JP4727958B2 - ノボラック型フェノール樹脂の製造方法 - Google Patents

ノボラック型フェノール樹脂の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4727958B2
JP4727958B2 JP2004239060A JP2004239060A JP4727958B2 JP 4727958 B2 JP4727958 B2 JP 4727958B2 JP 2004239060 A JP2004239060 A JP 2004239060A JP 2004239060 A JP2004239060 A JP 2004239060A JP 4727958 B2 JP4727958 B2 JP 4727958B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
reaction tube
temperature
tube
aldehydes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004239060A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006056959A (ja
Inventor
智則 稲積
博人 甲斐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Yukizai Corp
Original Assignee
Asahi Organic Chemicals Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Organic Chemicals Industry Co Ltd filed Critical Asahi Organic Chemicals Industry Co Ltd
Priority to JP2004239060A priority Critical patent/JP4727958B2/ja
Priority to EP05765462A priority patent/EP1785438A4/en
Priority to PCT/JP2005/012384 priority patent/WO2006018937A1/ja
Priority to CNB2005800259570A priority patent/CN100519609C/zh
Priority to TW094123897A priority patent/TW200607827A/zh
Publication of JP2006056959A publication Critical patent/JP2006056959A/ja
Priority to US11/619,310 priority patent/US20070112168A1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4727958B2 publication Critical patent/JP4727958B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G8/00Condensation polymers of aldehydes or ketones with phenols only
    • C08G8/04Condensation polymers of aldehydes or ketones with phenols only of aldehydes
    • C08G8/08Condensation polymers of aldehydes or ketones with phenols only of aldehydes of formaldehyde, e.g. of formaldehyde formed in situ
    • C08G8/10Condensation polymers of aldehydes or ketones with phenols only of aldehydes of formaldehyde, e.g. of formaldehyde formed in situ with phenol

