JP4712440B2 - タンブルシート - Google Patents

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本発明は、シートのシートクッションとフロアとの間に設けられたヒンジ機構により、前記フロアに対して、前記シートが着座位置と跳ね上げ位置との間で回転可能に設けられたタンブルシートに関する。
このようなタンブルシートの一例を図13、図14を用いて説明する。図13に示すように、シートSは、着座者の臀部を支持するシートクッションSCと着座者の背部を支持するシートバックSBとからなっている。
シートクッションSCの下面の前部には、シートSをフロアFに対して回転可能とするヒンジ機構1が設けられている。シートクッションSCの下面の後部には、フロアFのストライカ等の部材に係脱可能なロック機構Lが設けられ、ロック機構Lがフロアのストライカに係合することにより、着座位置にあるシートSの移動を禁止している。
図14に示すように、ヒンジ機構1はシートクッションSCの下面に設けられた第1基部2a及びフロアF方向に立設された第1側壁部2bを有するアッパタンブル2と、フロアFに設けられた第2基部3a及びシートS方向に立設され第1側壁部2bと対向する第2側壁部3bを有するロアタンブル3と、第1側壁部2b、第2側壁部3bを挿通し、アッパタンブル2、ロアタンブル3を回転可能に連結するヒンジピン4とを有している。
トーションスプリング5の中間部はヒンジピン4に巻回されている。トーションスプリング5の一方の端部側はアッパタンブル2の第1基部2aに固定板5を用いて係止され、他方の端部側は、ロアタンブル3の第2側壁部3bに設けられたストッパピン6に当接している。このトーションスプリング5は、シートクッションSCが着座位置(図13の実線位置)では、アッパタンブル2の第1基部2aを押して、シートクッションSCを跳ね上げ位置方向(図13の実線位置から二点鎖線位置方向)へ付勢している(例えば特許文献1参照)。
特開2001−63418号公報(図1、図5)
しかし、このようなタンブルシートに用いられるトーションスプリング5は、シートSを跳ね上げ位置方向に付勢している。一方、シートSの重心Gが、ヒンジピン4を通る鉛直線VLを越えると、シートSの自重によるヒンジピン4まわりのモーメントの方向は、シートSの跳ね上げ位置方向となる。
従って、着座位置にあるシートSを跳ね上げ位置へ移動させる場合、シートSの重心Gがヒンジピン4を通る鉛直線VLを越えると(シートSが跳ね上げ位置からシートSの重心Gがヒンジピン4を通る鉛直線VLに至る間に位置する時)、トーションスプリングの付勢力にシートSの自重によるモーメントが加わり、シートSの跳ね上げ位置方向への回転速度が速くなる。このため、跳ね上げ完了時に、シートがシートの跳ね上げ位置方向の回転を禁止するストッパと当接した際の衝撃音が大きくなる問題点がある。
又、シート跳ね上げ位置から着座位置へ復帰させる場合、シートSの重心Gがヒンジピン4を通る鉛直線VLを越えるまでは、トーションスプリングの付勢力と、シートSの自重によるモーメントとに抗して、シートSを回転させなければならず、大きな操作力を必要とする。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、跳ね上げ完了時に大きな衝撃音が発生せず、また、着座位置に復帰させる場合も、少ない操作力ですむタンブルシートを提供することにある。
上記課題を解決する請求項1に係る発明は、シートのシートクッションとフロアとの間に設けられたヒンジ機構により、前記フロアに対して、前記シートが着座位置と跳ね上げ位置との間で回転可能に設けられたタンブルシートにおいて、前記ヒンジ機構は、シートの下面に設けられた第1基部及びフロア方向に立設された第1側壁部を有するアッパタンブルと、フロアに設けられた第2基部及び前記シート方向に立設され前記第1側壁部と対向する第2側壁部を有するロアタンブルと、前記第1側壁部に形成された第1穴、第2側壁部に形成された第2穴を挿通し、前記アッパタンブル、前記ロアタンブルを回転可能に連結するヒンジピンと、中間部が前記ヒンジピンに巻回され、一方の端部側が前記アッパタンブルに、他方の端部側が前記ロアタンブルに当接可能なトーションスプリングと、前記トーションスプリングの一方の端部側を前記アッパタンブルに係止する第1のストッパ手段と