JP4389826B2 - 車両用格納式シート - Google Patents
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かかる格納操作の簡便化を図るために、シートクッションの前端部とフロアとのリンク連結部に四節リンクを採用したものが提案されている。これにより、格納操作時におけるシートの傾倒姿勢を両支持リンクの傾倒姿勢に対して規制することができるため、シートの傾倒姿勢を維持するための支持が不要となる。
なお、この種の関連技術としては、例えば特許文献1に開示された格納装置が挙げられる。
第1の発明は、車両のシートを使用位置から使用位置の低位にある格納位置に倒し込んで格納状態とするための格納装置を有する車両用格納式シートであって、格納装置は、リンク部材と回動力伝達手段とを有し、リンク部材は、一端が車両のフロアに設けられたフロア側部材に対してフロア側連結軸により軸回動可能に連結され、他端がシートに設けられたシート側部材に対してシート側連結軸により軸回動可能に連結され、シートを使用位置と格納位置との間で移動させるべく回動する構成とされており、回動力伝達手段は、フロア側連結軸とシート側連結軸とに連結され、リンク部材をフロア側連結軸まわりに回動させる回動力とシート側部材をシート側連結軸まわりに回動させる回動力とを相互に伝達して双方の回動を同期させる構成とされているものである。
ここで、回動力伝達手段としては、ベルト伝動機構、チェーン伝動機構、及び歯車列等のように、フロア側連結軸とシート側連結軸との間に設置して回動力の伝達が可能な機構が挙げられる。また、シートの使用位置としては、例えば乗員が着座して使用することのできるシートの設置位置が挙げられる。
この発明によれば、シートを使用位置と格納位置との間で移動させるべく操作すると、リンク部材が、フロア側部材及びシート側部材のそれぞれに対して回動する。このとき、フロア側連結軸とシート側連結軸とに連結して設けられた回動力伝達手段の作用によって、リンク部材のフロア側部材に対する回動とシート側部材のリンク部材に対する回動とが連動して行われる。換言すると、リンク部材のフロアに対する回動と、シートのリンク部材に対する回動とが、相互に規制力を及ぼしながら同時に行われる。したがって、シートの格納操作を行う際には、シートの傾倒姿勢がリンク部材の傾倒姿勢に対応した姿勢位置に維持されるため、例えばシートを下方から支持する操作が不要となる。
この発明によれば、回動力伝達手段が、よりシート側に近い位置に配置される。すなわち、格納装置のシートの前方への張り出しをより抑えた構成となる。
ここで、フロア側連結軸まわりの回動とシート側連結軸まわりの回動とを差動回動させる構成としては、例えばベルト伝動機構の各プーリの径を相互に異なるように設定したものや、チェーン伝動機構や歯車列の各歯車の径や歯数を相互に異なるように設定したもの等が挙げられる。
この発明によれば、リンク部材のフロアに対する回動と、シートのリンク部材に対する回動と、の回動比が調整可能となる。
この発明によれば、リンク部材がフロアに対して回動すると、リンク部材は、固定スプロケットに対して相対的に回動する。そして、この相対回動力が、伝動チェーンによって、作動スプロケットに伝達される。これにより、シートが、作動スプロケットと一体的となって回動する。なお、固定スプロケット及び作動スプロケットは、同一方向に回動して伝動チェーンを送り出す配置とされている。
この発明によれば、跳上保持手段によって、シートが、移動時にフロアからの突出物と干渉しない姿勢位置まで跳ね上げられた状態として保持される。
第1の発明によれば、シートの格納操作を行う際に、例えば、シートを下方から支持してリンク部材に対する傾倒姿勢を維持するといった操作が不要となり、格納操作を簡便化することができる。そして、その上で、上記操作の簡便化する機能を果たす格納装置の構成を、リンク部材の両連結軸の間に配置したコンパクトな設計とすることができる。したがって、かかる設置スペースのコンパクト化も図ることができる。
第2の発明によれば、シートに着座する乗員の足元のスペースをより確保することができる。したがって、例えば車両乗降時の乗降動作がし易くなる。
第3の発明によれば、シートを使用位置から格納位置まで倒し込む際に、シートが狙いとする傾倒姿勢となるように好適に定めることができる。
第4の発明によれば、比較的簡単な構成によって、回動力の伝達機構を構成することができる。
第5の発明によれば、シートがフロアの突出物と干渉しないように操作する手間が省けるため、好適である。
