JP2002355915A - 帯電防止層を含むガスバリア性包装フィルム及びその製造方法 - Google Patents

帯電防止層を含むガスバリア性包装フィルム及びその製造方法

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JP2002355915A
JP2002355915A JP2001166395A JP2001166395A JP2002355915A JP 2002355915 A JP2002355915 A JP 2002355915A JP 2001166395 A JP2001166395 A JP 2001166395A JP 2001166395 A JP2001166395 A JP 2001166395A JP 2002355915 A JP2002355915 A JP 2002355915A
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gas barrier
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Tatsuya Ogawa
達也 小川
Saori Takahashi
抄織 高橋
Taiji Fuchita
泰司 渕田
Takuji Oikawa
卓慈 及川
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Kyodo Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高ガスバリア性を有する包装フィルムであっ
て、かつ接着剤の架橋反応による生成物による気泡が包
装フィルムの透明性に悪影響を与えることがなく、しか
も残留溶剤を低減することができる帯電防止層を含むガ
スバリア性包装フィルム及びその製造方法を提供するこ
とを目的とするものである。 【解決手段】 シリカ蒸着層2,4を設けた基材フィル
ム1,3に、少なくとも印刷層と帯電防止層8とを形成
した積層フィルムであり、基材フィルム1,3とを積層
する際に、帯電防止層8を形成した基材フィルムとは異
なる基材フィルム側に接着剤層を塗布して積層してなる
帯電防止層を含むガスバリア性包装フィルムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品、食品、電
子部品等を包装するための帯電防止層を含むガスバリア
性包装フィルム及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ラミネートフィルムは、商品等
の包装袋の材料として広く使用されている。包装フィル
ムには、その包装内容物に応じて、種々の特性が要求さ
れている。高い乾燥性の内容物を収納する包装フィルム
では、包装材料にガスバリア性が要求されるとともに、
帯電防止性が要求される。さらには、食品等を包装する
包装フィルムでは、ラミネートフィルムを製造する際の
接着剤等の残留溶剤を所定値より低い値にしなければな
らない。
【0003】包装フィルムには、プラスチックフィルム
が使用されており、プラスチックは誘電性を持ってお
り、帯電しやすく、フィルムに塵やゴミが付着したり、
フィルム同士が付着して作業性を悪化させる等の問題点
がある。また、このようなフィルムによる包装フイルム
では、高い乾燥性の包装内容物である場合、プラスチッ
ク製の袋と内容物との摩擦によって静電気が生じて、静
電気が袋に蓄積しやすい特性がある。
【0004】さらに、包装フィルムは、通常包装内容物
を外部から確認し得るように透明性が要求され、透明な
プラスチックフィルムが使用されている。しかし、透明
な包装フィルムによる袋を使用すると、光の入射によっ
て、内容物が経時的に変色または変質することがある。
内容物の変色または変質にかかわる波長は、主に、20
0〜450nm(遠紫外から可視域)の波長であり、こ
れらの波長を遮断するために、例えばプラスチックフィ
ルムにアルミ箔膜等を被着したものが使用されている。
しかし、これらは、内容物を外部から視認することがで
きないことから用途が限定される。
【0005】さらにまた、包装内容物によっては、酸素
等のガスによる酸化を防ぐために、包装フィルムに高ガ
スバリア性が要求される。高ガスバリア性の包装フィル
ムとしては、ガスバリア性が良好なフィルムであるポリ
エチレンテレフタレート(PET)を用い、PETフィ
ルムの片面にシリカ蒸着膜を被覆して、二枚のPETフ
ィルムのシリカ蒸着膜側を互いに向かい合わせて積層
し、高ガスバリア性を付与したものがある。
【0006】図2は、高ガスバリア性フィルムに帯電防
止性を付与した包装フィルムである。図2のガスバリア
性包装フィルムは、第1のPETフィルム21の片面に
シリカ蒸着膜22が形成され、第2のPETフィルム2
3の片面にシリカ蒸着膜24が形成され、両シリカ蒸着
膜22,24が互いに向かい合うように、接着剤層25
にてラミネートされ、第2のPETフィルム23のフィ