、前記ロアタンブルに設けられ、前記シートが前記着座位置から前記シートの重心が前記ヒンジピンを通る鉛直線に至る間に位置する時に前記トーションスプリングの他方の端部側が当接する第1当接面、前記シートが前記跳ね上げ位置から前記シートの重心が前記ヒンジピンを通る鉛直線に至る間に位置する時に前記トーションスプリングの他方の端部側が当接する第2当接面を有する第2のストッパ手段と、からなり、前記トーションスプリングは、シートの自重による前記ヒンジピンまわりのモーメントの方向と逆方向で、前記モーメントより小さなモーメントで前記シートを付勢するように設定されたことを特徴とするタンブルシートである。
シートが着座可能な位置から、シートの重心がヒンジピンを通る鉛直線に至る間に位置する時には、シートの自重によるヒンジピンまわりのモーメントの方向は、シートの着座位置への方向である。
このとき、トーションスプリングの付勢力は、シートの自重による前記ヒンジピンまわりのモーメントの方向と逆方向で、前記モーメントより小さなモーメントでシートを付勢する。
シートが跳ね上げ位置から、シートの重心がヒンジピンを通る鉛直線に至る間に位置するときには、シートの自重によるヒンジピンまわりのモーメントの方向は、シートの跳ね上げ位置への方向である。
このとき、トーションスプリングの付勢力は、シートの自重による前記ヒンジピンまわりのモーメントの方向と逆方向で、前記モーメントより小さなモーメントでシートを付勢する。
請求項2に係る発明は、前記第1のストッパ手段は、前記アッパタンブルに設けられ、前記トーションスプリングの一方の端部側を前記アッパタンブルへ固定するアッパブラケットであり、前記第2のストッパ手段は、前記ロアタンブルに設けられ、前記第1当接面を有するストッパピンと、前記ロアタンブルの第2側壁部に形成された第3穴に挿入され、前記第2当接面を有するストッパ部材とからなることを特徴とする請求項1記載のタンブルシートである。
請求項3に係る発明は、前記第1のストッパ手段は、前記アッパタンブルに設けられ、前記トーションスプリングの一方の端部側を前記アッパタンブルへ固定するアッパブラケットであり、前記第2のストッパ手段は、前記ロアタンブルに設けられ、前記トーションスプリングの他方の端部側が挿入され、前記第1当接面と前記第2当接面が形成された辺を有する穴が形成されたロアブラケットであることを特徴とする請求項1記載のタンブルシートである。
請求項1−請求項3に係る発明によれば、前記トーションスプリングは、シートの自重による前記ヒンジピンまわりのモーメントの方向と逆方向で、前記モーメントより小さなモーメントで前記シートを付勢するように設定されたことにより、着座位置にあるシートを跳ね上げ位置へ移動させる場合、シートの重心がヒンジピンを通る鉛直線を越えると、トーションスプリングはシートの跳ね上げ位置方向と反対の方向のモーメントでシートを付勢する。よって、シートの跳ね上げ位置方向への回転速度が遅くなり、跳ね上げ完了時に、シートがシートの跳ね上げ位置方向の回転を禁止するストッパと当接した際の衝撃音が小さくなる。
また、シートを跳ね上げ位置から着座位置へ復帰させる場合、シートの重心がヒンジピンを通る鉛直線を越えるまでは、シートの自重によるモーメントからトーションスプリングの付勢力によるモーメントを引いたモーメントに抗して、シートを回転させることとなり、従来より小さな操作力ですむ。
請求項2に係る発明によれば、前記第1のストッパ手段は、前記アッパタンブルに設けられ、前記トーションスプリングの一方の端部側を前記アッパタンブルへ固定するアッパブラケットであり、前記第2のストッパ手段は、前記ロアタンブルに設けられ、前記第1当接面を有するストッパピンと、前記ロアタンブルの第2側壁部に形成された第3穴に挿入され、前記第2当接面を有するストッパ部材とからなる。
このような構成によれば、組み付けの際、ロアタンブルには前もってストッパ部材を設けておく。ヒンジピンをアッパタンブルの第1側壁部に形成された第1穴、ロアタンブルの第2側壁部に形成された第2穴に挿通させると共に、トーションスプリングの中間部も挿通させる。次に、アッパブラケットをアッパタンブルに設けて、トーションスプリングの一方の端部側をアッパタンブルに固定する。最後に、ロアタンブルに対するアッパタンブルの回転位置をシート跳ね上げた状態とする。すると、トーションスプリングの他方の端部側は、ストッパ部材に当接し、容易にロアタンブルの第2側壁部の第3穴にストッパピンを挿入することができる。従って、トーションスプリングの他方の端部側をロアタンブルに係止する第2ストッパ手段の組み付けが簡単となる。
