JPH10305511A - 遮光性積層材およびそれを使用した包装用容器 - Google Patents
遮光性積層材およびそれを使用した包装用容器Info
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- JPH10305511A JPH10305511A JP9133014A JP13301497A JPH10305511A JP H10305511 A JPH10305511 A JP H10305511A JP 9133014 A JP9133014 A JP 9133014A JP 13301497 A JP13301497 A JP 13301497A JP H10305511 A JPH10305511 A JP H10305511A
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Abstract
であり、更に、金属探知機による検査にも適する遮光性
積層材、および包装用容器等を提供することである。 【解決手段】 最内層を構成するヒ−トシ−ル性樹脂層
と該ヒ−トシ−ル性樹脂層の外側に積層する遮光性を有
する樹脂層との少なくとも二層からなるTダイ共押し出
し多層製膜フィルムを含むことを特徴とする遮光性積層
材、およびそれを使用した包装用容器に関するものであ
る。
Description
びそれを使用した包装用容器に関し、更に詳しくは、内
容物の品質等に影響を与える光を遮光し、かつ、金属探
知機による検査が可能である遮光性積層材およびそれを
使用した包装用容器に関するものである。
品、その他等の種々の物品を充填包装するに適する包装
用容器としては、種々の形態のものが開発され、提案さ
れている。而して、近年、例えば、油脂分を多く含む菓
子、スナック食品、油脂調理した冷凍食品等の飲食品、
あるいは液体洗剤、柔軟剤、シャンプ−、リンス等の工
業製品、ドリンク剤等の医薬品等においては、これら
が、光による影響を受けて、その品質等が劣化し、内容
物の品質が変化することがあり、そのために、これらの
物品の充填包装には、遮光性を有する包装用材料を使用
して充填包装されている。ところで、上記の遮光性を有
する包装用材料としては、一般的には、ボ−ル紙、クラ
フト紙等の紙基材、あるいは、アルミニウム箔またはア
ルミニウム蒸着フィルム、更には、樹脂のフィルムに印
刷インキないし塗料等による一層のコ−ティング膜を形
成したもの等が使用されている。
ような遮光性を有する包装用材料においては、遮光性と
いう点においては優れているかも知れないが、他の点に
おいて劣ることがあり、充分に満足し得るものではな
い。例えば、紙基材等を使用する場合には、遮光性には
最もすぐれているが、包装用容器としては、可撓性に劣
り、また、嵩高くなり、その取扱いが不便であるという
問題点がある。また、アルミニウム箔またはアルミニウ
ム蒸着フィルム等を使用する場合には、これも遮光性に
は優れているが、金属探知機により、包装製品中に金属
等の異物が混入しているか否かを検査する際に、金属探
知機で検査することができないという問題点があり、そ
の結果、金属等の異物の混入の検査を他の方法によらな
ければならないものである。次にまた、樹脂のフィルム
に印刷インキないし塗料等による一層のコ−ティング膜
を形成したものを使用する場合には、通常、基材フィル
ムの裏面に裏刷り印刷により所望の絵柄印刷層を形成
し、その上に印刷インキないし塗料等による一層、いわ
ゆる、ベタの印刷層ないし塗布層等からなる遮光性層を
形成してその効果を期待するものである。しかし、この
ような場合、所望の絵柄印刷層とベタの印刷層ないし塗
布層との調整が極めて困難であり、その両者が良好に調
整することができればよいが、調整ができない場合に
は、その絵柄印刷層の色調とベタの印刷層ないし塗布層
の色調とが相互に悪影響を及ぼし、包装製品としての意
匠性、装飾性等に欠けることになり、時には、包装製品
として店頭での陳列販売等に供さないということにもな
り兼ねないものである。通常、意匠性、装飾性等に悪影
響を与えない着色剤を含む遮光性層を形成すると、逆
に、十分な遮光性が得られないという場合が多いもので
ある。そこで本発明は、十分な遮光性を有し、かつ、そ
の製造が簡便であり、更に、金属探知機による検査にも
適する遮光性積層材、および包装用容器等を提供するこ
とである。
な問題点を解決すべく種々研究の結果、Tダイ共押し出
し製膜法による共押し出し多層製膜フィルムに着目し、
まず、最内層を構成するヒ−トシ−ル性樹脂層と該ヒ−
トシ−ル性樹脂層の外側に積層する遮光性を有する樹脂
層との少なくとも二層からなるTダイ共押し出し多層製
膜フィルムを製造し、これに、例えば、基材フィルム、
中間基材、ヒ−トシ−ル性樹脂層等の他の基材を任意に
積層して積層材を製造し、次に、該積層材を使用し、こ
れを製袋して包装用容器を製造し、而して、該包装用容
器内に、内容物を充填包装して包装製品を製造したとこ
ろ、十分な遮光性を有し、その内容物の保護適性に優
れ、かつ、その製造が簡便であり、更に、包装製品につ
いて金属等の異物の検査に際し、金属探知機による検査
にも適する遮光性積層材およびそれを使用した包装用容
器等を製造し得ることを見出して本発明を完成したもの
である。
−トシ−ル性樹脂層と該ヒ−トシ−ル性樹脂層の外側に
積層する遮光性を有する樹脂層との少なくとも二層から
なるTダイ共押し出し多層製膜フィルムを含むことを特
徴とする遮光性積層材およびそれを使用した包装用容器
に関するものである。
詳しく説明する。まず、上記の本発明にかかる遮光性積
層材およびそれを使用した包装用容器の構成についてそ
の具体例を例示して図面を用いて説明すると、図1、図
2、図3および図4は、本発明にかかる遮光性積層材の
層構成の一例を示す概略的断面図であり、図5は、図2
に示す遮光性積層材を使用して製袋してなる本発明にか
