JPH1017833A - 発泡基材系粘着部材 - Google Patents

発泡基材系粘着部材

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JPH1017833A
JPH1017833A JP19564396A JP19564396A JPH1017833A JP H1017833 A JPH1017833 A JP H1017833A JP 19564396 A JP19564396 A JP 19564396A JP 19564396 A JP19564396 A JP 19564396A JP H1017833 A JPH1017833 A JP H1017833A
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Japan
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sensitive adhesive
pressure
adhesive layer
base material
rubber
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JP19564396A
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Shoichi Yumoto
祥一 柚本
Manabu Matsunaga
学 松永
Akihiko Ishii
明彦 石井
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコーン系フォーム基材とゴム系又はアク
リル系の感圧接着層からなる、被着体に対する接着力の
長期安定性に優れる粘着部材の開発。 【解決手段】 ゴム系又はアクリル系の感圧接着層
(1)の上にポリマーシート層(2)を介して、テルペ
ン系又はフェノール系の粘着付与樹脂を含有するゴム系
又はアクリル系の感圧接着層(3)を有し、その感圧接
着層の上に脱水素硬化反応型のシリコーン系ポリマーか
らなるフォーム基材(4)を有する発泡基材系粘着部
材。 【効果】 量産性に優れ、シリコーン系フォーム基材と
感圧接着層との密着力に優れて実用性に優れると共に、
高温下や高湿下、あるいは長期接着に使用でき、被着体
に応じた必要な接着力に容易に設定できる粘着部材が得
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、シリコーン系フォーム基
材とゴム系又はアクリル系の感圧接着層からなり、被着
体に対する接着力の長期安定性に優れる発泡基材系粘着
部材に関する。
【0002】
【発明の背景】本発明者らが属するグループは先に、テ
ルペン系又は/及びフェノール系の粘着付与樹脂を含有
するゴム系又はアクリル系の感圧接着層の上に、脱水素
硬化反応型のシリコーン系組成物を付設して硬化発泡処
理した発泡基材系粘着部材を提案した(特開平5−27
8131号公報)。これは、シリコーン系フォームを支
持基材とする粘着部材が当該基材の優れた耐熱性や難燃
性、耐候性や耐薬品性、耐衝撃性等に着目されて自動車
や建材や電気・電子機器等の種々の製品における防音や
断熱、止水や気密、制振や保護などの種々の目的に用い
られている中、当該基材の優れた特性を高度に発揮する
量産性のものを得ることを目的としたものである。
【0003】すなわち、それまでの予め形成したシリコ
ーン系フォーム基材に感圧接着剤を付設してなる粘着部
材では、その感圧接着剤としてゴム系又はアクリル系の
ものを用いた場合に基材と感圧接着層との密着力に乏し
くて、例えば被着体に接着したのち位置修正等のために
剥離すると基材のみが剥がされて感圧接着層が被着体に
残存したり、熱や水分等の作用で経日的に基材が感圧接
着層より分離して実用に耐えるものが得られないなど
の、シリコーン系感圧接着剤の場合には生じない、ゴム
系又はアクリル系の感圧接着剤に特有の問題を克服した
ものである。
【0004】
【発明の技術的課題】本発明は、前記したシリコーン系
フォーム基材にゴム系又はアクリル系の感圧接着剤を設
けた粘着部材の実用段階で判明した問題点、すなわちか
かる粘着部材を高温下や高湿下で使用したり、長期間接
着していると被着体に対する接着力、就中ゴム等のポリ
マー系被着体に対する接着力が低下する問題点を克服し
て、シリコーン系フォーム基材とゴム系又はアクリル系
の感圧接着層からなる、被着体に対する接着力の長期安
