JP4704606B2 - ガスバリア性包装フィルム及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、医薬品、食品等を包装するためのガスバリア性包装フィルム及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、商品等の包装袋には、通常内容物を外部から確認し得るように、透明なプラスチックフィルムによる包装フィルムが使用されている。しかし、透明な包装フィルムによる袋を使用すると、その内容物が経時的に変色または変質することがあった。そこで、医薬品や食品等では、その内容物の変色または変質に関与する波長が、200〜450nm(遠紫外から可視域)の波長であり、これらの波長を遮断するために、例えばプラスチックフィルムにアルミ箔、アルミ蒸着膜等を被着したものが使用されている。しかし、これらは、内容物を視認することができない。さらに、内容物によっては、酸素などのガスによる酸化を防ぐため、包装フィルムの高ガスバリア性が要求されている。
【0003】
従来のガスバリア性包装フィルムの一例としては、ガスバリア性を良好なフィルムとして、汎用的なポリエチレンテレフタレート(以下PETと称する)が用いられ、かつPETフィルムの片面にシリカ蒸着膜を形成し、さらにシリカ蒸着膜を二層にしたものがある。図3を参照して説明すると、このガスバリア性包装フィルムは、一方のPETフィルム1の一面にシリカ蒸着膜2が形成され、他方のPETフィルム5の片面にシリカ蒸着膜4が形成され、PETフィルム5の他の面に意匠印刷層6と白色層,着色層又は銀色層等の印刷層7とが形成され、シリカ蒸着膜2と4とが互いに向かい合うように接着層3で接着されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来例のガスバリア性包装フィルムでは、比較的ガス透過率の小さいPETフィルムが用いられ、さらにPETフィルムの片面にシリカ蒸着膜が被覆されており、互いのシリカ蒸着膜同士を接着剤で貼着した場合、通常、接着剤として、イソシアネート基(−N=C=O)を有するイソシアネート接着剤等が使用されており、接着時の架橋反応(R−NCO+H2 O→RNH2 +CO2 )によって、生じる炭酸ガス(CO2 )がガスバリア性の良好なシリカ蒸着膜を被覆したPETフィルムによって透過が阻まれて、接着条件如何によっては、貼り合わされたPETフィルム間に炭酸ガス等が視認できる程度の気泡として点在し、その気泡による光の乱反射等によって、包装フィルム表面が白濁或いは鮫肌状の不快な色調となり、包装フィルムの外装側から視認される意匠印刷層の下地層の感触が悪くなり、包装フィルムとしての品質を損ねる欠点があった。このような現象は、下地層の反射率や彩色にも依存するものと考えられ、接着剤の影響を回避できるガスバリア性包装フィルムの積層構造とその製造方法の改善が望まれていた。また、前記気泡は、内容物の視認性にも悪影響を与える。
【0005】
本発明は、上記のような問題点に鑑みなされたものであり、ガスバリア性を有する包装フィルムであり、かつ接着剤の架橋反応による生成物によって、包装フィルムとしての品質を損なうことがないガスバリア性包装フィルム及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の課題を解決するために、請求項1の発明は、第1のフィルムと第2のフィルムのそれぞれにシリカ蒸着層が設けられ、該第1のフィルムのシリカ蒸着層側と該第2のフィルムのシリカ蒸着層側との何れか一方又は両方に、少なくとも一層の網点面積率50〜100%である、印刷インキによって印刷された印刷層が形成され、イソシアネート基を有する接着剤によって、該第1と該第2のフィルムのシリカ蒸着層の形成された面側同士が向かい合うように接着されてなる積層フィルムであることを特徴とするガスバリア性包装フィルムである。
