JP2000234081A - 接着シート及び該シートの製造方法並びに該シートの利用 - Google Patents

接着シート及び該シートの製造方法並びに該シートの利用

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JP2000234081A
JP2000234081A JP11352513A JP35251399A JP2000234081A JP 2000234081 A JP2000234081 A JP 2000234081A JP 11352513 A JP11352513 A JP 11352513A JP 35251399 A JP35251399 A JP 35251399A JP 2000234081 A JP2000234081 A JP 2000234081A
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adhesive layer
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pressure
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JP11352513A
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English (en)
Inventor
Toshibumi Midorikawa
俊文 緑川
Masato Yanagi
正人 柳
Toshinori Machida
敏則 町田
Kunio Ishii
邦夫 石井
Hideyuki Takahashi
秀幸 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、貼着後初期においては貼り直しや
気泡の除去が可能で、その後は被着体に十分に接着する
ことが可能な接着シートを得ることを目的とする。 【解決手段】 基材(1)の片面に、感圧性接着剤層
(2)とパターニングされた感熱性接着剤層(3)と
が、該感圧性接着剤層(2)の一部が全面にわたって露
出するように積層されてなり、該感圧性接着剤層(2)
の露出部分及び該感熱性接着剤(3)に剥離材(4)が
積層されてなる接着シートと、剥離材(4)上にパター
ニングされた感熱性接着剤層(3)を形成し、次いで該
感熱性接着剤層(3)と、別途基材(1)上に形成した
感圧性接着剤層(2)とを積層することを特徴とする該
接着シートの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接着シート、その
製造方法および被着体に対する剥離力を向上する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】現在、より大きな剥離力(強粘着ともい
う)の感圧性接着シート(以下、粘着シートともいう)
を得るために用いられる感圧性接着剤(以下、粘着剤と
もいう)の種類を中心として硬化剤の種類、量等を考慮
して調整したり、層厚を厚くしたり、発泡性の基材を使
用したり、あるいは各種タッキファイヤーを添加したり
すること等が検討されている。しかし、粘着剤等の種類
の変更による剥離力の向上は、粘着特性のバランスをと
りながら行う必要があり、剥離力を向上できる範囲は非
常に限られる。また、従来、剥離力を向上するとその強
粘着性故に貼り直しが困難になったり、被着体と粘着剤
層の間に気泡が混入した場合にその気泡を除去すること
が難しくなったりする等の使用上の問題が生ずる場合が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、貼着後初期
においては貼り直しや気泡の除去が可能で、その後は被
着体に十分に接着することが可能な接着シートを得るこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、感圧性接
着剤層とパターニングされた感熱性接着剤層とを、該感
圧性接着剤層の一部が全面にわたって露出するように積
層することにより、該感熱性接着剤層と該感圧性接着剤
層の露出している部分を被着体に貼着した際には、感熱
性接着剤層が被着体に十分には接着していないので貼り
直しが容易にでき、また該感熱性接着剤層の部分を通じ
て混入してしまった気泡を簡便に除去でき、その後加熱
することによって該感熱性接着剤層が被着体に強固に接
着することによって、被着体/(感熱接着剤層+感圧接
着剤層)間の剥離力を向上し得ることを見出し、本発明
に至った。また、接着シートの被着体と接触する感圧性
接着剤層と感熱性接着剤層の面積比を変えることで、貼
着初期の剥離力と加熱後の剥離力とのバランスを簡便に
調整し得ることを見出し、本発明に至った。さらに、両
面の場合には、片面づつ剥離力を調整することもでき
る。
【0005】即ち、本発明(便宜上第1の発明という)
は、基材(1)の片面に、感圧性接着剤層(2)とパタ
ーニングされた感熱性接着剤層(3)とが、該感圧性接
着剤層(2)の一部が全面にわたって露出するように積
層されてなり、該感圧性接着剤層(2)の露出部分と該
感熱性接着剤層(3)に剥離材(4)が積層されてなる
接着シートである。
【0006】また、別の本発明、即ち第2の発明は、基
材(1)の両面にそれぞれ感圧性接着剤層(2)
(2’)とパターニングされた感熱性接着剤層(3)
(3’)とが設けられたものである。即ち、基材(1)
の一方の面に、感圧性接着剤層(2)とパターニングさ
れた感熱性接着剤層(3)とが該感圧性接着剤層(2)
の一部が全面にわたって露出するように積層されてな
り、該感圧性接着剤層(2)の露出部分及び感熱性接着
剤層(3)に剥離材(4)が積層されてなり、前記基材
(1)の他の面に、他の感圧性接着剤層(2’)とパタ
ーニングされた他の感熱性接着剤層(3’)とが当該他
の感圧性接着剤層(2’)の一部が全面にわたって露出
するように積層されてなり、当該他の感圧性接着剤層
(2’)の露出部分及び当該他の感熱性接着剤層
(3’)に剥離材(4’)が積層されてなる接着シート
である。
【0007】また、第3の発明は、基材のない接着シー
トである。即ち、感圧性接着剤層(2)の片面に剥離材
(4’)が積層され、該感圧性接着剤層(2)上に該感
圧性接着剤層(2)の一部が全面にわたって露出するよ
うにパターニングされた感熱性接着剤層(3)が積層さ
れ、該感圧性接着剤層(2)の露出部分及び該感熱性接
着剤層(3)に他の剥離材(4)が積層されてなる接着
シートである。
【0008】さらに、第4の発明は、基材のない両面の
接着シートである。即ち、感圧性接着剤層(2)の両面
に、該感圧性接着剤層(2)の一部が全面にわたって露
出するようにパターニングされた感熱性接着剤層(3)
及び(3’)がそれぞれ積層されてなり、露出している
該感圧性接着剤層(2)及び感熱性接着剤層(3)
(3’)にそれぞれ剥離材(4)及び(4’)が積層さ
れてなる接着シートである。
【0009】また、第5の発明は、感熱性接着剤層
(3)及び/又は(3’)が、厚さ50μのポリエチレ
ンテレフタレートフィルム上に乾燥膜厚5μのフィルム