図1〜図6は、本実施例の車両用格納式シートの構成を表したものである。図1は車両用格納式シートの全体構成を示す側面図、図2は格納装置40の正面図、図3は格納装置40の分解斜視図である。また、図4はシート10が跳上位置にて保持された状態を示す側面図、図5はシート10を格納位置に向けて移動させる途中の状態を示す側面図、図6はシート10を格納位置に格納した状態を示す側面図である。なお、図1及び図4〜図6においては、紙面内左方向が車両前方向として表されている。
詳しくは、格納装置40は、フロアFの下段側(以下、下段側フロアFl)に一体的に設けられたフロア側部材20とシート10に設けられたシート側部材30とを連結するリンク部材41を有する。このリンク部材41は、図2に良く示されるように、連結軸42a,42bによってフロア側部材20に対して軸回動可能に連結されており、連結軸43a,43bによってシート側部材30に対して軸回動可能に連結されている。連結軸42a,42bは、フロア側部材20に溶接されて一体的に固定されており、リンク部材41を軸回動可能に連結している。連結軸43a,43bは、リンク部材41に溶接されて一体的に固定されており、シート側部材30を軸回動可能に連結している。これにより、シート10(図1参照)は、リンク部材41の回動に従って、上記使用位置と格納位置との間で移動可能とされている。ここで、連結軸42aが本発明のフロア側連結軸に相当し、連結軸43aが本発明のシート側連結軸に相当する。
また、図2に良く示されるように、上記連結軸42aにはスプロケット44aが一体的に設けられており、連結軸43aにはシート側部材30と一体的とされたスプロケット44bが軸回動可能に設けられている。そして、両スプロケット44a,44bには伝動チェーン46が巻き掛けられており、双方の回動力が相互に伝達されるようになっている。これにより、双方の回動が連動して行われるため、例えばリンク部材41をフロアF(図1参照)に対して回動させることにより、同時に、シート10をリンク部材41に対して回動させることができる。換言すると、リンク部材41のフロアFに対する回動とシート10のリンク部材41に対する回動とを連関させて同期させることができる。したがって、シート10の格納操作を行う際には、シート10の傾倒姿勢をリンク部材41の傾倒姿勢に対応させて規制することができるため、例えばシート10を下方から支持してリンク部材41に対する傾倒姿勢を維持する操作を不要とすることができる。ここで、スプロケット44aが本発明の固定スプロケットに相当し、スプロケット44bが本発明の作動スプロケットに相当する。
以下、車両用格納式シート各部の構成を詳細に説明する。
また、シート10は、乗員が着座して使用する使用状態の時には、上段側フロアFuに設置された状態で位置固定されている。詳しくは、シート10は、シートクッション11の前側下部に設けられたシート側部材30に連結されたリンク部材41と、シートクッション11の後側下部に設けられたロック機構13と、によって、フロアFに対して支持されている。前者のリンク部材41は、前述もしたように、シート10をフロアFに対して回動可能とする連結状態とされている。後者のロック機構13は、シートクッション11に対して一体的に設けられており、上段側フロアFuに設置されたストライカFsに対して係合ロック可能なフック(図示省略)を有する。このフックは、例えば、シートクッション11に設けられた解除レバーの操作に連動して出没動する構成とされている。これにより、フックをストライカFsに対して係合させた係合ロック状態と、フックを抜き外した解除状態と、に切換えられるようになっている。そして、ロック機構13をストライカFsに係合ロックさせた状態では、リンク部材41に連結されたシート10を回動不能に規制することができる。これにより、シート10が上段側フロアFuに設置されると共に、その前端部分がリンク部材41によって支持された状態として、位置固定(支持)される。なお、ロック機構13及び解除レバーに対する連動機構の構成は、公知のものであるため、詳細な説明は省略する。
支持腕部31a,31bは、図1に示されるように、シートクッション11に対して一体的に取り付けられており、図2に示されるように、連結軸43a,43bによってそれぞれ軸回動可能に連結されている。
