JP2001279200A - 両面粘着テープ及びその製造方法 - Google Patents

両面粘着テープ及びその製造方法

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JP2001279200A
JP2001279200A JP2000091678A JP2000091678A JP2001279200A JP 2001279200 A JP2001279200 A JP 2001279200A JP 2000091678 A JP2000091678 A JP 2000091678A JP 2000091678 A JP2000091678 A JP 2000091678A JP 2001279200 A JP2001279200 A JP 2001279200A
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pressure sensitive
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Koichi Yamano
浩市 山野
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟性や形状追従性に優れる両面離型材を用
いることにより、粘着剤層の事前養生を必要とせず生産
性に優れ、粘着剤層上に形成された凸部の厚みが厚い場
合でも良好な展開性を有し、且つ、接着時は優れた位置
決め調整機能を発揮し、接着後は優れた接着力を発現し
得る両面粘着テープ及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 芯材の両面に形成された粘着剤層の少な
くとも片面に非粘着性もしくは微粘着性の凸部が形成さ
れており、その凸部を有する粘着剤層が両面離型材で被
覆されて成る両面粘着テープであって、上記両面離型材
の腰強度が50mm以下であることを特徴とする両面粘
着テープ、及び、芯材上に粘着剤層を工程紙から転写し
た後、工程紙を剥離して露出した粘着剤層上に非粘着性
もしくは微粘着性の凸部を形成し、その凸部を有する粘
着剤層を両面離型材で被覆する操作をインラインで連続
的に行うことを特徴とする上記両面粘着テープの製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両面粘着テープ
(両面粘着シートも包含する)及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、芯材上に形成された粘着剤層
の少なくとも片面に非粘着性もしくは微粘着性の凸部を
形成し、その凸部を有する粘着剤層を両面離型材で被覆
した両面粘着テープは、接着時の位置決め調整が可能な
両面粘着テープとして広く用いられている。
【0003】このような両面粘着テープの製造は、一般
的に、芯材上に例えば離型性を有する工程紙からの転写
方式で形成された粘着剤層が十分に架橋(キュア)する
まで養生(エージング)した後、オフラインのバッチ方
式で上記粘着剤層上に非粘着性もしくは微粘着性の凸部
を形成する方法で行われている。
【0004】通常、粘着剤層中には微小な気泡が含有さ
れており、粘着剤層の架橋が不完全な場合には上記気泡
が層中を移動し、集合して大きな空隙を形成することが
知られている。
【0005】粘着剤層の十分な架橋が必要な理由は、芯
材上に粘着剤層を形成した直後に粘着剤層上に非粘着性
もしくは微粘着性の凸部を形成し、両面離型材で被覆す
ると、凸部周辺ほど両面離型材が密着し難く空隙を生じ
ることになり、前記した気泡がこの部分に集中する結
果、凸部が形成されていない部分の粘着剤層を隆起させ
ることになって接着時の位置決め調整機能を阻害するこ
とがあるためである。
【0006】このため、予め粘着剤層を十分に架橋させ
て、粘着剤層中の微細な気泡の動きを抑制するわけであ
るが、架橋剤の種類によっては、粘着剤層の十分な養生
には加熱を併用しても2日間以上を要する場合があり、