となるように積層した場合に、JIS Z0237に規
定される試験板に対し熱処理前には10gf /25mm
以下の180度引き剥がし力を呈し、かつ、熱処理後に
は2000gf/25mm以上の180度引き剥がし力
を呈する材料で構成される上記いずれかの接着シートで
ある。
【0010】また、第6の発明は、感熱性接着剤層
(3)及び/又は(3’)が、熱硬化性であることを特
徴とする上記いずれかの接着シートであり、第7の発明
は、感熱性接着剤層(3)及び/又は(3’)が、熱可
塑性であることを特徴とするいずれかの接着シートであ
る。
【0011】第8の発明は、剥離材(4)上にパターニ
ングされた感熱性接着剤層(3)形成し、次いで該感熱
性接着剤層(3)と、別途基材(1)上に形成した感圧
性接着剤層(2)とを積層することを特徴とする上記第
1の発明記載の接着シートの製造方法である。第9の発
明は、剥離材(4)上にパターニングされた感熱性接着
剤層(3)を形成し、該感熱性接着剤層(3)及び一部
露出している剥離材(4)上に感圧性接着剤層(2)を
形成し、次いで該感圧性接着剤層(2)上に基材(1)
を積層することを特徴とする上記第1の発明記載の接着
シートの製造方法である。
【0012】また、第10の発明は、剥離材(4)上に
パターニングされた感熱性接着剤層(3)を形成し、別
途基材(1)の一方の面に感圧性接着剤層(2)を形成
し、次いで、該感熱性接着剤層(3)及び一部露出して
いる剥離材(4)を該感圧性接着剤層(2)と積層し、
別途他の剥離材(4’)上にパターニングされた他の感
熱性接着剤層(3’)を形成し、当該他の感熱性接着剤
層(3’)及び一部露出している剥離材(4’)上に他
の感圧性接着剤層(2’)を形成し、該基材(1)の他
の面に当該他の感圧性接着剤層(2’)を積層すること
を特徴とする上記第2の発明記載の接着シートの製造方
法である。
【0013】第11の発明は、剥離材(4)上にパター
ニングされた感熱性接着剤層(3)を形成し、別途他の
剥離材(4’)上に感圧性接着剤層(2)を形成し、次
いで該感熱性接着剤層(3)及び一部露出している剥離
材(4)を該感圧性接着剤層(2)と積層することを特
徴とする上記第3の発明記載の接着シートの製造方法で
あり、第12の発明は、剥離材(4)上にパターニング
された感熱性接着剤層(3)を形成し、該感熱性接着剤
層(3)及び一部露出している剥離材(4)上に感圧性
接着剤層(2)を形成し、次いで該感圧性接着剤層
(2)上に他の剥離材(4’)を積層することを特徴と
する上記第3の発明記載の接着シートの製造方法であ
る。
【0014】第13の発明は、剥離材(4)上にパター
ニングされた感熱性接着剤層(3)を形成し、該感熱性
接着剤層(3)及び一部露出している剥離材(4)上に
感圧性接着剤層(2)を形成し、別途他の剥離材
(4’)上にパターニングされた他の感熱性接着剤層
(3’)を形成し、次いで該感圧性接着剤層(2)と当
該他の感熱性接着剤層(3’)とを積層することを特徴
とする上記第4の発明接着シートの製造方法である。
【0015】第14の発明は、第1の発明記載の接着シ
ート、又は第8若しくは第9の発明記載の製造方法によ
って得られる接着シートの剥離材(4)を剥がし、パタ
ーニングされている感熱性接着剤層(3)及び感圧性接
着剤層(2)の露出している部分を被着体に貼着した
後、加熱し、感熱性接着剤層(3)を被着体に接着せし
め、被着体/感熱性接着剤層(3)及び感圧性接着剤層
(2)界面の剥離力を向上する方法である。
【0016】第15の発明は、第2の発明記載の接着シ
ート、又は第10の発明記載の製造方法によって得られ
る接着シートの剥離材(4)を剥がし、パターニングさ
れている該感熱性接着剤層(3)及び感圧性接着剤層
(2)の露出している部分を被着体に貼着し後、他の剥
離材(4’)を剥がし、感熱性接着剤層(3’)及び他
の感圧性接着剤層(2’)の露出している部分を他の被
着体に貼着し、次いで加熱し、両感熱性接着剤層(3)
(3’)をそれぞれ被着体に接着せしめ、被着体/感熱
性接着剤層(3)及び感圧性接着剤層(2)界面の剥離
力、並びに他の被着体/他の感熱性接着剤層(3’)及
び他の感圧性接着剤層(2’)界面の剥離力を向上する
方法である。
【0017】第16の発明は、第3の発明記載の接着シ
ート、又は第11若しくは第12の発明記載の製造方法
によって得られる接着シートの剥離材(4)を剥がし、
パターニングされている感熱性接着剤層(3)及び感圧
性接着剤層(2)の露出している部分を被着体に貼着し
た後、他の剥離材(4’)を剥がし、感圧性接着剤層
(2)を他の被着体に貼着し、加熱し、感熱性接着剤層
(3)を被着体に接着せしめ、被着体/感熱性接着剤層
(3)及び感圧性接着剤層(2)界面の剥離力を向上す
る方法である。
【0018】第17の発明は、第4の発明記載の接着シ
ート、又は第13の発明記載の製造方法によって得られ
る接着シートの一の剥離材(4)を剥がし、パターニン
グされている感熱性接着剤層(3)及び感圧性接着剤層
(2)の露出している部分を被着体に貼着し後、他の剥
離材(4’)を剥がし、パターニングされている他の感
熱性接着剤層(3’)及び他の感圧性接着剤層(2’)
の露出している部分を他の被着体に貼着し、次いで加熱
し、両感熱性接着剤層(3)(3’)をそれぞれ被着体
に接着せしめ、被着体/感熱性接着剤層(3)及び感圧
性接着剤層(2)界面の剥離力を向上する方法である。
【0019】第18の発明は、第1ないし第7の発明い
ずれか記載の接着シート、又は第8ないし第13の発明
記載の製造方法によって得られる接着シートの感熱性接
着剤層(3)と感圧接着剤層(2)との面積比、又は他
の感熱性接着剤層(3’)と他の感圧接着剤層(2’)
との面積比をそれぞれ変えることによって、被着体又は
他の被着体に対する初期の180度剥離力と加熱後の1
80度剥離力とを調整する方法である。
【0020】第19の発明は、剥離材(4)上にパター
ンニングされた感熱性接着剤層(3)を形成してなるこ
とを特徴とする、第1ないし第7の発明いずれかに記載
の接着シート用の感熱性接着剤層付き剥離材(5)であ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】まず、図1に基づいて第1の発
明、及び第8若しくは第9の発明、並びに第14の発明
について説明する。即ち、第1の発明の接着シートは、
図1に示すような積層構造を呈する片面の接着シートで
ある。第1の発明の片面の接着シートにおいて、感圧性
接着剤層(2)と剥離材(4)との境界面に配される感
熱性接着剤層(3)は、該感圧性接着剤層(2)の一部
が全面にわたって露出され、該感圧性接着剤層(2)の
一部が剥離材(4)と接触し得るように該感圧性接着剤
層(2)上にパターニングされていることが重要であ
る。つまり本発明の片面の接着シートは、該接着シート
から剥離材(4)を剥がし、基材(1)と感圧性接着剤
層(2)と感熱性接着剤層(3)とからなる接着シート
本体を被着体に貼着して用いられるものであるが、感熱
性接着剤層(3)は感圧性接着剤層(2)と異なり日常
的な温度(例えば、40℃以下程度)ではほとんど被着
体に付着せず、80℃以上に加熱することにより接着す