かる包装用容器の構成を示す概略的斜視図であり、図6
は、図5に示す包装用容器内に内容物を充填包装した包
装製品の構成を示す概略的斜視図である。
光性積層材について二三を例示すると、図1に示すよう
に、本発明にかかる遮光性積層材としては、最内層を構
成するヒ−トシ−ル性樹脂層1と該ヒ−トシ−ル性樹脂
層1の外側に積層する遮光性を有する樹脂層2との少な
くとも二層1、2からなるTダイ共押し出し多層製膜フ
ィルム3を含むことを基本構成とする遮光性積層材Aを
挙げることができる。具体的には、本発明にかかる遮光
性積層材としては、図2に示すように、上記の図1で示
した遮光性積層材Aにおいて、遮光性を有する樹脂層2
の面に、基材フィルム層4を積層した構成からなる遮光
性積層材Bを使用することができる。更に、本発明にか
かる遮光性積層材としては、図3に示すように、上記の
図2で示した遮光性積層材Bにおいて、遮光性を有する
樹脂層2と、基材フィルム層4との間に、中間基材層5
を積層した構成からなる遮光性積層材Cを使用すること
ができる。あるいは、本発明にかかる遮光性積層材とし
ては、図4に示すように、上記の図3で示した遮光性積
層材Cにおいて、基材フィルム層4の面に、更に、ヒ−
トシ−ル性樹脂層1aを積層した構成からなる遮光性積
層材Dを使用することができる。上記の例示は、本発明
にかかる遮光性積層材の代表的な二三を例示したもので
あり、本発明はこれによって限定されるものではないこ
とは言うまでもないことである。例えば、図示しない
が、その使用目的、用途、充填包装する内容物、その流
通形態、販売形態、その他等によって遮光性積層材とし
ての層構成を設計し、最内層を構成するヒ−トシ−ル性
樹脂層と該ヒ−トシ−ル性樹脂層の外側に積層する遮光
性を有する樹脂層との少なくとも二層からなるTダイ共
押し出し多層製膜フィルムを含むことを基本構成とし
て、その他の素材の使用を含めて任意に積層させて遮光
性積層材を製造することができるものである。
成からなる本発明にかかる遮光性積層材を使用して製袋
してなる本発明にかかる包装用容器について例示する
と、本発明にかかる包装用容器としては、上記の図2に
示す遮光性積層材を使用して製袋してなる包装用容器の
例を示すと、図5に示すように、まず、遮光性積層材
B、Bの2枚を用意し、その最内層を構成するヒ−トシ
−ル性樹脂層1、1の面を対向して重ね合わせ、しかる
後その遮光性積層材B、Bとの周辺端部の3方をヒ−ト
シ−ルしてヒ−トシ−ル部6、6、6を形成して、本発
明にかかる包装用容器Eを製造することができる。
器は、その一例を例示したものであり、これによって本
発明は限定されるものではなく、勿論、本発明において
は、上記の図3、図4等に示す遮光性積層材を使用して
同様にして、本発明にかかる包装用容器を製造すること
ができることは言うまでもないことである。また、例え
ば、本発明においては、図示しないが、プラスチック製
袋の形態としては、種々の形態のものを製造することが
でき、後述するように、例えば、自立性袋(スタンディ
ングパウチ)、カゼット型袋、舟底型袋、その他等、種
々の形態のものを製造することができるものである。ま
た、本発明においては、開封のために、周辺端部のヒ−
トシ−ル部であって、その開封部に相当する箇所に、例
えば、開封用ノッチ、切り欠き部等を刻設することがで
きるものである。
明にかかる包装用容器内に内容物を充填包装した包装製
品について説明すると、図6に示すように、上記の図5
に示す包装用容器Eの上方の開口部から内容物7を充填
し、しかる後その上方の開口部をヒ−トシ−ルして上端
シ−ル部8を形成して、本発明にかかる包装用容器Eを
使用した包装製品Fを製造することができる。なお、図
3中、6、E等は、前述と同じ意味である。而して、本
発明においては、上記のような包装製品Fは、同じく、
図6に示すように、開封用ノッチ9、9等の部分を手に
持って、袋体を引き裂いて開封し、これによって内容物
を取り出して食することができる。
光性積層材および包装用容器等を構成する材料について
説明すると、まず、本発明において、ヒ−トシ−ル性樹
脂層を構成するヒ−トシ−ル性樹脂としては、熱によっ
て溶融して相互に融着し得るものであり、かつ、Tダイ
共押し出し法により共押し出しすることができるものを
使用することができ、具体的には、例えば、低密度ポリ
エチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−ア
クリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合
体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタ
クリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合
体、メチルペンテンポリマ−、ポリブテンポリマ−、ポ
リエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系
樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマ−
ル酸、無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸で変性した
酸変性ポリオレフィン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、
ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、
ポリスチレン系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ア
クリロニトリル−スチレン共重合体(AS系樹脂)、ア
クリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(AB