Description

本発明は、ノボラック型フェノール樹脂の製造方法に係り、特に、連続反応装置を用いて、ノボラック型フェノール樹脂を、有利に製造する技術に関するものである。
よく知られているように、ノボラック型フェノール樹脂は、酸性触媒の存在下で、フェノール類とアルデヒド類とを加熱して、反応せしめることによって生成される。より具体的には、ノボラック型フェノール樹脂は、フェノール類にアルデヒド類が付加して中間体が形成される付加反応と、かかる中間体にフェノール類が縮合する縮合反応とが、繰り返されることによって生成され、その分子量は、フェノール類とアルデヒド類との配合比で調整され得る。このため、例えば、フェノールとホルムアルデヒドからなるノボラック型フェノール樹脂の場合には、通常、フェノール類(P)に対するアルデヒド類(F)のモル比が、1以下となるように、つまり、(F/P)≦1となるように、それらの配合比が設定されている。
ところで、かかるノボラック型フェノール樹脂を製造するに際しては、バッチ式と連続式の何れかの製造手法が採用される。しかしながら、後者の、長手の反応管内に原料を連続的に流しつつ、その反応管内でフェノール類とアルデヒド類との反応を進行せしめる連続式製造手法では、反応管内面に不溶不融の高次縮合物(スケール)が発生し易く、反応管の伝熱性能が低下して温度コントロールが困難となると共に、製品の品質悪化が惹起され易くなる傾向があるところから、前者のバッチ式や、かかるバッチ式を自動化した手法が、主に、採用されている。
また、前者のバッチ式手法にあっては、反応釜に収容された原料が、一度に同時に反応せしめられるところから、樹脂の製造量が反応釜の容量によって制限されてしまうといった欠点や、製造時間を短くすることが困難であるといった問題を有しており、基本的に、生産性の劣るものである。加えて、各バッチ毎に、反応釜に原料を収容したり、反応釜を加熱したり、反応釜から生成物を取り出したりしなければならず、連続式手法と比べて、操作が煩雑になる。
さらに、ノボラック型フェノール樹脂を製造する際には、上述せる如きアルデヒド類とフェノール類とのモル比(F/P)が1以下となるように、一般に、アルデヒド類の配合量が少なく設定されるのであるが、例え、アルデヒド類が、フェノール類に比して充分に少ない量とされても、バッチ式では、反応終了後において、反応液中に、数%のアルデヒド類が未反応のまま残存し、その未反応のアルデヒド類(残留モノマー)を処分するための処理に、コストが掛かるといった問題があった。また、反応終了後、反応液から未反応物や水分を取り除くため、減圧蒸留等の操作を実施すると、かかる操作時に、未反応のアルデヒド類が少しずつ反応して、反応終了直後と後処理後とで、フェノール樹脂の分子量が異なるといった傾向があった。
なお、特許文献1には、連続反応装置を用いてフェノールホルムアルデヒド樹脂を製造する手法が提案され、反応管を数セクションの反応ゾーンに分けて、反応ゾーンの温度を段階的に加熱する方法が明らかにされている。ところが、本発明者らが検討した結果、かかる手法を採用してフェノールホルムアルデヒド樹脂を製造しても、依然として、反応管の内面に、高次縮合物(スケール)が発生してしまうことが明らかとなり、更なる改良が必要であった。
特開昭51−130498号公報
ここにおいて、本発明は、かくの如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、連続反応装置を用いて、高次縮合物の発生を防止しつつ、未反応アルデヒド類が実質的に残存していないノボラック型フェノール樹脂を、短時間で有利に製造する方法を提供することにある。
そして、本発明者らは、そのような課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、フェノール類、アルデヒド類及び酸性触媒を含む原料混合液の加熱操作、温度制御操作に工夫を加え、且つ、連続反応装置の内部を、所定の圧力以上と為すことで、原料として用いられたアルデヒド類の全量を実質的に反応せしめることが可能となると共に、高次縮合物の混入がない、品質の良好なノボラック型フェノール樹脂を有利に製造し得ることを、見出したのである。
従って、本発明は、かかる知見に基づいて完成されたものであって、その第一の態様とするところは、長手の反応管を有する連続反応装置を用いて、フェノール類とアルデヒド類とを、酸性触媒の存在下において反応せしめて、ノボラック型フェノール樹脂を連続的に製造する方法であって、前記連続反応装置の反応管に、その長手方向に加熱ゾーンと温度コントロールゾーンとを設ける一方、該反応管内の圧力を水蒸気圧以上に保持した状態下において、前記フェノール類、アルデヒド類及び酸性触媒を含む混合液を、該連続反応装置の反応管内に連続的に供給し、該反応管の液流通方向上流側に位置する前記加熱ゾーンにおいて、反応熱が発生する温度以上に加熱して、該混合液中のフェノール類とアルデヒド類との付加縮合反応を開始せしめた後、かかる加熱操作及び付加縮合反応の反応熱により、温度上昇せしめられた混合液を、該反応管の液流通方向下流側に位置する前記温度コントロールゾーンに導いて、冷却操作のみを施しつつ、前記付加縮合反応を進行せしめることを特徴とするノボラック型フェノール樹脂の製造方法にある。
また、本発明に従うノボラック型フェノール樹脂の製造方法における第二の態様にあっては、前記反応管の温度コントロールゾーンにおける少なくとも液流通方向下流側部位の管径が、前記加熱ゾーンにおける部位の管径よりも小さくされ、かかる管径が小さくされた反応管内部において、混合液の流速が高められるようになっている。
さらに、本発明の第三の態様においては、前記反応管の内部に静止型ミキサーが配置され、流通せしめられる混合液が該反応管内において撹拌せしめられる構成が、採用されることとなる。
加えて、本発明の第四の態様においては、前記反応管内部を流通する前記混合液の流速が、0.3m/s以上とされている。
また、本発明に従うノボラック型フェノール樹脂の第五の態様では、前記加熱ゾーンの長さが、前記温度コントロールゾーンの長さよりも短く設定されている構成が、採用されることとなる。
そして、本発明に従うノボラック型フェノール樹脂の製造方法の前記した第一の態様によれば、長手の反応管の液流通方向上流側に加熱ゾーンが設けられ、反応管内に供給される原料混合液が、かかる加熱ゾーンにおいて、反応熱が発生する温度以上に速やかに加熱されるようになっているのである。このとき、本発明においては、触媒の使用量や種類に左右されるものの、加熱温度の下限として、付加縮合反応が実質的に開始されて充分な反応熱が発生する温度(80〜100℃程度)が採用されることが望ましく、また、加熱温度の上限として、温度制御が可能な温度(160〜180℃程度)が採用されることが望ましい。そして、加熱された混合液は、反応管の液流通方向下流側に設けられた温度コントロールゾーンで、冷却操作のみによって、好ましくは、180℃を超えないように、また90℃を下回らないように、温度が制御されるようになっている。このため、本発明によれば、所望の分子量を有するノボラック型フェノール樹脂を、極めて有利に製造することが出来ることとなるのである。また、温度を段階的に徐々に上げる従来の方法と比較すると、本発明においては、目的とする樹脂の生成速度が高められ、そして、製造される樹脂の分子量分布が良好なものとなることに加えて、スケールとなる高次縮合物の発生も効果的に抑制され得るのである。なお、本発明において、「反応熱が発生する温度」とは、加熱ゾーンでの液温上昇率が、大きくなったことが認められる時点の温度をいう。
加えて、本発明に従うノボラック型フェノール樹脂の製造方法によれば、反応管内の圧力が水蒸気圧以上となるように保持されるところから、溶媒として用いられる水や、縮合反応によって発生する水が気化するようなことが有利に抑制される。その結果、アルデヒド類が効率的に反応に供され、反応終了後の混合液中に、未反応のアルデヒド類が残留するようなことが有利に防止され得るようになっているのである。このため、未反応分を見越して、予めアルデヒド類を多めに導入する必要がなく、また、反応終了後に未反応アルデヒド類を処理する操作が不要となり、製造コストを有利に低減することが出来るといった利点も得られる。
また、本発明に従うノボラック型フェノール樹脂の製造方法における第二の態様によれば、温度コントロールゾーンにおける少なくとも液流通方向下流側の部位において、管径が小さくされているところから、かかる部位において流速が高められることとなり、反応が進行するに連れて液流通方向下流側を流通する混合液の粘度が上昇しても、反応管の内面にスケールが発生するようなことが、極めて効果的に防止されることとなるのである。
さらに、本発明の第三の態様によれば、反応管内に静止型ミキサーが配置されて、混合液が撹拌せしめられるように構成されているところから、フェノール類とアルデヒド類との反応が効果的に進行せしめられると共に、高次縮合物の発生も効果的に抑制され得るようになる。
加えて、本発明に従うノボラック型フェノール樹脂の製造方法における上記した第四の態様に従って、混合液の流速を0.3m/s以上とすれば、より一層効果的に高次縮合物の発生を防止することが可能となる。
また、本発明に従うノボラック型フェノール樹脂の製造方法の第五の態様によれば、反応管の全長に対する加熱ゾーンの長さが短く設定され、原料混合液が、速やかに反応熱が発生する温度以上に加熱されることとなる。これにより、フェノール類とアルデヒド類との反応を進行せしめる温度コントロールゾーンの長さを充分に確保することが可能となり、目的とするノボラック型フェノール樹脂をより一層有利に製造することが出来る。
