JPH077296Y2 - 剥離性シ−ト材 - Google Patents
剥離性シ−ト材Info
- Publication number
- JPH077296Y2 JPH077296Y2 JP13188485U JP13188485U JPH077296Y2 JP H077296 Y2 JPH077296 Y2 JP H077296Y2 JP 13188485 U JP13188485 U JP 13188485U JP 13188485 U JP13188485 U JP 13188485U JP H077296 Y2 JPH077296 Y2 JP H077296Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- sheet material
- release agent
- adhesive
- peelable sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Laminated Bodies (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は剥離性シート材の改良に関すものである。
〈先行技術と問題点〉 電子部品に対する接着材として、第3図に示すように、
剥離性シートa上に両面粘着シートbをラミネートした
基材cをトムソン刃dに通過させ、両面粘着シートbの
みに被接着部品の形状に一致せる切り目を入れ、次い
で、両面粘着シートの不要部分b′を除去して剥離性シ
ートa上に、定形の両面粘着片B,…を一定の間隔で存在
させ、これをセパレート用の合紙eと共に巻取つたもの
が公知である。
剥離性シートa上に両面粘着シートbをラミネートした
基材cをトムソン刃dに通過させ、両面粘着シートbの
みに被接着部品の形状に一致せる切り目を入れ、次い
で、両面粘着シートの不要部分b′を除去して剥離性シ
ートa上に、定形の両面粘着片B,…を一定の間隔で存在
させ、これをセパレート用の合紙eと共に巻取つたもの
が公知である。
この接着材の使用要領は、第4図に示すように接着材A
を連続的に一定速度で引出し、一定の間隔で送られてく
る被接着部品fに両面粘着片Bを転写することにある。
而して、接着材Aの両面粘着片B,B相互の間隔と被接着
部品f,f相互の間隔とにずれがあれば、いわゆる、のり
ずれが生じ、確実な接着が行い難い、従つて、この接着
材Aにおいては、第3図のようにして加工したのちの保
管中に、接着材の支持体である剥離性シートが吸湿によ
つて寸法変化したりしないこと、また、第4図に示す接
着工程中の引張力により同上剥離性シートが伸びたりし
ないこと等の要件が要求される。
を連続的に一定速度で引出し、一定の間隔で送られてく
る被接着部品fに両面粘着片Bを転写することにある。
而して、接着材Aの両面粘着片B,B相互の間隔と被接着
部品f,f相互の間隔とにずれがあれば、いわゆる、のり
ずれが生じ、確実な接着が行い難い、従つて、この接着
材Aにおいては、第3図のようにして加工したのちの保
管中に、接着材の支持体である剥離性シートが吸湿によ
つて寸法変化したりしないこと、また、第4図に示す接
着工程中の引張力により同上剥離性シートが伸びたりし
ないこと等の要件が要求される。
而るに、本考案者等はこれらの要件並びに経済性を考慮
し、上記接着材に使用する剥離性シートとして、ポリ塩
化ビニルフイルムにシリコン系加熱硬化型剥離剤層を塗
着したものを作成した。
し、上記接着材に使用する剥離性シートとして、ポリ塩
化ビニルフイルムにシリコン系加熱硬化型剥離剤層を塗
着したものを作成した。
しかしながら、かかる剥離性シートを使用した接着剤に
おいては、第4図において両面粘着シート片Bを被接着
部品fに転写する際に、剥離剤層gが両面粘着シート片
Bに転移して、部品fに転写せる両面粘着シート片Bの
表面が非接着性になるおそれがある。かかる状態では部
品の接着が至難となり、問題である。
おいては、第4図において両面粘着シート片Bを被接着
部品fに転写する際に、剥離剤層gが両面粘着シート片
Bに転移して、部品fに転写せる両面粘着シート片Bの
表面が非接着性になるおそれがある。かかる状態では部
品の接着が至難となり、問題である。
本考案者等は、かかる剥離性シートの剥離剤層の転移に
つき、その原因を検討したところ、剥離性シートの保管
中にそのシート基材である塩化ビニルフイルム中の可塑