S系樹脂)、その他等の樹脂を使用することができる。
トシ−ル性樹脂として、メタロセン触媒を用いて重合し
たエチレン−α・オレフィン共重合体も同様に使用する
ことができる。具体的には、メタロセン触媒を用いて重
合したエチレン−α・オレフィン共重合体、例えば、二
塩化ジルコノセンとメチルアルモキサンの組み合わせに
よる触媒等のメタロセン錯体とアルモキサンとの組み合
わせによる触媒、すなわち、メタロセン触媒を使用して
重合してなるエチレン−α・オレフィン共重合体を使用
することができる。メタロセン触媒は、現行の触媒が、
活性点が不均一でマルチサイト触媒と呼ばれているのに
対し、活性点が均一であることからシングルサイト触媒
とも呼ばれているものである。例えば、三菱化学株式会
社製の商品名「カ−ネル」、三井石油化学工業株式会社
製の商品名「エボリュ−」、米国、エクソン・ケミカル
(EXXON CHEMICAL)社製の商品名「エク
ザクト(EXACT)」、米国、ダウ・ケミカル(DO
W CHEMICAL)社製の商品名「アフィニティ−
(AFFINITY)、商品名「エンゲ−ジ(ENGA
GE)」等のメタロセン触媒を用いて重合したエチレン
−α・オレフィン共重合体を使用することができる。本
発明において、上記のようなヒ−トシ−ル性樹脂とし
て、メタロセン触媒を用いて重合したエチレン−α・オ
レフィン共重合体を使用する場合には、袋体を製造する
ときに、低温ヒ−トシ−ル性が可能であるという利点を
有するものである。
る樹脂層を構成する樹脂としては、後述する着色剤と混
練することができ、かつ、上記のヒ−トシ−ル性樹脂と
Tダイ共押し出し法により共押し出しすることができる
性質を有する樹脂を使用することができ、具体的には、
上記に挙げたヒ−トシ−ル性樹脂を同様に使用すること
ができる。また、本発明において、上記以外の樹脂とし
ては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−ル系
樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、フッ
素系樹脂、ジエン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、ニトロセルロ−ス、その他等の公知の
樹脂を任意に選択して使用することもができる。
トシ−ル性樹脂層、および遮光性を有する樹脂層を構成
する樹脂を使用してTダイ共押し出しして多層製膜フィ
ルムを製造する方法について説明すると、かかる方法と
しては、種々の方法があり、例えば、まず、少なくと
も、ヒ−トシ−ル性樹脂層を構成するヒ−トシ−ル性樹
脂と、遮光性を有する樹脂層を構成する樹脂を使用し、
これらを、例えば、フィ−ルドブロック法、あるいはマ
ルチマニホ−ルド法等の共押し出し機を利用して溶融、
混練し、次いでダイ内でフィルム状にし、しかる後、引
取り機で冷却、固化し、次いで、巻き取り機で巻き取る
ことによって、Tダイ共押し出し多層製膜フィルムを製
造することができる。上記において、Tダイ共押し出し
多層製膜フィルムを製造するに際しては、本発明におい
ては、少なくとも、上記の2層からなる多層製膜フィル
ムを基本構成とし、必要ならば、ヒ−トシ−ル性樹脂
層、あるいは、遮光性を有する樹脂層それ自身を2層な
いしそれ以上として多層化することもでき、あるいは、
更に、上記の2層からなる多層製膜フィルムを基本構成
とし、これに、他の共押し出し可能な樹脂等を使用し、
3層ないしそれ以上からなる多層製膜フィルムとするこ
ともできる。また、上記において、ヒ−トシ−ル性樹脂
層を構成するヒ−トシ−ル性樹脂、または遮光性を有す
る樹脂層を構成する樹脂には、予め、例えば、安定剤、
可塑剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、滑剤、帯電防止
剤、充填剤、その他等の成形助剤の1種ないしそれ以上
を任意に添加して、溶融、混練することができる。
において、ヒ−トシ−ル性樹脂層の膜厚としては、2μ
mないし500μm位、好ましくは、5μmないし20
0μm位が望ましく、また、遮光性を有する樹脂層の膜
厚としては、上記のヒ−トシ−ル性樹脂層の膜厚と同様
に、2μmないし500μm位、好ましくは、5μmな
いし200μm位が望ましい。
性を有する樹脂層の遮光性は、遮光性を有する樹脂層を
構成する樹脂に、着色剤の1種ないしそれ以上を添加
し、これを十分に溶融、混練し、上記のように、Tダイ
共押し出し法を利用して、着色剤が混練したフィルムを
形成することによって、その効果を奏するものである。
而して、本発明において、上記の着色剤としては、染
料、顔料等の着色剤の1種ないしそれ以上を使用するこ
とができ、具体的には、例えば、チタンイエロ−、ハン
ザイエロ−、黄色酸化鉄、黄鉛等の黄色系顔料、ベンガ
ラ、バ−ミリオン等の赤色系、橙色系ないし茶色系顔
料、群青、紺青、酸化クロム等の青色ないし緑色系顔
料、酸化チタン、亜鉛華、硫化亜鉛等の白色系顔料、カ
−ボンブラック等の黒色系顔料、炭酸カルシウム、沈降
性硫酸バリウム、クレ−、タルク等の体質系顔料、レ−
キレッド、パ−マネントレッド等のアゾ系染料・顔料、
フタロシアニンブル−、フタロシアニングリ−ン等のフ
タロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインド
リノン系顔料、ジオキサジン系顔料、チオインジゴ系顔
料、アントラキノン系染料・顔料、その他等の染料、顔
料等の着色剤の1種ないしそれ以上の混合物を使用する
ことができる。
ては、特に、光波長380nm以下の紫外光線および/
または光波長380〜550nmの可視、近赤外光線の
波長において光透過率が5%以下である着色剤の1種な
いしそれ以上を使用することが好ましい。また、本発明
において、上記の着色剤の添加量としては、遮光性を有
する樹脂層を構成する樹脂100重量部に対し着色剤