請求項3に係る発明によれば、前記第1のストッパ手段は、前記アッパタンブルに設けられ、前記トーションスプリングの一方の端部側を前記アッパタンブルへ固定するアッパブラケットであり、前記第2のストッパ手段は、前記ロアタンブルに設けられ、前記トーションスプリングの他方の端部側が挿入され、前記第1当接面と前記第2当接面が形成された辺を有する穴が形成されたロアブラケットであることにより、構造が簡単で、コストダウンが図れる。
(第1の形態例)
最初に、図6、図7を用いて第1の形態例のシートの全体構成を説明する。図6は着座位置にあるシートの全体構成を説明する図、図7は跳ね上げ位置にあるシートの全体構成を説明する図である。シート51は着座者の臀部を支持するシートクッション53と、着座者の背部を支持するシートバック55とからなっている。なお、本例においては、シートバック55はリクライニング機構56により、シートクッション53に対して傾動可能となっており、尚、図6に示す状態は、シートバック55がシートクッション53上まで倒れこんだ状態を示している。
フロアFとシート51のシートクッション53前部との間には、シートクッション53がフロアFに対して回転可能とするヒンジ機構57が設けられている。ヒンジ機構57は、フロア側に設けられたロアタンブル59と、シートクッション53前部の下面に設けられたアッパタンブル61と、ロアタンブル59,アッパタンブル61を挿通するヒンジピン63とからなっている。
また、フロアFとシート51のシートクッション53後部との間には、ロック機構101が設けられている。
ここで、図6のロック機構の拡大図である図8を用いてロック機構101の説明を行う。フロアF上には、ストライカ109が設けられている。シートクッション53後部下面には、カバーブラケット103が設けられている。このカバーブラケット103には、ピン105を用いてフック107が回転可能に設けられている。フック107には、ロック突起107bと、フロアFに設けられたストライカ109が係合可能なロック溝107aとが形成されている。
フック107に隣接して、フック107のロック突起107bに係脱可能なロック突起111aを有するラチェット111が配置されている。このラチェット111は、カバーブラケット103に回転可能に設けられたピン113に固着されている。
フック107は、図示しないスプリングにより、図8において矢印D方向へ付勢されている。
ラチェット111が固着されたピン113には、リンク115が固着され、ラチェット111とリンク115とは一体となって回転するようになっている。さらに、図示しないスプリングによって、ラチェット111とリンク115とは図において矢印E方向に付勢されている。また、リンク115の回転端部側には、ピン121が設けられ、このピン121は図示しないロック解除操作レバーにワイヤを介して接続されている。
次に、図6のヒンジ機構57部分の拡大図である図1−図5を用いて、ヒンジ機構57を説明する。図1(a)はヒンジ機構57の正面図、図1(b)は図1(a)の内部構成を示す図、図2は図1(b)の上面図、図3は図1(b)の切断線A−Aでの断面図、図4は図1のブラケットの斜視図、図5は図1のストッパ部材の斜視図である。
アッパタンブル61は、シートの下面に設けられた第1基部61a及び第1基部61aからフロア方向に立設された第1側壁部61b,61b’を有している。第1側壁部61b,61b’には、対向する第1穴61c,61c’が形成されている。
一方、ロアタンブル59は、フロアFに設けられた第2基部59a及びシート51方向に立設され第1側壁部61b,61b’と対向する第2側壁部59b,59b’を有している。第2側壁部59b,59b’には、第1側壁部61b,61b’の第1穴61c,61c’と対向する第2穴59c,59c’が形成されている。
又、図3に示すように、アッパタンブル61の第1側壁部61b,61b’間には、トーションスプリング89の中間部が配置される。トーションスプリング89の中間部は両端面が開放面となった円筒状のカラー65に巻回されている。