定性に優れる粘着部材の開発を課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】本発明は、ゴム系又はアクリル系の
感圧接着層の上にポリマーシート層を介して、テルペン
系又はフェノール系の粘着付与樹脂を含有するゴム系又
はアクリル系の感圧接着層を有し、その感圧接着層の上
に脱水素硬化反応型のシリコーン系ポリマーからなるフ
ォーム基材を有することを特徴とする発泡基材系粘着部
材を提供するものである。
【0006】
【発明の効果】調製が容易で量産性に優れるゴム系又は
アクリル系の感圧接着層とすることでシリコーン系フォ
ーム基材を有する粘着部材を効率的に生産でき、かつそ
の感圧接着層にテルペン系又は/及びフェノール系の粘
着付与樹脂を含有させることで当該フォーム基材と感圧
接着層との密着力に優れる粘着部材とすることできる。
しかもその場合にフォーム基材を感圧接着層上で形成し
たときには、有効接着面積の増大やアンカー効果等によ
りフォーム基材と感圧接着層との密着力をより向上させ
ることができ、位置修正等のために剥離してもフォーム
基材と感圧接着層が剥がれず、また熱や水分等でフォー
ム基材と感圧接着層が分離しない、実用性に優れる粘着
部材とすることができる。
【0007】一方、シリコーン系フォーム基材と接着す
る感圧接着層にポリマーシート層を介してゴム系又はア
クリル系の感圧接着層を設けることにより、ゴム等のポ
リマー系被着体に対しても接着力が低下しにくくてその
長期安定性に優れ、高温下や高湿下、あるいは長期接着
に使用できる粘着部材を得ることができる。さらにフォ
ーム基材と感圧接着層の両密着を達成しつつ、被着体に
接着する側の感圧接着層を被着体に応じて適宜に設定で
き、必要な接着力に容易に設定することができる。
【0008】前記において、感圧接着層内にポリマーシ
ート層を介在させることで接着力の長期安定性が格段に
向上する理由は不明である。すなわち特開昭58−17
3179号公報では、発泡基材と感圧接着層の間にフィ
ルム層を介在させて成分移行による接着力低下の防止技
術を教示するが、本発明ではフィルム層の重畳による発
泡基材特性の低下防止を目的に発泡基材と感圧接着層の
直接接着方式を採る点もさりながら、本発明が前提とす
る接着力の低下は基材と感圧接着層の間の成分移行では
説明できない現象である。
【0009】すなわち、本発明が改良対象とする粘着部
材では金属系被着体に対しては接着力の変化が少ないこ
とより被着体界面への粘着部材成分のブリード(成分移
行)による接着力低下ではなく、また本発明の粘着部材
において被着体に接着する側の感圧接着層にもテルペン
系又は/及びフェノール系の粘着付与樹脂を含有させて
フォーム基材側の感圧接着層と同じ組成としても、従っ
てポリマーシート層の有無の点で相違するだけで感圧接
着層の組成では本発明が改良対象とした粘着部材と何の
変りもないのに接着力の低下が防止され、かかる現象は
前記公報が教示する基材と感圧接着層の間における成分
移行による接着力の低下として説明できない。
【0010】
【発明の実施形態】本発明の発泡基材系粘着部材は、ゴ
ム系又はアクリル系の感圧接着層の上にポリマーシート
層を介して、テルペン系又はフェノール系の粘着付与樹
脂を含有するゴム系又はアクリル系の感圧接着層を有
し、その感圧接着層の上に脱水素硬化反応型のシリコー
ン系ポリマーからなるフォーム基材を有するものであ
る。その例を図1に示した。1,3が感圧接着層、2が
ポリマーシート層、4がフォーム基材である。なお5は
セパレータである。
【0011】ゴム系又はアクリル系の感圧接着層につい
ては、フォーム基材と接着する層にテルペン系又は/及
びフェノール系の粘着付与樹脂を配合する点を除いて特
に限定はない。従ってゴム系又はアクリル系の感圧接着
剤の公知物のいずれも用いうる。一般には、天然ゴムや
合成ゴムをベースポリマーとするゴム系感圧接着剤、ア
クリル酸ないしメタクリル酸のアルキルエステルを主成
分に用いた重合体をベースポリマーとするアクリル系感
圧接着剤などが用いられる。
【0012】前記のテルペン系又はフェノール系の粘着
付与樹脂としては、1種又は2種以上の種々のものを用
いることができる。就中、30〜150℃の軟化点を有
するものが好ましい。その例としては、α−ピネン重合
体やβ−ピネン重合体、ジペンテン重合体やテルペン・
フェノール系樹脂、α−ピネン・フェノール系共重合体
やフェノール樹脂、アルキルフェノール樹脂や変性フェ
ノール樹脂などがあげられる。
【0013】テルペン系又はフェノール系の粘着付与樹
脂の配合量は、感圧接着剤におけるベースポリマー10
0重量部あたり、3〜150重量部、就中15〜90重