【0007】
また、請求項2の発明は、前記第1のフィルム又は第2のフィルムは、さらに着色層を有し、この着色層は、波長420nmの光の吸収率が95%以上であって、前記フィルムの全光線透過率が30%以上であることを特徴とする請求項1に記載のガスバリア性包装フィルムである。
【0008】
請求項1の発明では、第1のフィルムと第2のフィルムのそれぞれにシリカ蒸着層が設けられ、該第1のフィルムのシリカ蒸着層側と該第2のフィルムのシリカ蒸着層側との何れか一方又は両方に、少なくとも一層の網点面積率50〜100%である、印刷インキによって印刷された印刷層が形成され、イソシアネート基を有する接着剤によって、該第1と該第2のフィルムのシリカ蒸着層の形成された面側同士が向かい合うように接着されてなる積層フィルムであることを特徴とするガスバリア性包装フィルムであるので、ガスバリア性の高いシリカ蒸着層を設けたフィルム間に、網点面積率50〜100%の印刷層を介在させることで、ガスバリア性の高いフィルムを貼り合わせる際に、イソシアネート接着剤の架橋反応で発生する炭酸ガスを印刷層で分散又は吸収して、視認できる程度に気泡が成長するのを阻止するようしたガスバリア性包装フィルムであり、包装フィルムとしての品質を損ねることがない作用を有する。なお、意匠印刷層を何れかの層に設けることもでき、例えば前記第1のフィルムのシリカ蒸着層上、シリカ蒸着層を設けた側とは反対側の面またはシリカ蒸着層上に設けた前記ベタ刷りの印刷層上或いは第2のフィルムにも同様に設けることができる。シリカ蒸着層上に意匠印刷層を設けた場合は、網点面積率50〜100%の印刷層をこの意匠印刷層上に形成しても良いし、ドライラミネートする相手側フィルムのシリカ蒸着層上に形成しても良い。この印刷層は多層の印刷層であってもよいし、さらに、その印刷層の一層を帯電防止層としてもよい。
【0009】
また、本発明のガスバリア性包装フィルムは、種々の品物の包装に利用され、請求項2の発明では、波長420nmの光を遮断する着色層をさらに有するものとし、好ましくは300〜450nmの光を遮断する着色層とし、より好ましくは200〜450nmの波長の光を遮断するものである。また、第1のフィルムのシリカ蒸着層に意匠印刷層を形成して、第1のフィルムを包装フィルムの外装側とし、第1と第2のフィルムの内容物側、又は第2のフィルムの外側に、例えば黄色の着色層を設けることで、特定波長(420nmの波長)の吸収率を95%以上とし、かつ全光線透過率を30%以上とすることができる作用を有する。
【0010】
また、請求項3の発明は、バリア性を有するシリカ蒸着層が設けられた第1のフィルムと第2のフィルムとをシリカ蒸着層側が向かい合うように積層するガスバリア性包装フィルムの製造方法であって、該第1のフィルムのシリカ蒸着層側と該第2のフィルムのシリカ蒸着層側の何れか一方又は両方に、少なくとも一層の網点面積率50〜100%であり、印刷インキによって印刷された印刷層を形成し、該シリカ蒸着層か、又は該印刷層の一面にイソシアネート基を有する接着剤を塗工して、該第1と第2のフィルムのシリカ蒸着面側が向かい合うようにドライラミネートして、積層フィルムを形成することを特徴とするガスバリア性包装フィルムの製造方法である。
【0011】
請求項3の発明では、ガスバリア性を有するシリカ蒸着層が設けられた第1のフィルムと第2のフィルムとをシリカ蒸着層側が互いに向かい合うように積層するガスバリア性包装フィルムの製造方法であって、第1のフィルムのシリカ蒸着層側と該第2のフィルムのシリカ蒸着層側との何れか一方又は両方に、少なくとも一層の網点面積率50〜100%の印刷層を形成し、該シリカ蒸着層か、又は該印刷層の一面にイソシアネート基を有する接着剤を塗工して、第1と第2のフィルムのシリカ蒸着面が互いに向かい合うようにドライラミネートして、積層フィルムを形成するガスバリア性包装フィルムの製造方法であり、この印刷層は、白色層の顔料である酸化チタン等が用いられ、例えば約40℃でドライラミネートしたとしても、イソシアネート基の接着剤と架橋剤との反応で生成される炭酸ガスが、酸化チタン等による印刷層の隙間に分散して、気泡として視認できる程度に成長することがないので、包装フィルムとしての品質を損ねることがない作用を有する。
