鎖結晶化可能ポリマーの融点より約5℃高い温度であるのが好ましい。また、カツラに貼着したテープ4は、汚れ等がなければ前記と同様の操作をすることで、何度も繰り返し使用することができる。
本発明の他の実施形態として、粘着剤層2に代えて、粘着性を有するポリマーと側鎖結晶化可能ポリマーとを含み側鎖結晶化可能ポリマーの融点以上の温度で粘着性が低下する粘着剤であって、前記側鎖結晶化可能ポリマーの融点が、頭皮の表面温度より高い粘着剤層を用いてもよい。この場合、前記粘着剤層は、頭皮側の粘着剤層1の粘着性が低下する温度より高い温度で粘着性が低下するのがカツラのハンドリング性を高める上で好ましい。具体的には、前記粘着剤層は、粘着剤層1に含まれる粘着性を有するポリマーと、粘着剤層1に含まれる側鎖結晶化可能ポリマーの融点に対して、5〜15℃高い融点を有する側鎖結晶化可能ポリマーとを、粘着剤層1と同じ割合で含むのが好ましい。
さらに他の実施形態として、本発明におけるカツラ用固定材は、基材なしのフィルムの形態でも使用可能である。前記フィルムは、前記感温性粘着剤を溶剤に加えた塗布液を、適当な剥離紙上に塗布し、乾燥させることで形成する。この場合のカツラの着脱方法は前記テープと同様である。また、エマルジョン型やクリーム状で、カツラ裏面に塗布し用いることもできる。
感温性粘着剤は、凝集力を向上させるため、架橋剤を加えてもよいし、凝集力や粘着力向上のためタッキファイヤーを加えてもよい
以下、合成例および実施例を挙げて本発明のカツラ固定用粘着剤および固定用粘着テープについて詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。なお、以下の説明で「部」は重量部を意味する。
(合成例1)
2−エチルへキシルアクリレートを67部、メチルアクリレートを25部、2−ヒドロキシエチルアクリレート8部およびパーブチルND(日本油脂社製)を0.5部の割合で、それぞれ酢酸エチル/トルエン(7対3)200部の中へ混合し、60℃で5時間撹拌して、これらのモノマーを重合させた。得られた共重合体の重量平均分子量は60万であった。
(合成例2)
セチルアクリレートを90部、ミリスチルアクリレートを5部、アクリル酸を5部、ドデシルメルカプタンを5部およびパーヘキシルPV(日本油脂社製)を1部の割合で、それぞれトルエン100部の中へ混合し、80℃で5時間撹拌して、これらのモノマーを重合させた。得られた共重合体の重量平均分子量は7000、融点は37℃であった。
(合成例3)
セチルアクリレートを80部、ミリスチルアクリレートを15部、アクリル酸を5部、ドデシルメルカプタンを5部およびパーヘキシルPV(日本油脂社製)を1部の割合で、それぞれトルエン100部の中へ混合し、80℃で5時間撹拌して、これらのモノマーを重合させた。得られた共重合体の重量平均分子量は7000、融点は35℃であった。
合成例1〜3の共重合体を表1に示す。
Figure 2005336681
(カツラ固定用粘着テープの作製)
基材フィルムとして、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、前記基材フィルムの片面に、前記合成例1で得られた共重合体100部に対して、前記合成例2で得られた共重合体を5部の割合で配合した粘着剤溶液を、厚さ45μmに塗布し、100℃で5分間乾燥し粘着剤層(1)を形成した。ついで、前記基材フィルムの他面に、粘着性を有する粘着剤SK−1340(綜研化学社製)100部に対し、架橋剤としてM−5A(綜研化学社製)0.8部の割合で配合した粘着剤溶液を、厚さ45μmに塗布し、100℃で5分間乾燥して粘着剤層(2)を形成し、カツラ固定用粘着テープを作製した。
(剥離強度)
前記テープの粘着剤層(1)を設けた面を、上腕の内側部分に貼着し、23℃の雰囲気温度で、1000mm/分の速度で前記テープを180°剥離させた。このときの180°剥離強度をロードセルにて測定した。また、反対面の粘着層(2)は、被着体をカツラの裏面として、上記と同様に測定した。
(剥離性)
<剥離強度>