0.1〜30重量部位、好ましくは、1〜20重量部位
の割合で配合することが望ましい。ところで、本発明に
おいて、遮光性を有する樹脂層としては、着色剤を含有
する一層の樹脂層で基本的には構成することができる
が、更に、二種ないしそれ以上の着色剤を使用し、それ
に応じた着色剤を含有する二層ないしそれ以上からなる
樹脂層で構成することもできる。例えば、本発明におい
ては、遮光性を有する樹脂層として、白色系顔料を含有
する樹脂層と、赤色、茶色、または青色系顔料等の有彩
色の顔料を含有する樹脂層との2層から構成してなる遮
光性を有する樹脂層を使用することができる。上記の場
合、白色系顔料を含有する樹脂層としては、全光線透過
率が70%以下、望ましい遮光を得るためには、0〜5
0%位の範疇とすることが好ましく、また、有彩色の顔
料を含有する樹脂層としては、全光線透過率が40%以
下、望ましい遮光を得るためには、0〜20%以の範疇
とすることが好ましい。また、上記の場合、白色系顔料
を含有する樹脂層としては、390nm以下の各光波長
において、透過率が1%以下であり、また、有彩色の顔
料を含有する樹脂層としては、400〜600nmの各
波長において、透過率が5%以下であることが好まし
い。
構成する基材フィルムとしては、これが、通常、包装用
容器を構成する基本素材となるものであることから、機
械的、物理的、化学的、その他等において優れた性質を
有し、特に、強度を有して強靱であり、かつ耐熱性を有
する樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができ
る。具体的には、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、ポリアラミド系樹脂、ポリエチレンまたは
ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂、ポリアクリルまたはメタクリル系樹脂、ポリ
カ−ボネ−ト系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、フッ素系
樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリビニ−ルアル
コ−ル系樹脂、その他等の強靱な樹脂のフィルムないし
シ−ト、その他等を使用することができる。而して、上
記の樹脂のフィルムないしシ−トとしては、縦方向また
は横方向のいずれかの一軸方向に延伸した延伸フィルム
を使用することができる。その延伸方法としては、例え
ば、フラット法、インフレ−ション法等の公知の方法で
行うことができ、その延伸倍率としては、約2〜10倍
位のものを使用することができる。また、そのフィルム
の厚さとしては、1μmないし100μm位、好ましく
は、5μmないし50μm位が望ましい。なお、本発明
においては、上記のような樹脂のフィルムには、例え
ば、文字、図形、記号、絵柄、模様等の所望の印刷絵柄
を通常の印刷法で表刷り印刷あるいは裏刷り印刷等が施
されていてもよい。
を構成する中間基材としては、例えば、水蒸気、水、ガ
ス等を透過しない性質等を有する材料等を使用すること
ができ、これは、単体の基材でもよく、あるいは二種以
上の基材を組み合わせてなる複合基材等であってもよ
い。具体的には、例えば、水蒸気、ガス等に対するバリ
ア−性を有する酸化珪素、酸化アルミニュウム等の無機
酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィルム、水蒸気、水等
のバリア−性を有する低密度ポリエチレン、中密度ポリ
エチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体
等の樹脂のフィルムないしシ−ト、ガスバリア−性を有
するポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコ−ル、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体ケン化物等の樹脂のフィルム
ないしシ−ト、その他等を使用することができる。これ
らの材料は、一種ないしそれ以上を組み合わせて使用す
ることができる。上記のフィルムないしシ−トの厚さと
しては、任意であるが、通常、5μmないし300μm
位、更には、10μmないし100μm位が望ましい。
また、上記において、無機酸化物の蒸着膜としては、厚
さ100Åないし3000Å位のものを使用することが
できる。また、上記の蒸着膜を支持する樹脂のフィルム
としては、例えば、ポリエステルフィルム、ポリアミド
フィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリ塩化ビニルフ
ィルム、ポリカ−ボネ−トフィルム、ポリ塩化ビニリデ
ンフィルム、ポリビニルアルコ−ルフィルム、エチレン
−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム、その他等を使
用することができる。
蒸着膜層を構成する無機酸化物としては、例えば、ケイ
素酸化物(SiOx )、酸化アルミニウム、酸化インジ
ウム、酸化スズ、酸化ジルコニウム等を使用することが
できる。更に、本発明においては、無機酸化物として
は、一酸化ケイ素と二酸化ケイ素との混合物、あるいは
ケイ素酸化物と酸化アルミニウムとの混合物であっても
よい。而して、本発明において、無機酸化物の薄膜層を
形成する方法としては、イオンビ−ム法、電子ビ−ム法
等の真空蒸着法、スパッタリング法等によって蒸着膜を
構成することによって形成することができる。上記にお
いて、無機酸化物の薄膜層の厚さとしては、十分なバリ
ア−性を得るために、通常、100Åないし3000Å
位であることが好ましく、特に、本発明においては、2
00Åないし2000Å位が望ましい。上記において、