そして、ロアタンブル59の第2穴59c、アッパタンブル61の第1穴61c、カラー65、アッパタンブル61の第1穴61c’、ロアタンブル59の第2穴59c’を挿通するヒンジピン63により、アッパタンブル61と、ロアタンブル59とは回転可能に連結されている。
また、トーションスプリング89の中間部はカラー65(ヒンジピン63)に巻回され、一方の端部側はアッパタンブル61に、他方の端部側はロアタンブル59に当接可能となっている。
トーションスプリング89の一方の端部側は、第1のストッパ手段によりアッパタンブル61に係止されている。トーションスプリング89の他方の端部側は第2ストッパ手段によりロアタンブル59に係止されている。
本形態例では、第1のストッパ手段として、図1(b)、図2、図4に示すように、アッパタンブル61の第1基部61aに設けられ、トーションスプリング89の一方の端部側の周面を覆うような溝部71aが形成され、溝部71aでもってトーションスプリング89の一方の端部側をアッパタンブル61の第1基部61aへ固定するアッパブラケット71を用いた。
また、第2のストッパ手段として、2つの部材を用いた。1つめの部材は、図1(b)、図2、図5に示すように、ロアタンブル59の第2基部59aに設けられ、その立壁部73aにトーションスプリング89の他方の端部側が当接可能なストッパ部材73である。尚、ストッパ部材73には、ロアタンブル59の第2側壁部59bに形成された位置決め穴59dに係合して、ストッパ部材73の位置決めを行う位置決め突起73bが形成されている。2つめの部材は、ロアタンブル59の第2側壁部59b,59b’に対向するように形成された第3穴59d,59d’に挿入され、トーションスプリング89の他方の端部側が当接可能なストッパピン75である。
そして、本形態例では、シート51が着座位置(図6の状態)からシートの重心Gがヒンジピン63を通る鉛直線VLに至る間に位置する時は、トーションスプリング89の他方の端部側はストッパピン75に当接するように設定されている。そして、トーションスプリング89は、シート51の自重によるヒンジピン63まわりのモーメント(図6でM1)の方向と逆方向で、モーメントM1より小さなモーメントでシート51を付勢するように設定されている。
又、シート51が跳ね上げ位置(図7の状態)からシートの重心Gがヒンジピン63を通る鉛直線VLに至る間に位置する時は、トーションスプリング89の他方の端部側はストッパ部材73に当接するように設定されている。そして、トーションスプリング89は、シート51の自重によるヒンジピン63まわりのモーメント(図7でM2)の方向と逆方向で、モーメントM2より小さなモーメントでシート51を付勢するように設定されている。
即ち、トーションスプリング89は、シート51の自重によるヒンジピン63まわりのモーメントの方向と逆方向で、モーメントより小さなモーメントでシート51を付勢するように設定されている。
次に、上記構成の作動を説明する。図6に示す状態は、ロック機構101がロック状態にあり、シート51は図6において、跳ね上げ方向への回転が禁止されている。
このときのロック機構101は、図8に示すように、シートクッション53側のフック107のロック溝107aにフロアF側のストライカ109が係合している。更に、フック107のロック突起107bがラチェット111のロック突起111aに係合し、フック107が矢印D方向、ラチェット111が矢印E方向にそれ以上回転するが禁止された状態(ロック状態)にある。
ここで、図示しないロック解除操作レバーを操作して、リンク115、ラチェット111を図8において矢印E方向と逆方向に回転させると、フック107のロック突起107bとラチェット111のロック突起111aとの係合が解除される。フック107は矢印D方向に回転し、図9に示すようなストライカ109とフック107のロック溝107aとの係合が解除可能な状態(ロック解除状態)となり、シートクッション53は図5において、跳ね上げ向に回転可能となる。
シート51を跳ね上げ位置方向に向かって回転させると、図7に示すように、アッパタンブル61の第1側壁部61b,61b’がストッパピン75に当接してそれ以上の回転が禁止される。
図7に示す状態からシート51を着座位置に回転させると、ロック機構101のフック107のロック溝107aにストライカ109が当接し、フック107が矢印D方向と反対方向に回転し、図6に示す状態に復帰する。