工程がオフラインのバッチ方式になるので、歩留り効率
が悪くなったり、納期面やコスト面でも不利になる等、
生産性上の問題点がある。
【0007】また、両面粘着テープを適用する被着体が
重量物である場合、高荷重下での位置決め調整が必要と
なり、粘着剤層上の凸部の厚みを厚くする必要が生じ
る。しかし、凸部の厚みが厚い場合、凸部を有する粘着
剤層を被覆するための両面離型材として一般的に用いら
れている両面離型紙は、柔軟性や形状追従性が必ずしも
十分ではないため、凸部を有する粘着剤層との密着性が
不十分となり、両面粘着テープを巻物形態から展開する
時に両面離型紙が粘着剤層から分離した状態で引き出さ
れ、作業性を損ねるという問題点もある。
【0008】接着時の位置決め調整機能を有する両面粘
着テープとして、例えば、特開平7−310057号公
報では、「シート状接着剤の少なくとも片面に、固形状
の非粘着性物質による凸部が形成されて成り、且つ、シ
ート状接着剤は、接着時の圧接力によって該非粘着性物
質がシート状接着剤の表面以下に移動し得るに十分な厚
み及び性状を有することを特徴とする接着シート」が開
示されている。
【0009】しかし、上記接着シートの場合、凸部が形
成された粘着剤層を被覆するための両面離型材について
は何ら言及されていず、両面離型材が関与する前記問題
点を解消するものではない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点に鑑み、柔軟性や形状追従性に優れる両面離型材
を用いることにより、粘着剤層の事前養生を必要とせず
生産性に優れ、粘着剤層上に形成された凸部の厚みが厚
い場合でも良好な展開性を有し、且つ、接着時は優れた
位置決め調整機能を発揮し、接着後は優れた接着力を発
現し得る両面粘着テープ及びその製造方法を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よる両面粘着テープは、芯材の両面に形成された粘着剤
層の少なくとも片面に非粘着性もしくは微粘着性の凸部
が形成されており、その凸部を有する粘着剤層が両面離
型材で被覆されて成る両面粘着テープであって、上記両
面離型材の腰強度が50mm以下であることを特徴とす
る。
【0012】また、請求項2に記載の発明による両面粘
着テープの製造方法は、上記請求項1に記載の両面粘着
テープの製造方法であって、芯材上に粘着剤層を工程紙
から転写した後、工程紙を剥離して露出した粘着剤層上
に非粘着性もしくは微粘着性の凸部を形成し、その凸部
を有する粘着剤層を両面離型材で被覆する操作をインラ
インで連続的に行うことを特徴とする。
【0013】上記両面粘着テープに用いられる芯材とし
ては、粘着テープ用の芯材として一般的に用いられるも
ので良く、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、ナイロン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビ
ニリデン系樹脂等の合成樹脂系フィルムもしくはシー
ト、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂のようなポ
リオレフィン系樹脂や塩化ビニル系樹脂等の合成樹脂系
発泡体、ブチルゴムやクロロプレンゴムのような合成ゴ
ム系シートもしくは発泡体、セロハン、紙、布、不織
布、金属箔等が挙げられるが、作業性や保管性等を考慮
すると、ある程度の厚みと可撓性を有しているものが好
ましく、例えば合成樹脂系発泡体が好適に用いられる。
これらの芯材は、単独で用いられても良いし、2種類以
上が併用されても良い。また、これらの芯材には、本発
明の課題達成を阻害しない範囲で必要に応じて、コロナ
処理のような表面酸化処理やプライマー塗工等の易接着
化処理、エンボス加工やマット加工等の賦型処理、印刷
や蒸着、ラミネート等の積層処理等の表面処理が施され
ていても良い。
【0014】本発明の両面粘着テープの粘着剤層に用い
られる粘着剤としては、粘着テープ用の粘着剤として一