保持板部32は、図2に良く示されるように、支持腕部31aと板面を重合させた状態として、連結軸43aによって軸回動可能に連結されている。また、図3に良く示されるように、保持板部32の回動端の部位には、長孔状の逃げ孔32aが形成されている。そして、シート側部材30が組み付けられた状態(図2参照)では、この逃げ孔32a内に、支持腕部31aの板厚方向に貫通して取り付けられた掛止ピン33bが挿通されている。この掛止ピン33bは、支持腕部31aに溶接されて一体的に取り付けられている。これにより、図3に良く示されるように、支持腕部31aを、保持板部32に対して(相対的に)、逃げ孔32aの長さの範囲内で、連結軸43aまわりに軸回動可能としている。
スプリング33は、図3に良く示されるように、渦巻き状に形成されたいわゆるスパイラルスプリングである。このスプリング33は、中心側の端部が掛止スペーサ33aによって掛止されており、外方側の端部が前述した掛止ピン33bに掛止されている。掛止スペーサ33aは、部分的に切欠溝を有する円板状に形成されており、この切欠溝にスプリング33の中心側の端部が掛止されるようになっている。この掛止スペーサ33aは、図2に良く示されるように、保持板部32に溶接されて一体的に取り付けられている。スプリング33は、シート側部材30が組み付けられた状態(図2参照)では、掛止ピン33bに押し上げ力を作用させるべく、捩り込まれた状態とされている。ここで、掛止ピン33bの押上方向とは、図1で見て連結軸43aを回動中心とした反時計まわりの方向のことである。
ここで、保持板部32は、図2に良く示されるように、掛止スペーサ33aと共に、スプロケット44bに一体的とされている。したがって、例えばリンク部材41が一定の位置に保持された状態では、スプロケット44bと共に回動規制された状態として保持される。
上記構成のシート側部材30は、図1に良く示されるように、シート10がロック機構13によって使用位置に保持された状態では、掛止ピン33bが逃げ孔32aの下端位置に押し下げられた状態として、支持腕部31a,31bの姿勢が保持される。そして、ロック機構13を解除すると、図4に良く示されるように、掛止ピン33bがスプリング33(図3参照)の附勢力によって逃げ孔32aの上端位置まで押し上げられた状態として保持される。これにより、支持腕部31a,31bと一体的とされたシート10がリンク部材41に対して跳ね上げられた位置状態で保持される。
リンク部材41は、図3に良く示されるように、シート10(図1参照)の幅方向にリンク41a,41bが並べて配置されており、両リンク41a,41bが上側と下側の両フレーム41c,41dによって一体的に剛結合されている。これにより、リンク部材41は、左右一対で一体的に作動する。
連結軸42a,42bは、図2に良く示されるように、フロア側部材20の取付板部21a,21bにそれぞれ溶接されて一体的に取り付けられている。そして、連結軸42a,42bは、リンク41a,41bの下端部にそれぞれ挿通されて、各リンク41a,41bを軸回動可能に連結している。また、連結軸43a,43bは、リンク部材41の上端部にそれぞれ溶接されて一体的に取り付けられている。そして、連結軸43a,43bは、シート側部材30を軸回動可能に連結している。
スプロケット44aは、図2に良く示されるように、連結軸42aに溶接されて一体的に取り付けられている。スプロケット44bは、シート側部材30の掛止スペーサ33aに溶接されて一体的に取り付けられており、連結軸43aによって軸回動可能に連結されている。すなわち、スプロケット44aは、フロア側部材20と一体的であるために、回動不能とされている。また、スプロケット44bは、シート側部材30と一体的となって、連結軸43aに対して軸回動するように構成されている。スプロケット44bは、スプロケット44aに比べて歯数が少なく設定されており、相互に差動回動するようになっている。詳しくは、両スプロケット44a,44b間の歯数比の関係は、図1に良く示されるように、シート10を下段側フロアFlの位置に移動させることによってシート10のリンク部材41に対する傾倒姿勢が格納姿勢(図1の仮想線で示された姿勢)となるように設定されている。換言すると、リンク部材41をフロア側部材20に対して格納位置まで回動させることによって、シート10のリンク部材41に対する傾倒姿勢が格納姿勢となるように、両スプロケット44a,44b間の歯数比が設定されている。具体的には、例えば、スプロケット44bの歯数が12、スプロケット44aの歯数が11として設定されている。