シート51が着座可能な位置から、シート51の重心Gがヒンジピン63を通る鉛直線VLに至る間に位置する時には、シート51の自重によるヒンジピン63まわりのモーメントM1の方向は、シート51の着座位置への方向である。このとき、トーションスプリング89の付勢力は、シート51の自重によるヒンジピン63まわりのモーメントM1の方向と逆方向で、モーメントM1より小さなモーメントでシート51を付勢する。
シート51が跳ね上げ位置から、シート51の重心Gがヒンジピン63を通る鉛直線VLに至る間に位置するときには、シート51の自重によるヒンジピン63まわりのモーメントM2の方向は、シート51の跳ね上げ位置への方向である。
このとき、トーションスプリング89の付勢力は、シート51の自重によるヒンジピン63まわりのモーメントM2の方向と逆方向で、モーメントM2より小さなモーメントでシート51を付勢する。
このような構成によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)トーションスプリング89は、シート51の自重によるヒンジピン63まわりのモーメントの方向と逆方向で、モーメントより小さなモーメントでシート51を付勢するように設定されたことにより、着座位置にあるシート51を跳ね上げ位置へ移動させる場合、シート51の重心Gがヒンジピン63を通る鉛直線VLを越えると、トーションスプリング89はシート51の跳ね上げ位置方向と反対の方向のモーメントでシート51を付勢する。よって、シート51の跳ね上げ位置方向への回転速度が遅くなり、跳ね上げ完了時に、シート51がシート51の跳ね上げ位置方向の回転を禁止するストッパと当接した際の衝撃音が小さくなる。
(2)シート51を跳ね上げ位置から着座位置へ復帰させる場合、シート51の重心Gがヒンジピン63を通る鉛直線VLを越えるまでは、シート51の自重によるモーメントからトーションスプリング89の付勢力によるモーメントを引いたモーメントに抗して、シート51を回転させることとなり、従来より小さな操作力ですむ。
(3)ヒンジ機構57の組み付けの際、ロアタンブル59には前もってストッパ部材73を設けておく。中間部がカラー65に巻回されたトーションスプリング89をアッパタンブル61の第1側壁部61b,61b’間に配置し、ヒンジピン63をロアタンブル59の第2穴59c、アッパタンブル61の第1穴61c、カラー65、アッパタンブル61の第1穴61c’、ロアタンブル59の第2穴59c’に挿通させる。
次に、アッパブラケット71をアッパタンブル61に設けて、トーションスプリング89の一方の端部側をアッパタンブル61に固定する。最後に、ロアタンブル59のアッパタンブル61の回転位置をシート跳ね上げ状態とする。すると、トーションスプリング89の他方の端部側は、ストッパ部材73に当接し、容易にロアタンブル59の第2側壁部59b,59b’の第3穴59d,59d’にストッパピン75を挿入することが可能となる。従って、トーションスプリング89の他方の端部側をロアタンブル59に係止する第2ストッパ手段の組み付けが簡単となる。
(第2の実施の形態例)
本形態例と第1の形態例との相違点は第1、第2のストッパ手段であり、他の部分は本形態例と第1の形態例とは同一である。よって、同一部分には、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図10に示すように、第1のストッパ手段として、アッパタンブル61の第1側壁部61bにアッパタンブル穴61fを形成し、第2のストッパ手段として、ロアタンブル59の第1側壁部59bにロアタンブル穴59fを形成し、アッパタンブル穴61fにトーションスプリング89の一方の端部を挿入し、ロアタンブル穴59fにトーションスプリング89の他方の端部を挿入してもよい。
(第3の実施の形態例)
本形態例と第1の形態例との相違点は第2のストッパ手段であり、他の部分は本形態例と第1の形態例とは同一である。よって、同一部分には、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図11、図12に示すように、第2のストッパ手段として、ストッパピン75、ストッパ部材73の代わりに、ロアタンブル59の第2基部59a上に設けられ、トーションスプリング89の他方の端部をロアタンブル59に固定するロアブラケット201を用いてもよい。このロアブラケット201には、トーションスプリング89の他方の端部側が挿入される穴201aが形成されている。そして、穴201aの形状は、シート51が着座位置(図6の状態)からシートの重心Gがヒンジピン63を通る鉛直線VLに至る間に位置する時は、トーションスプリング89の他方の端部側は穴201aの下側の辺201bに当接するように設定されている。又、シート51が跳ね上げ位置(図7の状態)からシートの重心Gがヒンジピン63を通る鉛直線VLに至る間に位置する時は、トーションスプリング89の他方の端部側は穴201aの上側の辺201cに当接するように設定されている。