般的に用いられるもので良く、例えば、アクリル樹脂系
粘着剤、天然ゴムや合成ゴム系粘着剤、スチレン−ブタ
ジエン−スチレンブロック共重合体やスチレン−イソプ
レン−スチレンブロック共重合体並びにこれらの水素添
加物等のブロック共重合体系粘着剤、ポリビニルエーテ
ル樹脂系粘着剤、シリコーン樹脂系粘着剤等が挙げられ
る。これらの粘着剤は、単独で用いられても良いし、2
種類以上が併用されても良い。また、上記芯材の一方の
面に形成される粘着剤層用の粘着剤と他方の面に形成さ
れる粘着剤層用の粘着剤は、同一の粘着剤であっても良
いし、異なる粘着剤であっても良い。
【0015】これらの粘着剤の形態は、特に限定される
ものではなく、例えば、溶剤型粘着剤、エマルジョン型
粘着剤、ホットメルト型粘着剤、反応型粘着剤、光重合
可能なモノマー型粘着剤等のいずれの形態であっても良
い。
【0016】また、これらの粘着剤には、本発明の課題
達成を阻害しない範囲で必要に応じて、ポリイソシアネ
ート系化合物やアジリジン系化合物、金属キレート系化
合物等の架橋剤や、粘着性付与剤、カップリング剤、充
填剤、軟化剤、可塑剤、界面活性剤、酸化防止剤(老化
防止剤)、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、着色
剤、消泡剤、難燃剤、帯電防止剤等の各種添加剤の1種
もしくは2種以上が添加されていても良い。
【0017】本発明の両面粘着テープにおいては、前記
芯材の両面に上記粘着剤を用いて形成された粘着剤層の
少なくとも片面に非粘着性もしくは微粘着性の凸部が形
成されていることが必要である。
【0018】上記凸部が非粘着性もしくは微粘着性でな
く良粘着性であると、両面粘着テープを被着体に接着す
る時の位置決め調整が困難となる。
【0019】上記凸部を構成する非粘着性もしくは微粘
着性材料は、非粘着性もしくは微粘着性であって、粘着
剤層に不溶性で、形状保持性を有するものであれば如何
なる材料であっても良く、例えば、ガラスビーズ、ガラ
スバルーン、ガラスクロス、シリカビーズ、酸化アルミ
ニウムビーズ、金属繊維等の無機材料や、合成樹脂ビー
ズ、合成樹脂バルーン、天然繊維、合成樹脂繊維等の有
機材料、或いは、微粘着性を有するゴム系、アクリル
系、エチレン−酢酸ビニル共重合体系、ポリオキシプロ
ピレン系等の各種粘着剤やアクリル系微球体状粘着剤等
が挙げられる。これらの非粘着性もしくは微粘着性材料
は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用され
ても良い。
【0020】粘着剤層上に形成される凸部の形状は、特
に限定されるものではなく、点状(ドット状)、線状、
網状(ネット状)、格子状、十文字状、短繊維状もしく
は長繊維状或いはこれらの複合体状等のいずれの形状で
あっても良い。
【0021】また、両面粘着テープの部位にかかわらず
位置決め調整機能を万遍なく均等に発揮させるために、
凸部は両面粘着テープの長さ方向及び幅方向の全域にわ
たって均等且つ規則的に形成されていることが好まし
い。
【0022】上記凸部の厚みは、特に限定されるもので
はないが、粘着剤層の厚みの10〜70%であることが
好ましく、より好ましくは10〜50%である。凸部の
厚みが粘着剤層の厚みの10%未満であると、得られる
両面粘着テープの位置決め調整機能が不十分となること
があり、逆に凸部の厚みが粘着剤層の厚みの70%を超
えると、得られる両面粘着テープの粘着性や接着力が不
十分となることがある。
【0023】また、両面粘着テープの表面における凸部
の形成率は、特に限定されるものではないが、粘着剤層
の面積の1〜50%であることが好ましく、より好まし
くは5〜40%である。凸部の形成率が粘着剤層の面積
の1%未満であると、得られる両面粘着テープの位置決
め調整機能が不十分となることがあり、逆に凸部の形成
率が粘着剤層の面積の50%を超えると、得られる両面
粘着テープの粘着性や接着力が不十分となることがあ
る。
【0024】本発明の両面粘着テープにおいては、粘着
