JP4285625B2 - コーキング材三面接着防止用粘着テープ及びジョイナー並びにコーキング施工方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコーキング材三面接着防止用粘着テープ及びジョイナー並びにコーキング施工方法に関する。具体的に言うと、主にビルや住宅といった建造物の外壁目地のコーキング施工時に用いられるコーキング材三面接着防止用の粘着テープ及び当該粘着テープを備えたジョイナー、さらには当該粘着テープを用いたコーキング施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
耐久性の高い外壁材として利用されているセラミックや樹脂製の外壁ボードは、一般的にはその側端面を順次突き合わせながら、ビルや住宅などの建造物の壁下地に固定され、建造物の外壁を構成する。この外壁ボードの突き合わせ部分には目地溝が形成され、外壁の防水性、気密性などを担保するために、当該目地溝にコーキング材を充填するいわゆるコーキング施工が行なわれている。これら目地溝に充填されるコーキング材(シーリング材とも称される)として、例えばシリコーン系、ウレタン系、ポリサルファイド系、アクリル系のものが使用されている。
【0003】
このとき、充填されたコーキング材が外壁ボードの側端面のみならず壁下地に接着する、いわゆる三面接着が生じる場合がある。この三面接着が生じた場合には、コーキング材が左右に伸縮しにくくなり、外壁ボードが温度変化により伸縮したとき、壁下地に接着したコーキング材の部分に応力が集中してコーキング材が切れてしまい、水漏れ等の原因になる。従って、三面接着を防止するため、あらかじめ壁下地にコーキング材三面接着防止用の粘着テープを貼り、壁下地にコーキング材が接着しないようにしている。
【0004】
従来、このコーキング材三面接着防止用粘着テープには、シリコーン系の背面剥離剤が塗布されたクラフトテープや建築用の和紙を支持体とした和紙粘着テープが使用されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シリコーン系の背面剥離剤が塗布されたクラフトテープを使用した場合は次のような不具合が生じた。つまり、コーキング材にはシリコーン系のものが一般的に使用されるため、シリコーン系の背面剥離剤が塗布されたクラフトテープを貼ると、壁下地に貼ったクラフトテープの背面とコーキング材が接着しやすくなり、三面接着が発生する場合があった。
【0006】
一方、建築用の和紙粘着テープを使用した場合には次のような不具合が生じた。つまり、コーキング施工時に、コーキング材と外壁ボードの側端面とを強固に接着する必要があるため、外壁ボードの側端面にプライマー処理が施される。このとき、側端面に塗布された余分なプライマーが和紙に付着して和紙が破れ、そこから三面接着を生じる場合がある。
【0007】
このように従来の三面接着防止用粘着テープには一長一短があり、どのようなコーキング材を使用した場合にでも三面接着を十分には防ぐことが出来なかった。
【0008】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、コーキング施工時におけるコーキング材の三面接着を有効に防止するための粘着テープを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るコーキング材三面接着防止用粘着テープは、テープ状支持体の一方の面に粘着剤層が形成されてなるコーキング材三面接着防止用粘着テープにおいて、前記支持体は、少なくとも露出したプラスチックシート面を備え、当該プラスチックシート面がエンボス加工により粗面化されており、粗面化されたプラスチックシート面の中心線平均粗さRaが2μm〜50μmであり、23℃、65%RH雰囲気下で、幅10mmとした粘着テープの支持体の背面に一液性変性シリコーンタイプのコーキング材を厚さ200μmになるように塗布し、常温で7日間放置し、7日間経過後コーキング材を0.3m/分の速度で180°方向に剥離したときの剥離力が0.18N/10mm〜1.6N/10mmであることを特徴としている。
【0010】
本発明においては、前記プラスチックシート面をポリオレフィン系シートから構成するのが好ましい。
【0011】
本発明に係るジョイナーは、隣接する外壁ボード間をつなぎとめるジョイナーであって、前記ジョイナーの少なくとも目地溝形成面に、上記本発明に係るコーキング材三面接着防止用粘着テープを備えたことを特徴としている。
【0012】