【0012】
本発明では、ガスバリア性を有するシリカ蒸着層を設けたフィルムを二枚、シリカ蒸着層側を向かい合わせて貼り合わせて、高バリア性の包装フィルムを形成することがあり、シリカ蒸着層は、製造条件如何によって、クラックが発生し易いことが知られており、本発明では、シリカ蒸着層が印刷層を介在させて二層とすることで、一方にクラックが発生したとしてもガスバリア性を維持することができる高ガスバリア性包装フィルムである。
【0013】
さらに、シリカ蒸着層は、200〜300nmの波長の光を遮断する性質を有するが、その吸収率はその厚さにも依存するし、厚さを厚くすれば、クラックの影響を受け易く、従って、比較的薄くし、かつ420nmの波長の光の吸収率を95%以上とするために、前記網点面積率50〜100%の印刷層として、黄色インキ層を設けて、吸収するようにして、薬品等の包装フィルムに適した包装材とすることができる。無論、白色層の印刷インキを含めてこれらの印刷インキに、紫外線吸収剤を混合することで、一層紫外線領域の光を吸収するようにしてもよいし、包装内容物に応じて、ガスバリヤ性や耐湿性を維持するのに適した樹脂フィルムをラミネートすることでシーラント層を形成してもよいし、ガスバリア性包装フィルムに優れた特性を付与することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のガスバリア性包装フィルムの実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、図1は、本発明のガスバリア性包装フィルムの実施形態を示し、図2(a)〜(d)は、本発明のガスバリア性包装フィルムの他の実施形態を示している。なお、便宜上、接着層は、厚みを持たせて図示されている。
【0015】
先ず、図1を参照して、本実施形態の一例について説明する。図1のガスバリア性包装フィルムは、基材フィルム10aの裏側にシリカ蒸着層11が被覆され、シリカ蒸着層11に印刷層12が形成されている。基材フィルム10bの片面には、シリカ蒸着層16が被覆されている。基材フィルム10aのシリカ蒸着層11と基材フィルム10bのシリカ蒸着層16とが互いに向かい合うように、印刷層12を介在させて、接着層15で貼着されている。印刷層12は、絵柄、ロゴや文字等、或いは一色(金,銀色を含む)のみの意匠印刷層と、その白色層等の下地層を含む場合があり、少なくとも印刷層12には網点面積率50〜100%の印刷層が含まれている。基材フィルム10aは包装材の外装側であり、基材フィルム10bは内容物側である。包装材の外装側である基材フィルム10aから印刷層12の意匠印刷層の絵柄、ロゴや文字等を視認することができる。
【0016】
続いて、図1を参照して、本実施形態のガスバリア性包装フィルムの製造方法について説明する。基材フィルム10aの片面にガスバリア性を有するシリカ蒸着層11が設けられ、かつ基材フィルム10bの片面にガスバリア性を有するシリカ蒸着層16が設けられている。基材フィルム10aのシリカ蒸着層11に印刷層12を印刷する。印刷層12がシリカ蒸着層11と接触する面は、意匠印刷層となっている。さらに、意匠印刷層には、その白色層等の下地層が印刷されており、この白色印刷層(下地層)が網点面積率50〜100%となっている。続いて、印刷層12か、又はシリカ蒸着層16の面に接着剤を塗工する。この接着剤は、イソシアネート基を有するウレタン系の接着剤である。続いて、互いの基材フィルム10a,10bのシリカ蒸着層側が向かい合うようにドライラミネートして積層フィルムを形成する。ドライラミネートの温度は約40℃とする。なお、基材フィルム10a,10bには、シリカ蒸着層11,16が100〜300Å程度の厚さに真空蒸着されている。