ルム面には、印刷絵柄層26が施され、その上に帯電防
止層27を形成し、さらにその上にヒートシール層28
がドライラミネートされている。ヒートシール層28
は、帯電防止層27の粘着性を利用してラミネートされ
ているが、接着剤を塗布してラミネートした方が確実な
密着性が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図2に示した従来例の
帯電防止層を含むガスバリア性包装フィルムでは、PE
Tフィルムが比較的ガス透過率の小さいフィルムであ
り、かつPETフィルムの片面にシリカ蒸着膜が被覆さ
れている。そこで、二枚のPETフィルムを、互いのシ
リカ蒸着膜同士をイソシアネート基(−N=C=O)を
有するイソシアネート接着剤で接着した場合、この接着
剤の架橋反応(R−NCO+HO→RNH+C
)による炭酸ガス(CO)が2枚のシリカ蒸
着膜を被覆したPETフィルム間に封入されるおそれが
ある。
【0008】従って、接着条件如何によっては、貼り合
わされたPETフィルム間に炭酸ガス等が視認できる程
度の気泡として点在し、その気泡による光の乱反射等に
よって、包装フィルム表面が白濁或いは鮫肌状の不快な
色調となったり、包装フィルムの外装側から視認される
意匠印刷層の下地層の感触が悪くなたりして、包装フィ
ルムとしての品質を損ねる欠点があった。このような現
象は、下地層の反射率や彩色にも依存するものと考えら
れ、接着剤の影響を回避できるガスバリア性包装フィル
ムの積層構造とその製造方法の改善が望まれていた。
【0009】さらにまた、図2に示した帯電防止層を含
むガスバリア性包装フィルムでは、第2のPETフィル
ム23のフィルム面に帯電防止層27が形成されて、帯
電防止層27をアンカー層として、ヒートシール層28
がラミネートされている。帯電防止層27を接着剤層と
して、ヒートシール層28がラミネートされており、ヒ
ートシール層28形成時の溶剤が帯電防止層27に残留
されて、包装フィルムに封じ込められる。このようなガ
スバリア性包装フィルムによる包装フィルムでは、第1
のPETフィルム21が外装側で、第2のPETフィル
ム23が内装側であるので、ヒートシール層28が内容
物側となる。帯電防止層27に残留する溶剤は、包装内
容物に漏れ出して、臭いなど不快感の悪影響を与えるお
それがある。また、包装内容物が薬品や食品であれば人
体への影響を無視することができない。
【0010】本発明は、上記のような問題点に鑑みなさ
れたものであり、高ガスバリア性を有する包装フィルム
であって、かつ接着剤の架橋反応の生成物による気泡が
包装フィルムの透明性に悪影響を与えることがなく、し
かも残留溶剤を低減することができる帯電防止層を含む
ガスバリア性包装フィルム及びその製造方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために、請求項1の発明は、帯電防止層を含む
ガスバリア性包装フィルムにおいて、シリカ蒸着層及び
該シリカ蒸着層上に印刷層と帯電防止層を有する第1の
基材フィルムと、シリカ蒸着層を有し、帯電防止層を有
しない第2の基材フィルムとを積層した積層フィルムで
あって、該第2の基材フィルム側に接着剤を塗布して、
該第1と第2の基材フィルムを積層した積層フィルムで
あることを特徴とする帯電防止層を含むガスバリア性包
装フィルムである。
【0012】請求項1の発明では、第1の基材フィルム
と第2の基材フィルムのそれぞれにシリカ蒸着層が設け
られ、印刷層と帯電防止層とが形成された積層フィルム
であり、積層フィルムを形成する際に使用される接着剤
を、帯電防止層上ではなく、帯電防止層を形成していな
い側の第2の基材フィルムに塗布して、接着剤の溶剤が
帯電防止層に吸収されないようにすることで、残留溶剤
が極力少なくし得る作用を有する。なお、帯電防止層
は、ベタ状に印刷してもよいし、パターン状、例えばメ
ッシュ状、ストライプ状、或いは島状であってもよい。
総面積に対する帯電防止層の面積は、内容物の乾燥度合
いによっても異なるが、25〜40%であれば、実用に
耐え得るものとすることができる。また、シリカ蒸着層
間の気泡の発生と成長を抑えることができる。
【0013】また、請求項2の発明は、前記第1と第2
の基材フィルムのシリカ蒸着層側を向かい合わせて積層
したことを特徴とする請求項1に記載の帯電防止層を含
むガスバリア性包装フィルムである。
【0014】請求項2の発明では、第1と第2の基材フ
ィルムのシリカ蒸着層側を向かい合わせて積層し、例え
ば第2の基材フィルムのフィルム面に順次意匠印刷層、
帯電防止層、着色層を印刷して、印刷層上に接着剤を塗
布して、シーラント層をドライラミネートしてガスバリ
ア性包装フィルムを形成することで、積層フィルム内に
残留する溶剤量を極力少なくし得る作用を有する。
【0015】また、請求項3の発明は、前記帯電防止層
上に少なくとも一層の印刷層を形成したことを特徴とす
る請求項1又は2に記載の帯電防止層を含むガスバリア
