JPH11304062A - 管継手の解体方法 - Google Patents

管継手の解体方法

Info

Publication number
JPH11304062A
JPH11304062A JP10526198A JP10526198A JPH11304062A JP H11304062 A JPH11304062 A JP H11304062A JP 10526198 A JP10526198 A JP 10526198A JP 10526198 A JP10526198 A JP 10526198A JP H11304062 A JPH11304062 A JP H11304062A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
port
opening
receiving
lock ring
sealing material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10526198A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuneo Kikuchi
庸夫 菊地
Hisashi Suzuki
恒 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP10526198A priority Critical patent/JPH11304062A/ja
Publication of JPH11304062A publication Critical patent/JPH11304062A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
  • Joints With Sleeves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 受口の内周と挿口の外周との間で環状のシー
ル材が圧縮されるとともに、挿口の先端の突部と係り合
うロックリングが前記シール材よりも奥側の受口の内周
に配置された、異形管の管継手を、容易に解体できるよ
うにする。 【解決手段】 舌片の挿入によりロックリングを挿口1
4の外面から浮くように拡径させたうえで、挿口14の
突部をロックリングよりも受口開口側に移動させる。次
に、舌片を取り除いて、代わりに解体治具34を配置
し、この解体治具34の挿入によりシール材の内面を挿
口14の外面から浮かせる。そして、受口12と挿口1
4とを管軸方向に相対的に移動させることで、挿口14
の突部をシール材よりも受口12の開口側に移動させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は管継手の解体方法に
関し、特に曲管などの異形管における管継手の解体方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】管継手の一種として、図1および図2に
示すように、互いに接合された一方の鋳鉄製の管11の
端部に受口12が形成されるとともに、他方の鋳鉄製の
管13の端部に、受口12の内部に挿入される挿口14
が形成され、受口12の内周と挿口14の外周との間で
環状のゴム製のシール材15を圧縮することで、受口挿
口間のシールを確保したものが知られている。図1に示
すものでは、管11、13は異形管としての曲管であ
り、受口側の直管部16と、挿口側の直管部17と、こ
れら直管部どうしの間の曲管部18とを有する。
【0003】さらにこの管継手では、シール材15より
も奥側における受口12の内周に形成された溝19に、
金属製のロックリング20と、このロックリング20を
芯出し状態で保持するためにこのロックリング20の外
周側に配置された芯出し用のゴム体21とが設けられて
いる。一方、挿口14の先端部の外周には、受口12の
奥側からロックリング20に係り合う突部22が設けら
れることで、受口挿口間の離脱の防止が図られている。
突部22を含む挿口14の先端の外周には先細り状のテ
ーパ面23が形成され、継手の接合時に挿口14を受口
12に挿入する際に、このテーパ面23がシール材15
およびロックリング20を押し拡げることで、突部22
がこれらシール材15やロックリング20の位置を容易
に通過できるように構成されている。
【0004】シール材15よりも開口側における受口1
2の内周には屈曲防止リング24が配置され、この屈曲
防止リング24は、受口12に外周側からねじ込まれる
セットボルト25により弾性変形されて、挿口14の外
周面に押圧されている。また挿口14の外周における複
数の位置には、受口12の開口端における受口12と挿
口14との隙間を詰めるための屈曲防止突部26が一体
に形成されている。これら屈曲防止リング24と屈曲防
止突部26とによって、互いに接合される異形管すなわ
ち曲管である管11、13どうしの屈曲を防止して、適
切な配管が行われるように構成されている。
【0005】適当位置の屈曲防止突部26には、管継手
の接合時に挿口14を受口12に挿入するための力を伝