剤層の少なくとも片面に形成された上記凸部を有する粘
着剤層が両面離型材で被覆されており、且つ、上記両面
離型材は、腰強度が50mm以下であることが必要であ
る。
【0025】ここで言う腰強度とは、以下の方法で測定
された腰強度を意味する。図1は腰強度の測定方法を示
す斜視図である。 〔腰強度の測定方法〕平坦(フラット)な両面離型材か
ら、長さ方向に幅20mm×長さ150mmの供試体を
採取し、23℃−65%RHの雰囲気下に2時間以上放
置して、調温調湿を行う。次いで、図1に示すように、
上記供試体を長さ方向の一方の端部が90°の角度を有
する台の端部に合うように台上に載置した後、約300
mm/分の速度で両面離型材を台外に送り出し、両面離
型材の先端が1mm垂れた時点での送り出し距離を腰強
度とする。尚、腰強度は、表側及び裏側の測定値の平均
値とする。
【0026】両面離型材の上記腰強度が50mmを超え
ると、両面離型材の柔軟性や形状追従性が不十分となっ
て、両面離型材が関与する前記問題点の解消が困難とな
る。
【0027】また、上記両面離型材は、特に限定される
ものではないが、その厚みが25〜200μmであるこ
とが好ましい。両面離型材の厚みが25μm未満である
と、両面離型材の強度が弱くなって切れや裂けを生じ易
くなることがあり、逆に両面離型材の厚みが200μm
を超えると、両面離型材の柔軟性や形状追従性が不十分
となって、両面離型材が関与する前記問題点の解消が困
難となることがある。
【0028】両面離型材を構成する材料としては、上記
特性を満たし得るものであって、優れた柔軟性や形状追
従性を発揮し得るものであれば如何なる材料であっても
良く、例えば、低密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度
ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、ポリプロ
ピレン樹脂等のようなポリオレフィン系樹脂の単独重合
体もしくは共重合体、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)やポリブチレンテレフタレート等のようなポリエ
ステル系樹脂の単独重合体もしくは共重合体或いはこれ
らの混合物等の合成樹脂系フィルム(合成樹脂系シート
も包含する)、紙や不織布、例えばアルミニウム箔のよ
うな金属箔等が挙げられるが、なかでも合成樹脂系フィ
ルムが好適に用いられる。
【0029】上記両面離型材は、そのもの自体が離型性
を有する場合には、そのままの状態で用いられて良い
し、また、そのもの自体が離型性を有しない場合には、
例えばシリコーン樹脂系離型剤や長鎖アルキル基ペンダ
ント型グラフトポリマー系離型剤等により、両面に離型
処理が施された状態で用いられる。
【0030】上述したように、本発明の両面粘着テープ
は、芯材上に形成された粘着剤層の少なくとも片面に非
粘着性もしくは微粘着性の凸部が形成されているので、
被着体への接着時に優れた位置決め調整機能を発揮す
る。一方、上記凸部は両面粘着テープが被着体に圧着さ
れた時点で粘着剤層中に埋没するので、両面粘着テープ
の粘着性や接着力を阻害することがないばかりか、むし
ろ粘着剤層の凝集力向上に寄与する。
【0031】また、上記凸部が形成された粘着剤層は、
特定の腰強度を有し優れた柔軟性や形状追従性を有する
両面離型材で被覆されているので、この両面離型材は粘
着剤層上の凸部が形成されていない部分にも十分に密着
しており、粘着剤層上の凸部が形成されていない部分と
両面離型材との間に空隙を生じない。従って、粘着剤層
が未養生であっても、粘着剤層中の微細な気泡が凸部周
辺に集中することを防止出来る結果、接着時の位置決め
調整機能が阻害されることもない。
【0032】さらに、上記両面離型材は柔軟性や形状追
従性に優れるので、凸部の厚みが厚い場合でも、粘着剤
層に十分に密着しており、両面粘着テープを巻物形態か
ら展開する時に両面離型材が粘着剤層から分離すること
がなく、作業性が阻害されることもない。
