JP4762864B2 - 分岐部材用の管継手 - Google Patents

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Description

本発明は、流体管から分岐して接続された分岐部材の端部を構成する受口と、該受口の内方に所定長さ嵌挿される挿口と、該挿口の外面と前記受口の内面との間隙を周方向に沿って水密的に密封するリング状のシール部材と、を備えた分岐部材用の管継手に関する。
離脱防止の管継手として、従来受口外面から内面へ貫通する雌ネジ孔を設け、挿口の外周面にはロックリングが設けられ、またこのロックリングよりも挿口の先端側の外周面に径方向に膨出する膨出部が周方向に沿って設けられる。そして雌ネジ孔に挿入された押しボルトを挿口の外周面に装着されたロックリングに押圧することで、膨出部がロックリングと当接し、挿口と受口の離脱防止がなされる。(例えば、特許文献1、2参照)。
実開昭49−18121号公報(第1図) 実開昭50−122914公報(第1図)
しかしながら、上記特許文献1、2のいずれの場合であっても、ロックリングにより挿口と受口の離脱防止ができるものの、挿口を受口に挿入する際や、挿入後にロックリングを押しボルトで押圧する際、受口の内周面に沿って控えて待機するロックリングが周方向に移動してしまい、押しボルトがロックリングの外周面の所定の押圧箇所を押圧できないといった問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、ロックリングを周方向に位置決めすることができる分岐部材用の管継手を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の分岐部材用の管継手は、
流体管から分岐して接続された分岐部材を構成する受口を備えた受口管と、該受口の内方に所定長さ嵌挿される挿口を備えた挿口管と、該挿口の外面と前記受口の内面との間隙を周方向に沿って水密的に密封するリング状のシール部材と、を備えた分岐部材用の管継手であって、
前記受口の開口端の内周面に沿って環状のロックリングが配置されるとともに、前記受口の開口端の外周面に、前記ロックリングを管軸に向かって径方向に押圧する複数の押しボルトが周方向に沿って螺挿され、前記ロックリングと前記シール部材との間における前記挿口の先端側の外周面に、径方向に膨出する膨出部が周方向に沿って設けられており、
前記押しボルトが押圧する前記ロックリングの外周面に、径方向に膨出する膨出凸部が、周方向に所定長さを有し、且つ所定間隔おきに形成されているとともに、前記受口の開口端の内周面に、前記膨出凸部を収容する収容凹部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、ロックリングの膨出凸部が、受口の内周面に形成された収容凹部内に収容されているため、環状のロックリングを周方向に位置決めすることができ、押しボルトがロックリングの外周面を所定に押圧できる。また、挿口の外周面に周方向に沿って設けられた膨出部が、このロックリングと当接することで、挿口が受口に対し抜け止めされている。さらに挿口と受口を所望の位置で取付ける際には、ロックリングの膨出凸部が収容凹部を形成する壁面に周方向に滑動することなく係り止めされるため、挿口と受口が取付けやすい。また隣り合った膨出凸部の間における比較的薄肉の部分が比較的変形し易いため、押しボルトによる押圧力が、挿口の外周面に伝達され易い。
本発明の請求項2に記載の分岐部材用の管継手は、請求項1に記載の分岐部材用の管継手であって、
前記ロックリングは、両方の端部を互いに当接することで環状を成す略C字形状であることを特徴としている。
この特徴によれば、ロックリングが、両方の端部の互いを当接することで環状を成す略C字形状であるため、挿口に対して周設し易い。
本発明の請求項3に記載の分岐部材用の管継手は、請求項2に記載の分岐部材用の管継手であって、
前記ロックリングの両方の端部は、互いを当接することで一つの膨出凸部を構成することを特徴としている。
この特徴によれば、ロックリングの両方の端部が一つの膨出凸部を構成しているため、この一つの膨出凸部を押しボルトにより押圧することで、ロックリング全体で環状の形状を維持できる。
本発明の請求項4に記載の分岐部材用の管継手は、請求項3に記載の分岐部材用の管継手であって、
前記両方の端部の互いを当接することで構成される前記一つの膨出凸部を収容する収容凹部は、該収容凹部を除いた他の収容凹部よりも、周方向に幅広に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、ロックリングの一つの膨出凸部を構成する両方の端部を収容する収容凹部は、この収容凹部を除いた他の収容凹部よりも、周方向に幅広に形成されているため、押しボルトによるロックリング押圧の前に、両方の端部が所定に離間することを許容して、挿口を受口に挿入し易い。