達する目的で、さらに接合用突部27が一体に形成され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような管継手を解
体する必要が生じた場合には、挿口14を受口12から
抜き出さなければならない。しかし、挿口14の突部2
2が受口12のロックリング20に掛かり合って離脱を
防止した構成であるうえに、接合後の時間の経過によっ
てシール材15が挿口14の外周面に強く密着している
ことが多く、また上述のように管11、13が直管部1
6、17と曲管部18とを備えた特殊な構造の異形管で
あり、したがってその抜き出し作業が困難になりやすい
という問題点がある。
【0007】そこで本発明は、このような問題点を解決
して、受口の内周と挿口の外周との間で環状のシール材
が圧縮されるとともに、挿口の先端の突部と係り合うロ
ックリングが前記シール材よりも奥側の受口の内周に配
置された、異形管の管継手を、容易に解体できるように
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、管継手の周方向に沿った複数の位置におい
て、受口の開口端における受口と挿口との隙間から受口
の内部に舌片を挿入して、この舌片をシール材の内周に
押し込んだうえでロックリングの内周にも押し込んで、
このロックリングを挿口の外面から浮くように拡径さ
せ、受口と挿口とを管軸方向に相対的に移動させること
で、挿口の突部を前記拡径状態のロックリングの内部の
通過によりこのロックリングよりも受口開口側に移動さ
せ、次に、舌片を取り除いて、受口の外側における挿口
の部分に、挿口に外ばめされる筒状体を備えた解体治具
を配置し、この解体治具の筒状体を、受口の開口端にお
ける受口と挿口との隙間から受口の内部に挿入してシー
ル材の内周に押し込むことで、このシール材の内面を挿
口の外面から浮かせ、そして、受口と挿口とを管軸方向
に相対的に移動させることで、挿口の突部を前記挿口の
外面から浮いた状態のシール材の内部の通過によりこの
シール材よりも受口開口側に移動させるものである。
【0009】このようにすると、舌片は必ずしも管軸方
向に押し込む必要はなく、管が異形管である場合にその
管形状に対応した方向に押し込むことができるため、容
易にロックリングを挿口の外面から浮かせて、その内部
に挿口の突部を通過させることができる。この挿口突部
がロックリングを通過することに付随して、挿口が受口
からある程度抜き出されるので、その時点では、管が異
形管であっても、筒状体を備えた解体治具を挿口の外周
に簡単に装着することが可能となる。そこで、その後
は、この解体治具を用いてシール材の内面を容易に挿口
の外面から浮かすことができ、その内部に挿口の突部を
通過させて管継手を解体することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図3は、本発明にもとづく金属製
の舌片31を示す。この舌片31は、その後端に被打撃
部32を有するととに、その先端に、管径方向の外向き
の傾斜面33が形成されている。この舌片31の厚さ
は、管13の挿口14の突部22の高さに対応したもの
とされている。
【0011】図4は解体治具34を示す。この解体治具
34において、35は環状体であり、横断面矩形状の金
属部材によって周方向二つ割りの環状に形成されてい
る。36はその分割部で、この分割部36は、接合板3
7がボルト締めされることで、分解可能に接合されてい
る。環状体35には、分割部36を含む周方向の4箇所
に、つば部38が形成されている。また、このつば部3
8によって、軸心方向のボルト通し溝39が形成されて
いる。分割部36においては、環状体35と接合板37
との双方に、つば部38とボルト通し溝39とが形成さ
れている。
【0012】解体治具34は、接合板37の取付側とは
反対側に筒状体41を有し、この筒状体41は、その基
端部が環状体35の内周に接続されている。この筒状体
41は、環状体35と同様に周方向二つ割りの構成とさ
れ、接合板37の作用によって環状体35と一体に周方
向に接合または分解可能とされている。解体治具34す
なわち筒状体41は、管13の挿口14の外周に管軸方
向に摺動自在に装着できるように構成され、筒状体41
は、舌片31と同様に管13の挿口14の突部22の高
さに対応した厚さで形成されている。筒状体41の先端
部の外周には、管径方向の外向きのテーパ面42が形成
されている。
【0013】詳細には、解体治具34は、挿口14にお
ける屈曲防止突部26および接合用突部27が形成され
た部分に外ばめされる。このため、環状体35と筒状体
41とには、屈曲防止突部26を避けるための第1の切
欠43と、屈曲防止突部26および接合用突部27を避
けるための第2の切欠44とが形成されている。これら
第1および第2の切欠43、44は、筒状体41におい
ては基端部から先端側の途中部分まで形成されるととも
に、環状体35においてはこれを貫通するように形成さ
れている。45は、環状体35における切欠部である。
この切欠部45は、接合用突部27をも避けるための第
2の切欠44では、第1の切欠43におけるよりも深く
形成されている。
【0014】図5は、はめ込みピース47を示す。この