本発明に係る第1のコーキング施工方法は、目地溝にコーキング材を充填施工するコーキング施工方法において、前記目地溝の下地露出面に、請求項1又は2に記載のコーキング材三面接着防止用粘着テープを貼付して、コーキング材を充填することを特徴としている。
【0013】
本発明に係る第2のコーキング施工方法は、隣接する外壁ボード間をジョイナーでつなぎとめ、両外壁ボード間とジョイナーとで形成される目地溝にコーキング材を充填施工するコーキング施工方法において、前記ジョイナーの目地溝形成面に、請求項1又は2に記載のコーキング材三面接着防止用粘着テープを貼付して、コーキング材を充填することを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明に係るコーキング材三面接着防止用粘着テープは、テープ状をした支持体の片面に粘着剤層が積層されており、当該粘着テープの背面が粗面化されたものである。
【0015】
本発明においては、支持体として、少なくともその露出面、つまり、コーキング材が接触する支持体の背面側にプラスチックシート面が備えられていなければならず、コーキング材との接着性を低減化できるものが好適に用いられる。また、外壁ボードの側端面に塗布されたプライマーが浸透せず、しかも容易に破けるのを防ぐことができればよく、当該支持体として、一般的な粘着テープに使用されているプラスチック製のものであれば特に限定されるものではない。
【0016】
このようなプラスチックシートとして、例えば、ポリエチレンシートやポリプロピレンシート等のポリオレフィン系シート、ポリエステルシート、ナイロン系シートなどの各種プラスチックシートが例示される。この中でも、コーキング材との非接着性や伸びなどの機械的強度の観点から、ポリエチレンシートやポリプロピレンシート等のポリオレフィン系シートが好ましく用いられる。
【0017】
また、本発明においては、コーキング材が接着する背面が上記いずれかのプラスチックシート面であればよく、上記各シートを単層として用いることのみならず、当該プラスシックシートとクラフト紙などの紙、その他のプラスチックシート、布などその他のシート状物との2層、3層あるいはそれ以上の積層物を用いることもできる。
【0018】
これらの支持体の厚みは特に限定されるものではないが、通常20〜200μm程度のものが用いられる。また、積層物の場合には、露出面を構成するプラスチックシートの厚みが、少なくとも支持体の背面側に下記に述べるごとく、十分に粗面化できる程度にあればよい。
【0019】
本発明においては、上記露出したプラスチックシート面に粗面処理が施され、支持体の背面が粗面化されている。つまり、本発明は、コーキング材と接触する支持体の背面を粗面化することによって、コーキング材との接着性を低下させるものであって、接着性を低下できる方法であれば、粗面処理の方法は特に限定されるものではない。
【0020】
当該粗面処理としては、エンボス加工や背面に細かな溝を形成したり、あるいは、線状の切り目を施すことが挙げられる。エンボス加工としては、一般的に行なわれる亀甲状や絹目状、斑点状の表面にすることが挙げられる。また、溝の形成や線状の切り目としては、例えば支持体の長さ方向若しくは幅方向さらには斜め方向に秩序、無秩序的に多数設けることができる。さらに、支持体の長さ方向及び幅方向双方向に設けて格子状にしたり、あるいは斜め方向に設けて網目状に形成することもできる。この中でも、加工のしやすさや接着性の低減化を図る上では、エンボス加工を施すのが好都合である。また、溝の断面形状も略矩形状、略三角形状、断面略半円状などその形状も限定されるものでもない。
【0021】
このとき、粗面化の程度は、コーキング材との接着性を低減化する観点からは大きければ大きいほどよいが、大きい場合には支持体が容易に切断され、あるいは巻回された三面接着防止用粘着テープの支持体背面に、積層された粘着剤層が入り込み、巻き戻した際に粘着剤層に凹凸が形成され、粘着テープとしての機能が損なわれる。従って、このようなデメリットを生じない程度に粗面化をすればよい。
【0022】
具体的に言うと、エンボス加工を施した場合には、少なくとも支持体背面の中心線平均粗さRaが2μm以上あればよく、好ましくはその上限が50μmとなるように設定される。さらに、好ましい支持体背面の中心線平均粗さRaの範囲は3〜35μmであり、最も好ましい範囲は10〜30μmである。このとき、中心線平均粗さRaが2μm未満では、三面接着を防止するのに十分ではなく、又50μmを超えると、三面接着を防止できるが上記デメリットを生じてしまう恐れが強い。また、溝状若しくは切り目を設ける場合にも、2μm程度の深さがあればよく、好ましくはその深さ上限も50μmを越えないのが好ましい。なお、本発明において、中心線平均粗さRaは、表面粗さ測定器を用い、測定距離4mm、cut off0.8mm、測定速度0.3m/minにて測定される数値である。