本発明の請求項5に記載の分岐部材用の管継手は、請求項1ないし4のいずれかに記載の分岐部材用の管継手であって、
前記受口の開口端における周方向に隣り合った前記収容凹部の間に、管軸に平行な方向にボルト孔が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、例えば穿孔装置取付用、若しくは挿口と受口とを位置決めして挿入する際に用いる管軸に平行な方向のボルト孔が、受口の内周面に周方向に沿って所定間隔おきに形成された収容凹部を避けて、隣り合った収容凹部の間に設けられていることで、受口の形状を径方向に大型化することなく、受口の構造上の強度を維持できる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の実施例1における分岐部材用の管継手の全体像を示す一部断面図である。図2は、A−A線を境に方向視した一部断面図である。図3は、実施例2におけるロックリング取付けの様子を示す一部断面図である。図4は、ロックリング取付け後の一部断面図である。
図1、2に示されるように、内部に水道などの流体が流れる流体管としての本管30は、図1の紙面を貫通するよう設けられ、分岐部材50は、本管30から分岐されるとともに、本管30に対して略直交、即ち図示左右方向に接続される。
分岐部材50は、主として制水弁20と、挿口管1と、制水弁20の側方である図1左側に構成される割T字管31と、からなる。
制水弁20は、図1に示されるように左側に内部に穿設されたT字管11の挿口端部14と、右側に受口12とを有し、制水弁20の内部には回動ネジ24の回動により上下動される弁体26が設けられている。T字管11の上部には弁蓋23及び抑え板21が形成されている。
T字管11は、その上面が弁蓋23の底面と当接されているとともに、ボルト・ナットなどで弁蓋23と締結され、回動ネジ24は、弁蓋23を回動自在且つ水密に貫通して、その上端部を弁蓋23の上方に突出して上下方向に取付けられている。
抑え板21は、弁蓋23の上端面にボルトで固定され、回動ネジ24の抜出しを阻止する。24bは、回動ネジ24の上端部を除いて略全長に亘ってその周面が螺設されたネジ部であり、回動が阻止され、上下方向に移動可能であるネジこま25は、ネジ部24bに螺合されており、回動ネジ24の上端部に形成された回動操作部24aを回動させると、それに応じてネジ部24bが回動することにより、ネジこま25に一体的に取付けられた弁体26がT字管11内において上下動可能となる。
上記構成により、弁体26が上下動することで制水弁20が機能する。即ち、弁体26を上方に移動することで管路を開放し、また下方に移動させることで管路を遮断する。
割T字管31は、本管30の外周を覆設するとともに、T字管11に向かって開口した開口部Tを有しており、この開口部TがT字管11の挿口端部14に嵌挿される。
また割T字管31の開口部Tには、突出したフランジ部Wが周方向に沿って形成されており、T字管11の挿口端部14が開口部Tに嵌挿されて、このフランジ部Wが挿口端部14側に周方向に沿って突出したフランジ部Vと当接されるとともに、フランジ部V、Wに設けられたボルト孔にボルト・ナット49が挿入され、締結される。また開口部Tの内周面には、周方向に沿って形成される収容溝38が形成され、この収容溝38にリング状の弾性体であるシールリング32が嵌合され、T字管11と割T字管31の水密性が保たれている。
そして、図1において本発明における分岐部材用の管継手について説明すると、T字管11の右側の管路部は受口管13として構成され、その大部分は挿口管1の受口12として形成されている。この受口12の外周には、径方向に膨出する受口フランジ17が周方向に沿って形成されている。
一方、受口12の内周には、周方向に形成された間隙8にリング状の弾性体であるシール部材9が周方向に沿って配置され、挿口管1の挿口2が受口12に嵌挿され、シール部材9により挿口2の外周面と受口12の内周面の水密性が確保される。
また本実施例において、受口フランジ17には周方向に所定間隔をあけて6箇所に管軸方向に開口するボルト孔18が設けられ、このボルト孔18を利用してボルト・ナット19を取付けることができる。本発明においては、ボルト・ナット19の用途を記述しないが、例えば、本管の壁面を穿孔する穿孔装置が取付けられる場合には、穿孔装置側にボルト孔18と同軸のボルト孔を有するフランジを設け、このフランジを受口フランジ17に対向して接続する。そして受口フランジ17のボルト孔18と穿孔装置側の前記フランジのボルト孔が一対となるよう、ボルト・ナットを取付けることにより、穿孔装置が分岐部材50に設置され得る。
