JP2791927B2 - 粘着テープ - Google Patents
粘着テープInfo
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- JP2791927B2 JP2791927B2 JP4058942A JP5894292A JP2791927B2 JP 2791927 B2 JP2791927 B2 JP 2791927B2 JP 4058942 A JP4058942 A JP 4058942A JP 5894292 A JP5894292 A JP 5894292A JP 2791927 B2 JP2791927 B2 JP 2791927B2
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Description
塗工した粘着テープに関し、特に剥離紙の紙継ぎテープ
として好適な粘着テープに関する。
同士を接続させるためには、シリコーン系粘着剤が基材
に塗布されたシリコーン粘着テープが使用されていた。
ン処理された剥離紙同士を接続させるのに用いられてい
たシリコーン粘着テープは、図2に示すようにテープ基
材10の片面10aにシリコーン系粘着剤層11が設け
られ、他方のテープ背面10bには、テープ自身に用い
られているシリコーン系粘着剤に対して有効な非シリコ
ーン系剥離剤処理がされていたり、あるいは無処理のも
ので、シリコーン系粘着剤層11とテープ背面10bが
直接対接せしめられている剥離ライナーのないテープ形
状である。
粘着テープの背面10bは、一般の粘着ラベル・シート
等に用いられるアクリル系粘着剤やゴム系粘着剤に対し
て、剥離性がないため、粘着ラベル・シート等の製造
時、従来のシリコーン粘着テープで接続された剥離紙で
は、アクリル系粘着剤やゴム系粘着剤が剥離紙上に塗布
される場合に、そのシリコーン粘着テープと剥離紙の接
続箇所におけるテープ背面で剥離不良を起こす欠点を有
していた。
昭58−27333や実開昭58−180258にみら
れるような剥離ライナー付きシリコーン粘着テープが提
案されている。このテープの構成は、図3に示すように
テープ基材20の片面20aにシリコーン系粘着剤層2
1、他方のテープ背面20bにシリコーン系剥離剤層2
2が設けられ、該テープのシリコーン系粘着剤層21と
テープ背面20bのシリコーン系剥離剤層22とがお互
いに接触しないように、シリコーン系粘着剤層21に
は、シリコーン系粘着剤に対して剥離性のある非シリコ
ーン系剥離剤が塗工された剥離ライナー23が貼り合わ
された剥離ライナー付きのテープ形状である。
離紙を接続するのに、まずテープに貼り合わされている
剥離ライナー23を剥がし、シリコーン系粘着剤層21
をシリコーン処理された剥離紙面に貼合をして接続す
る。この場合、接続テープ背面20bはシリコーン処理
されているため、粘着ラベル又はシート等の製造時、ア
クリル系粘着剤又はゴム系粘着剤が剥離紙上に塗工され
ても、接続箇所は何ら剥離不良を起こさないとされてい
るが、テープが剥離ライナー付きの形状となっているた
め、テープ使用時に剥離ライナー23をテープから剥が
すという作業を伴うばかりでなく剥がされた剥離ライナ
ー23は廃棄物として処理しなければならず手間がかか
ると共に経済的にも有利でない。
に貼り合わされている剥離ライナー23は、エンボス処
理等による凹凸の表面形状のものが多く、このもので
は、対接しているシリコーン粘着剤面も凹凸となり、シ
リコーン処理された剥離紙への接着力が劣るという欠点
を有している。
しかもその接続箇所が粘着ラベル・シート等の製造時に
剥離不良を起こさない性能を有しかつ剥離ライナーの不
要なシリコーンテープが望ましいと考え、種々検討を行
った。
るためには、シリコーン系粘着剤、アクリル系粘着剤及
びゴム系粘着剤に対して剥離性を有する剥離剤を探索
し、これをテープ背面処理剤とすることが必要である。
本発明者らは種々剥離剤を探索した結果、驚くべきこと
に、ある特定のせん断弾性率を有するジメチルポリシロ
キサンを主成分とするシリコーン系剥離剤がシリコーン
系粘着剤、アクリル系粘着剤及びゴム系粘着剤の何れに
対しても有効な剥離剤となることを見い出した。
性率の異なるジメチルポリシロキサンを主成分とする各
種シリコーン系剥離剤とフェニル基を含まないジメチル
ポリシロキサン系シリコーン粘着剤との剥離性を調べた
ところ、その結果シリコーン系剥離剤のせん断弾性率が
ある範囲のものは、蓋シリコーン粘着剤に対して良好な
剥離性を有することが判明した。すなわち、シリコーン
系剥離剤のせん断弾性率が1×107〜6×107dy
n/cm2であるものは、この範囲以外のせん断弾性率
を有するシリコーン系剥離剤に比べ、フェニル基を含ま
ないジメチルポリシロキサン系シリコーン粘着剤に対し
て良好な剥離性能を有していた。同様に上記規定せん断
弾性率を有するジメチルポリシロキサンを主成分とする
シリコーン系剥離剤はアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤
に対しても良好な剥離性能を有していた。
基づきなされたもので、図1に示すように、テープ基材
1の片面1aにフェニル基を含まないジメチルポリシロ
キサン系シリコーン系粘着剤層2を設けると共に他の反
対面1bにシリコーン系剥離剤層3を設け、該シリコー
ン系剥離剤層3が直接前記シリコーン系粘着剤層2に対
