JP4713237B2 - 受口用栓 - Google Patents

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Description

本発明は、管路を構成する受口を少なくとも一時的に遮断する受口用栓に関し、受口の内面に嵌挿される栓部材と、栓部材を嵌挿位置に固定する固定部材と、栓部材と受口の内面との間隙を水密的に密封するシール部材と、栓部材を嵌挿された状態に保持する係合部材と、から構成される受口用栓に関する。
従来の受口用栓は、受口の端面と、受口に嵌挿される栓部材の端面との間隙に、受口の端面の周方向に亘ってシール部材を配設して、受口の外面の所定位置に固定的に取付けられた固定部材の反力を利用し、栓部材を受口の端面側に押圧保持して、受口を水密的に密封している(例えば、特許文献1参照)。
また、別の従来の受口用栓は、受口の内面に嵌挿される受口の内径より小径の凸状部が形成されており、シール部材が受口内面に周方向に亘って配設されて、シール部材が、受口内部において、栓部材の凸状部外面と受口内面との間隙を水密的に密封している。(例えば、特許文献2参照)。
実開昭48−94414号公報(第1頁、第2図) 実用新案登録第2597594号公報(第1頁、第2図)
しかしながら、特許文献1にあっては、リング体からなり受口を水密的に密封するシール部材が、栓部材と、受口外部である受口端面とに当接する位置に配設されており、シール部材の外周面が、長期間に亘り、受口外部の温度、湿度変化若しくは土圧、気圧等の影響を受けるために、シール部材の品質が劣化して密封性を維持できなくなる恐れがあった。
また、特許文献2にあっては、シール部材が受口の内方にあるため外的要因による劣化は避けられるが、栓部材により水密的に密封された受口を開封する場合に、受口内部において、栓部材の凸状部が、受口内面との間隙にてシール部材を圧縮しているため、栓部材を開封方向に受口外方に押圧若しくは反力を利用することが容易でなく、作業手間をかけて工具にて押圧若しくは反力を利用して、栓部材を開封する必要があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、シール部材の外的要因による劣化を避けると共に、工具等を要することなく、栓部材のスムーズな嵌挿作動及び離脱作動を可能とする受口用栓を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の受口用栓は、
受口に嵌挿される凸状部と前記受口より大径の鍔状部とを有する栓部材と、前記受口の外面の所定位置に取付けられる固定部材と、前記栓部材の凸状部の外面と前記受口の内面との間隙を水密的に密封するシール部材と、前記受口に対して前記栓部材を嵌挿または離脱させる係合部材と、から構成される受口用栓であって、
前記係合部材が、
頭部を前記固定部材側に配置して、前記栓部材の鍔状部と前記固定部材の鍔部とに設けられたボルト孔に挿通されるボルトと、
前記鍔状部のボルト孔を挿通した前記ボルトの前方側に螺挿される第1ナットと、
前記第1ナットに対して前記鍔状部を挟んで前記ボルトに螺挿される第2ナットと、からなり、
前記固定部材には、前記鍔部の後方に前記ボルトの頭部が当接するストッパが設けられており、
前記第1ナットを螺入して締め付け、前記栓部材を前記受口に嵌挿させるとともに、
前記第1ナットの締め付けを解除し、前記ボルトの頭部を前記固定部材のストッパに当接させた状態で第2ナットを螺出させて、前記栓部材を前記受口から離脱させることを特徴としている。
この特徴によれば、シール部材が受口の内方にあるので外的要因による劣化を避けることができ、かつ係合部材が、栓部材を受口から離脱可能に作動するため、工具等を要することなく、栓部材のスムーズな嵌挿作動及び離脱作動が可能となる。また、ボルトの頭部をストッパと当接することで、栓部材を受口の内面から離脱する場合の反力を得ることができる。
本発明の請求項2に記載の受口用栓は、