はめ込みピース47は、矩形の金属板材により形成され
て、挿口14の接合用突部27がはまり込み可能な貫通
孔48を有するとともに、所定の長さ49で形成されて
いる。
【0015】次に、図1および図2に示された受口12
と挿口14との解体作業について説明する。まず、可能
な場合は解体が容易なように管11、13どうしを軸心
まわりに互いに回転させる。そして、図6および図7に
示すように、管継手の周方向に沿った複数の位置、すな
わち挿口14における隣り合った屈曲防止突部26どう
しの間のそれぞれ位置において、滑剤を塗布した舌片3
1の被打撃部32をハンマなどで打撃することによっ
て、この舌片31を、受口12の開口端における受口1
2と挿口14との隙間から受口12の内部に打ち込んで
挿入する。
【0016】このとき、受口12のセットボルト25を
緩めることによって屈曲防止リング24を弾性力により
拡径させ、この屈曲防止リング24を挿口14の外周面
から径方向の外向きに離しておく。すると、舌片31
は、この屈曲防止リング24の内周側を抵抗なく通過し
たうえで、シール材15の内周側に押し込まれ、その部
分でシール材15を挿口14の外周面からはなす。さら
に舌片31は、ロックリング20の内周側に押し込まれ
ることで、このロックリング20をゴム体21の弾性力
に抗して挿口14の外面から浮かせ、最後に挿口14の
先端の突部22に当たる。このとき、舌片31の先端に
は傾斜面33が形成されているため、シール材15の内
周やロックリング20の内周への押し込みを容易に行う
ことができる。
【0017】周方向に複数の舌片31を打ち込むことに
より、弾性体にて形成されたシール材15はその舌片3
1の通過部およびその近傍しか挿口14の外周面から離
れないが、すなわち、全周にわたって完全に挿口14か
ら剥離することはできないが、ロックリング20は、剛
性のある金属材料にて形成されており、したがって複数
の舌片31を打ち込むだけで、全周にわたって完全に挿
口14から離れる。
【0018】図7は、このように周方向に複数の舌片3
1を打ち込んだ状態を示す。なお、管13は異形管であ
り、その曲がりの内側の部分では舌片31を管軸方向に
配置したうえでその管軸方向に打ち込むことが困難であ
るので、図7に示すようにその部分では舌片を管軸方向
に対し斜めとなる方向に打ち込んでも差し支えない。な
お、舌片31は上述のように挿口14の突部22に当た
るまで挿入することができるが、この舌片31の先端が
挿口14の突部22またはその近傍まで挿入されたこと
を知るために、この舌片31に適当な指標などを記入し
ておくのが好適である。
【0019】次に、図8および図9に示すように、挿口
14における屈曲防止突部26や接合用突部27よりも
受口12から遠い部分の外周に環状のクランプ部材51
を外ばめして固定する。図示のように、クランプ部材5
1によって舌片31を管13と共締めすることも可能で
ある。また、受口12の首部における管11の外周にも
環状のクランプ部材52を外ばめして固定する。図示は
省略するが、これらクランプ部材51、52には解体治
具34と同様のボルト通し溝が周方向の複数の位置で形
成されており、このボルト通し溝を利用して周方向に一
対の長ねじ53、53が配置されている。この長ねじ5
3、53は、たとえば大きな力を伝達可能な台形ねじに
よって構成するのが好適である。
【0020】そして、長ねじ53にねじ合わせた一対の
ナット54、55をそれぞれクランプ部材51、52に
接触させたうえで、これらのナット54、55のうちの
少なくとも一方を回転操作させることで、クランプ部材
51、52どうしを互いに遠ざけるように、これらクラ
ンプ部材51、52に力を付与する。
【0021】すると、クランプ部材51が固定された挿
口14が、クランプ装置52が固定された受口12から
抜け出すように、管11、13どうしが相対的に移動さ
れる。これによって、図9に示すように、挿口14の突
部22が、舌片31の作用によってこの挿口14から離
されたロックリング20の内周を通過して、このロック
リング20とシール材15との中間の部分に位置され
る。
【0022】このように挿口14の突部22がロックリ
ング20の位置を通過したことは、図9に示すように、
はめ込みピース47を用いて確認することができる。す
なわち、挿口14の突部22がロックリング20の位置
を通過した場合には、挿口14の接合用突部27から受
口12の端面56までが一定の距離以上となる。そこ
で、はめ込みピース47の長さ49をこの一定距離に対
応したものとしておけば、図示のようにはめ込みピース
47の貫通孔48に接合用突部27をはめ込んだ状態と
したときにこのピース47が受口12に干渉しないこと
で、挿口14の突部22がロックリング20の位置を通
過したことを確認できる。反対に、ピース47が受口1
2と干渉する場合には、突部22がまだロックリング2
0の位置を通過しきれていないことが確認されることに
なり、ナット54、55のさらなる操作が必要となる。
【0023】次に、挿口14のクランプ部材51を取り
外し、すべての舌片31を引き抜きにより取り外し、こ
れに代えて解体治具34を取り付ける。すなわち、この
