JPH04114535U - 両面粘着シート - Google Patents
両面粘着シートInfo
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Landscapes
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】物体間の面接着に用いる両面粘着シートであっ
て、特に被接着体に糊残りが無く、且つ繰り返し使用で
きる再剥離型粘着シートを提供する。 【構成】剥離シート（ａ）の剥離剤塗被面上に、永久接
着型粘着剤及び再剥離型粘着剤、及び剥離シート（ｂ）
が順次積層されてなる両面剥離シートである。
て、特に被接着体に糊残りが無く、且つ繰り返し使用で
きる再剥離型粘着シートを提供する。 【構成】剥離シート（ａ）の剥離剤塗被面上に、永久接
着型粘着剤及び再剥離型粘着剤、及び剥離シート（ｂ）
が順次積層されてなる両面剥離シートである。
Description
【０００１】
本考案は、物体間の面接着に用いる両面粘着シートに関し、特に被接着体に糊
残りが無く、繰り返し使用できる再剥離型粘着シートに関するものである。
【０００２】
両面粘着シートは、希望する任意の表面基材を粘着シート化してラベル、ステ
ッカー、ワッペン等として使用するための工程紙の１つである。従来、両面粘着
シートは永久接着型の粘着剤を使用したものが多いが、粘着シートとして表示の
目的を達成した後に剥離される場合に表面基材が破れたり、被着体に糊が残り、
被着体の美観を損なう場合がある。
【０００３】
また、両面粘着シートは通常不織布、布、プラスチックフィルム、発泡体等芯
となる基材に粘着剤が塗被されているが、近年、層厚や省資源等の観点から、芯
を使用しない、所謂基材レスの両面粘着シートが提供されつつある。
【０００４】
本考案の目的は、従来の欠点を解決して被着体への糊残りもなく、しかも繰り
返し使用できる基材レスの両面粘着シートの提供、更には両面粘着シートの製造
や加工工程でのスリッター断裁、ギロチン断裁、ダイカット等が行われる場合に
、その刃先や切り口に粘着剤が付着して作業能率低下が起こるのを防止した両面
粘着シートを提供するものである。
【０００５】
本考案は、剥離シート（ａ）の剥離剤塗被面上に、永久接着型粘着剤及び再剥
離型粘着剤、及び剥離シート（ｂ）が順次積層されてなる両面剥離シートである
。
【０００６】
本考案において、基材レス両面粘着シートに使用される永久接着型粘着剤とし
ては、ゴム系、アクリル系、ビニルエーテル系等のエマルジョンや溶剤、又は無
溶剤型の粘着剤が適宜用いられる。これらの中でも、特にアクリル系エマルジョ
ンを成分とするものが望ましい。該粘着剤は、アクリル酸エステルの分子量の調
節、水による希釈、或いは増粘等の手段によって、通常3,000 〜8,000 センチポ
イズ程度の粘度に調節して剥離シートに塗被されるが、その場合の塗被装置とし
ては、例えばロールコータ、ナイフコータ、スロットダイコータ等が使用され、
塗被量は乾燥重量で５〜50ｇ／ｍ2 程度の範囲で調節される。
【０００７】
なお、剥離シートとしては、例えばグラシン紙、顔料塗被紙に剥離剤を塗被し
たもの、クラフト紙、又はポリエチレンラミネート紙等に剥離剤を塗被したもの
、或いはポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム等の樹
脂フィルムに剥離剤を塗被したものが適宜使用される。
剥離剤としては、一般に公知公用のシリコーン系樹脂、又は長鎖アルキルアク
リレート重合体樹脂のような非シリコーン系樹脂が用いられる。剥離剤の塗被量
は乾燥重量で0.05〜３ｇ／ｍ2 程度で調節され、熱硬化、電離放射線硬化等によ
って、剥離剤層として仕上げられる。なお、剥離剤を基材に塗被する場合の塗被
装置としては、例えばダイレクトグラビアコータ、マイヤーバーコータ、エアー
ナイフコータ、オフセットグラビアコータ、多段ロールコータ等が適宜使用され
る。
【０００８】
本考案は、従来の基材レス両面粘着シートが有する上記のごとき問題点を解決
するべく、既述したように、基材レス両面粘着シートの粘着剤層を、永久接着型
粘着剤と再剥離型粘着剤とが連続した構成を採るものである。当該再剥離型粘着
剤としては、カルボキシル基及び／又は水酸基含有アクリル系共重合体が使用さ