伝動チェーン46は、図2に良く示されるように、両スプロケット44a,44bに巻き掛けられており、図1に良く示されるように、リンク部材41に取り付けられたテンショナー46aによって、一定の緊張状態に保たれている。テンショナー46aは、図3に良く示されるように、ボルトBの締結によりリンク部材41に取り付けられている。これにより、伝動チェーン46は、スプロケット44aの回動力とスプロケット44bの回動力とを相互に伝達し、双方の回動を同期させるように作動する。
スプリング47は、図3に良く示されるように、渦巻き状に形成されたスパイラルスプリングである。このスプリング47は、中心側の端部が掛止ピン47aによって掛止されており、外方側の端部が掛止ピン47bに掛止されている。掛止ピン47aは、図2に良く示されるように、スプリング47の中心側の端部を連結軸42aと同軸上の位置に掛止可能な形状を備えており、フロア側部材20の取付板部21aに溶接されて一体的に取り付けられている。掛止ピン47bは、掛止ピン47aの取付位置から離間した位置でリンク41aに溶接されて一体的に取り付けられている。スプリング47は、組み付けられた状態(図2参照)では、掛止ピン47bに押し上げ力を作用させるべく、捩り込まれた状態とされている。ここで、掛止ピン47bの押上方向とは、図1で見て連結軸42aを回動中心とした時計まわりの方向のことである。
すなわち、シート10のロック機構13が解除されると、図4に良く示されるように、シート10は、スプリング33(図3参照)の附勢作用によって、突出物Dと干渉しない位置に跳ね上げられた状態で保持される。
そして、この跳上状態のシート10に対して、例えば車両の前方に押し出すように作用力をかけると、リンク部材41がフロア側部材20に対して相対的に回動する。このとき、リンク部材41の回動に伴って、リンク部材41と連結軸42a,42b(スプロケット44a)との間には相対的な回動力が作用する。そして、この回動力は、伝動チェーン46によってスプロケット44bに伝達される。これにより、スプロケット44bは、シート側部材30と一体的となって、連結軸43aまわりに軸回動する。これに伴って、シート10は、図5に良く示されるように、連結軸43aを回動中心として、同図で見て時計回りの方向に回動する。すなわち、リンク部材41のフロア側部材20に対する回動と、シート側部材30のリンク部材41に対する回動と、が連動して行われる。換言すると、シート10の傾倒姿勢は、リンク部材41の傾倒姿勢に対応して規制されることとなる。したがって、例えばシート10を下方から支持してリンク部材41に対する傾倒姿勢を維持する操作は不要である。
そして、シート10を更に車両の前方に押し出すなどして下段側フロアFlの位置(格納位置)まで移動させると、シート10は、図6に良く示されるように、両スプロケット44a,44bの差動回動によって、格納位置に到達した段階で格納姿勢となる。
図1に良く示されるように、シート10が使用状態のときには、シートクッション11が上段側フロアFu上の使用位置(実線で示す位置)にある状態で、シートバック12が起立した姿勢位置(仮想線で示す位置)にある状態とされている。そして、シート10は、ロック機構13がストライカFsに係合ロックされた状態として保持されている。
そこで、シート10を格納位置に格納するために、解除レバーを解除操作して、ロック機構13の係合ロック状態を解除する。すると、シートバック12がシートクッション11側に折り畳まれると共に、シート10は、図4に良く示されるように、リンク部材41に対して跳ね上げられ、上段側フロアFuから突出した突出物Dと干渉しない位置状態で保持される。
そして、跳上状態のシート10を車両の前方に押し出して、シート10を格納位置に向けて移動させる。このとき、シート10を車両の前方に押し出す作用力によって、リンク部材41がフロアFに対して車両の前方に回動する。また、このリンク部材41の回動に同期して、シート10がリンク部材41に対して回動する(図5参照)。
そして、図6に良く示されるように、シート10が下段側フロアFlの位置(格納位置)に到達すると、この段階で、シート10は、傾倒姿勢となっている。すなわち、解除レバーを解除操作して、シート10を車両の前方に向けて押し出すように操作するのみで、シート10を格納状態とすることができる。
そして、上記格納操作を簡便化することのできる格納装置40の構成を、連結軸42aと連結軸43aとの間に配置可能なコンパクトな設計とすることができる。また、格納装置40をリンク部材41に対してシート10の幅方向に並べて配置することができる。したがって、かかる設置スペースのコンパクト化を図ることができる。また、格納装置40は、スプロケット44a,44bや伝動チェーン46等の汎用部材によって、比較的簡単に構成することができる。
