JPH0522537U - 両面剥離シート - Google Patents

両面剥離シート

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JPH0522537U
JPH0522537U JP8002791U JP8002791U JPH0522537U JP H0522537 U JPH0522537 U JP H0522537U JP 8002791 U JP8002791 U JP 8002791U JP 8002791 U JP8002791 U JP 8002791U JP H0522537 U JPH0522537 U JP H0522537U
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Application number
JP8002791U
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Inventor
富四 柴野
Original Assignee
リンテツク株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基材の片面を軽剥離面、他面を重剥離面と
し、表裏の剥離性を異ならせた両面剥離シートにおい
て、前記軽剥離面の剥離剤を無溶剤型シリコーン、前記
重剥離面の剥離剤を溶剤型のシリコーンとした。 【効果】 本考案の両面剥離シートによれば、高速展開
時においても、粘着剤の移行がなく良好な展開が行え
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、接着、粘着製品等に用いる両面剥離シートに関するもので、表裏で 剥離性の異なるタイプのものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、両面剥離シートとしては、図2、図3に示すように、紙や樹脂フィルム 等のシート状基材aの両面に例えば軽剥離タイプと重剥離タイプとの組合せのよ うに、剥離強度の異なるタイプの溶剤型シリコーン剥離剤を塗工し、片面を軽剥 離面b、他面を重剥離面cとしたものが使用されている。そして、この種の両面 剥離シートは、例えば、重剥離面cに粘着剤dを塗工して、粘着剤dが軽剥離面 bに面するように巻回させ、ロール状に使用準備した両面粘着テープに構成する 等している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
これら従来の両面剥離シートでは、表裏共に溶剤型シリコーン剥離剤が塗工さ れているため、良好な剥離性の表裏差が得られがたく、そのため、これらの両面 剥離シートを使用して作った前記両面粘着テープでは、巻回してあるテープを展 開した場合、しばしば図3に示す如く粘着剤dが全部反対側の面、即ち軽剥離面 b側に移ってしまったり、或いは図2に示すように、粘着剤dの一部が軽剥面b 側に移ってしまう等の問題があった。
【0004】 特に、この問題は、テープを高速で展開した場合に起こり易かったが、この問 題が起こる理由は、従来の両面剥離シートにおける表裏剥離面の剥離性の剥離速 度依存性に起因することがわかっている。図4は、従来の両面剥離シートの剥離 性の剥離速度依存性を示したもので、剥離速度が小さいところでは軽剥離面と重 剥離面との粘着剤に対する剥離性の差がはっきりしているが、剥離速度が大きく なるにつれて両者の剥離性の差が小さくなり、ついには両者が逆転してしまう。 そのため、このような速度でテープが展開されると、先の図2、図3のような問 題が生ずることとなる。ちなみに、近年、両面粘着テープの使用において、展開 スピードはより速くなってきており、従来の両面剥離シートでは先の問題がある ため、対応ができなくなっている。 本考案は上記問題点を解決すべく成されたもので、剥離速度が大きい場合にお いても軽剥離面と重剥離面の剥離性の差が大きく、剥離速度に関係なく粘着剤に 対する剥離性が良好な両面剥離シートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記目的を達成するために、図1に示すごとく、基材1の片面を 軽剥離面2、他面を重剥離面3とし、表裏で剥離性を異ならせた両面剥離シート において、前記軽剥離面2の剥離剤を無溶剤型シリコーンとし、前記重剥離面3 の剥離剤を溶剤型のシリコーンとしたことを特徴とする。 図1の両面剥離シートは、従来と同様に重剥離面3に粘着剤4を塗工して、粘 着剤4が軽剥離面2に面するように巻回させ、ロール状に使用準備した両面粘着 テープに構成した。
【0006】 前記の通り、本考案においては、軽剥離面2の剥離剤が無溶剤型シリコーンで 、重剥離面3の剥離剤が溶剤型のシリコーンであることが必須であって、例えば 、軽剥離面2の剥離剤を溶剤型のシリコーン、重剥離面3の剥離剤を無溶剤型の シリコーンとした場合でも、軽剥離面2、重剥離面3の剥離剤を共に無溶剤型の シリコーンとした場合でも、或いは、従来のように軽剥離面2、重剥離面3の剥 離剤を共に溶剤型のシリコーンとした場合でも、良好な剥離性は得られない。
【0007】 本考案の剥離シートの無溶剤型シリコーン、溶剤型シリコーンとしては公知の ものが使用できるが、無溶剤型シリコーンとしては、軽剥離タイプ、中剥離タイ プのもの、溶剤型シリコーンとしは軽剥離タイプ、中剥離タイプ、重剥離タイプ のものが望ましい。また、シリコーンとしては熱硬化型、UV硬化型、EB硬化 型いずれのものでもよい。なお、使用する無溶剤型シリコーンの粘度としては1 500cp/25℃以下、好ましくは100〜600cp/25℃が望ましい。