る機能を発現し得るものである。従って、貼着後特に加
熱しない状態において接着シートは、部分的に露出し被
着体と接触している感圧性接着剤層(2)の付着力(粘
着力ともいう)によって被着体に付着しているだけなの
で、必要に応じて貼り直しが簡単にでき、また被着体と
接着シート本体との間に貼着時に空気や水等が入ってし
まったとしても被着体とは反対の面の基材面をスキージ
等適当な治具でしごく等すればこれを容易に除去し得
る。さらに、貼着後ヒートプレス等で加熱、例えば10
0〜150℃で30秒程度加熱することによって感熱性
接着剤層(3)に接着性を発現せしめ、被着体表面への
濡れ性、投錨性を確保し、被着体に接着シート本体をよ
り強固に接着せしめる。さらに、感熱性接着剤層(3)
に耐熱性のある樹脂を選択した場合には、被着体に加熱
接着した後の接着シートの耐熱性を向上せしめる。従っ
て、本発明の接着シートにおいて、感熱性接着剤層
(3)は、感圧性接着剤層(2)表面と積層が可能であ
り、かつ積層後に剥離材(4)と接する面、換言するな
らば貼着時に被着体と接する面において感圧性接着剤層
(2)の一部が全面にわたって露出できる形状にパター
ニングされていればよく、そのパターニングの方法、形
状等は何ら制限されるものではない。
【0022】例えば、感熱性接着剤層(3)は、グラビ
ア印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷、フレ
キソ印刷、インキジェット、感熱転写等の種々の印刷方
法によって感熱性接着剤を剥離材(4)上に所望のパタ
ーンで部分的に印刷することができる。具体的には、感
熱性接着剤をストライプ、格子、水玉、逆水玉、千鳥模
様等の幾何学模様、あるいは文字や記号等の情報を有す
るデザイン等の様々なパターンで印刷することができ
る。感熱性接着剤をストライプ状に印刷する場合、50
μから10mmの線幅の感熱性接着剤を50μから50
mmの間隔で印刷することが好ましい。格子状に印刷す
る場合には、上記と同様の線幅と印刷間隔の複数のスト
ライプを適当な角度で交差させればよい。ストライプ状
及び格子状いずれの場合も、感熱性接着剤層(3)の線
幅と間隔はそれぞれ一定である必要はなく、複数種の異
なる線幅の感熱性接着剤層(3)と複数種の異なる間隔
とを組み合わせてもよい。複数の線巾と複数の間隔を同
時に用いてもかまわない。また、感熱性接着剤を水玉状
に印刷する場合、直径50μから10mmの感熱性接着
剤の水玉を中心間距離10μから50mm程度で印刷す
ることが好ましく、最密充填配列されたものが好ましい
(図5参照)。また、図6に示すように、感熱性接着剤
の印刷部分と間隙部分とを逆転させた「逆水玉」状であ
っても良い。さらに、水玉及び逆水玉のパターンはいず
れも複数の大きさの異なる水玉(逆水玉)を組み合わせ
てランダムに配置してパターンを形成してもよい。千鳥
模様とは、1単位となる模様が50μから50mmの範
囲にあるものが好ましい。
【0023】図1に示すような積層構造を呈する第1の
発明に係る片面の接着シートは、種々の方法で得ること
ができる。例えば、剥離材(4)上に上記したような種
々の方法で、種々のパターンの感熱性接着剤層(3)を
形成し、次いで該感熱性接着剤層(3)と、別途基材
(1)上に形成した感圧性接着剤層(2)とを積層す
る、つまり、感熱性接着剤層(3)と感圧性接着剤層
(2)とを対向せしめ、必要に応じて加圧下に両層を接
触せしめることによって得ることもできるし、あるいは
剥離材(4)上に上記したような種々の方法で、種々の
パターンの感熱性接着剤層(3)を形成し、該感熱性接
着剤層(3)及び一部露出している剥離材(4)上に感
圧性接着剤を塗布し感圧性接着剤層(2)を形成し、次
いで該感圧性接着剤層(2)上に基材(1)を積層する
ことによって得ることもできる。特に後者の場合は、剥
離材(4)又は被着体と接する面において感圧性接着剤
層(2)と感熱性接着剤層(3)とがほとんど同一平面
上でつながり平滑面を形成し得ることとなり、感圧性接
着剤層(2)の他方の面と接している基材(1)の背
面、即ち貼着後外表面になる部分も平滑面となり、美観
の点で好ましい。さらに、剥離材(4)と接する面が平
滑性に優れることによって、端面からの水分、空気、ゴ
ミ、塵等の異物が進入しにくいという点でも好ましい。
尚、第1の発明に係る片面の接着シートは、図1に示す
断面構造を呈するものであればよく、その製造方法は問
わない。従って、感熱性接着剤層(3)と感圧性接着剤
層(2)との積層の方法も上記方法に限定されるもので
はない。
【0024】第1の発明に係る片面の接着シートの感熱
性接着剤層(3)を形成するために用いられる樹脂とし
ては、エポキシ系感熱性接着剤、ポリイミド系感熱性接
着剤などの熱硬化性樹脂、ホットメルト系感熱性接着剤
のような熱可塑性樹脂が挙げられる。また、厚さ50μ
のポリエチレンテレフタレートフィルム上に乾燥膜厚5
μのフィルムとなるように感熱性接着剤層(3)を設け
た場合に、JIS Z0237に規定される試験板に対
する180度引き剥がし剥離力が、貼着後即加熱前の状
態においては10gf/25mm以下であることが好ま
しく、加熱後においては2000gf/25mm以上で
あることが好ましい。感熱性接着剤層(3)の担う機能
から加熱前の状態においては測定し得ない程剥離力が小
さくてももちろん良いし、加熱後における剥離力はその
用途に応じて適宜選択すれば良い。さらに、耐熱性の良
い接着シートを必要とする場合には、感熱性接着剤層
(3)に耐熱性の良好な感熱性接着剤を選択すれば良
い。
【0025】具体的には、感熱性接着剤層(3)を構成
する熱硬化性感熱性接着剤としては、サンライズメイセ
イ(株)製SRボンドE16、67、東亞合成化学工業
(株)製アロンマイティAP、日立化成ポリマー(株)
製ハイボン3500、3520、3591等のエポキシ
系感熱性接着剤、宇部興産(株)製ユピタイトUPA−
83、UPA−85、UPA−AH、ユピファインG
C、LTCB、ST、AF、FP、ユピコートFS−1
00L等のポリイミド系感熱性接着剤が挙げられる。ま
た、熱可塑性感熱性接着剤としては、東洋モートン
(株)製AD−S35、AD−X17−3、新田ゼラチ
ン(株)製ニッタイトHB195、ヒロダイン工業
(株)製ヒロダイン2030、4305、旭化学合成
(株)製アサヒメルトNP220、240、RS80、
456、横浜ゴム(株)製ハマタイトM−6045−
L、ダイアボンド工業(株)製メルトロンA−700、
エイ・シー・アイ・ジャパン・リミテッド製ホットメル
トPA−75、76等のホットメルト系感熱性接着剤
や、宇部興産(株)製ユピタイトUPA−N111、U
PA−N221の様なポリイミド系感熱性接着剤等が挙
げられる。特に宇部興産(株)製ユピタイトUPA−8
3、UPA−85、UPA−AH、ユピファインGC、
LTCB、ST、AF、FP、ユピコートFS−100
L、ユピタイトUPA−N111、UPA−N221等
のポリイミド系感熱性接着剤のように耐熱性に優れた感
熱性接着剤を感熱性接着剤層(3)に用いた場合には、
耐熱性に優れた接着シートとなり得る。
【0026】第1の発明に係る片面の接着テープにおけ