性が移行して塩化ビニルフイルムと剥離剤層との間の密
着力が低下するためであること知つた。
つき、その原因を検討したところ、剥離性シートの保管
中にそのシート基材である塩化ビニルフイルム中の可塑
性が移行して塩化ビニルフイルムと剥離剤層との間の密
着力が低下するためであること知つた。
〈考案の目的〉 本考案の目的は、上記の塩化ビニル製剥離性シート材を
改良し、剥離剤層を安定に保持し得るようにすることに
ある。
改良し、剥離剤層を安定に保持し得るようにすることに
ある。
〈考案の構成〉 本考案に係る剥離性シート材はポリ塩化ビニルフイルム
の少くとも片面に、可塑剤に対する移行防止層を設け、
この移行防止層上に剥離剤層を設けたことを特徴とする
構成である。
の少くとも片面に、可塑剤に対する移行防止層を設け、
この移行防止層上に剥離剤層を設けたことを特徴とする
構成である。
〈実施例の説明〉 以下、図面により本考案を説明する。
第1図並びに第2図はそれぞれ本考案の実施例を示して
いる。
いる。
第1図並びに第2図において、1はポリ塩化ビニルフイ
ルムであり、厚みは、通常50〜150μmである。2はポ
リ塩化ビニルフイルムの片面また両面に設けた、塩化ビ
ニルの可塑剤に対する移行防止層であり、厚みは、通常
10〜30μmである。移行防止層にはポリエチレン等のポ
リオレフイン樹脂またはエラストマーを用いることがで
き、この移行防止層とポリ塩化ビニルフイルムとの間に
はアンカーコートを介在させることができる。3は移行
防止層上に設けたシリコーン系剥離剤層であり、その厚
みは通常0.1〜3.0μmである。
ルムであり、厚みは、通常50〜150μmである。2はポ
リ塩化ビニルフイルムの片面また両面に設けた、塩化ビ
ニルの可塑剤に対する移行防止層であり、厚みは、通常
10〜30μmである。移行防止層にはポリエチレン等のポ
リオレフイン樹脂またはエラストマーを用いることがで
き、この移行防止層とポリ塩化ビニルフイルムとの間に
はアンカーコートを介在させることができる。3は移行
防止層上に設けたシリコーン系剥離剤層であり、その厚
みは通常0.1〜3.0μmである。
上記剥離性シート材は第3図並びに第4図により説明し
た使用要領で使用する他、通常のセパレータとしても使
用できる。
た使用要領で使用する他、通常のセパレータとしても使
用できる。
而して、この剥離性シート材においては、長期間保存し
ても、移行防止層の存在のために塩化ビニルフイルム中
可塑剤の剥離剤層への移行を防止でき、剥離剤層の塩化
ビニルフイルムへの密着性を安定に維持し得、前記した
第4図における剥離剤層の両面粘着シート片への転移を
よく防止できる。
ても、移行防止層の存在のために塩化ビニルフイルム中
可塑剤の剥離剤層への移行を防止でき、剥離剤層の塩化
ビニルフイルムへの密着性を安定に維持し得、前記した
第4図における剥離剤層の両面粘着シート片への転移を
よく防止できる。
従つて、本考案によれば、第3図並びに第4図で示した
構成、使用要領の秀れた接着剤を提供できる。
構成、使用要領の秀れた接着剤を提供できる。
実施例1 厚さ100μmの塩化ビニルフイルムにアンカーコート剤
を介して厚さ15μmの低密度ポリエチレン層をラミネー
トし、そのポリエチレン層に分子量10,000のビニル変成
したポリジメチルシロキサン系加熱硬化型剥離剤を厚さ
1μmで塗布し、これを加熱によりキユアした。この実
施例品の長期間保存品につき、剥離層面を指先でこす
り、その前後の剥離力(アクリル系粘着テープに対する
70℃×5時間加熱後の剥離力)を測定したところ、指先
こすり前では15g/50mm、指先こすり後では17g/50mmであ
つた。
を介して厚さ15μmの低密度ポリエチレン層をラミネー
トし、そのポリエチレン層に分子量10,000のビニル変成
したポリジメチルシロキサン系加熱硬化型剥離剤を厚さ
1μmで塗布し、これを加熱によりキユアした。この実
施例品の長期間保存品につき、剥離層面を指先でこす
り、その前後の剥離力(アクリル系粘着テープに対する
70℃×5時間加熱後の剥離力)を測定したところ、指先
こすり前では15g/50mm、指先こすり後では17g/50mmであ
つた。
この実施例に対してポリエチレン層を省略し、塩化ビニ
ルフイルムに直接剥離層を設けた比較例においては、指
先こすり後の剥離力が1500g/50mm以上にも達した(指先
こすり前では18g/50mmであつた)。
ルフイルムに直接剥離層を設けた比較例においては、指