性包装フィルムである。
【0016】請求項3の発明では、帯電防止層上に少な
くとも一層の印刷層を形成して、第1と第2の基材フィ
ルムのシリカ蒸着層側を向かい合わせて積層すること
で、帯電防止層が印刷層で覆われるので、接着剤の溶剤
が帯電防止層に吸収されないようにすることができる作
用を有する。
【0017】また、請求項4の発明は、前記印刷層が網
点面積率50〜100%であることを特徴とする請求項
1,2,又は3に記載の帯電防止層を含むガスバリア性
包装フィルムである。
【0018】請求項4の発明では、シリカ蒸着層間の気
泡の成長が抑えられ、意匠性も向上する作用を有する。
【0019】また、請求項5の発明は、前記帯電防止層
が、側鎖にカルボキシル基および4級アンモニウム塩基
を持つ架橋状共重合体分子を含む架橋型樹脂を含む請求
項1,2,3又は4に記載の帯電防止層を含むガスバリ
ア性包装フィルムである。
【0020】請求項5の発明では、帯電防止層の厚さが
数μm〜5μm程度である。これを形成するための塗料
としては、例えば市販のボンディップPW、ボンディッ
プP、ボンディップP100(何れもアルテック社製の
商品名)など、側鎖にカルボキシル基および4級アンモ
ニウム塩基をもつ架橋性共重合体高分子を含む樹脂塗料
を用いることができ、帯電防止層をグラビア印刷で形成
することができ、フィルムの帯電を防止し得る作用を有
する。
【0021】また、請求項6の発明は、帯電防止層を含
むガスバリア性包装フィルムの製造方法において、第1
の基材フィルムのシリカ蒸着層上に印刷層と帯電防止層
を形成し、シリカ蒸着層を有し、帯電防止層を有しない
第2の基材フィルム側に接着剤を塗布して乾燥させた
後、該第1と第2の基材フィルムをラミネートすること
を特徴とする帯電防止層を含むガスバリア性包装フィル
ムの製造方法である。
【0022】請求項6の発明では、シリカ蒸着層を設け
た第1と第2の基材フィルムをラミネートする際、帯電
防止層を形成していない第2の基材フィルムに接着剤を
塗布して乾燥させて、第1と第2の基材フィルムをドラ
イラミネートすることによって、残留溶剤を少なくする
ことができる作用を有する。なお、帯電防止層は、ベタ
状にグラビア印刷してもよいし、パターン状、例えばメ
ッシュ状、ストライプ状、或いは島状にグラビア印刷し
てもよい。
【0023】また、請求項7の発明は、前記帯電防止層
をグラビア印刷し、該帯電防止層上に他の印刷層をグラ
ビア印刷して、第1と第2の基材フィルムのシリカ蒸着
層側を向かい合わせてドライラミネートしたことを特徴
とする請求項6に記載の帯電防止層を含むガスバリア性
包装フィルムの製造方法である。
【0024】請求項7の発明では、帯電防止剤が適度な
粘性を有して印刷インキとして用いられ、グラビア印刷
等により一回の印刷工程で帯電防止層を印刷層として形
成できる作用を有する。
【0025】また、請求項8の発明は、前記帯電防止層
が、側鎖にカルボキシル基および4級アンモニウム塩基
を持つ架橋状共重合体分子を含む架橋型樹脂を含む請求
項6又は7に記載の帯電防止層を含むガスバリア性包装
フィルムの製造方法である。
【0026】請求項8の発明では、帯電防止層をグラビ
ア印刷することができ、帯電防止層の面積を必要な面積
に容易に調整できる作用を有する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の帯電防止層を含む
ガスバリア性包装フィルム及びその製造方法の実施の形
態について、図面を参照して説明する。なお、図1
(a)〜(d)は、本発明の実施形態1〜5を示す断面
図である。なお、図1(a)〜(d)において、同一部
分には同一符号が付与されている。
【0028】(実施形態1)図1(a)に示した本実施
形態について説明すると、基材フィルム1,3は、例え
ばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレ
ン(PE)、ポリプロピレン(PP)等が用いられる。
基材フィルム1,3の片面にはシリカ蒸着層2,4が1
00〜300Å程度の厚さに真空蒸着されている。基材
フィルム1面のシリカ蒸着層2には、絵柄、ロゴや文字
等、或いは一色(金,銀色を含む)のみの意匠印刷層5
が形成され、意匠印刷層5上に白色層6が印刷されてい
る。基材フィルム3面のシリカ蒸着層4には、帯電防止
層8が形成され、帯電防止層8上に着色層9が形成され
ている。基材フィルム1側の白色層6と、基材フィルム
3側の着色層9とが接着層7で接着されている。基材フ
ィルム3のフィルム面にシーラント層10が接着されて
いる。
【0029】本実施形態では、基材フィルム1,3のシ
リカ蒸着層2,4が互いに向かい合うように、印刷層
(意匠印刷層5,白色層6,帯電防止層8,着色層9)
を介在させて、接着層7で接着されている。意匠印刷層
5は、基材フィルム1のシリカ蒸着層2に形成され、か
つ意匠印刷層5の下地層として白色層6が形成されてお