る感圧性接着剤層(2)は、基材(1)と剥離材(4)
間で厚みが5〜100μ程度であることが好ましく、ガ
ラス転移温度(以下、Tgという)が−10℃以下の樹
脂で構成されることが好ましい。例えば、使用時の温度
範囲ではゴム状領域であって、JIS Z0237に規
定される粘着テープ・粘着シート試験方法による180
度引き剥がし粘着力が50gf/25mm以上、保持力
が落下まで60分以上の粘着特性を発現するものである
ならば何ら制限するものではない。具体的には、粘着性
アクリル樹脂、天然および合成のシス−1、4−ポリイ
ソプレンゴム、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、部
分加硫ブチルゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンブ
ロックコポリマー(SBS)、スチレン−イソプレン−
スチレンブロックコポリマー(SIS)、スチレン−エ
チレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマー(SE
BS)、シリコンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴ
ム、ブタジエンゴム、ウレタン樹脂などの、一般的に感
圧性接着剤用樹脂として用いられているものが挙げられ
る。
【0027】とりわけ粘着性アクリル樹脂は、組成およ
び分子量を適宜設計変更して、幅広く簡便にTgを変化
させることが可能であると共に、透明性、耐候性に優れ
ている点で、本発明における感圧性接着剤層(2)とし
ては好適である。より具体的に粘着性アクリル樹脂と
は、各々のホモポリマーのTgが−20℃以下となるブ
チルアクリレートや2−エチルヘキシルアクリレートな
どのモノマー成分を主体に、水酸基、三級アミノ基、カ
ルボキシル基、アミド基、ニトリル基などの官能基を有
するモノマー成分、および凝集力を付与するTgが0℃
以上のモノマー成分を共重合させた樹脂であり、一般に
感圧性接着剤用アクリル樹脂として用いられているもの
である。すなわち粘着性アクリル樹脂とは、水酸基、三
級アミノ基、カルボキシル基、アミド基、ニトリル基な
どの官能基を有するモノマーのうちの一種または数種
と、アルキル(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、プロ
ピオン酸ビニル、ビニルエーテル、スチレンなどのモノ
マーとの共重合体などである。粘着性アクリル樹脂を含
む感圧性接着剤としては、東洋インキ製造(株)製のオ
リバインBPS3156D、BPS3180−3A、B
PS3713、BPS4891、BPW5689J、B
PW5320等が挙げられる。
【0028】粘着性アクリル樹脂は、通常のラジカル重
合で合成される。合成方法に何等制限はなく、溶液重
合、塊状重合、乳化重合などの公知の重合法で行なうこ
とができるが、反応のコントロールが容易であることや
直接次の操作に移れることから溶液重合が好ましい。重
合時の溶媒としては、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、トルエン、セロソルブ、酢酸エチル、酢
酸ブチルなど本発明の樹脂が溶解するものであれば何で
もよく、単独でも、複数の溶媒を混合してもよい。ま
た、重合反応の際に使用される重合開始剤もベンゾイル
パーオキサイド、アセチルパーオキサイド、メチルエチ
ルケトンパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイドな
どの有機過酸化物、アゾビスイソブチロニトリルなどの
アゾ系開始剤など公知のものであれば何でもよく、とく
に制限はない。粘着性アクリル樹脂は、イソシアネート
およびエポキシ化合物、金属キレートなどの硬化剤を用
いて部分的に架橋して、凝集力を向上させて使用するこ
とも可能である。
【0029】感圧性接着剤層(2)は、コンマコータ
ー、リップコーター、キスコーター等を使用して常法に
従って、上記したような種々の感圧性接着剤を基材
(1)上、又は感熱性接着剤層(3)及び部分的に露出
した剥離材(4)上に、乾燥時の塗工膜厚が5〜100
μ程度になるように塗工することによって得ることがで
きる。また、必要に応じて工程剥離材を用い、反転塗工
法によって感圧性接着剤層(2)を形成しても良い。
【0030】第1の発明において用いられる剥離材
(4)とは、感熱性接着剤層(3)を形成する際の支持
体として用いられるものであり、感圧性接着剤層(2)
と感熱性接着剤層(3)とを積層した後は部分的に露出
した感圧性接着剤層(2)を貼着時まで覆うものであ
る。従って、感熱性接着剤層(3)−剥離材(4)界面
の接着力は、感圧性接着剤層(2)−感熱性接着剤層
(3)界面より小さく、かつ、感圧性接着剤層(2)か
ら剥離材(4)を容易に剥離でき、剥離後に剥離材
(4)上に感圧性接着剤が残留しないことが必要であ
る。感圧性接着剤層(2)から剥離材(4)を容易に剥
離し得るためには、180度の剥離力が100gf/2
5mm未満であることが一般的である。具体的には、紙
およびPET,OPP等の各種プラスチックフィルム上
にシリコーン系あるいは非シリコーン系剥離剤を塗布し
たもので、藤森工業株式会社製フィルムバイナシリー
ズ、バイナシートシリーズや東セロ(株)製トーセロセ
パレーターSPシリーズ等が挙げられる。
【0031】第1の発明において用いられる基材(1)
としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィ
ン系フィルム、ポリエチレンテレフタレート等に代表さ
れるポリエステルフィルム、ポリイミドフィルム、セロ
ファン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニリデン共重
合体、ポリフッ化ビリニデン、ポリ塩化ビニル、ナイロ
ン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸等の透明あるい
は着色されたプラスチックフィルムや紙、金属箔、蒸着
箔等が挙げられる。その他、接着シートの機能を確保で
きる素材であれば、いかなるものを用いても何ら制限す
るものではない。
【0032】第1の発明に係る片面の接着シートは、接
着シート本体を被着体に貼着した後に加熱することによ
り、被着体との境界面の剥離力を向上し得るものである
が、被着体と接触する面における感圧性接着剤層(2)
と感熱性接着剤層(3)との面積比を変えることによっ
て、初期の剥離力、加熱後の剥離力、及び初期/加熱後
の剥離力の変化を容易に制御し、調整することができ
る。即ち、感熱性接着剤層(3)の面積比率を大きくす
れば、初期剥離力を小さくでき、貼着後の位置修正や被
着体と感圧性接着剤層(2)及び感熱性接着剤層(3)
との間に混入した気泡の除去等がより容易にできる。次
いで、加熱することによって大きな面積を占める感熱性
接着剤層(3)が強固に被着体に接着し、接着シート本
体の被着体に対する剥離力が増大することとなる。一
方、同一の感圧性接着剤及び感熱性接着剤を用いた場合
に、感熱性接着剤層(3)の面積比率を小さくすること