受口に嵌挿される凸状部と前記受口より大径の鍔状部とを有する栓部材と、前記受口の外面の所定位置に取付けられる固定部材と、前記栓部材の凸状部の外面と前記受口の内面との間隙を水密的に密封するシール部材と、前記受口に対して前記栓部材を嵌挿または離脱させる係合部材と、から構成される受口用栓であって、
前記係合部材が、
前記固定部材の鍔部に形成される切欠き部から該切欠き部に連通する固定部材ボルト孔に挿入され、頭部を前記固定部材側に配置して、前記固定部材ボルト孔と前記栓部材の鍔状部に設けられたボルト孔とに挿通されたボルトと、
前記鍔状部のボルト孔を挿通した前記ボルトの前方側に螺挿される第1ナットと、
前記第1ナットに対して前記鍔状部を挟んで前記ボルトに螺挿される第2ナットと、からなり、
前記固定部材には、前記鍔部の後方に前記ボルトの頭部が当接するストッパが、前記ボルトの頭部に近接して設けられており、
前記第1ナットを螺入して締め付け、前記栓部材を前記受口に嵌挿させるとともに、
前記第1ナットの締め付けを解除し、前記ボルトの頭部を前記固定部材のストッパに当接させた状態で第2ナットを螺出させて、前記栓部材を前記受口から離脱させることを特徴としている。
この特徴によれば、シール部材が受口の内方にあるので外的要因による劣化を避けることができ、かつ係合部材が、栓部材を受口から離脱可能に作動するため、工具等を要することなく、栓部材のスムーズな嵌挿作動及び離脱作動が可能となる。また、固定部材ボルト孔が、切欠き部と連通しており、ボルトを切欠き部から固定部材ボルト孔に挿入できるため、ボルトの頭部の後方側に近接したストッパが邪魔になることなく、ボルトを所定の係合位置に配置できる。そしてボルトの頭部をストッパと当接することで、栓部材を受口の内面から離脱する場合の反力を得ることができる。
本発明の請求項に記載の受口用栓は、請求項1または2に記載の受口用栓であって、
前記受口の端部における外面が、前記受口の開口に向かって拡開するテーパ面に形成されており、前記固定部材が、前記テーパ面に当接して、前記栓部材方向への移動が防止されていることを特徴としている。
この特徴によれば、固定部材が、外面が受口の開口に向かって拡開するテーパ面に当接して、栓部材方向への移動が防止されているため、係合部材が、固定部材の反力を確実に利用して、栓部材を嵌挿作動することが出来る。
本発明の請求項に記載の受口用栓は、請求項1ないしのいずれかに記載の受口用栓であって、
前記固定部材の端部が、前記受口の端面と当接するように、前記受口の軸中心に向かって張出する張出部に形成されており、前記固定部材の張出部が、前記受口の端面に当接して、前記固定部材が、前記受口の軸方向において内方向への移動が防止されていることを特徴としている。
この特徴によれば、受口の軸中心に向かって張出する張出部に形成される固定部材の端部が、受口の端面に当接して、前記固定部材が、受口の軸方向において内方向への移動が防止されているため、係合部材が、固定部材の反力を確実に利用して、栓部材を離脱作動することが出来る。
本発明の請求項に記載の受口用栓は、請求項1ないしのいずれかに記載の受口用栓であって、
前記ボルトは、前記頭部がT型に形成されたT頭ボルトであることを特徴としている。
この特徴によれば、第1ナット若しくは第2ナットを螺入若しくは螺出する場合には、T型に形成された頭部が、固定部材の側面と当接することによりその回動が阻止されるため、頭部にスパナ等の特段の工具による固定を要することなく、第1ナット若しくは第2ナットのみを前記工具により螺入若しくは螺出することができる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の受口用栓を用いた管路部材を示す概略図である。図2は、本発明の第1実施例における、受口用栓の一部断面を施した組立分解図である。図3(a)は、同じく、受口に受口用栓を取付けた状態を示す一部断面図であり、(b)は、同じく、正面図である。図4は、同じく、栓部材を取り外す状況を示した拡大断面図である。図5(a)は、本発明の第2実施例における、受口に受口用栓を取付けた状態を示す一部断面図であり、(b)は、同じく、正面図である。図6は、同じく、係合部材を取付ける状況を示した斜視図である。図7は、同じく、栓部材を取り外す状況を示した拡大断面図である。図8(a)は、本発明の第3実施例における、受口に受口用栓を取付けた状態を示す一部断面図であり、(b)は、同じく、正面図である。図9は、同じく、栓部材を取り外す状況を示した拡大断面図である。