上記実施例では、リンク部材41を連結軸42aまわりに回動させる回動力とシート側部材30を連結軸43aまわりに回動させる回動力とを相互に伝達する回動力伝達手段として、スプロケット44a,44bや伝動チェーン46を適用したチェーン伝動機構を示したが、他の伝動機構であってもよい。具体的には、例えば、プーリと伝動ベルトを組み合わせたベルト伝動機構や、複数の歯車を噛み合わせて動力の伝達を行う歯車列のように、両連結軸の間に設置して回動力の伝達を可能とする機構が挙げられる。
また、シート10の移動を阻害する突出物として、上段側フロアFuに形成された突出物Dを示したが、例えば、上段側フロアと下段側フロアとの間の段差部のような他の突出物を対象としてもよい。
11 シートクッション
12 シートバック
13 ロック機構
20 フロア側部材
21a 取付板部
21b 取付板部
22a クッション
22b クッション
30 シート側部材
31a 支持腕部
31b 支持腕部
32 保持板部
32a 逃げ孔
33 スプリング
33a 掛止スペーサ
33b 掛止ピン
40 格納装置
41 リンク部材
41a リンク
41b リンク
41c フレーム
41d フレーム
42a 連結軸(フロア側連結軸)
42b 連結軸(フロア側連結軸)
43a 連結軸(シート側連結軸)
43b 連結軸(シート側連結軸)
44a スプロケット(固定スプロケット)
44b スプロケット(作動スプロケット)
46 伝動チェーン
46a テンショナー
47 スプリング
47a 掛止ピン
47b 掛止ピン
F フロア
Fu 上段側フロア
Fl 下段側フロア
Fs ストライカ
D 突出物
B ボルト
Claims (5)
- 車両のシートを使用位置から該使用位置の低位にある格納位置に倒し込んで格納状態とするための格納装置を有する車両用格納式シートであって、
前記格納装置は、リンク部材と回動力伝達手段とを有し、
前記リンク部材は、一端が車両のフロアに設けられたフロア側部材に対してフロア側連結軸により軸回動可能に連結され、他端が前記シートに設けられたシート側部材に対してシート側連結軸により軸回動可能に連結され、前記シートを使用位置と格納位置との間で移動させるべく回動する構成とされており、
前記回動力伝達手段は、前記フロア側連結軸と前記シート側連結軸とに連結され、前記リンク部材を前記フロア側連結軸まわりに回動させる回動力と前記シート側部材を前記シート側連結軸まわりに回動させる回動力とを相互に伝達して双方の回動を同期させる構成とされていることを特徴とする車両用格納式シート。 - 請求項1に記載の車両用格納式シートであって、
前記リンク部材と前記回動力伝達手段とがシートの幅方向に並んで配置されることを特徴とする車両用格納式シート。 - 請求項1または請求項2に記載の車両用格納式シートであって、
前記回動力伝達手段は、前記フロア側連結軸まわりの回動と前記シート側連結軸まわりの回動とを差動回動させることを特徴とする車両用格納式シート。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用格納式シートであって、
前記フロア側連結軸は前記フロア側部材に対して一体的に固定され前記リンク部材を軸回動可能とする連結状態とされており、
前記シート側連結軸は前記リンク部材に対して一体的に固定され前記シート側部材を軸回動可能とする連結状態とされており、
前記フロア側連結軸には固定スプロケットが一体的に設けられ、前記シート側連結軸には前記シート側部材と一体的とされた作動スプロケットが軸回動可能に設けられており、前記固定スプロケットと前記作動スプロケットとが伝動チェーンによって巻き掛けられた構成であることを特徴とする車両用格納式シート。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の車両用格納式シートであって、
前記シート側部材には、前記シートを該シート側部材に対して前記シート側連結軸まわりに跳ね上げて、該シートの前記リンク部材に対する開き角度を、移動時のシートがフロアからの突出物との干渉を回避可能な姿勢状態となるように保持する跳上保持手段が設けられていることを特徴とする車両用格納式シート。
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