によって、初期剥離力が相対的に大きくでき、加熱後の
剥離力の増加を相対的に低く抑えることが可能となる。
初期の剥離力、加熱後の剥離力、及び初期/加熱後の剥
離力の変化をどの程度とするのかは、その接着シートの
用途に応じて適宜感熱性接着剤層(3)面積比率を変え
ればよい。
【0033】次に、図2に基づいて第2の発明、及び第
10の発明、並びに第15の発明について説明する。即
ち、第2の発明の接着シートは、図2に示すような積層
構造を呈する両面の接着シートである。本発明の両面の
接着シートにおいて、感圧性接着剤層(2)(2’)と
剥離材(4)(4’)との境界面に配される感熱性接着
剤層(3)(3’)は、該感圧性接着剤層(2)
(2’)の一部が全面にわたって露出、即ち剥離材
(4)(4’)と接触し得るようにパターニングされて
いることが上述の片面の接着シートの場合と同様に重要
である。係る両面の接着シートは、種々の方法で得るこ
とができる。例えば、剥離材(4)上にパターニングさ
れた感熱性接着剤層(3)を形成し、別途基材(1)の
一方の面に感圧性接着剤層(2)を形成し、別途他の剥
離材(4’)上にパターニングされた他の感熱性接着剤
層(3’)を形成し、当該他の感熱性接着剤層(3’)
及び一部露出している剥離材(4’)上に他の感圧性接
着剤層(2’)を形成し、次いで、該感熱性接着剤層
(3)及び一部露出している剥離材(4)を該感圧性接
着剤層(2)と積層し、次いで該基材(1)の他の面に
当該他の感圧性接着剤層(2’)を積層することによっ
て得ることができる。係る方法の場合、各工程を調整し
一連の流れの中で接着シートを得ることもできるし、必
要に応じて各工程ごとに工程剥離材を用いる等し各工程
を分離して行い、必要に応じて工程剥離材を剥がし、最
終的に図2に示すような断面の構成を得ることもでき
る。あるいは、剥離材(4)上にパターニングされた感
熱性接着剤層(3)を形成し、当該該感熱性接着剤層
(3)及び部分的に露出している剥離材(4)上に感圧
性接着剤層(2)を形成し、別途他の剥離材(4’)上
にパターニングされた他の感熱性接着剤層(3’)を形
成し、当該他の感熱性接着剤層(3’)及び一部露出し
ている剥離材(4’)上に他の感圧性接着剤層(2’)
を形成し、次いで、両感圧性接着剤層(2)(2’)を
基材(1)のそれぞれ面に積層することによっても得る
ことができる。
【0034】第2の発明においても、上記第1の発明に
おいて示したのと同様の感熱性接着剤層(3)(3’)
のパターンニング方法、感圧性接着剤の塗布方法等を採
用することができ、また同様の基材(1)、感圧性接着
剤、感熱性接着剤、及び剥離材(4)(4’)を用いる
ことができる。尚、両面接着シートの場合、基材(1)
の一方の面の側の感圧性接着剤層(2)を形成し得る感
圧性接着剤と、他方の面の側の感圧性接着剤層(2’)
を形成し得る感圧性接着剤とを同一のものとすることも
できるし、異種のものとすることもできる。同様に感熱
性接着剤及び剥離材も基材(1)のそれぞれの面の側に
おいてそれぞれ同一のものとすることもできるし、異種
のものとすることもできる。異種の感圧性接着剤及び感
熱性接着剤を使用することによって、感熱性接着剤層
(3)(3’)の面積比が同一の場合であっても、一方
の面の被着体に対する剥離力と、他方の面の他の被着体
に対する剥離力と相違させることができる。また感熱性
接着剤層(3)(3’)に耐熱性の異なる感熱性接着剤
を選択した場合には、一方の面の耐熱性と他方の面の耐
熱性を相違させることができる。また、基材(1)のそ
れぞれの面の側において同一の感圧性接着剤及び感熱性
接着剤を用いても、感熱性接着剤層(3)と感熱性接着
剤層(3’)との面積比を相違させることによって、各
面側における各被着体に対する剥離力を制御し、どちら
か一方の面の接着シート本体/被着体間を選択的に剥離
することも可能となる。さらに、また感熱性接着剤層
(3)(3’)に耐熱性のある同一の感熱性接着剤を選
択した場合にも、感熱性接着剤層(3)と感熱性接着剤
層(3’)との面積比を相違させることによって、各面
側の耐熱性を制御することができる。
【0035】次に、図3に基づいて第3の発明、及び第
11若しくは第12の発明、並びに第15の発明につい
て説明する。即ち、第3の発明は、図3に示すように基
材(1)を有しない接着シートであって、その一方の面
にのみ感圧性接着剤層(2)の一部を全面にわたって露
出するように感熱性接着剤層(3)がパターニングされ
ている接着シートである。一方の面の剥離紙(4)と感
圧性接着剤層(2)との間にのみパターニングされた感
熱性接着剤層(3)を配することによって、貼着後加熱
前においても各面の被着体に対する剥離力を異ならせる
ことができる。即ち、同一の感圧性接着剤を使用した場
合においても、パターニングされた感熱性接着剤層
(3)を有する側の剥離力は、貼着後加熱前においては
他方の面の剥離力よりも小さく、加熱後においては他方
の面よりも大きくすることができる。また、感熱性接着
剤層(3)に耐熱性のある感熱性接着剤を選択すると、
加熱後において接着シートの耐熱性を向上することがで
きる。
【0036】係る接着シートは、種々の方法で得ること
ができる。例えば、剥離材(4)上にパターニングされ
た感熱性接着剤層(3)を形成し、別途他の剥離材
(4’)上に感圧性接着剤層(2)を形成し、次いで該
感熱性接着剤層(3)及び一部露出している剥離材
(4)を該感圧性接着剤層(2)と積層することによっ
て得ることもできるし、あるいは、剥離材(4)上にパ
ターニングされた感熱性接着剤層(3)を形成し、該感
熱性接着剤層(3)及び一部露出している剥離材(4)
上に感圧性接着剤層(2)を形成し、次いで該感圧性接
着剤層(2)上に他の剥離材(4’)を積層することに
よって得ることもできる。
【0037】第3の発明においても、上記第1の発明に
おいて示したと同様の感熱性接着剤層(3)のパターン
ニング方法、感圧性接着剤の塗布方法等を採用すること
ができ、また同様の基材(1)、感圧性接着剤、感熱性
接着剤、及び剥離材(4)(4’)を用いることができ
る。
【0038】さらに図4に基づいて第4の発明、及び第
13の発明、並びに第16の発明について説明する。即
ち、第4の発明は、図4に示すように基材(1)を有し
ない両面接着シートであって、その両面にそれぞれ感圧
性接着剤層(2)(2’)の一部を全面にわたって露出
するように感熱性接着剤層(3)(3’)がパターニン
グされている両面接着シートである。第4の発明に係る
両面接着シートは、基材(1)を有しないという以外は
第2の発明に係る両面の接着シートと同様に用いること
ができる。即ち、接着シートの各接着面をそれぞれ異種
の感圧性接着剤及び感熱性接着剤で形成することによっ
て、感熱性接着剤層(3)(3’)の面積比が同一の場
合であっても、一方の面の被着体に対する剥離力と、他
方の面の他の被着体に対する剥離力と相違させることが
できる。また感熱性接着剤層(3)(3’)に耐熱性の
異なる感熱性接着剤を選択した場合には、一方の面の耐
熱性と他方の面の耐熱性を相違させることができる。ま
た、それぞれの面において同一の感圧性接着剤及び感熱
性接着剤を用いても、感熱性接着剤層(3)と感熱性接