先ず、本発明の受口用栓2は、本発明の図1にて示されるように、例えば既設管等の埋設物3を回避して、上下水道などの流路を形成する管路部材1の一部として、流路を少なくとも一時的に遮断するのに用いられ、枝管の端部を水密的に密封するものである。
管路部材1は、図1に示される時点における流路に限られるものではなく、将来的には該流路を拡張又は変更するなどの予定若しくは可能性を有する場合が多いために、図1に示される時点で使用される本来の該流路に加えて、枝管としての直管4若しくはT字管5等を予め設けて、枝管の終端部に形成される受口に、受口用栓2を開栓可能に取付けておく。
次に、受口用栓2の栓部材10の受口6への嵌挿及び受口6からの離脱について、第1実施例を以下に示す。
本発明の受口用栓2は、図2に示されるように、受口6の内面に嵌挿される受口6の内径より若干小径の凸状部10aと、受口6の外径より大径の鍔状部10bと、を有する栓部材10と、受口6の外面の所定位置に固定的に取付けられる固定部材12と、栓部材10の凸状部10aの外面と受口6の内面との間隙を水密的に密封するシール部材11と、これらの部材を後述するように一体に係合することにより、栓部材10の凸状部10aを受口6の内面に嵌挿された状態に保持する係合部材と、から構成されている。
固定部材12の受口6の外面への取付けについて説明すると、固定部材12は上下2分割構造を有しており、図3(a)に示されるように、受口6の外面の所定位置において、取付ボルト孔12dに挿通された取付ボルトナット13にて固定されている。
前記所定位置における受口6の外面は、受口6の開口に向かって拡開するテーパ面6aに形成されており、テーパ面6aと当接する固定部材12の内面が、相対するように受口6の開口に向かって拡開するテーパ状に形成されている。固定部材12が、テーパ面6aに当接して、栓部材10方向への移動が防止されている。また、受口6端部における外面は、周方向に沿って外方に向かって膨出する膨出部6bに形成されており、膨出部6bによっても、固定部材12の栓部材10方向への移動が防止されている。
また、固定部材12が、受口6の端面6dと当接するように、受口6の中心軸線Cに向かって張出する張出部12aに形成されており、固定部材12の張出部12aが、受口6の端面6dに当接することにより、固定部材12が、中心軸線C方向において受口6の内方向への移動が防止されている。
また、係合部材は、栓部材10の鍔状部10bに設けられたボルト孔10cと、固定部材12の鍔部12bに設けられたボルト孔10cの中心軸線Dと略同一軸線上のボルト孔12cとに、頭部14aを固定部材12側に配置して挿通された固定ボルト14と、中心軸線D方向において鍔状部10bの前方側に螺挿された第1ナット15と、鍔状部10bの後方側に螺挿された第2ナット16と、からなる。そしてこれらの固定ボルト14と第1ナット15及び第2ナット16は、受口6の周方向に沿って中心軸線C方向と略平行方向にて所定間隔に配置されている。
また、中心軸線D方向において、固定ボルト14の頭部14aの後方側に所定間隔離間したストッパ17が、固定部材12と一体に形成されている。図2に示されるように、ストッパ17は、固定ボルト14の頭部14aの後方側に所定間隔離間しているため、ストッパ17が、頭部14aに当接して邪魔になることなく、固定ボルト14を中心軸線Dに対して斜方向に挿入して、ボルト孔10c、12cに挿通でき、後述する栓部材10の受口6への嵌挿作動及び離脱作動をすることができる。