量部、特に30〜80重量部が適当である。その配合量
が3重量部未満でも、また150重量部を超えても満足
できる接着特性を示すものを得ることができない。
【0014】一方、フォーム基材と接着する感圧接着層
にポリマーシート層を介して付設する感圧接着層につい
ては、任意なゴム系又はアクリル系の感圧接着剤を用い
て形成することができ、粘着付与樹脂としてテルペン系
又は/及びフェノール系のものを含有していてもよい
し、していなくてもよい。従ってポリマーシート層を介
した感圧接着層の両方がテルペン系又はフェノール系の
粘着付与樹脂を含有していてもよく、また当該両方の感
圧接着層は同じ組成であってもよいし、異種の組成や異
なる種類の感圧接着層であってもよい。
【0015】感圧接着層の間に介在させるポリマーシー
ト層は、例えばポリエステルやポリエチレン、ポリプロ
ピレンやポリアミドなどの適宜なポリマーからなる連続
膜として形成することができる。就中、接着力の長期安
定性などの点よりポリエステルからなるシート層が好ま
しい。ポリマーシート層は、感圧接着層上にポリマー溶
液を塗工して形成することもできるが、一般には予め適
宜な方式で連続シートとしたものが用いられる。
【0016】感圧接着層やポリマーシート層の厚さは、
被着対象等の使用目的などに応じて適宜に決定すること
ができる。一般には、ポリマーシート層、及びそれを介
して設ける各感圧接着層において、1〜500μm、就
中5〜300μm、特に10〜100μmの厚さとされ
る。なお後述するように感圧接着層は、多孔基材との複
合形態で設けられる場合があり、その場合には当該複合
形態に基づいて500μmを超える厚さとなるときもあ
る。
【0017】フォーム基材は、硬化反応時に脱水素して
その発生水素ガスにより発泡体を形成する脱水素硬化反
応型(RTV)のシリコーン系組成物にて形成される。
そのシリコーン系組成物の種類については特に限定はな
く、適宜なものを用いうる。ちなみにその例としては、
(A)分子鎖末端に水酸基を有するポリオルガノシロキ
サンベースポリマーと、ケイ素原子に結合する水素原子
を有するポリオルガノハイドロジェンシロキサンと、白
金系触媒を成分とするものがあげられる(特開昭51−
46352号公報、特開昭51−69565号公報
等)。
【0018】また、(B)分子鎖末端に水酸基を有する
ポリオルガノシロキサンベースポリマーと、ケイ素原子
に結合する水素原子を有するポリオルガノハイドロジェ
ンシロキサンと、一般式R1 2NOH(R1は置換又は非
置換の炭化水素基、)又はケイ素原子に結合するアミノ
キシ基を有するケイ素化合物を成分とするものなどもあ
げられる(特開昭57−180641号公報、特開昭5
9−45329号公報等)。
【0019】さらに、(C)ケイ素原子に結合するアル
ケニル基を有するポリオルガノシロキサンベースポリマ
ーと、ケイ素原子に結合する水素原子を有するポリオル
ガノハイドロジェンシロキサンと、一般式R2OH(R2
は水素原子、又は置換若しくは非置換の炭化水素基)
と、白金系触媒を成分とするものなどもあげられる(特
開昭54−135865号公報、特開昭62−9532
8号公報等)。
【0020】製造工程を考慮した硬化速度の適度性や副
生成物のないことなどより好ましく用いうるシリコーン
系組成物は、前記した(A)タイプ又は(C)タイプの
ものである。また形成されるフォーム基材の強度等の点
より好ましく用いうるシリコーン系組成物は、前記した
(C)タイプのものである。なお形成されるフォーム基
材の強度等の点よりは、分岐構造を有するベースポリマ
ーを用いたシリコーン系組成物が有利であり、またシリ
カ粉末等の充填剤を添加して強度の向上をはかることも
できる。
【0021】フォーム基材の発泡倍率や厚さ等について
は、被着対象等の使用目的などに応じて適宜に決定する
ことができる。一般には、5μm以上、就中10μm〜1
0mm、特に20μm〜5mmの厚さとされるが、5μm未満
や10mm超の厚さとすることもできる。
【0022】発泡基材系粘着部材の形成は、各形成層を
重畳する方式などの適宜な方式で行いうるが、フォーム
基材と感圧接着層の密着力等の点よりは感圧接着層上で
前記シリコーン系組成物の塗布層を硬化発泡処理してフ
ォーム基材とする方式が好ましい。その形成工程例を図
2に示した。
【0023】図2では、感圧接着層1,3、ポリマーシ
ート層2及びセパレータ5の重畳物からなる感圧接着層
のキャリヤ10を形成して、それをキャリヤ繰出部11
より方向転換ロール12を介し順次繰り出しつつ、その