接せしめられている粘着テープにおいて、前記シリコー
ン系剥離剤層3がJISK7213による、せん断弾性
率が1×107dyn/cm2から6×107dyn/
cm2の範囲にあるジメチルポリシロキサンを主成分と
する剥離剤からなり、前記シリコーン系粘着剤層2がフ
ェニル基を含まないジメチルポリシロキサン系シリコー
ン粘着剤からなることを特徴とする。
ム、OPPフィルム、ポリエチレンフィルムまたはこれ
らの積層フィルム、その他各種合成紙などを用いること
ができる。
コーン系粘着剤層2を形成するシリコーン粘着剤は、ジ
メチルポリシロキサンをガム成分とし、白金系触媒にて
硬化させるジメチルポリシロキサン系シリコーン粘着剤
が用いられ、代表的なものとしては、トーレ・ダウコー
ニング・シリコーン製 SD−4580、SD−457
0、SD−4560等が知られている。このシリコーン
粘着剤の塗布量は20g/m2〜200g/m2固型分
で、望ましくは50g/m2固形分程度がよい。シリコ
ーン粘着剤の塗工方式は、従来から公知の方法でよく、
例えばコンマコート、ロールコートなどでよい。
れてシリコーン系剥離剤層3を形成するシリコーン系剥
離剤は、ジメチルポリシロキサンを主成分とするもの
で、JIS K7213試験によるせん断弾性率が1×
107〜6×107dyn/cm2の範囲のものが用い
られる。上記せん断弾性率規定範囲以外のジメチルポリ
シロキサンを主成分とするシリコーン系剥離剤では、前
記シリコーン系粘着剤に対して良好な剥離性は得られな
い。
主成分とするシリコーン系剥離剤は、JIS K721
3試験によるせん断弾性率が1×107〜6×107d
yn/cm2の範囲にあるものであれば、溶剤型、エマ
ルション型、無溶剤型の何れのものでもよく、付加反応
型、縮合反応型、UV硬化型の何れのものも使用するこ
とができる。シリコーン系剥離剤の塗工方式は従来から
公知の方法でよく、例えばグラビアロールコート、バー
コート、エアナイフコートなどが挙げられる。
ルポリシロキサン系シリコーン粘着剤とは異なる組成の
粘着剤でフェニル・メチル系シリコーン粘着剤があり、
このシリコーン粘着剤に対しては低分子量のジメチルポ
リシロキサン系シリコーン剥離剤が有効な剥離剤となる
ことは既に公知であるが、本発明とは何ら関係がない。
上記公知の知見では、フェニル・メチル系シリコーン粘
着剤と低分子量のジメチルポリシロキサン系シリコーン
剥離剤は、フェニル・メチル系シリコーン粘着剤に対し
て良好な剥離性能を示すが、組合せを変えた場合、たと
えばジメチルポリシロキサン系シリコーン粘着剤に対し
ては低分子量ジメチルポリシロキサン系剥離剤は、良好
な剥離性能を示さない。
メチルポリシロキサン系シリコーン粘着剤とある特定の
せん断弾性率を有するジメチルポリシロキサンを主成分
とするシリコーン系剥離剤との組合せにおいて、特定の
せん断弾性率を有するシリコーン系剥離剤のみが前記ジ
メチルポリシロキサン系シリコーン粘着剤に対して良好
な剥離性能を示す新知見をもとに粘着テープとしたもの
である。
剥離紙と剥離紙とを接続すると、その接続箇所における
テープ背面は、上記規定のせん断弾性率を有したジメチ
ルポリシロキサンからなるシリコーン剥離剤処理されて
いるため、粘着ラベル・シートに用いられるアクリル系
粘着剤又はゴム系粘着剤に対して剥離性を有しているの
で、ラベル・シート等の製造時にアクリル系又はゴム系
粘着剤が剥離紙上に塗布されても、テープ接続箇所は何
ら剥離不良を起こさない。また、本発明における粘着テ
ープは、テープ背面が直接シリコーン粘着剤と対接して
いる形状を成しているので、従来の剥離ライナー付き粘
着テープでは、使用時にライナーをまず剥がして、シリ
コーン粘着剤面を露出させて剥離紙に貼るという作業に
対して、本発明によるテープでは、テープを展開すると
同時にシリコーン粘着剤が露出するので、そのまま剥離
紙に貼るだけでよい。また、剥離ライナーの廃棄処理も
必要ないという特徴を有している。
明する。 実施例1 厚さ25μmのPETフィルムの片面にJIS K72
13試験によるせん断弾性率が1×107dyn/cm
2であるジメチルポリシロキサンを主成分とするシリコ
ーン系剥離剤を塗布し、130゜C・60sec加熱硬
化させ、厚さ約3μmのシリコーン系剥離層を形成し
た。次にPETフィルムの反対面にフェニル基を含まな
いジメチルポリシロキサン系シリコーン粘着剤(トーレ
・ダウコーニングシリコーン製 SD−4580)を塗
布し、130°C・2分加熱硬化させ、厚さ約50μm
のシリコーン系粘着剤層を形成し、シリコーン系剥離剤
層とシリコーン系粘着剤層とを直接対接せしめた一層物
シリコーン粘着テープを作成した。
7dyn/cm2であるジメチルポリシロキサンを主成
分とするシリコーン系剥離剤を用いる以外はすべて実施
例1に準じてシリコーン粘着テープを作成した。
7dyn/cm2であるジメチルポリシロキサンを主成
分とするシリコーン系剥離剤を用いる以外はすべて実施
例1に準じてシリコーン粘着テープを作成した。
13試験によるせん断弾性率が0.4×107dyn/
cm2であるジメチルポリシロキサンを主成分とするシ
リコーン系剥離剤を塗布し、130゜C・60sec加
熱硬化させ、厚さ約3μmのシリコーン系剥離剤層を形
成した。次にPETフィルムの反対面にフェニル基を含
まないジメチルポリシロキサン系シリコーン粘着剤(ト
ーレダウコーニング・シリコーン製 SD−4580)