先こすり後の剥離力が1500g/50mm以上にも達した(指先
こすり前では18g/50mmであつた)。
実施例2 加熱硬化型剥離剤として、分子量10,000のビニル変成ポ
リジメチルシロキサンに分子量5,000のシリコーンレジ
ンを30重量%混合したもの(剥離剤B)を使用した以外
実施例1に同じとした。この実施例品について、指先こ
すり前並びに後の剥離力を測定したところ48〜54g/50mm
であつた。
リジメチルシロキサンに分子量5,000のシリコーンレジ
ンを30重量%混合したもの(剥離剤B)を使用した以外
実施例1に同じとした。この実施例品について、指先こ
すり前並びに後の剥離力を測定したところ48〜54g/50mm
であつた。
この実施例に対してポリエチレン層を省略し、塩化ビニ
ルフイルムに直接、剥離剤Bの層を設けた比較例におい
ては、剥離力が1500g/50mm以上にも達した(指先こすり
前では18g/50mmであつた)。
ルフイルムに直接、剥離剤Bの層を設けた比較例におい
ては、剥離力が1500g/50mm以上にも達した(指先こすり
前では18g/50mmであつた)。
第1図並びに第2図はそれぞれ本考案に係る剥離性シー
ト材を示す説明図、第3図は公知の接着材の制作方法を
示す説明図、第4図は公知の接着材の使用方法を示す説
明図である。 図において、1はポリ塩化ビニルフイルム、2は移行防
止層、3は加熱硬化型剥離剤層である。
ト材を示す説明図、第3図は公知の接着材の制作方法を
示す説明図、第4図は公知の接着材の使用方法を示す説
明図である。 図において、1はポリ塩化ビニルフイルム、2は移行防
止層、3は加熱硬化型剥離剤層である。
Claims (2)
- 【請求項1】ポリ塩化ビニルフイルムの少くとも片面
に、可塑剤に対する移行防止層を設け、この移行防止層
上に剥離剤層を設けたことを特徴とする剥離性シート
材。 - 【請求項2】移行防止層がポリオレフイン系樹脂層また
はエラストマー層であることを特徴とする実用新案登録
請求の範囲第1項記載の剥離性シート材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13188485U JPH077296Y2 (ja) | 1985-08-28 | 1985-08-28 | 剥離性シ−ト材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13188485U JPH077296Y2 (ja) | 1985-08-28 | 1985-08-28 | 剥離性シ−ト材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6241047U JPS6241047U (ja) | 1987-03-11 |
JPH077296Y2 true JPH077296Y2 (ja) | 1995-02-22 |
Family
ID=31030750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13188485U Expired - Lifetime JPH077296Y2 (ja) | 1985-08-28 | 1985-08-28 | 剥離性シ−ト材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH077296Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101432808B1 (ko) * | 2007-05-03 | 2014-08-26 | (주)엘지하우시스 | 성형성이 향상된 폴리에스터계 성형시트 |
-
1985
- 1985-08-28 JP JP13188485U patent/JPH077296Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101432808B1 (ko) * | 2007-05-03 | 2014-08-26 | (주)엘지하우시스 | 성형성이 향상된 폴리에스터계 성형시트 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6241047U (ja) | 1987-03-11 |
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