【0023】
このような支持体の粗面化された面と反対面に粘着剤層が積層され、本発明に係る三面接着防止用粘着テープが作製される。粘着剤層を構成する粘着剤としては特に制限はなく、2−エチルヘキシルアクリレートまたはブチルアクリレートを主モノマーとした共重合ポリマー等のアクリル系粘着剤、天然ゴムやスチレン−ブタジエンゴム、ポリイソブチレンゴム、イソプレンゴム等からなるゴム系粘着剤、溶剤系粘着剤、ホットメルト系粘着剤など公知の各種粘着剤から適宜選択して使用することができる。この粘着剤層の厚さも特に制限されるものではなく、一般的な粘着剤層の厚さである10〜100μmに設定される。
【0024】
そして、本発明の三面接着防止用粘着テープは、23℃、65%RH雰囲気下で、幅10mmとした粘着テープの支持体の背面に一液性変性シリコーンタイプのコーキング材を厚さ200μmになるように塗布し、常温で7日間放置し、7日間経過後コーキング材を0.3m/分の速度で180°方向に剥離したときの剥離力が0.18N/10mm〜1.6N/10mmとするものである。このような範囲の粘着テープとすることによって、シリコーンタイプのコーキング材に対しても良好な剥離性が得られる。つまり7日間という長期間放置した後であっても手で容易に剥がすことできる。
【0025】
なお、支持体及び粘着剤層の種類によっては、当該支持体の粘着剤層形成面にコロナ処理、酸化処理等の各種処理を施したり、イソシアネートあるいは天然ゴムにアクリル酸をグラフト重合したゴム等の下塗剤層を形成することによって、支持体と粘着剤層との間の投錨力を向上させることとしてもよい。また、支持体の背面に、印刷を施したり、離型処理剤を塗布するなど公知の背面処理を施すことにしてもよい。なお、背面処理を施す場合には、背面処理を施した後の表面粗さが上記程度になるように施すのが好都合である。
【0026】
次に、コーキング材三面接着防止用粘着テープを用いたコーキング施工方法について説明する。図1は当該施工方法の一実施形態を示す説明図である。この方法ではいわゆるジョイナー2が用いられている。このジョイナー2は、2枚の外壁ボード3を突き合わせ、隣接する2枚の外壁ボード3をつなぎとめるものであって、例えば金属板のプレス加工やプラスチック材料の成形加工によって作製される。ジョイナー2はこのような機能を果たすものであればその形状は問われるものではないが、一般的には図1に示す如く、断面凸字形状に作製され、外壁ボード3の背面で固定される固定部2b及び2つの外壁ボード3の側端面に挟まれる凸部2aを有する。この凸部2aの正面と両外壁ボード3の側端面とで目地溝4が形成され、図1に示す如く、この目地溝4を形成する凸部2aの正面にコーキング材三面接着防止用粘着テープ1が貼付された上で、コーキング材5が充填される。すなわち、凸部2aの正面が下地面として目地溝4内に露出し、当該コーキング材5が接触することになる部分にコーキング材三面接着防止用粘着テープ1を貼付する。このように、コーキング材5と接触することになるジョイナー2の目地溝形成面(下地露出面)にコーキング材三面接着防止用粘着テープ1を貼付した状態でコーキング材5を充填することにより三面接着が防止され、コーキング材5のいわゆるひび割れ等を防止できる。
【0027】
この際、ジョイナー2にて2枚の外壁ボード3をつなぎ合わせた後、出来た目地溝4にコーキング材三面接着防止用粘着テープ1を貼付することもでき、施工現場にてジョイナー2にコーキング材三面接着防止用粘着テープ1を貼付した上で、外壁ボード3をつなぎ合わせてもよい。さらに、ジョイナー製造時にコーキング材三面接着防止用粘着テープ1を貼り合わせて提供し、予め粘着テープ1が貼付されたジョイナー2を用いることにしてもよい。この場合には、施工現場での貼付作業が不要になるため、作業効率が向上する。なお、三面接着防止用粘着テープ1はコーキング材5と接触する部分、上記例ではジョイナー2の凸部2a正面部分に貼付すればよいが、凸部2aの側面部分に多少回り込むように貼付しても差し支えないものである。
【0028】