ところで、ノボラック型フェノール樹脂は、上述せるように、フェノール類とアルデヒド類と酸性触媒とを必須成分として用いて、製造されることとなるが、ここで、原料の一つであるフェノール類としては、例えば、フェノール、オルソクレゾール、メタクレゾール、パラクレゾール、レゾルシノール、キシレノール、ビスフェノール類、オルソ位に炭素数3以上、好ましくは炭素数3〜10の炭化水素基を有するオルソ置換フェノール類、パラ位に炭素数3以上、好ましくは炭素数3〜18の炭化水素基を有するパラ置換フェノール類、その他置換フェノール等を、例示することが出来る。そして、そのようなフェノール類のうちの1種が単独で用いられたり、或いはそのうちの2種以上が混合されて、用いられることとなる。
なお、上記フェノール類のうち、ビスフェノール類としては、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビス(2−メチルフェノール)A、ビス(2−メチルフェノール)F、ビスフェノールS、ビスフェノールE、ビスフェノールZ等を挙げることが出来、また、オルソ置換フェノール類としては、2−プロピルフェノール、2−イソプロピルフェノール、2−sec−ブチルフェノール、2−tert−ブチルフェノール、2−フェニルフェノール、2−シクロヘキシルフェノール、2−ノニルフェノール、2−ナフチルフェノール等を挙げることが出来、更に、パラ置換フェノール類としては、4−プロピルフェノール、4−イソプロピルフェノール、4−sec−ブチルフェノール、4−tert−ブチルフェノール、4−フェニルフェノール、4−シクロヘキシルフェノール、4−ノニルフェノール、4−ナフチルフェノール、4−ドデシルフェノール、4−オクタデシルフェノール等を挙げることが出来る。
一方、アルデヒド類としては、例えば、ホルムアルデヒド、ホルマリン、パラホルムアルデヒド、トリオキサン、アセトアルデヒド、パラアルデヒド、プロピオンアルデヒド等、従来から公知の各種アルデヒド類を例示することが出来る。そして、かかるアルデヒド類のうちの1種が単独で用いられたり、或いはそのうちの2種以上が混合されて、用いられる。なお、かかるアルデヒド類は、必要に応じて、水に溶解されて、水溶液の形態で用いられることとなる。
また、上述せる如きフェノール類(P)とアルデヒド類(F)は、一般に、フェノール類の1モルに対して、アルデヒド類が、0.1〜1.0モル、好ましくは0.3〜0.9モルとなる割合において、それぞれ、用いられることとなる。
また、フェノール類とアルデヒド類との付加縮合反応に採用される触媒としては、酸性触媒であれば、特に限定されるものではなく、従来からノボラック型フェノール樹脂の製造に用いられている公知の各種の酸性触媒が適宜に選択されて用いられる。具体的には、ノボラック型のフェノール樹脂を製造するに際しては、例えば、塩酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸、マレイン酸、リン酸、蓚酸等の酸や塩化亜鉛、酢酸亜鉛、酢酸マンガン等の2価金属塩等を挙げることが出来、これらのうちの1種が単独で用いられたり、或いはそのうちの2種以上が混合されて、用いられることとなる。
なお、かかる触媒の使用量は、原料組成等に応じて適宜に設定され、特に限定されるものではなく、一般に、フェノール類の1000質量部に対して、0.5〜50質量部となる割合が採用される。
そして、上述せる如きフェノール類、アルデヒド類及び酸性触媒を用いて、ノボラックタイプのフェノール樹脂が製造されるのであるが、本発明においては、そのようなノボラック型フェノール樹脂の製造に際して、従来のバッチ式の反応装置ではなく、生産性に優れた連続反応装置が用いられることとなる。
具体的には、本発明において採用される連続反応装置の一実施形態を示す系統図が、図1に概略的に示されているが、連続反応装置10は、従来と同様に、フェノール類とアルデヒド類との反応が実質的に行われる、長手の円筒状の反応管12を有して、構成されている。より詳細には、かかる反応管12は、従来から公知の二重管構造を有する金属製の10本の直線状パイプ12a〜12jが、それぞれ、略U字状を呈する金属製の連結パイプ13にて、直列に連結された構造となっており、全体として、1本の長手の円筒状パイプが、所定の間隔をおいて、U字状に繰り返し折り曲げられた形状とされている。
なお、かかる反応管12の内径や長さは、特に制限されるものではなく、反応管12内を流れる原料混合液の種類や、流速、加熱温度等の条件に応じて、適宜に設定され得るのであり、通常、内径としては、良好な伝熱性能が実現され得るように、10mm〜200mm程度の大きさが採用される一方、反応管12の全長としては、生産性が良好に確保され得るように、10m〜2000m程度の長さが採用される。
また、上記した一連のパイプ12a〜12jからなる反応管12の一端側(パイプ12a側)には、原料貯槽14に貯留された原料混合液を反応管12内に導くための、円筒状パイプからなる供給流路16が接続されている一方、その他端側(パイプ12j側)には、反応管12内で反応せしめられた混合液を反応終了物貯槽18内に送出するための、円筒状パイプからなる送出流路20が接続されている。
さらに、かかる供給流路16上には、公知の構造を有するポンプ22が設けられており、このポンプの作動によって、原料貯槽14に貯留された原料混合液が、所定の流速で、反応管12内に送出されて、かかる反応管12内を流通せしめられた後、送出流路20を通じて反応終了物貯槽18に貯留されるようになっており、これにて、混合液が、連続反応装置10の内部を一定方向(図1中、イ方向)に、連続的に流通せしめられるようになっている。
加えて、反応管12よりも液流通方向下流側に位置する送出流路20上には、圧力コントロール弁24が設けられており、かかる圧力コントロール弁24の操作によって、反応管12内の圧力が、所定の圧力に保たれるように、構成されている。
そして、本実施形態においては、特に、反応管12の液流通方向上流側に位置する2本のパイプ12a,12bの部分が、加熱操作を実施する加熱ゾーン26とされ、二重管構造を有するパイプ12a,12bの外側の断面円環状空所内に、それぞれ、高温スチームが流通せしめられるようになっている。より具体的には、高温スチーム発生装置(図示せず)に連結された各スチーム供給流路28上の各バルブ30を操作することによって、所定量の高温スチームが、パイプ12a,12bのそれぞれに導入されるようになっており、かかる高温スチームが、パイプ12a,12bの一方の端部側(図1中、右側)から他方の端部側(図1中、左側)に向かって流通されて、排出せしめられることによって、高温スチームの熱が、パイプ12a,12bの最内部を流通する混合液に伝達され、これにて、原料混合液が、加熱ゾーン26で一気に加熱されるように構成されている。
一方、反応管12の液流通方向下流側に位置する8本のパイプ12c〜12jの部分は、温度コントロールゾーン32とされ、かかる温度コントロールゾーンを構成する8本のパイプ12c〜12jには、上述せる如き加熱ゾーン26とは異なり、二重管構造の断面円環状空所内に、冷却水が適宜に流通せしめられるようになっている。より具体的には、図示しない冷却水タンクに連通された各冷却水供給流路34上の各バルブ36を操作することによって、所定流量の冷却水が、パイプ12c〜12jのそれぞれに導入されるようになっており、かかる冷却水によって、二重管構造を有するパイプ12c〜12jの最内部を流通する混合液の過剰な発熱が抑制され、混合液の液温が、所期の温度に有利に制御されるように構成されている。つまり、温度コントロールゾーン32では、加熱操作は何等行われることなく、必要な冷却操作のみで温度の制御が実施され得るようになっており、これにて、反応を暴走させること無く、混合液の液温を極めて容易に制御することが出来るようになっており、以て、高次縮合物の混入がない、品質が良好なノボラック型フェノール樹脂を安定的に製造することが出来るようになっている。なお、図1では、温度コントロールゾーン32の、連続する2本のパイプ、具体的には、上流側から順に、12cと12d、12eと12f、12gと12h、12iと12jが、それぞれ組を為し、かかる一組のパイプの下流側から、上流側に向かって、それぞれ、冷却水が流通せしめられ、排出されるように構成されている。
ところで、上述せる如き構造とされた本実施形態の連続反応装置を用いて、目的とするノボラック型フェノール樹脂を連続的に製造するには、例えば、以下の如き手順が採用されることとなる。
すなわち、先ず、原料が一時的に貯留される原料貯槽14に、前述せる如きフェノール類やアルデヒド類、酸性触媒等の原料の他、必要に応じて、水等の溶媒や各種の添加剤が、それぞれ、所定の配合割合において、連続的に或いは所定時間毎に投入される。そして、原料貯槽14に投入された原料等は、かかる原料貯槽14内の攪拌機で撹拌され、均一な混合液とされる。このとき、原料貯槽14内の混合液の温度は、常温〜60℃程度となる。
そして、ポンプ22の作動により、原料貯槽14内に貯留された混合液が、供給流路16を通じて反応管12に連続的に送り込まれることとなる。このとき、反応管12内を流通する混合液の流速は、好ましくは0.3m/s以上、より好ましくは、0.5m/s以上とされることが望ましく、このような流速を採用することによって、スケールとなる高次縮合物の発生を極めて有利に防止することが可能となる。なお、混合液の流速の上限としては、特に制限されるものではないものの、実用上、10m/s以下とされる。