また、受口6の内径と略同径のリング体であるとともに弾性を有するシール部材11は、受口6の内面に周方向に沿って形成される凹部6cに嵌合される嵌合部11aと、栓部材10と受口6との間隙を密封するバルブ部11bと、から形成されている。
次に、栓部材10の受口6への嵌挿作動について説明すると、第1ナット15を固定ボルト14の頭部14aと近接する方向に螺入することにより、固定ボルト14及び第1ナット15が、固定部材12の反力を利用して、栓部材10を受口6の内面に嵌挿するように押圧作動する。
固定部材12が、外面が受口6の開口に向かって拡開するテーパ面6aに当接して、栓部材10方向への移動が防止されており、このようにすることで、係合部材が、固定部材12の反力を確実に利用して、栓部材10を嵌挿作動することが出来る。
シール部材11のバルブ部11bは、栓部材10の受口6内方への移動とともに、栓部材10の凸状部10aの外面と受口6の内面との間隙にて圧縮されて、該間隙を密封する。バルブ部11bは、固定ボルト14と第1ナット15により押圧され、該間隙が密封された状態が保持されている。
次に、図4に示されるように、栓部材10の受口6からの離脱作動について説明すると、第1ナット15を固定ボルト14から取り外し、第2ナット16を固定ボルト14の頭部14aと離間する方向に螺出することにより、固定ボルト14及び第2ナット16が、ストッパ17を利用して、栓部材10を受口6の内面から離脱するように押圧作動する。
即ち、受口6の中心軸線C中心に向かって張出する固定部材12の張出部12aが、受口6の端面6dに当接して、固定部材12が、中心軸線C方向において固定部材12の内方向への移動が防止されているため、固定ボルト14の頭部14aがストッパ17と当接後、更に第2ナット16を回動することで、栓部材10を離脱作動することが出来る。
尚、本実施例の固定ボルト14は、頭部14aがT型に形成される所謂T頭ボルト(実施例2の図6に示されたものと同じ)であり、上記のように第1ナット15若しくは第2ナット16を螺入若しくは螺出する場合には、前記T型に形成された頭部14aが、固定部材12の側面と当接することによりその回動が阻止されるため、頭部14aにスパナ等の特段の工具による固定を要することなく、第1ナット15若しくは第2ナット16のみを前記工具により螺入若しくは螺出することができる。
また、本実施例の栓部材10は、図3(b)に示されるように、密封された受口6内部における水等の流体若しくは空気を外部に排出する、水抜き孔10d及び空気抜き孔10eが形成されており、夫々にプラグ40、41が着脱可能に且つ水密的に螺挿されている。このようにすることで、栓部材10を受口6に密封した後においても、栓部材10を作業手間かけて取り外すことなく、プラグ40、41を適宜取り外すことで、受口6内部の水等の流体若しくは空気を容易に受口6外部に排出できる。
次に、本発明の実施例2を図5,6,7に基づいて説明する。なお、上記実施例1と同様の構成については、説明を省略する。
図5(a)、(b)に示されるように、実施例2における係合部材は、上述の実施例1とほぼ同様の構成であり、固定部材22に形成したストッパ27が、固定ボルト14の頭部14aの後方側により近接した位置にある点で相違している。
そして、図6に示されるように、固定部材22の鍔部22bに形成された固定ボルト孔22cが、固定ボルト孔22cの近傍に形成された切欠き部22eと連通しており、固定ボルト14を切欠き部22eから固定ボルト孔22cに挿入できるため、固定ボルト14の頭部14aの後方側に近接したストッパ27が邪魔になることなく、固定ボルト14を所定の係合位置に配置できる。
栓部材10の受口6への嵌挿作動及び離脱作動について説明すると、上述した実施例1と同様に、第1ナット15を固定ボルト14の頭部14aと近接する方向に螺入することにより、固定ボルト14及び第1ナット15が、栓部材10を受口6の内面に嵌挿するように押圧作動する。逆に、図7に示されるように、第2ナット16を固定ボルト14の頭部14aと離間する方向に螺出することにより、固定ボルト14及び第2ナット16が、栓部材10を受口6の内面から離脱するように押圧作動する。