無機酸化物の薄膜層の厚さが、2000Åを超えると、
特に、3000Åを超えると、無機酸化物の薄膜層にク
ラック等が入りやすくなり、そりによりバリア−性が低
下するという危険性があると共に、材料コストが高くな
るという問題点であるので好ましくなく、また、200
Å以下、更には、100Å以下になると、バリア−性の
効果を奏することが困難になり好ましくない。
外層を構成するヒ−トシ−ル性樹脂層を構成するヒ−ト
シ−ル性樹脂としては、前述に挙げたヒ−トシ−ル性樹
脂をそのまま同様に使用することができ、そのフィルム
ないしシ−トを使用することができる。そのフィルムな
いしシ−トの厚さとしては、2μmないし500μm
位、好ましくは、5μmないし200μm位が望まし
い。ところで、本発明においては、上記のようなヒ−ト
シ−ル性樹脂層を最外層にも設け、而して、その最内層
面と最外層面どうしを重ね合わせて、その重合面の端部
をヒ−トシ−ルしてシ−ル部を形成することによって、
本発明にかかる包装用容器を製造することができる。
料の他に、通常、包装用容器は、種々の物品を充填包装
する場合、化学的にも、物理的にも過酷な条件に置かれ
ることが多く、そのために、上記のような材料の他に、
通常の軟包装用袋を構成する樹脂のフィルムないしシ−
トを同様に使用することができ、具体的には、例えば、
低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸エ
チル共重合体、エチレン−アクリル酸またはメタクリル
酸共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリブテン系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポ
リ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン
共重合体、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリアクリル
ニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリ
ル−スチレン共重合体(AS系樹脂)、アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS系樹脂)、
ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ−ボネ
−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−ル系樹脂、エチレン−
酢酸ビニル共重合体のケン化物、フッ素系樹脂、ジエン
系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、
ニトロセルロ−ス、その他等の公知の樹脂のフィルムな
いしシ−トから任意に選択して使用することができる。
その他、例えば、セロハン等のフィルム、合成紙等も使
用することができる。本発明において、上記の樹脂のフ
ィルムないしシ−トは、未延伸、一軸ないし二軸方向に
延伸されたもの等のいずれのものでも使用することがで
きる。また、その厚さは、任意であるが、数μmから3
00μm位の範囲から選択して使用することができる。
更に、本発明においては、樹脂のフィルムないしシ−ト
としては、押し出し成膜、インフレ−ション成膜、コ−
ティング膜等のいずれの性状の膜でもよい。
な材料を使用して、本発明にかかる遮光性積層材を製造
する方法について説明すると、かかる方法としては、通
常の包装材料を製造するときに使用するラミネ−ト方
法、例えば、ウエットラミネ−ション法、ドライラミネ
−ション法、無溶剤型ドライラミネ−ション法、押し出
しラミネ−ション法、Tダイ共押し出し成形法、共押し
出しラミネ−ション法、インフレ−ション法、その他等
で行うことができる。而して、本発明においては、上記
のラミネ−トを行う際に、必要ならば、例えば、コロナ
処理、オゾン処理等の前処理をフィルムに施すことがで
き、また、例えば、イソシアネ−ト系(ウレタン系)、
ポリエチレンイミン系、ポリブタジエン系、有機チタン
系等のアンカ−コ−ティング剤、あるいはポリウレタン
系、ポリアクリル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポ
リ酢酸ビニル系、セルロ−ス系、その他等のラミネ−ト
用接着剤等の公知のアンカ−コ−ト剤、接着剤等を使用
することができる。
造法において、押し出しラミネ−トする際の接着性樹脂
層を構成する押し出し樹脂としては、例えば、ポリエチ
レン、エチレン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピ
レン、ポリブテン、ポリイソブテン、ポリイソブチレ
ン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、エチレン−メタ
クリル酸共重合体、あるいはエチレン−アクリル酸共重
合体等のエチレンと不飽和カルボン酸との共重合体、あ
るいはそれらを変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、
エチレン−アクリル酸エチル共重合体、アイオノマ−樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、その他等を使用す
ることができる。また、本発明において、ドライラミネ
−トする際の接着剤層を構成する接着剤としては、具体
的には、ドライラミネ−ト等において使用される2液硬
化型ウレタン系接着剤、ポリエステルウレタン系接着
剤、ポリエ−テルウレタン系接着剤、アクリル系接着
剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、ポリ
酢酸ビニル系接着剤、エポキシ系接着剤、ゴム系接着