また、反応管12に送り込まれた混合液は、反応管12の液流通方向上流側に位置する加熱ゾーン26において、高温スチームにより、反応熱が発生する温度以上の温度に加熱されるようになっているのであり、この加熱操作によって、フェノール類とアルデヒド類との反応が実質的に開始されることとなる。なお、かかる加熱ゾーン26において、混合液の温度が、反応熱の発生する温度に達しない場合には、フェノール類とアルデヒド類の反応によって生じる反応熱の発熱量が不十分となり、温度コントロールゾーン32での反応の進行が遅くなり、反応終了物貯槽18に到達するまでに反応が完結せず、未反応のモノマーが残留するようになる。また、加熱温度の上限としては、特に限定されるものはないものの、混合液の温度が高くなり過ぎると、著しい発熱が惹起されて、反応が暴走し、例え、冷却を行ったとしても、温度を制御することが出来なくなって、安全性の面において問題を生じると共に、高次縮合物が発生し易くなる。
具体的には、かかる加熱温度は、触媒の使用量や種類に応じて適宜に設定されることが望ましく、好適には80℃〜180℃、より好ましくは100℃〜160℃、更に好ましくは120℃〜150℃の温度とされることが望ましい。例えば、触媒をフェノール類の1000質量部に対して5質量部程度の割合で使用した場合には、加熱ゾーン26出口の温度が170℃を超えるようになると、反応が暴走し、温度コントロールゾーン32で温度制御することが出来なくなる傾向があり、また、加熱ゾーン26出口の温度が90℃を下回るようになると、反応熱が発生しない傾向がある。一方、触媒をフェノール類の1000質量部に対して10質量部程度の割合で使用した場合には、加熱ゾーン26出口の温度が90℃程度でも反応熱が発生し、90℃でも問題なくフェノール樹脂を製造することが出来る。また、触媒をフェノール類の1000質量部に対して2質量部程度の割合で使用した場合には、加熱ゾーン26出口の温度が180℃であっても、反応の暴走は惹起されず、問題なくフェノール樹脂を製造することが出来る。
ここで、加熱ゾーン26における加熱時間は、反応管12の内径や長さ、混合液の流速等に応じて適宜に変化するものであって、特に制限はされないものの、生産性を勘案すると、可及的に短い時間で加熱操作が実施されることが望ましい。
その後、加熱ゾーン26内で所定の温度に加熱された混合液は、所定の制御温度に達した後(ここでは、加熱ゾーン26から、直ちに)反応管12の液流通方向下流側に位置する温度コントロールゾーン32内に導かれる。そして、かかる温度コントロールゾーン32内で、冷却操作だけが施されて、フェノール類とアルデヒド類との付加縮合反応が進行せしめられるのである。この際、温度コントロールゾーン32における混合液の液温は、好ましくは90℃〜180℃、更に好ましくは130〜160℃の温度範囲となるように、保持されることが望ましい。
なお、本実施形態の温度コントロールゾーン32では、冷却水による冷却が、組にされたパイプ毎に実施されるように構成されており、加熱ゾーン26から導かれた混合液が、適宜に冷却せしめられるようになっている。
また、本実施形態においては、反応管12の全長に対する加熱ゾーン26の長さが、温度コントロールゾーン32の長さに比して充分に短い長さとされ、具体的には、例えば温度コントロールゾーン32の1/4程度の長さとされ、温度コントロールゾーンの長さが充分に確保されているところから、フェノール類とアルデヒド類との反応が有利に実施され得るようになっている。なお、反応管12の全長に対する加熱ゾーン26の長さが、温度コントロールゾーン32の長さに比して長くなり過ぎると、従来と同様に、反応管12の内面にスケールが発生し易くなったり、或いは反応が充分に進まず、未反応アルデヒド類が残留してしまうようになる。
さらに、本実施形態では、圧力コントロール弁24を操作することによって、反応管12内の圧力が、水蒸気圧以上とされるようになっている。つまり、混合液の液温が反応熱が発生する温度以上である反応管12の部分では、1atm(0.10MPa)以上となるように、例えば130℃では、0.27MPa以上、160℃では、0.62MPa以上となるように、圧力コントロール弁24にて、反応管12内の圧力が、適宜に設定されるようになっているのである。これにより、混合液中に含まれる水の気化が効果的に防止され得るようになっており、その結果、水に溶解せしめられた状態で反応に供されるアルデヒド類が、フェノール類と効率的に反応せしめられることとなって、反応終了後に、未反応アルデヒド類が残存するようなことが、極めて有利に防止され得るようになっているのである。なお、かかる反応管12内の圧力の上限は、特に制限されるものではないものの、実用上、3.0MPa以下とされることが望ましい。
かくして、反応管12内で、フェノール類とアルデヒド類との付加縮合反応が進行すると、その反応の進行に伴って、目的とするフェノール樹脂が生成し、温度コントロールゾーン32内を流通し、そして、反応管12内での反応が終了すると、送出流路20に送り出されて、該送出流路20を通じて、反応終了物貯槽18に貯留されることとなる。
そして、反応終了物貯槽18に貯留された反応生成物(反応終了物)に対して、水洗処理や蒸留処理等、従来と同様な後処理が施されることにより、目的とするノボラック型フェノール樹脂が製造されるのである。かくして製造されたノボラック型フェノール樹脂にあっては、高次縮合物が混入されることなく、所望の分子量分布が有利に実現され、良好な品質が確保されているのである。
また、かくの如き手法によれば、貯槽18内に貯留される反応終了物(反応生成物)には、未反応のアルデヒド類が何等溶解しておらず、或いは未反応アルデヒド類の濃度が限りなく零に近く、原料として用いられたアルデヒド類の全量が実質的に反応せしめられるといった特徴が発揮されることとなる。加えて、反応管12の内面に、高次縮合物からなるスケールが付着、蓄積するようなことも、有利に防止され得るのである。
以上、本発明の代表的な実施形態について詳述してきたが、それは、あくまでも例示に過ぎないものであって、本発明は、そのような実施形態に係る具体的な記述によって、何等限定的に解釈されるものではないことが、理解されるべきである。
例えば、上記の実施形態では、反応管12内を流通する混合液が、原料混合液を供給するためのポンプ22の回転数によって、一定の流速で、流通せしめられる構成とされていたが、反応管12の液流通方向下流側に位置する部位の管径を上流側よりも細くすることによって、その管径を細くした部位の流速を高めるようにすることも可能である。
より具体的には、反応が進行するに連れて、混合液の粘度が上昇するようになるのであるが、換言すれば、液流通方向下流側に行くに従って混合液の粘度が上昇する傾向があるが、反応管12の温度コントロールゾーン32における少なくとも液流通方向下流側の部位、つまり、混合液の粘度が高くなる部位の管径を、加熱ゾーン26における管径よりも小さくすれば、かかる部位において流速が高められることとなって、レイノルズ数の低下が有利に抑制され得ることとなり、以て、反応管12の内面にスケールが発生するようなことが、極めて効果的に防止され得ると共に、フェノール樹脂等からなる樹脂層とアルデヒド類を含む水層が有利に撹拌、混合せしめられるようになるのである。
なお、このように、部分的に反応管12の管径を小さくして、部分的に流速を高めるようにすれば、ポンプの回転数を上げる等して反応管12全体の流速を高める場合(この場合、流速が上昇する分、充分な反応時間を確保するために、反応管の長さを長くする必要がある)に比して、反応管12の長さを短く設計することが可能となり、装置の大型化を抑えることが出来るといった利点も享受されることとなる。また、反応管12の管径は、液流通方向下流側に向かうに従って(混合液の粘度が上昇するに従って)、段階的に細くなるように構成されても、何等差支えない。
また、反応管12内を流通する混合液の撹拌性を高めるべく、反応管12に、従来から公知の構造を有する静止型ミキサー(スタティックミキサー)を配置することも有効であり、静止型ミキサーを用いることによって、混合液が効率的に撹拌され、高次縮合物の発生が抑制され得ると共に、フェノール類とアルデヒド類との反応性が有利に高められるようになる。なお、このように、静止型ミキサーを設置する場合には、反応管12内を流れる混合液が、有利に撹拌されるようになるところから、反応管12を流れる混合液の流速を、静止型ミキサーを設置しない場合の流速よりも、低く設定することが可能である。具体的には、静止型ミキサーを使用しない場合には、上述せるように、反応管12を流れる混合液の流速は0.3m/s以上に設定されることが望ましいのであるが、静止型ミキサーを使用する場合には、0.1m/s以上となるように設定されることが望ましいのである。また、流速を低く設定すれば、反応管12の長さを短く設計することも可能となり、装置の大型化を抑えることが可能となる。なお、かかる静止型ミキサーの種類や配設位置は、特に制限されるものではなく、例えば、温度コントロールゾーン32を構成するパイプ12c〜12jの入り口側に、適当なエレメント数のスタティックミキサーを、それぞれ、配置する等、市販の静止型ミキサーを、所定の距離を隔てて配置する構成等が採用され得る。