特に、本実施例の場合は、固定ボルト14の頭部14aの後方側に近接した固定部材22の所定箇所に、ストッパ27が設けられており、第2ナット16を固定ボルト14の頭部14aと離間する方向に螺出する際に、頭部14aが、近接した位置に形成されるストッパ27と直ぐに当接して、ストッパ27の反力を利用して、栓部材10を受口6の内面から離脱するように押圧作動することができる。
次に、本発明の実施例3を図8,9に基づいて説明する。なお、上記実施例1又は実施例2と同様の構成については、説明を省略する。
図8(a)、(b)に示されるように、実施例3における係合部材は、上記実施例1及び実施例2と同様に配置して挿通された固定ボルト14と、中心軸線D方向において栓部材30の鍔状部30bの前方側に螺挿された第1ナット15と、からなる。また、栓部材30の鍔状部30bの所定位置に、離脱ボルト孔30fが形成されている。
栓部材30の受口6への嵌挿作動について説明すると、上記実施例1及び実施例2と同様に、第1ナット15を固定ボルト14の頭部14aと近接する方向に螺入することにより、固定ボルト14及び第1ナット15が、固定部材32の反力を利用して、栓部材30を受口6の内面に嵌挿するように押圧作動する。
栓部材30の受口6からの離脱作動について説明すると、図9に示されるように、離脱ボルト39を、離脱ボルト孔30fに栓部材30から受口6に向かって螺挿することにより、離脱ボルト39が、受口6の端面6dの反力を利用して、栓部材30を受口6の内面から離脱するように押圧作動することができる。
このようにすることで、受口6の端面6dに反力として利用するための特段の加工を施すことなく、栓部材30を受口6から離脱する作動ができるばかりか、反力として利用するストッパを固定部材32に形成することを要しない。また、上記実施例1及び実施例2で用いた第2ナット16も要さない。
尚、本実施例3の場合は、上述のように栓部材30を受口6の内面から離脱するように押圧作動する場合に、受口6の端面6dの反力を利用しているために、固定部材32の受口6側の端部側に張出部を形成する必要もない。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例では、受口6の外面が、受口6の開口に向かって拡開するテーパ面6aに形成され、固定部材が、テーパ面6aと当接して栓部材10方向への移動が防止されているが、固定部材の移動が防止されていれば、受口の外面の形状は、テーパ面6aに限られるものではなく、例えば、受口の端部における外面が、周方向に沿って膨出する膨出部6bのみに形成されており、受口外面の所定位置に取付けられた固定部材が、該膨出部6bと当接することにより、受口の開口方向への移動を固定するようにしたものでもよい。
また、上記実施例では、受口6の外面に形成されているテーパ面6aと当接する固定部材12の内面が、テーパ面6aと相対するように受口6の開口に向かって拡開するテーパ状に形成されているが、固定部材12の移動が防止されていれば、固定部材12の内面は必ずしもテーパ状に形成されていなくてもよい。
本発明の受口用栓を用いた管路部材を示す概略図である。 本発明の第1実施例における、受口用栓の一部断面を施した組立分解図である。 (a)は、同じく、受口に受口用栓を取付けた状態を示す一部断面図であり、(b)は、同じく、正面図である。 同じく、栓部材を取り外す状況を示した拡大断面図である。 (a)は、本発明の第2実施例における、受口に受口用栓を取付けた状態を示す一部断面図であり、(b)は、同じく、正面図である。 同じく、係合部材を取付ける状況を示した斜視図である。 同じく、栓部材を取り外す状況を示した拡大断面図である。 (a)は、本発明の第3実施例における、受口に受口用栓を取付けた状態を示した一部断面図であり、(b)は、同じく、正面図である。 同じく、栓部材を取り外す状況を示した拡大断面図である。
符号の説明
1 管路部材
2 受口用栓
3 埋設物