り、基材フィルム1は包装材の外装側であり、基材フィ
ルム2が内容物側であるので、包装材の外装側である基
材フィルム1から意匠印刷層5の絵柄、ロゴや文字等を
視認することができる。また、以下で説明するが、接着
時に発生する炭酸ガスは印刷層で分散し、大きな気泡と
ならないので、包装フィルムとしての意匠性を損なうこ
とがない。
【0030】白色層6は、顔料に酸化チタンや酸化亜鉛
が用いられ、酸化チタン,酸化亜鉛等の無機顔料がビヒ
クル(展色剤)と助剤とで混合した印刷インキを印刷し
たものである。なお、包装フィルムに光遮蔽機能を付与
する場合には酸化チタンが用いられる。
【0031】接着層7には、例えば、ウレタン系の接着
剤として、イソシアネート基(−N=C=O)を有する
イソシアネート接着剤が使用されている。イソシアネー
ト接着剤は、接着時の架橋反応(R−NCO+H
→RNH+CO)によって、炭酸ガス(CO
)が生じる。
【0032】着色層9は、黄,赤,赤茶色の有機顔料を
ビヒクルで混合した印刷インキを用いて印刷したもので
ある。着色層9に使用される印刷インキの有機顔料とし
ては、アゾ基(−N=N−)を有するアゾ系顔料である
黄,赤,赤茶色の有機顔料が用いられ、例えばファスト
イエロー系やハンザイエロー系、ジスアゾエロー顔料、
モノアゾエロー顔料或いはアゾレーキ顔料等が用いられ
る。また、着色層9は、黄色の有機顔料とビヒクルとの
通常の混合比より有機顔料の混合比を調整した印刷イン
キを用いることによって、380〜420nmの波長帯
域の光の吸収を高めることができる。
【0033】帯電防止層8は、ベタ状或いはパターン
状、例えばストライプ状、メッシュ状或いは島状に形成
してもよい。帯電防止層8は、その塗料である帯電防止
剤として、例えば市販のボンディップPW、ボンディッ
プP、ボンディップP100(何れもアルテック社製の
商品名)など、側鎖にカルボキシル基および4級アンモ
ニウム塩基をもつ架橋性共重合体高分子を含む樹脂塗料
を用いる。この塗料の組成は、次のとおりである。お
よびの単量体が帯電防止機能、は樹脂としての架橋
物を得る機能、およびが架橋機能をそれぞれ得るた
めのものである。
【0034】末端に−COOH基をもつ単量体:3〜
13mol%アクリル酸(メタを含む)、アクロイルオ
キシエテルコハク酸、フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸
(メタを含む)などである。
【0035】4級アンモニウム塩基をもつ単量体:1
5〜40mol%ジメチルアミノエテルアクリレート4
酸化物(対イオンとしてのクロライド、サルフェート、
スルホネート、アルキルスルホネートなどアニオンを含
む)などである。
【0036】その他の単量体:63.5〜79.5m
ol%アルキルアクリレート、アルキルメタクリレー
ト、スチレン、酢酸ビニル、ハロゲン化ビニル、オレフ
ィン等のビニル誘導体などである。
【0037】架橋硬化剤としての単量体:0.5〜
1.5mol%2〜4価の脂肪族アルコールのポリグリ
シジルエーテル、たとえば2官能単量体のグリセリンジ
グリシジールエーテル、ジエチレングリコールジグリシ
ジールエーテル、ビスフェノールAジグリシジールエー
テル、ポリエチレングリコールジグリシジールエーテ
ル、ポリプロピレングリコールジグリシジールエーテル
など、3官能単量体はトリメチロールプロパントリグリ
シジールエーテル、4官能単量体としてはペンタエリス
リトール、ネオペンチルなどのテトラグリシジールエー
テルなどのエポキシ誘導体がある。また、エポキシ誘導
体は、ポリエチレンイミンと混合して用いるが、その平
均分子量は200〜70000である。ポリエチレンイ
ミンは線状のものであるが、一部が分岐していても良
い。
【0038】触媒:架橋硬化剤を10として1〜25
%(重量比)2官能、3官能の単量体のエポキシ誘導体
の開環反応触媒として、2−メチルイミダゾール、2−
エチル・4−メチルイミダゾールなどのイミダゾール誘
導体やポリアミン、ポリエチレンイミン誘導体である。
【0039】次に、本実施形態の製造方法について説明
する。厚さ12μmのPETフィルムの基材フィルム
1,3の片面にそれぞれシリカ蒸着層2,4が被着した
基材フィルムを用意する。先ず、基材フィルム1のシリ
カ蒸着層2の面に絵柄、ロゴや文字等、或いは一色
(金,銀色を含む)のみの意匠印刷層5をグラビア印刷
する。意匠印刷層5は、乾燥状態で1μm前後である。
さらに、意匠印刷層5上に白色層6を酸化チタンの無機
顔料による印刷インキでグラビア印刷する。白色層6
は、乾燥膜厚が、概ね1μm程度である。
【0040】続いて、基材フィルム3のシリカ蒸着層4
の面に、帯電防止層8をグラビア印刷する。帯電防止層
8は、先に説明した帯電防止剤に中からボンディップP
100を用いた。その厚さは、乾燥状態で数μm〜5μ
m程度である。次いで、帯電防止層8上に着色層9とし
て、着色層9は、黄色の有機顔料をビヒクルで混合した
印刷インキを用いた。着色層9の乾燥膜厚は、概ね1μ