上にシリコーン系組成物30を供給部31,32を介し
供給したのち、硬化発泡処理部70に導入してシリコー
ン系組成物の塗布層を硬化発泡処理し、目的の発泡基材
系粘着部材90を連続的に得る。
【0024】なお図2の例においては、スペーサーやド
クターブレード等からなる制御部40を介して、シリコ
ーン系組成物30の塗布量や幅を規制できるようになっ
ている。またシリコーン系組成物30の供給系は、温度
の制御下に反応系31,32を撹拌後、充分に脱気した
状態で感圧接着層上に移送供給できるようになってい
る。さらに繰出部51より保護フィルム50を供給して
圧着ロール60を介しシリコーン系組成物30の塗布層
の表面を被覆できるようになっている。
【0025】前記したキャリヤは、例えば塗布方式や含
浸方式やラミネート方式等の適宜な方式で、セパレータ
やフィルムや不織布等からなる適宜なキャリヤ基材に、
感圧接着剤とポリマーシート層の重畳層を設ける方式な
どの適宜な方式で形成することができる。またキャリヤ
は、感圧接着剤上での硬化発泡処理によるフォーム基材
の形成が達成されればよいことから、フォーム基材と接
着する感圧接着層のみをキャリヤ基材に設けたものとし
て形成することもできる。この場合には、フォーム基材
形成後にポリマーシート層と残る感圧接着層が付設され
ることとなる。
【0026】さらに前記のキャリヤ基材は、フォーム基
材の形成後に除去するものであってもよいし、両面接着
テープ形態の如く除去しないものであってもよい。従っ
てポリマーシート層となるものをキャリヤ基材に用いる
こともできる。なおフォーム基材形成後に除去するキャ
リヤ基材は、図1に例示の如くフォーム基材を付設しな
い感圧接着層側に設けられるが、その基材としてはセパ
レータが特に好ましい。すなわちセパレータによれば、
フォーム基材形成時における感圧接着層の移送を容易と
し、かつ任意な段階で剥離できて被着体に接着する感圧
接着層の保護層として残存させるもできる。
【0027】なお上記の図2において保護フィルム50
は、感圧接着層上に設けるシリコーン系組成物の塗布厚
の調節も兼ねる圧着ロール60にシリコーン系組成物が
付着して厚さの制御精度が低下することを防止するため
のものである。図2では保護フィルムをロール80を介
した巻取体52として除去するようになっているが、除
去せずにフォーム基材に接着させて基材と一体化させる
こともできる。その場合、保護フィルムとして感圧接着
層付設のセパレータを用いることでフォーム基材を芯材
とする両面粘着テープ形態の発泡基材系粘着部材を得る
こともできる。
【0028】上記の図2では連続製造工程を例示した
が、本発明においてはバッチ式で製造してもよい。また
感圧接着層上に塗布したシリコーン系組成物の硬化発泡
処理は通例、常温で行うことができ、必要に応じて加熱
処理される。硬化発泡処理は、HAV処理、UV処理、
EB処理等を併用することによりその速度を早めること
ができ、かかる処理の併用は形成されるフォーム基材の
圧縮永久歪を低減して回復性等の発泡体物性の改善にも
有効である。
【0029】発泡基材系粘着部材は、例えばポリマーシ
ート層を介した感圧接着層をフォーム基材の片面又は両
面に有するもの、ポリマーシート層を介した感圧接着層
をフォーム基材の片面に有し、基材の他面にはポリマー
シート層を有しない感圧接着層、あるいは別種の感圧接
着層を有するものなどの任意な断面形態に形成すること
ができる。またシート形態や打ち抜き形態や積層形態な
どの任意な形態で用いることができる。
【0030】本発明による発泡基材系粘着部材は、自動
車や建材、電気機器や電子機器等の種々の製品や部品な
どからなる被着体における、就中ゴムやプラスチック等
のポリマー系材質からなる被着体における防音や断熱、
止水や気密、制振やクッションや保護などの種々の目的
で好ましく用いることができる。
【0031】
【実施例】
実施例1 剥離剤で処理したポリエステル系セパレータの上に、ア
クリル酸ブチルを主成分とするアクリル系共重合体から
なるベースポリマー100部(重量部、以下同じ)あた
りテルペン・フェノール系粘着付与樹脂を50部配合し
た感圧接着剤を塗布して厚さ30μmのアクリル系感圧
接着層を形成し、その上に厚さ12μmのポリエステル
を付設したのち前記に準じて厚さ30μmのアクリル系
感圧接着層を形成し、その上に脱水素硬化反応型のシリ
コーン系組成物を塗布し、常温で約20分間硬化発泡処
理して厚さ1mmのフォーム基材を形成し、発泡基材系粘
着部材を得た。形成されたフォーム基材の1日放置後の
フォーム特性は、密度0.25g/cm3、発泡倍率4.