着剤層(3’)との面積比を相違させることによって、
各面における各被着体に対する剥離力を制御し、どちら
か一方の面の接着シート本体/被着体間を選択的に剥離
することが可能となる。さらに、また感熱性接着剤層
(3)(3’)に耐熱性のある同一の感熱性接着剤を選
択した場合にも、感熱性接着剤層(3)と感熱性接着剤
層(3’)との面積比を相違させることによって、各面
側の耐熱性を制御することができる。
【0039】係る両面の接着シートは、種々の方法で得
ることができる。例えば、剥離材(4)上にパターニン
グされた感熱性接着剤層(3)を形成し、該感熱性接着
剤層(3)及び一部露出している剥離材(4)上に感圧
性接着剤層(2)を形成し、別途他の剥離材(4’)上
にパターニングされた他の感熱性接着剤層(3’)を形
成し、次いで該感圧性接着剤層(2)と当該他の感熱性
接着剤層(3’)とを積層することによって得ることが
できる。
【0040】第4の発明においても、上記第1の発明に
おいて示したと同様の感熱性接着剤層(3)(3’)の
パターンニング方法、感圧性接着剤の塗布方法等を採用
することができ、また同様、感圧性接着剤、感熱性接着
剤、及び剥離材(4)(4’)を用いることができる。
【0041】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。例
中、部とは重量部を、%とは重量%を、それぞれ表す。
【0042】実施例1 感熱性接着剤樹脂溶液(東洋モートン(株)製AD−X
17−3、固形分37.5% 180度引き剥がし粘着
力0gf/25mm)を図5に示すような水玉径0.5
mmφ、面積率(水玉印刷部分の全体に対する割合)3
0%のパターンで塗布量0.5g/ となるように東セ
ロ(株)製PET剥離材SP−PET−D13−50−
BUの剥離面にグラビア印刷し、剥離材上に感熱性接着
剤層を積層した。次に、粘着性アクリル樹脂を含む感圧
性接着剤(東洋インキ製造(株)製、オリバインBPS
3156D)100部とトリレンジイソシアネート誘導
体系硬化剤(東洋インキ製造(株)製硬化剤BHS85
15)の3部とを攪拌混合した塗液を、前記の水玉状の
感熱性接着剤層が形成された剥離材上に、コンマコータ
ーで乾燥膜厚30μとなるように塗工し、巻き取り時に
50μ厚のポリイミドフィルムを3kgf/cm2 の圧
力でラミネートして、図1に示す断面を有する接着シー
ト1を得た。
【0043】実施例2 面積率(水玉印刷部分の全体に対する割合)を30%か
ら50%とする以外は実施例1と同様にして剥離材上に
感熱性接着剤層を積層した。次に、実施例1と同様の感
圧性接着剤及び硬化剤を用い、同様にして前記の水玉状
の感熱性接着剤層が形成された剥離材上に、コンマコー
ターで乾燥膜厚30μとなるように塗液を塗工し、巻き
取り時に12μ厚のPETフィルムを3kgf/cm2
の圧力でラミネートして、(剥離材/感熱性接着剤層/
感圧性接着剤層/基材)からなり図1と同様の断面を有
するシートAを得た。
【0044】別途、実施例1と同様の剥離材、感熱性接
着剤を用い、同様にして剥離材上に水玉の面積率(水玉
印刷部分の全体に対する割合)が30%の感熱性接着剤
層を積層し、次いで面積比率30%の水玉状の感熱性接
着剤層が形成された剥離材上に、上記と同様の感圧性接
着剤を同様にして塗布し、得られる感圧性接着剤層を、
別途得ておいたシートAの基材の感圧性接着剤とは接し
ていない方の面とその巻き取り時に積層して、図2に示
す断面を有する接着シート2を得た。尚、便宜上面積比
率50%の水玉状の感熱性接着剤層が形成された方の面
を第1面、面積比率30%の水玉状の感熱性接着剤層が
形成された方の面を第2面という。
【0045】実施例3 実施例1と同様の感熱性接着剤樹脂溶液を用い、同様に
して水玉の面積率(水玉印刷部分の全体に対する割合)
30%の感熱性接着剤層及び70%の感熱性接着剤層を
2つの剥離材上にそれぞれ積層した。次に、実施例1と
同様の感圧性接着剤及び硬化剤を用い、同様にして面積
比率70%の水玉状の感熱性接着剤層が積層されている
剥離材上に、コンマコーターで乾燥膜厚30μとなるよ
うに塗液を塗布し、得られる感圧性接着剤層と、別途得
ておいた面積比率30%の水玉状の感熱性接着剤層が積
層されている他の剥離材剤とを、その巻き取り時に積層
して、図4に示す断面を有する接着シート3を得た。
尚、便宜上面積比率70%の水玉状の感熱性接着剤層が
形成された方の面を第1面、面積比率30%の水玉状の
感熱性接着剤層が形成された方の面を第2面という。
【0046】実施例4 実施例1で用いた感熱性接着剤樹脂溶液の代わりに宇部
興産(株)製、ユピタイトUPA−N111(180度
引き剥がし粘着力0gf/25mm)を用い、図6に示
すような水玉径0.5mmφ面積率50%のネガパター
ン(水玉以外の部分が印刷)で塗布量0.5g/ とな
るようにカイト化学工業(株)製の剥離材TSM−11
0Kの剥離面にグラビア印刷し感熱性接着剤層を剥離材
上に積層した。次に、粘着性アクリル樹脂を含む感圧性
接着剤(東洋インキ製造(株)製感圧性接着剤オリバイ
ンBPS3180−3A)100部とイソシアネート系
硬化剤(東洋インキ製造(株)製硬化剤BPS3180
B)0.5部とを攪拌混合した塗液を、前記の逆水玉状
の感熱性接着剤層が形成された剥離材上に、コンマコー
ターで乾燥膜厚30μとなるように塗工し、巻き取り時
に50μ厚のポリイミドフィルムを3kgf/cm2
圧力でラミネートして、図1に示す断面を有する接着シ
ート4を得た。
【0047】実施例5 実施例4で用いた感熱性接着剤樹脂溶液の代わりに宇部
興産(株)製ユピタイトUPA−83(180度引き剥
がし粘着力0gf/25mm)を用いた以外は同様にし
て接着シート5を得た。
【0048】実施例6 実施例1で用いた感熱性接着剤樹脂溶液の代わりに新田
ゼラチン(株)製ニッタイトHB195(180度引き
剥がし粘着力0gf/25mm)を用い、図7に示すよ
うな線巾1mmの格子模様で面積率25%のパターンで
塗布量1.0g/ となるようにカイト化学工業(株)
製の剥離材TSM−110Kの剥離面にグラビア印刷し
感熱性接着剤層を剥離材上に積層した。次に、この感熱
性接着剤層が格子状に形成された剥離材上に、粘着性ア
クリル樹脂を含む感圧性接着剤(東洋インキ製造(株)
製感圧性接着剤オリバインBPS3713)の100部
とトリレンジイソシアネート誘導体系硬化剤(東洋イン
キ製造(株)製硬化剤BHS8515)の3部とを攪拌
混合した塗液をリップコーターで乾燥膜厚30μとなる
ように塗工し、巻き取り時に50μ厚のPETフィルム
を3kgf/cm2 の圧力でラミネートして接着シート
1と同様な断面を有する接着シート6を得た。
【0049】実施例7 感熱性接着剤樹脂溶液を日立化成ポリマー(株)製、ハ
イボン3500(180度引き剥がし粘着力0gf/2
5mm)に変えた以外は実施例6と同様して接着シート
7を得た。
【0050】
【比較例】比較例1 東セロ(株)製PET剥離材SP−PET−D13−5
0−BUの剥離面に、粘着性アクリル樹脂を含む感圧性
接着剤(東洋インキ製造(株)製感圧性接着剤オリバイ
ンBPS3156D)の100部とトリレンジイソシア