さらに、上例では、反応管12を構成するパイプとして、二重管構造のものが採用され、混合液の加熱や冷却が、高温スチームや冷却水を用いて実施されるようになっていたが、加熱手法や冷却手法は例示のものに何等限定されるものではなく、例えば、バンドヒータを用いた加熱等、従来から公知の手法が、何れも採用され得る。また、パイプの一本一本を、それぞれ、加熱若しくは冷却するようにしても、或いは、パイプの複数本を纏めて、加熱若しくは冷却するようにしても良い。
加えて、前記実施形態では、加熱ゾーン26が2本のパイプ12a,12bで構成される一方、温度コントロールゾーン32が8本のパイプ12c〜12jで構成されていたが、各ゾーンにおけるパイプの配設数は、上例のものに何等限定されるものではないことは、勿論、言うまでもないところである。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、そして、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないところである。
以下に、本発明の代表的な実施例を示し、本発明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明が、そのような実施例の記載によって、何等の制約をも受けるものでないことは、言うまでもないところである。
先ず、図1に示される如き構造の連続反応装置(10)を準備した。なお、反応管(10)の管径(内径)としては、下記表1に示されるように、25mm又は20mmを採用した。また、反応管(12)を構成する各パイプの出口及びパイプ(12a)の入口には、それぞれ、温度計と圧力計を設置し、管内を流通する混合液の液温や管内の圧力の測定できるように構成した。一方、原料としては、フェノール類:フェノール、アルデヒド類:47%ホルムアルデヒド水溶液、酸性触媒:蓚酸を、それぞれ、準備した。
また、反応熱の発生の有無については、加熱ゾーン(26)を構成する各パイプの出口温度及びパイプ(12a)の入口温度を測定することによって、各パイプにおける液温上昇を求め、各パイプ間の液温上昇の傾きの変化によって、反応熱の発生の有無を確認した。
<実施例1〜11、比較例1〜2(連続式)>
下記表1に示される配合割合となるように、フェノール、47%ホルムアルデヒド水溶液及び蓚酸を、原料貯槽(14)に投入し、それらを、原料貯槽(14)内で、均一となるように充分に撹拌した。その後、ポンプ(22)を作動せしめて、原料貯槽(14)内の混合液を、下記表1に示される流速となるように、反応管(12)内に供給した。そして、反応管(12)の液流通方向上流側に位置する加熱ゾーン(26)の出口で、導入された混合液の液温が、下記表1に示される温度となるように、加熱ゾーン(26)において加熱を行った。そして、加熱ゾーン(26)から送り出された混合液は、温度コントロールゾーン(32)で、適宜に冷却されつつ、反応せしめられた後、反応終了物貯槽(18)に収容された。なお、かかる操作中、圧力調整弁(24)にて反応管(12)内の圧力を高めた。
また、上述せる如きノボラック型フェノール樹脂の製造中においては、反応管(12)内の圧力や混合液の温度を測定した。そして、測定された圧力、及び、温度コントロールゾーン(32)における液温の最高値と最低値を、下記表1に併せ示した。
さらに、反応終了後、反応管(12)の内部を目視で観察することによりスケールとなる高次縮合物の発生の有無を確認し、得られた結果を下記表1に示した。また、反応終了物貯槽(18)に貯留された反応終了物を取り出し、ホルムアルデヒドの残留量を、ISO9397の方法に準じて測定し、得られた結果を下記表1に示した。
また、反応終了物貯槽(18)に貯留された反応終了物について、その樹脂層の重量平均分子量(Mw)を測定し、得られた結果を下記表1に示した。ここで、重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフの測定によるポリスチレン換算の重量平均分子量であって、具体的には、東ソー株式会社製ゲル濾過クロマトグラフSC−8010(カラム:G1000HXL+G2000HXL、検出器:UV254nm、キャリヤー:テトラヒドロフラン1ml/min、カラム温度:38℃)により測定した標準ポリスチレン換算の数値である。
<比較例3(バッチ式)>
還流器、温度計及び攪拌機を備えた反応釜内に、下記表1に示される配合割合となるように、フェノール、47%ホルムアルデヒド水溶液及び蓚酸を仕込んだ後、還流温度(100℃)まで徐々に昇温し、更にかかる還流温度で、3時間反応させることにより、ノボラック型フェノール樹脂(反応終了物)を得た。
そして、上記連続式の場合と同様に、反応終了後、反応釜の内面を目視で観察することにより、高次縮合物の発生を確認すると共に、重量平均分子量及びホルムアルデヒドの残留量を測定し、得られた結果を下記表1に併せ示した。
そして、上記連続式の場合と同様に、反応終了後、反応釜の内面を目視で観察することにより、高次縮合物の発生を確認すると共に、重量平均分子量及びホルムアルデヒドの残留量を測定し、得られた結果を下記表1に併せ示した。
<比較例4(従来法)>
また、比較のために、前記特許文献1に示される如き手法にて、ノボラック型フェノール樹脂を製造した。即ち、下記表1に示される配合割合となるように、フェノール、47%ホルムアルデヒド水溶液及び蓚酸を、原料貯槽に投入し、それらを、原料貯槽)内で、均一となるように充分に撹拌した。その後、ポンプを作動せしめて、原料貯槽内の混合液を、下記表1に示される流速となるように、反応管内に供給し、反応管内で、段階的に加熱して、ノボラック型フェノール樹脂を製造した。そして、上記連続式の場合と同様に、高次縮合物の発生を確認すると共に、重量平均分子量及びホルムアルデヒドの残留量を測定し、得られた結果を下記表1に併せ示した。
Figure 0004727958
かかる表1の結果からも明らかなように、水蒸気圧以上の加圧下で、加熱ゾーンで反応熱が発生する温度以上に加熱された後、温度コントロールゾーンで冷却操作のみによって付加縮合反応を進行せしめた実施例1〜11のものにあっては、高次縮合物が何等発生されていないと共に、残留ホルムアルデヒドもなく、原料として用いたホルムアルデヒドの全量が効率的に反応せしめられたことが、分かる。また、重量平均分子量にあっても、目的とする値が得られており、品質の良好なノボラック型フェノール樹脂を、短時間で製造することが出来た。
これに対して、比較例1にあっては、加熱ゾーンで反応熱が発生しなかったために、反応が充分に進行せず、そのため、反応終了後の反応生成液に、ホルムアルデヒドが残留していると共に、重量平均分子量の値も低いものとなっている。また、比較例2では、加熱ゾーンで混合液の液温を上げ過ぎたため、激しい発熱が生じ、安全性の面からそのまま反応を続行することが出来なかった。
また、比較例3では、バッチ式を採用し、開放系としたところから、反応系内を加圧することが出来ず、100℃で反応を行った。目的とする重量平均分子量のノボラック型フェノール樹脂を製造することが出来たものの、未反応のホルムアルデヒドが残留し、製造時間も、連続式に比べて長いものとなった。
さらに、冷却操作を施すことなく、反応管全体で段階的に加熱操作を施している比較例4では、反応管の内面に高次縮合物が発生した。
<実施例12>
スタティックミキサーの有無の影響を調べるために、以下の如き実験を行った。即ち、実験例1では、反応管(12)として、温度コントロールゾーン(32)を構成する各パイプ(12c〜12j)の入り口側に、6エレメントのスタティックミキサー(米国TAH社製スパイラルミキサー)が設置されたものを用いる一方、実験例2では、スタティックミキサーが無いものを使用した。そして、前記実施例1等と同様にして、下記表2に示される配合割合となるように、フェノール、47%ホルムアルデヒド水溶液及び蓚酸を、原料貯槽(14)に投入し、それらを、原料貯槽(14)内で、均一となるように充分に撹拌した。その後、ポンプ(22)を作動せしめて、原料貯槽(14)内の混合液を、低流速(0.1m/s)で、反応管(12)内に供給した。そして、反応管(12)の液流通方向上流側に位置する加熱ゾーン(26)の出口で、導入された混合液の液温が、130℃となるように、加熱ゾーン(26)で加熱を行った。その後、加熱ゾーン(26)から送り出された混合液を、温度コントロールゾーン(32)において、適宜に冷却して、130〜160℃の温度範囲に保持しつつ、反応せしめ、そして、反応終了物貯槽(18)に収容した。なお、かかる操作中、圧力調整弁(24)にて、反応管(12)内の圧力を水蒸気圧以上とした。
そして、上述せる如き連続反応装置を用いたノボラック型フェノール樹脂の製造を、それぞれ、1時間及び6時間、連続的に行った後、かかる1時間経過後及び6時間経過後における高次縮合物の発生の有無、重量平均分子量及びホルムアルデヒドの残留量を、それぞれ、上記実施例1等と同様に求め、得られた結果を、下記表2に示した。
Figure 0004727958
かかる表2の結果からも明らかなように、流速が0.1m/sと低い場合には、製造時間が長くなるほど、高次縮合物が発生する傾向がある(実験例2参照)ものの、スタティックミキサーを使用することで、反応管内の混合液の撹拌性が高められて、スケール(高次縮合物)の発生が有利に防止され得ることが分かる。
本発明において用いられる連続反応装置の一例を示す系統図である。
符号の説明
10 連続反応装置 12 反応管
12a〜12j パイプ
14 原料貯槽 18 反応終了物貯槽
22 ポンプ 24 圧力コントロール弁
26 加熱ゾーン 32 温度コントロールゾーン