さらにボルト孔18を有する受口フランジ17を利用した他の方法として、例えば、ボルト孔18と略同軸のボルト孔を有する環状のフランジリングを挿口2の外周に設け、このフランジリングの前記ボルト孔と、受口フランジ17のボルト孔18とに比較的長寸のボルトを挿通するとともに、前記ボルトにナットを螺合し、このボルト、ナットを締結することで、挿口2を受口12に対して位置決めして挿入することもできる。
次に、管継手を構成するロックリング41について説明すると、ロックリング41は、金属等の材質から成る両端部M、Nを有するC字形状に構成されたものであり、受口12の開口端16の内周面に沿って配置される。また本実施例において受口フランジ17の外周面には、周方向に沿って所定間隔おきに6箇所に内周面に向かって貫通するボルト孔43が設けられる。
受口12の開口端16の外周面には、管軸に向かってロックリング41を押圧する6個の押しボルト42が夫々上述した6箇所のボルト孔43に夫々螺挿される。なお図1における押しボルト42は、図2における6個の押しボルト42a、42b、42c、42d、42e、42f(42a〜42f)と構造的に差異がなく、後述する押しボルト押圧手順の説明の為、便宜上、符号の差異を設ける。
また、挿口2の外周面に径方向に膨出する膨出部としての挿口膨出部3が形成されており、管軸方向にこの挿口膨出部3をシール部材9とロックリング41との間に配置するように、挿口2を受口12に嵌挿している。そして、押しボルト42によりロックリング41を押圧することで、ロックリング41の内径をこの挿口膨出部3の外径より縮径させる。このようにすることで、挿口膨出部3における管軸方向に略直交するロックリング41側の面と、ロックリング41における管軸方向に略直交する挿口膨出部3側の面とが当接し得るので、ロックリング41が挿口膨出部3と係合可能となり、挿口2に抜け出し力が生じても、挿口2が受口12から離脱防止され得る。
図2において、6個の押しボルト42a〜42fが押圧するロックリング41の外周面には、径方向に膨出する膨出凸部33が周方向に所定長さを有し、且つ所定間隔おきに6箇所に形成されており、受口12の開口端16の内周面には、夫々の膨出凸部33を収容する収容凹部15が周方向に沿って所定間隔おきに6箇所に形成されている。
なお、上述した受口フランジ17のボルト孔18は、収容凹部15の間に隣り合うよう管軸に平行な方向に所定間隔をあけて設けられると好ましい。
このようにすることで、例えば穿孔装置取付用、若しくは挿口2と受口12とを位置決めして挿入する際に用いる管軸に平行な方向のボルト孔18が、受口12の内周面に周方向に沿って所定間隔おきに形成された収容凹部15を避けて、隣り合った収容凹部15の間に設けられていることで、受口12の形状を径方向に大型化することなく、受口12の構造上の強度を維持できる。
次にロックリング41における押しボルト42(42a〜42f)の押圧方法及び手順について説明する。
ロックリング41の押圧手順は、先ず図2左側の端部M、Nの遠方にある押しボルト42a、42bを螺入して、押しボルト42a、42bに対応する膨出凸部33、33の内周面が挿口2の外周面と当接するようにして、仮締めを行う。
次に、図2上下にある押しボルト42c、42dを螺入して、押しボルト42c、42dに対応する膨出凸部33、33の内周面が挿口2の外周面と当接するとともに、押しボルト42a、42bの螺挿深さと同じになるよう調整しながら仮締めする。
続いて、図2右側の端部M、Nの近方にある押しボルト42e、42fを螺入して、押しボルト42e、42fと対応する膨出凸部33、33の内周面が挿口2の外周面と当接するよう仮締めを行う。そして6個の押しボルト42(42a〜42f)の仮締めが終わると、6個の押しボルト42(42a〜42f)を押圧して本締めを行う。なお、膨出凸部33〜37の内周面と挿口2の外周面と当接するよう仮締めを行うが、図1で示されたように、挿口膨出部3における管軸方向に略直交するロックリング41側の面と、ロックリング41における管軸方向に略直交する挿口膨出部3側の面とが当接し得ることとなり、ロックリング41が所望の位置で挿口膨出部3と係合すれば、ロックリング41の内周面が挿口2の外周面に当接するまで仮締めを行わなくてもよい。またその際における本締めもロックリング41が所望の位置で挿口膨出部3と係合し、挿口2が受口12から離脱しなければ、膨出凸部33の内周面と挿口2の外周面に当接しなくてもよい。
上記の手順のように、両端部M、Nの遠方にある押しボルト42a、42bから両端部M、Nに近方にある押しボルト42e、42fへ順次6個の押しボルト42a〜42fを螺挿し、6箇所の膨出凸部33を押圧することで、両端部M、N同士を所定に近接若しくは当接することができるため、ロックリング41を挿口2の外周面に沿って緩みを生じることなく取付けることができる。