ようにすることで挿口14がある程度の長さだけ受口1
2から抜け出すことになり、これによって初めて、図1
に示した管13の曲管部18が受口12から遠ざかり、
挿口側直管部17のかなりの部分が受口12の外側の部
分に存在することになって、ようやく解体治具34の取
り付けが可能となる。
【0024】なお、上述のように周方向に適当数の舌片
31を打ち込んだだけでは、弾性体にて形成されたシー
ル材15は周方向にわたって完全には剥離せず、まだ挿
口14の外面に密着している部分が多いので、その状態
でさらに挿口14を抜き出そうとしても、突部22がシ
ール材15の内周部に当たって、それ以上の抜き出しは
不可能である。この場合に、打ち込む舌片31の数を増
やせばシール材15の剥離を促進させることが可能であ
るが、挿口14の外面に屈曲防止突部26が形成されて
いるので、それによる制約を受けて数を増やすことがで
きない。そこで、上述のように解体治具34への取り替
えが必要になる。
【0025】まず、解体治具34の接合板37のボルト
を緩めることにより、分割部36の部分で環状体35と
筒状体41とを周方向に二分し、そして図10および図
11に示すように、これを挿口14における屈曲防止突
部26および接合用突部27の部分に被せ、接合板37
をボルト締めすることによって再度環状に組み立てる。
このとき、第1の切欠43が屈曲防止突部26に対応
し、また第2の切欠44が屈曲防止突部26および接合
用突部27に対応するようにして、これら屈曲防止突部
26や接合用突部27と解体治具34との干渉を防止す
る。筒状体41には滑剤を塗布しておく。
【0026】これにより、解体治具34は、屈曲防止突
部26および接合用突部27の部分において、挿口14
の外周に管軸方向に摺動自在に装着されることになる。
そこで、このように装着された解体治具34を管軸方向
に摺動させて、図10において仮想線で示すように、筒
状体41の先端部を、受口12の開口端における受口1
2と挿口14との隙間から受口12の内部に挿入する。
これにより、筒状体41は、その先端がシール材15に
当たるかその近傍に達するまで、受口12の内部に挿入
されることになる。このとき、図10に示すように、周
方向に沿った一か所以上の位置、たとえば管13の頂部
においてはめ込みピース47を接合用突部27にはめ合
わせておく。
【0027】そして、解体治具34のつば部38のボル
ト通し溝39と、前述の受口12に固定されたクランプ
部材52のボルト通し溝とを利用して、図12に示すよ
うに長ねじ53をわたし、ナット54、55をセットす
る。そして、図示のようにナット54、55を解体治具
34の接合板37とクランプ部材52とに接触させ、こ
れらのナット54、55のうちの少なくとも一方を回転
操作させることで、解体治具34をクランプ部材52に
接近するように移動させる。
【0028】これにより、図13に示すように、解体治
具34の筒状体41の先端部分が、シール材15の内周
に押し込まれるとともにこのシール材15の位置を通過
して、挿口14の突部22に当たるかこれに接近する。
このとき、筒状体41の先端にはテーパ面42が形成さ
れているため、シール材15の内周への押し込みを容易
に行うことができる。また、図4に示すように、筒状体
41の先端部は、切欠43、44が形成されておらず、
周方向に連続しているため、シール材15を周方向にわ
たって挿口14の外面から剥離させることができる。
【0029】なお、はめ込みピース47が挿口14の接
合用突部27にはまり合った状態で装着され、この状態
のはめ込みピース47の先端が受口12の端面56に当
たることで、解体治具34をシール材15の内周へ押し
込むときに挿口14が一緒に受口12の内部に入り込ん
でしまうことを、すなわち挿口14の突部22が再びロ
ックリング20を越えてそれよりも受口12の奥側に入
り込んでしまうことを、確実に防止することができる。
【0030】次に、図14に示すように、挿口14にお
ける屈曲防止突部26や接合用突部27よりも受口12
から遠い部分の外周に、環状のクランプ部材51を再び
外ばめして固定する。そして、このクランプ部材51の
ボルト通し溝と、解体治具34のボルト通し溝39と、
受口12側のクランプ部材52のボルト通し溝とにわた
って長ねじ53を設置し、ナット54、55をクランプ
部材51、52に接触させ、クランプ部材51、52ど
うしが互いに遠ざかるように、ナット54、55のうち
の少なくとも一方を回転操作する。このとき、解体治具
34には、ナット54、55による力は付与されない。
【0031】すると、挿口14が受口12から抜け出す
ように変位され、このとき筒状体41の先端が突部22
に当たることで、解体治具34も一体に変位され、最終
的には図15に示すように挿口14が完全に受口12か
ら抜き出されて、管継手の解体が完了する。
【0032】なお、上記においては、受口12と挿口1
4との間に管軸方向の変位を与えたり、解体治具34の
筒状体41をシール材15の内周に入り込ませたりする
ために、長ねじ53とナット54、55とにより手動操
作を行う構成の安価に作業できるものについて説明した
が、これに限定されるものではない。これに代えて、た