【0017】
ウレタン系の接着剤としては、イソシアネート基(−N=C=O)を有するイソシアネート接着剤が使用されている。イソシアネート接着剤は、接着時の架橋反応(R−NCO+H2 O→RNH2 +CO2 )によって、炭酸ガス(CO2 )が生じる。基材フィルム10a,10bには、例えばPETフィルムが用いられ、かつガスバリア性の良好なシリカ蒸着膜が被覆されており、接着時の温度を約40℃として、比較的高速でドライラミネートしたとしても、接着剤の架橋反応によって、発生する炭酸ガスは、基材フィルム10aのシリカ蒸着層11,16間に介在する白色層等の印刷層12の微細な隙間等に吸収又は分散して、視認できる程の大きさの気泡に成長することがない。前述した網点面積率50〜100%の印刷層は、シリカ蒸着層に対応する全面に設けられる。
【0018】
次に、本発明のガスバリア性包装フィルムの他の実施形態について、図2の断面図を参照して説明する。なお、図2において、同一部分又は機能の部分には、同一記号が付与されている。
【0019】
図2(a)の実施形態は、包装フィルムの外装側となる基材フィルム10aの一面にシリカ蒸着層11が設けられ、シリカ蒸着層11上に、絵柄、ロゴや文字等の意匠印刷層12aが形成され、さらにその下地層である白色層13が印刷によって形成されている。白色層13の顔料には酸化チタンや酸化亜鉛が用いられる。なお、ガスバリア性包装フィルムの光遮蔽機能を向上させる場合には酸化チタンが好ましい。さらに、白色層13上には着色層14が印刷によって形成されている。なお、ガスバリア性包装フィルムの用途によっては、着色層14を必要としない。
【0020】
包装フィルムの内容物側となる基材フィルム10bの片面には、シリカ蒸着層16が設けられ、着色層14に接着層15が塗工されて、基材フィルム10bのシリカ蒸着層16が着色層14に接するように、基材フィルム10aと基材フィルム10bとがドライラミネートされて、ガスバリア性包装フィルムが形成されている。接着層15は、イソシアネート基を有するウレタン系の接着剤である。なお、図2(a)のガスバリア性包装フィルムは、基材フィルム10aが包装フィルムの外装側のフィルムであり、基材フィルム10bは包装フィルムの内容物側のフィルムである。また、接着剤は、何れのフィルム側に塗工して接着してもよい。
【0021】
図2(b)の実施形態は、基材フィルム10aの片面にシリカ蒸着層11が形成され、かつ意匠印刷層12aが形成され、さらに白色層13が形成され、基材フィルム10bの片面にシリカ蒸着層16が形成され、シリカ蒸着層16上に着色層14が形成されて、白色層13と着色層14とを接着層15で接着して、基材フィルム10aと10bの互いのシリカ蒸着層が互いに向かい合うように接着されている。なお、接着剤は、何れのフィルムの印刷面に塗工して熱容着してもよい。また、図示されていないが、着色層14は、基材フィルム10bのシリカ蒸着層16とは異なった面に形成してもよい。
【0022】
図2(c)の実施形態は、基材フィルム10a,10bにはシリカ蒸着層11,16がそれぞれ形成され、基材フィルム10aのシリカ蒸着層11に意匠印刷層12aが形成され、基材フィルム10bのシリカ蒸着層16上には着色層14と白色層13とが順次形成されている。基材フィルム10a,10bの意匠印刷層12aと白色層13とが接着層15で接着されている。なお、接着剤は、何れのフィルムの印刷面に塗工して接着してもよい。
【0023】
図2(d)の実施形態は、基材フィルム10aのシリカ蒸着層11に意匠印刷層12aが形成され、意匠印刷層12aと、基材フィルム10bのシリカ蒸着層16とが接着層15で接着され、基材フィルム10bのシリカ蒸着層16が形成された面と反対面に、白色層13と着色層14とが形成されている。なお、接着剤は、何れのフィルム側に塗工して接着してもよい。