Claims (5)

  1. 長手の反応管を有する連続反応装置を用いて、フェノール類とアルデヒド類とを、酸性触媒の存在下において反応せしめて、ノボラック型フェノール樹脂を連続的に製造する方法であって、
    前記連続反応装置の反応管に、その長手方向に加熱ゾーンと温度コントロールゾーンとを設ける一方、該反応管内の圧力を水蒸気圧以上に保持した状態下において、前記フェノール類、アルデヒド類及び酸性触媒を含む混合液を、該連続反応装置の反応管内に連続的に供給し、該反応管の液流通方向上流側に位置する前記加熱ゾーンにおいて、反応熱が発生する温度以上に加熱して、該混合液中のフェノール類とアルデヒド類との付加縮合反応を開始せしめた後、かかる加熱操作及び付加縮合反応の反応熱により、温度上昇せしめられた混合液を、該反応管の液流通方向下流側に位置する前記温度コントロールゾーンに導いて、冷却操作のみを施して、かかる混合液の液温を90℃〜180℃に保持しつつ、前記付加縮合反応を進行せしめることを特徴とするノボラック型フェノール樹脂の製造方法。
  2. 前記反応管の温度コントロールゾーンにおける少なくとも液流通方向下流側部位の管径が、前記加熱ゾーンにおける部位の管径よりも小さくされ、かかる管径が小さくされた反応管内部において、混合液の流速が高められるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のノボラック型フェノール樹脂の製造方法。
  3. 前記反応管の内部に静止型ミキサーを配置し、流通せしめられる混合液が該反応管内において撹拌せしめられるようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のノボラック型フェノール樹脂の製造方法。
  4. 前記反応管内部を流通する前記混合液の流速が、0.3m/s以上とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のノボラック型フェノール樹脂の製造方法。
  5. 前記加熱ゾーンの長さが、前記温度コントロールゾーンの長さよりも短く設定されている請求項1乃至請求項4の何れかに記載のノボラック型フェノール樹脂の製造方法。
JP2004239060A 2004-08-19 2004-08-19 ノボラック型フェノール樹脂の製造方法 Expired - Fee Related JP4727958B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004239060A JP4727958B2 (ja) 2004-08-19 2004-08-19 ノボラック型フェノール樹脂の製造方法
EP05765462A EP1785438A4 (en) 2004-08-19 2005-07-05 METHOD FOR MANUFACTURING PHENOLIC RESIN OF NOVOLAK TYPE
PCT/JP2005/012384 WO2006018937A1 (ja) 2004-08-19 2005-07-05 ノボラック型フェノール樹脂の製造方法
CNB2005800259570A CN100519609C (zh) 2004-08-19 2005-07-05 生产酚醛清漆树脂的方法
TW094123897A TW200607827A (en) 2004-08-19 2005-07-14 Method for producing novolak-type phenol resin
US11/619,310 US20070112168A1 (en) 2004-08-19 2007-01-03 Process for producing phenolic novolak resin