剤、その他等を使用することができる。
光性積層材を使用して包装用容器を製造する方法につい
て説明すると、かかる方法としては、種々の方法がある
が、前述の遮光性積層材を使用し、そのヒ−トシ−ル性
樹脂層面を対向して重ね合わせ、更に、その周辺端部を
ヒ−トシ−ルしてシ−ル部を設けて、本発明にかかる包
装用容器を製造することができる。上記において、周辺
端部をヒ−トシ−ルする形態としては、例えば、側面シ
−ル型、二方シ−ル型、三方シ−ル型、四方シ−ル型、
封筒貼りシ−ル型、合掌貼りシ−ル型(ピロ−シ−ル
型)、ひだ付シ−ル型、平底シ−ル型、角底シ−ル型、
舟底シ−ル型、その他等のヒ−トシ−ル形態をあげるこ
とができ、これに合った種々の形態の包装用容器を製造
することができる。その他、例えば、自立性包装袋(ス
タンディングパウチ)等も製造することが可能である。
上記において、ヒ−トシ−ルの方法としては、例えば、
バ−シ−ル、回転ロ−ルシ−ル、ベルトシ−ル、インパ
ルスシ−ル、高周波シ−ル、超音波シ−ル等の公知の方
法で行うことができる。
た本発明にかかる包装用容器は、種々の物品の充填包装
に使用することができ、例えば、飲食品、洗剤等の工業
製品、医薬品、その他等の物品を充填包装するに適する
ものである。特に、本発明にかかる包装用容器は、例え
ば、油脂分を多く含む菓子、スナック食品、油脂調理し
た冷凍食品等の飲食品、あるいは液体洗剤、柔軟剤、シ
ャンプ−、リンス等の工業製品、ドリンク剤等の医薬品
等の物品の充填包装に適し、これにより、上記のような
内容物が、光による影響を受けて、その品質等が劣化
し、内容物の品質が変化することを防止することができ
るものである。また、本発明においては、上記のような
物品を充填包装してなる包装製品は、金属探知機等を使
用して、その中に金属等の異物の混入の有無を簡単に検
査することができるものである。
に具体的に説明する。 実施例1 (1)、線状低密度ポリエチレン100重量部からなる
樹脂組成物 (2)、線状低密度ポリエチレン100重量部に茶色顔
料10重量部を加えた樹脂組成物 (3)、線状低密度ポリエチレン100重量部に白色顔
料10重量部を加えた樹脂組成物 上記の三つの樹脂組成物を使用し、Tダイ共押し出し法
を利用して、下記の層構成からなる3層多層製膜フィル
ムを製造した。 (最内層面)厚さ10μmの線状低密度ポリエチレン層
/厚さ20μmの茶色の線状低密度ポリエチレン層/厚
さ10μmの白色の線状低密度ポリエチレン層
樹脂組成物 (2)、線状低密度ポリエチレン100重量部に灰色顔
料10重量部を加えた樹脂組成物 (3)、線状低密度ポリエチレン100重量部に白色顔
料10重量部を加えた樹脂組成物 上記の三つの樹脂組成物を使用し、Tダイ共押し出し法
を利用して、下記の層構成からなる3層多層製膜フィル
ムを製造した。 (最内層面)厚さ10μmの線状低密度ポリエチレン層
/厚さ20μmの灰色の線状低密度ポリエチレン層/厚
さ10μmの白色の線状低密度ポリエチレン層
樹脂組成物 (2)、線状低密度ポリエチレン100重量部に茶色顔
料10重量部を加えた樹脂組成物 (3)、線状低密度ポリエチレン100重量部に白色顔
料10重量部を加えた樹脂組成物 上記の三つの樹脂組成物を使用し、Tダイ共押し出し法
を利用して、下記の層構成からなる3層多層製膜フィル
ムを製造した。 (最内層面)厚さ30μmの線状低密度ポリエチレン層
/厚さ60μmの茶色の線状低密度ポリエチレン層/厚
さ30μmの白色の線状低密度ポリエチレン層
樹脂組成物 (2)、線状低密度ポリエチレン100重量部に灰色顔
料10重量部を加えた樹脂組成物 (3)、線状低密度ポリエチレン100重量部に白色顔
料10重量部を加えた樹脂組成物 上記の三つの樹脂組成物を使用し、Tダイ共押し出し法
を利用して、下記の層構成からなる3層多層製膜フィル
ムを製造した。 (最内層面)厚さ30μmの線状低密度ポリエチレン層
/厚さ60μmの灰色の線状低密度ポリエチレン層/厚
さ30μmの白色の線状低密度ポリエチレン層
液硬化型のポリウレタン系接着剤を3g/m2 (dr
y)塗布し、次いで、該塗布面に、上記の実施例3で製
造した3層多層製膜フィルムの厚さ30μmの白色の線
状低密度ポリエチレン層の面を重ね合わせてその両者を
ドライラミネ−トして、下記の層構成からなる積層材を
製造した。 (最内層面)厚さ30μmの線状低密度ポリエチレン層
/厚さ60μmの茶色の線状低密度ポリエチレン層/厚
さ30μmの白色の線状低密度ポリエチレン層/接着剤
層/厚さ15μmの2軸延伸ナイロンフィルム層
液硬化型のポリウレタン系接着剤を3g/m2 (dr
y)塗布し、次いで、該塗布面に、上記の実施例4で製
造した3層多層製膜フィルムの厚さ30μmの白色の線
状低密度ポリエチレン層の面を重ね合わせてその両者を
ドライラミネ−トして、下記の層構成からなる積層材を
製造した。 (最内層面)厚さ30μmの線状低密度ポリエチレン層
/厚さ60μmの灰色の線状低密度ポリエチレン層/厚
さ30μmの白色の線状低密度ポリエチレン層/接着剤
層/厚さ15μmの2軸延伸ナイロンフィルム層
液硬化型のポリウレタン系接着剤を3g/m2 (dr
y)塗布し、次いで、該塗布面に、厚さ7μmのアルミ
ニウム箔を重ね合わせてその両者をドライラミネ−ト
し、更に、該アルミニウム箔面に、上記と同様にして、
2液硬化型のポリウレタン系接着剤を3g/m2 (dr
y)塗布し、次いで、該塗布面に、厚さ120μmの線
状低密度ポリエチレンフィルムを重ね合わせてその両者
をドライラミネ−トして、下記の層構成からなる積層材
を製造した。 (最内層面)厚さ120μmの線状低密度ポリエチレン
層/接着剤層/厚さ7μmのアルミニウム箔層/接着剤
層/厚さ15μmの2軸延伸ナイロンフィルム層
液硬化型のポリウレタン系接着剤を3g/m2 (dr
y)塗布し、次いで、該塗布面に、厚さ120μmの線
状低密度ポリエチレンフィルムを重ね合わせてその両者