【0024】
なお、上記実施形態のガスバリア性包装フィルムの特性として、遮光性を要求しない場合は、着色層14を形成する必要はない。上記実施形態においては、白色層と着色層が網点面積率50〜100%の印刷層となっている。
【0025】
因みに、上記実施形態の基材フィルム10a,10bは、一般に使用されるプラスチックフィルムであって、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等が挙げられる。フィルム10bは、内容物側のフィルムであり、耐水性、耐湿性或いはガスバリヤ性を付与するためのシーラント層としてもよいし、さらにフィルム10bにシーラント層をラミネートしてもよい。
【0026】
意匠印刷層12aは、基材フィルム10aのシリカ蒸着面11に裏刷り印刷され、外装面側から視認することができる。白色層12aは、顔料に酸化チタンや酸化亜鉛が用いられ、包装フィルムに光遮蔽機能を付与する場合には酸化チタンが用いられる。白色層12aには、酸化チタン,酸化亜鉛等の無機顔料が、ビヒクル(展色剤)と助剤とで混合した印刷インキである。また、着色層14は、黄,赤,赤茶色の有機顔料をビヒクルで混合した印刷インキを用いて印刷したものである。白色層12aと着色層14とは、それぞれ印刷後の乾燥膜厚が、概ね1〜3μm程度であるが、1μm以下としてもよいことは明らかである。
【0027】
着色層14に使用される印刷インキの有機顔料としては、アゾ基(−N=N−)を有するアゾ系顔料である黄,赤,赤茶色の有機顔料が用いられ、例えばファストイエロー系やハンザイエロー系、ジスアゾエロー顔料、モノアゾエロー顔料或いはアゾレーキ顔料等が用いられる。また、着色層13の印刷インキは、有機顔料とビヒクルとの通常の混合比より有機顔料の混合比を高めることによって、400〜470nmの波長帯域の光の吸収を高めることができる。また、着色層14は、400〜470nmの波長の光を吸収特性を有する有機顔料とするには、黄顔料、赤黄顔料、或いは赤顔料を一種又は二種以上を適度に混合して、この波長帯域の光を吸収するのに適した顔料とするとよい。
【0028】
白色層13は、白色層13の下地に配置される着色層14からの光を遮断する機能と、意匠印刷層12aを効果的に浮き出させる効果を有する。従って、意匠印刷層12aは、白色層13による遮蔽効果によって、着色層14からの光が意匠印刷層12aの配色に混合することがないので、意匠印刷層12aの配色のままを視認することができる。また、白色層13は、50%程度の光を透過するので、基材フィルム10aの外装側から内容物を視認することができる。なお、白色層と着色層の顔料を混合するビヒクルに紫外線吸収剤を混合してもよい。紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン、トリアゾール等が挙げられる。
【0029】
一方、着色層に用いられる有機顔料には、黄色〜赤色系の発色をするアゾ顔料が用いられる。アゾ顔料は、発色団としてアゾ基(−N=N−)を含む顔料であり、カルボキシル基(−COOH),スルホ基(−SO3 H)などの親水基を分子内にもたない不溶性アゾ顔料▲1▼と、これを分子内にもつ水溶性アゾ色素をカルシウム塩,バリウム塩の形で不溶化したアゾレーキ顔料▲2▼とがあり、何れの顔料であってもよい。▲1▼不溶性アゾ顔料は、赤色〜紫色系の顔料であって、ハンザイェロー系(ファストエロー系)といわれる黄色顔料と、ベンジジンイェロー系といわれる黄色ジスアゾ系顔料、及びモノアゾエロー顔料である。▲2▼アゾレーキ顔料は、赤顔料である。
【0030】
【実施例】
次に、本発明のガスバリア性包装フィルムの実施例について説明する。以下の実施例は、図2(b)のガスバリア性包装フィルムであり、比較例は図3のガスバリア性包装フィルムである。
【0031】
(実施例1-1 )