4 直管
5 T字管
6 受口
6a テーパ面
6b 膨出部
6c 凹部
6d 端面
10 栓部材
10a 凸状部
10b 鍔状部
10c ボルト孔
10d 水抜き孔
10e 空気抜き孔
11 シール部材
11a 嵌合部
11b バルブ部
12 固定部材
12a 張出部
12b 鍔部
12c 固定ボルト孔
12d 取付ボルト孔
13 取付ボルトナット
14 固定ボルト(ボルト)
14a 頭部
15 第1ナット
16 第2ナット
17 ストッパ
22 固定部材
22b 鍔部
22c 固定ボルト孔
22e 切欠き部
27 ストッパ
30 栓部材
30b 鍔状部
30f 離脱ボルト孔
32 固定部材
39 離脱ボルト
40、41 プラグ
C,D 中心軸線

Claims (5)

  1. 受口に嵌挿される凸状部と前記受口より大径の鍔状部とを有する栓部材と、前記受口の外面の所定位置に取付けられる固定部材と、前記栓部材の凸状部の外面と前記受口の内面との間隙を水密的に密封するシール部材と、前記受口に対して前記栓部材を嵌挿または離脱させる係合部材と、から構成される受口用栓であって、
    前記係合部材が、
    頭部を前記固定部材側に配置して、前記栓部材の鍔状部と前記固定部材の鍔部とに設けられたボルト孔に挿通されるボルトと、
    前記鍔状部のボルト孔を挿通した前記ボルトの前方側に螺挿される第1ナットと、
    前記第1ナットに対して前記鍔状部を挟んで前記ボルトに螺挿される第2ナットと、からなり、
    前記固定部材には、前記鍔部の後方に前記ボルトの頭部が当接するストッパが設けられており、
    前記第1ナットを螺入して締め付け、前記栓部材を前記受口に嵌挿させるとともに、
    前記第1ナットの締め付けを解除し、前記ボルトの頭部を前記固定部材のストッパに当接させた状態で第2ナットを螺出させて、前記栓部材を前記受口から離脱させることを特徴とする受口用栓。
  2. 受口に嵌挿される凸状部と前記受口より大径の鍔状部とを有する栓部材と、前記受口の外面の所定位置に取付けられる固定部材と、前記栓部材の凸状部の外面と前記受口の内面との間隙を水密的に密封するシール部材と、前記受口に対して前記栓部材を嵌挿または離脱させる係合部材と、から構成される受口用栓であって、
    前記係合部材が、
    前記固定部材の鍔部に形成される切欠き部から該切欠き部に連通する固定部材ボルト孔に挿入され、頭部を前記固定部材側に配置して、前記固定部材ボルト孔と前記栓部材の鍔状部に設けられたボルト孔とに挿通されたボルトと、
    前記鍔状部のボルト孔を挿通した前記ボルトの前方側に螺挿される第1ナットと、
    前記第1ナットに対して前記鍔状部を挟んで前記ボルトに螺挿される第2ナットと、からなり、
    前記固定部材には、前記鍔部の後方に前記ボルトの頭部が当接するストッパが、前記ボルトの頭部に近接して設けられており、
    前記第1ナットを螺入して締め付け、前記栓部材を前記受口に嵌挿させるとともに、
    前記第1ナットの締め付けを解除し、前記ボルトの頭部を前記固定部材のストッパに当接させた状態で第2ナットを螺出させて、前記栓部材を前記受口から離脱させることを特徴とする受口用栓。
  3. 前記受口の端部における外面が、前記受口の開口に向かって拡開するテーパ面に形成されており、前記固定部材が、前記テーパ面に当接して、前記栓部材方向への移動が防止されている請求項1または2に記載の受口用栓。
  4. 前記固定部材の端部が、前記受口の端面と当接するように、前記受口の軸中心に向かって張出する張出部に形成されており、前記固定部材の張出部が、前記受口の端面に当接して、前記固定部材が、前記受口の軸方向において内方向への移動が防止されている請求項1ないしのいずれかに記載の受口用栓。
  5. 前記ボルトは、前記頭部がT型に形成されたT頭ボルトである請求項1ないしのいずれかに記載の受口用栓。
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