m程度であった。この着色層9は、380〜420nm
に吸収帯が存在するものが用いられた。
【0041】その後、帯電防止層8を形成していない基
材フィルム1の印刷面に、先に説明したウレタン系のイ
ソシアネート接着剤を塗布して乾燥させた後、基材フィ
ルム1,3の印刷面同士を向かい合うようにして、比較
的高速でドライラミネートし、架橋温度を約40℃とし
た。その後、第2の基材フィルム3のフィルム面にシー
ラント層10として、厚さ40μmの低密度ポリエチレ
ン(LDPE)フィルムをラミネートして、帯電防止層
を含むガスバリア性包装フィルムを製造した。
【0042】なお、基材フィルム1,3を積層する際の
接着剤の架橋反応によって、発生する炭酸ガスは、基材
フィルム1,3のシリカ蒸着層2,4間に介在する白色
層6,着色層9の微細な隙間等に吸収又は分散して、視
認できる程の大きさの気泡に成長することがない。
【0043】(実施形態2)図1(b)に示した本実施
形態は、基材フィルム1の片面にシリカ蒸着層2が被覆
され、シリカ蒸着層2に順次、意匠印刷層5、帯電防止
層8、白色層6が形成されている。基材フィルム3のシ
リカ蒸着層4の面には着色層9が形成されている。基材
フィルム3の印刷面である着色層9に接着層7を形成
し、基材フィルム1,3の印刷面同士が接着され、さら
に基材フィルム3のフィルム面にシーラント層10が接
着されて積層フィルムを構成している。
【0044】続いて、本実施形態の製造方法について説
明する。厚さ12μmのPETフィルムであるシリカ蒸
着層2,4を被着した基材フィルム1,3を用いる。基
材フィルム1のシリカ蒸着層2の面に、絵柄、ロゴや文
字等、或いは一色(金,銀色を含む)のみの意匠印刷層
5がグラビア印刷され、続いて、意匠印刷層5の面に帯
電防止層8をグラビア印刷し、さらに白色層6をグラビ
ア印刷する。これらの印刷層は、先に説明したものと同
様な材料・方法で行われる。
【0045】続いて、基材フィルム3のシリカ蒸着層4
の面に着色層9を黄色の有機顔料による印刷インキを用
いてグラビア印刷した。着色層9の乾燥膜厚は、先の実
施形態と同様に概ね1μm程度であり、380〜420
nmの波長に吸収帯が存在するものである。
【0046】次に、帯電防止層8が形成されていない基
材フィルム3の印刷面(着色層9)に、ウレタン系のイ
ソシアネート接着剤を塗布して乾燥させ、基材フィルム
1の印刷面(白色層6)と向かい合わせて、接着温度を
約40℃として、比較的高速でドライラミネートした。
その後、第2の基材フィルム3のフィルム面にシーラン
ト層10として、厚さ40μmの低密度ポリエチレン
(LDPE)フィルムをラミネートして、帯電防止層を
含むガスバリア性包装フィルムを製造した。
【0047】(実施形態3)図1(c)に示した本実施
形態は、基材フィルム1の片面に形成されたシリカ蒸着
層2に順次、意匠印刷層5、帯電防止層8、白色層6が
形成されている。シリカ蒸着層4を被着した基材フィル
ム3のフィルム面に着色層9が形成されている。基材フ
ィルム3のシリカ蒸着層4の面に接着層7を形成して、
基材フィルム1の印刷面(白色層6)が向かい合うよう
い接着され、さらに基材フィルム3の印刷面(着色層
9)にシーラント層10が接着されている。
【0048】続いて、本実施形態の製造方法について説
明する。本実施形態では、実施形態2と同様に、基材フ
ィルム1のシリカ蒸着層2の面に意匠印刷層5、帯電防
止層8、白色層6がグラビア印刷される。基材フィルム
3のシリカ蒸着層4が被着した面と反対側のフィル面
に、着色層9がグラビア印刷される。続いて、帯電防止
層8が形成されていない基材フィルム3のシリカ蒸着層
4の面に、ウレタン系のイソシアネート接着剤を塗布し
て乾燥させた後、基材フィルム1の印刷面(白色層6)
と向かい合わせて、接着温度を約40℃として、比較的
高速でドライラミネートした。その後、基材フィルム3
の着色層9の面にシーラント層10として、厚さ40μ
mの低密度ポリエチレン(LDPE)フィルムをラミネ
ートして、帯電防止層を含むガスバリア性包装フィルム
を製造した。
【0049】(実施形態4)本実施形態は、図1(c)
の実施形態と同様の構造であるので、その説明は省略
し、その製造方法を説明する。本実施形態は、実施形態
2と同様に、基材フィルム1のシリカ蒸着層2の面に意
匠印刷層5、帯電防止層8、白色層6がグラビア印刷さ
れる。続いて、基材フィルム3のシリカ蒸着層4の面に
接着剤を塗布して接着層7が形成され、基材フィルム1
の印刷面(白色層6)が向かい合うようにドライレミネ
ートした。その後、基材フィルム3のフィルム面に黄色
顔料による印刷インキで着色層9がグラビア印刷され
る。シーラント層10として、着色層9に厚さ40μm
の低密度ポリエチレン(LDPE)フィルムをラミネー
トして、帯電防止層を含むガスバリア性包装フィルムを
製造した。
【0050】(実施形態5)図1(d)は、本実施形態
を示している。基材フィルム1,3のシリカ蒸着層2,