図2(b)を参照し、実施例1-1 について説明する。基材フィルム10aには、厚さが12μmのPETが用いられ、基材フィルム10aの裏面のシリカ蒸着層11に、青色の文字・模様の意匠印刷層11をグラビア印刷し、さらに酸化チタンを顔料とする白色層13を網点面積率95%で全面にグラビア印刷した。基材フィルム10bには、厚さが12μmのPETが用いられ、基材フィルム10bの片面のシリカ蒸着層15に黄色(吸収ピーク380〜420nm)の着色層14を網点面積率95%で全面にグラビア印刷した。白色層13は、乾燥後の厚さを2μmとした。
【0032】
その後、基材フィルム10aの白色層13にウレタン系のイソシアネート接着剤を塗布し、基材フィルム10aと基材フィルム10bの印刷面同士が互いに向かい合うようにドライラミネートして貼着した。なお、両基材フィルムのドライラミネートは、エージング温度を約40℃として行った。さらに、ラミネート後に、基材フィルム10bの裏面には、シーラント層として、厚み30μmの未延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムをドライラミネートした。
【0033】
(実施例1-2 )
実施例1-2 では、実施例1-1 と同様に基材フィルム10a,10bに印刷層を形成した後、基材フィルム10bの印刷面にウレタン系のイソシアネート接着剤を塗布し、基材フィルム10aと基材フィルム10bの印刷面同士が向かい合うように、ドライラミネートした。加熱温度は、約40℃とした。白色層13の乾燥後の厚さは2μmとした。さらに、ラミネート後に、基材フィルム10bの裏面には、厚み30μmの未延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムをドライラミネートした。
【0034】
(実施例2-1 )
実施例2-1 では、図2(b)の変形例であり、着色層14が基材フィルム10bのフィルム面に形成されている。この変形例では、着色層は符号14として説明する。基材フィルム10aには、厚さが12μmのPETが用いられ、基材フィルム10aの裏面のシリカ蒸着層11に、青色の文字・模様の意匠印刷層11をグラビア印刷し、さらに酸化チタンを顔料とする白色層13を網点面積率95%で全面にグラビア印刷した。基材フィルム10bには、厚さが12μmのPETが用いられ、基材フィルム10bの片面のシリカ蒸着層15とは、反対の面に黄色(吸収ピーク380〜420nm)の着色層14を網点面積率95%で全面にグラビア印刷した。白色層13は、乾燥後の厚さを2μmとした。続いて、基材フィルム10aの印刷面にウレタン系のイソシアネート接着剤を塗布し、基材フィルム10bのシリカ蒸着層16が向かい合うようにドライラミネートした。エージング温度は、約40℃とした。さらに、基材フィルム10bの裏面には、厚み30μmの未延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムをドライラミネートした。
【0035】
(実施例2-2 )
実施例2-2 は、図2(b)の変形例であり、着色層14が基材フィルム10bのフィルム面に形成されている。この変形例では、着色層は符号14として説明する。基材フィルム10aには、厚さが12μmのPETが用いられ、基材フィルム10aの裏面のシリカ蒸着層11に、青色の文字・模様の意匠印刷層11をグラビア印刷し、さらに酸化チタンを顔料とする白色層13を網点面積率95%で全面にグラビア印刷した。白色層13の乾燥後の厚さを2μmとした。基材フィルム10bには、厚さが12μmのPETが用いられ、基材フィルム10bの片面のシリカ蒸着層15が形成されている。
【0036】