7、スポンジ硬度18、引張強さ3.4kgf/cm2、伸び
110%であった。
【0032】なお前記のシリコーン系組成物には、ケイ
素原子に結合するビニル基を有するポリメチルシロキサ
ンベースポリマー、水、白金系触媒、及びシリカ粉末か
らなる白色ペースト(粘度6万cP:25℃、比重1.2
1)10部と、ケイ素原子に結合するビニル基を有する
ポリメチルシロキサンベースポリマー及びポリメチルハ
イドロジェンシロキサンからなる無色透明液(粘度16
00cP:25℃、比重1.00)1部の混合物を用い
た。なお前記の混合物は混合により硬化発泡を開始し
た。
【0033】実施例2 フォーム基材が接着しない感圧接着層を、天然ゴム(ベ
ースポリマー)100部にテルペン・フェノール系粘着
付与樹脂50部を配合したゴム系感圧接着剤で形成した
ほかは実施例1に準じて発泡基材系粘着部材を得た。
【0034】実施例3 フォーム基材が接着しない感圧接着層を、ブチルゴム
(ベースポリマー)100部に脂肪族系粘着付与樹脂5
0部を配合したゴム系感圧接着剤で形成したほかは実施
例1に準じて発泡基材系粘着部材を得た。
【0035】比較例1 厚さ30μmのアクリル系感圧接着層をセパレータ上に
設けてその上にフォーム基材を形成したほかは実施例1
に準じて発泡基材系粘着部材を得た。
【0036】比較例2 アクリル系感圧接着層の厚さを60μmとしたほかは比
較例1に準じて発泡基材系粘着部材を得た。
【0037】評価試験 密着力 実施例、比較例で得た発泡基材系粘着部材をその感圧接
着層を介してゴム板又はステンレス板(ST板)に圧着
し、室温で30分経過後(初期物)、60℃の室内で1
ヵ月放置後(加熱物)、又は40℃、90%RHの室内
で1ヵ月放置後(加湿物)について90度剥離方式によ
る接着力を測定した。
【0038】前記の結果を表1に示した。
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の断面図
【図2】製造工程例の説明図
【符号の説明】
1,3:感圧接着層 2:ポリマーシート層 4:
フォーム基材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム系又はアクリル系の感圧接着層の上
    にポリマーシート層を介して、テルペン系又はフェノー
    ル系の粘着付与樹脂を含有するゴム系又はアクリル系の
    感圧接着層を有し、その感圧接着層の上に脱水素硬化反
    応型のシリコーン系ポリマーからなるフォーム基材を有
    することを特徴とする発泡基材系粘着部材。
  2. 【請求項2】 請求項1において、ポリマーシート層を
    介した感圧接着層の両方がテルペン系又はフェノール系
    の粘着付与樹脂を含有する同種又は異種のものであり、
    フォーム基材が感圧接着層上で硬化発泡処理して形成し
    たものであると共に、ポリマー系被着体に接着するため
    のものである発泡基材系粘着部材。
JP19564396A 1996-07-04 1996-07-04 発泡基材系粘着部材 Pending JPH1017833A (ja)

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