れ、この共重合体に架橋剤としてポリイソシアネート化合物又はポリエポキサイ
ド化合物を配合し、カルボキシル基及び／又は水酸基とイソシアネート基又はエ
ポキシ基とを架橋反応させた２液架橋型の粘着剤が用いられる。
【０００９】
かくして、基材レス両面粘着シートは、一方の剥離シートに塗被された粘着剤
を熱風乾燥した後、粘着剤層面と他方の剥離シートの剥離剤層面とを貼合わせて
製造される。
基材レス両面粘着シートは、その用途上、表裏両側の被着体の表面状態が大き
く異なる場合や片側の被着体を剥離し易くする場合等には、両側で接着性の異な
るものが必要であるが、従来の基材レス両面粘着シートは粘着剤層として、永久
接着型の粘着剤のみを用いたものが多く、粘着シートとして表示の目的を達成し
た後に剥離される場合に、表面基材或いは被着体の破壊、被着体への糊残り等の
問題が発生する。
【００１０】
なお、本考案の基材レス両面粘着シートを製造する具体的な方法としては、例
えば図１に示されるように、剥離シート（ａ）の巻取（１）から繰り出される剥
離シート（ａ）上に永久接着型粘着剤を、剥離シート（ｂ）の巻取（２）から繰
り出される剥離シート（ｂ）上に再剥離型粘着剤を、それぞれ塗工機（３）で塗
被し、乾燥機（４）で乾燥させた後、それぞれの粘着剤層をラミネートニップ（
５）により、接合させる方法等が挙げられる。
【００１１】
また、本考案の基材レス両面粘着シートを使用するに当たり、先ず剥離シート
（ａ）を剥がし、任意の表面基材を永久接着型粘着剤層に圧着する。次いで、剥
離シート（ｂ）を剥がして、再剥離型粘着剤層を希望する被着体に貼りつけて、
表示目的とする。なお、本考案の基材レス両面粘着シートを使用するに当たり、
被着体への接着に際し、先に剥がす剥離シート（ａ）の剥離力を剥離シート（ｂ
）の剥離力より、軽く設計しておくことも利用の面からは好ましい。
【００１２】
本考案では、既述した如く両面粘着シートの製造や加工工程での断裁やダイカ
ット時に刃先への粘着剤の付着を防止する両面粘着シートを提供するものである
。この場合、特に永久接着型粘着剤として、JIS K6301 に準じた引張り強度が３
Kｇ／ｃｍ2 以上、且つ伸び率が 600％以下の永久接着型粘着剤を用いることに
より、本考案の所望とする格段の効果が得られる。因みに、引張り強度が３ Kｇ
／ｃｍ2 未満の場合、又は伸び率が 600％を越えると、基材レス両面粘着シート
の巻取り作成時に、巻取りの側面への粘着剤の滲みだしがひどくなり、さらにス
リッター、ギロチン、ダイカット加工等の際に刃先への粘着剤の付着がひどく、
作業能率が著しく低下し、問題である。
【００１３】
以下に、実施例を示し、本考案をより具体的に説明するが、勿論これらに限定
されるものではない。
【００１４】
実施例１
図２は本考案の両面粘着シートの断面図である。即ち、剥離シート（ａ）（７
）、剥離シート（ｂ）（８）はポリエチレンラミネート紙にシリコーン型剥離剤
をマイヤーバーコータを用いて固形分換算で 0.5ｇ／ｍ2 となるように塗被、熱
風乾燥したものである。この剥離シート（ａ）（７）上にJIS K6301 法に準じた
引張り強度が５ Kｇ／ｃｍ2 、且つ伸び率が 450％の永久接着型アクリルエマル
ジョン粘着剤を、また剥離シート（ｂ）（８）上に架橋剤としてエポキシ化合物
を含有する再剥離型アクリルエマルジョン粘着剤を、マイヤーバーコータを用い
て、それぞれ固形分換算で10ｇ／ｍ2 となるように塗被、熱風乾燥し、永久接着
型粘着剤層（９）、再剥離型粘着剤層（10）をそれぞれ得た。これらの粘着剤層
面同士を互いに貼合わせて、基材レス両面粘着シートを得た。
【００１５】
なお、図３は、本考案で得られた両面粘着シートを用いて、ポリエステルフィ
ルム（11）をステンレス板（12）に貼り付け、剥がす際の状態を示した。この場
合、粘着加工されたフィルムを剥がした後、被着体であるステンレス板（12）上
には糊の残り滓は認められなかった。また、この基材レス両面粘着シートをギロ
チン断裁したところ、その刃先へ粘着剤の付着は認められず、作業能率は良好で
あった。
【００１６】
比較例１
実施例１において、永久接着型粘着剤としてJIS K6301 法に準じた引張り強度
が１ Kｇ／ｃｍ2 、且つ伸び率が 700％の粘着剤を使用した以外は、実施例１と