とえばシリンダ装置などの適宜のアクチュエータを用い
ることももちろん可能である。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によると、舌片の挿
入によりロックリングを挿口の外面から浮くように拡径
させたうえで、挿口の突部をロックリングよりも受口開
口側に移動させ、次に、舌片を取り除いて、代わりに解
体治具を配置し、この解体治具の挿入によりシール材の
内面を挿口の外面から浮かせ、そして、受口と挿口とを
管軸方向に相対的に移動させることで、挿口の突部をシ
ール材よりも受口開口側に移動させるため、舌片は必ず
しも管軸方向に押し込む必要がなく、管が異形管である
場合にその管形状に対応した方向に押し込むことができ
て、容易に挿口の突部をロックリングの内部に通過させ
ることができ、しかも、この挿口突部がロックリングを
通過することに付随して、挿口が受口からある程度抜き
出されるので、その時点では、管が異形管であっても、
筒状体を備えた解体治具を挿口の外周に簡単に装着する
ことができ、その後はこの解体治具を用いてシール材の
内面を容易に挿口の外面から浮かすことができて、挿口
の突部を通過させることができ、したがって異形管の管
継手を容易に解体することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の解体方法を適用可能な従来の異形管の
管継手を示す断面図である。
【図2】図1における要部の拡大詳細図である。
【図3】本発明の方法を実施する際に用いることができ
る舌片の斜視図である。
【図4】本発明の方法を実施する際に用いることができ
る解体治具の斜視図である。
【図5】本発明の方法を実施する際に用いることができ
るはめ込みピースの斜視図である。
【図6】受口挿口間に舌片が挿入された状態を示す断面
図である。
【図7】図6に示される部分の斜視図である。
【図8】舌片を挿入のうえ挿口を受口から抜き出してい
る状態を示す平面図である。
【図9】図8に示される部分の拡大断面図である。
【図10】舌片に代えて解体治具を装着した状態を示す
拡大断面図である。
【図11】図10に示される部分の平面図である。
【図12】解体治具を継手内に挿入する様子を示す平面
図である。
【図13】図12における要部の拡大断面図である。
【図14】挿口を最終的に受口から抜き出す様子を示す
平面図である。
【図15】継手の解体が完了した状態を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
12 受口 14 挿口 20 ロックリング 22 突部 31 舌片 34 解体治具 41 筒状体 51 クランプ部材 52 クランプ部材 53 長ねじ 54 ナット 55 ナット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受口の内周と挿口の外周との間で環状の
    シール材が圧縮されるとともに、挿口の先端の突部と係
    り合うロックリングが前記シール材よりも奥側の受口の
    内周に配置された管継手における、前記受口の内部から
    挿口を抜き出すための方法であって、 管継手の周方向に沿った複数の位置において、受口の開
    口端における受口と挿口との隙間から受口の内部に舌片
    を挿入して、この舌片をシール材の内周に押し込んだう
    えでロックリングの内周にも押し込んで、このロックリ
    ングを挿口の外面から浮くように拡径させ、 受口と挿口とを管軸方向に相対的に移動させることで、
    挿口の突部を前記拡径状態のロックリングの内部の通過
    によりこのロックリングよりも受口開口側に移動させ、 次に、舌片を取り除いて、受口の外側における挿口の部
    分に、挿口に外ばめされる筒状体を備えた解体治具を配
    置し、 この解体治具の筒状体を、受口の開口端における受口と
    挿口との隙間から受口の内部に挿入してシール材の内周
    に押し込むことで、このシール材の内面を挿口の外面か
    ら浮かせ、 そして、受口と挿口とを管軸方向に相対的に移動させる
    ことで、挿口の突部を前記挿口の外面から浮いた状態の
    シール材の内部の通過によりこのシール材よりも受口開
    口側に移動させる、 ことを特徴とする管継手の解体方法。
JP10526198A 1998-04-16 1998-04-16 管継手の解体方法 Pending JPH11304062A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10526198A JPH11304062A (ja) 1998-04-16 1998-04-16 管継手の解体方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10526198A JPH11304062A (ja) 1998-04-16 1998-04-16 管継手の解体方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11304062A true JPH11304062A (ja) 1999-11-05