続いて、基材フィルム10bのシリカ蒸着層16にウレタン系のイソシアネート接着剤を塗布し、基材フィルム10aの印刷面が向かい合うようにドライラミネートした。エージング温度は、約40℃とした。その後、基材フィルム10a,10bとをラミネートした後、基材フィルム10bに黄色(吸収ピーク380〜420nm)の着色層14を網点面積率95%で全面にグラビア印刷した。さらに、基材フィルム10bの裏面には、厚み30μmの未延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムをドライラミネートした。
【0037】
(比較例1-1 )
比較例1-1 は、図3のガスバリア性包装フィルムであり、基材フィルム1,5には、厚さが12μmのPETが用いられ、ウレタン系のイソシアネート接着剤を用いて、基材フィルム1と基材フィルム5とのシリカ蒸着層2,4が向かい合うように、ドライラミネートした。その後、青色の文字・模様の意匠印刷層6をグラビア印刷し、さらに酸化チタンを顔料とする白色層7を網点面積率95%で全面にグラビア印刷し、さらに着色層8を網点面積率95%で全面に形成した。着色層8は、黄色のグラビア印刷を行った。さらに、着色層8に厚み30μmの未延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムをドライラミネートした。比較例1−1のドライラミネートの条件は、上記実施例と同様にエージング温度を約40℃とした。
【0038】
なお、着色層14は、黄色顔料によるインキをグラビア印刷した。着色層14は、380〜420nmの波長の光に対して、吸収特性を有する黄顔料を用いた。着色層13の厚さは、2μmとした。不溶性アゾ系顔料のビヒクル(展色剤)は、ウレタン樹脂と塩化ビニル酢酸ビニル樹脂の混合物であり、この有機顔料とビヒクルとの重量比は、概ね10:15とした。
【0039】
表1は、その結果を示している。表1は、実施例と比較例の意匠視認性、全光線透過率、目的波長透過率、内容物確認性、シリカ蒸着面の泡立ち、をそれぞれ表に示した。なお、意匠視認性は、各フィルムに印刷された文字や絵柄が明瞭であって、その色合いが良好であるか否かを判定した項目である。全光線透過率は、概ね200〜800nmの波長範囲の光の透過率を測定した結果である。目的波長透過率は、420nmの波長の光の透過率を測定した結果である。内容物確認性は、各フィルムを袋状として、その袋の内容物の確認が良好になし得るか否かを判定した項目である。なお、表1の○は、それぞれの項目において、良好であることを示し、×は好ましくない結果であることを示している。
【0040】
表1から明らかなように、ガスバリア性包装フィルムの外装側から見た意匠印刷層の視認性(意匠視認性)は、実施例、比較例ともに良好であった。全光線透過率は、53%であった。420nmの波長の光の透過率(目的波長透過率)は、実施例、比較例ともに0.2%程度であり、遮蔽効果が確認された。また、実施例及び比較例の包装フィルム内容物の確認は、実施例及び比較例の包装フィルムで袋を作り、その袋に塩化カルシウムを入れて、外装側から塩化カルシウム粉の有無を確認した。その結果、実施例では確認できたが、比較例ではできなかった。
【0041】
この結果は、シリカ蒸着の泡立ちの結果に依存しており、実施例では気泡が視認できなかったが、比較例では、気泡が視認できた。なお、全光線透過率は、概ね200〜800nmの波長範囲の光の透過率を測定した。各フィルムの透過率の測定には、200〜800nmの波長範囲の光の吸光度が測定可能な紫外可視分光光度計を用いた。全光線透過率及び目的波長透過率は、表1に示した。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】