同様にして両面粘着シートを得た。このようにして得られた基材レス両面粘着シ
ートは、実施例１と同様に優れた再剥離性を示したが、ギロチン断裁により、そ
の刃へ若干の粘着剤の付着が認められた。
【００１７】
実施例より明らかなように、本考案の両面粘着シートは糊等の滲み出しがなく
、ギロチン適性等作業能率の優れた両面粘着シートであった。
【図１】図１は本考案の両面粘着シートを製造するとき
の工程概略図である。
の工程概略図である。
【図２】図２は本考案の両面粘着シートの断面図であ
る。
る。
【図３】図３は本考案の両面粘着シートを被着体から剥
がすときの断面図である。
がすときの断面図である。
（１）；剥離シート（ａ）巻取
（２）；剥離シート（ｂ）巻取
（３）；塗工機
（４）；乾燥機
（５）；ラミネートニップ
（６）；基材レス両面粘着シート
（７）；剥離シート（ａ）
（８）；剥離シート（ｂ）
（９）；永久接着型粘着剤層
（10）；再剥離型粘着剤層
（11）；ポリエステルフィルム
（12）；ステンレス板
Claims (2)
- 【請求項１】剥離シート（ａ）の剥離剤塗被面上に、永
久接着型粘着剤及び再剥離型粘着剤、及び剥離シート
（ｂ）が順次積層されてなる両面剥離シート。 - 【請求項２】永久接着型粘着剤の引張り強度が３ Kｇ／
ｃｍ2 以上、且つ伸び率が 600％以下である請求項１記
載の両面剥離シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1862791U JPH04114535U (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 両面粘着シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1862791U JPH04114535U (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 両面粘着シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04114535U true JPH04114535U (ja) | 1992-10-08 |
Family
ID=31905091
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1862791U Pending JPH04114535U (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 両面粘着シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04114535U (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011057883A (ja) * | 2009-09-11 | 2011-03-24 | Sliontec Corp | 透明性無基材両面テープ・シートおよびその製造方法 |
| JP2020019833A (ja) * | 2018-07-30 | 2020-02-06 | 王子ホールディングス株式会社 | 剥離シート付き両面粘着シートおよび剥離シート付き両面粘着シートの製造方法 |
-
1991
- 1991-03-26 JP JP1862791U patent/JPH04114535U/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011057883A (ja) * | 2009-09-11 | 2011-03-24 | Sliontec Corp | 透明性無基材両面テープ・シートおよびその製造方法 |
| JP2020019833A (ja) * | 2018-07-30 | 2020-02-06 | 王子ホールディングス株式会社 | 剥離シート付き両面粘着シートおよび剥離シート付き両面粘着シートの製造方法 |
| WO2020027038A1 (ja) * | 2018-07-30 | 2020-02-06 | 王子ホールディングス株式会社 | 剥離シート付き両面粘着シートおよび剥離シート付き両面粘着シートの製造方法 |
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