【0008】 本考案の剥離シートの基材としては、既に公知のものが使用でき、例えば紙、 フィルム、両者の複合体、PVAやクレー、ポリエチレン等の種々の目止め処理 を施した紙、その他のものが使用できる。
【0009】
【作用】
本考案の両面剥離シートでは、図5に示すように表裏の剥離差が低速、高速剥 離時においても、適度であるため、これを用いた両面粘着テープの使用時に、剥 離速度に関係なく良好な展開性を示す。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例による両面剥離シートを両面粘着テープに用いた例を参 考にして、比較例とともに詳細に説明する。 実施例1 グラシン紙(坪量85g/m2 )に、軽剥離面として無溶剤型シリコーン(信 越化学工業株式会社製 商品名 KNS316)を2g/m2 (固形分)塗工し 、重剥離面として溶剤型シリコーン(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会 社製 商品名 SRX345)を1g/m2 (固形分)塗工して両面剥離シート を作成した。
【0011】 この両面剥離シートを用いてその重剥離面にアクリルエマルジョン系粘着剤を 適用し両面粘着テープを作成し、その剥離性を試験するために、室温20℃、相 対湿度65%で、粘着紙幅2cm・剥離速度0.3m/分(低速)と剥離速度5 0m/分(高速)の各剥離速度で粘着紙と180度の引きはがし角度で剥離した ところ、前者の軽剥離面と重剥離面の剥離強度はそれぞれ5グラムと20グラム で、後者の軽剥離面と重剥離面の剥離強度はそれぞれ30グラムと50グラムで あり、低速、高速の剥離速度において剥離性に差があり、粘着剤が軽剥離面に全 く移行するこなく良好な展開ができた。
【0012】 実施例2 ポリエチレンを両面にラミレートした上質紙(PE25μ/上質紙78g/m 2 /PE25μ)に、軽剥離面として無溶剤型シリコーン(信越化学工業株式会 社製 商品名 KNS316)を1g/m2 (固形分)塗工し、重剥離面として 溶剤型シリコーン(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製 商品名 S RX345)を0.5g/m2 (固形分)塗工して両面剥離シートを作成した。
【0013】 この両面剥離シートを用いて前記実施例1と同様にしてその重剥離面にアクリ ルエマルジョン系粘着剤を適用し両面粘着テープを作成し、その剥離性を試験し たところ、低速剥離時の軽剥離面と重剥離面の剥離強度はそれぞれ4グラムと1 7グラムで、高速剥離時の軽剥離面と重剥離面の剥離強度はそれぞれ25グラム と45グラムであり、低速、高速の剥離速度において剥離性に差があり、粘着剤 が軽剥離面に全く移行するこなく良好な展開ができた。
【0014】 比較例 実施例2と同じ基材に、軽剥離面として溶剤型シリコーン(信越化学工業株式 会社製 商品名 KS779H)を1g/m2 (固形分)塗工し、重剥離面とし て溶剤型シリコーン(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製 商品名 SRX345)を0.5g/m2 (固形分)塗工して両面剥離シートを作成した 。
【0015】 この両面剥離シートを用いて前記実施例1と同様にしてその重剥離面にアクリ ルエマルジョン系粘着剤を適用し両面粘着テープを作成し、その剥離性を試験し たところ、低速剥離時の軽剥離面と重剥離面の剥離強度はそれぞれ6グラムと1 7グラムで、高速剥離時の軽剥離面と重剥離面の剥離強度はそれぞれ100グラ ムと45グラムであり、低速、高速の剥離速度において軽剥離面と重剥離面の剥 離性が逆転してしまい、粘着材が軽剥離面に移行してしまい良好な展開ができな かった。
【0016】
【考案の効果】
このように本考案の両面剥離シートによれば、高速展開時においても、粘着剤 の移行がなく良好な展開が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案両面剥離シートの一実施例の構成を示
す図
【図2】 従来の両面剥離シートの構成を示す図
【図3】 従来の両面剥離シートの構成を示す図
【図4】 従来の両面剥離シートの剥離速度依存性を示
す特性線図
【図5】 本考案両面剥離シートの剥離速度依存性を示
す特性線図
【符号の説明】
1 基材 2 軽剥離面 3 重剥離面 4 粘着剤

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の片面を軽剥離面、他面を重剥離面
    とし、表裏の剥離性を異ならせた両面剥離シートにおい
    て、前記軽剥離面の剥離剤が無溶剤型シリコーンで、前
    記重剥離面の剥離剤が溶剤型のシリコーンであることを
    特徴とする両面剥離シート。
JP8002791U 1991-09-05 1991-09-05 両面剥離シート Pending JPH0522537U (ja)

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Effective date: 19970311