JP5699333B2 - 蓋材 - Google Patents
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1.少なくとも、紙層、第一の接着剤層、貼合樹脂フィルム層、第二の接着剤層、及びシーラント層をこの順に有する積層体からなる蓋材であって、該貼合樹脂フィルム層は、2又はそれ以上の樹脂フィルム層と、該樹脂フィルム層間に位置してこれらを貼合する粘着
剤層とを有する貼合樹脂フィルムからなる層であり、該積層体は、アルミニウムよりなる層を有しないことを特徴とする、上記蓋材。
2.前記粘着剤層が、樹脂フィルム上に、粘着剤を全面塗工してなる層であることを特徴とする、上記1記載の蓋材。
3.前記粘着剤層が、樹脂フィルム上に、粘着剤を部分塗工してなる層であることを特徴とする、上記1記載の蓋材。
4.前記粘着剤層が、粘着剤を、ドット状、ストライプ状、又は格子状に部分塗工して形成したことを特徴とする、上記3記載の蓋材。
5.前記粘着剤層の厚さが、貼合樹脂フィルム層中の合計として、1〜20μmであることを特徴とする、上記1〜4に記載の蓋材。
<1>本発明の蓋材を構成する積層体の層構成
図1は、本発明において用いられる積層体の層構成の一例を示す概略的断面図である。
本発明において、該積層体は、図1に示すように、紙層(1)、第一の接着剤層(2)、貼合樹脂フィルム層(3)、第二の接着剤層(4)、シーラント層(5)の5層を基本の層構成とし、ここで貼合樹脂フィルム層(3)は、第一及び第二の樹脂フィルム層(a1、a2)と、これらの間に位置してこれらを貼合する粘着剤層(b)とからなる。
また、必要に応じて、紙層の第一の接着剤層と隣接していない側の表面に、場合により印刷層を設け、ポリプロピレンフィルム等の任意の表面保護層を設けてもよい。
<2>紙層
本発明の蓋材を構成する紙層としては、所望の剛性等に応じて任意の紙を使用することができ、例えば上質紙、模造紙、アート紙、コート紙、純白ロール紙、特殊両更クラフト紙、晒クラフト紙等のほか、耐水性を高めたラベル用紙、コップ原紙等を使用することができる。紙層の厚さは、米坪量で50〜200g/m2の範囲であり、より好ましくは75〜120g/m2である。米坪量が50g/m2未満では厚さが薄すぎて蓋材の剛性が不足する。また、米坪量が200g/m2を超える場合は、蓋材の剛性が高くなりすぎると共に、コスト高や加工適性の問題が懸念される。
本発明の蓋材を構成する積層体において、紙層と貼合樹脂フィルム層とが、第一の接着剤層を介して積層される。この積層は任意の方法により行うことができるが、接着強度を高めるために、好適には、ドライラミネート方法により行われる。
本発明の蓋材を構成する貼合樹脂フィルム層は、2又はそれ以上の樹脂フィルム層と、該樹脂フィルム層間に位置してこれらを貼合する粘着剤層とを有する層である。
なお、粘着剤は、ベースポリマー等のポリマー成分の他に、粘着付与剤、可塑剤、架橋剤、増粘剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等の任意の添加剤を、蓋材のデッドホールド性を損なわない範囲の量で含有してもよい。
アクリル酸アルキルエステルとしては、そのアルキル基の炭素数が4〜15のものであり、例えばアクリル酸−n−ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸イソオクチル、アクリル酸イソノニル等が挙げられ、単独で用いてもよく、また、混合して使用してもよい。
本発明の蓋材を構成する積層体において、貼合樹脂フィルム層とシーラント層とが、第二の接着剤層を介して積層される。この積層は、貼合樹脂フィルム層の貼合面上に第二の接着剤層としてアンカーコート剤を塗工し、その上に、シーラント層を形成する樹脂を押出コーティングすることにより行われる。あるいは、一方の貼合面上に、第二の接着剤層としてドライラミネート用接着剤を塗工し、その上に、もう一方の貼合面を重ね合せてドライラミネートすることにより行ってもよい。塗工手段としては、サイズプレスロールコーターやグラビアロールコーター等を用いるロールコーティング、スプレーコーティング、刷毛によるコーティング等の任意の手段を用いることができる。
本発明の蓋材を構成する積層体において、シーラント層は、蓋材として使用する際に最内層を形成する層である。
シーラント層の厚さとしては、10〜100μm、好ましくは30〜50μmである。これより薄いと十分な接着強度が得られず、また厚すぎても、かかったコストに見合う効果は得られない。