ネート誘導体系硬化剤(東洋インキ製造(株)製硬化剤
BHS8515)の3部とを攪拌混合した塗液をコンマ
コーターで乾燥膜厚30μとなるように塗工し、巻き取
り時に50μ厚のポリイミドフィルムを3kgf/cm
2 の圧力でラミネートして粘着シート8を得た。
【0051】比較例2 カイト化学工業(株)製剥離材TSM−110Kの剥離
面に、粘着性アクリル樹脂を含む感圧性接着剤(東洋イ
ンキ製造(株)製感圧性接着剤オリバインBPS318
0−3A)の100部とイソシアネート系硬化剤(東洋
インキ製造(株)製硬化剤BPS3180B)の0.5
部とを攪拌混合した塗液をコンマコーターで乾燥膜厚3
0μとなるように塗工し、巻き取り時に50μ厚のポリ
イミドフィルムを3kgf/cm2 の圧力でラミネート
して粘着シート9を得た。
【0052】比較例3 カイト化学工業(株)製剥離材TSM−110Kの剥離
面に、粘着性アクリル樹脂を含む感圧性接着剤(東洋イ
ンキ製造(株)製感圧性接着剤オリバインBPS371
3)の100部とトリレンジイソシアネート誘導体系硬
化剤(東洋インキ製造(株)製硬化剤BHS8515)
の3部とを攪拌混合した塗液をリップコーターで乾燥膜
厚30μとなるように塗工し、巻き取り時に50μ厚の
PETフィルムを3kgf/cm2 の圧力でラミネート
して粘着シート10を得た。
【0053】(1)剥離力(接着力)の評価 剥離材を剥がした接着シート1から10についてJIS
Z0237に規定される粘着テープ・粘着シート試験
方法による180度引き剥がし力を測定した。すなわち
接着シート1及び接着シート4から10について各シー
トを幅25mm、長さ150mmに切断し、また接着シ
ート2、3については第2面側の剥離材をそれぞれ剥が
し、代わりに50μPETフィルムをラミネートした
後、同様のサイズに切断した。次いで、各シートの剥離
材を剥がし、各接着シート本体を#280の耐水研磨紙
で研磨したステンレススチール板(SUS304)に貼
着し30分放置後の180度引き剥がし力(接着力)を
測定した。また、同様にして得た貼着試料を180℃−
30秒間加熱し(ヒートプレスし)、30分放置後の1
80度引き剥がし力(接着力)を測定した。測定はそれ
ぞれ温度25℃、相対湿度60%の条件下、剥離速度3
00mm/分で行った。結果は表1に示した。
【0054】(2)貼着後の接着シート表面状態の評価 接着シート1及び接着シート4から10について各シー
トを幅150mm、長さ150mmに切断し、また接着
シート2、3については第2面側の剥離材をそれぞれ剥
がし、代わりに50μPETフィルムをラミネートした
後、同様のサイズに切断した。次いで、各シートの剥離
材を剥がし、各接着シート本体を#280の耐水研磨紙
で研磨したステンレススチール板(SUS304)に貼
着し、各接着シートの基材側(接着シート2、3の場合
は第2の面にラミネートしたPET側)から、シート表
面の凹凸状態を観察した。結果は表1に示した。
【0055】(3)耐熱性の評価 半田浴フロート260℃で30秒間浸漬した後の外観を
目視により評価した。耐熱性の評価は実施例3、実施例
4についてのみ行なった。その結果、どちらも良好で、
剥がれや浮きはみられなかった。
【0056】
【表1】
【0057】
【発明の効果】本発明の接着シートは、感圧性接着剤層
表面上に感熱性接着剤層を部分的に積層するという簡単
な構成により、広範囲に大きな剥離力を簡単に得ること
を可能にするものであり、感熱性接着剤層を耐熱性のあ
る樹脂とすることで加熱接着した後の接着シートの耐熱
性を向上させることも可能にするものである。また、被
着体への貼着後の基材表面も平滑で、美観、意匠性を損
なうことがない。さらに、両面接着シートの場合には、
片面づつ剥離力、耐熱性を調整することもできる。
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る接着シートの断面図、実施例
1、4〜7の接着シートの断面図
【図2】請求項2に係る接着シートの断面図、実施例2
の接着シートの断面図
【図3】請求項3に係る接着シートの断面図
【図4】請求項4に係る接着シートの断面図、実施例3
の接着シートの断面図
【図5】実施例1〜3の接着シートの感熱性接着剤層の
印刷パターン(ハッチング部)
【図6】実施例4、5の接着シートの感熱性接着剤層の
印刷パターン(ハッチング部)
【図7】実施例6、7の接着シートの感熱性接着剤層の
印刷パターン(ハッチング部)
【符号の説明】
(1)・・・・・・・基材 (2)、(2’)・・感圧性接着剤層 (3)、(3’)・・感熱性接着剤層 (4)、(4’)・・剥離材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 邦夫 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 (72)発明者 高橋 秀幸 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材(1)の片面に、感圧性接着剤層
    (2)とパターニングされた感熱性接着剤層(3)と
    が、該感圧性接着剤層(2)の一部が全面にわたって露
    出するように積層されてなり、該感圧性接着剤層(2)
    の露出部分及び該感熱性接着剤(3)に剥離材(4)が
    積層されてなる接着シート。
  2. 【請求項2】 基材(1)の一方の面に、感圧性接着剤
    層(2)とパターニングされた感熱性接着剤層(3)と
    が該感圧性接着剤層(2)の一部が全面にわたって露出
    するように積層されてなり、該感圧性接着剤層(2)の
    露出部分及び該感熱性接着剤(3)に剥離材(4)が積
    層されてなり、 前記基材(1)の他の面に、他の感圧性接着剤層
    (2’)とパターニングされた他の感熱性接着剤層
    (3’)とが当該他の感圧性接着剤層(2’)の一部が
    全面にわたって露出するように積層されてなり、当該他
    の感圧性接着剤層(2’)の露出部分及び当該他の感熱
    性接着剤(3’)に剥離材(4)が積層されてなる接着
    シート。
  3. 【請求項3】 感圧性接着剤層(2)の片面に剥離材
    (4’)が積層され、該感圧性接着剤層(2)上に該感
    圧性接着剤層(2)の一部が全面にわたって露出するよ
    うにパターニングされた感熱性接着剤層(3)が積層さ
    れ、該感圧性接着剤層(2)の露出部分及び該感熱性接
    着剤層(3)に他の剥離材(4)が積層されてなる接着
    シート。
  4. 【請求項4】 感圧性接着剤層(2)の両面に、該感圧
    性接着剤層(2)の一部が全面にわたって露出するよう
    にパターニングされた感熱性接着剤層(3)及び
    (3’)がそれぞれ積層されてなり、該感圧性接着剤層
    (2)の露出部分及び感熱性接着剤層(3)(3’)に
    それぞれ剥離材(4)及び(4’)が積層されてなる接
    着シート。
  5. 【請求項5】 感熱性接着剤層(3)及び/又は
    (3’)が、厚さ50μのポリエチレンテレフタレート