このようにロックリング41の膨出凸部33が、受口12の内周面に形成された収容凹部15内に収容されているため、環状のロックリング41を周方向に位置決めすることができ、押しボルト42a〜42fがロックリング41の外周面を所定に押圧できる。また、挿口2の外周面に周方向に沿って設けられた挿口膨出部3が、このロックリング41と当接することで、挿口2が受口12に対し抜け止めされている。さらに挿口2が受口12に所望の位置で取付ける際には、ロックリング41の膨出凸部33が収容凹部15を形成する壁面により周方向に滑動することなく係り止めされるため、挿口2が受口12に取付けやすい。また隣り合った膨出凸部33の間における比較的薄肉の部分が比較的変形し易いため、押しボルト42a〜42fによる押圧力が、挿口2の外周面に伝達され易い。
次に、実施例2に係る分岐部材用の管継手について説明する。なお、上記実施形態と同一構成で重複する構成を省略する。
実施例2における分岐部材用の管継手の実施形態は、分岐部材用の管継手を構成する流体管や制水弁の構造は、実施例1の形態とほぼ同様の構造であるが、ロックリングの形状と受口に形成される収容凹部が実施例1と異なっている。
すなわち、図3に示されるようにロックリング41’は、金属等の材質から成る略C字形状で構成されたものであり、挿口2’の外周面に沿って配置され、受口12’の外周面に、ロックリング41’を管軸に向かって径方向に押圧する4個の押しボルト42a’、42b’、42c’、42d’が周方向に沿って略所定間隔おきに形成されたボルト孔43’に螺挿される。
4個の押しボルト42a’〜42d’が押圧するロックリング41’の外周面には、径方向に沿って膨出する膨出凸部34、35、36、37が、周方向に略所定間隔おきに4箇所に形成されている。なお図3右側の膨出凸部片37a、37bは、上記した略C字形状の両方の端部を構成するとともに、膨出凸部片37a、37bの互いに対向端面同士が夫々当接することにより、膨出凸部37が形成される。
このようにすることで、ロックリング41’が、両方の端面同士を当接することで環状を成す略C字形状であるため、挿口2’に対して周設し易い。
なお、膨出凸部片37a、37bは、その端面同士が前面に亘って当接可能に径方向に段差を有している。このようにすることで、端面同士が当接することにより係り合いが確実なものとなって、信頼性の高い離脱防止機能が確保される。
また受口12’の内周面には、膨出凸部34、35、36、37夫々を収容する収容凹部44、45、46、47が夫々形成されており、膨出凸部37を収容する収容凹部47は、収容凹部47を除いた他の収容凹部44、45、46よりも、周方向に幅広に形成されている。
このようにすることで、ロックリングの膨出凸部37を構成する膨出凸部片37a、37bを収容する収容凹部47は、この収容凹部47を除いた他の収容凹部44、45、46よりも、周方向に幅広に形成されているため、押しボルト42a’〜42d’によるロックリング41’押圧の前に、両方の膨出凸部片37a、37bが所定に離間することを許容して、挿口2’を受口12’に挿入し易い。
また受口フランジ17’のボルト孔18’は、収容凹部44〜47の間に隣り合うよう、所定間隔をあけて設けられていると好ましい。
例えば穿孔装置取付用、若しくは挿口2’と受口12’とを位置決めして挿入する際に用いる管軸に平行な方向のボルト孔18’が、受口12’の内周面に周方向に沿って所定間隔おきに形成された収容凹部44〜47を避けて、隣り合った収容凹部44〜47の間に設けられていることで、受口2’の形状を径方向に大型化することなく、受口2’の構造上の強度を維持できる。
次にロックリング41’による4個の押しボルト42a’〜42d’の押圧方法及び手順について説明する。
ロックリング41の押圧手順は、先ず図3左側の端部遠方の押しボルト42a’を螺入して膨出凸部34の内周面が挿口2’の外周面と当接するようにして、仮締めを行う。
次に、図3上下の膨出凸部35、36に対応する押しボルト42b’、42c’を膨出凸部35、36の内周面が挿口2’の外周面と当接するとともに、押しボルト42a’、42b’、42c’の螺挿深さが同じになるよう調整しながら仮締めすると、図示白抜矢印のように両端部が近づき、図4に示されるように膨出凸部片37aと膨出凸部片37bとが当接して膨出凸部37が形成される。
続いて、上記のように膨出凸部片37aと膨出凸部片37bとにより形成された膨出凸部37に対応する図4の右側の押しボルト42d’を挿口2’の外周面と当接するよう仮締めする。そして4箇所の押しボルト42a’〜42d’の仮締めが終わると、4箇所の押しボルト42a’〜42d’をロックリング41’の4箇所の膨出凸部34〜37に押圧して本締めを行う。