をドライラミネ−トして、下記の層構成からなる積層材
を製造した。 (最内層面)厚さ120μmの線状低密度ポリエチレン
層/接着剤層/厚さ15μmの2軸延伸ナイロンフィル
ム層
よび積層材、比較例1〜2で製造した積層材の各々につ
いて、全光線透過率を測定した。測定法は、スガ試験
機、SMカラ−コンピュ−タ−(スガ試験機株式会社
製、機種名、SM−5−1S−2B型)にて測定した。
測定の結果を下記の表1に示す。
製造した積層材の各々を使用してパウチを作成し、次
に、該パウチ内に標準金属片(鉄製およびステンレス
製)をいれ、金属探知機(一般タイプとアルミニウム蒸
着兼用タイプ)でオ−トセンスした。標準金属片の大き
さを変え、探知の可否によって検知感度を測定した。探
知の可否および検知感度について、その結果を下記の表
2に示す。
Bは、アルミニウム蒸着兼用タイプの金属検知機を表
し、×は、検知不可能を表し、○は、検出限界を表し、
◎は、検出可能を表す。
製造した積層材の各々を使用してパウチを作成し、次
に、該パウチについて目視検査で内容物の隠蔽性および
外観チェックを行った。その結果を下記の表3に示す。
製造した積層材の各々を使用してパウチを作成し、次
に、該パウチ内に、内容物として市販のシャンプ−、リ
ンス液を充填包装した。次に、上記で製造した充填包装
製品について、白色蛍光灯下(1500Lx)、37℃
で光照射保存試験を行った。その測定は、内容物の色変
化を目視により検査した。その結果を下記の表4に示
す。
測定結果より明らかなように、実施例5〜6で製造した
積層材を使用したパウチは、遮光性に優れて内容物の保
護適性を有し、また、包装製品については、金属探知機
での検査が可能であった。これに対し、比較例1のそれ
は、金属探知機での検査が不可能であり、また、比較例
2のそれは、遮光性に劣り内容物の保護適性に欠けてい
た。
に、2液硬化型のポリウレタン系接着剤を3g/m
2 (dry)塗布し、次いで、該塗布面に、酸化ケイ素
の蒸着膜を有する厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレン
テレフタレ−トフィルムを、その酸化ケイ素の蒸着膜面
を対向させてドライラミネ−トし、次いで、更に、上記
の2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム面に、
上記と同様に、2液硬化型のポリウレタン系接着剤を3
g/m2 (dry)塗布し、次いで、該塗布面に、上記
の実施例1で製造した3層多層製膜フィルムの厚さ10
μmの白色の線状低密度ポリエチレン層の面を重ね合わ
せて、しかる後、その両者をドライラミネ−トして、下
記の層構成からなる積層材を製造した。 (最内層面)厚さ10μmの線状低密度ポリエチレン層
/厚さ20μmの茶色の線状低密度ポリエチレン層/厚
さ10μmの白色の線状低密度ポリエチレン層/接着剤
層/酸化ケイ素の蒸着膜を有する厚さ12μmの2軸延
伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/接着剤層/厚
さ20μmの2軸延伸ポリプロピレンフィルム層
に、2液硬化型のポリウレタン系接着剤を3g/m
2 (dry)塗布し、次いで、該塗布面に、酸化ケイ素
の蒸着膜を有する厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレン
テレフタレ−トフィルムを、その酸化ケイ素の蒸着膜面
を対向させてドライラミネ−トし、次いで、更に、上記
の2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム面に、
上記と同様に、2液硬化型のポリウレタン系接着剤を3
g/m2 (dry)塗布し、次いで、該塗布面に、上記
の実施例2で製造した3層多層製膜フィルムの厚さ10
μmの白色の線状低密度ポリエチレン層の面を重ね合わ
せて、しかる後、その両者をドライラミネ−トして、下
記の層構成からなる積層材を製造した。 (最内層面)厚さ10μmの線状低密度ポリエチレン層
/厚さ20μmの灰色の線状低密度ポリエチレン層/厚
さ10μmの白色の線状低密度ポリエチレン層/接着剤
層/酸化ケイ素の蒸着膜を有する厚さ12μmの2軸延
伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/接着剤層/厚
さ20μmの2軸延伸ポリプロピレンフィルム層
に、2液硬化型のポリウレタン系接着剤を3g/m
2 (dry)塗布し、次いで、該塗布面に、酸化アルミ
ニウムの蒸着膜を有する厚さ12μmの2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレ−トフィルムを、その酸化アルミニウ
ムの蒸着膜面を対向させてドライラミネ−トし、次い
で、更に、上記の2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルム面に、上記と同様に、2液硬化型のポリウレタ
ン系接着剤を3g/m2 (dry)塗布し、次いで、該
塗布面に、上記の実施例1で製造した3層多層製膜フィ
ルムの厚さ10μmの白色の線状低密度ポリエチレン層
の面を重ね合わせて、しかる後、その両者をドライラミ
ネ−トして、下記の層構成からなる積層材を製造した。 (最内層面)厚さ10μmの線状低密度ポリエチレン層
/厚さ20μmの茶色の線状低密度ポリエチレン層/厚
さ10μmの白色の線状低密度ポリエチレン層/接着剤
層/酸化アルミニウムの蒸着膜を有する厚さ12μmの
2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/接着剤
層/厚さ20μmの2軸延伸ポリプロピレンフィルム層
に、2液硬化型のポリウレタン系接着剤を3g/m
2 (dry)塗布し、次いで、該塗布面に、酸化アルミ