【0033】次に、本発明の両面粘着テープの製造方法
は、上述した本発明の両面粘着テープの製造方法であっ
て、芯材上に粘着剤層を工程紙から転写した後、工程紙
を剥離して露出した粘着剤層上に非粘着性もしくは微粘
着性の凸部を形成し、その凸部を有する粘着剤層を両面
離型材で被覆する操作をインラインで連続的に行うこと
が必要である。
【0034】上記製造方法で用いられる工程紙は通常の
片面離型紙もしくは片面離型フィルム(片面離型シート
も包含する)で良い。また、凸部を有する粘着剤層を被
覆するために用いられる前記両面離型材そのものが工程
紙として用いられても良い。本発明の製造方法において
は、先ず工程紙の離型面に前記粘着剤を塗工し、必要に
応じて乾燥や冷却等の工程を経て、工程紙上に粘着剤層
を形成する。次に、前記芯材の一方の面に上記粘着剤層
が形成された工程紙の粘着剤層面を積層し、粘着剤層を
芯材の一方の面に転写する。次いで、工程紙を剥離して
露出した粘着剤層上に凸部を構成する前記非粘着性もし
くは微粘着性材料を積層して凸部を形成し、その凸部を
有する粘着剤層を前記特性を有する両面離型材で被覆す
る操作をインラインで連続的に行う。芯材の他方の面に
も上記と同様の操作で粘着剤層及び凸部を粘着剤層の両
面に形成する場合には凸部を形成して、巻き取ることに
より所望の両面粘着テープを得ることが出来る。
【0035】本発明の両面粘着テープにおいては前記特
性を有する両面離型材を用いて凸部を有する粘着剤層を
被覆するので、両面離型材が関与する前述の問題点は解
消されており、従って上記インラインによる連続的な両
面粘着テープの製造方法を採用することが可能である。
【0036】このようなインラインによる連続的な製造
方法を採用することにより、前述した本発明の両面粘着
テープを歩留り効率良く、納期面やコスト面でも有利に
高い生産性で得ることが出来る。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明をさらに詳しく説明するた
め以下に実施例を挙げるが、本発明はこれら実施例のみ
に限定されるものではない。
【0038】本実施例においては下記の原材料を用い
た。 1.芯材 ポリエチレン樹脂発泡体(商品名「ソフトロン#100
1」、発泡倍率:10倍、厚み:1mm、積水化学工業
社製) 2.粘着剤 アクリル系溶剤型粘着剤(商品名「SKダイン801
B」、固形分:45重量%、綜研化学社製)に対し、ポ
リイソシアネート系架橋剤(商品名「コロネートL4
5」、日本ポリウレタン工業社製)を1.5重量%添加
したもの 3.凸部を構成する材料 (A)商品名「コンウェッドネット#5340」(厚
み:500μm、被覆率:6.4面積%、日石シートパ
レット社製) (B)商品名「ソフ#610」(厚み:180μm、被
覆率:36面積%、積水化工社製) 4.両面離型材 (a)両面がシリコーン離型処理された低密度ポリエチ
レン樹脂フィルム(商品名「S−100PEW」、厚
み:100μm、カイト化学工業社製) (b)両面がシリコーン離型処理された低密度ポリエチ
レン樹脂フィルム(商品名「S−200PEW」、厚
み:200μm、カイト化学工業社製) (c)両面がシリコーン離型処理されたPETフィルム
(商品名「25E5511GT、厚み:25μm、リン
テック社製) (d)両面離型紙(商品名「SLB73D2」、坪量:
73g/m2 のクルパッククラフト紙の両面にポリエチ
レン樹脂層を積層し、さらにシリコーン離型処理をした
もの、厚み:130μm、カイト化学工業社製) 尚、これら4種類の両面離型材は、いずれも両面の離型
性に差が生じるように設計されたものである。
【0039】上記(a)〜(d)の両面離型材の性能
(腰強度、厚み)を以下の方法で評価した。その結
果は表1に示した。
【0040】腰強度:両面離型材の腰強度を前述の測
定方法で測定した。
【0041】厚み:両面離型材の厚みをJIS K−
1702「包装用ポリエチレンフィルム」に準拠して測
定した。
【0042】(実施例1) (1)両面粘着テープの作製 両面離型紙「SLB73D2」を工程紙として用い、こ