上記のように、本発明によれば、バリア性を有するシリカ蒸着層が設けられた第1のフィルムと第2のフィルムとを接着剤で熱溶着する際に、ウレタン系のイソシアネート接着剤が使用されているが、ガスバリア性の高いフィルムを貼り合わせるために、イソシアネート接着剤の架橋反応で発生する炭酸ガスが分散又は吸収され難いが、第1と第2のフィルムのシリカ蒸着層が内面側となるように接着する際に、シリカ蒸着層に何れか、又は両面に意匠印刷層以外に他の印刷層を形成することで、イソシアネート接着剤の架橋反応で発生する炭酸ガスが分散又は吸収することができるので、炭酸ガスによる気泡(泡立ち)が視認できる程度に成長するのを阻止することができ、ガスバリア性包装フィルムが包装フィルムとしての品質を損ねることがない利点がある。
【0044】
また、本発明によれば、種々の品物の包装に利用され、例えば波長420nmの光を遮断する層として利用する包装フィルムに適用され、さらには、200〜450nmの波長の光を遮断するものに適用される。また、第1のフィルムのシリカ蒸着層に意匠印刷層を形成して、第1のフィルムを包装フィルムの外装側とし、意匠印刷層の下地層を意図する彩色(無彩色、金・銀色)とすることが可能である。また、着色層として、黄色層を形成すれば、特定波(420nmの波長)の吸収率を95%以上であって、かつ全光線透過率を30%以上とすることができる効果を有し、薬剤等の包装フィルムとして利用できる利点がある。
【0045】
また、本発明によれば、白色層の顔料に、例えば酸化チタンを用いれば、ガスバリア性の包装フィルムであって、遮光性を向上させ、意匠性に優れたフィルムを形成することができる利点がある。
【0046】
また、本発明によれば、ガスバリア性を有するシリカ蒸着層を設けたフィルムを二枚、シリカ蒸着層側を向かい合わせて貼り合わせて、高ガスバリア性の包装フィルムとし、シリカ蒸着層は、製造条件如何によって、クラックが発生し易いことが知られるが、シリカ蒸着層が印刷層を介在させて二層とすることで、例え、一方の層のみにクラックが発生したとしても、ガスバリア性が維持される利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガスバリア性包装フィルムの一実施形態を示す断面図である。
【図2】(a)〜(d)は、本発明に係るガスバリア性包装フィルムの他の実施形態を示す断面図である。
【図3】従来のガスバリア性包装フィルムの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
10a,10b 基材フィルム
11,16 シリカ蒸着層
12 印刷層
12a 意匠印刷層
13 白色層
14 着色層
15 接着層
Claims (3)
- 第1のフィルムと第2のフィルムのそれぞれにシリカ蒸着層が設けられ、該第1のフィルムのシリカ蒸着層側と該第2のフィルムのシリカ蒸着層側との何れか一方又は両方に、少なくとも一層の網点面積率50〜100%である、印刷インキによって印刷された印刷層が形成され、イソシアネート基を有する接着剤によって、該第1と該第2のフィルムのシリカ蒸着層の形成された面側同士が向かい合うように接着されてなる積層フィルムであることを特徴とするガスバリア性包装フィルム。
- 前記第1のフィルム又は第2のフィルムは、さらに着色層を有し、この着色層は、波長420nmの光の吸収率が95%以上であって、前記フィルムの全光線透過率が30%以上であることを特徴とする請求項1に記載のガスバリア性包装フィルム。
- バリア性を有するシリカ蒸着層が設けられた第1のフィルムと第2のフィルムとをシリカ蒸着層側が向かい合うように積層するガスバリア性包装フィルムの製造方法であって、該第1のフィルムのシリカ蒸着層側と該第2のフィルムのシリカ蒸着層側の何れか一方又は両方に、少なくとも一層の網点面積率50〜100%であり、印刷インキによって印刷された印刷層を形成し、該シリカ蒸着層か、又は該印刷層の一面にイソシアネート基を有する接着剤を塗工して、該第1と第2のフィルムのシリカ蒸着面側が向かい合うようにドライラミネートして、積層フィルムを形成することを特徴とするガスバリア性包装フィルムの製造方法。
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