ニウムの蒸着膜を有する厚さ12μmの2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレ−トフィルムを、その酸化アルミニウ
ムの蒸着膜面を対向させてドライラミネ−トし、次い
で、更に、上記の2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルム面に、上記と同様に、2液硬化型のポリウレタ
ン系接着剤を3g/m2 (dry)塗布し、次いで、該
塗布面に、上記の実施例2で製造した3層多層製膜フィ
ルムの厚さ10μmの白色の線状低密度ポリエチレン層
の面を重ね合わせて、しかる後、その両者をドライラミ
ネ−トして、下記の層構成からなる積層材を製造した。 (最内層面)厚さ10μmの線状低密度ポリエチレン層
/厚さ20μmの灰色の線状低密度ポリエチレン層/厚
さ10μmの白色の線状低密度ポリエチレン層/接着剤
層/酸化アルミニウムの蒸着膜を有する厚さ12μmの
2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/接着剤
層/厚さ20μmの2軸延伸ポリプロピレンフィルム層
透過度と水蒸気透過度を測定した。上記の酸素透過度
は、米国、モコン(MOCON)社製、測定機種名、オ
クストラン(OXTRAN)にて、測定条件JIS−K
7126に準拠して測定し、また、水蒸気透過度は、同
じく、米国、モコン(MOCON)社製、測定機種名、
パ−マトラン(MERMATRAN)にて、測定条件J
IS−K7129に準拠して測定した。上記の測定結果
について、下記の表5に示す。
〜10のものは、酸素透過度、水蒸気透過度等のバリア
−特性に優れているものであった。
は、Tダイ共押し出し製膜法による共押し出し多層製膜
フィルムに着目し、まず、最内層を構成するヒ−トシ−
ル性樹脂層と該ヒ−トシ−ル性樹脂層の外側に積層する
遮光性を有する樹脂層との少なくとも二層からなるTダ
イ共押し出し多層製膜フィルムを製造し、これに、例え
ば、基材フィルム、中間基材、ヒ−トシ−ル性樹脂層等
の他の基材を任意に積層して積層材を製造し、次に、該
積層材を使用し、これを製袋して包装用容器を製造し、
而して、該包装用容器内に、内容物を充填包装して包装
製品を製造して、十分な遮光性を有し、その内容物の保
護適性に優れ、かつ、その製造が簡便であり、更に、包
装製品について金属等の異物の検査に際し、金属探知機
による検査にも適する遮光性積層材、およびそれを使用
した包装用容器等を製造し得ることができるというもの
である。更に、本発明においては、遮光性を有する樹脂
層は、最内層として、ヒ−トシ−ル性樹脂層を介在して
いることから、内容物への影響もなく、また、ヒ−トシ
−ル性樹脂層のヒ−トシ−ル性を阻害することもないも
のである。
示す概略的断面図である。
示す概略的断面図である。
示す概略的断面図である。
示す概略的断面図である。
る本発明にかかる包装用容器の構成を示す概略的斜視図
である。
た包装製品の構成を示す概略的斜視図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 最内層を構成するヒ−トシ−ル性樹脂層
と該ヒ−トシ−ル性樹脂層の外側に積層する遮光性を有
する樹脂層との少なくとも二層からなるTダイ共押し出
し多層製膜フィルムを含むことを特徴とする遮光性積層
材。 - 【請求項2】 Tダイ共押し出し多層製膜フィルムを構
成する遮光性を有する樹脂層の面に、基材フィルム層を
積層したことを特徴とする上記の請求項1に記載する遮
光性積層材。 - 【請求項3】 Tダイ共押し出し多層製膜フィルムを構
成する遮光性を有する樹脂層の面に、中間基材層および
基材フィルム層を順次に積層したことを特徴とする上記
の請求項1または2に記載する遮光性積層材。 - 【請求項4】 Tダイ共押し出し多層製膜フィルムを構
成する遮光性を有する樹脂層の面に、中間基材層、基材
フィルム層、およびヒ−トシ−ル性樹脂層を順次に積層
したことを特徴とする上記の請求項1、2または3に記
載する遮光性積層材。 - 【請求項5】 遮光性を有する樹脂層が、着色剤を含有
する樹脂層からなることを特徴とする上記の請求項1、
2、3または4に記載する遮光性積層材。 - 【請求項6】 遮光性を有する樹脂層が、光波長380
nm以下の紫外光線および/または光波長380〜55
0nmの可視、近赤外光線の波長について光透過率が5
%以下である着色剤の1種ないしそれ以上を含有する樹
脂層からなることを特徴とする上記の請求項1、2、3
または4に記載する遮光性積層材。 - 【請求項7】 最内層を構成するヒ−トシ−ル性樹脂層
と該ヒ−トシ−ル性樹脂層の外側に積層する遮光性を有
する樹脂層との少なくとも二層からなるTダイ共押し出
し多層製膜フィルムを含む遮光性積層材を使用し、これ
を製袋してなることを特徴とする包装用容器。
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004020303A1 (ja) * | 2002-08-27 | 2004-03-11 | Toppan Printing Co., Ltd. | 包装材料および包装容器 |
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JP2013508235A (ja) * | 2009-11-05 | 2013-03-07 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 感光性液体組成物を保護するための包装製品 |
-
1997
- 1997-05-08 JP JP13301497A patent/JP4170414B2/ja not_active Expired - Fee Related
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