3が互いに向かい合って接着され、積層された基材フィ
ルム3のフィルム面に順次意匠印刷層5、帯電防止層
8、着色層9が形成され、着色層9の面に未延伸ポリプ
ロピレン(CPP)フィルムが接着されて積層フィルム
が形成されている。この実施形態の製造方法は、基材フ
ィルム1、3のシリカ蒸着層2,4が互いに向かい合う
ように接着される。その後、基材フィルム3のフィルム
面に、順次意匠印刷層5、帯電防止層8、着色層9(白
色層6と着色層9)がそれぞれグラビア印刷される。続
いて、基材フィルム3の印刷面(着色層9)にシーラン
ト層10として厚さ40μmの未延伸ポリプロピレン
(CPP)フィルムをラミネートして、帯電防止層を含
むガスバリア性包装フィルムを製造した。
【0051】
【実施例】本発明の帯電防止層を含むガスバリア性包装
フィルムの実施例について、比較例を参照して説明す
る。本実施例1〜5は、図1(a)〜(d)を参照して
説明した実施形態1〜5に対応する。比較例1〜4は、
実施形態1〜4で説明すると、帯電防止層8を形成した
基材フィルム側に接着層7を塗布して基材フィルム1,
3を接着した例である。比較例5は図3(a)の積層フ
ィルム、比較例6は図3(b)の積層フィルムに対応す
る。
【0052】実施例1は、図1(a)を参照して説明す
る。厚さ12μmのPETフィルムによる基材フィルム
1,3にシリカ蒸着層2,4が形成され、基材フィルム
1のシリカ蒸着層2にロゴや文字等の意匠印刷層5がグ
ラビア印刷され、意匠印刷層5上に白色層6がベタ状
(網点面積率100%)にグラビア印刷されている。基
材フィルム3のシリカ蒸着層4にベタ状(網点面積率1
00%)帯電防止層8がグラビア印刷され、帯電防止層
8上にベタ状(網点面積率100%)黄色の着色層9が
グラビア印刷される。着色層9は、黄色顔料によるイン
キをグラビア印刷した。着色層9は、380〜420n
mの波長の光に対して、吸収特性を有する黄顔料を用い
た。着色層9の乾燥後の厚さは2μmとした。不溶性ア
ゾ系顔料のビヒクル(展色剤)は、ウレタン樹脂と塩化
ビニル酢酸ビニル樹脂の混合物であり、この有機顔料と
ビヒクルとの重量比は、概ね10:15とした。基材フ
ィルム1側の白色層6の面にウレタン系のイソシアネー
ト接着剤を塗布して乾燥後、架橋温度を40℃として、
基材フィルム1側の白色層6と、基材フィルム3側の黄
色の着色層9とが互いに向かい合うにドライラミネート
されている。基材フィルム3のフィルム面には、厚さ4
0μmの低密度ポリエチレン(LDPE)フィルムのシ
ーラント層10が接着されている。なお、着色層9は、
380〜420nmの波長の光に吸収帯が存在する。な
お、意匠印刷層5,白色層6,着色層9の各厚さは乾燥
状態で1μm程度とし、帯電防止層8の乾燥状態での厚
さを3μm程度とした。
【0053】実施例2は、図1(b)を参照して説明す
ると、厚さ12μmのPETフィルムによる基材フィル
ム1,3にシリカ蒸着層2,4が形成され、基材フィル
ム1のシリカ蒸着層2にロゴや文字等の意匠印刷層5が
グラビア印刷され、意匠印刷層5上に帯電防止層8がグ
ラビア印刷され、さらに、白色層6がグラビア印刷され
ている。基材フィルム3のシリカ蒸着層4には、黄色の
着色層9がグラビア印刷されている。帯電防止層8を含
むこれらの印刷層は、ベタ状(網点面積率100%)に
印刷されている。基材フィルム3の印刷(着色層9)面
にウレタン系のイソシアネート接着剤を塗布して乾燥さ
せた後、架橋温度40℃として、基材フィルム1の印刷
(白色層6)面にドライラミネートされている。基材フ
ィルム3のフィルム面には、厚さ40μmの低密度ポリ
エチレン(LDPE)フィルムのシーラント層10が接
着されている。
【0054】実施例3は、図1(c)を参照して説明す
ると、厚さ12μmのPETフィルムによる基材フィル
ム1,3にシリカ蒸着層2,4が形成されている。基材
フィルム1のシリカ蒸着層2に意匠印刷層5がグラビア
印刷され、意匠印刷層5に帯電防止層8がグラビア印刷
され、さらに、白色層6がグラビア印刷されている。基
材フィルム3のフィルム面に黄色の着色層9がグラビア
印刷されている。基材フィルム3のシリカ蒸着層4の面
にウレタン系のイソシアネート接着剤を塗布して接着層
7を形成し、基材フィルム3のシリカ蒸着層4が基材フ
ィルム1の印刷面(白色層6)に向かい合うようにドラ
イラミネートされ、さらに基材フィルム3の印刷面(着
色層9)に厚さ40μmの低密度ポリエチレン(LDP
E)フィルムのシーラント層10が接着されている。
【0055】実施例4は、図1(c)を参照して説明す
ると、厚さが12μmのPETフィルムによる基材フィ
ルム1のシリカ蒸着層2の面に意匠印刷層5、帯電防止
層8、白色層6をそれぞれグラビア印刷される。基材フ
ィルム3のシリカ蒸着層4の面にウレタン系のイソシア
ネート接着剤を塗布して接着層7を形成し、基材フィル
ム1の印刷面(白色層6)が向かい合うようにドライレ
ミネートされる。積層された基材フィルム3のフィルム