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004239060A JP4727958B2 (ja) 2004-08-19 2004-08-19 ノボラック型フェノール樹脂の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006056959A JP2006056959A (ja) 2006-03-02
JP4727958B2 true JP4727958B2 (ja) 2011-07-20

Family

ID=35907329

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004239060A Expired - Fee Related JP4727958B2 (ja) 2004-08-19 2004-08-19 ノボラック型フェノール樹脂の製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20070112168A1 (ja)
EP (1) EP1785438A4 (ja)
JP (1) JP4727958B2 (ja)
CN (1) CN100519609C (ja)
TW (1) TW200607827A (ja)
WO (1) WO2006018937A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7078308B1 (ja) 2022-01-28 2022-05-31 晴路 平田 さしがね用補助具及びさしがね

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009065771A1 (en) * 2007-11-22 2009-05-28 Dsm Ip Assets B.V. Process for the preparation of a condensation resin
JP4650579B2 (ja) * 2009-03-30 2011-03-16 日本ビクター株式会社 ビデオデータ記録装置、ビデオデータ再生装置、およびビデオデータ記録方法、ビデオデータ再生方法
GB0910638D0 (en) 2009-06-22 2009-08-05 Dynea Oy Continuous phenolic resin making process
US10450400B1 (en) 2014-01-15 2019-10-22 Arclin Usa, Llc Extruded resorcinol-formaldehyde, phenol-formaldehyde and phenol-resorcinol-formaldehyde gel resins
CN111978499B (zh) * 2020-09-23 2023-03-21 山东德源环氧科技有限公司 一种酚醛树脂的合成工艺
CN112321779B (zh) * 2021-01-04 2021-04-06 山东友泉新材料有限公司 一种水溶性酚醛树脂的连续生产方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51130498A (en) * 1975-05-10 1976-11-12 Nissei Kagaku Kogyo Kk Process of manufacturing phenol formaldehyoeresin
JPH10204139A (ja) * 1997-01-17 1998-08-04 Sumitomo Bakelite Co Ltd ノボラック型フェノール樹脂の製造方法

Family Cites Families (50)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2563614A (en) * 1951-08-07 Phenolic resin and method of making
US1660403A (en) * 1924-02-20 1928-02-28 Bakelite Corp Process for the continuous preparation of phenolic resins
US2456192A (en) * 1943-09-13 1948-12-14 Girdier Corp Continuous process for the manufacture of synthetic resins
BE501849A (ja) * 1950-03-14
US2927097A (en) * 1956-05-04 1960-03-01 Dow Chemical Co Process for forming phenol-formaldehyde resinous condensates in continuous tubular reactors
US3244671A (en) * 1963-05-13 1966-04-05 Hooker Chemical Corp Production of phenolic novolac resins
DE1595035C3 (de) * 1964-08-25 1973-12-20 Nischne-Tagilskij Sawod Plastmass, Nischnij-Tagil (Sowjetunion) Verfahren zur kontinuierlichen Durchfuhrung der Phenol Aldehyd Poly kondensation
CH536863A (it) * 1969-12-23 1973-05-15 Sir Soc Italiana Resine Spa Procedimento per la produzione in continuo di resine fenoliche del tipo novolacche
US4008049A (en) * 1970-07-09 1977-02-15 Dart Industries Inc. Apparatus for controlling operational parameters in polymerization equipment
BE792532A (fr) * 1971-12-09 1973-06-08 Texaco Ag Procede de production continue de resines de
GB1430343A (en) * 1974-01-30 1976-03-31 Nizhnetagilsky Z Plastmass Method of producing phenolic moulding materials
IT1051396B (it) * 1975-12-19 1981-04-21 Sir Soc Italiana Resine Spa Composizioni da stampaggio mi gliorate comprendenti una resina fenolica novolacca
GB1556691A (en) * 1976-01-28 1979-11-28 British Steel Corp Phenol formaldehyde resins their manufacture and uses
DE2620488A1 (de) * 1976-05-08 1977-11-24 Dynamit Nobel Ag Verfahren zur herstellung von novolaken
DE2650025A1 (de) * 1976-10-30 1978-05-11 Zimmer Ag Verfahren zur herstellung von linearen phenol-formaldehyd-kondensaten
US4097463A (en) * 1977-01-10 1978-06-27 Monsanto Company Process for preparing high ortho novolac resins
US4140845A (en) * 1977-03-21 1979-02-20 Cor Tech Research Ltd. Control of procedures for formation of water-immiscible thermosetting phenol-formaldehyde resins
US4353384A (en) * 1978-12-29 1982-10-12 El Paso Polyolefins Company High pressure tubular reactor apparatus
GB2043662B (en) * 1979-03-02 1982-12-01 Coal Industry Patents Ltd Method of producing a phenol/aromatic hydrocarbon/formaldehyde resin
CH649230A5 (de) * 1982-06-03 1985-05-15 Sulzer Ag Reaktor zur kontinuierlichen durchfuehrung von polymerisationen in hochviskosen medien.
US5216111A (en) * 1986-12-23 1993-06-01 Shipley Company Inc. Aromatic novolak resins and blends
DE3901930A1 (de) * 1989-01-24 1990-07-26 Hoechst Ag Verfahren zur herstellung von novolaken und deren verwendung
FR2642078B1 (fr) * 1989-01-25 1992-08-28 Ceca Sa Resines formophenoliques de type novolaque resultant de la condensation de phenols et d'aldehydes lourds. leur preparation. leur application au renforcement du caoutchouc
WO1990015832A1 (fr) * 1989-06-20 1990-12-27 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha Resine novolaque phenolique, son produit de durcissement et son procede de production
DE3923426A1 (de) * 1989-07-15 1991-01-17 Hoechst Ag Verfahren zur herstellung von novolak-harzen mit geringem metallionengehalt
EP0512519B1 (en) * 1991-05-07 1997-03-12 Hitachi Chemical Co., Ltd. Method of producing naphthol-modified phenolic resin
JPH04335019A (ja) * 1991-05-10 1992-11-24 Dainippon Ink & Chem Inc ビニルエステル樹脂の連続製造法
EP0557999A3 (en) * 1992-02-27 1995-09-06 Mitsui Toatsu Chemicals Method for simultaneous preparation of bisphenol f and novolak phenol resins
DE4206697A1 (de) * 1992-03-04 1993-09-09 Hoechst Ag Verfahren zur herstellung von modifizierten phenolharzen
US5691409A (en) * 1995-07-12 1997-11-25 Sumitomo Bakelite Company Limited Phenolic resin molding material
US6001949A (en) * 1995-12-13 1999-12-14 Gun Ei Chemical Industry Co., Ltd. Novolak type phenolic resins and methods of manufacturing thereof
US5859153A (en) * 1996-06-21 1999-01-12 Minnesota Mining And Manufacturing Company Novolak compounds useful as adhesion promoters for epoxy resins
US5908914A (en) * 1996-07-17 1999-06-01 Ashland Inc. Benzylic ether phenolic resole resins and their uses
US5986035A (en) * 1997-04-15 1999-11-16 Sumitomo Bakelite Company Limited High-molecular weight high-ortho novolak type phenolic resin
US6239248B1 (en) * 1998-09-22 2001-05-29 Borden Chemical, Inc. Phenol-novolacs with improved optical properties
US6121412A (en) * 1998-11-12 2000-09-19 Clariant Finance (Bvi) Limited Preparation of fractionated novolak resins by a novel extraction technique
JP2001064353A (ja) * 1999-08-30 2001-03-13 Japan Epoxy Resin Kk 高分子量エポキシ樹脂の製造方法
US6326453B2 (en) * 1999-12-16 2001-12-04 Sumitomo Durez Company, Ltd. Process for producing phenol resin
KR100709520B1 (ko) * 2000-02-29 2007-04-20 도오꾜오까고오교 가부시끼가이샤 페놀 노볼락 수지, 그것의 합성 방법, 및 이것을 사용한포지티브형 포토레지스트 조성물
US6936680B2 (en) * 2000-12-12 2005-08-30 Chang Chun Plastics Co., Ltd. Method of producing novolak resin
JP4749621B2 (ja) * 2001-01-09 2011-08-17 三井化学株式会社 ノボラックアラルキル樹脂及びその製造方法、並びに該樹脂組成物
JP4429546B2 (ja) * 2001-05-09 2010-03-10 東京応化工業株式会社 ノボラック樹脂の製造方法、およびこれを用いたポジ型ホトレジスト組成物
WO2003006527A1 (fr) * 2001-07-11 2003-01-23 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Procede d'elaboration d'oligomere de polycarbonate, et procede d'elaboration de resine au polycarbonate a partir de cet oligomere
US6706845B2 (en) * 2001-11-21 2004-03-16 Georgia-Pacific Resins, Inc. Low formaldehyde emission phenol-formaldehyde resin and method for manufacture thereof
JP2003212945A (ja) * 2002-01-18 2003-07-30 Sumitomo Bakelite Co Ltd ノボラック型フェノール樹脂の製造方法
US6730770B2 (en) * 2002-05-31 2004-05-04 Certainteed Corporation Method of preparing a higher solids phenolic resin
DE10231851A1 (de) * 2002-07-12 2004-01-22 Bakelite Ag Polykondensationsprodukte, Verfahren zu ihrer Herstellung und Verwendung
CN100480293C (zh) * 2002-08-30 2009-04-22 旭有机材工业株式会社 酚醛型苯酚树脂的制造方法
DE10318481B4 (de) * 2003-04-16 2006-09-07 Ami-Agrolinz Melamine International Gmbh Verfahren zur kontinuierlichen Synthese eines Melaminflüssigharzes
US7323534B2 (en) * 2004-10-15 2008-01-29 Hexion Specialty Chemicals, Inc. Phenol-formaldehyde resole resins, method of manufacture, methods of use, and articles formed therefrom