    フィルム上に乾燥膜厚5μのフィルムとなるように積層
    した場合に、JIS Z0237に規定される試験板に
    対し熱処理前には10gf /25mm以下の180度引
    き剥がし力を呈し、かつ、熱処理後には2000gf/
    25mm以上の180度引き剥がし力を呈する材料で構
    成される請求項1ないし4いずれか1項に記載の接着シ
    ート。
  6. 【請求項6】 感熱性接着剤層(3)及び/又は
    (3’)が、熱硬化性であることを特徴とする請求項1
    ないし5いずれか1 項に記載の接着シート。
  7. 【請求項7】 感熱性接着剤層(3)及び/又は
    (3’)が、熱可塑性であることを特徴とする請求項1
    ないし5いずれか1 項に記載の接着シート。
  8. 【請求項8】 剥離材(4)上にパターニングされた感
    熱性接着剤層(3)を形成し、次いで該感熱性接着剤層
    (3)と、別途基材(1)上に形成した感圧性接着剤層
    (2)とを積層することを特徴とする請求項1記載の接
    着シートの製造方法。
  9. 【請求項9】 剥離材(4)上にパターニングされた感
    熱性接着剤層(3)を形成し、該感熱性接着剤層(3)
    及び一部露出している剥離材(4)上に感圧性接着剤層
    (2)を形成し、次いで該感圧性接着剤層(2)上に基
    材(1)を積層することを特徴とする請求項1記載の接
    着シートの製造方法。
  10. 【請求項10】 剥離材(4)上にパターニングされた
    感熱性接着剤層(3)を形成し、 別途基材(1)の一方の面に感圧性接着剤層(2)を形
    成し、 次いで、該感熱性接着剤層(3)及び一部露出している
    剥離材(4)を該感圧性接着剤層(2)と積層し、 別途他の剥離材(4’)上にパターニングされた他の感
    熱性接着剤層(3’)を形成し、当該他の感熱性接着剤
    層(3’)及び一部露出している剥離材(4’)上に他
    の感圧性接着剤層(2’)を形成し、 該基材(1)の他の面に当該他の感圧性接着剤層
    (2’)を積層することを特徴とする請求項2記載の接
    着シートの製造方法。
  11. 【請求項11】 剥離材(4)上にパターニングされた
    感熱性接着剤層(3)を形成し、 別途他の剥離材(4’)上に感圧性接着剤層(2)を形
    成し、 次いで該感熱性接着剤層(3)及び一部露出している剥
    離材(4)を該感圧性接着剤層(2)と積層することを
    特徴とする請求項3記載の接着シートの製造方法。
  12. 【請求項12】 剥離材(4)上にパターニングされた
    感熱性接着剤層(3)を形成し、該感熱性接着剤層
    (3)及び一部露出している剥離材(4)上に感圧性接
    着剤層(2)を形成し、次いで該感圧性接着剤層(2)
    上に他の剥離材(4’)を積層することを特徴とする請
    求項3記載の接着シートの製造方法。
  13. 【請求項13】 剥離材(4)上にパターニングされた
    感熱性接着剤層(3)を形成し、該感熱性接着剤層
    (3)及び一部露出している剥離材(4)上に感圧性接
    着剤層(2)を形成し、 別途他の剥離材(4’)上にパターニングされた他の感
    熱性接着剤層(3’)を形成し、 次いで該感圧性接着剤層(2)と当該他の感熱性接着剤
    層(3’)とを積層することを特徴とする請求項4記載
    の接着シートの製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1記載の接着シート、又は請求
    項8若しくは9記載の製造方法によって得られる接着シ
    ートの剥離材(4)を剥がし、パターニングされている
    感熱性接着剤層(3)及び感圧性接着剤層(2)の露出
    している部分を被着体に貼着した後、加熱し、感熱性接
    着剤層(3)を被着体に接着せしめ、被着体/感熱性接
    着剤層(3)及び感圧性接着剤層(2)界面の剥離力を
    向上する方法。
  15. 【請求項15】 請求項2記載の接着シート、又は請求
    項10記載の製造方法によって得られる接着シートの剥
    離材(4)を剥がし、パターニングされている該感熱性
    接着剤層(3)及び感圧性接着剤層(2)の露出してい
    る部分を被着体に貼着し後、 他の剥離材(4’)を剥がし、他の感熱性接着剤層
    (3’)及び他の感圧性接着剤層(2’)の露出してい
    る部分を他の被着体に貼着し、 次いで加熱し、両感熱性接着剤層(3)(3’)をそれ
    ぞれ被着体に接着せしめ、被着体/感熱性接着剤層
    (3)及び感圧性接着剤層(2)界面の剥離力、並びに
    他の被着体/他の感熱性接着剤層(3’)及び他の感圧
    性接着剤層(2’)界面の剥離力を向上する方法。
  16. 【請求項16】 請求項3記載の接着シート、又は請求
    項11若しくは12記載の製造方法によって得られる接
    着シートの剥離材(4)を剥がし、パターニングされて
    いる感熱性接着剤層(3)及び感圧性接着剤層(2)の
    露出している部分を被着体に貼着した後、他の剥離材
    (4’)を剥がし、感圧性接着剤層(2)を他の被着体
    に貼着した後、加熱し、感熱性接着剤層(3)を被着体
    に接着せしめ、被着体/感熱性接着剤層(3)及び感圧
    性接着剤層(2)界面の剥離力を向上する方法。
  17. 【請求項17】 請求項4記載の接着シート、又は請求
    項13記載の製造方法によって得られる接着シートの一
    の剥離材(4)を剥がし、パターニングされている感熱
    性接着剤層(3)及び感圧性接着剤層(2)の露出して
    いる部分を被着体に貼着し後、 他の剥離材(4’)を剥がし、パターニングされている
    他の感熱性接着剤層(3’)及び他の感圧性接着剤層
    (2’)の露出している部分を他の被着体に貼着し、 次いで加熱し、両感熱性接着剤層(3)(3’)をそれ
    ぞれ被着体に接着せしめ、被着体/感熱性接着剤層
    (3)及び感圧性接着剤層(2)界面の剥離力、及び他
    の被着体/他の感熱性接着剤層(3’)及び他の感圧性
    接着剤層(2’)界面の剥離力を向上する方法。
  18. 【請求項18】 請求項1ないし7いずれか1項に記載
    の接着シート、又は請求項8ないし13いずれか記載の
    製造方法によって得られる接着シートの感熱性接着剤層
    (3)と感圧接着剤層(2)との面積比、又は他の感熱
    性接着剤層(3’)と他の感圧接着剤層(2’)との面
    積比をそれぞれ変えることによって、被着体又は他の被
    着体に対する初期の180度剥離力と加熱後の180度
    剥離力とを調整する方法。
  19. 【請求項19】 剥離材(4)上にパターンニングされ
    た感熱性接着剤層(3)を形成してなることを特徴とす
    る、請求項1ないし7いずれか1項記載の接着シート用
    の感熱性接着剤層付き剥離材(5)。
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