を塗布し、130゜C・2分加熱硬化させ、厚さ約50
μmのシリコーン粘着剤層を形成し、シリコーン系剥離
剤層とシリコーン系粘着剤層とを直接対接せしめた一層
物シリコーン粘着テープを作成した。
7dyn/cm2であるジメチルポリシロキサンを主成
分とするシリコーン系剥離剤を用いる以外はすべて比較
例1に準じてシリコーン粘着テープを作成した。
た粘着テープについて、養生後、テープの展開性、テー
プの市販剥離紙に対する接着性およびテープ背面と粘着
ラベル又はシートに代表的に用いられている市販アクリ
ル溶剤型粘着剤との剥離性について試験・評価し、その
結果を下記表1にまとめた。
−8)に2kgローラーにて圧着し、30分放置後の接
着力にて評価 (変形スピード0.3m/分、剥離角度180゜テープ
ピール) *3 テープ背面と市販アクリル粘着剤との剥離性 粘着テープの自背面に市販アクリル溶剤型粘着剤(東洋
インキ製造株式会社製 BPS−5127)を塗工(約
30μmドライ)し、上質紙64g/ m2を貼り
合わせ、剥離力を測定 (変形スピード1m/分、剥離角度180゜上質紙側ピ
ール)
リコーン粘着テープでは、そのテープ背面が粘着ラベル
・シート等に用いられているアクリル系やゴム系粘着剤
に対して剥離性がないため、粘着ラベル・シート製造
時、剥離紙接続箇所が剥離トラブルとなった。それに対
して、本発明品はテープ背面がアクリル系粘着剤、ゴム
系粘着剤に対しても良好な剥離性能を有するシリコーン
系剥離剤で剥離処理されているので、剥離トラブルが起
きず、またテープに剥離ライナーが不要のため、作業が
簡便でかつライナーの廃棄処理にも手間どらないという
効果を有する。
Claims (1)
- 【請求項1】 テープ基材の片面にシリコーン系粘着剤
層を設けると共に他の反対面にシリコーン系剥離剤層を
設け、該シリコーン系剥離剤層が直接シリコーン系粘着
剤層に対接せしめられている粘着テープにおいて、前記
シリコーン系剥離剤層がJIS K7213による、せ
ん断弾性率が1×107dyn/cm2から6×107
dyn/cm2の範囲にあるジメチルポリシロキサンを
主成分とする剥離剤からなり、前記シリコーン系粘着剤
層がフェニル基を含まないジメチルポリシロキサン系シ
リコーン粘着剤からなることを特徴とする粘着テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4058942A JP2791927B2 (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 粘着テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4058942A JP2791927B2 (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 粘着テープ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05222345A JPH05222345A (ja) | 1993-08-31 |
JP2791927B2 true JP2791927B2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=13098890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4058942A Expired - Lifetime JP2791927B2 (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | 粘着テープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2791927B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3719796B2 (ja) * | 1996-11-21 | 2005-11-24 | ジーイー東芝シリコーン株式会社 | 粘着用材 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2622535A1 (de) * | 1975-05-22 | 1976-12-09 | Gen Electric | Selbstklebender artikel mit einem silikonklebemittel und einer abziehbaren antiklebeschicht und verfahren zu dessen anwendung |
JPS5827333U (ja) * | 1981-08-10 | 1983-02-22 | サンエ−化学工業株式会社 | 継ぎテ−プ |
JPH03243660A (ja) * | 1990-02-20 | 1991-10-30 | Asahi Glass Co Ltd | 粘着剤剥離組成物 |
-
1992
- 1992-02-12 JP JP4058942A patent/JP2791927B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05222345A (ja) | 1993-08-31 |
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