上記の手順のように膨出凸部37から離れた遠方の箇所における押しボルト42a’から膨出凸部37に対応する箇所における押しボルト42d’へ順次4個の押しボルト42a’〜42d’を螺挿し、4箇所の膨出凸部34〜37を押圧して、ロックリング41’を取付けることにより、ロックリング41’を周方向に位置決めすることができ、挿口2’が受口12’に対し離脱防止される。特に、ロックリング41’の膨出凸部37は、膨出凸部片37a、膨出凸部片37bを構成しているため、この膨出凸部37を押しボルト42d’により押圧することで、膨出凸部片37a、膨出凸部片37b同士を所定に当接することができるため、ロックリング41’を挿口2の外周面に沿って緩みを生じることなく取付けることができ、ロックリング41’全体で環状の形状を維持できる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
上記実施例において、実施例1では、ロックリング41の外周面に形成される膨出凸部33は6箇所であり、実施例2ではロックリング41の’膨出凸部34〜37の4箇所であるが、例えばロックリングの膨出凸部の形成箇所は、3箇所または8箇所以上と多数形成されてもよい。すなわち、挿口が受口に対し抜け止めが防止できれば、ロックリングの膨出凸部は何箇所に設けられてよい。また、収容凹部は、上記した膨出凸部の形成箇所に応じるように、受口フランジの内周方向に適所に形成されていればよい。
また、実施例2における膨出凸部34を収容する収容凹部44は、膨出凸部35、36を収容する収容凹部45、46よりも周方向に幅狭に形成されていた方が好ましい。このようにすることで、ロックリング41’が周方向に大きくずれることなく、所望の位置で膨出凸部34に対応する押しボルト42a’の仮締めを行うことができる。
なお本実施例におけるロックリング41、41’は端部を有するC字形状のものであるが、これに限らず無端形状の円環状構造でロックリングが形成されてもよい。
本発明の実施例1における分岐部材用の管継手の全体像を示す一部断面図である。 A−A線を境に方向視した一部断面図である。 実施例2におけるロックリング取付けの様子を示す一部断面図である。 ロックリング取付け後の一部断面図である。
符号の説明
1 挿口管
2、2’ 挿口
3、3’ 挿口膨出部(膨出部)
8 間隙
9 シール部材
12 受口
13 受口管
14 受口端部
15 収容凹部
16 開口端
17 受口フランジ
18、18’ ボルト孔
19 ボルト・ナット
32 シールリング
33〜37 膨出凸部
40 流体管
41、41’ ロックリング
42 押しボルト
42a〜42f 押しボルト
42a’〜42d’押しボルト
43、43’ ボルト孔
44〜47 収容凹部
M 端部
N 端部

Claims (5)

  1. 流体管から分岐して接続された分岐部材を構成する受口を備えた受口管と、該受口の内方に所定長さ嵌挿される挿口を備えた挿口管と、該挿口の外面と前記受口の内面との間隙を周方向に沿って水密的に密封するリング状のシール部材と、を備えた分岐部材用の管継手であって、
    前記受口の開口端の内周面に沿って環状のロックリングが配置されるとともに、前記受口の開口端の外周面に、前記ロックリングを管軸に向かって径方向に押圧する複数の押しボルトが周方向に沿って螺挿され、前記ロックリングと前記シール部材との間における前記挿口の先端側の外周面に、径方向に膨出する膨出部が周方向に沿って設けられており、
    前記押しボルトが押圧する前記ロックリングの外周面に、径方向に膨出する膨出凸部が、周方向に所定長さを有し、且つ所定間隔おきに形成されているとともに、前記受口の開口端の内周面に、前記膨出凸部を収容する収容凹部が形成されていることを特徴とする分岐部材用の管継手。
  2. 前記ロックリングは、両方の端部を互いに当接することで環状を成す略C字形状であることを特徴とする請求項1に記載の分岐部材用の管継手。
  3. 前記ロックリングの両方の端部は、互いを当接することで一つの膨出凸部を構成することを特徴とする請求項2に記載の分岐部材用の管継手。
  4. 前記両方の端部の互いを当接することで構成される前記一つの膨出凸部を収容する収容凹部は、該収容凹部を除いた他の収容凹部よりも、周方向に幅広に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の分岐部材用の管継手。
  5. 前記受口の開口端における周方向に隣り合った前記収容凹部の間に、管軸に平行な方向にボルト孔が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の分岐部材用の管継手。
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