また、言うまでもないが、コーキング材三面接着防止用粘着テープ1は、図1に示す如くジョイナー2に貼付して用いる場合だけではなく、ジョイナー2を使用しない場合にも好適に用いられるものである。この場合には、目地溝4に露出した壁下地などの下地露出面に直接コーキング材三面接着防止用粘着テープ1を貼付すればよく、目地溝4となる下地部分に予め貼付して外壁ボード3を取り付ける、あるいは、外壁ボード3を固定した後、下地露出面に貼付するのいずれの方法であってもよい。
【0029】
【実施例】
以下、実施例であるコーキング材三面接着防止用粘着テープを各種作製し、本発明の効果について確認した。
【0030】
(実施例1)
支持体として、厚さ80μmのポリプロピレンシート(PP)を用い、その背面に中心線平均粗さRaが30μmになるよう絹目形状にエンボス加工を施した。次いで、当該支持体の他面に、天然ゴム100重量部に石油系タッキファイヤー50重量部、老化防止剤2重量部を配合したゴム系粘着剤を厚さ40μm/dryになるように塗布乾燥して粘着剤層を形成し、コーキング材三面接着防止用粘着テープを得た。
【0031】
(実施例2)
支持体として、坪量73gのクルパッククラフト紙にポリエチレンシートを厚さ30μmになるようにラミネートした積層テープ(クラフトPEラミネート)を用い、当該支持体のポリエチレンシート層の背面に中心線平均粗さRaが10μmになるよう亀甲形状にエンボス加工を施した。次いで、当該支持体の他面に、SIS系ホットメルト粘着剤を厚さ25μmになるように塗布乾燥して粘着剤層を形成し、コーキング材三面接着防止用粘着テープを得た。
【0032】
(実施例3)
支持体として、厚さ100μmのポリエチレンシート(PE)を用い、当該支持体の背面に中心線平均粗さRaが15μmになるよう絹目形状にエンボス加工を施した。次いで、当該支持体の他面に、ブチルアクリレート100重量部とアクリル酸3重量部とからなる共重合体のアクリルポリマーにイソシアネート架橋剤2重量部配合したアクリル系粘着剤を厚さ30μm/dryになるように塗布乾燥して粘着剤層を形成し、コーキング材三面接着防止用粘着テープを得た。
【0033】
(実施例4)
支持体として、厚さ200μmのポリ塩化ビニルシート(PVC)を用い、当該支持体の背面に中心線平均粗さRaが50μmになるよう絹目形状にエンボス加工を施した。次いで、当該支持体の他面に、2−エチルヘキシルアクリレート95重量部とアクリル酸5重量部とからなる共重合体のアクリルポリマーにイソシアネート架橋剤3重量部を配合したアクリル系粘着剤を厚さ30μm/dryになるように塗布乾燥して粘着剤層を形成し、コーキング材三面接着防止用粘着テープを得た。
【0034】
(実施例5)
支持体として、厚さ50μmのPEとPPとのブレンド物(重量比10:90)を押し出して得られたポリオレフィン系シートを用い、当該支持体の背面に中心線平均粗さRaが2μmになるようエンボス加工を施した。次いで、当該支持体の他面に、2−エチルヘキシルアクリレート97重量部とアクリル酸3重量部とからなる共重合体のアクリルポリマーにイソシアネート架橋剤3重量部を配合したアクリル系粘着剤を厚さ30μm/dryになるように塗布乾燥して粘着剤層を形成し、コーキング材三面接着防止用粘着テープを得た。
【0035】
(比較例1)
支持体の背面に絹目形状のエンボス加工を施さないこと以外は、実施例1と同様にして、比較例1のコーキング材三面接着防止用粘着テープを得た。
【0036】
(比較例2)
シリコーン系の背面剥離剤が塗布された市販のクラフトテープ(日東電工製 製品名:No.712)を使用した。
【0037】
(比較例3)
市販の建築用和紙粘着テープ(日東電工製 製品名:No.720)を使用した。
上記実施例及び比較例のコーキング材三面接着防止用粘着テープの粘着力、テープ背面とコーキング材との剥離力について以下の方法によりそれぞれ測定すると共に、コーキング材の剥がれ性について官能評価した。この結果を表1にまとめた。
【0038】
[粘着力]
JIS Z−0237に準じて測定した。
[テープ背面とコーキング材との剥離力]
23℃、65%RH雰囲気下で、幅10mmとした各種粘着テープを使用し、各粘着テープの支持体の背面に一液性変性シリコーンタイプのコーキング材を厚さ200μmになるように塗布し、常温で7日間放置した。7日間経過後コーキング材を0.3m/分の速度で180°方向に剥離して、その剥離力をテンシロン測定器で測定した。
[コーキング材の剥がれ性]
幅10mmとした各種粘着テープを使用し、各粘着テープの支持体の背面に一液性変性シリコーンタイプのコーキング材を厚さ10mmになるように塗布し、常温で7日間放置した。7日間経過後コーキング材を手で剥離し、その剥がれやすさを次のように官能評価した。簡単に剥がれる場合は「○」で表わし、剥離は少し重いが剥がれる場合は「△」で表わし、剥がれない場合は「×」で表わした。