本発明の蓋材は、カップ形状の包装容器、特に食品の包装容器、特にカップラーメンやカップ焼きそば等のインスタント食品、菓子、ゼリー等の内容物を密封するための包装容器の蓋材として好適に使用することができる。また、アルミニウムよりなる層を有しないので、電子レンジを用いて調理する即席食品の包装容器にも適用可能である。
厚さ9μmのPETフィルムを2枚用意し、その内の1枚の表面上に、アクリル系粘着剤(昭和高分子(株)製ポリゾール PSA SE1300)を厚さ10μmで塗工し、その上にもう1枚のPETフィルムを重ね合せて貼合し、貼合樹脂フィルムを製造した。
アクリル系粘着剤の塗工量を3μmとした以外は、実施例1と同様にして、本発明の蓋材及びそれを用いた包装体を製造した。得られた包装体は、良好な密封性を有していた。また、つまみ片を容器フランジに対して角度135°で引っ張って蓋の半分を開封したところ、本発明の蓋材は湾曲開封形状を保持し、開封点から開封方向に水平距離で25mmの位置まで、蓋材と容器フランジとは接触していなかった。さらに、蓋材を元に戻して再封したところ、再封平滑状態を保持し、良好なデッドホールド性を示した。
アクリル系粘着剤の塗工量を20μmとした以外は、実施例1と同様にして、本発明の蓋材及びそれを用いた包装体を製造した。得られた包装体は、良好な密封性を有していた。また、つまみ片を容器フランジに対して角度135°で引っ張って蓋の半分を開封したところ、本発明の蓋材は湾曲開封形状を保持し、開封点から開封方向に水平距離で25mmの位置まで、蓋材と容器フランジとは接触していなかった。さらに、蓋材を元に戻して再封したところ、再封平滑状態を保持し、良好なデッドホールド性を示した。
アクリル系粘着剤の代わりに、2液硬化型のポリウレタン系接着剤(三井化学(株)製、主剤:タケラックA969/硬化剤:タケネートA5、固形分2.5g/m2)を用いて樹脂フィルムをドライラミネートした以外は、実施例1と同様にして、蓋材及びそれを用いた包装体を製造した。得られた包装体の蓋を半分開封したところ、デッドホールド性は発現せず、開封点(0mm)の位置で、蓋材と容器フランジとが接触し、蓋材が開口部を塞いだ。
アクリル系粘着剤の塗工量を30μmとした以外は、実施例1と同様にして、蓋材及びそれを用いた包装体を製造した。得られた包装体の蓋を半分開封したところ、デッドホールド性は発現せず、開封点(0mm)の位置で、蓋材と容器フランジとが接触し、蓋材が開口部を塞いだ。
2.第一の接着剤層
3.貼合樹脂フィルム層
4.第二の接着剤層
5.シーラント層
a1.第一の樹脂フィルム層
a2.第二の樹脂フィルム層
b.粘着剤層
Claims (5)
- 少なくとも、紙層、第一の接着剤層、貼合樹脂フィルム層、第二の接着剤層、及びシーラント層をこの順に有する積層体からなり、カップ形状の包装容器に対して用いられるデッドホールド機能付き蓋材であって、
該貼合樹脂フィルム層は、2又はそれ以上の樹脂フィルム層と、該樹脂フィルム層間に位置してこれらを貼合する粘着剤層とを有する貼合樹脂フィルムからなる層であり、これにより、上記蓋材にデッドホールド性が付与され、
該積層体は、アルミニウムよりなる層を有しないことを特徴とする、上記デッドホールド機能付き蓋材。 - 前記粘着剤層が、樹脂フィルム上に、粘着剤を全面塗工してなる層であることを特徴とする、請求項1に記載のデッドホールド機能付き蓋材。
- 前記粘着剤層が、樹脂フィルム上に、粘着剤を部分塗工してなる層であることを特徴とする、請求項1に記載のデッドホールド機能付き蓋材。
- 前記粘着剤層が、粘着剤を、ドット状、ストライプ状、又は格子状に部分塗工して形成したことを特徴とする、請求項3に記載のデッドホールド機能付き蓋材。
- 前記粘着剤層の厚さが、貼合樹脂フィルム層中の合計として、1〜20μmであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のデッドホールド機能付き蓋材。
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JP2011077332A JP5699333B2 (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | 蓋材 |
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