Family

ID=14402726

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10526198A Pending JPH11304062A (ja) 1998-04-16 1998-04-16 管継手の解体方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11304062A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006349082A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Cosmo Koki Co Ltd 受口用栓
JP2007016913A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Cosmo Koki Co Ltd 受口用栓
JP2010096305A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Waterworks Technology Development Organization Co Ltd 管継手構造
JP2014074468A (ja) * 2012-10-05 2014-04-24 Kurimoto Ltd ロックリング

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006349082A (ja) * 2005-06-17 2006-12-28 Cosmo Koki Co Ltd 受口用栓
JP4713237B2 (ja) * 2005-06-17 2011-06-29 コスモ工機株式会社 受口用栓
JP2007016913A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Cosmo Koki Co Ltd 受口用栓
JP2010096305A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Waterworks Technology Development Organization Co Ltd 管継手構造
JP2014074468A (ja) * 2012-10-05 2014-04-24 Kurimoto Ltd ロックリング

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU675581B2 (en) Mechanical pipe joint
CA2316102A1 (en) Method and forming element for producing a press connection between a fitting and a pipe that is inserted into the reception of the fitting
JP3426607B2 (ja) ブリーチロックフィッティング継手
US7849575B2 (en) Seal removal tool and method
US5653480A (en) Pipe coupling
JPH11304062A (ja) 管継手の解体方法
EP1914456A1 (en) Gate valve device
US6886230B2 (en) Bushing driver
JP2003042359A (ja) スペーサレス型管継手とこれに用いるパッキン輪
CA1325415C (en) Steam/air ejector for generating a vacuum
WO2003048625A1 (en) Joint for plumbing
JP4871142B2 (ja) 管継手部の離脱防止構造と挿口管部の係止部大径改造方法及び挿口管部用係止部大径改造具
JP2007132368A (ja) 管用栓とこれを用いた管端閉塞工法
KR100324547B1 (ko) 퀵타입 커플링
US7891908B2 (en) Pipe extracting tool
JPH11325345A (ja) 管継手
KR200439127Y1 (ko) 배관 조인트용 체결 압착 홀더
US4213235A (en) Seal remover
KR200337741Y1 (ko) 급수배관용 연결장치
JP4261842B2 (ja) 残管継手方法及び残管継手構造
CN218063855U (zh) 一种具有快拆接头的阀门
JP2000179769A (ja) 管継手
JPH11254342A (ja) 管継手の解体用治具およびその治具を用いた解体装置
KR200319466Y1 (ko) 파이프의 단부 밀폐용 마개
JP2002127036A (ja) 管継手の解体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20050315

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050329

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050906

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02