【0039】
【表1】
Figure 0004285625
【0040】
表1にまとめたように、比較例の粘着テープにおいてはテープ背面とコーキング材との剥離力が大きく、背面に塗布されたコーキング材も剥がれ難いものであり、テープ背面とコーキング材との接着性は強いものであった。一方、実施例に係る粘着テープにおいてはいずれも、テープ背面とコーキング材との剥離力は小さくコーキング材を容易に剥がすことができ、テープ背面とコーキング材との接着性は小さいことが確認された。また、いずれの粘着テープにおいても、良好な接着性が得られ、壁下地に十分に貼着できるものであった。なお、シリコーン系以外のコーキング材を用いた場合にも同様な結果が得られた。
【0041】
【発明の効果】
本発明に係るコーキング材三面接着防止用粘着テープは、テープ状支持体の一方の面に粘着剤層が形成されてなるコーキング材三面接着防止用粘着テープにおいて、少なくとも露出したプラスチックシート面を備え、当該プラスチックシート面が、例えば、エンボス加工、溝切り加工などによって粗面化されているので、粘着テープ背面とコーキング材との接着性を低下させることができる。このため、コーキング材が粘着テープの背面に接触したとしても強固に接着することがない。また、三面接着防止用粘着テープの背面にはプラスチックシート面が露出されているので、プライマーによっては容易には破損されず、あるいはシリコーン系のコーキング材を用いたとしてもその接着性は低減される。従って、本発明のコーキング材三面接着防止用粘着テープを用いることによって、いわゆる三面接着を有効に防止することができる。
【0042】
特に、前記プラスチックシート面をポリオレフィン系シートから構成することにより、粘着テープとしての伸張性、コーキング材との非接着性を向上させることができる。
【0043】
このコーキング材三面接着防止用粘着テープは、2枚の外壁ボードをつなぎとめるジョイナーを用いた場合にも応用でき、ジョイナーの目地溝形成面に貼付しておけば、ジョイナーとの三面接着を有効に防止できる。特に予め三面接着防止用粘着テープを貼付した状態でジョイナーを提供すれば、現場での貼付作業が不要になり、作業効率も向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るコーキング施工方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 コーキング材三面接着防止用粘着テープ
2 ジョイナー
3 外壁ボード
4 目地溝
5 コーキング材

Claims (5)

  1. テープ状支持体の一方の面に粘着剤層が形成されてなるコーキング材三面接着防止用粘着テープにおいて、
    前記支持体は、少なくとも露出したプラスチックシート面を備え、当該プラスチックシート面がエンボス加工により粗面化されており、粗面化されたプラスチックシート面の中心線平均粗さRaが2μm〜50μmであり、23℃、65%RH雰囲気下で、幅10mmとした粘着テープの支持体の背面に一液性変性シリコーンタイプのコーキング材を厚さ200μmになるように塗布し、常温で7日間放置し、7日間経過後コーキング材を0.3m/分の速度で180°方向に剥離したときの剥離力が0.18N/10mm〜1.6N/10mmであることを特徴とするコーキング材三面接着防止用粘着テープ。
  2. 前記プラスチックシート面がポリオレフィン系シートからなることを特徴とする請求項1記載のコーキング材三面接着防止用粘着テープ。
  3. 隣接する外壁ボード間をつなぎとめるジョイナーであって、
    前記ジョイナーの目地溝形成面に、請求項1又は2に記載のコーキング材三面接着防止用粘着テープを備えたことを特徴とするジョイナー。
  4. 目地溝にコーキング材を充填施工するコーキング施工方法において、
    前記目地溝の下地露出面に、請求項1又は2に記載のコーキング材三面接着防止用粘着テープを貼付して、コーキング材を充填することを特徴とするコーキング施工方法。
  5. 隣接する外壁ボード間をジョイナーでつなぎとめ、両外壁ボード間とジョイナーとで形成される目地溝にコーキング材を充填施工するコーキング施工方法において、
    前記ジョイナーの目地溝形成面に、請求項1又は2に記載のコーキング材三面接着防止用粘着テープを貼付して、コーキング材を充填することを特徴とするコーキング施工方法。
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