面に黄色顔料による印刷インキで着色層9がグラビア印
刷される。そして、着色層9には、シーラント層10と
して、厚さ40μmの低密度ポリエチレン(LDPE)
フィルムをラミネートして、帯電防止層を含むガスバリ
ア性包装フィルムを製造した。
【0056】比較例1〜4は、実施例1〜4の断面構造
は同じであって、ドライラミネートする際の接着剤(ウ
レタン系のイソシアネート接着剤)を塗布する面を実施
例1〜4とは異なる基材フィルム側に塗布した例であ
り、その詳細な説明は省略する。比較例5は図3(a)
に示した積層フィルムである。厚さが12μmのPET
フィルムによる基材フィルム1,3にそれぞれシリカ蒸
着層2,4が形成され、基材フィルム1,3のシリカ蒸
着層2,4が互いに向かい合うように、基材フィルム1
のウレタン系のイソシアネート接着剤を塗布してドライ
ラミネートされている。積層された基材フィルム3のフ
ィルム面には、順次意匠印刷層5、白色層6、帯電防止
層8、着色層9がグラビア印刷される。続いて、基材フ
ィルム3の印刷面(着色層9)に、シーラント層11と
して、厚さ40μmの未延伸ポリプロピレンン(CP
P)フィルムをラミネートして、帯電防止層を含むガス
バリア性包装フィルムを製造した。比較例6は図3
(b)の積層フィルムであり、比較例5から帯電防止層
8を取り除いた積層フィルムである。
【0057】表1は、本比較試験の結果を示している。
実施例1〜5と比較例1〜6とに対し、下記表の試験項
目について、それぞれ試験を行った。
【0058】
【表1】
【0059】但し、表1において、意匠視認性は、印刷
面を観察した際に、印刷の色彩が確認し、本来の色を確
認できた場合は○、本来と違う色が確認された場合は×
とした。また、泡立は、基材フィルムを二枚ラミネート
して、接着剤の架橋反応によって発生したガス(炭酸ガ
ス)が、泡立ち(気泡)として、視認できなかった場合
は○、視認できた場合は×とした。また、帯電圧の測定
は、JIS L−1094 B法に規定する方法により
25℃、湿度40%RHの条件下で摩擦開始から60秒
後のPET基材フィルム側の摩擦帯電圧を測定した。ま
た、目的波長透過率は、380〜420nmの波長の光
の透過率を測定した。ラミネート強度は、帯電防止層を
含む積層構造のフィルムを測定した。
【0060】また、残留溶剤測定方法は、軟包装衛生協
議会(1987.6)が定めたガスクロマトグラフィー
標準試験法に則って測定を行った。この試験方法は、試
験用サンプルを0.2mを採取して、10×30m
mに裁断した後、500mlのフラスコに入れ、フラス
コ毎、80℃30分加熱した後、5mlのガスタイトシ
リンダで1mlのヘッドスペースガスを採取して、ガス
クロマトグラフィに注入して測定を行った。
【0061】表1の結果を簡単に記述すると以下のよう
であった。 意匠印刷層の視認性では、全てのものが良好であっ
た。 帯電電圧の試験では、比較例6を除く全てが良好であ
った。 目的波長の透過率は、全て良好な特性を示した。 ラミネート強度は、比較例5,6を除く、全てが良好
であった。 シリカ蒸着面での泡立ちは、実施例5を除く、全ての
ものが視認できなかった。 残量溶剤量は、実施例1〜5、及び比較例6のもの全
てが低減されて良好であった。
【0062】この試験結果から明らかなように、残量溶
剤量を可能な限り低減するには、帯電防止層を印刷層
(白色層及び/又は着色層)で覆い、かつ接着剤は、帯
電防止層を形成していな側の基材フィルムに塗布して乾
燥させた後、ドライラミネートすることによって、溶剤
が帯電防止層に吸収されるのを抑制することで、残留溶
剤を低減することができることを確認した。
【0063】この比較試験結果から帯電防止層を含むガ
スバリア性包装フィルムとしては、意匠印刷層に影響を
与えず、しかも残留溶剤量が低減できるものは、実施例
1〜4であることを確認した。
【0064】
【発明の効果】上記記載のように、本発明によれば、帯
電防止層を積層した高いガスバリア性の包装フィルムで
あって、残留溶剤が極めて少なくすることができ、食品
や医薬品の包装フィルムとして、極めて有効なガスバリ
ア性包装フィルム及びその製造方法を提供することがで
きる。
【0065】また、本発明によれば、帯電防止層を積層
した高いガスバリア性の包装フィルムであって、2枚の
シリカ蒸着層を形成した基材フィルムのシリカ蒸着層側
を向かい合わせ、少なくとも一層の印刷層を介在させ
て、ウレタン系のイソシアネート接着剤で接着すること
で、イソシアネート接着剤の残留溶剤を極力少なくする
ことができるとともに、この接着剤の架橋反応で発生す
る炭酸ガスの分散又は吸収が可能であり、炭酸ガスによ
る気泡(泡立ち)が視認できる程度に成長するのを阻止
することができる。
【0066】また、本発明によれば、帯電防止層を積層
した高いガスバリア性の包装フィルムであって、種々の
品物の包装に利用され、例えば特定波長の光を遮断する
層として利用する包装フィルムに適用され、特定波長と