の工程紙の片面に前記アクリル系溶剤型粘着剤を乾燥後
の糊厚が75μmとなるように塗工し、85℃に設定さ
れた加熱オーブン中で3分間乾燥させた後、芯材「ソフ
トロン#1001」の一方の面に積層し、粘着剤層を芯
材上に転写した。次に、工程紙を剥離して露出した粘着
剤層上に凸部を構成する材料「コンウェッドネット#5
340」を積層して凸部を形成した後、この凸部を有す
る粘着剤層に両面離型材「S−100PEW」をその重
剥離面が対向するように積層し圧着して、凸部を有する
粘着剤層を両面離型材で被覆した。次いで、芯材の他方
の面に対しても同様の粘着剤層を転写し、ロール状に巻
き取って、両面粘着テープを作製した。
【0043】(2)評価 上記で得られた両面粘着テープの性能(滑り抵抗、
ガラス滑り性)を以下の方法で評価した。その結果は表
1に示した。
【0044】滑り抵抗:50mm×50mmサイズの
両面粘着テープの凸部が形成されていない方の粘着剤層
をパーチクルボード(厚み:15mm、幅:50mm、
長さ:125mm)面に貼り付けた。次いで、両面離型
材を剥離して、両面粘着テープの凸部が形成されている
方の粘着剤層を石膏ボード面上に静かに置き、2Nまた
は5Nの荷重をパーチクルボードに負荷した状態で、パ
ーチクルボードの端部をプッシュゲージで押し込み、パ
ーチクルボードが動き始める荷重を読み、滑り抵抗とし
た。
【0045】ガラス滑り性:と同様の両面粘着テー
プ付きパーチクルボード面を準備した。次いで、両面離
型材を剥離して、露出した粘着剤層をガラス板上に静か
に置き、無荷重状態のままパーチクルボードの端部を軽
く指で押した時の滑り性を下記判定基準により評価し
た。 〔判定基準〕 ○‥‥殆ど抵抗なくパーチクルボードが動いた △‥‥若干の抵抗はあるもののパーチクルボードが動い
た ×‥‥パーチクルボードが動かなかった
【0046】(実施例2〜実施例6)及び(比較例1及
び比較例2) マスキング材及び両面離型材の組み合わせを表1に示す
組み合わせとしたこと以外は実施例1の場合と同様にし
て、両面粘着テープを作製した。
【0047】実施例2〜実施例6、及び、比較例1及び
比較例2で得られた両面粘着テープの性能(滑り抵
抗、ガラス滑り性)を実施例1の場合と同様にして評
価した。その結果は表1に示した。
【0048】
【表1】
【0049】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の両面粘着テ
ープは、被着体の重量が重い場合でも接着時に優れた位
置調整機能を発揮し、接着後は優れた接着力を発現し得
るので、例えば壁パネル、ボード、天井板等の建築部材
を始め、各種被着体の接着用や仮止め用の両面粘着テー
プとして好適に用いられる。
【0050】また、本発明の製造方法によれば、上記優
れた性能を有する両面粘着テープを歩留り効率良く、納
期面やコスト面でも有利に高い生産性で得ることが出来
る。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】腰強度の測定方法を示す斜視図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材の両面に形成された粘着剤層の少な
    くとも片面に非粘着性もしくは微粘着性の凸部が形成さ
    れており、その凸部を有する粘着剤層が両面離型材で被
    覆されて成る両面粘着テープであって、上記両面離型材
    の腰強度が50mm以下であることを特徴とする両面粘
    着テープ。
  2. 【請求項2】 芯材上に粘着剤層を工程紙から転写した
    後、工程紙を剥離して露出した粘着剤層上に非粘着性も
    しくは微粘着性の凸部を形成し、その凸部を有する粘着
    剤層を両面離型材で被覆する操作をインラインで連続的
    に行うことを特徴とする請求項1に記載の両面粘着テー
    プの製造方法。
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