(a)図は図5のヒンジ機構の正面図、(b)図は(a)図の内部構成を示す図である。 図1(b)の上面図である。 図1(b)の切断線A−Aでの断面図である。 図1のブラケットの斜視図である。 図1のストッパ部材の斜視図である。 着座位置にあるシートの全体構成を説明する図である。 跳ね上げ位置にある第1の形態例のシートの全体構成を説明する図である。 図6のロック機構の拡大図である。 図8のロック機構がロック解除となった状態を示す図である。 第2の形態例を説明する図である。 第3の形態例を説明する図である。 図11のロアブラケットの斜視図である。 従来のタンブルシートの全体構成を説明する図である。 図13のヒンジ機構を説明する図である。
符号の説明
57 ヒンジ機構
59 ロアタンブル
59a 第2基部
59b、59b’ 第2側壁部
59c、59c’ 第2穴
61 アッパタンブル
61a 第1基部
61b、61b’ 第1側壁部
61c、61c’ 第1穴
63 ヒンジピン
89 トーションスプリング

Claims (3)

  1. シートのシートクッションとフロアとの間に設けられたヒンジ機構により、前記フロアに対して、前記シートが着座位置と跳ね上げ位置との間で回転可能に設けられたタンブルシートにおいて、
    前記ヒンジ機構は、
    シートの下面に設けられた第1基部及びフロア方向に立設された第1側壁部を有するアッパタンブルと、
    フロアに設けられた第2基部及び前記シート方向に立設され前記第1側壁部と対向する第2側壁部を有するロアタンブルと、
    前記第1側壁部に形成された第1穴、第2側壁部に形成された第2穴を挿通し、前記アッパタンブル、前記ロアタンブルを回転可能に連結するヒンジピンと、
    中間部が前記ヒンジピンに巻回され、一方の端部側が前記アッパタンブルに、他方の端部側が前記ロアタンブルに当接可能なトーションスプリングと、
    前記トーションスプリングの一方の端部側を前記アッパタンブルに係止する第1のストッパ手段と、
    前記ロアタンブルに設けられ、前記シートが前記着座位置から前記シートの重心が前記ヒンジピンを通る鉛直線に至る間に位置する時に前記トーションスプリングの他方の端部側が当接する第1当接面、前記シートが前記跳ね上げ位置から前記シートの重心が前記ヒンジピンを通る鉛直線に至る間に位置する時に前記トーションスプリングの他方の端部側が当接する第2当接面を有する第2のストッパ手段と、
    からなり、
    前記トーションスプリングは、
    シートの自重による前記ヒンジピンまわりのモーメントの方向と逆方向で、前記モーメントより小さなモーメントで前記シートを付勢するように設定されたことを特徴とするタンブルシート。
  2. 前記第1のストッパ手段は、
    前記アッパタンブルに設けられ、前記トーションスプリングの一方の端部側を前記アッパタンブルへ固定するアッパブラケットであり、
    前記第2のストッパ手段は、
    前記ロアタンブルに設けられ、前記第1当接面を有するストッパピンと、
    前記ロアタンブルの第2側壁部に形成された第3穴に挿入され、前記第2当接面を有するストッパ部材
    からなることを特徴とする請求項1記載のタンブルシート。
  3. 前記第1のストッパ手段は、
    前記アッパタンブルに設けられ、前記トーションスプリングの一方の端部側を前記アッパタンブルへ固定するアッパブラケットであり、
    前記第2のストッパ手段は、
    前記ロアタンブルに設けられ、前記トーションスプリングの他方の端部側が挿入され、前記第1当接面と前記第2当接面が形成された辺を有する穴が形成されたロアブラケットである
    ことを特徴とする請求項1記載のタンブルシート。
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