前記テープの粘着剤層(1)を設けた面を、上腕の内側部分に貼着し、ドライヤーで30秒間加熱し、前記テープの上腕の内側部分に貼着した粘着剤層を40℃まで加熱後、10000mm/分の速度で前記テープを180°剥離させた。このときの180°剥離強度をロードセルにて測定した。
<低下率>
低下率(%)は式:{1−(ドライヤーで30秒間加熱し、前記テープの上腕の内側部分に貼着した粘着剤層を40℃まで加熱した後の剥離強度/ドライヤーで加熱する前の剥離強度)}×100から求められる。
これらの試験結果を表2に示す。
前記合成例1で得られた共重合体100部に対して、前記合成例3で得られた共重合体を5部の割合で配合した粘着剤層(1)を用いた以外は、実施例1と同様にしてカツラ固定用粘着剤テープを作製した。得られたカツラ固定用粘着剤テープについて、実施例1と同様にして剥離強度および剥離性を評価した。その結果を表2に示す。
[比較例1]
市販の現行カツラ用両面テープを用いた以外は、実施例1と同様にして剥離強度および剥離性を評価した。その結果を表2に示す。
Figure 2005336681
表2から明らかなように、本発明のカツラ固定用粘着テープを用いることにより、カツラの取外し易さを示す剥離性は、剥離強度に対して低下していることが分かる。これに対して比較例1では、剥離強度が殆ど低下しなかった。
本発明の一実施形態を示す部分拡大断面図である。
符号の説明
1:粘着剤層、2:粘着剤層、3:基材フィルム、4:カツラ固定用粘着テープ、5,6:セパレータ

Claims (10)

  1. 粘着性を有するポリマーと側鎖結晶化可能ポリマーとを含み側鎖結晶化可能ポリマーの融点以上の温度で粘着性が低下する粘着剤であって、前記側鎖結晶化可能ポリマーの融点が、頭皮の表面温度より高いことを特徴とするカツラ固定用粘着剤。
  2. 前記側鎖結晶化可能ポリマーは、融点が35〜50℃であり、融点未満の温度で結晶化しかつ融点以上の温度で流動性を示す請求項1記載のカツラ固定用粘着剤。
  3. 前記側鎖結晶化可能ポリマーが、炭素数14以上の直鎖状アルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル30〜100重量部と、炭素数1〜12のアルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル0〜70重量部と、極性モノマー0〜10重量部とを重合させて得られる重合体である請求項1または2記載のカツラ固定用粘着剤。
  4. 前記側鎖結晶化可能ポリマーの重量平均分子量が3000〜25000である請求項1〜3のいずれかに記載のカツラ固定用粘着剤。
  5. 前記粘着性を有するポリマーが、炭素数1〜12のアルキル基を有するアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルを主成分とする共重合体である請求項1〜4のいずれかに記載のカツラ固定用粘着剤。
  6. 前記粘着性を有するポリマーを65〜99重量部と、前記側鎖結晶化可能ポリマーを1〜35重量部の割合で含む請求項1〜5のいずれかに記載のカツラ固定用粘着剤。
  7. 基材フィルムと、この基材フィルムの両面に粘着剤層を設けた両面テープであって、少なくもと頭皮側の粘着剤層が、粘着性を有するポリマーと側鎖結晶化可能ポリマーとを含み側鎖結晶化可能ポリマーの融点以上の温度で粘着性が低下する粘着剤であって、前記側鎖結晶化可能ポリマーの融点が、頭皮の表面温度より高いことを特徴とするカツラ固定用粘着テープ。
  8. カツラ側の粘着剤層が、粘着性を有する粘着剤層である請求項7記載のカツラ固定用粘着テープ。
  9. カツラ装着状態において、粘着強度が(カツラ側の粘着剤層)>(頭皮側の粘着剤層)である請求項7または8記載のカツラ固定用粘着テープ。
  10. カツラ側の粘着剤層が、粘着性を有するポリマーと側鎖結晶化可能ポリマーとを含み側鎖結晶化可能ポリマーの融点以上の温度で粘着性が低下する粘着剤であって、前記側鎖結晶化可能ポリマーの融点が、頭皮の表面温度より高い請求項7〜9のいずれかに記載のカツラ固定用粘着テープ。
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