は、例えば200〜450nmの波長の光である。ま
た、基材フィルムのシリカ蒸着層に意匠印刷層を形成し
て、この基材フィルムを包装フィルムの外装側とし、意
匠印刷層の下地層を意図する彩色(無彩色、金・銀色)
とすることが可能である。また、着色層として、黄色層
を形成すれば、特定波(420nmの波長)の吸収率を
95%以上であって、かつ全光線吸収を30%以上とす
ることができる効果を有し、薬剤等の包装フィルムとし
て利用できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガスバリア性包装フィルムの実施
形態を示す断面図である。
【図2】従来のガスバリア性包装フィルムの一例を示す
断面図である。
【図3】比較例としてのガスバリア性包装フィルムを示
す断面図である。
【符号の説明】
1,3 基材フィルム 2,4 シリカ蒸着層 5 意匠印刷層 6 白色層 7 接着層 8 帯電防止層 9 着色層 10,11 シーラント層
フロントページの続き (72)発明者 渕田 泰司 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共同 印刷株式会社内 (72)発明者 及川 卓慈 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共同 印刷株式会社内 Fターム(参考) 3E086 AA01 AB01 AC07 AC22 BA04 BA15 BA24 BB03 BB22 BB23 BB35 BB51 CA01 CA28 CA31 4F100 AA20B AA20D AA21 AA21H AA25 AA25H AK04 AK06 AK07 AK21G AK42 AL01C AR00C AT00A AT00E BA05 BA07 BA10A BA10E BA13 CA02 CB00E EC182 EH012 EH46E EH66B EH66D EH662 EJ05C GB15 GB23 HB00 HB31 HB31E JD02 JD03 JG03 JG03C JL10 JL12 YY00E

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電防止層を含むガスバリア性包装フィ
    ルムにおいて、シリカ蒸着層及び該シリカ蒸着層上に印
    刷層と帯電防止層を有する第1の基材フィルムと、シリ
    カ蒸着層を有し、帯電防止層を有しない第2の基材フィ
    ルムとを積層した積層フィルムであって、該第2の基材
    フィルム側に接着剤を塗布して、該第1と第2の基材フ
    ィルムを積層した積層フィルムであることを特徴とする
    帯電防止層を含むガスバリア性包装フィルム。
  2. 【請求項2】 前記第1と第2の基材フィルムのシリカ
    蒸着層側を向かい合わせて積層したことを特徴とする請
    求項1に記載の帯電防止層を含むガスバリア性包装フィ
    ルム。
  3. 【請求項3】 前記帯電防止層上に少なくとも一層の印
    刷層を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載
    の帯電防止層を含むガスバリア性包装フィルム。
  4. 【請求項4】 前記印刷層が網点面積率50〜100%
    であることを特徴とする請求項1,2,又は3に記載の
    帯電防止層を含むガスバリア性包装フィルム。
  5. 【請求項5】 前記帯電防止層が、側鎖にカルボキシル
    基および4級アンモニウム塩基を持つ架橋状共重合体分
    子を含む架橋型樹脂を含む請求項1,2,3又は4に記
    載の帯電防止層を含むガスバリア性包装フィルム。
  6. 【請求項6】 帯電防止層を含むガスバリア性包装フィ
    ルムの製造方法において、 第1の基材フィルムのシリカ蒸着層上に印刷層と帯電防
    止層を形成し、シリカ蒸着層を有し、帯電防止層を有し
    ない第2の基材フィルム側に接着剤を塗布して乾燥させ
    た後、該第1と第2の基材フィルムをラミネートするこ
    とを特徴とする帯電防止層を含むガスバリア性包装フィ
    ルムの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記帯電防止層をグラビア印刷し、該帯
    電防止層上に他の印刷層をグラビア印刷して、第1と第
    2の基材フィルムのシリカ蒸着層側を向かい合わせてド
    ライラミネートしたことを特徴とする請求項6に記載の
    帯電防止層を含むガスバリア性包装フィルムの製造方
    法。
  8. 【請求項8】 前記帯電防止層が、側鎖にカルボキシル
    基および4級アンモニウム塩基を持つ架橋状共重合体分
    子を含む架橋型樹脂を含む請求項6又は7に記載の帯電
    防止層を含むガスバリア性包装フィルムの製造方法。
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