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51130498A (en) * 1975-05-10 1976-11-12 Nissei Kagaku Kogyo Kk Process of manufacturing phenol formaldehyoeresin
JPH10204139A (ja) * 1997-01-17 1998-08-04 Sumitomo Bakelite Co Ltd ノボラック型フェノール樹脂の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7078308B1 (ja) 2022-01-28 2022-05-31 晴路 平田 さしがね用補助具及びさしがね

Also Published As

Publication number Publication date
TW200607827A (en) 2006-03-01
US20070112168A1 (en) 2007-05-17
EP1785438A1 (en) 2007-05-16
WO2006018937A1 (ja) 2006-02-23
JP2006056959A (ja) 2006-03-02
CN100519609C (zh) 2009-07-29
CN1993396A (zh) 2007-07-04
EP1785438A4 (en) 2011-02-23
TWI318221B (ja) 2009-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Knop et al. Phenolic resins: chemistry, applications and performance
WO2006018937A1 (ja) ノボラック型フェノール樹脂の製造方法
JP5549107B2 (ja) ノボラック樹脂の製造方法
JP2018150464A (ja) フェノール樹脂の製造方法
JP6422666B2 (ja) 狭分散フェノールノボラック樹脂の製造方法、及びその製造方法から得られる狭分散フェノールノボラック樹脂
JP5125326B2 (ja) 接着用樹脂組成物
JP2006273899A (ja) フェノール樹脂とその製造方法
JP5252130B2 (ja) ノボラック型フェノール樹脂の製造方法
JP2008214498A (ja) アルデヒド基含有フェノール系樹脂組成物、これを含有するフェノール樹脂組成物及び成形材料
JP2006257136A (ja) ノボラック型フェノール樹脂の製造方法
JPS6198717A (ja) 高分子量ノボラツク型置換フエノ−ル樹脂の製法
JPH10204139A (ja) ノボラック型フェノール樹脂の製造方法
JPS62252412A (ja) フエノ−ル樹脂の製造方法
JP2005097429A (ja) フェノール類ノボラック樹脂の製造方法
JP2003137949A (ja) ノボラック樹脂の製造方法
CN116348514A (zh) 水溶性甲阶型酚醛树脂
JPS59191710A (ja) 高分子量ノボラツク型置換フエノ−ル樹脂の製法
JPH10316730A (ja) ノボラック型フェノール樹脂の製造方法
JP3797359B2 (ja) 塗料組成物
JPS6058245B2 (ja) レゾ−ル型液状フエノ−ル樹脂の製造法
JP2008101038A (ja) ノボラック型フェノール樹脂の製造方法
JPH10298257A (ja) ノボラック型フェノール樹脂の製造方法
JP2004091726A (ja) 摩擦材用フェノール樹脂組成物およびその製造方法
JP2005232199A (ja) 耐火物結合剤用ノボラック型フェノール樹脂
JP5367211B2 (ja) フェノール化合物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110314

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110412

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110414

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140422

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees